インスペクト・ボーダー(遊戯王OCG)

ページ名:インスペクト_ボーダー_遊戯王OCG_

登録日:2018/10/11 (火) 00:45:00
更新日:2024/03/26 Tue 11:18:17NEW!
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遊戯王 遊戯王ocg 光属性 機械族 メタカード メタビート 星4 効果モンスター 攻撃力と守備力の数値が同じ モンスターメタ レアコレ再録 下級モンスター extreme force


インスペクト・ボーダーとは遊戯王OCGのカードの1つで効果モンスター。
EXTREME FORCEで初登場した。
レアリティはスーパーレアでシークレットレア仕様がある。


【イラスト】

ロボットが浮遊式のサーフボードのようなものに乗り街を走り抜けている。
言ってしまえばアニメVRAINSスピードデュエルをするデュエリストにそっくりな姿である。
カード名とイラストに警察を連想させる赤いランプのようなものが見える事からパトロール中なのかもしれない。



【カードの効果】

効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻2000/守2000
自分フィールドにモンスターが存在する場合、このカードは召喚・特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いにそれぞれ1ターンに発動できるモンスターの効果の回数が、
フィールドのモンスターの種類(儀式融合リンク)の数までになる。


他にモンスターが立っていると召喚、特殊召喚ができなくなるデメリット効果があるが、
これは俗に効果外テキスト等と呼ばれる効果ではなく追加ルールを記したようなテキストであり、スキルドレイン等で無効化する事ができない。
他のモンスターを出している時に引いてしまうとフォトン・スラッシャーのように完全に腐ってしまう…という訳ではなくできないのは召喚であって通常召喚ではないのでセットは可能。
つまりセットから次のターンに反転召喚することで殴ることが可能になる。
表示形式を変更するカードと併用しないと起き上がるまで時間がかかる上に基本的にこのカードから展開するのが普通なので余り恩恵に預かれる場面は無いだろうが完全に腐る訳ではないことは覚えておこう。
このカードを維持して制圧することを目的とする【メタビート】ではこれを狙えるチャンスがあり知っているか知らないかでは大分変わる。
尚、フィールドにモンスターがいない時に蘇生カードなどでこいつを特殊召喚しようとしてチェーンして他のモンスターが出てしまったらこいつの特殊召喚は不発になりフィールドに出ない。


効果は永続効果1つのみで場のモンスターの種類の数に応じてお互いのモンスター効果の発動回数に制限をつけるというもの。
該当するモンスターが場にいなければフィールドどころか墓地からだろうが手札からだろうがモンスター効果を発動できない。
これを場に出した後にドローやサーチ効果のある魔法カードを発動すればあの灰流うららも怖くない。


モンスター効果を使うためには該当するモンスターをまず場に出さないといけないのでかなり制圧力の高い効果である。
該当するモンスターを出せたとしても後ろに構えていた罠などで召喚・特殊召喚を無効にされてしまったり効果を使用される前に即除去されたりする。


シンクロやエクシーズとリンク、場合によっては融合や儀式もまずモンスター効果を使ってから出す準備を整えるパターンも少なくはないためそもそも該当するモンスターを場に出せないという事も起こり得る。
そしてステータスは攻守ともに2000でありその辺の下級モンスターでは簡単に倒せない。
モンスター効果への依存度が高い現代ゆえに脅威度合いが高いモンスターと言える。


場にいる数によってそのターン発動できる回数が決まる。
例えばシンクロモンスターがいた時に効果が発動され、そのモンスターがリンク素材として場から消えて新たにリンクモンスターが立っても場には1種類のままのため効果は発動できない。
またペンデュラム召喚などで一気にペンデュラムモンスターを2体以上並べたとしても種類参照のため効果を発動できるのは1回のみである。


あくまで発動を制限するだけなのでモンスター効果発動にチェーンしてこのカードを特殊召喚しても効果は通る。
ただし効果を使った回数にはカウントされる。


非常に凶悪な制圧能力を持つが展開系デッキが最後に立てるトドメのフタとしては使い難い。
召喚条件に引っかかるため基本的に後から追加で出すことが難しく、出せたとしても場にモンスターの種類がいればいる程ロック性能が弱まってしまう。
ロックは自分にもかかるためこれを先出しした上で展開を行うのも難易度が高い。
よって基本的に【メタビート】向けのモンスターと言える。
主にライオウやフォッシル・ダイナ・パキケファロ等と手を組んでいることが多い。


メインデッキのモンスターを主体に戦う罠が多めのデッキにもサイドから投入されることがある。
自分にも影響がないとは言えないが相手はもっと大きく刺さるため時間稼ぎには十分な威力を発揮し、相手が対抗策を出せなければそのまま押し切る事もできる。


この手のカードは例えばインヴェルズの先鋭や次元障壁など後から出る召喚法に対応せず弱体化していくことが多い。
しかしこのカードはこの当時に存在していた召喚法で出すモンスターをロックの弱体化に利用しないといけない為、むしろロックの解除に使えない後に追加される召喚法にとっては脅威に成り得る。



【対策】

デッキによっては下手すると下級モンスターであるこいつ1体を召喚されただけで詰みかねない程凶悪なロック性能をもっているが穴も少なくはない。


リンク召喚はLINK1ならモンスター1体で出せるため比較的簡単にロックを解除できる。
ただし一回だけ得られた効果を発動する権利をモンスター効果無効化系のカードで潰されたり、そもそも召喚・特殊召喚を無効にされたりする可能性もある。
下級ペンデュラムモンスターは普通にモンスターを出すのと同じ感覚で出せるため、召喚するだけでロックを解除できるので比較的ペンデュラム召喚系のデッキに対しては制圧力が弱い。


フォトン・スラッシャーやダイナレスラー・パンクラトプスなどチェーンを組まない特殊召喚ができる高打点アタッカーで殴り倒してしまう手もある。
インスペクト・ボーダーは光属性だが自身の効果でモンスター効果の発動を封じているのでオネストを警戒する必要もない。
もっと単純な所で言えば壊獣のエサにしてしまってもOK。


機械族なのでフィールド上でサイバー・ドラゴンを名乗るモンスターならキメラテック・フォートレス・ドラゴンの素材にしてしまう事も可能。
召喚・特殊召喚さえ通ってしまえば何体並んでいようがまとめて葬れる。


効果発動を1回も介さずにアーゼウスを出せる十二獣でも簡単に対処できる。
エクシーズモンスターが1体場に出るのでロックを容易く解除できるのだ。


モンスター効果メタのカードではあるのだが効果の発動を制限するだけなので永続効果には干渉できない。
つまりマシュマロンのような戦闘破壊耐性持ちのモンスターに対しては詰まる。


基本的な事にはなるがモンスター効果以外には特に何の耐性も持たないのでブラック・ホール聖なるバリア −ミラーフォース−など普通に魔法・罠で除去してしまうのが手っ取り早い。
無限泡影で効果を無効化したり、月の書などで裏側守備表示にして効果を遮断してしまってもいい。


逆にこのカードを使う場合はこれらの抜け穴を罠などで徹底的に守ることで相手を詰ませることができるためその辺を意識して運用したい。



【余談】

2018年の世界大会でもこのカードは注目され、メタとしてサイバー・ドラゴンや果ては『天声の服従』*1を投入する選手も。
カードプールの変化で古いカードや意外なカードが注目される一例と言える。


決勝戦2本目ではこれらのカードによる攻防が繰り広げられた。
トリックスター】側のインスペクト・ボーダー召喚から強欲で貪欲な壺を発動し、セットカードを1枚伏せてターンエンド。
後攻の【オルタ―ガイスト】側には強烈に刺さるカードで退かさなければならないため対抗策として天声の服従を発動しインスペクト・ボーダーを宣言。ボーダーは積んであるならだいたい3積みであるため、相手から奪って相打ちを目論む算段である。
しかし、残りのボーダーは【トリックスター】側が前のターンに発動した強欲で貪欲な壺のコストで全て除外されてしまっていため不発となってしまう。
偶然の出来事によりライフ2000とカード1枚を無駄に失ってしまったが、無限泡影でインスペクト・ボーダーの効果を無効化。
更にオルタ―ガイスト・マルチフェイカーの手札効果を起動し特殊召喚。そして特殊召喚時に発動できるデッキリクルート効果により突破を図るが、伏せられていた御前試合を発動され挫かれてしまった。*2
この1ターンのインスペクト・ボーダーを巡る攻防を制した【トリックスター】側の選手はそのまま御前試合との布陣で押し切り2本目を取った。



追記・修正はこれに苦戦していたら横にライオウとフォッシル・ダイナ パキケファロを追加されて完全に詰んでからでお願いします。


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  • 2018年世界大会決勝の部での活躍、及び天声の服従とのエピソードは記述があってもいいと思う。あれは非常に面白かった -- 名無しさん (2018-10-11 01:29:08)
  • こいつの裁定を知った時は驚いた。特定のモンスターが一種類もいないと効果モンスター封じになるなんて… -- 名無しさん (2018-10-11 07:55:09)
  • 安くて強い。でも友達をなくすタイプのカードだ… -- 名無しさん (2018-10-11 08:22:48)
  • まずルール効果として自分フィールドに他のモンスターがいると召喚・特殊召喚になるルール効果がある ここなんかおかしい -- 名無しさん (2018-10-11 10:20:25)
  • マスターデュエルだと最高レアリティだからなかなか手が出せんのがなぁ… -- 名無しさん (2023-06-15 20:38:15)
  • やっとMDで規制された 二度と帰ってこなくていい -- 名無しさん (2024-01-04 13:45:43)

#comment

*1 ライフコストを2000払いカード名を宣言し、相手デッキにそれがあればこちらの手札かフィールドに奪い取れるカード。使用デッキや構築が煮詰まった大会だからこそ輝いたカードとも言えよう
*2 御前試合によりマルチフェイカーと同じ属性である闇属性モンスターしかフィールドに出せない状況になってしまい、オルタ―ガイストモンスターにはマルチフェイカー以外闇属性モンスターがおらず、マルチフェイカーは同名モンスターをリクルートすることができないため不発となった。

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