登録日:2019/09/30 Mon 23:13:17
更新日:2024/05/09 Thu 13:53:17NEW!
所要時間:約 3 分で読めます
▽タグ一覧
義母 養母 母親 禁断の関係 エロゲー ギャルゲー シンデレラ 藤壺 姑 家族 継母 落窪物語 義母と娘のブルース
義母とは、血縁関係のない母親のこと。
なぜか「義父」よりも圧倒的にシナリオの重要要素として扱われることが多い。
血縁関係のない母親になるパターン
- ①養子縁組
「義母」よりは「養母」と言われることが多い。
「おばあさん」と呼ばれることの方が多いだろうが、よく考えたら「桃太郎」のおばあさんだって養母である。
養子縁組自体は双方の年を問わないため、きょうだいくらいの年の差でも母子関係は築けたり。
該当するフィクション作品の人物
乱崎凶華(狂乱家族日記):主人公との結婚と同時に5人(?)の養子を取り、作中でさらに2人増えた。…約2名自分より年上の娘もいるが、それでも全員から母と慕われている。
高町なのは(魔法少女リリカルなのはViVid)
- ②父親の再婚
いわゆる「継母」。昔話で非常に登場頻度が多く、超高確率で悪役。
近年の作品というかエロゲでは、「継母」だとイメージが悪いためか「義母」と呼ばれることが多い。
該当するフィクション作品の人物
有馬亜由美(この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO)
- ③自分の結婚
結婚相手の母親を指す。特に夫側の母親の場合「姑」と呼ばれる(実際には妻側の母親も姑なのだが、妻側でこう呼ばれることはあまりない)。
いずれにしても、血縁関係のない人物が母親を名乗ることによる倫理的葛藤が物語の肝になることが多い。
①だと、主に子供側が成長したりして真相を知ってしまったことで起きるトラブル。
②だと、「子供が邪魔になった継母による継子虐め」や「既に成長しており新しい母親を受け入れることができない子供と継母のトラブル」など。
③だと、互いに成熟した大人同士であるため、「互いの価値観の相違による摩擦」などがテーマになることが多い。
以下、主に②のタイプの義母について触れていく。
昔話における継母
別名「継子虐め譚」。それぐらい「昔話における継母=いじめ」というイメージは洋の東西問わずある。
なぜ「継母=いじめ」なのかは諸説あるが、実際近代以前は継母が多かったというのが一因らしい。
そもそも医療技術の発達していなかった時代は死別が多かった上、処女性が重視されていたため男の再婚率は高かったが女の再婚率は低かった事情がある。
また、「何より血を残す」ことが重視されていた時代において、「既に子供がいる=生殖能力があることが保障されている」男やもめは意外と人気がある結婚先だったようである。
ともあれ、現実にも多く見られていたトラブルをテーマにしたこの継子いじめ譚は全世界で多く語り継がれるようになった。
例:「落窪物語」「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「舜の伝説」
ちなみに意外と知られていない事実としてシンデレラの継母は2人目。1人目の継母は2人目の継母にそそのかされたシンデレラに殺害されている。
継母=悪役とされるこの系統のストーリーでは理不尽な理由で継子をいじめては、復讐されるという立場となる。
「なぜいじめるのか」についてはほとんど語られることはなく、「継母だからいじめて継子だからいじめられる」というこの意味でも理不尽な立場である。
なお、大抵の作品で実父はほぼ確実に空気扱いである。
ギャルゲー・エロゲーにおける義母
攻略対象の一つ。倫理的に非常に問題があるためか隠し攻略対象となることも多い。
法律上、「姉の様な年齢差の少ない義母」も現実的に存在し得るのが攻略対象としての人気の一因か。
「ロリババァ」のような非現実的な設定を設けなくても、「倫理的に愛し合ってはいけない存在との禁断の愛」という演出ができるのが魅力。
なお、法律上は自分より年下の義母も存在し得るがその場合息子との禁断の愛どうこう以前に父親の倫理観がヤバイことになる。
ちなみに、歴史上最初の義母モノは源氏物語の藤壺と思われる。
逆にギャルゲー、エロゲー以外の漫画やライトノベルではよほど特殊な事情がない限りあまり出番はない。
数少ない例外としては『魔法科高校の劣等生』の志波小百合や『MAR』のディアナ(彼女の設定自体が「シンデレラ」モチーフなのである意味当然か)、タイトルがそのものズバリな『義母と娘のブルース』の主人公・岩木(宮本)亜希子位か。
『義母と娘~』は綾瀬はるか主演でテレビドラマ化され大ヒットしたため、上述のネガティブなイメージは少なくなった…かもしれない。
いささか古い作品となるが「逮捕しちゃうぞ」の中嶋瀬奈(本人が20歳に対し、義理の息子となる中嶋剣が26歳)は、一般作品で登場した「自分より年下の義母」の例となる(もっとも剣の父親に先に惚れたのが瀬奈の方なのだが)。
追記・修正は義母との禁断の関係を想像しながらお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,2)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 昔話のせいで悪いイメージばかりが出てくるな… -- 名無しさん (2019-09-30 23:15:39)
- 実際は継子虐めの風評を気にして、継子を尊重して実子に不平等を強いるタイプが多いらしい -- 名無しさん (2019-10-01 00:02:48)
- ↑怪盗ジョーカーのダンプはそのパターンの被害者だな -- 名無しさん (2019-10-01 00:23:02)
- シンケンジャーだと年下の義母出てきたな -- 名無しさん (2019-10-01 01:00:23)
- 近年の創作物だと、継子と仲良くしようと思ってスキンシップ過剰になる継母もちらほら。そして継子から大概ウザがられるまでワンセット -- 名無しさん (2019-10-01 02:15:10)
- 属性項目一通り網羅してた気がしたんだけどまだまだ建ってないのいっぱいあるんだろうなぁ… -- 名無しさん (2019-10-01 02:23:51)
- 昔話は実母から義母に変更多いな -- 名無しさん (2019-10-01 07:16:37)
- 三丁目の夕日にシンデレラのような意地悪な継母だけど、本当は実母に甘やかされて育った我儘娘を再教育する為にあえて意地悪な継母を演じていたという能条タイプだったという話があったな。 -- 名無しさん (2019-10-01 07:38:37)
- ↑4 同性だと四六時中一緒にいようとお風呂も寝るのも一緒になろうとする、父親も微笑ましく思って子供が嫌がっても止めないんで子供が参っちゃうパターンが現実でもあるそうで。あと逆に継子の方から嫌がらせするパターンも父親は何もしない。この手で厄介なのは結婚するまでは子供もむしろ相手に好意的な態度とるので周囲が信用しない事。まあ離婚になって終わる。 -- 名無しさん (2019-10-01 08:16:11)
- 義母の善人率の高さは胸のでかさに比例する -- 名無しさん (2019-10-01 09:14:27)
- というか創作だと胸のでかさ=母性=優しさ=善人という図式が成り立ちやすいからな -- 名無しさん (2019-10-01 09:44:27)
- 城島茂が「年下の義母」をゲットしたみたいだな -- 名無しさん (2019-10-01 11:35:18)
- 継母がメインヒロインなのはドラマ「続・平成夫婦茶碗」かな -- 名無しさん (2019-10-01 12:08:37)
- ↑5 継子からの嫌がらせには、「どこまで許されるのか」という距離感を探る意味合いもあるらしい -- 名無しさん (2019-10-01 19:27:59)
- ディズニー映画の『魔法にかけられて』の主人公兼ヒロインが最終的にシングルファーザーと結婚して「いい継母」になったのが記憶に残ってるかな。 -- 名無しさん (2019-10-01 20:19:20)
- 90年代のドラマ「お熱いのがお好き?」では主人公より年下の義母がクレジット二番目でEDの最後でも主人公と義母にフォーカスしてるから「この二人くっつくの?」か気になったけどコメディだしそんな事はなかった -- 名無しさん (2019-10-01 20:44:20)
- 嫁姑は昔からトラブルの代名詞だが婿舅はあんま聞かないな。前者は結婚後、後者は結婚前に争うイメージだから期間の差か? -- 名無しさん (2019-10-01 23:35:12)
- YU−NOはちゃんと親父が実は籍入れてなかったから倫理的には置いといても法律上は問題が無かったってのなんだよなぁ まぁ娘と娘の疑惑有るヒロインが居るので倫理的にはクソやばいのは変わらんのだが -- 名無しさん (2019-10-02 04:07:46)
- 父親の再婚相手を血迷って調教してしまい、何故かそのまま結婚までスコーンといったエロゲがあったな それでいいのか親父…… -- 名無しさん (2019-10-02 07:19:53)
- ↑6 それを拗らせると和解できないまま何年も不仲になってしまうという。そういう家庭は父親が空気か子供の味方しかせず奥さんの言い分に耳を貸さないことが多いそうな。まれにあるのが祖父母が孫に吹き込む場合。 -- 名無しさん (2019-10-02 08:00:48)
- 昔『ママはライバル』というドラマで、「転校生が父の高校生嫁で、しかも娘が言い訳に義母を住み込み家政婦扱いしたら義母を目の敵にする度自分の評判が下がる」なんて展開になったそうな(ちなみに義母役は後のアンクのリアル母)。 -- 名無しさん (2019-10-02 09:05:45)
- 源氏物語よりギリシャ神話のパイドラとヒッポリュトスのほうが古いのではないか。いやこれは義母から息子にだし、アフロディテの策略だけど -- 名無しさん (2019-10-02 13:37:52)
- "処女性が重視されていたため"→そうなのか?西洋東洋時代問わず?日本の武家社会だとあんまりそういう印象はないが -- 名無しさん (2019-10-04 10:42:28)
- ↑あのくだりは義母がよく出てくる西洋の昔話目線で語ってるのでは? -- 名無しさん (2019-10-04 13:56:05)
- ↑西洋の昔話目線で合ってると思う。ただ日本は儒教的価値観で処女というより貞操を守るべく未亡人のまま再婚しない文化はあった(大名の妻が夫の死後出家など)。 -- 名無しさん (2020-11-20 12:02:57)
- ギリシャ神話ならオリオーンとメロペーというのもある。源氏物語は1000年前くらいで比較的新しいからそれが初ってことはないのでは。 -- 名無しさん (2020-11-20 18:25:44)
- エロ漫画で義理の息子が義母との間に子供を作るってのがたまにあるけど、それって色々と法律的に大丈夫なのか? -- 名無しさん (2020-11-23 19:24:44)
- リンカーンや平清盛は継母との関係は良好だった -- 名無しさん (2020-11-23 19:30:55)
- 養子縁組だと「“歳の離れた姉”でも通じる程度の年齢差の血の繋がりのない母代わりの女性」という「母でもあり、姉でもあり、恋人でもある女性」とある意味理想のシチュエーションになりそうよね -- 名無しさん (2020-11-23 20:22:41)
- 側室、妾の子と正妻というパターンもある。 -- 名無しさん (2022-02-14 19:23:58)
- 義母と結婚した実例もある。漢の時代に実在した美女である王昭君は匈奴の風習に従い、夫の死後に夫と別の妻との息子と結婚したそうな。 -- 名無しさん (2022-03-01 15:03:33)
- 上の方で「実際は継子虐めの風評を気にして、継子を尊重して実子に不平等を強いるタイプが多いらしい」ってあるけど、実子育てるのは当然のことで誰も褒めてくれないけど、継子を育てたら褒めてくれるし良い気分になれるから…ってのもありそう -- 名無しさん (2022-03-09 15:00:50)
- ここまで義母と娘のブルースの話題が出てこなかったのがビックリ -- 名無しさん (2023-11-04 14:36:29)
#comment
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧