登録日:2018/12/11 (火) 23:51:37
更新日:2024/03/28 Thu 13:10:11NEW!
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画像出展:電光超人グリッドマン24話「恋!バイオフラワー」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
『ダイナドラゴン』とは特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』に登場する巨大ロボ。
本項目は、このロボを形成するメカおよびグリッドマンとの合体形態『キンググリッドマン』についても記載する。
▽目次
■概要
より強力になる魔王カーンデジファーの怪獣軍団に対し、
翔 直人の友人である馬場一平は、破壊されたゴッドゼノンに続く形で新型アシストウェポンを生み出した。
それら二機が合体した姿がダイナドラゴンである。
ダイナドラゴンを構成するアシストウェポンはゴッドゼノンと同様グリッドマンの強化パーツとなり、キンググリッドマンへと合体させる。
■アシストウェポン
前話で超音波怪獣 ニセアノシラスに自信作だったゴッドゼノンを破壊された一平が、
中国で発掘された五千年前のミイラと龍の副葬品のニュースをヒントにドラゴニックキャノンを作成。
続けて戦闘機への変形機能を追加、さらにシステムアップ用の大型支援戦闘機・キングジェットを開発後、ダイナドラゴンの完成に至った。
操作方式はゴッドゼノンと同じくテンキーの施されたジョイスティックで行う。
画像出展:電光超人グリッドマン18話「竜の伝説」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
- ドラゴニックキャノン
全長:78m
重量:9万6千t
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
第18話「竜の伝説」から登場。
ゴッドゼノンもいないためサンダーグリッドマンに合体できず、
バリアーシールドはすでに打ち破られ、裂刀怪獣 メカバギラに苦戦するという絶望的状況において、
ジャンクを介して映った龍の副葬品の映像から持ち前の発想力でアシストウェポンへと生まれ変わった。
この時、ジャンクでプログラミングを務める井上ゆかは復活したミイラに追い掛け回されていため不在。
そのため、一平は着想からプログラミングまで全て一人で行っている。一平凄い!
グリッドマンが担いだ後、一平がジョイスティックのトリガーを弾くことで、
ドラゴンの顔をした銃口から「ドラゴンファイヤー」という1億度の超高熱プラズマ火炎が放たれる。
1000mの射程距離もあるため、あらゆる鋼鉄も一瞬にして蒸発させてしまう。某猫型ロボットの熱線銃ですか?
書籍では必殺武器として紹介される事が多いが、実際はとどめのグリッドビームのつなぎでしかなく、次の回にはすぐにダイナファイターに改造されてしまったため、出番はこの回のみ。
玩具では後述のキンググリッドマンに持たせる事も可能なのだが、劇中ではその様な場面は無かった。
スーツの構造上不可能だったのか、それともプロップが重すぎたのかは定かではない。
後に、『SSSS.GRIDMAN』を手掛けるトリガー制作のアニメ「boys invent great hero」にて、
キンググリッドマンが映像作品で初めてドラゴニックキャノンを使用。
相手がカーンデジファーだったためか、あっさり弾かれトドメはグリッドハイパービームに譲る形になりやはり敵を倒すことはできず残念。
- ダイナファイター
全長:69m
全幅:54.7m
全高:24m
重量:9万6千t
飛行速度:マッハ36
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
初登場は第19話「セクシー婦警SOS!」、火炎怪獣 メカフレムラー戦から。
一平がドラゴニックキャノンのデータを変形させたら偶然出来上がった高機動戦闘機で、
ゆかがプログラムをプラスしたことで変形が可能となった。
ドラゴニックキャノンの後部から尾翼とエンジン部が展開されて完成、空中戦が可能となる。
機体後部の「ドラゴニックエンジンα」は推力20万トンを誇り、
胴体部に内蔵された「光電子エネルギー反応炉」による高い出力がサンダージェットを上回る飛行速度を引き出していく。
機体下部に施された三門の「ダイナバルカン砲」からは「ダイナミサイル」を発射、
設定では、頭部のクリスタル部は高性能マルチセンサーを搭載した「レーダードーム」とあるが、
映像ではそこから「ダイナレーザー」を発射しグリッドマンを援護している。
ダイナバルカン砲はミサイルだけでなく光弾も発射可能。
さらに、機首先端の「ダイナアイ」からは「プラズマブレット」という光弾を発射するが、いずれも劇中未使用。
- キングジェット
全長:97.3m
全幅:73m
全高:29m
重量:14万4千t
飛行速度:マッハ18
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
初登場は第20話「世界から色が消える!?」、透明怪獣 メカステルガン戦から。
ダイナファイターをさらにシステムアップさせるために速攻で作り上げた。
ダイナファイターをさらにシステムアップさせるために作り上げた大型戦闘機だが、
誕生の経緯が本屋で飛行機雑誌を立ち読みしていた一平が即座にひらめいたというもの。一平すご(略)
プログラムはすでに完成していたものの、一平はキングジェットの後翼部の色をどうするかで悩んでおり、
直人の叔父であるCGアーティスト『ジロウ・ダイ』こと大二郎にアドバイスを求めていたが、結局白に落ち着いた。
飛行速度はダイナファイターに劣るものの、「ドラゴニックエンジンβ」は推力30万を誇り、
機体下部にある三門の「キングミサイル」と機体左右に配置した「ペネトレーター砲」から放つ「キングレーザー」は強力。
ダイナファイターとのフォーメーション攻撃が得意で、キングレーザーとダイナレーザーとの合体光線は強烈。
初陣のメカステルガン戦ではビューストーム光線を同時発射。メカステルガンの透明化能力を無効化している。
他にも、ペネトレーター砲の下に「フォトンランチャー」という光子ミサイルを発射するが、劇中では未使用。
- ドラゴンフォートレス
全長:106.4m
全幅:73m
全高:30m
重量:24万t
飛行速度:マッハ43
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
こちらも第20話から初登場。
ダイナファイターがキングジェットの下部とジョイントすることで完成する。
ダイナミサイルとキングミサイルを同時に発射する「フォートレスミサイル」は強力で、ペネトレーター砲と併用してグリッドマンを援護する。
当初はこの形態で転送され、ダイナドラゴンに変形するのがデフォだったが、
キンググリッドマン登場以降はダイナドラゴン形態のまま転送されるようになったため、戦闘機としての出番はなくなった。
実はダイナドラゴンに変形するよりはこの形態……というか、ダイナファイターとキングジェットに分離して連携攻撃を行った方が強かったりする。
画像出展:電光超人グリッドマン22話「復活!恐竜帝王」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
■合体超竜 ダイナドラゴン
全長:85m
重量:24万t
出力:230万馬力
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
SA:三宅敏夫
第22話「復活!恐竜帝王」にて登場した、ドラゴンフォートレスの変形形態。
恐竜型のサポートロボットで、ティラノサウルスのごとき荒々しい戦闘で怪獣を迎え撃つ。
桜が丘で発掘された二ホンティラノサウルスの復元図を組み込んだことで変形が可能となった。
ブースター部からVTOLノズルが伸び後足を形成した後、地面に立ち胴体部が降り曲がり、機首部はダイナドラゴンの胸部と腰アーマーとなる。
ペネトレーター砲からは前足が飛び出し、ダイナファイターの顔が起き上がり両目の「ダイナアイ」が発光することで変形完了となる。
なお、画面には見えてはいないがダイナファイターの後部からは尾が伸びている。
ゴッドゼノン開発時のノウハウを生かしてか、恐竜型ロボットへの変形合体機能はダイナファイター開発の時点から既に構想を温めていたらしく「ダイナ」はダイナソーに由来すると語られている。DynaとDinoではスペルも意味も大分違うがそこは語感重視である。
初陣時、ゆかは直人と共に暴走したショベルカーに追い掛け回されていたり、
発掘現場のパソコンからニホンティラノサウルスの復元図をジャンクに転送したりで大忙しだったため、一平一人でプログラミングを行っている。一平(略)
キンググリッドマン登場以降は転送されてすぐに合体することが多くなったため、出番は少ない。
VHSに収録されているおまけコーナー「おもちゃ変形・合体 実演PART Ⅲ ダイナドラゴン」において、
グリッドマン自身のナレーションから「ゴッドゼノンを遥かに上回るパワー」と紹介されている。ゴッドゼノン涙目。
最終的にジャンク内におびき寄せたカーンデジファーの剣によって
ゴッドゼノンともどもプログラムを破壊されてしまったため、最終決戦には参加できず。残念。
■武装
ドラゴンクロー
ダイナドラゴンの前足部に施された四本の爪。
サイズこそ小ぶりなものの、強化怪獣を軽くいなしては投げ飛ばす腕力を持つ。
第25話「決戦!ヒーローの最期 前編」では、毒煙怪獣 ベノラに弾き飛ばされたグリッドマンをお姫様抱っこのごとくキャッチする場面も見られた。
ドラゴンロアー
ダイナドラゴンの雄叫びはプログラムデータを破壊する電荷も帯びている。
そのため、攻撃時にはそのエネルギーを炎に変え、火炎放射攻撃を繰り出す。
その威力はドラゴニックキャノン時のドラゴンファイヤーにも引けを取らず、超鋼鉄怪獣 ネオメタラスのメタラスビームをも相殺するほど。
以下、小学館『電光超人グリッドマン 超全集』の『グリッドマン(秘)設定大公開!!』の設定画に記載された本編未使用の技。
ドラゴンキック
ダイナドラゴンの足から繰り出す強力なキックは、大きな山もひと蹴りで打ち崩す威力を持つ。
ドラゴンファング
ダイナファイター/ダイナドラゴンの頭部に施された牙。
ダイヤモンドの6倍の硬さを持ち、あらゆる物を噛み砕く。
テイルランサー
ダイナファイターの後部から伸びた尾。
コンクリートを打ち抜くほどのパワーと鋭さを併せ持つ。
ペネトレーター砲
キングジェット/ドラゴンフォートレスの主砲はダイナドラゴンの両肩部にも装備されている。
設定では、熱さ10mの鉄板を撃ち抜く強力な実弾を発射するようだ。
スパークランチャー
胸部のアーマーに施された、四つのバルカン砲。
そこからグリッドマンのスパークビームと同じエネルギー弾であるスパークバルカンを発射する。
フレアストーム
背部の「ドラゴンウイング」は飛行能力を持たないが、設定では強力な磁気嵐を巻き起こすことも可能。
ロケットランチャーハッチ
両肩部の裏側に施されたミサイルハッチ。
ドラゴンミサイルハッチ
両脚部の腿部に施された、小型のミサイルハッチ。
チャフディスチャージャー
後足の腿部に装備された装置からは、敵の目を攪乱する特別な煙幕を発生させる。
フォトンランチャー
キングジェットに搭載されたものと同じ光子ミサイルで、あらゆる怪獣を分解する。
プラズマストーム
両肩部に施された放熱ダクトからは、1万度の高熱プラズマ流を放出して怪獣を焼き尽くす。
画像出展:電光超人グリッドマン26話「決戦!ヒーローの最期 後編」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
■合体竜帝 キンググリッドマン
身長:93m
体重:20万4千t
出力:320万馬力
走る速さ:時速160km/h
ジャンプ力:240m
飛行速度:マッハ50
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
SA:遠藤城利
初登場は第26話「決戦!ヒーローの最期 後編」。
幻覚作用を引き起こすベノラの毒ガス攻撃に対し、
一平は防毒マスクも兼ねてダイナドラゴンをサンダーグリッドマンのようにグリッドマンを守る鎧にすることを決める。
当初、一平はダイナドラゴンをグリッドマンに装着させようとしたが考えがまとまらず、
ゆかのアドバイスからシンプルに考えた末、分離したキングジェットを鎧にすることになった。
ダイナドラゴンからキングジェットのパーツが分離、後足が両脚部アーマー、
ペネトレーター砲が両腕部アーマー、前足が両肩部アーマーとなり、それぞれ上空に飛び不動立ちとなったグリッドマンの身体に装着される。
そして胴体部が胸部アーマーとして装着後、強化用メットがグリッドマンの頭部に重なりフェイスガードが被さることで合体完了する。
フェイスガード部に内蔵された「キングサーチャーシールド」にはあらゆるセンシングデバイスが組み込まれており、
この機能はキンググリッドマンの毒ガス防止の要にもなっている。
サンダーグリッドマンに比べるとアーマー部分が多く、上腕部と両腿部を除くとほぼロボットのような外見をしている。
見た目に反してパワーや防御力で劣り、やや押され気味な場面が目立ったものの、機動性や運動性に秀でている。
これは脚部アーマーに内蔵された「イナーシャルスタビライザー」の働きによるもので、
キック力を数百倍に高める「バスターレッグイグナイター」や「ニークラッシャーラム」の機能と重ね合わせることで、
強力なハイキックや連続膝蹴り、果ては足刀蹴りまでも行える。
脚部アーマーには「バリアブルサイドスラスター」という推進器も搭載されており、加速・ジャンプ時に運動エネルギーをアップさせる。
さらに「光電子ブースター」も内蔵されており、高度1万mまで上昇可能。
背部に収納された「ドラゴンウイング」も展開することで空を飛び、マッハ50による高速飛行もこなす。
腕部の「キングパワードアーム」も45tのチタンの塊を握りつぶせる強い握力を持ち、強化怪獣相手にも引けを取らない。
戦闘終了後は従来通りにフィクサービームを放出、世界を修復する。
両肩部と腰アーマーに施された「トライジャスター」はグリッドマンのどの形態よりも大型で、
そこから放出されるフィクサービームの範囲もベノラ撃破後に現実世界を覆っていた毒ガスを消し去るほど強力。
■必殺技}
画像出展:電光超人グリッドマン26話「決戦!ヒーローの最期 後編」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
キンググリッドビーム
グリッドビームの強化版。
左腕にエネルギーを集めた後、胸部の「クリスタルコンバーター」でさらに増幅させてから強力なビームを右拳から放つ。
この時、グリッドビームのチャージ時に見られた幾何学的な光のラインが集まるのが特徴。
設定ではクリスタルコンバーターから発射されるビームだった。
キンググリッドランチャー
両腕部アーマーのペネトレーター砲から発射されるビーム。
厚さ10mmの鉄板を撃ち抜くほどの威力を持ち、チャージ時間も短いため牽制によく使われる。
キンググリッドファイヤー
クリスタルコンバーターにエネルギーを集め、強力な火炎を放射する。
以下、小学館『電光超人グリッドマン 超全集』の『グリッドマン(秘)設定大公開!!』の設定画に記載された本編未使用の技。
『超全集』には、ダイナドラゴンともども一部の未使用の技にイメージイラストが描かれている。
トルネードレーザー
頭部の「エネルギーランプ」から発射される螺旋状のビーム。
ブレストランチャー
ダイナドラゴンの胸部に施された四つのバルカン砲はキンググリッドマンも使用可能。
強力なスパークビームを速射する。
ショルダーランチャー
両肩部にはミサイル砲が施されており、そこから超高温の光子弾・バーストミサイルを発射する。
ドラゴンクロー
ダイナドラゴンの爪はキンググリッドマンの両肩にも施されており、
そこからショルダータックルを繰り出すと敵は3kmも吹っ飛ぶ。
プラズマブリーズ
両肩部のダクトから放出される高熱プラズマ。
1万2千度という超高温はあらゆる怪獣を焼き尽くす。
プラズマストーム
腕部のノズルから超高熱・高光圧の電撃光線が放たれる。
ドラゴンミサイルハッチ
脚部アーマーに内蔵されているミサイルハッチで、そこから多目的ミサイルが発車される。
フィクサーバリヤー
両肩部にある「レジスタルシャッター」が発光することでバリヤーが発生。
敵の攻撃を無効化する。
■合体竜帝 キンググリッドマンシグマ
てれびくんで連載された「魔王の逆襲」に登場した、グリッドマンの弟ことグリッドマンシグマの合体形態。
シグマが超能力でダイナドラゴンにアクセスすることで合体可能となった。
コアがシグマであるためか、両腕部と両腿部が青いことを除けばキンググリッドマンと変わりはない。
グリッドマンが合体したサンダーグリッドマンと共に、魔王ネオカーンデジファー率いる怪獣軍団と戦った。
プレミアムバンダイ限定の予約販売である「スーパーミニプラ ダイナドラゴン&グリッドマンシグマセット」では、
アニメ『SSSS.GRIDMAN』におけるヒロイック作画のチーフ牟田口裕基氏とメカシーン原画の浅野元氏の共作でパッケージイラストが描かれている。
牟田口氏が青空を背に立つキンググリッドマンシグマ、浅野氏がコンピューターワールドを背に立つキンググリッドマンをそれぞれ手掛けており、
牟田口氏のグリッドマンシグマと浅野氏のダイナドラゴンの顔アップが境界線になる構図となっている。
■玩具について
放送当時、スポンサーのタカラからなりきり玩具として「DX ドラゴニックキャノン」が販売。
後部トリガーを弾くことでシリンダー部が発光、ドラゴンの顎が展開し咆哮音と共にガトリングが回転する。
更に逆転スイッチの操作で顎が上下に開閉、前部グリップを弾くことでガトリング音が鳴り響く。
1992年に放送された『伝説の勇者ダ・ガーン』の「合体巨砲 GXバスター」の発展形といえる玩具となった。
ところが、同時期にバンダイから発売された『五星戦隊ダイレンジャー』の「スーパー気力バズーカ」とデザインとコンセプトが被ってしまって、
両社間でいざこざが起きたため本編での使用は一回きりとなった…という話が散見されるが、明確なソースはなかったりする。
それどころか『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.16』に掲載された、当時『ダイレンジャー』でデザインを担当していた野中剛氏のコラムによると「玩具のモチーフ被りは業界ではよくあること」であり、
「スーパー気力バズーカ」が実弾を発射するギミックだったのに対し、「DX 超竜合体ダイナドラゴン」はドラゴニックキャノン/ダイナファイターに単4乾電池を入れることで「超電動ギミック」(いわゆるアクションサウンドギミック)が作動するというものだったため、「住み分けはできていた」と述べている。
他にも、タカラからは「超竜合体 DXダイナドラゴン」が発売。
ダイナファイターは背部のスイッチを押すことで銃撃音(ドラゴニックキャノン)、
頭部の角を動かすことで咆哮音(ダイナファイター/ダイナドラゴン)が鳴り響く。
劇中通りにキングジェットとドラゴンフォートレス/ダイナドラゴンにも合体可能。
ダイナドラゴンは差し替えなしのワンピース変形方式で、キングジェットを分割させて「電光超人 DXグリッドマン」をキンググリッドマンに装着合体できる。
玩具オリジナルギミックとして、ドラゴニックキャノンを固定するジョイントが背部アーマーに付属。
左右どちらの肩にも固定しドラゴニックキャノンを装備できる。
■余談
フィギュア王No.249「グリッドマントイを作った人々」特集におけるタカラの玩具開発スタッフ(天野幹俊、八島健一、幸日佐志)による座談会(p60~p63)によると、
ゴッドゼノンが裏表がひっくり返り変形することで異なるシルエットを形成するのに対し、ダイナドラゴンは各部を収納するような変形でまとめられたとのこと。
また、ダイナドラゴンは今作の企画初期である『ビッグマン』の頃からアーマー合体のひとつとして「サイバーゴジラ・アーマー合体」というコンセプトがあり、
キンググリッドマンにつながるキャノン型ビークルやドラゴンの爪や翼の意匠もここから盛り込まれている。
(前略)
幸●「サイバーゴジラ」ってキーワードがありましたよね。
その頃、「超電動」をもう少し安く同じコンセプトでもう一度作れないかということで、ソフビのゴジラに振動スイッチとかサウンドユニットを仕込んだ試作を作ったことがあったんです。
……あれは八島さんについていって、東京工場で抜きましたよ。
八島●そういうこともしたような気がする(笑)。
また、『二機の航空機が合体して完成する』というコンセプトもあったのか、背中の翼が後付けでつけられている。
「ゴジラ」から「ドラゴン」に変わったのもそのため。
――2号ロボとしてのボリューム感は意識されましたか?
天野●いや、そこはあまり意識せずに。なんとなく大型の航空機にしようと作ったらボリュームが大きくなったんです(笑)。
ダイナドラゴンには電池とか基盤とか電飾が入るので、中心のパーツは大きなカタマリにならざるを得ない。
そこに何かしらパーツをつけていく形で、要素をまとめていったら、ああいうバランスになったんですね。
本当はもっとドラゴン形態の尻尾とかグワ~ッて長くしたかったんだけど、割とチョロンとした尻尾にしかできなくて……(笑)。
……など、当時のスタッフの様々な苦労が見受けられる。
他にも、フィギュア王No.249には新旧グリッドマントイに係わるスタッフの証言が盛りだくさんなので、ファンは是非購入されたし。
アニメ『SSSS.GRIDMAN』ではゴッドゼノン/アシストウェポンモチーフキャラの『新世紀中学生』が登場しており、ダイナドラゴンモチーフのキャラにも期待がかかったが、残念ながら未登場に終わっている。
主人公・響裕太のクラスメートである問川さきるの実家が中華料理店であり、その名も龍帝ならぬ『龍亭』なのがその名残……かもしれない。
しかし2019年、GRIDMAN UNIVERSE新作アニメ『SSSS.DYNAZENON』が制作決定。
そのティザービジュアルはなんと真正面を向いたダイナドラゴンにも似た龍型ロボ。
2020年秋に放送を予定していたが諸事情で2021年春に延期されている。特報第一弾ではラストシーンにダイナジェット(ダイナドラゴン?)らしき頭部が確認された。
そして特報第二弾・第三弾でダイナファイターを思わせる顔からロボの顔が出現。『東京コミコン2020』イベントでついに龍型ロボ=[[ダイナゼノン>ダイナゼノン]]の全身画と実写スーツも公の場でお披露目となった。
[[???「もうただのロボットじゃん……」>新条アカネ]]
そして迎えた『SSSS.DYNAZENON』第1話「怪獣使いって、なに?」。
ダイナゼノンがベムスターにも似た怪獣シャルバンデスと交戦、真の姿であるドラゴン形態・ダイナレックスとなりドラゴンロアーを思わせる必殺技『必焼大火炎レックスロアー』で撃破した。
なお、グッドスマイルカンパニーから「THE合体 合体竜人 DXダイナゼノン」が2021年5月に発売。
竜型ロボ・[[ダイナソルジャー>麻中蓬]]、ステルス戦闘機・[[ダイナウイング>南夢芽]]、四輪バギー・[[ダイナストライカー>山中暦]]、潜水艦・[[ダイナダイバー>ガウマ]]で構成され、ダイナソルジャーを中心に様々な換装合体が可能。
巨大ロボ形態のダイナゼノンおよび真の姿・ダイナレックスの合体も再現されているほか、2021年6月から8月まで予約受付中の「DXグリッドナイト&ゴルドバーン」とも連動可能。
ダイナソルジャーはドラゴニックキャノンを思わせるダイナミックキャノンに変形しグリッドナイトに持たせられるほか、ダイナゼノンと合体することでキンググリッドマン/キンググリッドマンシグマ的合体形態・超合体竜王 [[カイゼルグリッドナイト>カイゼルグリッドナイト]]にもなる。
キンググリッドマン、項目を追記・修正して世界を救って!
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▷ コメント欄
- 個人的にはサンダーグリッドマンよりも好き -- 名無しさん (2019-09-02 15:12:38)
- DYNAZENON=DYNADRAGON+GODZENON(POWEREDZENON?)でダイナドラゴンモチーフの新キャラに新世紀中学生の面々が合体とか? -- 名無しさん (2019-12-15 15:34:01)
- なんか新PVでおもっくそ水没してたなダイナドラゴン -- 名無しさん (2020-10-05 23:59:37)
- 最終回でダイナドラゴンに戻って駆け付けたグリッドマンと合体してキンググリッドマンになりそう -- 名無しさん (2021-05-15 13:58:01)
- スーパー気力バズーカとのコンセプト被り云々はバンダイとタカラの間でいざこざがあったと言うより、いざこざを恐れた番組スタッフが自主規制した? -- 名無しさん (2024-01-18 21:22:29)
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