ロッキー3(映画)

ページ名:ロッキー3_映画_

登録日:2018/10/29 Mon 15:47:23
更新日:2024/03/26 Tue 11:27:27NEW!
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Eye of the Tiger!



『ロッキー3(原題:ROCKYⅢ)』とは、1982年に公開されたアメリカ映画。



●目次


◆概要


1979年公開のロッキー2の続編。


前作でシリーズ物として続行されたロッキーは本作で三部作の最後として完結する予定であり、
所々にストーリーに一区切りをつけるような描写や展開が見られ、シリーズで初めて主要キャラクターの死という悲しいシーンが描かれているのが特徴。


前作以上にエンターテイメント性が上がっており、ハルク・ホーガンやミスター・Tといった豪華なキャストが登場するなどしてロッキーシリーズの更なる人気の火付けとなった。


その人気の高さのため、結局完結とはならずにシリーズは続行することになった。


反面、ファンからは前作までの下町で過ごすロッキーらしい雰囲気やストーリー性が薄れたという批判も出るようになっている。



◆あらすじ


フィラデルフィアのボクサー、ロッキー・バルボアはアポロ・クリードとのリターンマッチに勝利し、新たなヘビー級チャンピオンとして君臨した。
その後も快進撃を続けて10度ものタイトル防衛を果たしたロッキーはテレビCMに出演したり異種格闘技のチャリティー試合を催したりと、
今やアメリカンドリームを体現した国民的ヒーローとして人気者となっていた。


私生活でもかつての三流ボクサー時代の頃とは考えられないほどに裕福なものとなり、妻子にも恵まれて何不自由のない幸せの絶頂を満喫する中で
新進気鋭の若手ボクサー、クラバー・ラングは圧倒的な強さとハングリー精神で瞬く間に世界ランキング1位へと昇り詰める。


ロッキーはフィラデルフィアのヒーローとしてブロンズ像が送られた除幕式で引退を表明するが、式に紛れていたクラバーはロッキー達を挑発して試合に引きずり出そうとする。
トレーナーのミッキーの反対を押し切って試合に臨むロッキーだったが、試合開始直前にミッキーは心臓発作で倒れてしまい、ロッキーもクラバーにノックアウトされてしまう。


チャンピオンの座を失い、ミッキーとも死に別れてしまったロッキーは失意のどん底に沈んでしまうが、
そこへ現れたアポロは自らトレーナーになるのを買って出てクラバーとのリベンジマッチに向けてロッキーにトレーニングを施そうとする。


彼がそこまでするのは、ある理由があったからだった。



◆登場人物


●ロッキー・バルボア
本作の主人公。フィラデルフィア出身のヘビー級ボクサー。
前作でアポロとのリターンマッチに勝利し、新チャンピオンへと登り詰めた。
その後はまさに国民的ヒーローとして栄光を手に入れて何不自由ない幸せな生活を送るようになるが、
同時に以前までのようなハングリー精神や気迫を失くしつつあり、ミッキーのアクシデントの影響もあってクラバーにボコボコにされ、
アポロによるトレーニングも身が入らないほどのヘタレになってしまう。


この頃のスタローンは代表作の一つであるランボーの撮影も行っており、
役作りのために肉体改造が施されているためか前作までの少し太めな体格と比べるとかなりマッシヴとなっており、
現在よく知られる筋肉モリモリマッチョマンの変態肉体派アクション俳優としての第一歩を踏み出したと言える。



●エイドリアン・バルボア
シリーズ通じてのヒロインでロッキーの妻。
前作からさらにボクサーの夫を支える妻としての強さを前面に出すようになり、トレーニングに集中できず落ち込むロッキーを励ますシーンは名場面。
さらに中盤での除幕式での服装は妙にエロい。



●ポーリー・ペニーノ
ロッキーの親友にして、エイドリアンの兄。
前作ではヤクザのガッツォの集金屋の仕事をするようになったが、本作では一転して無職になっており、警察に厄介になっていたりとかなり落ちぶれている。
今まで同類だと思っていたロッキーがヒーローとして遠い存在になっていく姿に嫉妬していた様子。


ノベライズ版によると仕事が無いのはガッツォと一悶着を起こしたためとされる。ちなみにガッツォは映画では登場しないが、ノベライズ版ではロッキーを応援しに駆けつけている。



●ミッキー・ゴールドミル
ロッキーの師匠にしてマネージャーも務める老トレーナー。
本作では豪邸で暮らすようになったロッキーと一緒に住むようになり、プライベートでも家族同然でありロッキーの息子と一緒にいる姿は孫を持つおじいちゃんそのもの。
ロッキーを守るためにも防衛戦では勝てそうな相手と対戦カードを組んでいたが、クラバーの強さには相当ビビっており絶対にロッキーとは戦わせないようにしていた。
この頃のミッキーは心臓病を患っており、試合中に心臓発作を訴えるほどになってしまっており、さらにトラブルでクラバーに暴力を振るわれたことから急速に悪化してしまい、そのまま命を落としてしまう。
本作でのミッキーの死の場面はシリーズでも随一の悲しいシーンである。


ロッキーと同じくミッキーで前作ほどの厳しさが無くなってしまっているのが分かり、タラタラとトレーニングをするロッキーを強く怒らなくなっている。



●アポロ・クリード
前ヘビー級のチャンピオンでロッキーのライバルにして親友でもあるボクサー。
本作では引退しているが未だ人気は衰えておらず、コメンテーターとしてロッキーの試合でゲストとして登場した際もファンサービスは怠らない。


ロッキーがクラバーに負けると自らトレーナーを引き受けて徹底的にロッキーを鍛え上げる。
トレーニングシーンとラストシーンは二人の男の友情が感じられる名場面なので必見。


なお、クラバーはリベンジマッチでロッキーが負けたら今度はアポロとエキシビジョンを行おうとしていたようである。
スピード型のアポロとパワー型のクラバーとの対戦も見てみたかったかも。



●トニー・デューク・エヴァーズ
かつてアポロのトレーナーを務め、今でも交友を続けている恩師。名前は本作において新しく設定された。
アポロの古巣のボクシングジムを経営しており、ロッキーのトレーニングにも協力する。
ちなみにこのボクシングジムはクリードにおいて見違えるほど綺麗な場所になっている。



●ジェームズ・クラバー・ラング
J・C・ラング、通称クラバー。シカゴ出身のボクサーだ。大統領でもぶん殴ってみせらあ。でも、飛行機だけは勘弁な。
冗談はさておき…


本作の宿敵で、快進撃によって世界ランキング1位にまで登り詰めた若き黒人ボクサー。
モデルになっているのはモハメド・アリと激闘を繰り広げたハードパンチャー、ジョージ・フォアマンとされる。


ロッキーが戦ってきたボクサーの中では4のドラゴとタメを張るほどの強さを誇り、ミッキーをビビらせアポロも危険視するほどのパワーとタフネスを持つハードパンチャー。
いつも短いラウンドで相手をノックアウトばかりしてきたためか長期戦に弱く、一撃必殺のパワーで大振りの攻撃ばかり繰り出すのでスタミナの管理も上手くないのが弱点。
ミッキーも最初はこの弱点を突こうと作戦を立てており、リターンマッチでそれが活かされた。


プライベートでの服装から意外にもお洒落な様子。


映画では単なる悪役ボクサーであるが、ノベライズ版ではチャンピオンになってからは子供のファンにサインを求められるとそれを快く受けたり
リターンマッチで敗北した後にはロッキーを認めて祝福するなど、単なる悪役とは違うキャラクターになっている。


なお、演じたミスター・Tが役にのめり込み、ハマり過ぎていたためかその悪役ぶりが試写会に来ていた母親を激怒させてしまうというトラブルがあったという。



●サンダー・リップス
ロッキーとチャリティーの異種格闘技試合を行ったプロレスラー。
演じたのは同じプロレスラーのハルク・ホーガンであり本作での姿はまんまそのもの。


試合では悪役として振舞うがそれが終わればロッキーと仲良く記念写真を撮るなど意外とファンサービス精神もある模様。



●アル・サルバーニ
ミッキーの旧知の友であるカットマン。1作目でミッキーが招致して以来、その後のロッキーの試合でもセコンドから陰ながら支えてきた。
クラバーが暴れたことでミッキーを亡くしてしまったことから相当クラバーを憎んでいるらしく、ロッキーとのリターンマッチ直前には真正面から怒りをぶつけていた。



●ドーナット
クラバーのマネージャー兼トレーナーを務める男。名前はノベライズ版で判明。
頭を使え等とクラバーにアドバイスを色々とするが、あまり言うことを聞かないので頭を痛めている様子。



●ロッキー・ジュニア
前作で誕生したロッキーの幼い息子。
ロッキーやエイドリアンから大切に育てられているが、伯父のポーリーに変なことを教わりそうになっている。



◆余談


●本作で登場したロッキーのブロンズ像は現在でもフィラデルフィア美術館のロッキー・ステップの階段下に設置されており、絶好の観光スポットとなっている。
ちなみにスタローンはこのブロンズ像を撮影に協力してくれた感謝もこめて美術館にプレゼントしようとしたが、
美術館側は「所詮は映画の小道具」と吐き捨てて拒否してしまい、その心ない対応にファンや市民から猛烈にバッシングを受けるという事態になってしまったという。


その後は色々とありつつ場所を移動して現在に至り、以後のシリーズでも再登場もしている。


なお、近年になってこのブロンズ像のレプリカをスタローンが大金を叩いて落札している。


●サンダー・リップス役で出演したハルク・ホーガンは観客と喧嘩をするシーンで自分なりに加減をしたつもりが、
自分のパワーを過小評価していたそうでスタントマン3人を病院送りにしてしまうというアクシデントが発生していた。
そりゃあ、あのパワーでぶちかまされればそうなりますわな…。


●クライマックスのクラバーとのファイトシーンはラウンドが短かったこともあってかシリーズでほぼ唯一、最初から最後までフルで撮影がされている他、編集などでダイジェストにされたりすることがなく激闘が描かれている。


●ラストシーンにおけるロッキーとアポロによる二人だけのリターンマッチの勝敗については当人達しか知らず、
ノベライズでは引き分けになっているがクリードではアポロが勝った、という風にロッキーは語っているが実際の所は謎に包まれている。



俺はロッキーが嫌いなんじゃない。だが、せっかく立てた項目だ。
追記・修正をする奴は俺がやっつけてやる。



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