キングオブモンス

ページ名:キングオブモンス

登録日:2018/12/07 Fri 02:34:17
更新日:2024/03/28 Thu 12:34:56NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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キングオブモンス ウルトラマンガイア 合体怪獣 ぼくのかんがえたさいきょうのかいじゅう ウルトラ怪獣 超時空の大決戦 超時空のアドベンチャー ラスボス かませ犬 弱体化 赤い球 スキューラ バジリス 怪獣 丸山浩 劇場版ウルトラ怪獣 ガイアオリジナル怪獣 最強怪獣 鹿島田浩




無理するな。お前も強くてカッコいい怪獣が好きなんだろ?


街を破壊し、大暴れする怪獣が大好きだ。でもそんなこと言ったら笑われるもんな。

いい年して怪獣なんて幼稚な、ダサい、くだらない!


くだらなくて悪かったな! 今こそ見せてやる! 怪獣の本当の凄さを! その恐ろしさを!


全て壊してやる! こんな世界全てブチ壊すんだ! 暴れろ、俺の最恐怪獣! キーングオブモーンスッ!!






出典:ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦、
1999年3月6日に公開、松竹、円谷プロダクション、Ⓒ円谷プロ



キングオブモンスとは、映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』に登場した怪獣。



別名:最強合体獣
身長:83m
体重:82000t
出身地:鹿島田浩のブレインワールド



■概要

鹿島田浩という小学4年生の子供が何でも願いを叶える赤い球の力で実体化させた怪獣。
元々は赤い球の効力を知った浩と取り巻きの耕平・亘の三人が紙粘土で作った怪獣の合体した姿である。
ベースとなったのは「将来はモデラー」と豪語する浩が作った怪獣であり、その後耕平の「巨大顎海獣 スキューラ」の口を腹に、
亘の「骨翼超獣 バジリス」の羽を背中に取り入れる事で「最強合体獣 キングオブモンス」が誕生するに至る。
なお人形の時のキングオブモンスは明るい緑色だったが、実体化すると暗い青色になった。
つまり本当に「ぼくのかんがえたさいきょうのかいじゅう」なのだ。


怪獣……それも町を破壊し大暴れする怪獣が好きな浩によって生み出されたため、この世界を破滅させるために大暴れする。



■能力・劇中での動向

見た目は非常に王道な二足歩行型の大怪獣であり、ガイア怪獣全体でも屈指の人気を誇る。
事実、ソフビ人形のウルトラ怪獣シリーズにおいてもバジリス・スキューラ共々、長期にわたって定番のラインナップを務めていたほど。
これをデザインした浩は凄すぎる。


  • 口からウルトラバリヤーを貫く超高熱光線「クレメイトビーム」
  • 怪力で相手を捕らえて腹部の鋭い牙で締め付ける拷問技「シャークファング」
  • マッハ7の速さで飛翔可能な背中の骨翼「ボーンウィング」から展開する、フォトンエッジすら弾き飛ばすバリア「ボーンバリア」

など強力無比な力を持つ。
しかし実はキングモンス単体の実力はウルトラマンガイアV2とほぼ互角であり、肉弾戦ではやや押されていた。
続編小説版に至っては「たちまちガイアが圧倒」なんて書かれているくらい、実力的には負けていた。


しかし、平間優が赤い球に欲望を増幅させられ、新たに腹からスキューラ、背中からバジリスの二大怪獣を生み出す能力「無限の増殖」を得た事で形勢逆転。
その後は一方的に三体でリンチしていたが、ティガダイナが駆け付けた事で形勢がさらに逆転した。
スキューラ・バジリスはティガ・ダイナに敗れたのだが、その際お腹と背中にダメージが入っていたので、他の二体とキングオブモンスはリンクしていたようだ。
最後はスプリームヴァージョンとなったガイアのフォトンストリームによって爆散した。



■眷属(仮)

「無限の増殖」によってキングオブモンスが生み出された2体の子分怪獣。
実体化後もキングオブモンスと繋がっていたようで、
バジリスとスキューラが倒された際はそれぞれキングオブモンスの羽と腹部にダメージが入った。


骨翼超獣 バジリス

身長:69メートル
体重:4万5千トン
出身地:小杉亘のブレインワールド


元々は亘が考えた「ぼくのさいきょうのかいじゅう」。
キングオブモンスがガイアとの戦闘中に自身の背中から浮かび上がらせ実体化させた。
蟷螂のようなフォルムと骨のような中空の四枚羽根を持った怪獣で、ダイナミラクルタイプと同等のマッハ10もの超スピードで飛行する。
両腕の巨大鎌「シザーアーム」と口から放つ破壊光弾「バルバリボール」が武器。
必殺技はシザーアームで敵を押さえ付けるギロチン殺法「アームクリッパー」と体当たり技の「バジリス・ボディアタック」
最終決戦ではウルトラマンダイナと宇宙空間で戦い苦戦させるが、バルバリボールをすべて弾かれ、最後はソルジェント光線を受けて炎上。
地球の引力に引っ張られ、大気圏で燃え尽きた。


名前の由来はシンプルに「バジリスク」から。



巨大顎海獣 スキューラ

身長:73メートル
体重:5万3千トン
出身地:中原耕平のブレインワールド


元々は耕平が考えた「ぼくのさいきょうのかいじゅう」。
こちらはキングオブモンスが自身の腹部から実体化させた。
70mを超える巨体を持った四脚型の怪獣だが陸上でもマッハ2、水中ではなんとマッハ3ものスピードで突き進む水陸両用怪獣。
身体の上部の殆どが口であり、相手にその大顎「シークレットジョー」で食らいつくのが最大の武器。
並のビーム攻撃を弾くなど肉体面も非常に頑強。
その他の武器として体当たり攻撃「スキューラッシュ」、大怪獣バトルオリジナル技として口から高圧水流を放つ「スキューウォーターブレス」も使う。
最終決戦ではウルトラマンティガにより海へと投げられてしまい、そのまま海底で戦闘。
持ち前の巨大顎であるシークレットジョーでティガを挟み込んで苦しめるが脱出され、最後にゼペリオン光線を受けて撃破された。


名前の由来は海の怪物「スキュラ」と耕平が得意としている「スキューバーダイビング」。



■その他媒体の出演

アーケードゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では3体の怪獣全てが怪獣カード化されているが、ストーリーモードではキングオブモンスとバジリスのみがババルウ星人の使役怪獣として(ただしババルウ星人はレイオニクスではない)登場している。
漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』ではバジリスのみババルウ星人の使役怪獣として登場し、『ウルトラアドベンチャーNEO』ではキングオブモンスが登場、さらにスキューラとバジリスもキングオブモンスから分離して登場した。
またスキューラは、後にデータカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』にてプラズマ怪獣として登場。






以下、小説版の重大なネタバレ。未読の方注意!













■』小説 ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア~超時空のアドベンチャー~



俺達にはまだ、とっておきの切り札がある。その力で、この街を守るんだ!


戦え!俺達の最強怪獣! キングオブモーーンス!



上記の事件から20年が経過した続編小説『超時空のアドベンチャー』にもキングオブモンスが登場。
中盤までは限定版の付録である映画フォトライブラリーに実写版が写っている以外には過去回想で登場するくらいだった。


終盤、同作の赤い球に選ばれた久地俊介はカイザーギラレス13世を召喚して大暴れ。
過去に怪獣を召喚し一生罪を背負って生きてゆく浩はライバルである俊介に同じ思いはさせまいと必死に説得する。
……しかし結局は召喚は阻止できなかった。
そこで赤い球を取り返し20年前のようにティガとダイナを召喚しようとする。
……が過去の事件を赤い球に見せられた俊介は「ウルトラマンを召喚しないで」と赤い球に願っていたため、その願いは叶えられなかった。


追いつめられた浩・耕平・亘はウルトラマンが呼べなくても、自分達の切り札が俊介を止めてくれると信じてキングオブモンスを召喚した。
なおこの時は浩だけではなく耕平・亘と一緒に呼び出したので「俺の」から「俺たちの」に変化している。



……が、結果は呆気なくついた。惨敗したのだ。


キングオブモンスの熱線はシールドで全て防がれ、逆に敵の攻撃は全てキングオブモンスに直撃。
浩たちの必死の応援も空しく、断末魔をあげながら消滅した。


ここまでの差が出たのは俊介曰く「怪獣愛の差」。
小学生の頃から変わらない怪獣愛の浩たちに対し、大人としての怪獣愛を注いだ俊介の怪獣が小学生に負けるはずがないと。


ちなみにキングオブモンスはガイアV2とほぼ互角だが、そのキングオブモンスを圧倒したカイザーギラレス13世がガイアV1にボコボコにされている。
しかもそのままV2になったガイアに瞬殺されている。


キングオブモンスはカイザーギラレス13世に相性が悪かっただけかもしれないし、今回浩たちは正気だったので弱体化していたのかもしれない。



■余談

浩がキングオブモンスを生み出す際に「さいきょうかいじゅう」と言っていたが、
キングオブモンスの別名が「最強合体獣」なので、長らく「俺の最強怪獣!」と言っているものだと思われていた。
しかし、前述の続編小説でその時のセリフが項目冒頭の表記、つまり「俺の最恐怪獣!」と言っていた事が20年越しに判明した。


『丸山浩ウルトラデザイン画集』によれば、スキューラ・バジリス・キングオブモンスのデザインはそれぞれ○×△がモチーフ。
スキューラは口を開けた時が○、バジリスは羽が×だという。





追記・修正は自分だけの怪獣を作ってからお願いします。


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  • どちらかといえば、キングオブモンスに与えられた浩経由のイメージが「破壊的なイメージの暴発、垂れ流し」から「ぼくらのアバター再現」に変化した事で、怪獣としての戦闘能力が鈍っていたと考えるのがいいんじゃないかな。再現性や安定度がぐんと増した代わりに破滅的な攻防スペックがいくらか失われたんだろう。 -- 名無しさん (2018-12-07 03:28:45)
  • クローンシルバゴンみたい -- 名無しさん (2018-12-07 06:27:29)
  • むしられたの可哀想と当時は思っていたが、「俺の怪獣は完璧だ、不純物などいらねぇ!」ってわけでもなく、「よし、君らのコンセプトも取り入れよう(コネコネ」なのは友情なのかね -- 名無しさん (2018-12-07 08:46:02)
  • ↑不思議なシーンだよなあれ。ああいうタイプなら踏んづけてグシャグシャにしてもおかしくないのに「意匠を取り入れる」っていうのは何か思うところがあったのだろうか -- 名無しさん (2018-12-07 09:35:20)
  • 浩くん、君の想像力と造形力は素晴らしい!そろそろアカネ君には底が見えてきた所だ。私と組んでみないかい? -- 悪いドラえもん (2018-12-07 10:17:03)
  • 大怪獣バトルにも参戦した事、時々でいいから思い出してください。 -- 名無しさん (2018-12-07 11:10:09)
  • ↑2 アレクシス!こんなところで何してるの!良いのが出来たよ! -- 名無しさん (2018-12-07 13:36:50)
  • 若干10歳でこの造形力は尋常じゃない。というか取り巻き二人もいいセンスしてたのに造型師にならなかったのか…残念 -- 名無しさん (2018-12-07 17:13:25)
  • あんなの作れるならそりゃ造形師になるわなw -- 名無しさん (2018-12-07 18:48:09)
  • 想像から生まれた怪獣なのに「大怪獣バトル」シリーズだとごく普通の怪獣として登場してたね -- 名無しさん (2018-12-08 17:42:58)
  • ↑あくまで「あの世界では」想像上の怪獣という事になってるだけで、どこかの世界ではこいつらが普通に生息してるのかもしれない。大怪獣バトルの世界は色んな宇宙が一回繋がったみたいだし、その名残なんじゃないだろうか -- 名無しさん (2020-04-02 22:36:59)

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