スルト(FE)

ページ名:スルト_FE_

登録日:2018/12/01 (土) 03:07:01
更新日:2024/03/26 Tue 13:32:45NEW!
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他国を奪い尽くし、民を殺し尽くさずして何が王か。

王はただ一人。国はただ一つ。他はすべて焼き尽くされねばならぬ。





出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


概要


『スルト』とは『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の第二部の登場人物。
ゲームのシステム上、クラスは特にない。サイファに登場した際には『オーバーロード』だった。
デザインを担当しているのは娘たちと同じく前嶋重機氏。


CV:玄田哲章


炎竜ムスペルの血を受け継ぐムスペル王国の王。娘に長女のレーギャルン、次女のレーヴァテインがいる。軍師はロキ
第二回英雄総選挙総合部門62位。


外見はゴリラみたいな厳つい大男。SDキャラも他と比べて巨大。
娘の二人は褐色の美少女のためどうみてもスルトに似ていない。嫁の遺伝子の方が強すぎたのか……。
なお娘二人の髪色は一部がスルトと同じオレンジ色のため、その辺で血の繋がりを感じさせる。


ムスペルは強者こそが絶対という弱肉強食の世界であり、その王であるスルトはまさのその体現者。
弱者を徹底的に痛めつくして焼き殺したり、何の罪もない自国や他国の民を虐殺までしている。
ハッキリ言えばリョナ趣味であり本編ではフィヨルムヴェロニカをジワジワと痛めつけ、スリーズを焼き殺した。
これらは自分の娘であっても同じ事であり、スルトは娘を手駒としか思っておらず役に立たなければ躊躇なく殺す。
娘たちはそんな父を恐れており、殺されないために父の命令を忠実にこなす。


このように最低な王なスルトだが、これが生来のスルトの性格かは不明である。少なくとも娘たちが幼い頃から今の性格だったようだ。
一応スルトがこんな性格になった理由は察せられる発言がある。
「人の心はムスペルの炎に焼かれた」「歴代王族の中で一番ムスペルの血が濃い」「血が炎を求める」
これらの発言からスルトに流れる竜の血がある日覚醒し、周りを炎で焼き尽くさないと気が済まない暴君に変えたのだろうと思われる。
ある意味ではロプトウスに支配されたユリウスに近いのかもしれない。


スルトは炎竜ムスペルの加護により絶対無敵になっており、実質不死になっている。
エンブラの加護と違い永続的なもののため特務機関ではスルトに止めを刺すことは出来ず、
本編中スルトを何度も追いつめても殺せないので逆転されるということを繰り返す羽目になる。


中盤明らかになるが、この加護を無効化するのは『氷の儀』を行って力を得た神器『ブレイザブリク』のみ。
この力で特務機関はスルトを一度殺すが、ムスペルに伝わる『炎の儀』の力で再生することになる。



最終的にスルトはフィヨルムに敗れ、魂が死の国に連行される事になったのだが……。



なんとガチャにニフル王族の末っ子・ユルグと一緒にスルトが追加されたのだ。
それもどうも異界設定の別人とかではなく本編中に死んだスルトご本人が(異界の人だとしても限りになく本編時空に近い)
プレイヤーからはスルトが仲間になる時は改心して綺麗なスルトになってからと想像されていたが、このスルトは本編同様の性格であった。
強者こそ絶対なスルトにとって自分を倒した相手に従うのは当然のことらしい。





性能




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


緑属性の斧使い。重装ユニット。
重装という事もあり、速さ以外のステータスが異常に高い。見た目は魔法でイチコロな外見なのに魔防すら30越え。
また斧使いなので炎の王なのに緑属性になっているため、赤属性となる炎魔法の使い手が苦手という情けない事に。


武器スキルは守備+3。ターン開始時、周囲2マスの敵に20ダメージを与える『シンモラ』


Aスキルに敵から攻撃された時、戦闘中、守備+8かつ敵の奥義発動カウント変動量-1される『金剛の構え4』
Bスキルは自分のHPが50%以上の時、自分、敵、ともに追撃不可の『守備隊形3』
Cスキルにはターン開始時、周囲2マス以内に敵がいる場合、
自分の攻撃、速さ、守備、魔防+4、かつ周囲2マス以内の敵の攻撃、速さ、守備、魔防-4する『炎王の威嚇』


なんといってもスルトの防御ステータスとスキルの各効果が見事に合致しているのが一番の魅力。
『金剛の構え4』の効果で相手に奥義も出させない上に、味方の紋章スキルから貰えるバフも組み合わせれば最早鉄壁。
勇者武器は勿論、あのダイムサンダも(緑なのもあり)余裕で耐える。
しかも攻撃を防ぎ切った次のターンはシンモラの固定20ダメージと『炎王の威嚇』によるデバフ効果により、容易く敵を沈められる。
他のキャラでは到底できないようなゴリ押しな立ち回りで敵陣を制圧してくれるだろう。
ストーリー上での登場時は『ムスペルの加護』による無敵状態ありきでの理不尽さが目立っていたが、
正式実装のうえでもわりと理不尽な強さを発揮するユニットになっており、(意外と)ちゃんと格が高いと言える。


また、難易度ルナティックの各種ステージでは、(オーブ回収やミッションの為に)パラメータが異常なまでに跳ね上がった英雄達を相手にすることになる。
真っ向から戦うと、そのスペック差から大抵こちら側が倒されるが、シンモラはそんな連中相手だろうが確実に20ダメージ与えてくれるありがたい存在なのだ。
特に相手が重装ならしめたもの。スルトの周囲2マスに来るようにおびき寄せれば、それだけでゴリゴリと削ってくれるので攻略がとても楽になる。
C枠の専用スキルと合わせると「スルトの2マス以内で止まってしまうと次のターンに20ダメージ受けたうえで全能力-4」となる。強い。というか非常に便利。


弱点らしい弱点は速さが全キャラ最低クラスだということ。殆どのキャラに追撃を食らってしまう。
それを防ぐ『守備隊形』も、『斧殺し』や『攻撃隊形』などで効果を打ち消されてしまうため、
攻撃を受けてもいい相手とそうでない相手をしっかりと見極めることが重要。


その圧倒的な耐久っぷりから是非ともとAスキルを『遠距離反撃』に変えてしまおうか悩ましいところだが、
元々の『金剛の構え4』も引けを取らない程に高級で強力なスキルなのでお手持ちのヘクトルとは要相談。
スルトを素材にして『金剛の構え4』を別の誰かに継承させる場合は、一度に継承できるスキル数は3つだけというゲームシステム上、事前にサイラスやしっこくから『金剛の構え1~3』を継承させる準備が必要なので注意。
...だったが現在では一度に継承できるスキル数が4つになったため、サイラスやしっこくをオードブルにしなくともスルト単体で継承ができるようになった。
圧倒的防御力により強力な赤魔法でもワンパンできるか不明瞭な上に、
移動力が1しかないせいで受け戦法をするにはどうしても2マス以内に入らねばならず、
そうすると強制的にシンモラの20ダメージと『炎王の威嚇』に襲われるため、受け戦法も困難。
絶対追撃系のスキルがあればなんとかなるかもしれないが、都合良くスキルが整ってない場合にスルトと遭遇した場合は苦戦必至。
スルトばかりに構っていれば他の敵が四方八方から攻めてきて追い込まれてしまう可能性だって十分にある。


そんな訳で対スルトに有効な手段としては、魔法攻撃の後に「引き寄せ」「引き戻し」や再行動を使ったヒット&アウェイを心掛けることか。
幸いにも『金剛の構え4』があるために『遠距離反撃』に変えているユーザーは少なく、
仮に変えてあったとしても、反撃が凶悪なユニットではないためHPを残しておけば反撃を耐えて押し切れるパターンも多い。
また、シンモラの固定ダメージが脅威だが、スルト自身も固定ダメージには滅法弱いため、杖の「ペイン+」や「死の吐息」も有効手段。
どうにかして体力さえ減らせることができれば、後は剣やハンマーでトドメを刺すことが出来る。


ちなみに、行軍スキルでスルトの移動力が上がっていれば、シンモラと『炎王の威嚇』の範囲外から誘き寄せる事が可能となり、受け戦法が通用するようになる。
こちらも強力な赤属性キャラで迎え撃ってやろう。



とまぁ、味方としてスルトを使う分には申し分のない心強さがあるものの、恐ろしいのは敵として対峙した時。
全キャラの中でもトップクラスの凶悪スキルを持つスルトのユーザー使用率は当然高く、闘技場や飛空城でも猛威を振るっている。
特にターン制限が掛けられている飛空城では、スルトを障害物の奥の方に配置してターン切れを狙うという防衛マップも数多く存在する。
当然、不用意にスルトを攻めれば待っているのはシンモラと『炎王の威嚇』である。
なによりあのラインハルト総選挙リン相手に優勢を取れるのは大きなアドバンテージと言える。


ただソシャゲ特有のインフレには逆らえず、今では簡単に固定ダメージと重装特攻のユニットや追撃不可対策が増えた事から現在は飛空城と闘技場で使用する人が減少している。
しかしその影響力はなおも凄まじく、流石ラスボスと言ったところか。
仮にインフレに置いて行かれても、シンモラと炎王の威嚇を活かした英雄の試練等での介護職としての立場*1があるため、非常に便利なのは変わらない。
近接キャラ相手に壁にすれば大体の敵は無傷で受け切り、課題の英雄で倒せる程度に程よく焼き上げてくれるのだ。


2023年5月にはまさかの神装英雄に。ヒーローズキャラ初の神装化でもある。イラストはDaisuke Izuka氏。
死亡後ヘルの手駒となった事から死の国ヘルの衣装。トゲだらけの鎧に身を包んだ姿に。


紅蓮の海賊王 スルト


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


2021年8月5日の海賊版超英雄でまさかまさかの本人が初実装。イラストは創-taro氏。
フレイヤに続いて二人目のヒーローズラスボス超英雄が誕生。まさかの人選に召喚師達とにも衝撃を生んだ。
ちなみにレーギャルン、レーヴァティン、ヘルビンディは超英雄が実装済みだがスルトだけが長らく未登場続きでこれで全員揃った形となる。
祭りという戯れなのに本気で大海原を火の海に変えようとする気満々。元々海賊と近い行動から衣装はかなり似合うと評判。
本人自体もかなり海賊の祭りを満更でもないように楽しんでいる様子。


武器スキルが奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
敵から攻撃された時、または、戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、敵の攻撃、守備-6、かつ、敵が追撃可能なら、戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを75%軽減の『炎海の灼槍』
Aスキルが戦闘開始時、自身のHPが100%、または、【有利な状態】を受けている時、戦闘中、守備、魔防+7
戦闘開始時、自身のHPが100%、かつ、【有利な状態】を受けている時、戦闘中、さらに自分の守備、魔防+2【有利な状態】「1ターン」の効果全般(強化、移動+1、敵弱化ダメージ+等)の『守備魔防の万全4』
Bスキルが自分のHPが25%以上で、敵から攻撃された時、絶対追撃、かつ、敵の奥義発動カウント変動量-1(同系統効果複数時、最大値適用)の『抑止隊形3』
Cスキルがターン開始時、周囲4マス以内に敵がいる時、最も近い敵の攻撃、速さ、守備、魔防-5(敵の次回行動終了まで)、かつ、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+5(1ターン)の『炎王の脅嚇』


超英雄になってもさすがラスボス。スキルとステータスが合致している。


通常版と比べてHPは他の重装ユニットとやや平均的な数値に下がってしまったが魔防は少し上がって魔道ユニットには強くなった。そして只でさえ高かった攻撃は61。これは総選挙エーデルガルトと同率で全超英雄の中でトップ。


『炎海の灼槍』は攻撃されるか敵のHPが75%時は攻撃と守備を下げて追撃される場合は最初のダメージを大幅カットするという圧倒的な固さ。元々攻撃、守備、魔防の高いスルトからして攻撃と守備がを下げられるのはかなり痛手となる。『シンモラ』より発動条件は簡単になったが代償として大きなスリップダメージが無くなった。
Aスキルが万全系スキルへ変わった事から自分のHPと有利な状態異常と手間のかかる制約が付いてしまったが上手く発動した場合は構え4系を上回る守備と魔防の固さを誇る。
『炎王の脅嚇』は最近新しいスキルで登場した脅嚇と発動条件は同じだが全ステータス±5へ上がったので上位互換スキルとも言える。
そして問題だった鈍足は『抑止隊形』のおかげで低い速さをカバーできるようになった。


通常版と違い、遠距離反撃とよく噛み合う。万全で活躍するのも良いが制約に縛られたくない人は変えてみるのもあり。


弱点は重装特攻と鈍足で追撃されやすさは通常版と同様。
また追撃しないユニットにはダメージカットが発動しないのが欠点。スリップダメージがないので簡単にダメージを与える事は難しい。それでも活躍する事は間違いなし


余談だが玄田哲章氏は実際、放送中の海賊アニメで、ある四皇の一人を演じている。衣装と似合うのはそのせいか…。


台詞


  • ほう、見慣れぬ者どもよ。よく来た、ちょうど退屈しておったところ……炎に弱き者どもよ、力に脆き者どもよ、平伏せよ。我はスルト。我は王なり。
  • ぐははははははははははははっ! 相変わらず笑わせよるわ、尻の青い小僧が。
    暴虐こそ王よ! ただ欲しいがままに殺し! 貪り! 虐げる!その暴虐を成し得る力の頂! それこそが王よ!
  • 弱者は虐げられ、奪われ、殺されねばならぬ。それが我がムスペルの法よ。
  • 代々のムスペル王族のうちで……この王ほど色濃く炎を継いだものはおらぬ。
  • 強者はすべてを支配せねばならぬ。それが我が法よ。貴様に敗れた以上……我は貴様に服従せねばならぬ。
    我に命じるが良い。我は炎。貴様の望みのままに焼き尽くしてやろう。
    ご大層な志も理想もいらぬ。そんな妄言を宣う弱者を殺し、強者は君臨せねばならぬ。
    さあ、我が炎を放つが良い! 九の世界すべてを焼き尽くすその時までなあ……!



追記・修正は加護に守られている方がお願いします。


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  • 同情の余地のない絶対悪で、物語で倒すべきヒールとしては中々いいキャラだと思ったな。自分が負けた後も「強い者が正義」の信念を変えずに、召喚されたら素直に従うところで完全に魅了されてしまった。 -- 名無しさん (2018-12-01 11:00:30)
  • フリーズ兄貴が倒せなかったのも仕方ない性能 まああっちが足遅かったのがあるけど -- 名無しさん (2018-12-01 13:00:15)
  • 玄田さん…斬レギの時はオーディンだったのにな、味方総大将から敵総大将になっちまったな。 -- 名無しさん (2018-12-01 13:14:58)
  • ↑オーディンは大塚芳忠じゃなかった? -- 名無しさん (2018-12-02 03:39:00)
  • ↑の言う通り、斬レギに玄田さんは出てない。ちなみにヘルビンディがシグムンド(NPCだけどほぼ主役ポジ) -- 名無しさん (2018-12-02 13:52:10)
  • 始めたばっかりだけどいらしてくれた。第2部の悪逆非道な行為が楽しみである。 -- 名無しさん (2018-12-02 18:42:48)
  • シナリオ中はイキリちらされてイライラさせられることも多かったけど召喚して使ってくうちにスルトもなじむのが結構すごい 苦労して倒したかいがあったというやつかな -- 名無しさん (2018-12-03 17:29:57)
  • 炎の皇帝、深紅のマント、弱肉強食、炎竜の血を一族で最も濃く引き、鎌のような武器を操る・・・これなんてガルカーサ? -- 名無しさん (2018-12-21 20:17:33)
  • 手持ちにいるかどうかでまるでとは言わないが印象が変わる -- 名無しさん (2019-01-03 01:35:26)

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*1 英雄の試練は敵を2体課題の英雄で倒すのがノルマなのだが、火力不足の英雄で戦う場合でも、20ダメージと全能力-4をばらまくスルトにサポートを頼れば割と何とかなるケースも多い

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