DEVILMAN crybaby

ページ名:DEVILMAN crybaby

登録日:2020/03/09 Mon 22:43:18
更新日:2024/05/16 Thu 12:58:45NEW!
所要時間:約 18 分で読めます



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愛はない


愛などない


故に悲しみもない


そう思っていた


概要

DEVILMAN crybaby』とは、永井豪原作の漫画『デビルマン』をメディアミックスしたWebアニメである。永井豪画業50周年記念作品。
Netflixにて2018年2月15日より全世界独占配信中で、全10話となっている。
監督は『クレヨンしんちゃん』や『ピンポン』、『四畳半神話大系』で有名な湯浅政明。
脚本は『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズや『ルパン三世 PART5』の大河内一楼。
crybabyとは、泣き虫の意。


神話とも言うべき壮大な世界観・ストーリー、背徳かつエログロな描写から映像は不可と言われながらも様々な映像化が成され、そして散っていく中、デビルマンのファンである湯浅政明氏に本作の話が舞い込んできた際に「他の人にやられるくらいなら自分が作りたい」とメガホンを取った。


そのため、本作はデビルマン特有のエログロバイオレンス要素と湯浅氏の色彩豊かでサイケデリックな演出やコミカルな動きをする作画が悪魔合体した結果、良くも悪くも見るだけでお腹いっぱいになりそうな重厚な内容となった(特に1話のサバトから悪魔が合体するまでの描写がこの作品の演出を端的に表していると言っても過言ではない)。
また、規制の緩いNetflix配信ということもあり、原作が連載されていた当時、少年誌では出来なかったことも本作ではバッチリこなしている。具体的にはシレーヌファック。
一部では「人に薦めたいけど薦められない作品」「もう一度見たいけど二度と見たくない」と評していることも。


永井豪氏から「好きに変えてもらって構わない」とOKが出たこともあり、また「悪魔」という存在にリアリティを出すために1970年代から2010年代後半の現代に舞台を変えており、スマホやSNS、ラッパー等が登場している。特にSNSは世界中の人と繋がりを持つ要素が、ストーリー後半で大きな意味をなす事となる。



あらすじ

(公式サイトより引用)
泣き虫の高校生・不動明は、幼なじみの飛鳥了と再会し、危険なパーティに誘われた。
そこで明は見る。悪魔に変わっていく人々を。
そしてまた明自身も……。



登場人物

メインキャラクター


不動明
CV: 内山昂輝


「俺は悪魔ではない! 俺はデビルマンだ!」


お馴染み主人公。
『緑ヶ丘高校』に通う男子高校生で陸上部に所属している。
また、両親が海外で医療活動をしているため、母親同士が親友関係である牧村家に居候させてもらっているため、美樹とは幼なじみの関係。好物はおかかご飯。
親友の飛鳥了にサバトに連れられて、悪魔に襲われかけるもアモンに取り憑かれてデビルマンになり、悪魔との戦いに身を投じることになる。
デビルマンになってからは身体能力が向上しただけでなく、原作以上に素行が悪くなり、

  • 鍵のかかったドアを無理やりこじ開ける
  • 視聴覚室で大音量でAVを見る
  • 悪魔に取り憑かれている可能性がある幸田の情報を聞き出すために彼の同級生の服をひん剥いて無理やり情報を吐かせる

といったことを行うようになる。


また、居候先である牧村家では菜食主義で肉を食べる機会が滅多に無いため、デビルマンになってからは飛鳥了の家で肉を食べることになる。
しかし、太郎の面倒はちゃんと見るよきお兄ちゃんでもある。
ちなみに今時の高校生では珍しく、了からスマホを貰うまでは携帯を使っていなかった。そのくせ大型バイクは運転できるみたいだが…。
漫画版の不動明との決定的な違いは、タイトルを冠している通り、デビルマンになっても終始泣き虫である事。(原作では小学生時代「東小のサイレン」と呼ばれたぐらい)
だが、自分のために涙を流すことは決してせず、デビルマンになり攻撃的で獰猛な性格に変わろうととも他人の死や不幸に(話を聞くだけでも)涙を流す優しさと強さを持っている。その心の強さはかの悪魔王ゼノンすら興味を抱くほど。
総じて、原作のデビルマンとはまた違ったベクトルで人間の心を持った悪魔とも言うべき存在であるといえよう。


当初は人間を守るため、了と一緒に両親の死を乗り越えながらもジンメンやシレーヌ、カイムといった悪魔たちを死闘の果てに倒していく。
しかし陸上の大会の最中に、了がかつて録画したサバトの映像を公開したことで悪魔の存在を公表してから人間に対する疑心暗鬼に駆られ、状況が一変する。
また、幸田といった自分と同じデビルマンを保護することで軍団を作り、悪魔と戦う準備を始める。
しかし魔女狩りの如く人が人を疑い、殺し合う事態を何とも思わない了に不信感を抱き、ついには彼の「そんな事のためにお前をデビルマンにしたんじゃない」という本末転倒な一言が決定打となって離反してしまう。
そして記憶を取り戻した了の策略によって美樹が暴徒に殺され、絶望してしまうが、彼女がネットを通じてコミュニケーションを取ったことで世界中から集まったデビルマン軍団を前に悪魔を滅ぼす決意を新たに、大魔神サタンとの最終戦争に挑み……


飛鳥了
CV:村瀬歩


「明! 今お前が必要なんだ!」


明の親友にして真の主人公とも言うべき人物。
短い金髪と白いコートが特徴的な美男子で、明と同い年ながらアメリカの大学で教授を務める秀才。
幼い頃、行き倒れていたところを明に助けられた。
原作では父が悪魔に取り憑かれたことで悪魔の存在を知ったが、今作では生い立ちがまた異なるため、古代先住民の研究をしているロシアのフィキラ教授の通訳のサポートをするためにアマゾンの奥地に同行したことがきっかけになる。
悪魔に取り憑かれたフィキラ教授の姿を目の当たりにしたことで悪魔の実態を知り、教授の遺産を引き継ぎ、悪魔の存在を世界中に知らしめることを決意する。
性格は一言で言うなら冷酷で無機質。
明とは真逆に共感能力に欠け、目的のためなら犯罪に手を染めることに躊躇が無いサイコパス。
作中でも…

  • 無免許運転(アメリカの免許は持っている。また、原作の飛鳥了も父の免許書の偽装をして車の運転をしている)
  • 不法侵入
  • 器物破損
  • 盗聴
  • ハッキング
  • 銃刀法違反(コートの下にマシンガンを隠し持ち、人前でも平然とぶっ放す)
  • 殺人(しかも悪魔の姿を見られたかもしれないと言う理由で美樹すら殺そうとした)

…等、どちらが悪魔か分かったものじゃない所業を毎話繰り広げている。しかもこうした性格は幼い頃から見せており、捨てられていた死にかけの猫を殺そうとしたり、施設の人形の首を切断したりしていた。
しかし、明を守ろうという気持ちはどんなことがあっても終始変わらず、悪魔を倒すためのサポートをし続ける。明もまたこうした性格を知りながらも彼の理解者でいた。
また、プール付きのマンションを所有し、更に明にバイクやスマホの支給する、カロリー消費の激しいデビルマンの身体を維持するための食事を用意する、秘書のジェニーをそばに置く等、莫大な資金を持つ。
特定の趣味を持つことはなく、食事も味や形に興味がないことからゼリー飲料で済ませている。


原作既読者ならすぐに察するだろうが、その正体は悪魔を統べる大魔神サタン。実は第一話でも字幕でネタバレしてるのは内緒。
元々は神に仕える大天使だったが、ある日神に反逆した罪で追放。宇宙を流離った末に、当時悪魔たちが支配していた地球へと流れ着き、(本人曰く『力こそが全てという悪魔のシンプルな精神が肌に合った』との事で)身を落ち着けていた。
だがそれでもなお裏切り者を粛清せんとする神の軍勢によって悪魔諸共滅ぼされた…かに見えたが、肉体を持たない精神体となって生き延び、長い時を経て人間の子供として転生したのである。


悪魔が存在する事実を公表し、世間が混乱に陥る最中に、テレビで見た謎の光に怯えたり自分が恐れていた事態が的中している事実に疑問を覚え、自分が何者なのか知るために再びジャングルの奥地へ赴く。
尾行していた人間たちから襲撃を受けるが、自身の能力と悪魔の助太刀で生き延び、今まで秘書としてそばにいた悪魔のサイコジェニーの力で記憶を取り戻す。
その後はテレビを通して明がデビルマンに変身する映像を公開することで、明を人間から孤立させ、悪魔と一緒に生き延びさせようとする。しかしそれが逆に明にとって守るべき人間である美樹の死を招く結果になり、完全に明と決別してしまい、デビルマン軍団と人間に戦いを挑み……。
ラストの描写から、この物語は飛鳥了が、明たちは持っているが了は持っていない、あるものを得るためのものと言っても過言ではない。
また、明との最終決戦の詳細が描かれ、ひと睨みで自分に向かってくるミサイルの群れを爆発させる、ATフィールドじみたバリアを発生させる、光弾を発射してデビルマンの腕を切断するなど、悪魔を統べる存在に相応しい戦闘力を見せつける。


中の人である村瀬歩氏はもともとアメリカ出身のため、英語が堪能である。そのため作中でも度々英語による台詞を披露してくる。


牧村美樹
CV:潘めぐみ


「私がバトンを渡すから、ちゃんと受け取って走ってね。約束だぞ」


デビルマンではお馴染みのヒロイン。
今作ではおかっぱ頭ではなく、ショートヘアのボーイッシュな美少女になり、エキセントリックさは無くなって活発的な女の子という感じに変わっている。平手美樹とも呼ばれていない。
明同様に陸上部に所属しており、その才能と成績から「陸上の魔女」と呼ばれ、雑誌からも取材を受けている。
デビルマンになって悩み続ける明を励ますだけでなく、自分の淫らな写真を撮ろうとする長崎にも縁を切ろうとする前に最後に顔を出そうとしたり、自分に絡んできたラッパーたちを(ラッパーを指名手配犯と勘違いした)警察から庇ったり、隣人が悪魔かもしれない疑心暗鬼の中でもネットで家族の愛や絆の大切さを説くなど、今作における人間の善性の象徴とも言える存在。
入浴シーンやゲルマーに取り憑かれて素っ裸で夜の街をデビルマンと追いかけっこするシュールなサービスシーンもあるよ!


両親と弟を失い、更に了の策略で明が悪魔になったことを知っても、明の心の中には人間・不動明の心があることを信じる気丈さを見せる。
そして了に会うため明が牧村邸を去った後、美樹はネットに明が自分の大切な人であること、更に人の心を持った悪魔『デビルマン』であること、そして誰かのために涙を流せるような優しい人で世界が溢れ、平和になることを祈る書き込みをした。
しかし、その直後に暴徒に襲われ、牧村邸を脱出するもののワムやミーコの犠牲虚しく殺されてしまうのだった……。
しかし、上記のメッセージを投稿した直後、ネットを通して次々と世界中から『デビルマン』と名乗る人たちからの投稿が増え、後に悪魔と戦うデビルマン軍団の集結に繋がるきっかけになり、明にバトンを渡す結果になった。


ミーコ/黒田ミキ
CV:小清水亜美


「牧村美樹はすごいけど…何か一つだけは、陸上だけは私も勝ちたい」


明と美樹と同じく陸上部に所属する女子高生。
しかし、美樹と同じ名前のため、周囲からミーコと呼ばれる。
美樹とは親友だが、彼女に人気も陸上の実力も今一歩及ばず、美樹に嫉妬心を抱いている。
中盤では、自分と同じように周りから見てくれないラッパーのククンと出会い、心を通わせてサバトに参加するが…


サバトで悪魔に襲われる最中にデビルマン化し、生き残る。変身すると6本の脚が生えた蜘蛛のような姿になる。
それからは髪型もオールバックに変えて言動も粗暴になり、「自分こそ『ミキ』だ」と美樹に対して負けず嫌いで嫉妬深い一面を露わにする。
陸上大会の一件後、幸田と共に悪魔狩りから身を隠していたが、明がゼノンに襲われていた所を助ける。
牧村邸が暴徒に襲われた際も悪魔の姿になって美樹を助け、自分が美樹に抱いていた思いを明かしながら暴徒から庇うために彼女を逃す。
そして半分人間の姿になりながら、暴徒に3つの問いかけをし、最後に美樹を助けるよう願った後、自ら命を絶った。
この問いかけはある種、デビルマンという作品そのもののテーマであるとも言え、必聴である。


以上のように、見た目も性格も含め、一番原作から扱いが変わったキャラクター。
湯浅氏はデビルマンとはまた違った、人間と悪魔の間で揺れながらも人間としてあり続けたキャラとして描いたとのこと。
ちなみに、原作における本来のミーコにあたるデザインのデビルマンもちょい役で登場している。


幸田燃寛
CV:平野潤也


「イヤだあーっ!!」


陸上大会で5つの世界ユース記録を出した天才高校生。
その正体は明と同様デビルマンで、変身すると幸田の顔がついたバッファローのような姿になる。
同性愛者で、ジュンイチという幼なじみの恋人がいた。5話の初っ端から開幕ガチホモセックスを披露してくる。
だが、サバトに参加した際にたまたま悪魔に襲われてしまい、食われてしまったと同時にデビルマンになったと思われる。
ジュンイチを失った悲しみを引きずったまま、デビルマンであることを隠して過ごしていたが、急に陸上の記録を伸ばしたことから了に「悪魔に取り憑かれている」と睨まれ……。


陸上甲子園にて、自分と同じ存在である明と心を通わせかけるが、了が悪魔化を抑えられない薬を仕込んだスポーツ飲料を飲まされ、悪魔化してしまい、サバトの映像と供に悪魔の存在を世間に公表するだしに利用されてしまう。
本能のままに陸上選手たちを血祭りに上げる中、幸田の境遇に共感した明の手で助けられ保護されて、しばらくはビルの屋上で生活することになる。
しかし、ゼノンたち悪魔の軍団から明を救出する際に、『悪魔と合体した自分を、どうせ人間は受け入れてくれない』という気持ちから明たちを裏切ってしまい、デビルマンでただ一人悪魔側についてしまう。人間と悪魔の狭間で揺れ動き、ミーコとは逆に悪魔の道を選んでしまった。
その後、最終戦争でデビルマンと悪魔たちが戦う中、明と幸田も激突することになり…


幸田「強い奴が生き、弱い奴が死ぬのがこの世のルールだ!」
明「ならばこちら側につくべきだったな!」

幸田「うわあああ」(八つ裂きにされる)


この間10秒弱
デビルマン軍団第一号と期待させてあんまりな結末である。
しかも字幕でデビルマンになった姿の幸田の名前は「幸田マン」。もうちょっといいネーミングは無かったのか…。


シレーヌ
CV:田中敦子


「寂しかったよ、アモン……。お前が人間の世界に来るのをどれほど待ったことか!」


「妖鳥シレーヌ」の異名を持つ悪魔の中でも有数の実力者。
人間の時の姿は真っ白な髪を伸ばした妖艶な美女。
アモンとはかつて(性的な意味も含めて)深い仲であったらしく、作中では夜な夜なアモンを想いながら変身オナニーにふけっている。中の人が中の人なだけに余計エロさを感じさせる。
ジンメンの一件以降、がむしゃらに悪魔を殺し続ける明の前に現れ、元のアモンに戻すため、戦いを挑む。
そして前述したように原作ではカットされた空中ファックシーンがついに映像化された。
豪ちゃん「まずは「やっちゃったな」と(笑)」


カイム
CV:小山力也


「シレーヌ、君は美しい」


電気を操り、シレーヌを慕う悪魔。人間の姿は壮年の男性である。
今作では常に彼女と一緒に行動している。
また、原作と比べて出番が多く、性衝動を抑えるのに苦労している事をボヤくシレーヌに「アモンがこちらに来るまでいくらでも慰める用意がある」とアプローチしたり、自慰をして達した彼女の声を影で堪能したり、シレーヌと戦う明(アモン)に嫉妬したり、とにかく感情豊かでシレーヌ一筋な彼の姿が見られる。



サブキャラクター


牧村亜樹子
CV:小林さやか
牧村ノエル
CV: 小原雅人


牧村美樹の両親。
原作ではどこにでもいそうな一般家庭の夫婦だったが、今作では野菜専門の料理店「ベジディナー」を経営する、菜食主義のキリスト系の家庭になっている。
明のことも自分の子供のように分け隔てなく面倒を見ている。


物語後半にて、亜樹子は悪魔になってしまった息子の太郎に喰われてしまい、それを目の当たりにしたノエルは太郎を撃とうとして葛藤している最中に自衛隊の銃撃の巻き添えを食って死亡するという原作とは別ベクトルで悲惨な最期を迎える。


牧村太郎
CV:稲川英梨


牧村美樹の弟。タレちゃんではない。
ちょくちょくパソコンで明のアカウントを利用して履歴機能でエロ画像を見ているマセたお子様。
それがきっかけで悪魔やサバトに興味を持ち、憧れるようになるが…


了が悪魔の存在を世間に知らしめた直後に、本当に悪魔に取り憑かれてしまう。
当初は普通に生活していたものの、次第に衝動を抑えきれなくなり、亜樹子に犬を殺して食べていたところを見られてしまう。
そして家族を巻き込ませないために亜樹子が太郎を連れて姿を消すが、再び衝動を抑えられず、そばにいた亜樹子を喰ってしまった。
しかし、衝動を抑えられなかったとはいえ、自我を保っていたことから、太郎はデビルマンだった可能性がある


ターコ
CV:高橋李依


牧村家に飼われている黒猫。
ちょくちょく餌がないか確認したり、太郎に作中作のデビルマンのコスプレをされたり、要所要所で登場する。


9話で悪魔と合体したデビルマンであることが判明した。目から閃光を発して目眩しさせる他、テレパシーで喋れるようになった。
どこで情報を仕入れたのか不明だが、最終決戦で、サタンについて明に説明している。


ワム
CV:KEN THE 390
ガビ
CV:木村昴
ククン
CV:YOUNG DAIS
バボ
CV:般若
ヒエ
CV:AFRA


作中の冒頭や節々に登場するラッパーたち。
物語の状況や展開に沿ったラップを繰り広げる語り部のような存在。中の人もプロのラッパー揃い。
原作におけるプロレス野球部に当たる面々。さすがに昭和時代の不良をそのまま出すのは時代錯誤すぎるためか、色々な要素を含ませつつ現代風にアレンジした結果ラッパーになった。


ラッパーの一人、ククンはミーコ共々サバトを経て(直接的な描写は無いが)ミーコか、あるいは別の悪魔に喰われてしまう。
また物語の後半、ワムは自分が付けている『ヒーローのお守り』であるピアスを美樹に託す。
そして美樹の命を狙うために暴徒が襲ってくる中、ワムとガビは応戦するもののバボとヒエが裏切ってしまい、殺されてしまう。
最終的にバボとヒエも、美樹を殺され怒りと絶望に支配された明によって消し炭にされてしまう。
バボとヒエが裏切った理由は明かされていないが、恐らくミーコが一緒にいたククンを殺したと思ったからだろう。



その他のキャラクター


不動香織
CV:中村千絵
不動礼次郎
CV:桐本琢哉


明の両親。
二人とも世界中を飛び回る医者であるため、明を親友である牧村家に明を幼い頃から預けている。
普段会えない代わりに、明によくシューズを送っている。
しかし…
日本に帰国する際、空港のバス内で父の礼次郎が悪魔に取り憑かれ、目の前で乗客を次々と殺してしまう。しかもその悪魔がよりにもよってあの悪魔であり…。


長崎光司
CV:津田健次郎


フリーの編集者。
普段はアスリートの裸の写真を撮ることが仕事で、美樹とたびたび接触しつつ彼女の淫らな写真を撮ることを狙っている。その傍ら、サバトのことについても調べており、大スクープを狙っている。


偶然、明がデビルマンに変身するところや、デビルマンと悪魔が戦う場面を撮ることに成功し編集長に持ち込むが、その編集長がよりにもよって悪魔のアグウェルだったため、デビルマンを倒すためにゲルマーに取り憑かれて利用されてしまう。
更にゲルマーから解放されても証拠隠滅のために了によって銃殺されるなど散々な目に会う。


ちなみに中の人は社長だが、むしろ下っ端である。


ジェニー
CV: 高戸靖広


飛鳥了の秘書。高い鼻に爛々と見開かれた目から、了と打ち合わせをしているウェブプロデューサーからは「整形のしすぎ」と思われていた。
実は施設にいた幼い了を引き取り、育てたため、彼にとっては親のような存在と言える。


その正体は強力な精神攻撃を仕掛ける悪魔、サイコジェニー。名前と特徴的な顔から原作ファンはすぐに正体を察するだろう。また一頭身にリデザインされている。
そして、サタンの付き人という重要な役割を持っている。
原作では了の記憶を戻した後はフェードアウトしたが、今作では最終決戦までサタンにつき従いつつも人間と戦い相討ちになる。


悪魔王ゼノン
CV:アヴちゃん(女王蜂)


悪魔たちをまとめる悪魔王。
作中では彼の人間体らしき、ゼイ、ノン、ヌガという3人の人物が登場し、悪魔たちに指示を出している。
しかし、今作でも苦労人っぷりは変わらず、シレーヌにデビルマンの存在を隠されたり、陸上甲子園でも悪魔化した幸田が暴れ回るといった計算外のことが起こり、苛立ちを隠せないシーンもちらほら。


原作には無かった明との直接対決が描かれている。
シレーヌ同様、明を「アモン」と呼び、目を覚ますよう呼びかけると同時にアモンを押さえ込み、シレーヌを倒した人間である明に興味を持っている。
初戦はサイコジェニーとミーコの介入で明を取り逃がしたが、その後再戦。悪魔王に相応しいパワーで明を追い込むも、最期は背骨をへし折られて火山の中に叩きこまれた。
その戦いと並行して彼の部下が明を庇う了に反抗し、了のマンションを爆破してしまう事態が発生していた。その後サイコジェニーから粛清された旨を聞けるが、もし生きていたとしても結局ゼノン自身も責任を取らされて粛清されていた可能性が高い。とことん周りの環境に恵まれない悪魔である。
一番の見せ場である世界中に宣戦布告するシーンもサタンの側近というポジションも了とサイコジェニーに取られちゃったしね!


ちなみに、中の人は今作のメインテーマ「デビルマンのうた」を歌っている。


アグウェル
CV:白熊寛嗣


カイムの部下の悪魔。
上記の長崎の上司である雑誌編集長に憑依し、その立場を利用して人間社会の情報収集を担当していた。
アモンの意識を乗っ取りデビルマンとなった明の存在を知り、ゲルマ―と共謀して抹殺を謀るが、背後から了に対物ライフルで頭を撃ち抜かれて死亡。


ゲルマ―
CV:駒谷昌男


カイムの部下の悪魔。
殆どが水分で構成されたゲル状の肉体を持ち、人間の体内に侵入して操る能力を持つ。
アグウェルと共に明を抹殺するべく美樹の体内に侵入して人質にしようと試みるが失敗。「お前の事は誰にも言わないから助けてくれ」と命乞いするも、当然聞き入れられる筈もなく真っ二つにされて死亡。


陸上部監督
CV: 内田紳一郎


第一話から登場している、明たちの所属している陸上部の監督。
足が不自由で車椅子に座りながら明たちの練習を見守っているが、自分に近づいてきた蝶を、爬虫類のように舌を伸ばして食べてしまう不気味な行動を見せる……。


実は明より早く悪魔と合体したデビルマンで、最終決戦にも参加している。
字幕で見ないとわかりにくいが、「デビルマンがお前らの好きにはさせんぞ」と叫んでる三つの手を持つ爬虫類デビルマンが彼である(よく見ると変身する際、車椅子を壊しながら立ち上がっている)。
最終決戦においては、サタンの攻撃で腕を失った明に自らの腕を切断し移植しており、この腕の能力で明は了に一撃を入れる事に成功している


ボンズ・オブ・ヒンズー
CV: アンキット


最終決戦に登場したデビルマンの一人。
ある人物が世界中のデビルマンを集めたため、ちょい役で登場。
6人の僧が一体化した姿にリデザインされ、たどたどしい日本語をしゃべる。
作中では修行僧デビルマンと呼ばれている。


雷沼教授
CV:高橋大輔
生物学教授。了と一緒にテレビ番組に出演している。
今作ではある人物が現代に魔女狩りを復活させるためちょい役。デザインも変わっている。



余談

  • 作中には漫画・特撮としてデビルマン(デザインはアニメ版)が存在し、永井豪氏もいるようだ。ちなみに永井豪氏本人も9話にモブ役の中の人で登場している。

  • 陸上の要素を入れたのはデーモンと人間の能力の差をはっきりさせるため。ちなみに奇しくも実写版デビルマンでも陸上部の設定があった。


選べ、明!
俺と追記するか!
その女と修正するか!


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  • 明と美樹の解釈は今作が一番好きかも。「悪魔と合体して獰猛になった明に惹かれた」のではなく「元々明の美点には目を向けていて、性格が変わってもそれが消えていないことに安堵した」っていう -- 名無しさん (2020-03-09 22:48:48)
  • 牧村夫妻の最期があまりにも哀しすぎてな… -- 名無しさん (2020-03-10 03:23:52)
  • ちょいちょい実写版を捻ったようなシーンがあってクスリとさせられる -- 名無しさん (2020-03-10 18:48:15)
  • 幸田はなぁ… -- 名無しさん (2020-03-10 20:58:52)
  • 漫画版デビルマンがスパロボ参戦した訳だし、こちらも版権事情に支障さえなければ行けるだろうか? -- 名無しさん (2020-03-18 21:11:53)
  • 外伝でも裏切り者はいたけど軍団一号がなるとは。後は軍団対特捜隊が無いのが残念だったな、OVAが映像化されてなかったから。 -- 名無しさん (2020-10-26 19:23:38)
  • ついに念願叶って視聴完了。なんかこう言葉に現せない美醜が目まぐるしい作品だった -- ななし (2021-05-20 17:20:24)
  • 明と美樹の関係の解釈とか、了の結末の落としどころとか全体として良かったんだけど、原作終盤の悪魔の大軍が宣戦布告する展開はやっぱり要ったほうが良かったのではないかなと。あれで人間達に悪魔の恐怖を刻み込んだわけだし -- 名無しさん (2021-10-08 19:01:44)
  • こっちの美樹ちゃんは包容力が強調されてて、それだけにあの最期が酷い。けれど無駄じゃなかったっていうね… -- 名無しさん (2021-12-24 23:21:58)
  • ミーコ 「牧村美樹はすごいけど…何か一つだけは、陸上だけは私も勝ちたい」←プロポーションは圧勝してますやん。 -- 名無しさん (2022-06-23 21:01:42)
  • 報告にあった違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-11-24 18:21:41)

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