登録日:2018/06/24 Sun 15:17:02
更新日:2024/02/26 Mon 13:49:05NEW!
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ガールズ&パンツァー ガルパン 戦車道 突撃 脳筋 愛すべきバカ達 アヒルさんチーム かませ犬 特攻隊 チハ 劇場版 千葉県 学校 高校 学園艦 特二式内火艇 知波単魂 九七式中戦車
突撃!
知波単学園とは、アニメ『ガールズ&パンツァー』に登場する学校である。
なお、この学校の生徒達の活躍はほぼ劇場版なので、未視聴の方は注意。
【概要】
千葉県に籍を置く高校。
校名については、元々は「千葉短期大学付属高校」略して「千葉短」だったのだが、大学付属高校でなくなるにあたって校名の変更が必要になり、
「ちはたん」の音を残し、そこに「知恵の波を単身渡れるような進取の精神に溢れる学生になるように」との意味を込めて当て字した事で現在の「知波単」となった。
メタ的には日本軍の戦車「チハ」の極めて残念な性能ゆえにネット上で普及している愛称「チハたん」が由来であることは言うまでもない。
学園艦は大規模改装前、即ち三段甲板を擁していた頃の航空母艦赤城がモチーフ。
船体は大洗と比べると倍近く大きく、聖グロ学園艦やプラウダ学園艦とほぼ同等のサイズである。
戦車道においては九七式中戦車チハを主力とし、勇猛果敢でチームの士気自体は高いものの、
猪突猛進な人物も多く代々受け継がれてきた知波単魂の名の下に状況を無視した突撃に走ってしまうという悪癖がある。
早い話が脳筋、メタ的に言えば旧日本軍のカリカチュアとも言えるが、日本軍が行っていた半ば特攻的な一斉突撃、
いわゆる『バンザイチャージ』は、あくまで進退窮まった後の最終手段的なものである。
また実際の旧日本陸軍は、兵器の性能差からマトモに戦っていてはどうやっても米軍戦車に勝てなかったため、
茂みに対戦車砲を隠す*1、待ち伏せから奇襲し側面を狙う、戦車ごと体当たりして敵戦車を横転させるなどの搦め手を多用していたという。
一般的なイメージほど日本軍は頻繁に特攻染みた突撃ばかりしていた訳ではないのだ。
生徒たちが勤勉かつ実直ということもあり、操縦技術を始めとした練度はかなり高いものの、
上述の突撃戦法が全てを台無しにしている……というジレンマを持つ。
なぜそこまで突撃にこだわるかといえば、過去に先代が突撃を敢行した結果、一度準決勝進出を果たした為、
それを至上とし伝統としている背景がある。ただ無根拠な突撃ではない、由緒正しい突撃なのだ!
「伝統的な戦法の遵守+全力で突撃した結果の玉砕なら仕方がない」という意識が付き纏い、たとえ結果が残せなくとも大して反省しないどころか、
何なら突撃した末に撃破『される』所まで一セットと考えている、もしくはそれに満足している節さえある*2という悪循環が存在していた。
しかし今代の黒森峰戦であまりに何もできず、圧倒的かつ一方的な惨敗を喫したことはさすがに堪えるものがあったらしく、
西隊長を始めとして意識の変革が起き始めている。
現在は西絹代隊長の指導や、大洗を始めとする他校との対戦や共闘を経て少しずつ落ち着いている……ような気もしなくもない。
ちなみに最終的に突撃脳なだけで、西隊長のシミュレーションにおいて次々と意見を出すなど
作戦立案能力や判断能力には各メンバーが優れていて、各車輌の自立性においても実は高いレベルで纏まっている。最終的に突撃脳だが。
だが最終章に置いては驚くべき大成長を遂げている。詳しくは後述。
ドラマCDによると、生徒達は心の訓練も兼ねて質素な食生活を行っている模様。
「銀シャリと味噌汁(しじみと豆腐)と漬け物(たくわんとキュウリとカブのぬか漬け)、梅干し」という質素な朝食メニューに、
生徒たちはがっかりするどころか「朝から豪勢であります!」「縁起がいいであります!」とテンションを上げている辺り、普段の食生活がうかがえる。
朝は起床ラッパで起こされ、日々の行動は自衛隊のごとく集団行動&細かくスケジュール化されている。
やっていること自体は黒森峰とそう変わらないと思われるのだが、かつて黒森峰に通っていたみほの印象から受ける厳しい学園生活に比べ、
生徒たちが元気溌剌かつ生き生きとしているためか、知波単の学園生活はいっそ楽しそうにも見え、両校の校風の違いによる影響を感じさせられる。
また、カルパッチョ曰く「意外とお金持ち」であり、実際に多数の車輌を有していること、
それらを大量に輸送するための機関車も運用していることが挙げられる。
「毎日豪勢な食事と自由な生活を楽しみ、そのせいでお金がなく戦車道へのやる気より食い気」なアンツィオ高校と、
「毎日質素な食事と徹底された習慣に身を置き、戦車道に熱心で資金は多いほう」な知波単学園は対照的である。
劇場版では2度に渡って大洗に味方し、1度目は大洗女子優勝後の戦車道大会のエキシビションマッチで大洗女子と知波単学園の連合対聖グロリアーナ女学院とプラウダ高校の連合であり、場所は大洗でアニメ4話と同様の肴屋旅館に突っ込むなどが再び起こっている。
知波単学園は無謀な突撃しようと暴走して大洗の面々が制止する場面が多かった。
その後、大洗女子が優勝したのに廃校という手のひら返しの理不尽な扱いを受けたのに対し、他校全てが援軍として加わり高校生連合チームとして知波単学園も加勢し、遊園地で池に潜んで巨大風船の擬態を行って隠れるなど奇策を展開して大洗女子高校生連合チームの勝利に貢献する。
最終章第2話ではコアラの森学園と対決し勝利して2回戦に進み、大洗女子と対決している。
コアラの森との対決前に、大洗女子ではBC自由学園勝利後にアヒルさんチームが大洗に福田をたらし焼きの店に招待して福田の戦術相談を受けて手ほどきをしている。
隊長の西は西住を師匠とまで呼び、2度の味方同士での戦線構築を感謝し、今度は対決できることを光栄で胸を借りる、あわよくば恩返しで大洗に勝ちたいという強い決意を示している。
知波単学園全体も急成長し、アヒルさんチームはエキシビションマッチの際に未熟で暴走気味であったのが、手ほどきしただけで激変した福田の急成長に舌を巻いている。
【主な生徒】
生徒達は非常に勤勉で、軒並み軽くテストをクリアしているのに、なぜか外来語(英語)ができない。
その酷さは言ってしまえば時代錯誤のレベル。
アンツィオ生徒は食事好きでノリがいい、と同じぐらいの伝染力である。
また最終章第3話にて西以外の生徒のフルネームが判明したのだが、全員まぁ昭和な感じのイカすネーミングであった。知ってた。
- 西絹代(にし・きぬよ)
CV:瀬戸麻沙美
知波単学園の戦車道チームの隊長。みほ以外で唯一の2年生の隊長。
黒髪ロングの美少女。身長は163cmと、みほより少し高い背丈。
パンツァージャケットは他メンバーと異なり、襟が開いている(他は詰襟型)。
口調は丁寧で洗練された軍人のような性格だが、人の話を最後まで聞かないうえに早合点するという知波単学園の生徒らしい欠点も備えている。
エキシビションの時点で唯一、知波単の突撃一辺倒の姿勢に疑問を抱いていたが突撃が嫌いな訳ではなく、なんなら他の生徒と同じくらいに愛しており、
勝手に突撃し始めた部下を制するどころか自分も加わったり、一人で戦術的に無意味な突撃を敢行して犬死にするなど根底は他の生徒と変わらない。
隊長としては優柔不断な部分も見られ、劇場版では突撃すべきかどうか悩んで右往左往したり、メンバーの意気に呑まれて「まあいいか」と突撃したりしている。
小説版・漫画版によると知波単チームは全国大会で3年生が引退して代替わりしたばかりであり、従って彼女も隊長に就任して間もない身の上である。
突撃モードに入ったチームメンバー達がロクに彼女の静止を聞かないのもそれが関係しているという。しかし最終章では……?
日々においては常にまとめ役であり、集団行動のリーダーとして皆の生活を支えている。
戦車道チームの中では例外的に、英語の読み書きはそれなりにできるらしい。
また比較的博学であり、他メンバーが疑問に思ったことをすぐに答える利発さを持つ。雑学にも強い。
バイクが趣味のようで、愛車に「ウラヌス」と名付けている。
元ネタは旧日本陸軍の軍人、西竹一と思われる。
1932年ロサンゼルス五輪の障害馬術の金メダリストであり、男爵家の御曹司であったこと、その気品に満ちた所作から「バロン西」の名で呼ばれた。
1945年、硫黄島にて自決。
西もバイクが趣味であり、またウラヌスとは彼の愛馬の名前である。
- 福田はる(ふくだ)
CV:大空直美
戦車長の一人。眼鏡を掛けたおさげ髪が特徴。九五式軽戦車に搭乗している。
作中の高校生では2番目に小柄である(1番はカチューシャ)。
他生徒と同じく突撃思考ではあるが、それ以外の作戦も立案できるなど頭は回り、柔軟性がある方である。
(戦車道のレギュレーションでは)貧弱な車輌ながら、
巧みな技術と機転により強豪校の車輌を一方的に撃破せしめたアヒルさんチームに感銘を受けたことから、彼女の意識は次第に変わっていく。
帰りの汽車でアヒルのぬいぐるみを持っていたりと、相当の思い入れができた様子。
共闘した縁からアヒルさんチームと仲が良く、最終章第2章では、大洗の勝利を労いつつ自分達の一回戦に向けアドバイスを受けに来るなど親交を深めている。
その時にアヒルさんチームの面々の何気ない言葉から、知波単に変革をもたらすある閃きを得る。
チーム内ではその元気の良さと健気な態度から、皆に可愛がられるマスコット的存在。
強く出られると気圧されてしまう(比較的)気弱な部分もあるが、必要なことだと信じたことであれば怒号に負けず意見具申を敢行する勇気を持つ。
また夜が苦手。
九五式軽戦車は小柄な生徒に充てがわれるらしく、彼女以外の搭乗員もちんまい子である。
元ネタは旧日本陸軍の軍人、福田定一……早い話、作家・司馬遼太郎と思われる。
司馬も従軍時代は福田と同様の丸メガネをかけていた。
- 玉田環(たまだ たまき)
CV:米澤円
知波単学園の戦車長の一人。
後ろに編み込んだおさげが特徴。九七式中戦車チハ新砲塔型に搭乗している。
公式グッズの紹介にて、一時期「玉田ハル」のフルネームが公開されていた。誤植だったのか現在は削除済み。
敢闘精神溢れる知波単チームの中でも特に血気盛んで、長く我慢出来ない気が短い性格。
細かい事を気にしないのか、福田による作戦で様々な行動に「突撃」を付ける作戦では「突撃とついてるんだから突撃」とまで言っていた。
裏設定にて戦車道の流派に「玉田流」の名前があるのだが、現時点ではこの玉田との結びつきは特になし。
大学選抜戦では地味に撃破量が多く、まほ車やカバさんチームと並ぶ2両のスコアを立てている。
とはいえ、この時は知波単+アヒルさんチームでゲリラ戦を仕掛けていたため、エースというよりはアタッカーといった方が適切かも。
元ネタは旧日本陸軍の軍人、玉田美郎。
ノモンハン事件において、戦車第4連隊長として戦車夜襲を敢行した人物である。
- 細見静子(ほそみ しずこ)
CV:七瀬亜深
知波単学園の戦車長の一人。巨大なゴーグルをかけている様な頭の上で2つに巻いた髪形(ビクトリーロール)が特徴。
九七式中戦車チハ旧砲塔型に搭乗している。
玉田に比べるといくらか落ち着いた性格で、福田による様々な行動に「突撃」を付ける作戦では「これは突撃と言えるのか」と疑問を抱いていた。
……直後に玉田たちに「突撃とついてるんだから突撃」との言葉を受けるとあっさり同調してしまっていたが。
元ネタは旧日本陸軍の軍人、細見惟雄。
創設から戦車研究教育に携わった機甲科の父。
日中戦争時は戦車第5大隊長として西住中尉の上官となった。
他にも多数の生徒が外見と名前の設定がなされているが、正直なところ全員同じような性格なので割愛する。
ある意味では団結力はすごいという証拠なのだが…。
【採用戦車】
所謂チハ。ネット上ではチハタンの愛称でカルト的な人気を博しており、メタ的には校名の由来といえる。
砲塔換装前で鉢巻型アンテナを持つ旧砲塔型と、主砲を47mm砲に換装した新砲塔チハが混在している。
弱い弱いと言われているが、それはあくまで第二次大戦中の戦車としてはという意味であり、実は登場当初としては中々高性能な戦車であった。
ネット上に転がる逸話も全てが正しい訳ではない*3。
とはいえ第二次大戦中の戦車としてはかなりのロースペックである事には違いなく、
大戦中の戦車としてはボチボチ程度の性能のM4中戦車相手ですら、正面から戦えば勝ち目はない。
知波単高校の保有するチハには各所に大幅なチューニングが施してあり、
極限まで近付き弱点箇所に接射すればM26パーシングさえ撃破する能力を持つ*4。
なおスタッフのこだわりにより、劇中に登場するチハの迷彩ペイントは一輌ごとに異なる。*5
- M3スチュアート
過去に使用されていた軽戦車。劇中には登場しない。
エキシビションにて、西が「聖グロの白旗を見るのはスチュアート以来」という台詞が登場するが、
これは知波単と聖グロがかつてこれを採用しており、また過去の試合でM3同士の対決が発生していた事に起因する。
補修部品の入手難度などの理由から、いずれの学校でも採用されていたのは短期間に留まっており、現在ではどちらでも使用されていない。
また小説版によると、知波単による聖グロのM3撃破は試合の趨勢には寄与せず、知波単は敗北したという。
明らかに旧日本軍の戦車ではないこれもおそらく史実ネタで、太平洋戦線で鹵獲したスチュアートをそのまま戦車隊装備としていたケースがあったことからだと思われる。
…というか旧日本軍最強の戦車は鹵獲したM3軽戦車、なんてジョークも存在する*6。それくらいアメリカ軍は優秀だったのだ。
「とくにしきないかてい」もしくは「とくにしきうちびてい」と読む。通称カミ車。
帝国海軍製の水陸両用戦車で、フロートを装備したその姿はほぼ戦車の砲塔が付いたボートである。
何しろ外見が特徴的であるが、前後のフロート部分は取り外し可能であり、それらを外せば非常にスタンダードな戦車の姿をしている。
初の実戦は44年でありこの時点で既に旧式化していたが、サイパン島、レイテ島といった著名な戦闘にも投入されていた。
最終章第2話にて初登場。
劇場版に続きまたもバルーンを装備した姿で池に潜んでおり、大洗チームを背後から奇襲した。
劇中では川で橋代わりとなり上に戦車を通らせるというムチャな運用もしていた。当然史実でやった事は無いし実現は不可能である。
因みに、劇中では特に触れられなかったがレオポンさんチームのホシノが好きな戦車でもある。
日本にもあった重量100t越えの多砲塔超重戦車。試験走行させたら駆動輪がどんどん壊れて外れて行くという酷い出来のまま終戦している。
実際に運用しているシーンは無いが、最終章第2話にてワンシーンだけ知波単保有のチハと同じパターンの迷彩が施されたものが1輌写り込んでおり、
知波単が保有している可能性がある。
【作中での行動】
TV本編では出番は無し。
全国大会一回戦目で強豪校、黒森峰女学園と当たってしまい敗退。
各キャラクターどころか校名さえ出ず、黒森峰戦車の前で複数のチハがスクラップになっている様子が数秒映る程度である。
ただし設定資料集による対黒森峰戦では崖の上に陣取った黒森峰の陣に1本しかない戦車1台通るのがやっとな細い山道を通って突撃して上から釣瓶撃ちされた
となっているにも関わらず(試合終了後に戦車をわざわざ寄せたので無ければ)黒森峰フラッグ車に肉薄していると言う何気に凄い事をやってのけている。*7
BD3巻の特典OVA「スクールシップ・ウォー!」では(同じく劇場版で初登場の継続高校と共に)校章がチラッと登場している。
劇場版では大洗女子学園と組んでエキシビションマッチに参戦、聖グロリアーナ女学院及びプラウダ高校と戦う。
明らかに聖グロ・プラウダ連合に対して戦力不足だが、小説版によるとエキシビションのルール*8に則ったものであり、大洗が知波単を指名した訳ではない。
最初こそ順調に追い詰め、あとは包囲を狭めつつ順次撃破……という流れだった。
だが知波単軍は自分達の勝手な判断で次々に突撃、玉砕されてしまった(口頭で後退と言われても突撃と聞き間違える始末)。
身も蓋もない言い方をすれば、(少なくとも劇場版で描かれた範囲では)大洗の足を引っ張る役に終始していた。
西隊長「紅茶って飲んだことないんだよなー」
その後の大学選抜チームとの対決でも参戦、しかし勘違いからチハを22両も連れてきてしまい初っ端から躓く。
当然ダージリンからは呆れ気味に怒られたものの、逆に言えばそれだけの量をしれっと動かしてくれる気の良さが現れている。
試合中は幾度も突撃したい衝動に駆られ撃破されていくも、福田の進言とそれを受け入れた西の命令で待ち伏せ作戦を実行、
以降はアヒルの被り物を戦車に取り付け行動するようになる。
さらに「最強の助っ人」である大洗のアヒルさんチームと合流、巧みな連携でパーシング2両を撃破するも、
最終的に相手の隊長、島田愛里寿によって全車両撃破された。
とはいえ、西住姉妹以外でまともにセンチュリオンと対峙できたのは彼女らぐらいである。スペックが悪いんやスペックが……。
EDでは汽車に乗って帰る姿が描かれた。
西以外全員疲れ果てて眠っており、中には床に寝そべっている者までいる。
最終章第1話にもワンシーンだけ登場。
相変わらずの突撃大好き振りを発揮しており、大学選抜選抜戦を経て遮二無二突撃するばかりの姿勢を改めた、という訳ではないらしい。
……しかし続く第2話では、福田のある閃きにより大変革が訪れる。
その場での砲撃に「足踏み突撃」、撤収する時は「さよなら突撃」と、あらゆる作戦行動に「突撃」と付ける事により、
知波単生たちの突撃癖をプラスの方向にコントロールすることに成功したのだ。
この成果は非常に大きく、知波単を前評判通りの突撃集団と侮っていた(事実故仕方あるまいが)コアラの森学園に1回戦にて勝利。
最初は同様に大洗も侮っており、BC自由学園に前評判を覆す罠で追い込まれるといった経験から思い直し油断を捨てる事がなければ同様に敗退していた可能性が高い。
また福田の貢献だけではなく西自身も共に彼女自身も大いに成長を果たしている。
今まで御しきれなかった生徒達を纏めあげており、砲撃のタイミングを慎重に見計らい、正確な撤収の判断すら下せるようになるなど自身にもあった突撃癖ほほぼ完全に抑え込んでいた。
他の生徒たちも言葉遊びの結果とはいえしっかり西の命令に従っており、中には地図を元に地形の悪化から大洗の罠に気づきかける生徒もいるなど彼女たちも成長を見せている。
夜戦が初めてである福田が暗いのが苦手と漏らせば、スピーカーで歌を流し合唱して元気づけるなど仲の良さと団結力も見せた。
そんな大洗戦では成長した彼女らとは真逆に拘りを捨てきれなかったサメさんチームを真っ先に撃破すると、
遊撃を繰り返し大洗が高地を取るのを阻止。さらに池に追い込み、何と水陸両用戦車である特二式内火艇での奇襲で大洗を混乱に陥れる。
さらにそれすらも囮であり本命の部隊で挟撃。おまけにアヒルさんチームから学んだバルーンによる偽装による奇襲を加えこれからカバさんチームを守ろうとしたカモさんチームを撃破。
追い詰められたカメさんチームを守るためにレオポンさんチームが前に出れば「堅いのが前に出たぞ!」と好機を捉え装甲に優れるこちらも撃破してしまう。(実はレオポンさんチームが被撃破0で終わったのはこの試合が最初である。)
その後どうにか脱出した大洗により今度は沼にすり鉢状の沼に誘い込まれ包囲されかける。
この時は反骨心をむき出しにしてしまい、今までの突撃癖が復活しかけてあわや元の木阿弥かと思われた。
……が、西がここでなんと「撤退」を宣言。これまでの突撃命名作戦でもなく、劇場版のように「転身」とごまかすでもなく撤退と断言した。
彼女の成長が見せた決断により知波単は機動力を活かし包囲完成前に脱出に成功。月の下に再起を誓うのであった。
まさしく「帰ろう、帰ればまた来られるから」とばかりの名采配であろう。
その後は大洗の追撃を見事に躱しながら「大洗の主軸であるあんこうチームの撃破」を目標に作戦を展開。あちらの猛攻を凌ぎながらもこれを見事に各個撃破していく。
福田も独自行動の末にアヒルさんチームとの熾烈な一騎打ちを繰り広げた末、遂に競り勝ち本隊への合流を目指す。
あんこうチームが咄嗟の欺瞞作戦や配置転換(車長→麻子、装填手→みほ、操縦手→優花里)と優勝校エースさながらの粘り強い驚異を見せられるも食らいついていき、ついに撃破に成功する。
…………が、ここまで追い詰めてゆく中で手段と目的が見事に入れ替わっており「あんこうチームの撃破=勝利」と福田以外の全員が思い込んでいた。
(因みに舞台挨拶でのコメントによると知波単側の声優陣も台本の続きを読むまで「あれ、勝っちゃったぞ……?」と本気で思ったらしい。*9)
浮かれて万歳三唱をしているスキに潜んでいたフラッグ車のカメさんチームに奇襲を仕掛けられ、ようやく心得違いに気づくも時既に遅くフラッグ車を撃破され敗退と相成った。
なお福田はその事に気付いてはいたが既でのところで間に合わなかった。
しかしこの時点で大洗の残存車輌はそのフラッグ車のみであり、僅かな慢心さえなければ大洗を下していた可能性の高い試合だった。
そうでなくとも優勝校たる大洗をあと一歩まで追い詰めた戦果は大きい。
なお大洗は試合前に知波単を侮っていたことを反省してか(それと一回戦でBC自由学園の偵察にて見事に騙された事も影響しているのか)、続く他の二回戦の試合に各チームで分散して観戦・偵察に向かっていた。*10
また目的と手段が入れ替わってしまったものの「大洗の軸であるあんこうチームを倒し総崩れを狙う」という作戦自体も間違いではなかった。
あんこうチームの早期撃破から総崩れを狙う作戦は外伝作品でも実行されているがどの媒体でも撃破まで至らず「誰もが思いつく策だが誰も実行できない策」そう思われていた準決勝にて(作戦として意図したものでない可能性はあるが)実現してしまう事となり……。
このように知波単はこれまでの悪癖や頼りなさから来る評判を払拭するほどの大成長、どころか大覚醒を遂げている。
最大の弱点である突撃癖が制御された事により持ち前の練度の高さ、機動力、そして団結力を存分に活かせるようになった今、
知波単は間違いなくこれまで大洗が戦った他の強豪校に肩を並べる存在へと躍進を遂げたと言えるだろう。
【もっとらぶらぶ作戦です!での活躍】
スピンオフ漫画である本作においても、劇場版放映後に登場。
彼女たちがメインのサブタイトルは「~であります!」で統一されている。
アンツィオ同様、基本的におバカの集団という扱いで、本編における猪突猛進かつ脳筋な一面が強調されているが、純粋かつ和気藹々としている描写が多い。
一方で恋愛においてはどうしようもなく奥手であり、徹子の部屋ならぬ『ダージリンの部屋』において、ダージリンから「恋愛でも突撃一辺倒なのか」と問われたときには、その場にいた全員が口ごもってしまった*11。
劇場版でタッグを組んだアヒル殿ことアヒルさんチームともよく絡む。
中でも福田は最終章での件もあってか特に絡みが多い。
時折某海鮮一家や青い猫型ロボ、片目の妖怪少年の漫画のようなタッチで描かれるなど、昔の漫画のようなリアクションをすることがある。というか3つ目はおまけ漫画で実際にパロディされた。
特に細見はその髪型からネタにされることが多い。
アヒルさんチーム「「「「つ・い・き・しゅ・う・せ・い!」」」」
知波単「「「「と・つ・げ・き?」」」」」
アヒルさんチーム「「「「違うって!!!!」」」」
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▷ コメント欄
- 実は貧乏な戦時中日本エミュしているだけの金持ちお嬢様学校なんだっけ? -- 名無しさん (2018-06-24 16:53:15)
- ↑ 他にも使わないだけで五式中戦車などチハ以外の戦車も保有していると聞く。どっちもソースが分からないんだが、どこから出た情報なんだ? 少なくとも劇場版のパンフと小説上巻ではそんな記述は見覚えが無い -- 名無しさん (2018-06-24 17:59:34)
- リボンの武者での強キャラ感の有る絵は見物だよ、福田だけバカボンに出てきそうな笑顔だけど -- 名無しさん (2018-06-24 18:42:05)
- ↑2 ドラマCDからかな? -- 名無しさん (2018-06-25 00:43:52)
- 福田の中の人は、秋山っぽい軍人口調のビーバーをやることになる -- 名無しさん (2018-06-25 21:02:28)
- ↑揚げ足取りになるけどビーバーじゃなくてプレーリー。「とりあえず突撃であります!」で福田思い出した人何人かいそう -- 名無しさん (2018-06-26 13:25:10)
- 突撃も各車バラバラでもなく一斉に突っ込めるあたり練度は高いよな -- 名無しさん (2018-06-26 17:32:00)
- 実際M8装甲車でキングタイガー撃破した例もあるし、チハでパーシング倒すのも不可能ではないんだな(実戦であんな至近距離まで近づくのはまず不可能というのは置いといて) -- 名無しさん (2018-06-26 23:41:22)
- ↑3 「なんか福田みたいなキャラがいるなあ」と思ってたらEDのキャスト見て驚いた覚えがある。 -- 名無しさん (2018-06-27 12:02:50)
- 西隊長以外に常に谷間見せてるキャラってだれかいたっけ? -- 名無しさん (2018-06-27 14:33:44)
- 大学選抜のアズミとか? -- 名無しさん (2018-06-27 14:38:14)
- ↑胸元開いてるだけで見えなかった気がする -- 名無しさん (2018-06-27 14:44:57)
- 玉田の撃破した一両目に関しては、新砲塔チハの47mm砲(0距離だと貫徹力80mm超)なので、車体側面(50mm~75mm)に当たったから、で説明できる。玉田の二両目と細見の一両目は・・・まあ両方とも砲塔下部の傾斜部に当たってるので、ショットトラップで車体天板(30mm厚)が抜かれたと考えればなんとか。 -- 名無しさん (2018-07-03 20:31:44)
- ↑「旧砲塔のゼロ距離貫通力が26mm、ここに2倍の根性を込める事で52mm、そして車内から2人掛かりで押す事で104mmの装甲を理論上抜くことが可能なのだ!」「流石であります!」 -- 名無しさん (2018-07-03 20:48:18)
- ↑きゅ、92式徹甲弾なら75mで30mm越えるからぎりぎりいけるし! -- 名無しさん (2018-07-04 00:07:55)
- 突撃を捨てて新たな突撃を得た -- 名無しさん (2019-06-25 18:56:40)
- 突撃を捨てたわけではないと思うけど。使いどころをわきまえるようになっただけかと -- 名無しさん (2019-06-25 19:26:32)
- ジャングル・・・・野戦・・・・日本軍・・・何も起きないはずがなく・・・ -- 名無しさん (2019-06-25 19:43:05)
- 「行動に『突撃』と付けることで制御する」というギャグじみた解決策を出した上で、窮地で「転身ではなく撤退」とガチの意識変化を促すのはクッソ上手い魅せ方だと思ったわ。あの瞬間まで西隊長自身は考えを出してないのも意表を突く一因 -- 名無しさん (2019-06-25 20:46:19)
- 本文中にも以外 -- 名無しさん (2019-06-25 22:22:06)
- ↑誤投稿しました。 -- 名無しさん (2019-06-25 22:23:38)
- 福田を元気づけるシーンで「コイツら、、マジで良く変わってる!!」とウルウルきて、そのまま泣きっぱなしで、西隊長の「撤退」でボロボロ泣いた。最悪桃ちゃんの推薦は他に手もあるだろうし、3章で勝って欲しいとまで思った -- 名無しさん (2019-06-26 22:35:34)
- アヒルさんチームは余計な事をしてしまったの? -- 名無しさん (2019-06-26 23:26:39)
- 第三話ではぜひともここぞというタイミングでの突撃をみせて欲しいな。 -- 名無しさん (2019-06-27 01:26:14)
- ↑2とはいえ思いついたのは福田の手柄だからなんとも。むしろ運動部的に見ればこれぞ切磋琢磨って感じで個人的にはいい -- 名無しさん (2019-06-27 05:34:07)
- 一度上手く行ったからその戦法を至上とするとか典型的な悪しき慣習なのでは…? -- 名無しさん (2019-06-27 10:35:53)
- ↑でも旧日本軍、に限らずどこの国でも組織でもやらかしてるヘマではある。人間て一度型に嵌ると抜け出すのを徹底的に嫌がる生き物だから。それを克服するにはよほどの天才と成功を無にするほどの失敗の経験、それと変革を恐れぬ意志と実行力が必要になる。で、今回ようやくそれが全部そろった -- 名無しさん (2019-08-11 23:09:07)
- 日本軍に特攻のイメージが一般化したのは組織だってやったこととそれが目的になっていたからだと思う。ってこれ本編初期の知波単そのものじゃね? -- 名無しさん (2019-09-30 23:39:05)
- 川辺の奇襲の際に西原が「III号突…某」と言い直してたあたり、突撃という単語の使用をある程度制限かけてたのかもしれない? -- 名無しさん (2020-05-20 19:16:12)
- そういや千葉だから大洗の近所だよな、汽車で行けるし -- 名無しさん (2020-06-13 03:06:45)
- ↑ 第三話でアヒルさんチーム対福ちゃん車のタイマンになる展開も熱かったな -- 名無しさん (2021-04-24 23:26:34)
- 登場キャラ全員に名前ありって、パワプロ99の冥球島に登場した極亜久商業みたいだ -- 名無しさん (2021-11-13 17:54:44)
- 千葉短期大学って実在したらしいね -- 名無しさん (2023-03-25 10:01:18)
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*2 エキシビションでの「突撃して散りましょうぞー!」、大学選抜戦での「この負けっぷり、いつもの我々ですな!」といった台詞からもうかがえる。
*3 イタリア軍の「ヘタリア」ネタと似た状況と言える。
*4 パーシングは第二次大戦中で最も高性能な戦車の一角である。対してチハは最低クラスであり、これほどの性能差は乗員の技能云々で覆せるものではない。従って現物のチハでパーシングを撃破するのはまず不可能と言って良い。
*5 Amazon限定戦車トークCDではプロデューサーに「スタッフは頭がおかしい(いい意味で)」とコメントされている。
*6 装甲・主砲火力は新砲塔チハと遜色がなく、機動力も優秀であった
*7 チハの装甲では黒森峰所有戦車の火力を凌ぐ事は出来ず、山道で先頭車両が擱座でもしてしまえば立ち往生している間に後続が的当ての的状態となる為。
*8 「全国大会優勝校は準優勝校が1回戦と2回戦を戦った学校のチームと組む」というもの。本来なら継続高校も大洗チームに加わる筈だったのだが、ミカが辞退したため大洗・知波単連合チームとなったのである。
*9 更なる余談だが、同舞台挨拶ではみほ役の渕上氏はあんこうチームが撃破されてもまだ終わりではない事を普通に理解していたらしい。
*10 実際、一回戦さえ観戦していれば知波単の躍進にはある程度気づけたはずである
*11 福田だけは首をかしげていた
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