登録日:2020/02/21 Fri 01:12:00
更新日:2024/05/16 Thu 12:45:40NEW!
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【注意】この項目は『仮面ライダー剣』終盤の重大な[[ネタバレ>ネタバレ]]を含みます。
しかし、その代償に[[仮面ライダーギャレン―――橘朔也>橘朔也/仮面ライダーギャレン]]を失った。
だが、それだけではなかった。
同じ頃、[[ジョーカー―――相川始>相川始]]もまた、姿を消した。
橘が命を懸け、守り抜いたはずの始までも……。
その日から、大量の“ダークローチ”が街に出現した。
倒しても倒しても数を増やす敵を相手に、我々は何時終わるとも知れぬ戦いを続けるしかなかった……。
白井虎太郎著『仮面ライダーという名の仮面』第七章より
ダークローチとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』に登場する怪人である。
本項目では映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』に登場した亜種のアルビローチと、
『仮面ライダーディケイド』に登場した上位個体のボスローチについても記述する。
●目次
【データ】
身長 | 192~206cm |
体重 | 92~118kg |
種族 | アンデッド |
生物モチーフ | ゴキブリ |
カテゴリー | 不明 |
特色・力 | 生物を感知する触角 麻痺毒がある両腕の爪 |
声優 | 塩野勝美 福山弘幸 大村亨 熊谷修武(『剣』) |
クリーチャーデザイン | 韮沢靖 |
初登場回 | 『剣』第47話「ギャレン消滅」~第49話(最終回)「永遠の切札」 |
【概要】
“ダークローチ”と呼ばれたその黒いヤツらは、どこからか現れ、圧倒的な数で人類を襲い始めていた……。
その黒いヤツらは何だ!?お前が生み出しているのか!?
ジョーカーが勝ち残った時、“ダークローチ”は生まれる…。
全ての生命を滅ぼす為に……!
ゴキブリに似た姿を持つが、いかなる生物の祖でもないイレギュラーな存在。
53体のアンデッドが自らの種族の繁栄を懸けて戦う「バトルファイト」において、いかなる生物の祖でもないアンデッド・[[ジョーカー>ジョーカー(仮面ライダー剣)]]が最後の一体になると出現する。
彼らは無尽蔵の行動範囲と個体数で世界中を埋め尽くし、同族とジョーカーを除く全ての生物を滅ぼすべく活動する。
つまり、『剣』本編で以前から言及されていた、「ジョーカーが勝ち残ると世界が滅ぶ」というのは彼らの存在が理由である。
一度ジョーカーの勝利が決まってしまったら最後、何らかの要因によってジョーカーが封印されるか、バトルファイトが再開されない限りは無限に現れる。
ただし、この時点で一度封印されたアンデッドの再解放は不可能となっており、第48話で剣崎一真の機転で仮面ライダーレンゲルがタランチュラアンデッドを再解放しようとした際には失敗に終わっている。
アンデッドの一種とされており、アンデッドサーチャーにも反応するが、不死ではないために仮面ライダー達の攻撃で十分に倒す事が可能。
その際には緑色の粒子になって消滅するが、後述の理由でダークローチが現れる理由がなくなった時のみ、黒い粒子となって消え去った。
だが、彼らの最大の武器はその数。
前述のようにバトルファイトを運営する「統制者」のねじれこんにゃく「モノリス」やジョーカーの影から際限なく現れる為、彼らと戦い続けた剣崎や睦月はすっかり疲労困憊に陥ってしまった。
ブレイドが機動力重視のジャックフォームに変身しようとしてもカードを叩き落とされて変身に失敗するなど、単純な戦闘力とは別ベクトルの強敵と言える。飛行能力も備えている為、羽根を広げて空を飛ぶ姿はやはり黒いアイツを彷彿とさせる。
なお、ジョーカー本人の意思とは一切関係なく発生する為、仮面ライダーブレイドとジョーカーの一騎打ちの際にも遠慮なく現れている。
ジョーカー=始が守り続けていた栗原天音の下にも現れた事などから、ジョーカー本人から「俺はお前らの親でも何でもない…!」とまで言われてしまっている。
劇中での経緯を考えると致し方ないが……。
ジョーカーの指示に従い、天音を襲うのを止めている辺り、最低限の知能はある様子であり、上城睦月の発言からも、人間が集まる場所を優先して襲撃しているらしい事が窺える。
なお、モチーフであるゴキブリは「恐竜を絶滅させた環境変化をも乗り越え、その頃には既に現在の姿が完成していた」と言われており、
古代から続く生物種の繁栄を懸けたバトルファイトの罰ゲームにはうってつけの生物モチーフと言えるだろう。
【劇中での活躍】
第47話終盤で仮面ライダーギャレンがギラファアンデッドとの壮絶な戦いの末、辛くも封印する事に成功。
だが、これでジョーカーを除く52体のアンデッドが封印され、バトルファイトが決した為に大量のダークローチが発生した。
第48話冒頭では見覚えのある顔を含んだ警察官2人が通報を受けてやってきた所を襲撃したが、すんでの所でブレイドに阻止される。
この時、橋の隙間を埋め尽くす程犇めき合っているダークローチの大群は軽くホラーである(しかも、直前には被害者の物と思われる靴が上から落ちてくる)。
その場にいた個体群はブレイドの斬撃やライトニングブラストで一掃されるが、連戦が堪えた剣崎は変身解除後に倒れ込んでしまう。
その後も着実に数を増やして市街地を埋め尽くし、最終回では日本全域に『非常事態宣言』が発令されるまでになり、
仮面ライダーの関係者達も悉く複数回ダークローチの襲撃に遭う事態に見舞われるようになってしまう。
そしてジョーカーに殴られた左頬の流血を見てある事を決意した剣崎が副作用を押して変身したキングフォームに蹴散らされ、多くの個体が倒された。
最後は大群で仮面ライダーの関係者達を襲撃し、他の個体も各地で暴れていたが、[[剣崎のある行動により、>自己犠牲]]バトルファイトが『再開』された事で全てのダークローチが消滅した。
剣崎のある行動とは…?
それは、キングフォームに変身し続けることで自らアンデッドであるジョーカーへと変貌すること。
キングフォームの力を得た時からジョーカーへの変貌を危険視され、他界した妻の蘇生を目論む広瀬義人は封印できないトライアルシリーズを差し向けることでキングフォームへの変身を多用させて変貌させようとしていたものの、失敗に終わっていた。
上述のように最終回である49話ではキングフォームへの変身を続けてダークローチを次々に撃破し、ジョーカーとの最終決戦でも出し惜しみせずキングフォームへと変身、激戦が続く中で剣崎の身に異変が起こり、「アンデッドが2体存在している」と統制者から認識されたことでバトルダークローチは消滅したのであった。
なお、始以外のジョーカーから発生するのかどうかは実は不明。
もし他のジョーカーが勝ち残った場合も発生するとしたら、『仮面戦隊ゴライダー』での宝生永夢達もただでは済まなかったかもしれない。
尤も、あの時は状況もイレギュラーではあったが……。
【派生作品におけるダークローチ】
- 講談社キャラクター文庫『小説 仮面ライダーブレイド』
直接の登場こそないものの、序盤にダークローチについて言及されている。
忘れたのか?この世界のルールを!
第22話・第23話の『ディエンドの世界』で後述のボスローチと共に多数が出現。
支配者・フォーティーンの下、人々を管理する「エリア管理委員会」の戦闘集団「ローチ」の雑兵として仮面ライダー達と戦った。
また、原典『剣』と異なり、上級アンデッド同様に人語を解する他、「人に優しくするルール」を守らない者を拉致する役割も担っており、光夏海や小野寺ユウスケもその被害に遭っている。
多数が仮面ライダーとの戦いで倒され、残る個体も主のフォーティーン/巨大邪神14が仮面ライダーディケイドに倒された事で消滅した。
大ショッカーの怪人として複数個体が登場。
ちなみに生みの親であるジョーカーも映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』にて復活を果たした大ショッカーに参加している。『オールライダー対大ショッカー』での提供はひょっとしてお前か?
EP30にて白ウォズ及びアナザーブレイドの介入により、およそ15年ぶりにバトルファイトに変化があった事で再登場した統制者のモノリスの表面にダークローチではなく、多数のジョーカーがひしめいていた。
その為、直接の登場こそないものの、剣崎と始の過去に触れる形でダークローチについて描写されている。
- ゲーム『仮面ライダー バトライド・ウォー』シリーズ
全3作全てに登場。
第1作の『剣』原作再現ステージはまさに『剣』終盤の状況を再現したものとなっており、ダークローチも大量に発生する。
また、後述のアルビローチも3作全てに登場している。
【アルビローチ】
身長 | 192~206cm |
体重 | 92~118kg |
種族 | アンデッド |
生物モチーフ | シロアリ |
カテゴリー | 不明 |
特色・力 | 飛行能力 10km範囲内の生物を感知する触角 麻痺毒がある両腕の爪 |
声優 | 塩野勝美 福山弘幸 大村亨 |
クリーチャーデザイン | 韮沢靖 |
初登場回 | 『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』 |
映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』に登場。
アルビノジョーカーの眷属たる、シロアリに似た怪人。よく間違えられるが、『アルビ“ノ”ローチ』ではない。
なお、「同じローチなのにモチーフ違うの?」と思うかもしれないが、シロアリはアリではなくゴキブリの仲間である。
劇中では生み出されるシーンこそ描かれていないが、アルビノジョーカーの目的の為に栗原天音を狙い、行動する。
その目的は他のアンデッドも把握しており、アルビローチの群れを目撃したビートルアンデッドとスパイダーアンデッドが古代語で会話していた。
やはりダークローチ同様に不死ではない為、仮面ライダーの通常攻撃でも滅ぼす事が可能で、倒されると緑の粒子を放った後、白炎を上げて消滅する。
この時、人骨のようなシルエットが一瞬覗くホラーチックな演出がなされており、中々にグロい。
劇中ではグレイブを含む仮面ライダー達と幾度も交戦した。
生みの親からもぞんざいに扱われるローチ達って……。まぁ、あっちは始と違ってマッチポンプの一環として行ったものという違いはあるが。
【ボスローチ】
身長 | 230cm |
体重 | 139kg |
種族 | アンデッド(ローチ) |
生物モチーフ | コーカサスオオカブト |
カテゴリー | 不明 |
特色・力 | 破壊剣による攻撃 150tもの衝撃を受け止める頑強な盾 |
クリーチャーデザイン | 韮沢靖 |
初登場回 | 『ディケイド』第22話「ディエンド指名手配」 |
『ディケイド』第22話に登場。
『ディエンドの世界』の人々を支配するフォーティーンの配下たる怪人にして、エリア管理委員会所属の戦闘集団「ローチ」の中でも一際強力な個体。
ただし、配下のダークローチと違って言葉を一切発さず、戦闘時に唸り声を上げるのみ。
改造元のスーツであるコーカサスビートルアンデッド同様にコーカサスオオカブトの祖たる不死生物とされているが、
あくまでもダークローチの一種なので、ディケイド以外でも止めを刺せると思われるが不明。
配下のダークローチやフォーティーンに洗脳された村人と共にディケイド・ディエンド・ランス・ラルクの4ライダーを襲撃。
だが、コンプリートフォームの力には敵わず、ディケイドと彼が召喚した仮面ライダーキバ エンペラーフォームのファイナルザンバット斬で部下のダークローチ共々切り裂かれて爆死した。
何気にソーンファンガイアと同じく、前編で倒された『ディケイド』オリジナル怪人だったりする。
スーツと武器は『ディケイド』第1話「ライダー大戦」でも登場したコーカサスビートルアンデッドのリペイントで、ベルトもアンデッドバックルではなく、ダークローチと同様のものになっている。
【余談】
ダークローチのスーツは5体製作されており、そのうち3体が『仮面ライダーカブト』に登場したコレオプテラワームに改造されたが、それでも複数体のスーツが残っており、『ディケイド』以降も再登場している。
2021年10月には食玩「SHODO-O 仮面ライダー7」のラインナップとして、ダークローチとアルビローチが可動フィギュア化された。
それぞれの箱に付属している余除パーツを組み合わせると「統制者」が完成するという仕様。
箱の宣伝ではダークローチ&アルビローチ共に複数体揃えれば劇中再現ができると謳われているが……
それぞれ一箱に一アソートずつという希少アイテムであり、初商品化という事で多くのファンが狙い撃ちで買っていったため、現実に再現するのは難しいだろう。
俺が項目を編集する。これは俺達の責任だ!
俺は何の考えも無しに、この項目を編集していたんじゃありません!!
追記して、修正して…!待っていたんです……!
“待っていた”…?何をだ?
…もしも、俺が失敗したら…。その時は……お願いします……!
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この項目が面白かったなら……\ジョーカー!/
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▷ コメント欄
- 地球の歴史上で起きた5度の大量絶滅はこいつらのせいではないか、と思ったけどどうなんだろうか。現在の支配生物(=勝者のアンデッドの眷属)を食いつくして別の生物に繁栄のチャンスを与える存在、みたいな -- 名無しさん (2020-02-21 01:25:31)
- 正直ジョーカー=始があの通りなんだからこいつらこそブレイドのラスボスなのではと思うんだけどどうなんだろ -- 名無しさん (2020-02-21 12:25:21)
- ジオウでもモノリスを通じて登場かと思いきや、無数のジョーカーだった。こいつらのオマージュだとしたらどういう意味だったのか -- 名無しさん (2020-02-21 12:33:07)
- ↑メタ的な事いうと、ジオウ時点では既にダークローチの着ぐるみが現存して無かったんじゃないかなぁ、と邪推を -- 名無しさん (2020-02-21 12:52:41)
- 剣崎だとブレイドローチが発生するんだろうか -- 名無しさん (2020-02-21 15:51:45)
- 生物の「死へと向かう意思」の具現化という雰囲気を感じた -- 名無しさん (2020-02-21 15:54:08)
- ドラミちゃん「キャーッ!!ゴキブリィィィィッ!!!(;゚Д゚)」 -- 名無しさん (2020-02-21 17:49:24)
- 女子高生を囲んでわしゃわしゃやっても別に傷ついてなかったしどうやって滅ぼすんだろうか -- 名無しさん (2020-02-21 21:17:43)
- ↑あのシーンのダークローチは襲撃にかこつけてJKの感触を楽しんでた説 -- 名無しさん (2020-02-23 23:20:20)
- 龍騎のシアゴースト及びレイドラグーンと似たポジションやね。 -- 名無しさん (2020-02-23 23:39:24)
- ↑↑なるほど、コイツらは変態さんだったのか -- 名無しさん (2020-02-27 22:31:43)
- ディエンドの世界は仮面ライダー剣の世界のもうひとつの未来だと思う。統制者かフォーティーンによって知性を与えられている他、ローチ達の幹部・隊長としてコーカサスビートルアンデッドのデータを基にボスローチを生み出したとも。そうするとコーカサスローチと言うのが正しく、カテゴリーKの色違いであるギラファローチ、タランチュラローチ、パラドキサローチがいるかもしれない。 -- 名無しさん (2020-02-29 17:59:01)
- SHODOでもまさかの立体化を果たしたんだけど少なめのアソートで狩られるという異常事態に… -- 名無しさん (2021-10-20 21:15:03)
- 7話では虎太郎が怖いものとしてカマキリとゴキブリを挙げているが、意外な伏線だったとも。この言動から剣の世界にもゴキブリがいるのは間違いなく、統制者としてもゴキブリはお気に入りの生物なのかも。 -- 名無しさん (2023-09-10 23:28:42)
- アルビローチは消滅の際に人骨のような骨が出てくるが、単に人間に近い骨格なのか、さもなくば志村が人を守っている裏で人間をアルビローチ化させていたという胸糞な可能性もある。 -- 名無しさん (2023-11-17 12:58:45)
- 明らかにゴキブリモチーフなのに公式では特定モチーフは無いとされているけど、実はずっと前のバトルファイトの時にゴキブリ種は本来アンデッドとして参戦するはずだった自分の種の枠を運営が使うフリー素材として献上したか奪われたかのどっちかが起きたんじゃないかなと -- 名無しさん (2024-01-28 04:13:31)
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