登録日:2018/10/28 (日曜日) 22:57:00
更新日:2024/03/26 Tue 11:23:45NEW!
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パプアキンイロクワガタ(パプア金色鍬形、Lamprima adolphinae)は、昆虫綱甲虫目クワガタムシ科キンイロクワガタ属に分類されるクワガタである。
体長は♂が23.7~50.5mm、♀が18.9~26.0mm。分布はその名の通りパプアニューギニアが位置する島である、ニューギニア島。
ニジイロクワガタ同様大型♂の大あごの先端が、上方へと大きく湾曲しているというクワガタらしからぬ容貌を持つ。昼行性であるところもニジイロクワガタと同じ。
♂の前脚には刃状の突起があるが、これは植物の茎を傷つけて汁を吸うために用いる。♀にはこの突起が無いため、汁が出ている場所(≒オスがいる場所)へと飛来する。
さて、このパプアキンイロクワガタ、外国産クワガタのブリード入門種として、最適な種の一つであるといわれている。以下にその要因を上げていこう。
①色が多彩
キンイロという名が示す通り、パプアキンイロクワガタの最大の特徴はその美しい黄金色のボディである。しかしその金色はあくまで彼らの持つ色彩の一つに過ぎない。
このクワガタは色彩変異が非常に多様であるという特徴を持ち、金色にとどまらずモスグリーン、レッド、ブラック、ブルー、パープルと実にバラエティに富んでいる。微妙な色合いの違いも含めると、更にその数は多いと考えてよいだろう。
体色は遺伝的な要因が大きいが、実際にどのような色の成虫が生まれるかは、羽化させてみないと分からない。単純にブリードの楽しさを分かりやすく味わえるのである。
②飼育が簡単
成虫、幼虫ともに20~25℃前後が適温だが、厳密な温度管理は必要なく、地域や季節、置き場所によっては常温飼育も可能。♀殺しも基本的には起こさず、多頭飼育も問題ない。
小柄な体格なので餌のゼリーも少なくて済む(但し小さな♀はゼリーで溺れる可能性があるので、なるべくゼリースプリッターを使うこと)し、ケースの大きさもそれほど必要ない。♀の幼虫に至っては昆虫専門店で売られているプリンカップで羽化までこぎつけられるほど。
産卵及び幼虫飼育には一次発酵の少し乾燥した微粒子マットがおすすめ。産卵材にも産むが、基本的にはマット産みである(かなり固く敷き詰める必要がある)。幼虫は菌糸瓶でも育てられる。
③価格が手ごろ
ニジイロクワガタ同様現在ではペアでも4~5000円ほどの値段で買うことができる。尤も貴重なブルー、パープル種の場合は8000円近くすることも。
④成長が早い&成熟が早い
温度管理のやり方にもよるが、小型の♀であれば早くて3カ月、♂でも半年ほどで卵から成虫になってくれる。
また成熟も早く羽化してから1ヶ月もすれば交尾が可能になるため、1年で何度も孵化~羽化までを観察することができる。
⑤昼行性である
クワガタには珍しく昼行性であるため、明るい屋内でも元気に活動し、我々の目を楽しませてくれる。そして多くのクワカブの様に真夜中にゴソゴソ動き回って我々の安眠を妨げることもない。
興味をもった虫好きのWiki籠りの諸君は、是非ともブリードにチャレンジしてみてはいかがだろうか。勿論最後まで飼育するという責任を持てる方だけ。
特にこの種は上述の通り植物の茎を傷つけるので、野外に離すと害虫になる可能性がある。
【甲虫王者ムシキングでの活躍】
2006ファーストにて、最終シナリオクリア後に姿のみ先行登場。後に2006ダイナミックスタンドにて正式に登場した。
性能はつよさ100のバランスタイプで、属性はチョキ。超必殺わざは(スーパー)エアロキャプチャー。
シナリオにおいても、最終シナリオにてパプアキンイロクワガタを入れておくと彼に「故郷の森を助けてほしい」と懇願されて『砂漠の森』のステージへ行く特殊なシナリオが存在していた。
つよさ100ではあるものの特殊なキラ加工が施されている上に、通常色の緑に加えて青、金(アダーコレクション)の3色が存在しており、美麗なデザインも相まってコレクター人気は高い。
また公式大会にてパプアキンイロクワガタのみが参加可能な『パプキン祭り』が開催されたこともあり、大々的にピックアップされていた。
ただし、色に関わらずバーコードは同じ*1ため、どのカードをスキャンしてもゲーム上は全てアダーコレクション含め緑で統一されてしまう。
2006セカンド以降はカードデザインも緑で統一されて特殊なキラ加工も施されなくなってしまった。
続編の新甲虫王者ムシキングにおいても2015セカンドより初登場。レアリティはN。
必殺わざのエアロキャプチャーは健在だが、互いに空中戦を繰り広げていた(悪く言えば)ご都合展開な前作とは異なり空中に弾き飛ばして襲い掛かる技へと変更されている。
色違いの実装されたニジイロクワガタ、メタリフェルホソアカクワガタ、プラチナコガネとは異なり、残念ながら今回は終始緑の個体のみの登場となっている。
追記・修正は50mmオーバーの♂パープルを作出した方にお願いします。
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▷ コメント欄
- 項目がパンプキン色クワガタに見えた。 -- 名無しさん (2018-10-29 09:26:54)
- 輝きは好き。でもアゴはなんかこう、物足りない。おててで草を切り倒してしまうので、日本で野生に放つと害虫扱いされる可能性があるそうな。 -- 名無しさん (2018-10-29 15:43:35)
- 子供の頃に買ってもらったカブトとクワガタの専門誌に載ってて憧れたなぁ… -- 名無しさん (2018-10-30 22:31:00)
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