登録日：2019/10/12 Sat 19:37:25
更新日：2024/05/13 Mon 10:40:32
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▽タグ一覧
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ギガデロスとは、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ『ウルトラマンタイガ』に登場するウルトラ怪獣の一体である。
本項目では以降の作品に登場した派生体についても記載する。

▽目次

ギガデロス

別名：惑星守護神
身長：60m
体重：8万t

概要

第14話「護る力と闘う力」に登場。
高次元人イルトによって作られたロボット怪獣。

全体的なフォルムは人型だが、頭部はキリンやガゼルのような哺乳類や鳥類を混ぜたような生物的な形状となり、右手に剣を装備し、左手は4本の指全てが光線銃となっている。
また、体の各所にオレンジの発光体が埋め込まれているのが特徴。
その姿をよくよく見ると、紫の体の怪獣に装甲が付けられたような姿をしているが、登場話を担当した市野龍一監督曰く、
「ギガデロスが完全なロボット怪獣ではなく、既存の怪獣を改造したサイボーグ怪獣だから」とのことだが、劇中にも公式サイトにもそういった紹介や解説はないため、どこまで反映されているのかは不明。

戦闘能力

両腕の武装を活用したシンプルな戦法を取るが、真に恐るべきは分身能力。
相手の光線技を受けると、それをエネルギーに変換して吸収し、それを元に分身してしまう。
分身した個体は幻影でもホログラムでもない質量を持った実体であるため、分身と連携を取ったり、はたまた単純な物量戦を仕掛ける事も可能。
そのため、一度ドツボにハマると自分はエネルギーを消耗する一方で、敵はそれに反比例して勢力を拡大していくという最悪の循環に陥ってしまう。
まさに、光線技主体のウルトラ戦士にとって天敵中の天敵とも言えよう。

誕生秘話

それは今から遥か昔。地球から遠く離れたとある銀河系の話。
宇宙を旅する科学者であるイルトはその旅の途中でそこに立ち寄った。
その銀河系では怪獣災害が多発しており、それを聞いたイルトは純粋な思いやりの心から、防衛手段としてギガデロスを開発し、世話になった星の人々に与えた。
すると人々はギガデロスを大層気に入り、「守護神」と呼んで大切にした。
そして、その話を聞きつけた他の星の民もまた、その「守護神」を欲しがり、イルトはギガデロスを作り続けた。
結果、怪獣災害は無くなり、その銀河系には平和が訪れた。
……はずだった。

役目を終えたイルトはその銀河系を後にし、それから100年後再びその銀河系を訪れたのだが、この間にギガデロス達はウルトラマントレギアによって悪の感情を植え付けられて暴走。
イルトの目に入ったのは破壊の限りを尽くすギガデロスと、それらの戦いによって壊滅した銀河の星々だった。

それは人々から「守護神」と崇められていた存在が、逆に彼らに牙を剥く「破壊神」と成り果てるというあまりにも皮肉なものだった。
これを境にイルトは宇宙中に散らばったギガデロスを回収する為の旅に出たのだった。

劇中での活躍

『タイガ』本編

トレギアこと霧崎によって一体が地球に持ち込まれ、彼の合図を受けて地中から登場した後に町を蹂躙する。
その後、紆余曲折を経てイルトからウルトラタイガアクセサリーを奪還した工藤ヒロユキが変身するウルトラマンフーマと交戦。
フーマお得意のスピード戦法には翻弄されるが、彼が放った「七星光波手裏剣」を食らうと自身の能力で分身。
物量戦で形勢が逆転しかけたところで復活したウルトラマンタイガへの交代を許すが、「ストリウムブラスター」で更に分身し、3対1の一斉射撃でそのカラータイマーを点滅させる。
痺れを切らしたタイガをフォトンアースに変身されるが、この時、彼の身には「ある異変」が起こっていた為、精細さを欠いた怒りに満ちたガムシャラな攻撃も難なく耐え抜いた。
しかし、さらに業を煮やしたタイガの「ファングウェーブ」を食らうと音波でエネルギー源を失い、分身が消失してしまう。
それでも斬撃やゼロ距離射撃で大いに手こずらせ、怒り狂うタイガと泥沼の戦いになりかけるが、ヒロユキの必死の呼びかけにより、何とかタイガは正気を取り戻して攻撃を中断。
その間に、イルトによって遠隔操作でシステムをシャットダウンされた事で機能停止し、最期は「オーラムストリウム」を受けて爆散した。

映画『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』

トレギアの手で怪獣リングから召喚される形で再登場。
主にウルトラマンジードと戦いを繰り広げたが、最期はウルトラマンエクシードX ベータスパークアーマーの「ベータスパークアロー」で葬られた。

高次元人イルト

ごめんね、ギガデロス……

演：汐崎アイル

ギガデロスの生みの親。
ヒューマノイド型宇宙人の科学者で、左腕にガントレット型の制御装置「デロスバイザー」を装備している。

自身の発明品が災厄をもたらす存在になってしまった事には心を痛めつつも、「君に剣なんか持たせるべきじゃなかった」と零すなど、ギガデロスには愛情を注いでいた。

ギガデロスを生んだだけあって科学力は高く、ウルトラタイガアクセサリーをエネルギー体に戻してバイザーに取り込んだり、旭川ピリカのセキュリティで守られているE.G.I.S.のシステムをハッキングしていた。
他にも、テレパシーやテレポートといった超能力も使用できる。

自身の過去から「強大な力」とそれを持つ者へ警戒心は強く、ギガデロスの回収に追われていて余裕がないのもあって時に強引な手段に出る事もあるが、根は争いを好まない温厚な人物。

ギガデロスが地球に潜伏している事実を突き止め、さらにその過程でトライスクワッドを宿しているヒロユキの存在も知ると、ギガデロスの回収が無事に済ませるために彼を拉致して拘束し、アクセサリーを奪った。
そのため、当初はヒロユキから警戒されていたが、交流の末に理解を得られた。

戦いの後は、タイガには「君には仲間がいる」と伝言するようヒロユキに伝えるとテレポートで姿を消し、まだ宇宙に多数残っているらしいギガデロスを回収すべく、次なる星へと旅立っていった。

翌話、トレギアの更なる策謀でタイガは闇に堕ちかけるが、その翌話でヒロユキの鉄拳制裁友情によって[[『絆の勇者』>トライストリウム(ウルトラマンタイガ)]]の姿を得ることになる。

その一方で、後に別の宇宙でギガデロスの一体がさらに破壊の限りを尽くそうとは誰が予想しようか……

───悪魔が下りてきたのは、3日前だった。

3日前、無人島に降りてきたロボット怪獣。
その圧倒的な力の前に、僕達は成す術もなく───

サタンデロス

データ

別名：惑星破壊神
身長：60m
体重：8万t

概要（サタンデロス）

『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第6話「一時間の悪魔」に登場。
ギガデロスの別個体が何者かの手でカスタマイズされたもので、バリア発生装置が胸に追加されている他、各部が蛍光レッドを基調としたカラーリングに変化している。
二つ名が「惑星守護神」であったギガデロスに対し、こちらの二つ名は「惑星破壊神」と、もはや当初の面影すらない。

デロスイリュージョンは使えないが、代わりに全身に強力なバリアを展開・常時使用可能という厄介な性能を持つ。
その反面、エネルギーの消耗の大きさ故に、その膨大な防御力を維持しながら活動するために1日に1時間しか活動できない事が弱点。
時間切れになるとバリアを展開したまま動きを止めて23時間のチャージを要するが、それでも一度動き出すと甚大な被害をもたらす。

劇中での活躍（サタンデロス）

冒頭からウルトラマントリガー マルチタイプを圧倒。
自慢のバリアでマルチソードの剣戟をはねのけるのみならず、必殺の「ゼペリオン光線」すらもわずかにヒビ割れ程度で済ますほどの強固さを見せつけた。
光線銃の直撃で変身解除されたマナカ ケンゴの息の根を止めんとした途端、両膝を着いて周囲にバリアを張り巡らせ、機能停止した。
なお、以前にも2回の戦闘でスカイタイプ＆パワータイプを撃破しており、連日の戦闘でトリガーのみならずGUTS-SELECTをも疲弊状態に陥らせた事も。
そこでナースデッセイ号に侵入してきたリシュリア星人イグニスと共同戦線を張る事になる。

防御面をバリア任せにしているためか素の装甲自体はそこまで硬いものではないらしく、再起動開始する60秒前にナースデッセイ号が出力200％のナースキャノンでバリアの一部を破壊後、
一瞬壊れたバリアの隙間からイグニスが決死の突入を行い、バリアの内側から発生装置を直接攻撃して破壊された事でバリアの展開を封じられてしまう。
その後、俊敏策士ヒュドラムの乱入こそあれど、トリガー スカイタイプの「ランバルトアローストライク」で足を射抜かれて動きを止められ、その隙にナースデッセイ号のナースキャノンとガッツファルコンの同時攻撃により撃破された。

余談

• デザインはウルトラシリーズにおいてデザイナーとしての参加は初となる漫画家の加藤礼次朗氏が担当。
  頭部のモチーフは「ヤツメウナギ」とのこと。

• 「元は善良な存在だったが、トレギアによって改造されて疫病神と化す」という点は同じトレギアの被害者である『ウルトラマンR／B』のラスボス怪獣・ルーゴサイトを彷彿とさせる。
  また、『トリガー』本編では直接明言されてはいないが、サタンデロスはヒュドラムが送り出したものだと示唆する描写がある。
  奇しくもヒュドラムもサタンデロスも右腕の剣を武器としており、ヒュドラムもトレギアも青い闇の巨人であるのは皮肉なものを感じずにはいられない。

^-また、「本来は平和のために生み出された」という設定はビートスターやギャラクトロン及びその親玉であるギルバリス、ビクトルギエルの触媒となったビクトリウムキャノン等が存在している。
悪の存在に変異してしまった経緯はそれぞれだが、ウルトラシリーズは彼らを通して「機械は便利で優秀だが、決して絶対視したり、依存してはならない」といった事を伝えたいのかもしれない。

• イルト役の汐崎アイル氏は舞台役者であり、テレビドラマへの出演は極めて少ない。
  市野龍一監督曰く「前々から汐崎氏とは顔見知りで、出演して欲しかった」とのこと。しかし普段はスケジュールが詰まっており、今回はたまたま空いていたオファーを出せたらしい。
  その後、市野監督は「これを切っ掛けに特撮方面からのオファーが増えるのではないかと思うくらいの良い芝居をしてくれた」と評している。

追記・修正は守護神を作ってからお願いします。

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▷ コメント欄

• なんとなくだけど顔がアリクイに見える -- 名無しさん (2019-10-12 21:12:36)
• ガチガチの光線技メタ能力に素の戦闘力も高く、ゼットンを思わせる黒いスリムな無機質ボディ…。一目でカッケー！って思ったけど、1話きりの出番だったのが残念…。 -- 名無しさん (2019-10-12 22:03:19)
• ギガデロス・ルーゴサイトの暴走の件と今回のタイガの話でセグル星人の侵略の原因ということもあきらかになったなトレギア　まあ来週から余裕がぶっ壊れボコボコにされるらしいけど -- 名無しさん (2019-10-12 22:23:14)
• 半天狗みてぇな能力だよなこれ -- 名無しさん (2019-10-13 03:00:15)
• いかにも後の作品で雑魚敵として出してくださいといわんばかりの量産品設定 -- 名無しさん (2019-10-13 07:58:25)
• 光線技を受けて分身って、その惑星で暴れてた怪獣は光線技主体の怪獣だったのか… -- 名無しさん (2019-10-13 09:59:21)
• 再登場楽ちんだけどでてくるたびにイルトさんの戦いはまだ終わってないんだなってなるという -- 名無しさん (2019-10-13 14:22:47)
• 一応トレギアが起こした事だから光の国が協力とかしてくれるかも知れない。同郷の者が迷惑をかけたって言って。 -- 名無しさん (2019-10-13 15:02:24)
• ムルナウやフクイデ先生が擁していたギャラクトロンさながらに、侵略者の手駒としての個体は十中八九出てくるだろうな…。イルトさんの心労が忍ばれる -- 名無しさん (2019-10-13 19:50:00)
• こいつのスーツって何体分作ってあるんだ？ -- 名無しさん (2019-10-14 09:05:53)
• ↑ギャラクトロン同様に一体のスーツを合成で複数に見せかけてあるんじゃないの？ -- 名無しさん (2019-10-14 15:00:17)
• まあ今の特撮じゃ分身のためだけに複数スーツ作るのは厳しいだろうしねぇ -- 名無しさん (2019-10-14 15:52:07)
• 一年ペースで毎週新しい怪人を出せてるライダーがうらやましいもんだ -- 名無しさん (2019-10-14 17:04:27)
• ↑近作ではライダーもそんなに怪人出てこんぞ。特に鎧武なんかは使いまわしがひどかった -- 名無しさん (2019-10-14 17:29:07)
• ↑×２　最近はフォームチェンジの理由付けとして、序盤にたくさん出して、後は流用っていうのがトレンド。戦隊も流用が目立つようになったし、どこも世知辛い -- 名無しさん (2019-10-15 10:02:17)
• あーはいはいまた平和になったから惑星の住民が戦争に使いだしたとか使命を拡大解釈して暴走したパターンねと思ったらただただトレギアが悪いだけでワロタ。イルトさんまったく落ち度ねえじゃねえか！ -- 名無しさん (2019-10-15 11:46:00)
• やっぱりスーツ一体かな。ギャラクトロンとか完全状態のスーツと部位破壊された状態のスーツの２着あるらしいからひょっとしてと思ったんだけど -- 名無しさん (2019-10-15 11:53:22)
• イルトさんの性格もそうだがデロスバイザーが変身アイテムにも見える事も相まってギガデロスに変身するヒーローとかでも違和感ないな -- 名無しさん (2019-10-19 17:02:48)
• サタン（悪魔）に改名された機体の登場…イルトさんのメンタルはもうボロボロ -- 名無しさん (2021-08-22 08:35:41)
• サタンデロス劇中で改造機と明言されたね…… -- 名無しさん (2021-08-28 18:15:51)
• ギガデロスは守護神だったと言われていたのがせめての救い…かなぁ。ついに破壊神にされてたし。そしてスカイ、マルチ、パワーを撃破と -- 名無しさん (2021-08-28 20:33:10)
• タローマンの最終回でギカデロスみたいな奇獣を相手にしながら、惑星を住人ごと消し飛ばすというでたらめな解決の仕方したタローマンに笑った -- 名無しさん (2022-08-12 17:34:44)
• 違反ユーザーの240d:1a:85c:～によるPixiv百科事典及びWikipediaから盗用した箇所を削除しました。 -- 名無しさん (2023-12-11 15:47:21)

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