登録日:2019/11/28 Thu 11:37:17
更新日:2024/05/16 Thu 10:07:40NEW!
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猿の手 願いを叶える道具 怪奇 短編小説 イマジン ホラー ご利用は計画的に 戒め 呪物 過ぎた力 いともたやすく行われるえげつない行為 厄災 w.w.ジェイコブズ ある意味等価交換
"It had a spell put on it by an old fakir,"
「年老いた行者がまじないをかけたんです」
“a very holy man. He wanted to show that fate ruled people's lives, and that those who interfered with it did so to their sorrow.”
「霊妙な行者だったそうで、彼によると“人に定められた宿命を変えようと試みるならば、たいへんな災いが降りかかる”ということを示したかったらしい」
「どんな願いでも3つまで叶えてやろう。」と言われたら、この項目を読んでいるあなたは何を願うだろうか?
金銭、恋愛、将来、あるいは現実ではできないようなファンタジー、その他様々なものが思い浮かぶだろうし、それらの願いが頼むだけで叶えてもらえるのならば、頼みたくなるのもごく自然な感情である。
しかしこの時多くの人は「叶う内容」に目が行って、「叶うまでには何が起こるか」にはあまり目を向けないのではないだろうか……?
本作に登場する「猿の手」もまた、願いを3つ叶えるアイテムである。
しかし……
「猿の手」W(ウィリアム)・W(ワイマーク)・ジェイコブズの短編怪奇小説、及びその作品内に出てくる「何でも願いを叶えるアイテム」であり、彼の代表作といっても過言ではない。発表は1902年。
ちなみに本作や幽霊屋敷での出来事を描いた「徴税所」等の作品から彼の作品ジャンルはホラーなのではないかと思う人もいるかもしれないが、実際には彼の作風は「海」「ユーモア」を題材とした明るいものである。
あらすじ
冷たい雨の降る夜。
老齢のホワイトは同じく老齢の妻、そして息子のハーバートと共に自宅にいたところ、古い知人のモリス曹長が約束通りやってきた。
モリスは暖炉で暖まりながら酒を飲み、インドでの様々な出来事を話し、それを一家は興味津々に聞いていた。
そんな時間が続いた中でホワイトが彼から以前聞いた「猿の手」の話題を持ちかけるが、モリスはなぜか狼狽しながら話をそらそうとする。
興味を抱いたホワイト夫人が質問してきたために、彼は現物を見せて手に入れるまでの経緯を話した。
「猿の手」。
それは読んで字のごとく猿の前足部分のミイラなのだが、それに年老いた行者がまじないをかけて魔法の道具としたのだ。
その意図は冒頭にある通り、「運命を変えようとすれば大きな災いが降りかかる」という教訓を示す為。言ってしまえば魔法というか一種の「呪い」の領域の代物である。
使い方は簡単。猿の手を高く掲げて叶えたい願い口にするだけである。そうすれば口にした願いは自然な形で叶うのだ。
願いは3つまで、そして猿の手が使えるのは3人まで。
モリスは2人目だったが、彼によると1人目は1つ目、2つ目の願いは不明だが3つ目に自分自身の死を願ったらしい。
1人目の死を通じて「猿の手」を得たモリスも3つの願いを使い果たしたが、その表情は暗く、明らかに何か後悔をしている。
「猿の手」を使う権利があるのはあと1人。
ホワイト氏は譲り受けたいと彼に頼み込むが、ここでモリスは突然猿の手を燃える暖炉の中に放り込んだ。
ホワイト氏は慌てて暖炉の火を消して取り出すが、モリスは処分すべきだと強く主張。
それでも食い下がったためしぶしぶ了承するが、「願いの後にどうなっても知らない」「どうしても使わなければならないときは分別を働かせろ」という念押しを強く繰り返したのだった。
第1の願い
彼の帰宅後、受け取った猿の手で何を願えばいいか、ホワイトが決めあぐねていると、ハーバートは手始めに家の残りのローン、200ポンド*1の獲得を提案。
提案に乗った彼は「猿の手」を掲げて願いを述べる。
「我に200ポンド授けたまえ!」
…すると、奇妙なことが起きた。
ミイラのはずの「猿の手」が突如自分の手の中で蛇のように動いたのだ。
しかし200ポンドが湧いて出てきたりすることはなく、暖炉のそばにいた3人は床につき始めたが、最後に残っていたハーバートは暖炉の火の中に不気味な猿の顔が浮かび上がるのを見ていた。
翌日になっても200ポンドは手に入らず、一家全員が猿の手の効き目をほとんど信じずにモリスの冗談なのではと思い始めていた。
ハーバートは工場へと仕事に向かい、残った2人は「猿の手」の奇妙な動きについてや200ポンドが来ていないか等の話をしていた。
すると夫人が、入り口付近で身なりのいい男がそわそわしていることに気が付いた。
男は意を決したように家に入ってきたため、夫人は200ポンドのことではと思い招き入れたが、彼の口から切り出された話はそういったものではなかった。
男はハーバートが働くモー・アンド・メギンス社の者で社命を受けてホワイト宅にやってきた。
それはすなわちハーバートの身に何かあったことを意味する。そしてその内容とは……
「たいそうなお怪我でしたが、もうお苦しみではありません。」
はじめは息子が苦しんでいないと知って安堵した夫人だったが、その言葉の意味に気が付くとその顔から血の気が引いた。
ハーバートは工場の機械に巻き込まれた結果、体がグチャグチャになるほどの外傷を負い、そのまま亡くなったのだ。
老夫婦は唯一無二の息子を失ったことに強いショックを受け、言葉を失ってしまった。
そして話は続く。
男はハーバートの訃報のほかに、もう一つ話をしに来たのだ。
それは会社は賠償責任を負わない代わりに、会社から補償金を夫婦に支払うことを決定したというものだった。
「補償金の支払い」という言葉に更に凍り付く2人。やっとの思いで夫人が金額を聞くと……、
「200ポンドご用意しております。」
これにて第1の願いは成就した。ハーバートの死という残酷すぎる代償を伴って……
その事実を突きつけられた夫人は絶叫し、ホワイトはショックのあまり気を失ってしまった……。
第2の願い
家からおよそ3キロ離れた広い墓地にハーバートの亡骸は埋葬された。
それからというものの、残された老夫婦は「話す内容がない」という単純かつ虚しい理由で、ほとんど言葉を交わさなくなることが増え、1日1日が過ぎるのが長く感じるようになった。
それからおよそ1週間、夜中にホワイトが目を覚ますと夫人はハーバートの事を思い出していたのか、寝床ですすり泣いていた。
そのすすり泣きもだんだん小さくなった為に、ホワイトもうつらうつらし始めたのだが、突如夫人が大声を上げた。
「猿の手にはまだ2回願いが残っている」、そして「その力で息子を生き返らせればいい」と…。
「猿の手」の恐ろしさを嫌と言う程味わった上に、ハーバートの凄惨な死体を実際に見たホワイトは反対するが、「自分の息子を恐れるはずがない」という自信と息子が戻って来る一縷の望みへの思いから夫人は譲ろうとしない。
結局ホワイトが折れ、2つ目の願いを口にした。
「息子を生き返らせたまえ!」
ホワイトは「猿の手」の恐怖におののき、夫人は息子が戻って来るのを見逃すまいと窓の外を食い入る様に見た。
しばらく経っても何も起きない為に、2人は諦める様に横になったが、しばらくすると何者かが玄関をノックしはじめたのだ。
「ハーバートが戻ってきた!」
喜ぶ夫人。しかしホワイトは逆に凍り付いた。
3キロも離れた墓地に埋葬されていた凄惨な姿の息子が時間をかけて戻ってきた。どんな状態で戻ってきたかを推測するのは容易だろう。
ホワイトは息子を入れないよう懇願するが、夫人は制止を振り切り玄関へ。
ドアチェーンを開けるが高さの関係で閂をなかなか開けられず、ホワイトに助けを求めた。
2つ目の願いは叶ったが、その結果待ち受ける悲劇は想像に難くない。
ホワイトは必死にこの状況を何とかしようと試みる……。
第3の願い
徐々に大きくなるノック音。
夫人はホワイトが手伝ってくれない為、椅子を持ってきて閂を外そうとする。
もはや一刻の猶予もない。
ホワイトは一連の悲劇の元凶である「猿の手」を必死で探し、そして3つ目の願いを口にした。
それと同時にノックの音が止んだ。
玄関ではようやく閂が外れて夫人が扉を開けたが、その後に失望と悲しみが入り混じった泣き声が聞こえてきた。
ホワイトは彼女のもとまで行き、その後門まで出た。
通りの反対ではちらちら瞬く街灯が、人気のない静かな通りを照らしていた。
こうして「猿の手」によってホワイト一家を襲った悲劇は、同じく「猿の手」によって終わったのだった。
3つ目の願いは何なのかは言葉としては記されていないが、作中描写から察するに「生き返ったハーバートを再び墓に埋葬する」事だろう。
そしてその願いは「2つ目の願いが無効になる」と言う形によって成就した。
そして3人目の願いを全て叶えたことで呪いの道具……もとい「戒めの道具」であった「猿の手」もその役目を終えた。
「3つの願い」というファンタジーでのテンプレートの1つともいえるこの設定をダークパロディ化した本作だが、「猿の手」は願った者やその周囲の者が望まない形で願いが叶うという、えげつなさが極まったアイテムである。
作中でホワイト一家の願った内容は、決して大それたものではない。事態の収拾を図って願った最後の願いもそうだが、望んだ金額はローン返済の為で、「子供の蘇生」も、子を失った母親の心情を慮るなら自然な欲求だとは言えるだろう。
もっとも、運命あるいは因果と名づけられた"自然の法則"の前では、"人として当然のことなんだから、そこを汲めよ"等と配慮を要求したところで意味はない。
それは人類が勝手に定めた善悪観による断罪でも人類を超えた存在による審判でもなく、"物事の流れを無理に変えようとすれば、どこかにしわ寄せが起きる"という、只の物理現象に等しいそれである。
ホワイト一家に落ち度があったとすれば、"願いが叶う"という効果の意味をあまりに軽く考え、その結果に至るまでの道筋で"果たして何が起こるのか"を考慮できなかったことだろう。
余談
- パロディ
「願いが本人の意図しない代償を支払って叶う・意図しない形で叶う」という特徴もあって本作は非常に有名な作品。
そのためか、世にも奇妙な物語の「猿の手様」『xxxHOLiC』「ランプのけむりオバケ(ドラえもん)」「イマジン(仮面ライダー電王)」など、本作を元にしたパロディ/オマージュ作品・それらしき特徴の入った作品も数多く存在する。
追記・修正は猿の手に願ったりせずに自分自身の手で行ってください。
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▷ コメント欄
- これの教訓って願いには代償が付き纏うってことじゃないのか -- 名無しさん (2019-11-28 11:59:33)
- どこぞの冬木の聖杯と違って最初から『運命を無理に変えようとすると酷い目に遭う』っていう前提で成り立ってるんだから、猿の手を酷い呪いのアイテム扱いする方がある意味間違ってる -- 名無しさん (2019-11-28 12:05:42)
- アウターゾーンでこの話のパロディがあったけどあれは良かったな。本人の欲望じゃなくて世界中の人間の幸せを望めば悪いことは起こらないっての -- 名無しさん (2019-11-28 12:32:18)
- ↑こっちだと「全人類が一瞬で同時に死ねばこれ以上不幸を感じなくて済むので幸福」みたいに悪辣な抜け道探してきそうだけどな。そもそも所有者の願った「幸福」と猿の手が定義する「幸福」が一致するとは限らないわけだし。 -- 名無しさん (2019-11-28 13:01:29)
- 世界一の億万長者になりたい!とか願うと自分より金持ちの人間(相続等で後に金持ちになりうる存在も含めて)が全て死ぬとかのヤバい事が起きそうだな -- 名無しさん (2019-11-28 13:15:32)
- ↑どうかなー。捻じ曲げる運命はあくまでその願った人間だけだから、なんか「数億円入ってる大型金庫に閉じ込められる。ほら、この世界(金庫)で一番の大金持ちだよ?」みたいな叶え方になるんじゃないかな -- 名無しさん (2019-11-28 14:25:01)
- 例の聖杯は「人類を出来るだけ不幸にするよう願いを曲解する」だからそっちほど世界的な被害はでなさそうだな。→前 -- 名無しさん (2019-11-28 14:28:32)
- 後←同じ息子ネタで言うなら「息子が新興宗教の教祖になって寄付金で世界一の大金持ちになるけど、最終的に一家ともども世界一の大悪人扱い」ぐらいの揺り戻しは来そうな気もするけど。 -- 名無しさん (2019-11-28 14:29:44)
- 某聖杯さんは「明日天気になれ」レベルですら殺人にもっていく欠陥品ですので... -- 名無しさん (2019-11-28 14:38:59)
- 「インドで入手したうんぬん」でノックスの十戒における「中国人出すな」を思い出した。20世紀当初の頃、フィクション界隈においてアジアの扱いは酷いわw -- 名無しさん (2019-11-28 15:23:12)
- 鬼太郎六期のヤマタノオロチのエピソードも類似かな。あっちは願いが8つの上手放すこともできず、挙げ句に使用者は呼子にされるという、猿の手以上に救いのないオチだった。 -- 名無しさん (2019-11-28 17:44:33)
- するがモンキー? -- 名無しさん (2019-11-28 18:24:55)
- 「自分を含めた地球上の全生命体を抹殺しろ」とかいう願いは叶えるのかな。テロリストとかに渡ると厄介そうだ。 -- 名無しさん (2019-11-28 21:24:56)
- 魔人の力くれからの魔人化して本人も壺行きもある意味でこれでは -- 名無しさん (2019-11-29 00:41:03)
- 本田鹿の子の本棚でもパロネタあったな。自分から大喜利って言っちゃうやつ。 -- 名無しさん (2019-11-29 04:41:47)
- ↑3 本人が望む形ではかなわない事を考えると、よく似た全く別の星に全生命を移住させる(地球上には生命が存在しない)とか、全生命の無機生命体化とかそういうオチになったりして -- 名無しさん (2019-11-29 08:32:32)
- 凄い細かく願いを指定すればワンチャンノーリスクでいけるか? -- 名無しさん (2019-11-29 08:52:20)
- 次に買う宝くじで特等が当たる、みたいなのだとどうなるんだろうね -- 名無しさん (2019-11-29 09:16:36)
- ↑ 『特等が当たるタイミングまで宝くじを買おうとするたびに周りで事故が起きて買えなくなる』に一票 -- 名無しさん (2019-11-29 09:39:37)
- この手のアイテムって大抵はBDENDなんだけど、無欲で優しい人が拾う話だとハッピーエンドとか救いがあるんだよな。 -- 名無しさん (2019-11-29 09:54:23)
- 本家(正確にはそういう訳でもないが)のコレが救いが無いからやろなぁ -- 名無しさん (2019-11-29 17:06:41)
- ↑9 アイテムは違うけど「ウルトラQ Dark Fantasy」や「ウルトラマンティガ&ダイナ&ガイア 超時空の大決戦」がだいたいそう言う展開だったね -- 名無しさん (2019-11-29 17:31:42)
- マハマンが3つの効果の中の1つを選ぶ方式なのはこれのオマージュ? 後年の作品だとマハマンを発動できるアイテムとして出てくるし -- 名無しさん (2019-11-29 19:21:20)
- 初代のWIZは要するに元祖TRPGのD&Dを電源ゲーム化したようなもので、ハマン・マハマンは「ウィッシュ」という任意の願いを叶える究極のウィザード呪文を元にしている。いくつかの選択肢の中からの選ぶのは、電源ゲーゆえの都合だろう(完全任意なんて再現不可能だし) -- 名無しさん (2019-11-30 04:41:58)
- ↑いくつか 「ノックスの十戒」で中国人を出してはいけないとされていたのは、当時のヨーロッパ圏で中国人(少なくともその一部)は西洋の人間にはない神秘的な力を持っていると考えられていたから。要するに、「推理を台無しにするインチキな超能力者は出すな」ってことね。このアイテムがあアジア圏から来たのも、そう言った神秘的な土地と思われていたことが理由かもね -- 名無しさん (2019-11-30 04:47:29)
- 猿の手のミソは『運命を変えると災いに見舞われる』っていう大前提が存在すること。つまり、どんなに抜け道を考えてもしっぺ返しは避けられない -- 名無しさん (2019-11-30 20:16:29)
- 海外の小説だったのか。なんとなく日本の古い民話か地方伝承的な話かと思ってた -- 名無しさん (2019-11-30 20:42:12)
- 「分不相応な願いなどはしていない」とあるが、地面掘ったって金なんか出てこないという言葉にもある通り、何もせず大金を手に入れようとしたのはやはり分不相応な願いと言えるかもしれない。だから息子の命を使って保証金という形で願いが叶えられた。「何かを得るためには、何かを犠牲にしなければいけない」と一昔前に流行った言葉を思い出す -- 名無しさん (2019-11-30 21:17:51)
- 上でアウターゾーンの話が出てきたが「ゾンビになった母親とペットの猿が戻ってくる」別アプローチでこの話のパロディがあった。ゾンビにお帰り願うまでの展開は同じだけど、その後健康な状態で復活する可能性も示唆されたのはホラー漫画と言えど少年漫画だからか -- 名無しさん (2019-12-01 02:46:56)
- ウルトラQDark Fantasyでは「トーテムの眼」という形でオマージュされて登場してたな。ただしあちらは願いを言い続けた人物が最終的に死に、さらにはその後別の貰い手が「世界を征服したい」とか言い出したせいで人類滅亡を示唆させる結末で終わるなど本家よりも悲惨な終わり方をしていた。 -- 名無しさん (2019-12-02 00:20:47)
- あの水木しげる先生も何度かコミカライズしている -- 名無しさん (2020-01-09 20:18:30)
- ↑3 ミザリィがあそこまでアドバイスあげたのは、相手が善良な子供だったからだろうなあ。元々子供相手には性格悪くても加減してあげるくらい甘いし。 -- 名無しさん (2020-07-22 10:50:01)
- アウターゾーン同様これに「消えてなくなれ、永久に!」と願ったらどうなるんだろうか?やはり消えはするけどそれ相応の災いが降りかかるんだろうか -- 名無しさん (2020-07-22 13:59:31)
- ↑それは普通に消えて無くなるだけだと思う。このアイテムって「悪意を以って願いを捻じ曲げる」ってよりも「願った者の言外の意図を一切考慮しないで最も自然かつ迅速な叶え方する」って方が正確だと思うし。 -- 名無しさん (2021-03-31 22:02:29)
- ↑俺もそういう機械的なロジックで動いてるだけという解釈の方がしっくりくるな。本当に悪意を持って行動しているなら第三の願いでもっと悲惨な結果を引き寄せてるだろうし -- 名無しさん (2021-06-15 04:17:26)
- ↑3「ずるして運命捻じ曲げちゃいけない」って教訓のためだから、そういうズルであると悟った時に願いそうなことは素直に聞き入れると思う。 -- 名無しさん (2021-08-22 09:34:40)
- 生み出された経緯からして悪意ではなく戒めのためだからね。 -- 名無しさん (2022-01-29 10:30:13)
- 上の方で出てるアウターゾーンでは「未来に希望がありますように」と願ったわけだが、これねじ曲げたら凄いよな。ちなみにこれは2つ目の願いで、3つ目は上ででてる「消えてなくなれ永久に」ね。 -- 名無しさん (2022-02-20 07:04:31)
- 『本田鹿の子の本棚』にもパロディ回があるが「猿の手に変な願い事を言って困らせてやる」といった回だった。本作の猿の手の解釈としては「些細な願いからも無理やり不幸にしてくるアイテム」だった。 -- 名無しさん (2022-02-20 10:59:48)
- ↑5、6同意。本文中には分不相応じゃないとか人の感情として当然とかあるけど、この作品世界の運命が重視してるのは人間の価値観と都合による倫理道徳ではなく「その願いが無かった場合から世界の運命の何がどれだけ捻じ曲げられるか」だと思う。捻じ曲げが大きいほど代償としての反動も大きいが、「猿の手消えろ」は作中で曹長がやったように燃えるゴミに出せば済むので捻じ曲げも反動も殆ど皆無になりそうだと思う。 -- 名無しさん (2023-11-21 22:27:33)
- 捻じ曲げられた運命を全てチャラにして本来の形に戻してくれ、って祈ったらどうなるんだろう? -- 名無しさん (2024-02-25 12:18:04)
- ↑一度捻じ曲げられて"そういう形"になった運命をもう一度捻じ曲げる訳だから、普通に反動起きるんじゃないか。 -- 名無しさん (2024-04-19 20:38:21)
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