天使と悪魔(小説)

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登録日:2012/03/12(月) 22:09:42
更新日:2023/08/10 Thu 14:41:17NEW!
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小説 科学 宗教 映画 紋章 ローマ ダン・ブラウン ロバート・ラングドンシリーズ cern イルミナティ ロン・ハワード トム・ハンクス 反物質 ヴァチカン コンクラーベ 天使と悪魔




科学の教科書は、どのようにして核反応を起こすかを説明している。
しかし、教科書は、それが良いことであるか悪いことであるかを我々に問いかけることに対し、章を割いていない。



発売日
アメリカ/2000年
日本/2003年



ダン・ブラウンの長編小説、“ラングドンシリーズ”記念すべき第一弾。


世界最大宗教キリスト教総本山『ヴァチカン』及びローマ市内が主な舞台となる。



第二作目『ダ・ヴィンチ・コード』がイエス・キリストを巡る物語であるのに対し、今作はキリスト教の“闇”──ガリレオ・ガリレイの異端審問等の科学への弾圧――にまつわる歴史と『科学と宗教』の関係をテーマとしている。
宗教芸術や科学者や思想家の文献、彫刻の歴史に加えて秘密結社『イルミナティ』等を扱い、また科学の弾圧等のデリケートな問題を惜しみなく話の骨子に用いている為『ダ・ヴィンチ・コード』と同じくらいキリスト教に喧嘩を売っている。


しかし作中で語られる宗教・科学両方の功罪についての意見はかなり率直で、考えさせられることも多い。



因みに物語では14~16世紀の人物であるガリレオ・ガリレイを初めとした様々な芸術家・科学者がイルミナティのメンバーだったとされているが、これは物語中のみの設定である(組織成立時期とメンバーの経歴にズレがある)。



◇あらすじ
ハーバード大学教授ロバート・ラングドンは、ある日欧州原子核研究機構CERN(セルン)所長マクシミリアン・コーラーからとあるアンビグラムの紋章についての説明を求められる。
その紋章は同研究所レオナルド・ヴェトラの遺体、その胸に焼き印として残されたものだった。
また、レオナルドが最近生成に成功していた“反物質”が盗難されていたことも判明する。


一方ローマでは教皇逝去にともない、新教皇選出の為コンクラーベが始まろうとしていた。にもかかわらず新教皇の四人の有力候補(プレフェリーティ)が謎の失踪。
同時期、ヴァチカン市内の監視カメラには盗まれた反物質と思わしき物体が映り、さらに『イルミナティ』を名乗る人物から突然の電話が鳴る。



◇登場人物

  • ロバート・ラングドン

本作主人公。
ハーバード大学象徴学教授。
『イルミナティ』が用いていたアンビグラムの紋章にホイホイされてCERN(セルン)へと行った為に、その後24時間以内に何度も死にかけるハメに。


失踪した四人の枢機卿の行方のヒントに気づき、盗まれた反物質発見と枢機卿殺害阻止に向けて推理と追跡を開始する。


なお、物語終盤でとある歴史的価値のある書物を一冊パァにした。



  • ヴィットリア・ヴェトラ

今作ヒロイン。
欧州原子核研究機構CERN(セルン)の科学研究者であり、殺害されたレオナルドの娘。
その明晰な頭脳と積極性でラングドンを補佐していく。


  • レオナルド・ヴェトラ

CERN(セルン)研究者。ヴィットリアの父親で、科学者でありながらキリスト教司祭でもある。
自身の生み出した反物質に、によって行われた天地創造を科学的に証明出来ると考えていたが殺害され、反物質を奪われてしまう。


  • マクシミリアン・コーラー

CERN(セルン)所長。やや気難し屋な初老の男性。
幼少の頃重病であるにも関わらず宗教を理由に満足な治療が受けられず、脚に重度の障害を残している。



  • カルロ・ヴェントレスカ

亡くなった前教皇の権限を一時的に預かる教皇従者(カメルレンゴ)。
前教皇を実の肉親のように慕っており、教皇譲りの慈愛と良識に満ちた人物。


彼の『科学と宗教』に関する演説は中々深い。



  • モルターティ

コンクラーベを取り仕切る大選皇枢機卿。
枢機卿の中で最も高齢で、しきたりや教えを遵守する。


イルミナティからの脅迫に対する対応で、若いカルロとたびたび衝突する。



  • ハサシン

四人の枢機卿を誘拐した浅黒い肌の男。
イスラムの暗殺者“ハサシン”を名乗り、次々と冷酷な事件を起こしていく。


因みにイスラム関係だった為か、映画版では単なる金で動く殺し屋になった。



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  • ダ・ヴィンチ・コードと一緒に古本屋に山積みされてたな・・・ -- 名無しさん (2014-03-04 13:13:00)
  • あー。赤川次郎のアレかと思った -- 名無しさん (2014-08-28 09:17:52)
  • 最後の最後まで犯人が分からないミスリードはハラハラした -- 名無しさん (2014-09-26 19:51:32)
  • 映画はすぐ分かる -- 名無しさん (2016-10-31 18:15:35)
  • 読了して一番におもったのが、この教授は殺しても死なないタイプというとんでもタフネス。映画はさすがにオミットされたみたいだけれど -- 名無しさん (2021-11-29 18:45:42)

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