シャドーコリドー 影の回廊

ページ名:シャドーコリドー 影の回廊

登録日:2019/08/24(土) 13:11:04
更新日:2024/04/19 Fri 11:19:10NEW!
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『シャドーコリドー(Shadow Corridor) 影の回廊』とは、城間一樹(Shiroma)氏による個人製作のゲーム作品。


通称『影廊(かげろう)』



■概要


「Unreal Engine 4」を使用して製作された和風3Dホラーゲーム。


2017年6月にフリーゲームとして配信開始。
2019年3月よりSteamにて追加要素を大きく加えた製品版が配信され、同年8月にはNintendo Switch版が配信開始。
Switch版は画面の明度が上がったり、取得できるアイテムの輪郭が光るようになったりと更に遊びやすく改良されている。
同年12月にはPS4版も配信された。


配信当初は『影廊』という名称だったが、製品版配信に伴い『シャドーコリドー(Shadow Corridor)』が正式名称となっている。
これは商標上の関係で『Kageroh』という名称が使用不可となったため。
製作者は「(影廊は)通称として使って頂けたらと思います」とコメントしている。



本作は和風ホラーゲームであり、
能面を被った徘徊者から逃げつつ、勾玉を集めてゴールを目指すというのが基本的な攻略の流れとなる。
(固定配置ステージを除く)各ステージはランダム生成となっており、挑戦の都度構造の変わる回廊でアイテムを拾っては駆使しつつ、
勾玉を規定数集めながら、ゴールへの道筋を探っていくこととなる。



■登場人物


以下製品版準拠で記載。


  • 主人公

本作の主人公。
息遣いから男性とうかがえるが、本名は不明で自身の姿が映ることもない。
興味本位で路地へと足を踏み入れた結果、恐ろしい世界に迷い込むこととなる。


  • 黒猫

最初のステージで登場し、以降も度々主人公の手助けをする黒猫。


  • K

「骸流しの渓谷」で出会う人物。
徘徊者が付ける能面を被っており、徘徊者に追われていた主人公を助ける。

正体は主人公の祖父で、ライターのかつての持ち主。
遠い昔に当時の仲間たちとともに異世界に迷い込んだ。
病弱だったことと元の世界に帰りたい思いから、謎の少女の誘惑に負けて能面を被ってしまい、自我を失って仲間たちを皆殺しにしてしまう。
それから長い間、湧き上がる衝動を抑えつつ異世界を彷徨い続けた後に主人公と出会った。


生き別れとなった当時に妊娠していた妻の面影を主人公に見たことで自身の孫だと気付き、素性を明かさないようにしつつ元の世界に帰れるように協力をするも、
最後は謎の少女に殺されそうになった主人公を守るべく、異形の怪物「大食らい」へと変貌してしまい…


  • 謎の少女

目隠しをしている謎の少女。
回廊の奥で主人公を待っている。
その過去には、回廊誕生に関わる悲しき過去が…

  • ヒバナ

「深淵」の奥で初対面となる少女。
黒を基調とした着物に目隠しをしている。
かつてとある事件で失った「母」を復活させるべく、異世界を生み出して魂を集めていた。
そしてついに「母」を復活させようとするのだが…?


製作者いわく、本作の真の主人公。
フリー版では「謎の少女」と表記されるのみで、最後まで正体はわからないままだった。


  • ヒガナ

「聖域」の奥にいる、ヒバナの双子の姉。
ポケモンの登場人物ではない。
ヒバナとは対照的に白を基調とした着物を纏い、鬼の面を被って目元が隠れている。
そして、各所で主人公を助けてくれた「黒猫」の正体であり、家族を救うことを主人公に託す。彼女に会いたければ頑張って聖域に足を踏み入れることだ!



■基本的な要素


  • スタミナ

画面下部に緑色のバーで表示される。
走るとバーが減少し、無くなると走れなくなる。
減少したスタミナは、時間経過で回復する。
スタミナを使い切った場合、ある程度回復するまで再度走れなくなる。
運動不足なのか、スタミナ回復がかなり遅く、スタミナ管理がかなり難しい
徘徊者にはスタミナの概念がないため、直線の追いかけっこではプレイヤーに勝ち目はない。


  • 体力

製品版から追加された要素。
最大100で、0になるとゲームオーバーになる。
体力は敵の攻撃で減少するほか、高いところからの落下でもダメージを受ける。当然ながら高すぎると即死する。
製品版で追加されるに伴い、体力の減少を狙う「徘徊者以外の脅威」が多く追加された。
またこれによって「ボス戦」も演出可能となり実装された。


  • アイテム

ステージ内で拾うアイテム。
様々な種類があり、これらを駆使してクリアを目指す。
アイテムには複数拾い消費していく「通常アイテム」と、一つしか装備できないが持っているだけで効果を発揮する「パッシブアイテム」がある。パッシブアイテムは製品版より追加された要素。
各アイテムの詳細は下記参照。


  • 難易度

製品版から追加された要素。
一般的な難易度である「挑戦者」、徘徊者の動きや必要勾玉個数が緩和されている「初心者」、徘徊者が追加されたり進行コースが変更されダメージ倍率も上昇し大幅に難しくなった「修羅」がある。
Switch版では「初心者」の難易度に限り、左下にミニマップが表示されるようになり、より攻略しやすくなっている。


  • 特別な勾玉

製品版から追加された要素。大勾玉とも呼ばれる。
真エンディング到達に欠かせないアイテム。本当の意味でゲームクリアを目指すならこれの回収も目標の一つ。
ヒグラシ~淵叢の各ステージの何処かに一つずつ置かれている勾玉。
特定の部屋に置かれており、ノーコンティニューで到達しないと入口が封鎖されており拾うことが出来ない。
初期は難易度「挑戦者」以上でないと拾えなかったが、後のアップデートで難易度「初心者」でも拾うことが出来るようになった。
アイテムとしての性質は、下記の「その他のアイテム」項を参照。


  • こけし

製品版から追加された要素。
各ステージに置かれている、文字通りのこけし。
直接クリアには関わらないが、特定個数拾うごとに「達成の証」が解放される、いわゆるコレクション要素。
全ステージ合計で100個存在する。


  • アーカイブ

製品版から追加された要素。
各ステージに置かれているもの。
この世界に関する歴史や情報が記載されたものであり、これらを読んでいくことでこの作品の世界観がより見えてくる。
全て回収すると「達成の証」が解放される、これまたコレクション要素。


  • 達成の証

製品版から追加された要素。
本作におけるやりこみ要素。
各種条件を満たすごと解放されていく。
詳細は下記「達成の証」項を参照。




■ステージ


ステージには、構造が固定となっているステージと、挑戦のたびに構造がランダム生成される回廊ステージの2種がある。



  • 路地

最初のステージ。
現実世界の路地を進み、異世界へと足を踏み入れる。フリー版より製品版の方がコースが長い。
いわゆるチュートリアルのステージだが、製品版の後半は早くも神楽鈴の徘徊者が登場し、慣れない初見プレイヤーを血祭りにあげた。


  • ヒグラシの回廊

フリー版から存在する、本作を代表するステージ。
ステージ外周で夕陽とヒグラシの鳴き声を確認できる。
最初の回廊ステージと言うこともあり、複雑な仕掛けはなく、回廊ステージのチュートリアルといったところ。
ただし、難易度「修羅」になると、ほぼ全種類の徘徊者がうろつく魔境と化す。


  • 骸流しの渓谷

製品版から追加されたステージ。路地と同じく固定型。
ゴールを目指すことに変わりはないが、途中までどのように進むかはいくつか分岐ルートがある。
このステージのみ初期装備でライターを所持していないため、初見では焦るかもしれないが、ステージ自体は割と明るいのでさして困らない。ちなみにライターはなくとも爆竹は問題なく使用可能。
そして本作のトラウマ「憎悪を振りまく影」に初遭遇するステージであり、多くの初見プレイヤーを恐怖へ突き落した。
難易度「修羅」では実質ルート固定され、仕様上で憎悪のダメージが倍になってるので後述の持ち込みアイテムを駆使しておきたい。



  • 深淵

フリー版では最終ステージだった回廊。
ヒグラシの回廊に比べて蝋燭が極めて少ないため、ステージ全体がとにかく暗い。
またアイテム自体もヒグラシより手に入りにくい。
本ステージより徘徊型の泣き声の主が登場し、また鍵を開けた部屋の奥からトラップ的に神楽鈴の徘徊者が現れる罠部屋も登場する。


「修羅」になると、多くの初見プレイヤーを恐怖へ突き落とした「憎悪を振りまく影」が4個目の勾玉を手に入れた時に登場する。
が憎悪出現中は罠部屋未開放の除き、徘徊者が一時的に消滅する仕様とヒグラシとは違って徘徊者の追加は走り廻る1体なので修羅の中ではクリアしやすい。



  • 大食らい

製品版から追加されたステージ。
ステージは固定型で、ゴールまで敵からとにかく逃げ続ける特殊なステージ。
迫る敵「大食らい」は追跡速度が非常に早く、まともに逃げ切ることは不可能。
道中にある水門のレバーを下げて足止めをしつつ逃げることになり、水門を一つでも下げ忘れると基本的に詰む。
レバーの位置や暗闇の道のりなど、覚えゲー要素が強い。
「修羅」では追加ルートが登場し、水門の開閉のシビアさと即死罠の配置の多さが相まってクリアするのが難しい。



  • 霊魂の淵叢

製品版から追加されたステージ。
読みは「れいこんのえんそう」。魂が集まる場所といった意味。
壁や床がボロボロでまるで血塗られたように見え、極めて不気味な雰囲気を放つ。
階層構造が取り入れられており、深淵以上に入り組んでいるため、探索は一筋縄ではいかない。
アイテムも深淵以上に手に入りにくくなっており、アイテムのやり繰りにも非常に苦心する。
1階は水浸しになっており、また竜蟲や大蜘蛛も多いことから、パッシブアイテム「厚手の長靴」が推奨される。
このステージ及びこれまでのステージで「特別な勾玉」を全て集めていると、「聖域」へと繋がる隠しゴールへ行くことが出来る。
「修羅」では忍び寄る、千里眼が追加。
憎悪の出現が勾玉4個目となっており、彷徨う魂をはじめとしたダメージ受ける敵と相まってHPが一気に一桁になる程。


  • 肥大化した憎悪

表ルートにおける最終ステージ。
「肥大化した憎悪」から逃げつつゴールを目指す。
ルートは一本道で、安全な物陰から物陰へとダッシュで移動し、肥大化した憎悪の攻撃をやり過ごしながら進むのが基本的な攻略となる。
道中にある緑色の光る球は、拾うとスタミナが即回復する。場所によっては拾うタイミングも重要。
このステージをクリアすると、表エンディングを迎える。


  • 聖域

製品版から追加されたステージ。
「特別な勾玉」を全て集めたうえで霊魂の淵叢の隠しゴールへ到達することで開放される、真エンディングへと続くステージ。
全体的にボロボロだったこれまでの回廊と違って、白を基調とした綺麗な和風ステージとなっている。
勾玉を1回目・3回目・5回目に入手時に水位が上昇しステージ全体が水浸しになるギミックとなっており、水浸しになる都度、ステージの各所にあるレバーを下げて水位を下げることになる。
また水位が上昇中は、水深が深くなる場所は長靴を履いていても通行不可になる。
ゴールは深い水路の先にある為、少なくともゴール直前は水位を必ず下げる必要がある。
神楽鈴の罠部屋の他、徘徊型の泣き声の主、さらにあの影廊界のランナーこと走り回る徘徊者の罠部屋が存在する。
「修羅」では初期配置の神楽鈴数体が忍び寄るに変更。
忍び寄ると千里眼は心音範囲が広いので事故しやすい。



  • 邂逅

製品版から追加されたステージ。
読みは「かいこう」。
聖域クリアで到達できる、真の最終ステージ。
前半は肥大化した憎悪、後半は「母」とのボス戦。
このステージのクリアによって、本作の真エンディングに辿り着ける。
涙脆い人はハンカチをご用意してください。


  • 外縁

Switch版アップデートで追加されたステージ。PC版でも後に実装された。
回廊ステージながらも空が見えるエリアがある。
明度の上がったSwitch版ながらも、回廊エリアはPC版並みに真っ暗で視界が悪い。
霊魂の淵叢以上に入り組んだ階層構造で、徘徊者の数もとにかく多く、追加ステージに相応しい高難易度のステージとなっている。
マップが分かりにくいのは地下だけであり、上の階のそれぞれのエリアはとてもわかりやすい構造となっているので、崩落地点を覚えやすい。
難易度『修羅』では勾玉3個入手時に「憎悪を振りまく影」が出現するが、このステージに限り憎悪を振りまく影が出現しても他の徘徊者が消滅しない。
急いで逃げたくても徘徊者に気を使わなくてはいけない上に勾玉も残り二個集めなければならないという、非常に厄介なギミックとなっている。
修羅を攻略するならば、カスタムゲームや初心者モードで崩落地点をある程度覚え、憎悪を振りまく影を潰してしまえば、あとは他の徘徊者達に気をつけながら勾玉を集め、ゴールを目指すだけなので、瓦礫潰しの技を修得してしまえば楽に攻略が出来る。



■アイテム


◆通常アイテム

回廊内で拾える一般的なアイテム。


  • ライター

初期装備(フリー版では路地で拾う)。
自身の周囲を明るく照らす。範囲は広いが遠くまでは照らせない
敵がこちらを向いている際に点けたままだと見つかりやすくなるので注意。
使用回数・時間に制限はなく、無制限に使用可能。


  • 懐中電灯

黄色いボディが特徴の懐中電灯。
ライターより範囲は狭いが、遠くまで照らすことが出来る。
使用していると電池が消耗され、電池が減っていくと光量が弱くなっていき、最終的には無くなってしまう。
既に所持した状態で2個目を入手すると、電池を最大まで回復する仕様で、2個目以降をストックすることは出来ない。
点けたままだとやはり敵に見つかりやすい。それどころかこちらを向いていない敵に当てると見つかってしまうので注意。


  • ひかり石

青く光る小石。
6個1セットで拾うことが出来、足元に置いて目印にすることが出来る。
行李(ロッカー)の近くにおいて目印にするのが一般的な使い方。
徘徊者はこの石の光には反応しないので、隠れている時の光源にもなる。
カーソルを合わせると複数個重ねて置くこともできる。
回廊によっては、この石が100個以上置いてあるひかり石部屋が1か所ある。


  • 爆竹

投げると約25秒間、光と音を発する。
徘徊者を引き寄せる効果があり、また発火中はプレイヤーの走る音(泣き声の主は歩く音)が徘徊者に感知されなくなるため、徘徊者を誘導して出し抜くことが出来る。
泣き声の主を撒くには必須のアイテム。
格子越しに部屋の中へ投げ入れることもできるため、鍵の掛かった部屋に投げ入れて徘徊者に鍵付き扉を破壊してもらい鍵を節約するといった芸当も可能。
製品版以降は竜蟲や大蜘蛛、面蟲を追い払うことも可能になり、更に千里眼の徘徊者の登場によってフリー版よりも需要が高まった。


  • 金色の鍵

鍵の掛かった扉を開ける鍵。
消費アイテムであり、鍵は一つの扉につき一つしか使用できない。
大抵の勾玉は鍵の掛かった扉の奥にあるため、この鍵を集めるのも本作の小目標となる。


  • コンパス

赤い針でゴール地点への方角を示す。
取り出したまま歩くことは出来るが、明かりと併用は出来ない(製品版以降はクイック登録をすることで明かりと併用することが可能になった)。
達成の証の「コンパス強化」を開放すると紫の針が追加され、特別な勾玉がある場所の方角がわかるようになる。


  • 手鏡

使用するとマップの何処かへランダムでワープする。
徘徊者からの緊急回避として有用なほか、一方通行の地形からの退避手段としてあらかじめ置いてあることも。
1回使うと無くなる消費アイテムであり、一度に複数個持つことは出来ない。
ワープ先は完全にランダムであり、ワープ先に敵がいない保証はない。
運が悪いと同じ場所(またはすぐ近く)にワープしてしまい、結局徘徊者から逃げられずゲームオーバーになることも。


  • 水晶玉

使用すると約20秒間、徘徊者の動きを止める。
使用時は投げて水晶玉が割れたタイミングで効果が発動するため、緊急で使用する際はタイムラグに注意が必要。
手鏡同様、徘徊者からの緊急回避に有用。
また1回使うと無くなる消費アイテムであり、一度に複数個持てないのも手鏡と同様。


  • 古いカメラ

製品版より追加されたアイテム。
使用すると強い光を放ち、一定時間徘徊者の目をくらませて足止めをすることが出来る。
足止めの効果時間は、使用時の徘徊者との距離に応じて変化し、距離が近いほど効果時間は長くなり逆に遠いほど短くなる。
また一度使用すると、残数がまだあっても再チャージ時間を要し、すぐには再使用できなくなる。再チャージ時間は持っている時に画面右下に表示される電球マークでわかる。
なお気付かれていない徘徊者に光を浴びせると即座に見つかる。
「憎悪を振りまく影」を相手にする際は必須のアイテム。


  • 小さな鈴

製品版より追加されたアイテム。
黒猫が付けていた不思議な鈴。
使用すると輝く白い球体が、ゴールまでの道のりを案内してくれる。
ゴールの場所がわからない時に有用。
ただし球体はプレイヤーとの距離を保とうとせず進み、また鍵の掛かった扉や堅く閉ざされた扉だろうがお構いなしですり抜けてゴールに向かってしまうため、使用しても大抵途中で見失うことになる。


  • 赤い液体の小瓶(小)(大)

製品版より追加されたアイテム。
製品版より体力の概念が追加されたことに伴い、回復手段として登場。
回復量は(小)が20、(大)が60。
他のアイテムと違い持ち運びは出来ず、拾うとその場で飲んで消費する。
HP上限は100であり、それ以上は増えたりしないため、被ダメージが少ないときは見つけても拾わずスルーするといった計画性も重要。


  • 勾玉

本作で最も重要なアイテム。
これを5個(初心者モードでは3個)集めてゴールへ向かうことが本作の目標。
緑色に輝く勾玉で、フリー版の「深淵」でのみ赤色に輝いていたが、製品版以降は緑色に統一された。
鍵の掛かった部屋や泣き声の主の近くに置いてあることが多い。「ヒグラシの回廊」のみ、何でもない棚の中にポツンと置かれていることもある。
クリア特典アイテムである「天狐の面」で勾玉を使うと、消費アイテムとして1つ失われる。


  • 混沌の神楽鈴

シークレット以外のステージをレベル「挑戦者」以上でクリア(フリー版では「深淵」ステージをクリア)で開放される特典アイテム。
達成の証からON/OFFの選択が可能で、ONにした場合ライターの代わりに初期装備となる。
使用すると鈴の音が鳴り、瞬間的に光を発して周囲を照らす。
また使用すると一定確率で特殊な効果が発生する。

+ 効果一覧-

●自分の周囲にお面のオブジェクトをばらまく。


●自分の周囲に点火している爆竹をばらまく。


●自分の足元に懐中電灯が出現。


●全ての蝋燭が点灯。


●全ての蝋燭が消灯。


●ステージの何処かへワープする(手鏡と同じ効果)。


●徘徊者が一定時間停止する(水晶玉と同じ効果)。


●新たに徘徊者が1体追加される(ゴール地点から神楽鈴の徘徊者が出現)。


●ゴールまで案内してくれる光の玉が出現する(小さな鈴と同じ効果、製品版以降のみ)。


●足元に光る落書きを描く(複数パターンが存在する)。



  • 光る絵筆

製品版より追加されたアイテム。
上述の混沌の神楽鈴でランダムで描かれる光る落書きを、全86種類集め、「秘密の部屋」の絵筆を入手することで開放される特典アイテム。
達成の証からON/OFFの選択が可能で、ONにすると初期装備としてステージに持ち込める。
ステージで使用すると、自分の足元に光る落書きを描く。絵筆の番号を切り替えることで描く落書きの種類を任意で選択できる。
何度でも使用できるため、ひかり石の代わりとして目印にすることもできる。ただしひかり石と違い、一度地面に描いた落書きは回収できない。
また使用回数自体は無制限だが、描ける落書きの総数は最大49個(Switch版だとスペックの問題により最大で6個)までであり、以降は古い落書きから順に消えていく。



◆パッシブアイテム

製品版より追加された要素。
所持しているだけで効果を自動的に発揮する。
どれか一つしか所持することが出来ず、新たに入手するとそれまで装備していたアイテムをその場に置く。
多くのアイテムは、やりこみ要素のクリアによる達成の証から選択して、挑戦するステージに初期装備として持ち込むことが出来る。


  • ねじり鉢巻き

所持していると、スタミナを使い果たしても、体力を消耗して走り続けることが出来る。
また通常はスタミナを使い果たしたり極小になったりすると、ある程度回復するまですぐに走り出すことが出来ないが、その制限も無くなりすぐに走り出すことが出来る。
ただし体力が10以下の時は体力と引き換えに走ることは出来ない。


  • 赤色の葉っぱ

所持していると、一定時間ごとに体力が1ずつ回復する。
初心者プレイヤーは蟲系障害の対処に困って体力を消耗しがちなうえ、赤い液体の小瓶を見つけるのにも苦労しがちなため、初期は有難いアイテム。
ただ慣れてきて体力の消耗を抑えられるようになってくると、正直あまり使わなくなってくる。


  • 緑色の葉っぱ

所持していると、スタミナ回復速度が上昇する。
達成の証から解放できる「スタミナ回復速度強化」と合わせると、大幅に回復速度を上げることが出来る。


  • トカゲの尻尾

体力51以上で所持していると、徘徊者に捕まった際に体力を50消費してその場からワープして徘徊者から逃れる。
万が一襲われた際の保険に。
発動すると消費されて失われる。


  • 厚手の長靴

所持していると、水場でも移動速度が落ちることなく、通常と同じ速度で移動できる。
また、大蜘蛛や竜蟲からダメージを受けなくなる。
後半ステージや、難易度「修羅」になると、水場やダメージを受ける機会がかなり多くなるため、それらをまとめて対処できるこのアイテムは非常に有用。
というか難易度「修羅」ステージを攻略する際はほぼ必須。
達成の証から解放して初期装備として持ち込めるようにしたい。


  • 神妙な女の面

徘徊者が付けている能面のようなアイテム。
所持していると、視界が悪くなり、スタミナ回復速度が低下する。
一見マイナス効果しかないように思えるが、これを所持している状態だと「混沌の神楽鈴」を高速で振ることが可能になり、効果を連続的に発動することが出来る。
光る絵筆の開放のために落書きを収集する時は結構有用なアイテム。
ただし混沌の神楽鈴によって徘徊者が追加されるリスクもある為、集めるなら難易度「初心者」で。


  • 般若の面

製品版の購入特典として最初から解放されているアイテム。
所持していると、一定時間ごとに体力が1ずつ回復し、スタミナ回復速度が少し上昇するが、視界が悪くなる。
また、スタミナを使い果たしても体力を消耗して走り続けることが出来る。
ただし上記の「ねじり鉢巻き」と違って、HP80以上の時のみに限定される。
各回復効果も上記の葉っぱよりやや弱い。
ステージ「肥大化した憎悪」攻略では意外と有用。


  • 勾玉の首飾り

「肥大化した憎悪」で登場するイベントアイテム。
所持していると、被ダメージを大幅に軽減する。
「肥大化した憎悪」では達成の証から他のアイテムを持ち込むこともできるが、その場合このアイテムによるダメージ軽減を捨てることになる。
どちらを選ぶかはプレイヤー次第。


達成の証で開放する場合は、ステージ「聖域」でゴール後に手鏡を使用することで入れる秘密の部屋でこのアイテムを拾うことで開放される。


  • ヒバナの呪いの面

「邂逅」ステージ限定のイベントアイテム。
所持していると、一定時間ごとに体力が1ずつ回復し、スタミナ回復速度が少し上昇する。
更に勾玉を攻撃に使用することが可能になる。
このステージ限定のイベントアイテムであり、他のステージで使用することは出来ない。


  • ヒバナのお守り

難易度「挑戦者」で全ステージクリアで開放される特典アイテム。
所持している時に徘徊者に捕まると、その場からワープして徘徊者から逃れることが出来る。
発動すると消費されて失われる。
また所持中はスタミナ回復速度が少し低下する。
所持している時に「混沌の神楽鈴」を使用すると、必ず特殊効果が発動する。
こちらを開放している場合は、上記の「神妙な女の面」よりも落書き集めには便利。


  • 金メダル

ミニゲーム「勾玉チャレンジ」全ステージクリアで開放される特典アイテム。
所持していると、スタミナが無限になり通常よりも高速で走ることが出来る。
また「厚手の長靴」と同じく、水場でも移動速度が低下しない。
更に、体当たりで扉や襖を破壊することも可能。
鍵の掛かった扉や堅く閉ざされた扉も強引に破壊することが出来る。ただし「骸流しの渓谷」に見られる金属製の鉄格子は破壊できない。
また、「ヒグラシの回廊」のゴールや、「骸流しの渓谷」「大食らい」といったステージでは、早く進みすぎたり扉を破壊しすぎたりすると、ゲームの進行に支障が出る場合があるので注意。
チートアイテム故か、このアイテムを使用してステージをクリアしても、記録には残らない。


  • 天狐の面

難易度「修羅」で全ステージクリアで開放される特典アイテム。
所持していると、一定時間ごとに体力が1ずつ回復し、スタミナ回復速度が大きく上昇する。
上記のアイテムよりも回復効果は非常に強力。
勾玉を攻撃に使用することが可能になり、徘徊者の撃破や閉ざされた扉の破壊が可能になる。
憎悪を振りまく影は倒すことは出来ず、古いカメラのフラッシュを当てた時と同様に一定時間怯ませる。
ただし、達成の証「無限アイテム」をONにしていないと、攻撃に使用した勾玉は失われてしまうので注意。
チートアイテム故か、このアイテムを使用してステージをクリアしても、記録には残らない。



◆その他のアイテム


  • 行李/ロッカー

正確にはアイテムというよりは、マップ内に置かれた要素。
回廊の各所に設置してある。
プレイヤーは中に入って隠れることが出来、これによって徘徊者から身を守ることが可能。
敵に発見されている状態でも、即座に隠れて明かりを消せば目の前で隠れたとしてもバレることなくやり過ごせる。
ただし、発見状態で明かりをつけたまま隠れていると、行李(ロッカー)を破壊されて徘徊者に捕まってしまう。
また、「千里眼の徘徊者」と「憎悪を振りまく影」は、こちらを発見していなくとも隠れているプレイヤーを捕捉し、真っ先に破壊して捕まえてくるため、必ずしも全ての徘徊者をやり過ごせる訳ではない。


行李(和風の籠のようなもの)になったのは製品版以降であり、フリー版ではロッカーだった。
和風な世界観に似合わないロッカーが用いられていたのは、製作当初もっと現代的なステージを作る予定だった名残。
製品版以降も、「達成の証」の「ロッカーモード」を開放することで、製品版でもロッカーのグラフィックで楽しむことが出来る。


  • 特別な勾玉

真エンディング到達に欠かせないアイテム。
ヒグラシ~淵叢の各ステージの何処かに一つずつ置かれている勾玉。
特定の部屋に置かれており、ノーコンティニューでないと入口が封鎖されており拾うことが出来ない。
アイテムとしては、この勾玉を持った状態で徘徊者に捕まると、水晶玉と同じ効果を発揮してゲームオーバーを回避する。
その場合特別な勾玉は失われてしまうため、回収する場合はゴールまでゲームオーバーにならずに到達する必要がある。
なお、「トカゲの尻尾」など別の身代わり系アイテムを所持している場合は、そちらの使用が優先されるため、特別な勾玉が失われるのを回避できる。



■登場する敵


◆徘徊者

本作で主要な敵となる存在。
いずれも能面を被っており、回廊内を徘徊している。
プレイヤーを発見すると、こちら目掛けて突撃し捕まえようとしてくる。捕まると即ゲームオーバー。
こちらからは基本的に倒すことは不可能であり、せいぜい足止めが出来るくらい。倒す方法もあるにはあるが、クリア特典によるアイテムを使わなければならないため、通常プレイではやはり倒すことは出来ない。
徘徊者の追跡時の速度はプレイヤーが走る速度よりやや遅いくらいだが、あちらはスタミナの概念が無いため、直線での追いかけっこで逃げ切ることは実質不可。


(一部を除き)徘徊者が近くにいると、ライターなどの明かりが明滅し、BGMに心音が追加される。
爆竹や行李を駆使して彼らを撒きつつ攻略することになる。


  • 神楽鈴の徘徊者

神楽鈴を持った徘徊者。
本作の顔ともいえる存在であり、ほぼ全てのステージで登場する。
「シャン……シャン……」と一定間隔で鈴を鳴らしながらステージ内を徘徊しており、プレイヤーを発見すると激しく鳴らしながら追跡してくる。


「深淵」では初期状態では徘徊しておらず、特定の部屋で勾玉を取ろうとすると奥の扉を破って登場するトラップのような出現をする。
これによって登場した神楽鈴の徘徊者は、その後も消滅することなく回廊内を徘徊するため、実質徘徊者を増やすことにもなる。
「霊魂の淵叢」「聖域」では、最初から徘徊しているものとトラップで登場するものの両方がいる。


ちなみに当初は神楽鈴ではなく鉄輪の付いた錫杖を持つ予定だったが、錫杖を突く音源が見つからなかったので神楽鈴に変更されたらしい。シャンシャン鈴をならしながら追跡してくる姿は非常にシュールであり、本編クリア後に行ける追加ステージでは案の定サンタ姿にされてしまった。


  • 走り廻る徘徊者

黒い巨体に無数の手がある徘徊者。
ほぼ全てのステージに登場し、プレイヤーとの遭遇率も高い徘徊者。
常にドタドタと足音を立てながら回廊内を高速で走り廻っている。
その巨体を活かして扉や襖を一瞬で破壊してしまうため、発見された時に「扉を閉じながら逃げる」という戦法が通じない。
走る速さも段違いのため、見つかった時に手鏡などを持っていないとまずゲームオーバーになる。
プレイヤーの足音・走る音には反応しない(ただし爆竹には反応する)。
基本的には廊下を走り廻るため、未発見状態であれば締め切った小部屋には侵入してこない。


元々は手足のテクスチャを重ねて遊んでいる最中に生まれたとのこと。


  • 泣き声の主

動かずにうずくまって泣き声をあげている徘徊者。
見た目は人間の少女のようだがしっかりお面を付けている徘徊者であり、こちらを発見すると襲い掛かってくる。
ほぼ全てのステージに登場する。
聴覚が非常に敏感であり、近くで歩いたり懐中電灯の光を当てると「どこにいるの?」と立ち上がってあたりを見渡し警戒する。
近くで走ったり、懐中電灯の光を当て続けると発見される。
なお、うずくまっている個体の近くには勾玉が置いてあることが多いため、勾玉を探している最中に泣き声を聞いたらとりあえず確認しに行くべし。
爆竹で誘導しつつ勾玉を回収するのはこのゲームでは何度も行うことだろう。


「深淵」以降のステージでは、うずくまっている固定型の他に、自ら徘徊してプレイヤーを探す徘徊型が追加されている。
徘徊型は「どこにいるの?」と声をあげながら、回廊内をゆっくりと歩き回っている。
徘徊型はライトやライターの火が点滅しないため、声が聞こえた瞬間にしゃがみ歩行をしなければバレてしまう。


  • 忍び寄る徘徊者

白い蜘蛛のような見た目の徘徊者。こちらを発見すると気味の悪い笑い声を上げながら追跡してくる。「深淵」に登場。
常に全身が発光しているので発見することは簡単だが、この徘徊者は移動の際、扉を開ける以外一切音を発しないという特性を持つため、
目視できていない場合、その接近は光の明滅と心音BGMで判断するしかない。
また、視野が他の徘徊者よりもかなり広いので、戸棚などに隠れていても、ちょっとした隙間からでもバレてしまう。後ろを向いていてもある程度の距離離れていないとすぐにバレてしまうことが多い。
他の徘徊者から逃げ切ったと思ったら、いつの間にか忍び寄る徘徊者が近づいていた、なんてこともある。
また複数体徘徊しているステージでは、1体をやり過ごしたと思ったらもう1体が近づいていることもある。
神楽鈴の徘徊者と同じで、1度音を聞くと、音の発生源までわざわざ確認しに見に行くので、うっかり近くで走ってしまった時は、歩いて離れるか、遠くに爆竹を飛ばして音をたてよう。
ただ、扉を壊す速度がかなり遅いため、周囲に他の徘徊者がいない場合は扉を逐一閉めながら逃げることで、マップ構成によっては発見されても撒くことができたりもする。


  • 警鐘の徘徊者

「霊魂の淵叢」に登場。
製品版より追加された徘徊者。
緑色に光る提灯と鐘を持った、腰の曲がった老人のような徘徊者。
一定間隔で鐘を鳴らしている。


通常徘徊時は黒い水たまりのような状態で回廊を動き回っており、この状態では明かりが明滅せず接触したとしても当たり判定はない。
そのため、特に暗い廊下などでは接近に気付きづらいが、この状態だと一定間隔で鐘の音を鳴らすため、その音で接近と自身との大まかな距離が分かる。
走る音には反応しないが視覚が設定されており、プレイヤーを発見するとこちらへ猛スピードで向かってくる。
また爆竹にも反応する。


水たまり状態でプレイヤーに接触したり、発火している爆竹に近づいたりすると、ゴボゴボと音を立てつつ実体化する。
実体化すると聴覚が設定され、光も明滅するようになる。
実体化後は非常にゆっくりとした速度で徘徊するようになるが、一定時間が経つと再び水たまり状態に戻って徘徊する。


プレイヤーを発見すると、鐘を激しく鳴らしながら追いかけてくる。
追跡速度はプレイヤーの歩行とほぼ同じという遅さだが、
この時鳴らす鐘は「周りの他の徘徊者を呼び寄せる(より正確に言えば、範囲内に居る徘徊者を追跡状態にする)」という性質がある為、さっさと逃げないとどんどん徘徊者が寄ってきてしまう。
なお、プレイヤーに接触して実体化している時点ではプレイヤーを認識していない(発見していない)ため、
実体化が完了する前に視界外に逃げ切ることが出来れば、水たまり状態で接触してしまっても鐘を鳴らされずに済む。


  • 千里眼の徘徊者

「聖域」に登場。
製品版より追加された徘徊者。
赤く肥大化した頭部に、戦時中を思わせる服装をした徘徊者で、浮遊しながら徘徊している。
怪しげな歌声を発しながら徘徊しており、この歌声の聞こえる範囲内にいると、プレイヤーの位置を捕捉して確実に接近してくる。
さらに行李(ロッカー)に隠れても、こちらの位置を特定して行李を破壊し、捕まってしまう。
つまりこれまでの徘徊者対処で定石だった「隠れてやり過ごす」という戦法が、この徘徊者には一切通用しない。
歌声が聞こえてきたら、隠れずにすぐ遠くへ逃げるしかないのだ。
未発見時に爆竹を鳴らすと、そちらへ優先して移動するため、上手く誘導しつつ遠くへ逃げよう。


ちなみに、その怪しい歌声は「通りゃんせ」の一節を逆再生したもの。
実は「忍び寄る徘徊者」の没デザインを元に作られたキャラクター。
だけど見た目はやっぱり梅干しである



◆徘徊者以外の脅威

体力の概念が追加された製品版以降は、徘徊者の他にもプレイヤーの体力を削ろうと迫る敵が登場する。


  • 面蟲(めんちゅう)

壁やタンスの上などにいる蟲。
パッと見は能面だが、プレイヤーが近づくと飛翔してプレイヤーに襲い掛かり、一定時間まとわりつかれるごとにダメージを受ける。
ダメージは最大25、難易度「修羅」では最大50ダメージも受けてしまう。ぶっちゃけ「修羅」では徘徊者よりもよっぽど脅威。
壁やタンスの上に能面が置かれていたら、この蟲を警戒しよう。なお本当にただの能面が置いてあるだけの場合もある。
しゃがみ歩きなら近づいても反応せず、爆竹を使えば追い払える。また飛翔した後でも走り回れば被ダメージを多少抑えられ、行李(ロッカー)に逃げ込めばダメージは受けない。


  • 大蜘蛛(おおぐも)

タンスの一番下の段が、少し開いていることがあり、そこを開けると飛び出して襲い掛かってくる。
開けた際に20ダメージを受けてしまう。
近くで爆竹を鳴らして追い払えば、安全に開けることが出来る。
なお、少し開いている隙間から中のアイテムを見ることが出来るため、有用なアイテムならダメージ覚悟で取得、不要なアイテムならスルーするといった選択も可能。
厚手の長靴を履いているとダメージを無効化できる。


  • 竜蟲(りゅうちゅう)

地面から生えている、ミミズのようなキモイ触手。
直接襲い掛かってくることは無いが、接触していると2ダメージずつ体力を削られてしまう。
また行李(ロッカー)と密着して生えている場合、行李の中に隠れていてもダメージを負ってしまう。
爆竹か古いカメラのフラッシュで追い払うことが出来る。
厚手の長靴を履いているとダメージを無効化できる。


  • 彷徨う魂

「霊魂の淵叢」に登場。
緑色に光る霊魂のような敵で、回廊内を浮遊している。常にブツブツ何かを呟きながら徘徊しているので接近は分かりやすい。
遠くから見ると緑色の球体に見え、近づくと顔の形が浮かび上がる。
プレイヤーを発見すると襲い掛かってくるが、即死ではなく20ダメージを与えて、約3分間コンパスを使用不可にする。
使用不可時間中はコンパスの針が狂ってしまう。
攻撃されていなくても、近くにいると針は狂う。
古いカメラのフラッシュを浴びせることで消滅し、追い払える。
なお爆竹には反応しない。
また、視野が360度で、どれだけ遠くても見つかってしまうため、行李(ロッカー)に隠れるか、棚に隠れて視界から消えてしまえばどこかに行く。
また一度追い払ったとしても、ゴール地点から再度出現する。


  • 回転トラップ

「骸流しの渓谷」「大食らい」に登場。
水車型のトラップであり、いずれのステージにおいても、流れの速い水流の中に設置してある。
接触すると、体力の残量に関わらず即死する。
その場で回転しているものと、上下または左右に動いている可動型の2種があり、可動型の場合は、タイミングを見計らって通り抜ける必要がある。
「大食らい」の修羅ではこのトラップがあるエリアを強制的に通らされるが、ここのトラップは当たり判定がとてもシビアで、修羅ステージの中でもかなりの難所となっており、多くの初見プレイヤーを苦しめたステージである。



◆ボス級の敵

※ストーリーのネタバレ含みます。


  • 憎悪を振りまく影

製品版より追加された敵。特定のイベント発生後に登場する。
和服を着た女性と蛇が合体したような異形であり、おぞましい叫び声を上げながらプレイヤーを追跡してくる。


視界に入れていると、プレイヤーの体力が削られるという特性を持っており、ずっと見続けているとあっという間にゲームオーバーになってしまう。
ゲーム中で倒す手段が一切なく、現れたら逃げるしかない。
「古いカメラ」のフラッシュを浴びせることで一定時間怯ませることが出来るのみで、カメラを使うにしても上記の通り見続けるとダメージを喰らうので、
追いつかれそうになったタイミングで一瞬振り向いてフラッシュを浴びせるテクニックが求められる。


回廊ステージでも、一部ステージでは特定個数の勾玉を拾った瞬間にゴール前から出現することがある。
プレイヤーを見失うことなく真っすぐこちらに向かい、行李(ロッカー)に隠れても破壊されて捕まる。
回廊ステージで憎悪を振りまく影が登場した場合、彷徨う魂や面蟲、トラップ出現徘徊者を除く全徘徊者が消滅する(外縁の修羅除く)。



  • 大食らい

「大食らい」に登場。
このステージのみの登場で、回廊ステージには一切登場しない。
巨大な口を開いてプレイヤーに迫る異形。
追跡速度が極めて速く、例によって倒すことは不可。
水門のレバーを下げて道を塞ぎ、足止めを繰り返しながら逃げることになる。
上述の通り追跡速度が速いため、水門のレバーをひとつでも下げ忘れると詰むことが多いが、上手いことやるとレバーを下げなくても大丈夫なポジションがあるが、心配な人は全部下げておいた方が良い。


フリー版の隠しEDに登場した巨大徘徊者に外見が似ているが、関連は不明。



  • 肥大化した憎悪

「肥大化した憎悪」に登場。
表ルートにおけるラスボス
巨大で禍々しい魚のような外見をしている。
地面から無数の手を生やしたり、金魚型のミサイル発射、視覚で体力を奪う神通力で攻撃してくる。
表ルートでは逃げるのみだが、裏ルート最終ステージ「邂逅」ではこちらからの攻撃手段があるため、積極的なボス戦となり、ゲームのジャンルが変わる。



「邂逅」に登場。
裏ルート、そして本作における真のラスボス。
火炎弾や巨大な火柱、肥大化した憎悪と同様の神通力といった強力な技で攻撃する。
前半は攻撃が弱いが、母の体力が無くなるにつれてどんどん鬼畜になっていく。
彼岸花が光り、その光に紛れて母がワープをするところは作者も好きなシーンだという。



■達成の証


製品版から追加された要素。
本作におけるやりこみ要素。
各種条件を満たすごと解放されていく。
各アイテムの詳細は上記を参照。


名称条件内容
般若の面製品版を購入するステージ挑戦時、般若の面を持ち込む。
コンパス強化勾玉を通算30個集めるコンパス使用時、特別な勾玉の場所を指し示す紫色の針が現れる。
おたすけセット通算44回死亡するステージ挑戦時、ライターの他に懐中電灯、爆竹2個、古いカメラ1個を持ち込む。
懐中電灯バッテリー強化ヒグラシの回廊を挑戦者で30分以内にクリアする懐中電灯のバッテリーの持ち時間が長くなる
ひかり石光量強化深淵を挑戦者で30分以内にクリアするひかり石の光量が強くなる。
屈み歩行速度強化霊魂の淵叢を挑戦者で30分以内にクリアする屈み歩行速度が上昇する。
スタミナ回復速度強化聖域を挑戦者で30分以内にクリアするスタミナ回復速度が早くなる。
神妙な女の面神妙な女の面を所持した状態で、挑戦者でいずれかのステージをクリアするステージ挑戦時、神妙な女の面を持ち込む。
混沌の神楽鈴挑戦者で隠しステージ以外全ステージをクリアするステージ挑戦時、ライターの代わりに混沌の神楽鈴を持ち込む。
ヒバナのお守り挑戦者で全ステージをクリアするステージ挑戦時、ヒバナのお守りを持ち込む。
天狐の面修羅で全ステージをクリアするステージ挑戦時、天狐の面を持ち込む
セピアモード聖域をクリアする画面の色彩がセピア調になる
勾玉の首飾り聖域のゴール地点で手鏡を使用し、隠し部屋で拾うステージ挑戦時、勾玉の首飾りを持ち込む。
金メダル勾玉チャレンジで、全ステージで金メダルを獲得するステージ挑戦時、金メダルを持ち込む。
光る絵筆混沌の神楽鈴の落書きを全86種集め、秘密の部屋で拾うステージ挑戦時、光る絵筆を持ち込む。
ロッカーモードこけしを10体集めるステージ内の行李がロッカーに変化する
ねじり鉢巻きこけしを30体集めるステージ挑戦時、ねじり鉢巻きを持ち込む。
厚手の長靴こけしを45体集めるステージ挑戦時、厚手の長靴を持ち込む。
赤色の葉っぱこけしを60体集めるステージ挑戦時、赤色の葉っぱを持ち込む。
緑色の葉っぱこけしを75体集めるステージ挑戦時、緑色の葉っぱを持ち込む。
トカゲの尻尾こけしを90体集めるステージ挑戦時、トカゲの尻尾を持ち込む。
無限アイテムこけしを100体集める全てのアイテムが無限使用できる。
パーティーモードアーカイブを全て集める人物や徘徊者がコスプレするパーティー仕様になる。
こけし探知外縁を挑戦者でクリアするこけしに接近するとセンサーが反応する。


■ミニゲーム


◆勾玉チャレンジ

難易度「挑戦者」で全ステージクリアで開放される。
ステージクリアではなく、制限時間内にいくつ勾玉を集められるかを競う。
勾玉を拾うと残り時間が伸び、徘徊者に捕まったり等で死亡時は1分減少してスタート地点に戻されるペナルティを受ける。
徘徊者の配置は難易度「挑戦者」基準となっている。
クリアをするには、マップをある程度覚えておき、行動もスピーディにしないとなかなか金を獲得できない。
また、徘徊者との遭遇やアイテムが手に入るかどうか等、クリアには運も絡むので、1発クリアはかなり難しいだろう。
スコアに応じて金・銀・銅の三段階で評価され、全ステージで金を獲得することで達成の証「金メダル」が解放される。



◆徘徊者でGo!

難易度「修羅」で全ステージクリアかつ、各回廊ステージを「挑戦者」以上で30分以内にクリアで開放される。
プレイヤーが神楽鈴の徘徊者を操作して探索者を捕まえるミニゲーム。
10分経過、もしくは探索者に勾玉を3個祭壇に置かれた時点で終了となる。
祭壇に勾玉を置かれて終了となった場合、スコアは強制的に0点になるので注意。



◆パーティーモード

アーカイブを全て集めることで、達成の証から解放される。
その名の通り、徘徊者や登場人物がパーティーの如くコスプレをする。
神楽鈴の徘徊者はサンタクロース衣装を纏い、走り廻る徘徊者は大阪の食いだおれ人形チックになりパフパフとラッパを吹きならす。
他の徘徊者もコスプレや装飾を纏っており、実に緊張感のないコミカル仕様となっている
更に勾玉はケーキとなり、台座に置くとホールケーキになるほか、灯りをつけるための蝋燭はヒバナ感謝祭と書かれた提灯となり、ゲームが変わりかけている。
憎悪や大食らい、肥大化した憎悪、母などの強敵はコスプレをしない。




追記・修正は勾玉を5個集めてからお願い致します。


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  • 記事作成お疲れ様です。ビビりなのでプレイはできませんが実況等で面白そうとは感じました -- 名無しさん (2019-08-24 21:33:43)
  • 初期版からプレイしてるけど近年少なくなった良質なホラーゲームだと思う。やりこみ要素も程よい難易度だしご褒美要素が細かくあるのもデカイ -- 名無しさん (2019-08-25 22:06:18)
  • 未だに憎悪さんの声に慣れない   個人的に現時点最恐ホラーゲーエネミーだわ -- 名無しさん (2019-11-10 00:51:12)
  • 元々の出来が良かったからとはいえ、フリーゲームからここまで出世するとは -- 名無しさん (2019-12-18 23:56:03)
  • 徘徊者一覧で、千里眼の徘徊者の説明にて、元々忍び寄る徘徊者の没案だったのを流用した、と書かれているのですが、梅干し部分以外は全くの別物なので、没案を基盤にして作られたとかにした方が正確だと思います -- 影廊 (2020-01-01 23:26:55)
  • フリー版の時はマルチバッドエンドだったのに、綺麗に終わるようになったものだ -- 名無しさん (2020-08-20 00:56:19)
  • 有料化でストーリー付け足された元フリゲあるあるな微妙なストーリーだったな正直 -- 名無しさん (2020-12-03 01:50:30)
  • フリー版の時点でもお金取って良いレベルの出来だったけど、製品版は値段に対して破格のボリューム -- 名無しさん (2021-10-17 01:18:49)
  • 続編おめでとう -- 名無しさん (2023-08-16 16:50:56)

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