フェルドウス(黒白のアヴェスター)

ページ名:フェルドウス_黒白のアヴェスター_

登録日:2020/04/19 Sun 13:21:10
更新日:2024/05/17 Fri 11:21:26NEW!
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黒白のアヴェスター 正田崇 戦士 自己嫌悪 福原綾香 義者 神座万象シリーズ 美少年 戒律 聖王領 人間 第一神座 ポンコツ委員長タイプ 慙愧 フェルドウス 楽園の祝祭日 絶し届かざる救世の理想 ノウルーズ・フェルドウスィー サオシュヤント・アウシェーダル アシャワン ヤザタ ミトラ「気に入った。ナダレにしてやろう。」 ワフマン・ヤシュト



どうだっ、凄いだろう。僕は君らなんかと格が違うんだ。


七枚だぞ。今回の任務で、僕は二枚の羽を追加されたんだ。
つまりもう、君とは住む世界が違うってわけだ、クイン




黒白のアヴェスター』の登場人物。


名前の由来は中世ペルシャの詩人フェルドウスィー



プロフィール

種族:人間
性別:男性
身長:159cm
体重:51kg
CV:福原綾香



戒律1:『楽園の祝祭日ノウルーズ・フェルドウスィー
戒律2:『絶し届かざる救世の理想サオシュヤント・アウシェーダル




概要

悪なる不義者ドルグワントに抗する善なる義者アシャワン戦士ヤザタの一人。



主人公兼ヒロインであるクインと同期の剣士。
未だ中性的な面立ちを残した14、5歳程度の外見の少年。


やや高圧的で皮肉屋な面はあるが、生真面目で根は純情。他人にきつく当たるとだいたいブーメランになって返ってくるという残念な特性の持ち主。
また古風な騎士道精神の持ち主で、『格好いい戦士でありたい』という情熱を宿すスタンダードな義者。後述の戒律はどちらもその精神性の表と裏の具現となっている。
女装したまま魔王と戦う羽目になったのは気にするな。



勉強熱心を自負し、20年前に魔王クワルナフに敗れた先達の戦士たちについても研究を怠らない。
とはいえ過去の伝説を妄信しているわけでもなく、今の自分たちの下地となった者たちへの感謝と敬意は抱きながらも、その他大勢の部類である自分のような者が勇者を目指して邁進することに意義があると考えている。


聖王スィリオス、星姫ナーキッド、英雄ワルフラーンの三人を三勇者と呼び、英雄の弟であるマグサリオンにもある種の敬意を抱いている。
ただしそれはマグサリオンのやり方を認めているわけではなく、才能がないなりに我武者羅に突き進む無二の剣としてであり、いつか同じ凡人である自分が戦士として大成した暁には認めさせてやろうという反面教師としてでもある。
なお当のマグサリオンはフェルドウスのような真我に忠実すぎる典型的な義者も大嫌いなのであった。



ヒーローでありたい、みんなの勇者になりたいという夢を追う少年にとっての転機は、任務で訪れた龍骸星で唐突に訪れる。


水晶宮アルザングに現れた、身体の裏表がひっくり返るという悍ましい姿の不義者。フェルドウスは自身の戒律を発揮して妙に弱々しいその不義者を一方的に斬滅した。
しかし、後にその時に保護したマリカという少女が魔王フレデリカの擬態であり、皮を奪われた本物のマリカは自分が殺した不義者だったという救いのない真実を叩き付けられる。


同胞を救えないどころか何も気付かず自分が殺したという事実、さらにフレデリカの擬態とはいえ完全に再現されたマリカが今際においても自身を恨むどころか自分のような犠牲者をこれ以上出さないで欲しいと願ったことはフェルドウスの心に影を落とし続け、聖王領に暴窮飛蝗が襲撃してきたことで決定的な瑕疵となる。


特級魔将に対して何もできず、同胞から生命力を奪って戦う聖王に意見することもできない卑小な自分。
輝かしい夢を捨てきれず、しかしその願いが叶うことはないという現実との乖離は、彼が目標とした黒騎士と似て非なる新たな戒律を宣言させるに至った。




戒律1:『楽園の祝祭日ノウルーズ・フェルドウスィー

◎一日一種類の技しか使えない。
→日替わりの必殺技を七種類持つ。


フェルドウスが元々持っていた戒律。
本質的には『格好いいヒーローでありたい』という彼の憧れを下地にしており、『自身が願う格好いい自分』を演出するというもの。


彼の故郷で使われる七曜の暦をもとにしており、効果は以下の通り。


曜日
効果星霊加護の超強化
&全体化
&相性問題の無効化
自己再生力の上昇攻撃力の上昇速度の上昇(※使いこなせていない)故郷の星霊の召喚敵の能力の減殺
使用者から見た
当たり外れ
大当たり外れ当たり当たり実質空白大外れそこそこ

大当たりの日曜日は星霊加護の効果が大幅に上がりかつ味方全員に付与、さらには本来相性が悪い攻撃強化・防御強化と空中浮遊・瞬間移動を一切のリスクなく併用できるなど非常に強力。


当たりの火曜日と水曜日はそれぞれ攻撃力と速度を上昇させ、例えば水曜日であれば音速の数十倍すら序の口、踏み込みは迅雷の域と化すなど、日曜日に比べれば効果範囲は狭いが特化している分強力とも言える。


土曜日は敵に対するデバフ効果のためかそこそこという認識。


月曜日の自己再生力の上昇は、そもそも殺しても死なないような生き汚さは不義者の専売特許であり義者とは相性が悪く、多少無理が効く程度の認識であるため外れと考えている。


大外れの金曜日は謎が多く、第一神座において最強の生物種である星霊を召喚できるのであれば非常に強力であるはずが何故か大外れと認識されている。
故郷の星霊が不義者なんじゃね? というのが読者の間での定説。一時期はマシュヤーナ説もあった。


木曜日は「主神…真我とは何か」が理解出来ず使いこなせていないため、実質的に無いものとされていたが、「絶し届かざる救世の理想」取得後「自分と同じ屑」と断じることで新しい技を得ることになる。



戒律としてはかなり特殊であり、曜日によって発現する効果は自動で切り替わる描写があるため『破戒のリスクがないに等しい』『そもそも自身になんの縛りもない』という点が特徴的。
しいて言えば、ヒーローを目指すという根底にある願いを放棄すれば、その時が破戒と看做されると推測できる。
また裏を返せば戦闘中に曜日が変わった途端に戦術の変更を余儀なくされるため、使用すること自体にリスクが伴うとも言える。


フェルドウスは故郷の時刻に合わせた時計を持ち歩くことで今使える技を確認している。




戒律2:『絶し届かざる救世の理想サオシュヤント・アウシェーダル

◎自分と他者の間で殺意以外の物理的接触を禁じる。
→自己嫌悪の念が強いほど殺傷力が増す。


自身の不甲斐なさに対する嫌悪感から宣言したフェルドウスの新たな戒律。


マグサリオンの『絶し不変なる殺戮の地平サオシュヤント・アウシェーダル』と同じ読みであり、他者との温もりある触れ合いを禁ずるという縛りも同じ。
違いは自身の行いに対し恥じず悔いず、無慙無愧であるマグサリオンに対して、フェルドウスは自分のような屑に温かみなど不要、ただ一振りの鋼の剣であれという慙愧の念に由来しているという点。
屑兄さん「僕は、屑だ」
斬りたがり「僕は、剣だ」


『ヒーローに成りたい』という願いを捨てきれず、しかし現実を直視して『所詮自分は端役の一人。英雄になど成りえない半端者に労わりも称賛も必要ない』というある種の強迫観念に苛まれることで成立している。
ゲスヒロイン「こいつ落魂陣が効かない件について」


マグサリオンと違い『相手の殺意を上乗せする』という効果はないが、相手が自分より強ければ強いほど、格差が開いていれば開いているほど慙愧の念が高まることで反比例して武威は増大し、結果として『相手の殺意が高いほど威力が増す』という点も共通している。


また、多重戒律には破戒の可能性が増すというデメリットがあるが、『楽園の祝祭日』と『絶し届かざる救世の理想』は同じ願いの表と裏の関係であるため併用しても破戒のリスクが一切ない。
それどころか、苦しみのたうち回りながらもなお届かぬ理想を追い求めるその精神性は、楽園の祝祭日によるバフ効果を上昇させるなど極めて相性が良い


大物食いとしては理想的ではあるが、自罰的・自壊的な姿勢や自分が関われば同胞が不幸になるという考え方に依拠している以上、本人を含め周囲に救いをもたらすようなものではない。


また「接触不可」の禁忌は「星霊加護の遠隔付与に対してもダメージを受ける」という副作用をもたらしており、これを実感したフェルドウスは平気で加護のバグ技を使っていたマグサリオンに驚嘆している。



  • 火精螢惑・戦神変生ノウルーズ・ウルスラグナ

『楽園の祝祭日』における火曜日限定で使用可能なフェルドウスの必殺技。
「限界を遥かに超えた攻撃力の超強化」という恩恵をフル活用して
武の神威さながら弾けたエネルギーが大火球の形で放出。具現化した火球を叩きつけて敵を消し炭に変える。


  • 崩れ流転する黒白の界ノウルーズ・アフラマズダ

『楽園の祝祭日』における木曜日限定で使用可能なフェルドウスの新たな必殺技。
入神トランス状態と化し神威の域に達すた斬撃によりあらゆる存在を二つに分かつ。いわば魔王ナダレの使う「崩界」を極小規模で引き起こす技。
抜刀と共に紡がれた言葉は彼の意思とは別の次元からの神咒であり、トランス状態であるため己が成した行動も知覚できないため一切使いこなしていない。
単なる両断ではなく対象の核を断ち割った上で作り変える所業であり、強引に両断された存在は非常に不完全なものと化してしまう。
どんな存在だろうと防御や再生も叶わず一気に生命維持すら困難な最下層の生命へと転落する必殺の技である。
ちなみに本来の「崩界」は汎用的な力なのだが、フェルドウス自身が自分を「殺しにしか生きられない」と規定したため殺し技として発現したそうな。


…だがこの技を放つ直前真我から「自分(真我)を語れば、考えうる限り最悪の死を迎える(意訳)」と呼びかけられ、その末路すら屑に相応しいと構わず行使を決めたため、真我から次のナダレ候補に選ばれてしまう事に…。



余談

元ネタである詩人フェルドウスィーはペルシャ叙事詩『シャー・ナーメ』を30年かけて編纂したことで有名。
フェルドウスは『楽園・天国』を意味するパラダイスのペルシャ語形。



戒律名にあるノウルーズはイラン暦における元日のことで現代では春分にあたる。



正田卿曰く『ポンコツ委員長タイプ』『一貫してまともなことを言う奴』



中の人はアニメ版Dies iraeでバカスミこと綾瀬香純の役を、引退した佐本二厘結下みちるに代わり担当。
太陽(精神的な意味で)が太陽(物理的な意味で)とか正田卿も人が悪い。






「ま、とにかく粗相のないようにしてくれよ。僕はこれから、項目の追記・修正をしないといけないからさ」


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  • 最初は無慙に殺される1人かと思いきや彼もまた「無慙」を構成する一部なのでは無いかと思う程それらしくなってきた -- 名無しさん (2020-04-19 19:34:36)
  • 最悪すぎる再就職先の斡旋で草 -- 名無しさん (2020-10-02 21:40:42)
  • 再就職後は彼自身がマリカのような悲劇を生み出し続ける側に回るのだな -- 名無しさん (2020-10-08 14:09:19)
  • 自分が倒されることで、マグサリオンが真我の座へと至る道を拓くのでは? -- 名無しさん (2020-10-12 19:49:40)
  • 中の人の結婚と引き換えに更なる地獄が約束されてしまった(白目) -- 名無しさん (2020-10-25 22:15:38)
  • 義者でも不義者ですらない「何か」に成り果てるとかなんだよ・・・マグサリオンにトドメを刺された事、クインが見てなかった事が数少ない救いか・・・ -- 名無しさん (2021-03-12 21:22:33)

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