ダンジョン飯の料理一覧

ページ名:ダンジョン飯の料理一覧

登録日:2019/04/13 Sat 19:39:00
更新日:2024/04/04 Thu 13:16:10NEW!
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ダンジョン飯


それは食うか食われるか


そこには上も下もなく


ただひたすらに食は生の特権であった


ダンジョン飯 ああダンジョン飯





【概要】

ダンジョン飯という漫画はその名の通り料理漫画なのだが、
この作品最大の特徴として「ダンジョンの魔物を狩って調理し食べる」という他のファンタジー作品ではあまり見られない狂気の斬新なシーンを見る事が出来る*1
地味に美味そうなのが何とも言えない。
よく見るとかなり無理やりなものも中にはあるが、そこはご愛敬。


「襲いかかるモンスターを狩って調理して食べる」という点ではトリコと似たベクトルだが、この漫画の世界観において、魔物はあくまで討伐すべき対象であり、食物で見ることはまずありえない。
そのため、魔物を栄養として食らう行為は狂人の所業であり、基本その光景を直視された者は絶句されるかドン引きされるか狂人を見る目で蔑まれる。


生み出される料理は意外とどれも真っ当で、料理担当のセンシの博識もあり非常に栄養価が高いものも多く、冒険者の優れた活力になることは間違いない。
……のだが、作るには実際に魔物を仕留めなければならないため、生半な実力では逆に魔物の餌食となり返り討ちとなる。
実際ライオスパーティの食事指導を受けた新人冒険者達がダンジョン飯に挑むも、魔物に敗北して死亡している描写も描かれている。



即ちダンジョン飯とは強者のみが食べることを許される食事なのである。
後は野生の動植物を捌く手前、純粋な調理技術や動植物及び調理に関する知識も必須技能。



【主なレビュアー】

  • ライオス・トーデン

本作主人公。種族トールマン。
魔物が好きすぎて魔物を喰いたくなった天然サイコパス。
魔物の生態に詳しく、詳細な味わいのレビューが売りで読者にも味が分かりやすい。
どう見ても食べられないような魔物でも少しでも可食部がないか吟味する異常者。


  • マルシル

現ライオスのパーティの1人。種族エルフ…と思われていたが、厳密にはハーフエルフ。
魔物食否定派の常識人だったが否応なしに魔物食を実施した結果次第に感覚が慣れていった。
魔法使い故に魔法植物などの摂取が必要で、パーティの中で最も味や調理への注文が多い。
嫌そうな割にはとても美味しそうに食べる素直なレビューが売り。リアクション担当。


  • チルチャック

現ライオスのパーティの1人。種族ハーフフット。
見た目は子供のように見えるがこれは種族特有のもので、実年齢は29歳(トールマンでいえば約35歳)。
魔物食否定派だったがマルシル同様話が進むにつれて適応した。宝虫など地上で魔物食を食べた経験もある。
性格を表したシビアで淡々としたレビューが売り。あと無類の酒好きでもある。


  • センシ

現ライオスのパーティの1人。種族ドワーフ。112歳(トールマンでいえば約50歳)。
10年にも渡りダンジョンで魔物食の研究を重ねてきた魔物食の第一人者。
調理技術のみならず様々な動植物の調理法にも精通し、実際に調理を担当する。
栄養価にうるさく、味に加え栄養バランスを重点したレビューが売り。


  • イヅツミ

6巻終盤にてシュローのパーティから足ヌケしてきた猫耳忍者娘。
種族はトールマンベースの人工獣人で17歳の少女。
黒魔術で体を猫型の魔物と融合された上、首に呪殺の印を施されてマイヅルに従属していた。
基本的に肉や魚が好きで野菜が嫌いな偏食家。慣れてきたマルシルより魔物食への忌避感が強い。
レビューはせず美味いかマズイかで判断しガツガツ食う。茸は嫌いだったが後に克服した。



  • ミスルンカブルー

9巻から迷宮の深部に落ちてしまった二人。
魔物が大嫌いなカブルーと、食欲もなければ「食べたくない」という欲さえ無いので何でも食べられるミスルン。
サバイバル状況で已む無く魔物食に迫られて食べている。元々味わう気がないので料理法も簡素で感想も淡泊。




▼1巻のメニュー

~大サソリと歩き茸の水炊き~


ラ「これを今日の昼飯にしてみよう」
マ「ヤダーーッ」


《材料(3~4人分)》
大サソリ――――――――1匹
歩き茸―――――――――1匹
茸足――――――――――2本
藻(花苔・イシクラゲ)―適量
サカサイモ―――――――中5本程度
干しスライム――――――お好みで
水―――――――――――適量


《栄養価(5段階評価)》
エネルギー   2
脂質      1
タンパク質   2 
ビタミン    1
ミネラル    3


ライオス達の最初のダンジョン飯。
四苦八苦しているところにセンシが見かねて調理したのがパーティーの出会い。


◇歩き茸
文字通り歩く茸。足のようなものが伸びている。
普通の茸と同様、無数の種類が存在し、魔物好きの中でも独立した分野として成立する程豊富。
ライオス達が食べた種類は『肉厚でクセのない味』で初心者向けらしい。
ちなみに縦に割くと斬りやすく横は斬りにくい。
歩き茸だけを追い求めた男の日記が本として出版されている。……が、マルシルが開けた最後のページには、
人体のように手足がある体から茸という茸が隙間なく生えた姿の何かが載っていた。名前は『マタンゴ』。
歩き茸を食い続けた者の成れの果てなのか、はたまた『マタンゴ』という名前の歩き茸なのか……真相は謎。


◇スライム
大体の方のご想像の通りのスライム。
顔はない。ぷるぷるもしない。伸びて体当たりもしないし物を運びもしないし戦車乗りにもならない。
手順を踏んで乾燥させれば高級食材になる。(恐らく)こんにゃくのように鍋にも合うし、寒天のように果汁と合わせてデザートにしても美味い。
高所に待ち伏せ、獲物の息を感知して頭目掛けて降ってくる。大声を出すと狙われやすくなってしまう。
人に張り付いた個体は一般的には火で追い払うが、構造を熟知していればナイフの一突きで倒せる。ベテランのライオス達が知りもしなかったことから相当コアな知識らしい。
迷宮で襲ってくる種類はむしろ珍しく*2、多くは水生生物に飲み込まれるのを待って胃の中で栄養をもらう。
その後排出されて……の繰り返し。


◇大サソリ
そのまま蠍が巨大化したような魔物。
外敵を襲う時はハサミで挟んでから尾の毒を打ち込む為、ハサミを囮の棒か何かでふさげば容易に捕獲可能。
尾は食えないわけではないが腹を下すし単純にまずい。処理はハサミ、頭、尾を落とす。
内臓も下処理でとるが発酵すればいいつまみになる。
加熱すれば身が縮むので殻から取りやすくなる。


◇サカサイモ
木の根のように見えるが上下さかさまにダンジョンに咲く植物の幹。芋らしい。


◇花苔・イシクラゲ
ダンジョンに生える藻…というわけではなく、よく湿った所にわく普通の藻。
サカサイモともども、採取した場所はダンジョン1階(墓所)である。


~人食い植物のタルト~


ラ「キミが興味を持ちはじめてくれて 嬉しいよマルシル」
マ「違う違う! やめろ!」


《材料(3~4人分)》
残りのサソリ汁―――――200ミリリットル
スライムゼラチン――――80グラム
パラセリア―――――――中3個
ミアオーク―――――――中5・6個
ベタン―――――――――中5本程度
干しスライム――――――中3個
塩―――――――――――適量
胡椒――――――――――少々


《栄養価(5段階評価)》
エネルギー   2
脂質      2
タンパク質   1 
ビタミン    4
ミネラル    3


地下二階に自生している人食い植物を使ったタルト。
正確にはつぶした人食い植物の実をスライムゼラチンで固めた、タルトもどき。
見た目はデザートだが塩味でメインディッシュ寄り。多分キッシュのようなものだろう。
皮はこげつきを防止するものなので食べなくても良い。
サソリ汁の残りを上手に活用しており、センシの料理の腕がうかがえる。


◇パラセリア
獣道に自生する人食い植物。
蜘蛛の糸のような粘液をだし触れた生物を蔦で引き寄せる。
消化はせずそのまま死んだ生物をたい肥にする。




~ローストバジリスク~


瀕死の冒険者「……に 肉汁が……良く出ておいしいです」
マ「なんかごめんね!」


《材料(6人分)》
バジリスク―――――――1羽
(尾、胸肉は除く)
魔力草―――――――――適量
塩・胡椒――――――――適量
■詰め物
毒消し草――――――――中1個
いい薬草――――――――ひと株
凄い薬草――――――――ひと株
麻痺消し草―――――――中1個
石化消し草―――――――中1個


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
炭水化物   5
タンパク質  8 
脂質     11
鉄分     7
カルシウム  5
ビタミン   7


バジリスクをローストしたものだが香草は各種薬草を代用して使っている。
栄養学的にも肉のみを喰うよりもバランスが良くなる。
味は鶏に近いようだが後述のため蛇の肉も鶏の味に近いようで、どちらの理由で味が決まるかは不明。


◇バジリスク
鶏の体に蛇の尾を持つ合成獣で、人よりでかくて素早い。
地下2階の魔物の中では強い部類だと思われる。
2つの頭を持ち隙がないように見えるが、前後同時に攻撃すると脳は2つに対し体は1つなため、一瞬硬直してしまう。
他にも身体を大きく見せて大きな音を出して威嚇することで動きを止めることが可能。
実は蛇の方が本体である。(中間あたりで切断すると蛇の方が生き残った)
その為か卵は蛇の卵に近い。



~マンドレイクとバジリスクのオムレツ~


セ「礼を言うマルシル お前の知識と本は素晴らしい」
マ「料理本じゃないからこれ!!」


《材料(1人分)》
マンドレイク――――――中1本
バジリスクのベーコン――50グラム
(脂のよく乗ったもの)
バジリスクの卵―――――1個
塩・胡椒――――――――適量
ケチャップ―――――――お好みで
凄い薬草――――――――ひと株


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  9
炭水化物   3
タンパク質  8 
脂質     7
鉄分     5
カルシウム  7
ビタミン   8


バジリスクの卵で作った具入りオムレツ。
白身がなく、鶏卵に比べかなり黄色が濃い。


◇マンドレイク
ファンタジー恒例の、抜くと悲鳴をあげて精神異常や死をまねく植物。
魔力を多く含んでいるため魔術師にとっては重宝する野菜の模様。
犬を使い抜く方法がよく知られるが、この場合は犬が犠牲になる事がある。
センシは悲鳴を上げる前にすかさず首の部分を切り落とすという裏ワザを使って収穫している。
センシは知らなかったが悲鳴を上げさせるとアクがぬけ、渋みのないまろやかな味になった。




~マンドレイクのかき揚げと大蝙蝠天~


※センシ考案、チルチャック(いやいや)実働


セ「火の具合はどうだ?」
チ「どうだも何も 罠の火力調整なんて初めてだよクソっ」


《材料(4人分)》
マンドレイク――――――中3本
大蝙蝠の胸肉――――――400グラム
バジリスクの卵―――――1個
薄力粉―――――――――150グラム
水―――――――――――170CC
醤油――――――――――大さじ1
酒―――――――――――大さじ1
塩―――――――――――少々
にんにくと生姜―――――お好みで


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  9
炭水化物   6
タンパク質  9 
脂質     9
鉄分     5
カルシウム  2
ビタミン   7


ダンジョンの中にあった罠の煮え油を利用して作った天ぷら。
大蝙蝠の解体にも刃の罠を使った、ダンジョンの罠を料理にフル活用した一品。


◇大蝙蝠
文字通り大きな蝙蝠。ちなみに現実でも蝙蝠は食用にされる事がある。
ライオスの説明しているコマでちょっとだけ見える文字から推測すると、爪でひっかけて落として攻撃したり、吸血したりする模様。
作中において珍しく交戦せずに獲得した魔物であり、マンドレイクの悲鳴で混乱して塔に突進して気絶or死亡したのを血抜きしている。



~動く鎧のフルコース~


マ「こんなわけのわからないもの食べられる筈ないでしょ」
ラ「どんな食べ物も最初のひと口はわけのわからないものだ」
チ「今やる挑戦じゃねーだろ!!」


1-動く鎧のドワーフ風炒め
《材料(3~4人分)》
毒消し草――――――――2束
薬草――――――――――1束
動く鎧―――――――――中7~8片
特製ソース―――――――大さじ1
塩・胡椒――――――――少々


2-動く鎧の蒸し焼き
《材料(5~6人分)》
動く鎧(殻付き)――――1個体
調味料―――――――――塩・醤油・酢などお好みで


3-動く鎧のスープ
《材料(4人分)》
動く鎧―――――――――大3~4片
バジリスクの卵―――――1個
薬草――――――――――1束
醤油――――――――――大さじ1
特製ソース―――――――大さじ1
塩・胡椒――――――――適量


4-焼き動く鎧
《材料(1人分)》
動く鎧―――――――――大1片
調味料―――――――――塩・醤油・酢などお好みで


見るからに食用には向かない動く鎧を、ライオスの執念により調理したフルコース。
さすがにセンシにも白い目で見られた。


◇動く鎧
いわゆるリヴィングアーマー、魔法で操られている鎧。
……だと思われていたがライオスの病的なまでの執着心と異常な観察眼により生物だと判明。
正体は軟体生物であり、群生により多くの個体が一つの動く鎧に擬態していた。
分かりやすく言うと鎧部分は貝の殻のようなもので、鎧の隙間に軟体生物が潜んでいる。
貝殻を作る貝類がデンキクラゲのような群体による準社会性を獲得したという、なんとも不思議な生き物。
索敵は頭部分の視界に頼っているらしく、頭を取り外すと満足に動けなくなったり、敵がどこに居るのか分からなくなる。
中身の見た目はどことなく牡蠣っぽい。魔法知識に精通したマルシルも知らなかった、多分世界初の発見。
ただし他のダンジョンの動く鎧も同じような生物かどうかは分からない。


ちなみに、鎧に付随して形成される剣などの武器も冒険者の得物として使用可能。



▼2巻のメニュー

~ゴーレム畑の新鮮野菜ランチ~


ラ「そういえばゴーレムの残りの1パーセントは何なんだ」
マ「………… 秘密」


1-丸ごとキャベツ煮
《材料(4人分)》
キャベツ――――――――1玉
にんじん――――――――2本
じゃがいも―――――――大4個
タマネギ――――――――中2個
厚切りベーコン―――――8枚
塩・胡椒――――――――適量
水―――――――――――多めに


2-かぶのサラダ
《材料(4人分)》
かぶ――――――――――中2個
にんじん――――――――少量
にんじんの葉――――――適量
オリーブオイル―――――適量
塩―――――――――――少々


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  7
炭水化物   3
タンパク質  6 
脂質     8
鉄分     2
カルシウム  2
ビタミン   8


ゴーレムの背中で育てた野菜のランチ。頑張って収穫した野菜の味は格別。
珍しく魔物分少なめで、マルシルも抵抗なく食べられる。(ただしベーコンはバジリスクの肉)


◇ゴーレム
99%が土で出来た魔法生物。
コアに刻まれた命令に忠実に従い行動する。迷宮内においては、下層から出てくる魔物を上層へ行かせないように排除する役割を担っている。
「常に適度な温度と湿度を保つ」
「虫はつきにくいし野菜泥棒は出ない」
「(土の堅さを保つため)自分から水分補給までする」という生きた畑(※センシに限る)。
かつては日用にも使われていたが、不幸な出来事(?)があったために現在は基本的に使用を禁じられている。




~盗れたて野菜と鶏のキャベツ煮 略奪パンとご一緒に~


オーク「黙れハーフフット!」
セ「もっと力を入れてこねんか!!」
チ「はい すみません」


1-ピリ辛鶏と丸ごとキャベツ煮
《材料(3人分)》
鶏肉――――――――――400グラム
キャベツ(盗品)――――1玉
にんじん(盗品)――――2本
タマネギ(盗品)――――中2個
とうがらし
塩・胡椒


2-パン
《材料(3人分)》
強力粉(盗品)―――――250グラム
水―――――――――――160ミリリットル
パン種(盗品)
砂糖

オリーブオイル


3-クレープ
《材料(1人分)》
小麦粉(盗品)―――――60グラム


オリーブオイル


オーク族の野営地に宿泊した際みんなで作った、パンとオーク風鶏料理。クレープに挟んでいただく。
酒場を襲ったオーク族の物品を利用しているために盗品多め。
何気に潜り始めて初めて魔物と関係ない普通の素材で作られたまともな食事だったりする。


◇オーク
彼らは魔物ではなく、亜人の一種。迷宮の外からやってきて住み着いている。決して食材ではない
豚のような顔に蹄の脚を持つが、手は人間と同じ五本指で知性もそれなりにある。
共通語も通じるので、敵対さえしなければ取引等もできる。


~天然?おいしい 宝虫のおやつ♪~


マ「私 もうネックレスつけられない」
チ「小魚っぽくてうまい」


1-コイン虫のせんべい
《材料》
コイン虫――――――――好きなだけ
塩―――――――――――適量
油―――――――――――適量


2-真珠ムカデの串焼き
《材料》
真珠ムカデ―――――――2匹
塩―――――――――――適量


3-宝虫の巣のジャム
《材料》
宝虫の巣――――――――1個
(卵と幼虫付き)
水―――――――――――50ミリリットル
砂糖――――――――――足りなければ


宝虫を使った、栄養価が高く見た目にも鮮やかなおやつ。
ダンジョンの外でも郷土料理として食べられているが、ダンジョン内の個体のほうがはるかにおいしいとか。現実でいうイナゴの佃煮みたいなものだろう。


宝虫たからむし
コインやブローチ、ネックレス、ティアラなど様々な宝物そっくりに擬態した虫型モンスターの総称。
誤って身に着けたり宝虫を収集した冒険者に噛み付いて毒で麻痺させ仕留めるなど見かけによらず危険。
しかも虫なので足がわしゃわしゃしたり、羽で飛ぶ奴がいたりとビジュアルも結構きつい*3
本物と虫の見分け方は水に浮くかどうか。虫を眠らせるなどして動けなくさせた上で水の中に入れ、宝物が水に浮けばソレが宝虫の証である。


またミミックの天敵という側面も持ち、ミミックの潜む殻(箱)の中に潜り込んで中身のミミックを喰らい、そのままミミックの殻を巣にしてしまう。
めでたげな見た目からげんかつぎに食べる地域もあり、チルチャックは実際に故郷で食したことがある。
また、収集家の間でも人気が高く、綺麗な状態の標本は本物の金貨で取引される。




~特製♪ 無国籍風聖水~


セ「塩……と似てる砂糖も一応入れておくか」
チ「めちゃくちゃ適当だな」


《材料(1回分)》
水―――――――――――400ミリリットル
宝虫のジャム――――――200ミリリットル
リキュール―――――――少し
塩―――――――――――ほんの少し
砂糖――――――――――50グラム
スライムの胆――――――適量
ミント―――――――――適量


料理…ではなく幽霊を祓うための即席の聖水。
各地に伝わる魔除けの伝承*4をごちゃ混ぜにしたもの。
瓶につめて紐で縛り、鎖分銅のように振り回して使う。*5甘寧 一番乗り!



~厄除け祈願! 除霊ソルベ~


ラ「ファリンがいたら今頃こんなおいしい物は食べられなかったろうな」
マ「それって…… ファリンがああなってよかったって言ってるの?」
チ「お前……そういうこと言うの? 今!?」
ラ「あれっ!?」


《材料(4人分)》
無国籍風聖水――――――500ミリリットル
頑丈な瓶――――――――1個
しめ縄―――――――――お好みで(なければ普通の縄でも可)
幽霊――――――――――5体以上


上記の聖水が幽霊の冷気にさらされて偶然凍ったもの。
スライムがぷるぷるして、ひんやりまろやかな舌触りの極めて罰当たりな一品。


◇幽霊
迷宮に徘徊する亡者。一般的には死者の魂を使い死霊術によって生み出されるものらしい。
取り憑かれた対象は時間経過と共に朽ちていき、肉体が粉微塵になると霊は次なる肉体を求めてさ迷う。
除霊したとしてもしばらく経てばまた復活する。一部、生前の理性を残したままの者もいる。
魔法を扱えないと対処できない厄介な敵であり、専門職がいなければ逃げるしかない。
ただし聖職者でもないセンシが(いくら伝承を参考にしたとはいえ)作った聖水でも除霊が出来るよく分からない部分も。
更に取り憑かれてグールになった後は蘇生しても人格が混ざる恐れもあるため、浅い階層においてはかなり危険な部類の魔物。
尚、黄金郷の迷宮に出現する死霊達は死霊術で生み出されたものではない。*6



~宮廷料理のフルコース~


ラ「あれだけ食べたのに腹にたまってない!」
マ「やっぱり絵に描いた餅じゃん!」


1-かぼちゃのスープ
2-枝豆と白身魚のソテー
3-鴨肉のロースト
4-黄金牛のチーズ
5-黄金小麦のパン
6-果物


生ける絵画の中へ入ったライオスが食べた料理。戴冠式の絵だったためにとても豪華。
満腹になったが絵の外に出ると、すべて消滅したようだ。


◇生ける絵画
絵画を媒体にした魔術の1種。近づいた者を絵の中に引きずり込む。
絵の中の料理を食べることはできるようだが、しょせん絵にすぎないため、取り込まれると餓死してしまうらしい。(もしくは自殺)
ライオスはロープ1本で簡単に出たり入ったりしていた。



~茹でミミック~


ラ「立派なミミックだなあ」
セ「ミミックのう 調理するのははじめてじゃ」
マ「当然のように食おうとするなーーッ」


《材料(4人分)》
ミミックの上半身――――1匹分
はさみ―――――――――1対
腕―――――――――――4本
塩―――――――――――たっぷり


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  2
炭水化物   1
タンパク質  10 
脂質     3
鉄分     1
カルシウム  5
ビタミン   3


ミミックを丸ごと茹でた豪快な一品。
チルチャックのピッキングツールを使えば身をかき出すのも簡単。
はさみと足の肉は噛めば噛むほど味が出るが、かにみそ…ならぬミミみそはあまり美味しくないようだ。


◇ミミック
宝箱に潜み、誤って蓋を開けた冒険者を襲う魔物。見た目はでかいヤドカリそっくり。
成長に合わせて瓶や食器、兜など潜む場所を変える。生態までヤドカリそっくり。
というかライオスが「ヤドカリ科」ってハッキリ言っちゃってる。
ひっくり返すとオスかメスか分かるらしい。天敵は実は宝虫だったりする。




~水棲馬油石鹸~


セ「頑張れマルシル お前の技術ならできる!」
マ「私の技術関係ないから!」


《材料》
水棲馬脂――――――――300ミリリットル
オリーブオイル―――――300ミリリットル
草木灰―――――――――150ミリグラム
水―――――――――――150ミリリットル


料理ではなく、髪油として重宝される水棲馬の首の脂を使った石鹸。
血や脂が染み込んで魔法を弾いてしまうセンシのヒゲを洗うためにマルシルが作ったもの。
鹸化は不十分でも効果はあった。衣類や食器洗いにも使える。


水棲馬ケルピー
水中に棲む馬の魔物。青白いからだに水草のたてがみ、ヒレの付いた長い尾が特徴。
人懐っこく愛嬌があるようにみえるが、それは油断した人間を水中に引き込むための仮面で本性は非常に凶暴。
センシほどの熟練の冒険者でも騙されたが、回想を見るにライオスは身をもって経験済みの模様。




▼3巻のメニュー

~そのへんに落ちてた大麦の雑炊~


チ「駄目ーッ!!」
ラ「えーーーっ」


《材料(4人分)》
大麦――――――――――200グラム
水―――――――――――1000ミリリットル
塩―――――――――――適量
ミミックの身――――――足1本
水草――――――――――お好みで


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  6
炭水化物   8
タンパク質  4
脂質     4
鉄分     3
カルシウム  6
ビタミン   4


全滅したパーティの周囲に散乱していた大麦で作った雑炊。
水草についてた魚卵のプチプチ食感が楽しい。
何の卵かはライオスのみぞ知る……?


◇人魚
ご存知、水中に棲む半魚人。ひと口に人魚といっても「哺乳類」と「魚類」の2種類がいる。
哺乳類のほうは美しい女性の姿をもったいわゆる『マーメイド』で、歌で人を魅了し水中に引きずり込む。
一方魚類のほうは魚の顔にヒレやエラをもち、三叉の槍を使う『マーマン、マーフォーク』タイプ。
両者の関係性は不明だが、少なくともマーメイドタイプは魚類の方の稚魚は普通に餌として見ている。
ライオスは「魚類のほうは分類的には牛や豚よりヒトから遠い(ので食べてもセーフ)と主張したが、
チルチャックからの同意は得られなかった。




~ジャイアントクラーケンについてたジャイアント寄生虫の蒲焼き&白焼き~

《材料(4人分)》


ラ「じゃあ……これも料理すれば食べられるな」
マ「やだ!!」
セ「そういう考え方もあるな」
マ「い や だ!!」


ジャイアント寄生虫―――1匹
■たれ
醤油――――――――――100ミリリットル
みりん―――――――――100ミリリットル
砂糖――――――――――80グラム
酒―――――――――――40ミリリットル


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  8
炭水化物   1
タンパク質  7
脂質     5
鉄分     4
カルシウム  5
ビタミン   6


クラーケンについてた蛇ほどもある特大寄生虫を、うなぎのように串を通して焼いたもの。
ふわふわで肉厚、普通の魚とは違ったおいしさ。
ジャイアント寄生虫に寄生する寄生虫もいるので生食は危険。


◇クラーケン
イカやタコに似た超大型軟体生物。登場したのは十数メートルだが、島ほどの大きさになることもあるという。
巨大な脚で人魚(魚類のほう)を捕らえて食べる、水中の生態系の頂点。
分厚い皮膚は斧も通さず、マルシルの爆発魔法にも全くこたえない。弱点は目と目の間。
身は臭いとえぐみがキツく、部位による違いがあるかもしれないが生食では食べられたものではなかった。




~水棲馬の焼き肉~


ラ「脂が甘い」
チ「柔らかいなー」
マ「他のとこも食わせろ!!」*7


《材料》
水棲馬ロース
   ヒレ
   レバー
   バラ
   モモ
   テール
キャベツ
タマネギ


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  9
炭水化物   3
タンパク質  9
脂質     8
鉄分     9
カルシウム  3
ビタミン   7


傷を負ったマルシルに元気をつけさせるための水棲馬の焼き肉。
やや筋っぽいがクセがなく、口の中でとろける。
ちゃんと野菜も食べるのだぞ。




~テンタクルスの酢和え~


ラ「箇所によって味が違う気がする!」
チ「さすがに気のせいだろ」


《材料》
テンタクルス――――――1本
酢―――――――――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  3
炭水化物   4
タンパク質  3
脂質     3
鉄分     1
カルシウム  1
ビタミン   4


テンタクルスの刺胞を洗うために酢を使ったので、ついでに食べてみました。
上皮に切り込みをいれ、剥いて中身を食べる。見た目はバナナにしか見えない。
マルシルはダウンしてて何か分からなかったからか、珍しく文句無く口にしていた(何なのかは気にしていたけど)。


◇テンタクルス
無数の触手をもつ魔物。
元ネタは巨大タコだが本作ではイソギンチャクみたいな感じ。刺胞という器官があり、触れると毒針を出して獲物を麻痺させる。
壁や天井の隙間に根を張るため、テンタクルスが群生する場所はそれだけ空洞があることを示している。
接近すると飛び出してくるが、主食は空気中に漂う精霊だと言われている。
さまざまな色・形の種類がいて、見てて飽きないとはライオスの談。




~ウンディーネで煮込んだテンタクルスと水棲馬のシチュー~

《材料(8人分)》


マ「私が魔力を取り戻す方法……ウンディーネを 飲む!!
ラ「え……あれを?
セ「オエー」


ウンディーネ――――――2リットル
水棲馬(スネ)―――――1頭分
テンタクルス――――――1メートルほど
タマネギ――――――――2個
にんじん――――――――2本
ブラウンソース―――――適量
塩・胡椒――――――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  9
炭水化物   7
タンパク質  8
脂質     9
鉄分     4
カルシウム  5
ビタミン   8


ウンディーネの魔力を効率よく摂取するための特製シチュー。初めてマルシルが作った魔物料理。
ちなみに当初はライオス・センシですらウンディーネを食そうとは思っていなかった。
アダマント鍋のおかげで短時間でもしっかり具材に火が通った。


◇ウンディーネ
球体の水の魔物。正確には極小の精霊の集合体。
普段はおとなしいが、一度怒らせると石柱を粉砕する威力の高圧水流(体当たり)で攻撃してくる。
水中に隠れられると姿が見えなくなるほか、物理攻撃も効かない難敵で、通常なら通行を断念するほどの脅威。
また、怒って浮いている状態でなければ水と見分けがつかないため、ダンジョンにおいて熱湯などの扱いは注意が必要。
弱点は火や熱だが、不定形で動きも非常に素早い為、動きを止めないと当てられない。




~テンタクルスのニョッキ&カエルスーツ~


ラ「完成だーー」
セ「完成だーー」
マ(ああああああああ もーーーーー)


《材料(4人分)》
テンタクルス――――――中3本
大ガエルのもも肉――――300グラム
小麦粉―――――――――100グラム
塩―――――――――――少々
オリーブオイル―――――お好みで
にんにく・鷹の爪――――お好みで


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  9
炭水化物   9
タンパク質  7
脂質     6
鉄分     1
カルシウム  1
ビタミン   8


テンタクルスと大ガエルのぺペロンチーノ風パスタ。
潰したテンタクルスを小麦粉と混ぜて成形したニョッキと、細いテンタクルスをそのまま使ったスパゲッティの2皿。
よく見るとスパゲッティの皿におもいっきりセンシの指が入っている。


《材料(1人分)》
大ガエルの皮――――1匹分
刃物
裁縫道具


テンタクルスが群生している通路を通るために作成したスーツ。
大ガエルの皮のおかげで刺胞が刺さらず、安全に通行できるようになった。
カエルらしいシルエットが可愛らしい?


◇大ガエル
その名のとおり巨大なカエルの魔物。チルチャック程度なら丸呑みできるサイズ。
長い舌でいろんなものを絡め取ってしまう。
テンタクルスの刺胞に刺されない特殊な皮膚をもつが、分泌液のおかげ(乾くと効果が無い)ではないかとも言われている。




▼4巻のメニュー

~レッツ炎竜にカツレツ~


マ「魔物食もじき終わるのだと思うと感慨深くて……」
セ「まだ炎竜があるぞ」


《材料(4人分)》
大ガエルのもも肉――――1本
塩・胡椒――――――――適量
衣―――――――――――適量
(小麦粉・パン粉・水)
バター―――――――――50グラム
タマネギ――――――――中1個
赤ワイン――――――――100ミリリットル
にんにく――――――――1かけら
醤油――――――――――大さじ3
砂糖――――――――――大さじ1


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  8
炭水化物   7
タンパク質  8
脂質     7
鉄分     3
カルシウム  3
ビタミン   5


炎竜と戦う英気を養うための、トンカツならぬカエルカツ。
オークの食料庫に残っていた小麦粉や酒類を少々拝借した。
ちなみにカエルには「無事に帰る」とかけた縁起物の置物がある。



~ファリンと魔狼の骨格~


ラ「なんて言うか…… 綺麗な骨格だな」
チ「綺麗に骨になってる」
セ「カルシウムがよくとれている」


《材料(1人分)》
ファリンの骨――――――1人分
魔狼の骨――――――――2頭分


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  0
炭水化物   0
タンパク質  10
脂質     0
鉄分     0
カルシウム  10
ビタミン   0


厳密には料理のレシピではなく、作中世界で禁術とされる黒魔術のレシピ。
材料は炎竜の体内から出てきたファリンと魔狼(ワーグ)の骨。
ファリンの蘇生の際それぞれの骨が混ざらないように、800本を超える数を手作業で選別・復元した。
パズルみたいで楽しい…かも?


魔狼ワーグ
賢く獰猛な性格の狼型の魔物。
ビロードのような体毛を持ち、協調性を持って群れで狩りをする。
自分より大きな獲物にも恐れず襲い掛かり、時には群れで竜すら狩る危険な魔物。
オークとは共存関係にあり集落で飼われているが、ヒトには絶対に懐かないらしい。
ライオスお気に入りの魔物。




~炎竜のディナー~


マ「なんだろこの味 牛でも豚でもないし」
チ「ケルピーやカエル…は柔らかかったからな バジリスクあたりか?」
「なぜ他の生物で竜の味を表現する必要がある!? これが 竜の味なんだ」


1-ローストレッドドラゴン
《材料》
炎竜のブロック肉――――1キログラム
ワイン―――――――――50ミリリットル
塩・胡椒――――――――適量


2-ドラゴンテールスープ
《材料》
炎竜テール―――――――1キログラム
タマネギ――――――――1個
カブ――――――――――5個
塩・胡椒――――――――適量


3-タマネギのピザパン
《材料》
ピザ生地
タマネギ――――――――2個
チーズ―――――――――好きなだけ


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
炭水化物   8
タンパク質  8
脂質     7
鉄分     8
カルシウム  6
ビタミン   8


センシ念願の炎竜レッドドラゴンの肉で作った料理。
調理の際も、燃え盛る炎竜の体内をかまど代わりに使った。
弾力のある濃厚な赤身肉は食べ応えバツグン。


◇レッドドラゴン
全ての生物の頂点に君臨する竜の1種。
炎のブレスを吐くことができ、鋼のごとき鱗には生半可な攻撃は通らない。
首の下にある逆鱗が唯一の急所である。
打ち倒した者は名声と巨万の富を得る…とされているが、それは「換金できるほどの質と量を持ち帰ってくれば」の話。
実際のところ傷つけず運ぶための運搬道具やらが装備を圧迫し、それを運ぶ人員やその食費、運ぶ道中の魔物への対処など色々大変。
諸経費を考えるととても割のいい仕事とはいえないというのが実際のところ。
だがドラゴンを元にした伝承や名所、名物は数多く存在し、一概に狩る価値のない存在というわけでもないようだ。
魔物研究家の間でも竜は特別な存在のようで、ライオスすら足元にも及ばないようなオタ…研究者も多いらしい。




▼5巻のメニュー

~ドラゴンボンレスハム~


セ「ふう ……いくら加工しても食いきれんな…」


《材料》
炎竜のもも肉――――――2キログラム
調味料―――――――――適量


大量の炎竜の肉を加工した保存食。
帰還中の食料にしようとセンシが夜通しこしらえたが、狂乱の魔術師との戦闘中、竜の血の中に吸い寄せられるように沈んでいった。




~オークの調合薬~


ラ「…ん゛!!!! んんん゛ん゛」ビクッ ビクン
マ「わ わ わらひは たらのまりょく ぎれ……」


《材料》
何かの実(未鑑定)―――2粒
虫らしき物(未鑑定)――2匹
何かしらの足(未鑑定)―1本
ぬめった液体(未鑑定)―200ミリリットル


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  0
タンパク質  0
脂質     0
炭水化物   0
カルシウム  7
ビタミン   12


オークの族長の妹(センシの知り合い)が負傷したライオス・マルシルのために調合した秘薬。
材料は未鑑定品ばかり(コマを見る限り、草っぽい物・キノコ・ミミズ?・ヤモリか何かの足は確認できる)。
見た目はエグイが栄養バツグン、オーク♀の濃厚な口移し付き。




~冒険者のための携帯食セット~


セ「栄養不足は魔物より恐ろしい 若い冒険者たちはそれをわかっておらん」
チ「単純に食ってる場合じゃないんだよ」


《メニュー》
パン
塩漬け肉
木の実とドライフルーツ
ブドウ酒


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  11
タンパク質  9
脂質     14
炭水化物   5
カルシウム  3
ビタミン   5


カブルー一行が悪徳死体回収屋を始末して手に入れた携帯食料。
長期間の探索のために保存の効くもの中心だが、少々栄養バランスがよくない。
第3話のセンシの話を聞く限り、多少の差はあれど探索中はこれが基本食のようだ。




~ジャック・オー・ランタンのポタージュとドライアドのチーズかけ蕾ソテー~


マ(これ好き……)*8
チ「絵面が最悪だな!」


《材料(4人分)》
ドライアドの実―――――1玉
マンドレイク(お好みで)―1本
ドライアドの蕾―――――2個
塩・胡椒――――――――お好みで


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  3
タンパク質  2
脂質     2
炭水化物   2
カルシウム  6
ビタミン   8


鼻水ズルズルになりながら倒したドライアドのヘルシーメニュー。
ポタージュは花の香りがほんのり漂う優しい甘さ。新鮮な蕾はキノコと一緒にバターでサッと火を通して。
くりぬいた人面果も器に使った。
逼迫した状況ゆえか単に慣れたのか、マルシルが以前泣いて嫌がったマンドレイクの頭を口にしている。


◇ドライアド
人の姿をした植物の魔物。
マンドレイクのような「言われれば見える」レベルではなく、きちんと目鼻口のついた頭部に胴体、四肢を備えているが頭部は花。
個体(花)同士のキスによって花粉の受け渡しを行い、受粉すると胴体が萎れて頭部がそのまま果実となる。
数匹の花で未成熟の果実を守っており、侵入者を見つけると排除しようとしてくる。
花粉を吸い込んでしまうと流涙・くしゃみ・鼻づまり・全身の掻痒感などのアレルギー症状(要は花粉症)を引き起こす。
ヒトと違い雄花の方が胸が大きい(花粉を溜め込んでいるため)。




~コカトリスのアイスバイン風とドライアドの蕾のザワークラウト風~


マ「みんな ごめ…」
マ(……違うそうじゃない こんな時はもっと他に言うことがある そう まずは――)
「人を 漬物石に使うな」


《材料(4人分)》
コカトリスのすね肉―――1キログラム
ドライアドの蕾―――――好きなだけ
調味料―――――――――適量
漬物石(マルシル)―――1個
■付け合わせの石化消し草のグリル
石化消し草(未鑑定)――1個


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
タンパク質  12
脂質     14
炭水化物   3
カルシウム  3
ビタミン   10


コカトリスに噛まれ石化してしまったマルシルを漬物石として有効活用した一品。
足の速いドライアドの蕾も発酵させれば保存が効く。塩気の強いアイスバイン(塩漬けしたすね肉の煮込み)と一緒に。
栄養価はばっちり、石化解除の効果も…?


◇コカトリス
バジリスクと同じ鶏と蛇の合成獣だが、あちらに比べて倍は大きく、噛んだ相手を石化させる危険な魔物。
蛇の頭は体温によって獲物を感知しており、身を隠してやり過ごすことは不可能。
一応「前後からの同時攻撃」という対処法も同じではある。
ライオスの愛読書『迷宮グルメガイド』曰く「石のような味がする」そうだが…?




~コカトリスの石焼き親子あんかけ~


ラ「表現のしようがないんだよ」
チ「魔法生物なんか食って大丈夫かよ」
マ「また幻聴と鼻血出るよ」


《材料》
コカトリスのバラ肉―――200グラム
ドライアドの実―――――お好みで
石化消し草(未鑑定)の葉―お好みで
マンドレイクの実と葉――お好みで
大麦――――――――――200グラム
コカトリスの卵―――――70ミリリットル
調味料―――――――――適量
■石焼きの皿
ダンジョンクリーナーの分泌液


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
タンパク質  13
脂質     12
炭水化物   8
カルシウム  5
ビタミン   10


器の形にくりぬいたレンガに麦飯と炒めた具材を乗せて焼いたもの。とろりとした卵あんをかけたら完成。
底のおこげが美味しいが、器がダンジョンクリーナーでできているので文字通り「皿まで」食べられる。
そのお味は、「第一印象は泥なんだが、よく味わうと青虫と鉄とレモンをマジカルに混ぜたような…」とのこと。不味いんですねわかります。


◇ダンジョンクリーナー
迷宮内のいたる所に存在する見えない魔法生物。
ゴミや死骸などの不要物を取り込んで分解し、破壊された壁や床を分泌液で修復することでダンジョンをあるべき状態に維持する。
クリーナーの種類によって活動条件などが異なるため、その場所に合ったクリーナーを配置するのがダンジョン作成のポイント。



▼6巻のメニュー

~東のほうの飯~


シ「うまい……(ライオスと殴り合ってボコボコになった顔で)」


《材料》
かわはぎのみりん干し―――1尾
白米――――――――――120グラム
海藻――――――――――30グラム
漬け物―――――――――好きなだけ
香辛料―――――――――適量
《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  5
タンパク質  7
脂質     2
炭水化物   8
カルシウム  4
ビタミン   7


マイヅルを始めとしたお付きの者達とセンシが作ったシュローの為の料理。
にぎり飯、味噌?汁、みりん干しに漬物というラインナップ。マイヅルの愛情が詰まっている。
そのため魔物は一切使われていないが、トラブルが続いてすぐに食べられることはなく、その間マイヅルに代わってセンシが料理を死守していた。




~ハーピーの卵で作った卵焼き~


カブルー(ぜったい食べたくない!!!!)
(どうするどうやって凌ぐ いやもう 今ここで殺すしか)
(こ…… 殺…… 今は無理‼)


カブルー「――頂きます!」


《材料》
ハーピーの卵―――1尾
油――――――――120グラム
調味料――――――30グラム
《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  3
タンパク質  3
脂質     6
炭水化物   0
カルシウム  2
ビタミン   3


ライオスとの関係を良くするために魔物食に興味を持ったフリをしたカブルーのためにライオスが用意した魔物食。
ちょうどハーピーの卵が手に入ったのでセンシに教わって調理。
そしてライオスが余りに無防備且つ善意に満ちた笑顔で渡してきたため、モンスターのトラウマや思い出が蘇りつつも断り切れず食べてしまうことに。
カブルーの仲間は彼の心境を察しながらもドン引きしていたが、コボルトのクロだけは羨ましそうに見ていた。


◇ハーピー
女の顔と乳房を持った怪鳥モンスター。顔が人間に似ているだけで完全に鳥類であり、おっぱいは飾り。
他の生き物の食事に乱入する性質があり、騒いで荒らしてうんこをまき散らす。それで大半の生物は食欲を失い食事を放棄してしまう。
そして残った食料を頂き、巣に帰り食べたものを吐き出してヒナに与える。尚、子のフンも親鳥が食べる。
…カブルーはこの説明を聞かされながらハーピーの卵焼きを食べさせられ、殺意にうめいていた。



~5階層の思い出ピラフ~

《材料》
米―――――――――――――3合半
水―――――――――――――3合半
マンドレイク―――――――――1本
コカトリスの肉(ヘビ肉)―――300グラム
茸(未鑑定)――――――――3本
調味料適量
《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
タンパク質  11
脂質     6
炭水化物   10.5
カルシウム  2
ビタミン   14


シュローのお付きの者達から貰った米により、
栄養バランスの良い料理が出来たと喜んでいたセンシの料理。




~スイートドライアド~

《材料》
ドライアドの実――――半個
バター―――――――20グラム
調味料―――――――適量
卵黄(ハーピー)―――適量
《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  2
タンパク質  3
脂質     6
炭水化物   1
カルシウム  3
ビタミン   5


マルシルB「最近なぁなぁだったからって増長してない⁉」
マルシルA「私ならファリンを救うためならなんだってする」
と騒ぎながらもマルシルが作り上げた料理。



~5階層丸ごとピカタ~

《材料》
コカトリスのむね肉――――――600グラム
溶き卵(ハーピー)――――――半個
調味料―――――――――――適量
ドライアドのザワークラウト―――好きなだけ
《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  5
タンパク質  13
脂質     4
炭水化物   0
カルシウム  2
ビタミン   12


ちょっと酷い文句を言われたり、センシとマルシルにかわいがられたりしながら作ったチルチャックの料理。


これらはいずれも、本物を鑑定するためにシェイプシフターが仲間の思考から作った幻と作った料理だったため、葉っぱなどが載っていて未完成だった。
ライオスの犬の物まねで本体が炙り出されて倒された後に作り直された。
なお、どの幻が誰の幻なのか当てたくなるのが人の性だが、それをすると仲間の輪にヒビが入りやすいので、もやもやを残しつつもライオスが阻止した。

+ シェイプシフターの幻の犯人捜し&考察-

(※明言されていないため間違えている可能性があります)


ライオスの幻の特徴:チルチャックとセンシの服装がうろ覚えだったことで速攻でライオスの幻だと判明したので責められたが、実は容姿は一人だけほぼ完璧。
つまり仲間ならばむしろよく見れているが装備には無頓着

  • マルシル→最後まで残った幻。魔術書の文法は間違えているがファリンを助ける意識が強くて凛々しい。
    ファリンを必死に助けようとする姿が強く意識に残っていたのだと思われる(古代魔術使用時は髪も下ろしていた)
  • チルチャック→首巻きがマフラーになっていた。
  • センシ→兜に穴が開いていなかった。

マルシルの幻の特徴:分野違いからか使用道具の再現具合が残念。容姿は比較的まともだがチルチャックだけはかわいくなっている。

  • ライオス→目が逝っていて、常に口が半開きで、ひたすら魔物を食わねばと思っている。容姿は最も似ている。魔物食に強い拒否反応を示している彼女らしい幻。*9
  • チルチャック→頬が幼い子供の様に膨れていた。道具が残念な想像だったため、マルシルの可能性が高い?
  • センシ→最後に残った本物と偽物のセンシの違いに気づいている。これは特徴的にもチルチャックの幻だと思われるため、消去法で道具の再現が残念だったセンシ。

チルチャックの幻の特徴:概ね大きな破綻はないが、妙に癖のある幻になっている

  • ライオス→容姿が妙にデカい上に「あわわ」と慌てていた。チルチャックから見れば背も高いライオスはこう見えるらしい。
    精神年齢が一番高い彼から見るとライオスはやや頼りなく見えるのかもしれない。また無精ヒゲもある。下から見上げるから目立つのかも?
  • マルシル→容姿も発言もまともだったが、魔術書の内容が子供の落書き帖の様になっていたので頑張れば魔術書を読めるライオスの線はない。
  • センシ→妙にリリしくなっている。チルチャックからするとプロ精神が強く、戦闘でも頼りになる彼が本物以上にかっこよく見えるのかもしれない。*10

センシの幻の特徴:最も癖が強い。付き合いの短さや種族の違いなどもあるにはあるが……

  • ライオス→豆本にて「ファリンがライオスと瓜二つ」と思っていた事が判明。トールマンの容姿についてよく分かっていない(ちなみにナマリも同様)。
  • マルシル→テンプレ的な洋画チックなエルフで最も容姿の乖離が激しい。しかも詰問すると「魔法を使うわよっ黒魔術よ!」なんて言いだし、他のマルシル達はこの幻にはいらついた。
  • チルチャック→技術交換しているので道具の再現はマルシルよりバッチシである可能性が高く、消去法で最後に残ったチルチャックだと思われる。


結果的にライオスの機転で解決出来た上に、魔物との距離感でちゃんと判断していた。
そして犯人捜しをうやむやにしたので問題にならなかったが、こうして見るとライオスに不安を抱いていた皆も人の事をとやかく言えなかったりする。


◇シェイプシフター
九尾の狐と狸を合わせたような大型の肉食獣。複数の尾を持ち、木の葉を使って幻覚を見せる。
ちなみにシェイプシフターとは姿を真似る魔物の総称であり、声を真似るもの、取り憑くもの、実際に姿を変化させるものと色々いるらしい。
広義の意味ではサキュバスなんかもシェイプシフターと言えるだろう。



~墓地でとった茸とオークからもらったチーズリゾット~


イ「茸嫌い」
マ「偏食…!」
チ「これは…今までにないパターン」


セ「スプーンを正しく持ち いま床に捨てた物を拾いなさい」


《材料》
米―――――――80グラム
茸(未鑑定)―――3本
水―――――――浸かる程度
チーズ―――――好きなだけ
調味料―――――適量
《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  7
タンパク質  10
脂質     10
炭水化物   5
カルシウム  1
ビタミン   10.5


仲間を人質に取り、魔法解除と同時に食い物を要求したイヅツミだが、
兵糧丸程度しかめぼしい物がなかった上にその食べっぷりから、センシが飢餓を察して用意した料理。
当然魔物を食わせるなと念を押されたり、魔法陣を拝借したので感覚が掴めなかったりと、センシからすると無力感を感じる料理となった。
ただし、ドライアドの傍で拾っていた茸に足が生えかけていたが、「多分気のせい」と思って入れている。
一杯目は空腹のあまり夢中で平らげたが、おかわりに入っていた茸を食べずに捨てた。



~夢魔の酒蒸し~


マ「一匹の犬が出てきて その子と宝物を探す冒険に出るの!」
ラ「楽しい夢見に貢献できたのならよかったよ」


《材料》
夢魔(シン)―――4匹
白ワイン―――――適量
調味料―――――適量
《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  2
タンパク質  4
脂質     0.5
炭水化物   0
カルシウム  4
ビタミン   15


精神的に弱っていたマルシルに悪夢を見せていた夢魔を使った料理。
この夢魔は貝状(別名シンでライオス曰く竜の仲間らしい)だったので、貝料理みたいになっている。
この料理の蒸気が夢魔の食べた夢の蜃気楼と化したため、他の者もマルシルの夢を見たが、
ライオスが夢に入って救助に成功したからか、ライオスの体験した夢とは別物の楽しい夢になっていた。


◇夢魔(ナイトメア)
人の枕元に潜み夢を見せ、その夢によって引き起こされた感情(精神エネルギー)を糧とするモンスター。
ハマグリのような貝そっくりだが竜の一種で、成長するほど悪夢が過激になり恐怖のまま永遠の眠りに至らしめる。
悪夢を見せる理由は、実地調査を行った者から「幸福感は飽きるが、悲劇は底がない、人の心が刺激を求め悪夢を呼ぶ」と見解を示している。



▼7巻のメニュー

7巻から栄養評価表が変わり、3段階の指針と新たに「鉄分」が加わり、「ビタミン」が「ビタミンA」「ビタミンB2」「ビタミンC」に細分化された。



~アイスゴーレム茶碗蒸しとアイスゴーレムに入ってた魚に熱を通したやつ~


マ「プリンだー」ラ(目隠しされたまま探す)
(ぴと・・・)
ラ「あ!ごめんマルシル!」
セ「・・・・・」


マ「おいしー」


1-アイスゴーレム茶碗蒸し
《材料》
アイスゴーレムの欠片――――適量
ハーピーの卵――――――――1個
だし汁―――――――――――450ミリリットル
醤油――――――――――――大さじ1
塩―――――――――――――少々
夢魔――――――――――――2個
マンドレイクの葉――――――1束
茸(未鑑定)――――――――1個
シェイプシフターの肉――――50グラム


2-アイスゴーレムに入ってた魚に熱を通したやつ
《材料》
アイスゴーレムの欠片――――適量
魚(未鑑定)――――――――1匹
バター―――――――――――大さじ2分の1
塩・胡椒――――――――――少々


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  7.5
炭水化物   0
タンパク質  18
脂質     14
鉄分     15
カルシウム  18
ビタミンA   6
ビタミンB2  20
ビタミンC   1


アイスゴーレムとその中にいた魚を使った料理。
このアイスゴーレムは、センシが2階で畑に使っていたものが下水に落ちて流れ着きできたものだった。


◇アイスゴーレム
氷でできた魔法生物。流れ落ちた先の池が凍っていた為に偶発的にできたモンスター。
土のゴーレムに比べ非常に硬く、チルチャックの矢では傷をつけるので精一杯だった。
古代ゴーレム技術者の皆さんは「推奨外の状況で動かすのやめて!」と涙ながらに訴えている。



~マンドレイクを甘辛く煮たもの~


ラ「なぜ?とてもおいしいよ」 あーん
イ「いらねっつってんだろ!」


《材料》
マンドレイク――――――小1本
調味料(砂糖と醤油?)―?


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  ?
タンパク質  ?
脂質     ?
炭水化物   ?
カルシウム  ?
ビタミン   ?


センシが寒い吹雪の中を進む皆の為に作った、道中の携帯食。串に刺したマンドレイクの姿煮。
イヅツミに食べさせようとしたライオスは顔を引っ掻かれて血を見た。栄養や材料の詳細は不明。
ここにきて改めて「魔物を食べる」という事が一般常識とどう食い違うのかが語られている。
ちなみにマルシルは出された際はちょっと嫌そうな顔をしていたが、食べて「これ、おいしいね」と語っている。
またマンドレイクを丸ごと使っているので、地味に魔力回復量はかなり高いと思われる。



~バロメッツのバロット(あるいはバロメッツチョップ)~


ラ「マルシル、バロメッツは本物の羊じゃない。見た目は羊そのものだが……味はカニに似てる」


マ(それがなんだ)


《材料》
バロメッツの実(未成熟)―1個
バロメッツの若芽―――――適量
塩・胡椒―――――――――適量
ニンニク―――――――――2片
ワイン――――――――――大さじ2


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
タンパク質  13
脂質     30
炭水化物   7.5
カルシウム  10
鉄分     13
ビタミンA   8.5
ビタミンB2  10
ビタミンC   7.5


バロメッツの中の羊と実の皮と若芽を使った料理。
イヅツミは最初肉以外食べたくなかったが、意を決して食べたところ「こんなうまい食べ物が存在するなんて」とむしゃぶりついた。
ライオス曰くカニに近い味がするらしいので相当美味いのだろう。
また、これもマンドレイク同様に魔法植物なので魔力の回復量は多いと思われる。


◇バロメッツ
ヒツジと植物が合体したような姿をしている魔法植物。
見た目は実物大の羊が果実のように生えた不気味な植物だが、魔力を養分とするだけで害はない。
ただしバロメッツ目当てに肉食の獣や魔物が集まる為、迂闊に近づくと危ない。
「魔物を食べても魔物にならない」「羊が草を食べても植物にならないのと同じ」とイヅツミを説得しているところに現れた為、事態をややこしくした。
成羊は狼に持ち去られた為、残った未成熟の実を食べる事にしたが、中身は羊の胎児が入っておりマルシルは「あっ無理!今までとは違う方向で倫理的に無理!」と目を覆った。
9巻の巻末マンガでは作中でも菜食主義者は食べず、肉食主義者も食べない、魔物か動物か植物かも不明という扱いだという。
尚、中世ヨーロッパでは実在が信じられていた伝説の植物。木綿を知らなかった当時のヨーロッパ人は「綿の採れる木」を誤解してこう想像したらしい。



~魂のエッグベネディクト~


ラ「当然のようにうまい」
チ「魂の喩えは味由来じゃないのか?」


《材料》
パン―――――――――1斤
ハーピーの卵―――――1個
バロメッツ――――――120グラム
卵黄(コカトリス)――1個
バター――――――――50グラム
調味料――――――――適量
レモン汁(あれば)


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  5
タンパク質  9
脂質     14
炭水化物   2
カルシウム  14
鉄分     10
ビタミンA   13
ビタミンB2  13
ビタミンC   10


パンにハーピーの卵をポーチドエッグにして乗せた料理。
フォークとナイフを使って、パンで黄身とソースをすくいながら食べる。
センシが以前マルシルが魂を卵に例えて説明した事を思い出しながら調理した。



~黄金郷の食事~


マ「あの、この肉は…………」
女「はい!皆様たってのご希望ということで、ミノタウロスの肉を!」
マ「…………」
チ「…………」
ラ「…~♪」


1-牛のリブステーキ
2-芋と兎のスープ
3-刃魚のローフ
4-野菜のスライム寄せ


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10   
タンパク質  18
脂質     14
炭水化物   1
カルシウム  3.5
鉄分     20
ビタミンA   12
ビタミンB2  12.5
ビタミンC   10


一見するとただの豪華なもてなし料理…だがライオスが「皆のたっての希望」と称してミノタウロスの肉で作らせた。
当然だがマルシルとチルチャックは半ギレ、当のライオスは口笛を吹くような素知らぬ顔をしていた。
栄養面はともかく、塩気がないのか味はほとんどしないという。


◇ミノタウロス
牛の頭を持つ巨人。牛頭人身の亜人型モンスターの一種。
村ではメスのミノタウロスが乳牛として飼育されていた。食肉用としても使われているらしい。


~センシの作った朝食~



セ「味覚とは筋肉のようなものだ 磨いてやらねば衰えてしまう」



《内容》

  • パンケーキ
  • ソーセージ
  • かぼちゃスープ
  • スクランブルエッグ

《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  7.5
タンパク質  8
脂質     18
炭水化物   10
カルシウム  10
鉄分     10
ビタミンA   10
ビタミンB2  20
ビタミンC   6


ライオス一行がこの旅で初めてとったであろうまともな料理。(材料の詳細は不明だが)
スフレ状の分厚いパンケーキは見たまま普通に美味しそうである。



~スカイフィッシュアンドチップス~


ダンッ!!
ラ「これすごいな、野菜が内臓みたいに詰まってる」
マ「わーーーーっっっ!!」
ラ「えっ、まだ必要だった?」
マ「そうじゃないけど!!」(涙)


《材料》
バジリスクの卵―――1個
小麦粉・水―――――適量
スカイフィッシュ――1匹
塩・胡椒――――――少々
ビネガー・タルタルソース等(あれば)


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  7
タンパク質  7.5
脂質     23
炭水化物   1
カルシウム  5
鉄分     8
ビタミンA   10
ビタミンB2  4
ビタミンC   14


センシを助け出す為だけに作り出された召喚獣、スカイフィッシュを使った料理。
スカイフィッシュは一週間分の食料で出来ており、肉と野菜が文字通り渾然一体となって美味いらしい。*11
尚、羽の部分は主に召喚術の際に使用したマルシルの髪の毛でできており、羽ばかり食べたイヅツミが毛玉を吐いた。


◇スカイフィッシュ
ライオスが作ろうとした「ギガダブルヘッドフレイムアイスドラゴン」を握り潰して作られた魔法生物。
マルシルのセンシを救う為だけに生き物を生み出すという覚悟とエゴというひたむきな思いと祈りが奇跡に到達したもの。
マルシル曰く天駆あまかける白銀の翼…電光石火で飛翔し、グリフィンの羽根を一撃で貫いた。
元ネタは長い棒状の身体を持ち、空中を高速(280km/h以上)で移動するとされている未確認動物(UMA)。
尚、作るのには正規の手順で危険術取り扱い資格が必要らしい。


~グリフィンのスープ~


チ「もういい 終わりだ。こんなことやったってセンシは…」
セ「いや……ここまできたら食わせてくれ。どんな結果でも受け止めるつもりだ。」


1-グリフィンのスープ(上半身)
《材料》
グリフィンの肩ロース肉―ひと塊
水―――――――――――適量
塩―――――――――――適量


2-グリフィンのスープ(下半身)
《材料》
グリフィンのもも肉―――ひと塊
水―――――――――――適量
塩―――――――――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  2
タンパク質  4
脂質     8
炭水化物   0
カルシウム  0.5
鉄分     3
ビタミンA   3
ビタミンB2  3
ビタミンC   0.5


センシを攫ったグリフィンを使って、かつてセンシが食べたスープの味を再現した料理。
餓死寸前だったセンシに最後にギリンが振る舞った食事であり、塩だけの質素なスープ。
しかし食べたセンシは匂いも味も食感も全く別物だった事にショックを受けた。


◇グリフィン
上半身は鷲、下半身が獅子になっている大型の魔物。馬肉が好物で古来から人里近くで騒ぎを起こす。
辛抱強い性格だが、縄張りから遠く離れてまで狩りをする習性はない。
この迷宮では出ないという報告があったはずなのだが…?
ちなみに肉は臭くて固くてあまり美味しくない。現実でも獅子の肉はアンモニア臭がすごいから?



~ヒポグリフのスープ~


セ「ずっと……ずっとこのスープをもう一度飲みたかった。ありがとう、みんな……ありがとう」


《材料》
ヒポグリフのもも肉―――ひと塊
水―――――――――――適量
塩―――――――――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  0.5
タンパク質  5
脂質     0.5
炭水化物   0
カルシウム  0.8
鉄分     18
ビタミンA   1
ビタミンB2  3
ビタミンC   0.5


チェンジリングが犯人であると見定め、ライオスがグリフィンをヒポグリフに変化させて作った料理。
センシがあの時食べた味そのものであり、ドワーフ仲間達とライオス達に涙ながらに感謝した。


◇ヒポグリフ
上半身は鷲、下半身が馬になっている大型の魔物。グリフィンの近縁種だったが発見されたのは最近らしい。
グリフィンと違い植物も消化できるので狩りには積極的ではなく、甘い木の実などを好む。
肉もサシが入って旨そう。ヒポグリフは馬肉で草食性が強いからだろう。馬肉は生でもいけるぐらい癖がなく美味い。
…しかしスープにしたら胞子が剥がれて元に戻ってしまうのでは…スープ自体が胞子まみれだからそのままなのだろうか?



▼8巻のメニュー

この巻ではダンジョン内のライオス側と、地上付近のカブルー側の物語が描かれている。
もちろんカブルー側では魔物食は出ないので、必然的に料理は少なめ。



~ヒポグリフの水餃子~


イ「見覚えのある形なのに匂いが全然違うの変な感じだ」
ラ「芋とかチーズは入れないんだな」
チ「俺の地元じゃ揚げたりするけど」


《材料》
〈皮〉
小麦粉―――――――――――500グラム
水―――――――――――――1カップ
コカトリスの卵―――――――1個
塩―――――――――――――少々
〈具材〉
ヒポグリフの肉―――――――300グラム
タマネギ――――――――――2個
にんじん――――――――――1本
塩・胡椒――――――――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  7
タンパク質  10
脂質     7
炭水化物   6
カルシウム  1
鉄分     23
ビタミンA   0
ビタミンB2  5.5
ビタミンC   0


チェンジリングを踏んでしまった事で全員が別種族になってしまった一行が作った料理。ライオス達は「ダンプリング」と呼んでいる。*12
扉を開く事に成功するも元に戻れぬままガーゴイルに追い立てられ、扉の奥のドワーフの遺物の部屋に逃げ込んだ。
ちなみにライオスがドワーフに、チルチャックがトールマンに、マルシルがハーフフットに、センシがエルフに、イヅツミがコボルトに変化した。


◇チェンジリング
見た目は普通の茸だが、円を描くように生えているのが特徴。その円の中に入ると、入ったものを近しい何かに変化させてしまう。
人間が入れば別種族や亜人になり、モンスターが入ればよく似た近縁種になる。動く鎧は見た目が変わり、ガーゴイルなら動けない彫像になる。
ただし純粋な衣服や物などはこの影響を受けない。また、何に変化するかはランダムであり分からない。
これは胞子による現象であり、チェンジリングで変化した者もまた胞子まみれである為、円を描く事で同様の現象を起こす事ができる。
ちなみに歩く茸版のチェンジリングもいるらしい。尚、生き物は瞬時には変化せずやや時間が掛かる。(ガーゴイルは瞬時に変化した)
元の姿に戻るには、全身に付いた胞子を洗い流せばいい。戻る場合も生き物はある程度時間が掛かる。
劇中では影響が出る前だったようだが、9巻にて茸が成長すると体中から茸が生えて自我を失う事が判明。身元隠しに便利そうなのに使われない理由はここからか。
……え、ってことは「マタンゴ」ってまさか……?




~ダンプリングをフェアリーリングでチェンジリング~


イ「バロメッツの肉が入ってる」
セ「ほう、羊肉か。具材も変わるとは」
マ「わっ!チーズ入りだ!」
ラ「甘いやつだ」
チ「何の肉だこれは…」


《材料》
ドワーフ風ダンプリング―――好きなだけ
チェンジリングの胞子――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
タンパク質  15
脂質     17
炭水化物   6
カルシウム  14
鉄分     21
ビタミンA   12
ビタミンB2  7.5
ビタミンC   1


ガーゴイルを辛くも撃破し、チェンジリングの謎と元に戻る方法も見つけたが、イヅツミに「ダンプリングは食い飽きた」と言われてショックを受けたセンシが編み出した料理。
なんとガーゴイルを変化させた『真実の口』風の石像の口にダンプリングを入れる事で、ダンプリングを別の種類のダンプリングに変えるという類を見ない調理法(?)
見た目はもちろん具材も変わる。ライオスが食べたのはあんまんか?
イヅツミは食べる前に「そんなもん食って腹に茸が生えるんじゃないか?」と危惧していたが、センシはヒポグリフを食べて大丈夫だった事から問題ないと見た。


◇ガーゴイル
悪魔を模った動く石像。ゴーレムの一種?羽が生えており、空を飛んで冒険者に襲い掛かる。
主に防犯装置のような役目があるらしく、封印された扉が開かれると動き出す。発見されたばかりの迷宮にはよくいるらしい。
石像の癖にかなり素早く空を飛ぶが、チルチャックの反応を見るに平常時のライオス一行なら苦戦しない相手と思われる。
流石に可食部はないのか、ライオスも食おうとはしなかった。


~ハンバーグのチェンジリングソースがけ~


マ「ちょっと!私が作った薬を材料に使ったの!?」
セ「だって…だって…あんな飲み薬ではイヅツミがきっと口にしないから…」
マ「私が作ったのは軟膏なんですけど!?」



1-ハンバーグ
《材料》
合い挽き肉―――――――――750グラム
卵―――――――――――――1個
タマネギ――――――――――1個
パン粉・調味料―――――――適量


2-茸ソース
《材料》
チェンジリング―――――――500グラム
大ガエルの皮――――――――少量
マンドレイクの根――――――少量
バター・調味料―――――――少々


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  5
タンパク質  16
脂質     14
炭水化物   0.5
カルシウム  0.5
鉄分     18
ビタミンA   2
ビタミンB2  21
ビタミンC   0.9


今度はハーフフットにチェンジしてしまった幼児センシが作った料理。
マルシルが作っていた薬を勝手にパクってソースにしてしまった。
怒り狂うオーガマルシルはまさに鬼神のそれである。
軟膏用だったせいか食った場合は一部分づつ時間差で治るらしい。


◇チェンジリングの大歩き茸
そのまんまデカい歩き茸のチェンジリングバージョン。見た目は大木のようなエリンギ。
今度はライオスがノーム、センシがハーフフット、チルチャックがドワーフ、マルシルがオーガ、イヅツミがオークに変化した。
チルチャックは無残にも服が完全に千切れ飛び、乳首まで晒している……なのにマルシルは三倍ぐらいに巨大化しているのに服が破れないだと!?なぜだ!?
尚、歩き茸は迷宮の大きさに比例して変化していき、巨大茸が出るようになると西のエルフが派遣される。
ちなみに巨大歩き茸は『歩き茸愛好家』にとって注目の的であり、見物客が押し寄せるらしい。



~カリカリ茸と卵のサンドイッチ~


セ「先ほど朝食をとったばかりなのに……」
ラ「“暴食”だからな!」


《材料》
パン――――――――――――1枚
チェンジリング―――――――100グラム
コカトリスの卵―――――――半個
マンドレイクの葉――――――好みで
バター・調味料―――――――適量
(イヅツミはキノコ抜き)


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  7.5
タンパク質  8
脂質     16
炭水化物   4
カルシウム  3.5
鉄分     13.5
ビタミンA   6
ビタミンB2  13
ビタミンC   1


「バイコーンを捕まえる為に堕落しよう」と提案したライオスによりがっついた料理。
カリカリに焼いた茸がベーコンみたいで美味しいらしい。少しだけシロップを挟んでもうまい
しかし食事に甘味を持ち込むのを嫌うチルチャックには不評だったが、食わず嫌いだった。


◇バイコーン
大山羊のような双角を持った黒い馬の魔物。時に人間を襲って食うこともある。
一説にはバイコーンが食うのは善良な夫だけで、他にも堕落した人間に興味を示すらしい。
ユニコーンの角はどんな水も清める力があるが、バイコーンの角には逆にその効果を中和する作用がある。
迷宮内の泉にはユニコーンの角を細工に使って飲み水にしている。




▼9巻のメニュー

この巻では回想、翼獅子とカナリア隊の秘密、ミスルンの過去など物語の核心に迫る話が主であり、ほとんど食事らしい食事がとれていない。



~サキュバスホットミルク~


イ「沸かしたら量が減ってしまった…カロリーが必要とかなんとか言ってたな。砂糖でも足せばいいのか?」


《材料》
サキュバスミルク――――――3リットル
白い粉(未鑑定)――――――いっぱい



《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
タンパク質  10
脂質     17
炭水化物   6
カルシウム  25
鉄分     18
ビタミンA   20
ビタミンB2  30
ビタミンC   9


普段料理などした事がないイヅツミが作った料理。
吸われた精気を元に戻せば治るんじゃないか?という単純すぎる理由で作ったもの。
マルシルから「少しづつ栄養を与えながら回復させなければいけない」と聞いていたので、砂糖(らしきもの)を大量にぶちこんだ。


◇サキュバス
エロゲやファンタジー作品でお馴染み、獲物が持つ「理想の姿」に擬態し、精気を吸う魔物。
なお正式名称は「サキュバス・モスキート」。要するに蚊である。口から吸血針を出してくる。
母乳で子育てする珍しい虫で、普通の蚊同様、幼体は水中に棲む巨大ボウフラ。生物から吸い取った血液を母乳のような成分に変えて与える。ただし母乳は尻から出る。
吸血の際に血が固まったり獲物に抵抗されないように、麻酔と強烈な快楽効果のある唾液を注入する。これは効果が消えるとめちゃくちゃ痒くなる。
この液は強力な快楽を与える云わば麻薬であり、高値で取り引きされるため、これを狙った人間によく乱獲される。
個体自体は非常に弱く、さほど腕力のないイヅツミの突きの一発で胸や顔を貫通でき、素手で引き千切れるほど脆く、生命力も低い。
ただし魅了されると身動きすら取れなくなる為、一対一ではまず勝てないという厄介な魔物。また、羽根を生やして飛行することも可能。
惑わす為に人の言葉を話す事ができるが、恐らく獲物の理想を読み取って発声しているだけと思われる。
虫だがある程度知性があり、捕食対象を追い詰めた状況でも幼体を守る事を優先したり、幼体を危機に晒した相手に憎悪の顔を向ける。
見た目を理想の姿にする為に、付属の白馬や大型の魔物に変身する事も可能らしいが、質量が変わるわけではない為、戦闘力は変わらない。
なお精気を吸い取った後はむっちむちにでっぷりと太るためただの肥満にしか見えない。この状態の体を突くと、傷口からサキュバスミルクが溢れ出る。
また、基本的に獲物の理想に擬態した姿で現れる為、素の状態のサキュバスは今のところ確認されていない。(死後も擬態状態のまま)
ちなみにこちらは昆虫だが、悪魔のサキュバスもいるらしい。



~サキュバスとバイコーンの脳ドリア~


ラ「マルシルもチルチャックも、これ食べておかないと身体がもたないぞ」
チ「いや これは さすがに……」
マ・チ(……うまいな……)


《材料》
サキュバス(ボウフラ)―――5匹
サキュバスミルク――――――1リットル
たまねぎ――――――――――1個
にんじん――――――――――1本
歩き茸―――――――――――1体
ご飯――――――――――――大鍋1杯分
調味料―――――――――――適量
バイコーンの脳―――――――1個
小麦粉・チーズ―――――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  12
タンパク質  15
脂質     11
炭水化物   11
カルシウム  25
鉄分     25
ビタミンA   25
ビタミンB2  26
ビタミンC   7


襲ってきたデュラハンと取引する為にバイコーンの首から下をあげてしまった為、残った頭とサキュバスの幼体(巨大ボウフラ)で作った料理。
素材があまりにもひどいが、これでも9巻では唯一のまとも(?)な料理である。
「脳みそ」と「ボウフラ」という単語から、マルシルもチルチャックもリアルな悪夢を見せられたような顔になった。
見た目は大きめのエビがのったチーズドリア。弾力があってミルクみたいな風味がするらしく、美味い。
「白子だと思えば違和感ない」というマルシルに対し、ライオスは「ボウフラや脳は抵抗あるのに精巣は平気なのか…オレはそっちの方がいやだな」と内心思った。
お前にそんな顔をされる謂れはないぞサイコパス


◇ギガへプタヘッドマルシル
実は魔物だったマルシルの真の姿。
頭には犬耳、上半身は毛皮で覆われ、腰から下の下半身はスキュラのように六頭の犬が生えている。
噛んだ相手を魔物に変えることができる能力を持っており、ずっと人でないものになりたかったライオスに、ファリンを傷つけずに済むと提案した。
ライオスに正体を明かす前にすでに仲間達を噛んでおり、
「ギガダブルヘッドフレイムアイスセンシ」(頭が縦に二つ、4本の腕を持つ)
「ギガダブルヘッドフレイムアイスチルチャック」(顔が左右に二つ、炎と吹雪を吐く)
「イヅツミ」(イヅツミ)
…となっていた。もちろんライオスが見たサキュバスである。
翼獅子「お前はバカなのか?」
単なるマルシルの状態では完全に魅了されず、『隠蔽しなければ』と躊躇なく剣を抜く……ライオス、そういうとこだぞ。



◇デュラハン
9巻最初に出てきた魔物。死をもたらす首のない騎士の幽霊。霊なので普通に攻撃しても効かない。
ただし純粋な悪霊類と違って物理干渉は受けるらしく、浮遊することもできずドアなども通り抜けられない。
本来は馬に乗っており、伝承によっては片手に自分の首を抱えている場合も多い。腰に乗馬用の鞭を装着している。
攻撃は波刃剣(フランベルジュ)に似た剣によるもので、鎧を身に着けていても無視して人体だけを切り裂くことができる。
ちなみになぜ徒歩だったかというと、ライオスが出会う前にミスルンと遭遇し、転移魔法で崖に転移され転落。その際に馬が地面にめり込み失った。
必死で崖をよじ登ってきた時にはすでにミスルン達はおらず、入れ替わりにそこにいたライオスに八つ当たり的に襲い掛かった。
戸口をいきなり開けずノックして入ったり、別に殺して奪ってもいい状況でライオスの取り引きに応じるなど、意外と理性的で話が分かる相手。
狭い部屋で馬に乗って天井にぶつかったり、入り口の高低差にぶつかったりと結構ドジっ子である。



~焼き歩き茸~


カブルー(味はないが……樹皮みたいに固いのに変な弾力があってヌメヌメして……
噛み締めるたび出てくる水分が最悪だ)


《材料》
歩き茸―――――――――――1体


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  0
タンパク質  10
脂質     0.3
炭水化物   0.5
カルシウム  0.2
鉄分     0.9
ビタミンA   0.1
ビタミンB2  5
ビタミンC   0.2


料理なんてしたことがないカブルーが、よりにもよって食糧難から魔物食を作るざるを得なかった為に、嫌々作った料理(?)
転移魔法で足にはまっていた歩き茸を棒で串刺しにして焼いただけのもの。味も見た目も最悪で栄養価もひどい。ほぼゴム。
センシの1pointアドバイスでは歩き茸の有毒の判別は難しいらしく、初心者は絶対に避けるべきとのこと。
カブルーはミスルンに解毒術や蘇生術が使える事を確認してから、色々な葛藤を経て毒見に食らいついた。




~バロメッツのスープ~


ミスルン「カニ味だな」
カブルー「カニ味ですね?」


《材料》
バロメッツ―――――――――1個


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  0.9
タンパク質  10
脂質     0.5
炭水化物   3.5
カルシウム  2
鉄分     0.5
ビタミンA   0.1
ビタミンB2  0.9
ビタミンC   7.5


「魔物ではないのなら」とカブルーが採取したバロメッツを使ったスープ(シチュー?)。
子供の頃の記憶を頼りに羊の解体をしたらしいが、微妙に本物の羊とは違っていて要不要の判断が難しかったらしい。
ちなみに材料は全然足りていないが、母親がよく作ってくれていたという。
まあ、マンドレイク同様魔法植物だし、マンドレイクは一般的に魔術師が摂取しているものだから、割りと無難な食材だろう。
それに魔力切れで倒れたミスルンにとっては丁度いい食材と言える。



▼10巻のメニュー


~フェニックスのコンフィ~


マ「なんかおかしくない!?一緒の椅子に座る必要ある!?」
ラ「この人達がそばにいないとフェニックスが蘇生してしまうだろう?胃の中で燃えられちゃ大惨事だ」


《材料》
フェニックス―――――1羽
油――――――――――鍋いっぱい
調味料――――――――適量
《つけあわせ》
にんじん―――――――3本
たまねぎ―――――――3個
じゃがいも――――――5個
歩き茸――――――――2本


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  8
タンパク質  7
脂質     14
炭水化物   1
カルシウム  0
鉄分     10
ビタミンA   9
ビタミンB2  9
ビタミンC   3


不死鳥であるフェニックスで作ったコンフィ。フェニックスは殺しても燃え上がってすぐ復活する。
ただし「黄金郷の住民を傷つけてはいけない」という命令が出されている為、住民に引火しそうな場合は死に続ける。
住民が距離を取るとすぐ燃え始めるので、それを利用して火加減を操作するという前代未聞の調理法で作った。
ちなみにコンフィとは70~90℃の低温の油で肉類などをじっくり煮た料理のこと。


◇フェニックス
ファンタジー界隈でもっとも有名な不死鳥。劇中ではチルチャックが一撃で射殺している。
簡単に殺せるが簡単に復活する為、下手に手を出せばジリ貧で焼き殺されるだろう。
ちなみにセンシに調理時にむしられた羽根ではたきを作られた。
…どうやら羽根から復活するという事は不可能らしい。


~カナリア隊の携帯食~

《材料》
不明
《栄養価(10段階評価)》
不明


カナリア隊がダンジョンに潜る際に持ち込むらしい携帯糧食。見た感じはカ○リーメイト。
乾パンらしいがかじると「ポクッ」とした軽い歯ごたえ、ただし口の中がパサパサニなるらしい。


ちなみに『指輪物語』には「レンバス(lembas)」と呼ばれるエルフのビスケットやウェハースに似た携帯食(ただしクッソ貴重品)が出てくる。
とても美味しいうえに、一つ食べるだけで丸一日は活動出来るほどの活力が得られるというもの。
これが元ネタとは思われるが、カナリア隊の様子を見るに美味しいわけではないっぽい。
味混みだと中つ国の人間達が作った「クラム(cram、和名:「たらふく」)」というものの方が近い感じで、
こちらもやはり乾パン系保存食だが栄養・日持ち・入手難易度は及第点だが全く美味でないという代物。




~首狩りうさぎカレー~


ラ(オークたち…シュロー…ナマリ…カブ……カプルー(カブルーです☆)
…黄金郷のみんな…ヤアド…シスル(# ゚Д゚)…みんな…みんなありがとう…)


ラ「みんなの力でファリンを迎え撃つ!!さあ!!今こそ飯の力を見せる時だ!!」


《材料》
迷宮の兎―――――――――――約20羽分
玉ネギ・にんじん・じゃがいも―それぞれ20個ぐらい
ニンニク―――――――――――5個
きのこ(未鑑定)――――――――25本
調味料――――――――――――適量
油・バター――――――――――適量
チェンジリング――――――――6本(白米作りに使用)
ご飯―――――――――――――4000グラム


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  9
タンパク質  12
脂質     8
炭水化物   9
カルシウム  6
鉄分     13
ビタミンA   6
ビタミンB2  7
ビタミンC   4


ファリンを迎え撃つ為に用意した超巨大なジャンボカレー。
今まで出会った者達から頂いた香辛料・調味料をふんだんに使って作られた。あとシスルの家から勝手にパクったのもある。
ファリンキメラの身体の構造からいって、常に空腹状態のはずだとライオスが予想、これに飲み放題のビールを付けて設置した。
予見は的中、カレーの匂いに釣られてまんまとライオスの罠にかかったファリンは、カレーを心底美味しそうに平らげ、夢見心地で眠りについた。
ちなみに米は何かしらをチェンジリングで変化させて用意したらしい。


◇迷宮の兎
見た目は普通の野ウサギ。しかしその正体は熟練の冒険者でさえ瞬時に殺傷する恐ろしい魔物
侵入者に対しスタンピングで仲間達に連絡し、後ろ足の踵に隠した鋭い刃で敵の首を蹴りながら切り裂く。
しかも兎同様すばしっこく茂みに隠れ、その不意打ちは油断していたとはいえライオス・センシ・チルチャックを瞬殺している。
野生状態になったイヅツミは何とかしのぎ切ったが、それでも傷だらけになっていた。
殺傷能力と隠密性は脅威だが、それ以外は普通の兎なので、爆発魔法や閃光魔法で気絶させてしまえば操り人形にするのも簡単。


~冒険者のドラゴンフルコース~


~センシの蒸し焼き~

センシ――――――――――――1人
大きい鍋―――――――――――ひとつ
グリーンドラゴンの炎ー――――適量

~チルチャックのルイベ~

チルチャック―――――――――1人
ホワイトドラゴンのブレスー――適量

~イヅツミの海水漬け~

イヅツミ―――――――――――1人
海水―――――――――――――たくさん

~マルシルの神経締め~

マルシル―――――――――――1人
ワームの分泌液――――――――適量


当たり前だが正確には料理ではなく、迷宮の主であるシスルが呼び出した竜達の軍勢によりやられたライオス一行の無残な姿。
ルイベとは北海道の郷土料理。魚を冷凍保存したもの、またそれを凍ったまま薄くした刺身のこと。
海水漬けとは海水ほどの濃度の塩水(約3%)で野菜を漬ける調理法。
神経締めとは魚の締め方の1種。ワイヤー状の器具を使って(神経束)脊髄を破壊することで、旨味成分を減らさず鮮度を保つことができる。


◇グリーンドラゴン
竜の1種。緑竜。レッドドラゴンと同様に炎のブレスを吐くことができる。
機敏な動きが特徴で、飛行も可能。銀や黄金を好む性質がある。
◇ホワイトドラゴン
竜の1種。氷竜。液体窒素のブレスを吐き、獲物を凍結させる。
ふわふわの体毛は空気が多く含まれており、外気から身を守っている。
◇リヴァイアサン
竜の1種。海水を呼びだすことができる。
見た目はヒレの多いクジラのよう。
◇ワーム
竜の1種。神経毒を含むブレスを吐くことができ、吸わなくても皮膚から侵される。
暗い洞窟に生息するため目が退化しており、巨大な芋虫のような姿をしている。


▼11巻のメニュー


~グリーンドラゴンのアクアパッツァ~


シスル「あんなに苦労して作ったのにまずいな」
ラ「そういう時もある」


《材料》
グリーンドラゴンの肉――200グラム
夢魔――――――――――7個
リヴァイアサンの海水――200ミリリットル


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  5
タンパク質  25
脂質     10
炭水化物   1
カルシウム  10
鉄分     25
ビタミンA   1
ビタミンB2  17
ビタミンC   3


ライオスがシスルと理解しあえるようにと作った料理。
材料や設備が不十分であり、肉の臭みも取れていない。
ワイバーンの炎が悪かったのか煙突の中のような味がして、お世辞にも美味しい料理ではなかった。



~黄金郷ドラゴン~


セ「この植物は?」
ラ「それは…できれば別の物を食べないか(うぷ…)」


《材料》
グリーンドラゴンの肉――1頭
迷宮の樹液―――――――たっぷり
迷宮の木の実――――――3個
小麦粉―――――――――600グラム
お湯――――――――――500ミリリットル
調味料―――――――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  10
タンパク質  25
脂質     9
炭水化物   13
カルシウム  6
鉄分     19
ビタミンA   13
ビタミンB2  14
ビタミンC   4


小さくなったグリーンドラゴンとシスルが生み出した迷宮の植物を使って作った料理。
小麦粉をトルティーヤのように薄く焼いて、肉と具材を挟んで食べる。
ぱりぱりもちもちした食感がたまらず、酒がよく進んだ。


◇迷宮の植物
シスルが生み出した謎の植物。ライオスを捕らえて、果実のような部分から無理やり樹液を飲ませ続けた。
センシが料理に使おうとすると流石のライオスも嫌そうにした。



~ふしぎなババロア(未鑑定)と何かのお茶(未鑑定)~


カブルー(魔物で作った料理を出すなーーッ)


《材料》
大きな卵――――――1個
例の牛乳――――――300ミリリットル
植物の密――――――50ミリリットル
スライム――――――適量


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  5
タンパク質  6
脂質     6
炭水化物   5
カルシウム  8
鉄分     8
ビタミンA   8
ビタミンB2  10
ビタミンC   1


来訪したエルフの迷宮調査隊「カナリア」のために、センシが気を利かせて作った茶菓子。
カブルーは頭の中で世界の主要都市を羅列しながら無心で食べた。
緊張した空気を多少やわらげることは出来たが、材料を聞かされたカナリア隊はドン引きしていた。
見た目はプルプルして美味しそうだったが、カナリア隊が口にすることはなかった。
材料のスライムはダンジョン1階で獲って干していた物のようだ。
例の牛乳はサキュバスミルクか?卵は何の卵か不明。



▼12巻のメニュー


~マルシルの地元の郷土料理~


イ「絶対違うだろ!!」
チ「だからパスタ料理だろ?」
イ「なんで急に察しが悪くなるんだよ!!」


《材料》
麺――――――――――――400グラム
スープ――――――――――400ミリリットル
チャーシュー―――――――2切れ
キャベツ・もやし―――――お好みの量
にんにく・リーキ・煮卵――お好みで


《栄養価(10段階評価)》
エネルギー  17
タンパク質  17
脂質     30
炭水化物   13
カルシウム  10
鉄分     8
ビタミンA   5
ビタミンB2  10
ビタミンC   7


迷宮の主となったマルシルによって部屋に閉じ込められ、彼女の父を模したドッペルゲンガーに監視されるライオス達。
打開策としてマルシルを部屋に誘い出すために、彼女の地元の郷土料理を想像で作ることに。
野菜と鶏肉の出汁・鍋いっぱいのパスタ・豚のローストなどのキーワードから、センシが調理してくれた。


……しかし完成したのはどう見てもガッツリ系のラーメン。美味そう。
明らかに流れがおかしいのにライオスとチルチャックは喜んでおり、珍しくイヅツミが一人でツッコミに回る羽目になった。
郷土料理としての再現性の程は不明だが、目的であったマルシルの誘い出しには成功。夢中になって完食した。
結局、彼女がライオス達を解放することはなかったが、代わりに提供された料理をスープまで完飲して(ラ「塩分過多だ」)鏡のようになったどんぶりによって、ドッペルゲンガーを無力化させることに成功した。
ちなみにリーキとはポロネギ・西洋ネギのことである。


◇ドッペルゲンガー
他生物の姿を真似る魔物。オリジナルを殺して入れ替わろうとする習性が有名。
鏡を見せるとそこへ映った自身の姿を真似しようとして、元の姿に戻る。
その正体は陸上に生息するタコである。長い足や色の変わるからだを使って真似ているらしい。
マルシルを追うために放置されたので食べられることはなかった……。
巻末のおまけ漫画でたこ焼きにされていたけど


追記修正は狂人と間違われるのを覚悟してお願いします


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  • ダンジョン飯の項目が長くなったと思い分割してみました -- 名無しさん (2019-04-15 19:47:25)
  • 本家wikiのは容量圧迫とか何とかで消されちゃったんだよな -- 名無しさん (2019-04-16 00:39:00)
  • すっげぇ情報量。読みごたえあって楽しいわ。 -- 名無しさん (2019-04-16 11:07:42)
  • 最新刊の内容はどうしようか。既刊だし掲載してもOKなのかな? -- 名無しさん (2019-04-17 16:05:48)
  • 編集時のルールのところにネタバレについて書いてあるけど、"連載漫画なら「掲載雑誌の発行」"だそうだ。(当たり前っちゃ当たり前だが) こち亀みたいな例外じゃなければ単行本の内容はまずネタバレ対象外だね。 -- 名無しさん (2019-04-17 16:20:30)
  • センシの豆本読んだけど、シェイプシフターの考察はちょっと違うね。ファリンとそっくりなライオスはセンシの幻だったらしい。 -- 名無しさん (2019-04-22 15:59:53)
  • ↑豆本いいなー。それだけのためにハルタ買いたいけど売ってる本屋がねぇ -- 名無しさん (2019-04-22 16:31:04)
  • まあ豆本無しにしてもマルシルがファリンそっくりのライオス見てキレてたしね。というかマルシルはファリンを良い子ちゃんに見過ぎな部分がある気が… -- 名無しさん (2019-04-25 22:50:26)
  • バロメッツの胎児に拒否感出してたとは言えマンドレイクを普通に食べる辺りマルシルも相当毒されてきたな -- 名無しさん (2019-05-10 21:38:26)
  • 幼体が単なるデカいボウフラである事を考えると、擬態する前のサキュバスモスキートはやっぱりただの巨大な蚊なんだろうか。 -- 名無しさん (2020-07-25 14:01:05)
  • ちょっと捻った解釈のモンスターが多い中バロメッツは味まで含めて元ネタに忠実なんだな -- 名無しさん (2020-08-25 14:19:55)
  • マルシルがエルフだから植物由来の食材しか好まないなんて描写はなかったでしょ。肉は生前のイメージが残っているから嫌がることが多いだけで、マンドレイクとかドライアドの人面果はかなり嫌がってた。1巻の街で何を食べるか考えていた時もベーコン、フライ丼とかの肉料理も候補に挙げたし、ドニたちのパーティが食べてた塩豚を羨ましがってた。 -- 名無しさん (2020-11-27 13:42:14)
  • 誰か10巻の分やってくれないか…更新するのかなり大変なんだ… -- 名無しさん (2021-05-24 21:25:25)
  • 「食用に向いたマンドレイクのいちばんの近親種」はジャガイモってのは有名な話 -- 名無しさん (2022-05-21 17:50:21)
  • シェイプシフター考察はダンジョン飯ガイドブックで答えが出てた。 「食わねば」と言ってる危ないライオスがチルチャックによる幻、ファリンとも似つかないヒゲの生えた巨漢ライオスがマルシルによる幻らしい -- 名無しさん (2022-07-02 00:12:11)
  • シスル(に限らず、迷宮の主たち)は、侵入者に悩むなら迷宮の兎を浅層に大量配置すればよかったのに…。ライオスのパーティ以外であの兎の群れに対抗できる構図が思い浮かばないのだが。少なくともシスルは(職業の割に)魔物の習性の知識がなさすぎるから無理もないか。 -- 名無しさん (2023-08-31 12:08:56)
  • ドッペルゲンガーはよもやま話でたこ焼きにされてたような -- 名無しさん (2023-11-26 20:08:35)

#comment

*1 このシステムには先駆者も存在し、今はなきFTL社の名作ダンジョンRPG『ダンジョンマスター』が該当。一部のモンスターを倒すと「※※の肉」というそのモンスターの可食部の切り身みたいなアイテムがドロップし、食料として持ち運び、食べる事ができる(ダンマスは満腹度の概念があるゲーム)。ゲーム後半は普通の食料は枯渇し、モン肉を喰ってつないでいかざるを得ない。
*2 というより素早く移動するには落下ぐらいしかない?
*3 マルシルは反射的に魔法を使った
*4 火、黄金の甲虫、酒、塩など
*5 幽霊は壁をすり抜けるから聖水をぶち撒くよりも瓶をすり抜けてもらった方が効率いいのではないかという発想。
*6 その正体は「狂乱の魔術師」に不死の呪いを掛けられた王国の住人達。町を出ると肉体を失い死霊と化してしまう。
*7 ※レバーばっかり食わされてた
*8 人面果の器をすすりながら
*9 チルチャックの幻の可能性もある
*10 マルシルがカッコいいのに疑問を持っていたのもあり、まずマルシル視点ではない。
*11 ちなみに正確には一週間分の食糧で3体の召喚獣を作ったので、この料理は二日と一食分程度と思われる。
*12 ダンプリング(英語: dumpling)とは、小麦粉をねってゆでただんご、果物入り焼き団子のこと、ないしは卵・牛乳で練り、団子状にしてゆでたものでシチューやスープに浮かしたり、あるいはゆでたじゃがいも、小麦粉、米、または両方に塩と水を加えて練り上げ、丸型に整えてから茹でたり、蒸したりしたもの。世界中にある。

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