アクセル(Battle Spirits)

ページ名:アクセル_Battle Spirits_

登録日:2018/06/21 Thu 00:29:18
更新日:2024/02/26 Mon 13:47:28NEW!
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バトルスピリッツ バトスピ キーワード能力 ソリティア フラッシュタイミング オープンして手元に置く




【アクセル】とは、バトルスピリッツにおけるキーワード能力の一つ。




概要

アクセルは「十二神皇編 第3章」で登場したスピリットカード、またはブレイヴカードの持つ能力。
テキストは以下のとおり。


メイン/フラッシュ【アクセル】コスト*(*)(この効果は手札から使用できる)
(固有効果)
この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。


手札からアクセルの効果によって定められたコストを支払うことで発揮できる。
その後効果を使用したカードは公開情報のまま手元へと置かれる。
その特徴は手札という非公開の領域から効果を発揮できる点。
とっさの防御やアタック補助で相手の思惑を崩すなど特にフラッシュタイミングで使える効果なら攻防の駆け引きで優位に働く。
その性質はまさにスピリットをマジックカードの代わりのように扱う効果*1といえる。


マジックカードのように使えるがマジックではなくあくまでスピリットとしての効果(緑の古参効果【神速】に近い)であるため、
フィニッシャー級カードが持っている事が多かった『相手はマジックカードを使えない』効果を無視して使用できる。
例えば『深淵の巨剣アビス・アポカリプス』でマジックとバーストを使えない状態でも、
アクセルはそのどちらでもないため、手札から使うことで反撃が可能。



また、「手元へと置かれる」という点も特徴。



「オープンして手元へ置かれたカード」

手元へ置かれたカードは相手に公開されていること以外はルール上、手札と同じようにプレイを行うことができる。
つまりアクセルを使用したスピリットは普通にコストを支払えばメインステップで召喚を行うことができる。


ただし、手札ではないため手札を対象とした効果や手札にあることを条件とした効果は使用できない。
例としては【バースト】としてセットできない。バーストは手札からセットできるものと定義されているからである。
そして何よりこの【アクセル】は手札にある場合のみに発揮される効果であり、
一度アクセルを使用したスピリットは何かしらの方法で手札まで戻さなければ再びアクセルを使用することはできない。
また、これらの性質は逆に言えば相手のハンデス効果が効かないというメリットにもなる。


つまり、アクセルはカードアドバンテージを失わずにマジックカードと同じ結果が得られるという非常にメリットの多い能力である。


バトスピでは1年目の第2弾の頃から「オープンして手元へ置く」効果が存在していた。
手元へ置く効果は長年黄の色の役割であり、手元をサポートするような効果もごく少数しか存在しなかった。
この【アクセル】登場後は全色でサポートが増加、それに伴いそれまでごく少数だった手元へのメタカードも数が増えることになる。


欠点

当然ながら構造上の欠点もいくつか存在している。


◆【アクセル】のコストはスピリットを対象にした効果では変更できない。
アクセルのコストはスピリットのコストとは別に記述された個別のものである。
そのため、既存のカードでは軽減シンボルを増やしたりコストを下げたりすることができず、アクセル専用のサポートに頼る必要がある。


◆再利用にタイムラグが生じる
マジックカードは使用後すぐにトラッシュ(墓地)へと置かれる。
そのため【光芒】のような墓地から回収する効果さえあればすぐに再利用ができる。
しかし【アクセル】は一度手元を経由する関係上手元から離さないと【アクセル】としては再利用できない。


◆スピリットとして召喚した後の場での効果が少ない
【アクセル】の記述は効果欄をかなり広く使用するため、普通のスピリットとしての効果欄を圧迫する。
そのためフィールドではバニラ同然だったり、効果をあまり持っていないというスピリットが多い。


◆スピリットの効果に耐性があるカードには効かない
発揮しているのはスピリットカードの効果であるため、比較的所持者の多いスピリットへの耐性で防がれてしまう。
その点、ブレイヴカードでありながらアクセルを持つ「白夜の宝剣ミッドナイト・サン(リバイバル)」は、
ブレイヴへの耐性を持つカードが多くないという点から効きやすい効果となっている。



これらの特徴は過去にマジックカードでのソリティアコンボを生み出してしまった反省からの調整要素。
そのはずなのだが…



よく使われる【アクセル】所持カード

  • 戦鬼ムルシエラ

アクセルはコアが3個以下しか置かれていないスピリットを全て破壊という非常に強力な全体除去。
このスピリットの存在から召喚を控えてコアを4個置いたスピリットを残すというプレイングが流行した。


  • 機巧武者E-ナオマサ、己械人シェパードール

アクセル版のウォール系カード。
どちらのスピリットも場では効果を持たないが、戦闘要員の水増し程度には働くため、同効果のマジックより優先するプレイヤーも多い。


  • 巨人王子ラクシュマナ、巨人王子シャトルグナ、人馬巨人トロイデス(リバイバル)、三つ首海賊団ルキ

自分の手元にあるこのスピリットカードのシンボルは、フィールドにあるものとしても扱う。


という共通効果を持つ。
これにより、アクセル発揮後は軽減用シンボルとしても働くうえに手元へのメタが少ないことから除去もされにくい。
特に序盤でテンポを落とさずにドローができるラクシュマナの採用率が高い。


  • 加速癸鳥エアイレイザー

手札にあるこのスピリットカードは、『自分のアタックステップ』に相手がマジックカードを使用したとき、
その効果発揮前に次の【アクセル】を使用できる。
【アクセル】コスト5(緑2白2)(この効果は手札から使用できる)
そのマジックの効果を無効にする。
この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。

バトスピでは非常に珍しい割り込み型のカウンターカード
そのため、アクセルの発揮タイミングも独特の記述になっている。
非常に強力なカードではあるのだが、【アクセル】が流行したせいでマジックカードの採用率が下がり、使いにくくなるというジレンマに陥っている。


  • 甲寅獣リボル・コレオン他、神皇・異魔神サポートサイクル

メイン【アクセル】コスト4(2)(この効果は手札から使用できる)
自分のデッキを上から3枚オープンできる。
その中の系統:「異魔神」を持つブレイヴカード1枚と、系統:「神皇」/「十冠」を持つスピリットカード1枚を手札に加える。
残ったカードは破棄する。
この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。

手札補充効果として非常に使い勝手の良いカード群。
異魔神での召喚サポートを併せ持っており、たった4コストで合体スピリットを用意できる点も魅力。
しかしながらサイクルなのに収録方法がバラバラなうえ、全てが限定商品という非常に入手が厄介なカード。



アクセルのサポートカード

アクセルをサポートする効果が強力なのは黄色。
もともとはマジックへのサポートが手厚い色であり、
コンバットトリックの多い変則的な戦術をメインにしていることから、
似た傾向でアクセルのサポートを行う。
次いで紫、青の順にアクセルのサポートカードが多い。


さて、ここからが大問題である。


申の十二神皇ハヌマーリン

スピリット(制限カード<1>)
6(黄3青1)/黄/神皇・想獣
<1>Lv1 10000 <2>Lv2 12000 <3>Lv3 15000
Lv1・Lv2・Lv3《封印》『このスピリットの召喚時』
自分のリザーブの[ソウルコア]を自分のライフに置ける。
Lv1・Lv2・Lv3『お互いのアタックステップ』
自分の手札の【アクセル】をコストを支払わずに使用できる。
そうしたとき、手元に置かずに、コストを支払わずに召喚できる。
《封印時》Lv3『自分のアタックステップ』
系統:「神皇」/「十冠」を持つ自分のスピリットがアタックしている間、
Lv1/Lv2の相手のスピリットすべてはブロックできない。
シンボル:黄


問題のカードその1


《封印》と《封印時》の効果も持つが、そっちはオマケ程度の要素。
本命は2番目の効果である。


上でアクセルの欠点をいくつか挙げたが、

  • アクセルコストは変更しにくい→アクセルを指定してノーコスト化する
  • 一度手元を経由するので再利用がしにくい→直接場に召喚するので手札への回収も容易になる

と、見事なまでにアクセルの欠点の大半を消してしまう効果である。
こんなカードがなんとアクセルが初登場した弾に収録されている
ミカファールの反省?そんなもの全然してませんよ。
トラッシュからスピリットを回収する妖精神官アンドロメダ(リバイバル)や、
丙の星獣スター・キャンベルを使いシンボルを増やす猿道士オンコットを何度も使用するループを形成。
最終的に一撃で5点の致死ダメージを与えるというソリティアデッキが流行した。
対策カードへの対策も前述のエアイレイザーでバッチリという隙の無さである。
そしてアクセル関連の効果で初の制限カード〈1〉に指定された


このカード1枚への依存度が高いため制限カード化以降はループデッキは也を潜めることになった。


庚の猿王ヴァーリン

スピリット(制限カード<1>)
6(黄3青2)/黄/十冠・想獣
<1>Lv1 5000 <2>Lv2 7000 <3>Lv3 9000
フラッシュ【アクセル】コスト4(3)(この効果は手札から使用できる)
自分の手元にあるスピリットカード1枚を手札に戻す。
この効果で黄のスピリットカードを戻したとき、相手のスピリット1体を手札に戻す。
この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。
《封印時》Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
自分の【アクセル】の効果発揮後、このターンの間、このスピリットに黄のシンボル1つを追加する。
シンボル:黄


問題のカードその2


アクセルでありながら手元のカードを戻すという、悪さしてくださいといわんばかりの効果。
元はアクセルカードの再利用を想定したデザイナーコンボのカード。
しかしながら、同名カードへの制限がないため2枚あればそれだけでお互いを回収するループとなる。
コアが続く限りループによって相手スピリットを除去、ハヌマーリンでノーコスト化すればさながら全体除去として機能する。
その他にも鼬のツイタチで無限アタックをしたり、ウォール系のアクセルを回収したりと特化デッキでは八面六臂の活躍を見せた。
ハヌマーリンとセットで暴れ回ったこともあり、同じタイミングで制限カードとなる。発売からわずか半年であった。
同名2枚での回収ループができなくなったことで、今はあまり採用されなくなっている。


黄の起源龍デルフィニュート

スピリット
5(3)/黄/起源龍
<1>Lv1 7000 <2>Lv2 9000 <4>Lv3 12000
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』
自分の手札にあるスピリットカード/マジックカード3枚までをオープンして手元に置く。
この効果でオープンしたカード1枚につき、自分はデッキから1枚ドローする。
その後、この効果でオープンしたカードの【アクセル】すべてを、コストを支払わずに発揮できる。
《封印時》Lv3
このスピリットは相手の効果を受けない。
シンボル:黄


上の2枚のカードを引きこみ、デッキを安定させていた潤滑剤。
普通に召喚するだけでも3枚ドロー、オープンしたのが【アクセル】ならノーコストで発揮とこれでもかというほどのアドバンテージの塊の効果である。
ただし、『このスピリットの召喚時』と大量ドロー系の効果は【バースト】を踏みやすく、対策自体は非常に容易。
上記2枚のカードが制限されたことで必殺力を失い、以前ほどの活躍は見られなくなっている。
それでも黄色デッキではとりあえず必須カードと言われるくらいには強力。


道化神レディ・フランケリー

スピリット
4(3)/紫/道化神
<1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000
このスピリットカードの【アクセル】はトラッシュからも使用できる。
フラッシュ【アクセル】コスト3(2)(この効果は手札から使用できる)
相手のスピリット/アルティメットのコア1個を相手のリザーブに置く。
この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。
Lv2
自分の手札にある【アクセル】の記述を持たない紫のスピリットカードすべてに、このスピリットの【アクセル】を与える。
シンボル:紫

こちらは紫のアクセルサポート。
自身のアクセルをコピーしてアクセルを持たないスピリットに配る効果を持つ。
トラッシュからでもアクセルを発揮でき、何度もフィールドに戻ってくるため除去にも強く、
またコピーされるアクセルの内容もコストの軽い除去効果であるため連続使用できて非常に厄介。



これら以外では、【アクセル】を連打することでフィニッシャー「不思議王ジークフリード・マッドハッター」の、
連続アタックを決める黄のビートダウンデッキ【四道】などが有力な【アクセル】デッキ。



アニメにおいて

ダブルドライブ』にてキキ・ベーレシア(CV:佐倉綾音)が使用。
申の十二神皇ハヌマーリンを使用し、猿道士オンコットでシンボルを増やす戦術をメインにしていた。
しかしながらCGデザインがされているアクセルスピリットはこのオンコットだけなため、
ハヌマーリンとセットではこれ以外のアクセルを使用していない。
キキはハヌマーリンを失ってから、E-ナオマサを使用している*2
また、『ミラージュ』ではヴァルト・パークスが己械人シェパードールのアクセルを使用し、自身の最後のライフを守った。使用色不一致&CG未実装なのでやはり召喚されなかった



余談

後にバトスピでは仮面ライダーコラボのパックで仮面ライダーアクセルが登場しているが能力としての【アクセル】を所持していない。
このことについてラジオで杉田智和がネタにしていた。
ちなみに3形態存在する仮面ライダーアクセルはすべて【神速】もしくは【チェンジ】を持つため、
【アクセル】と同じく手札から使用する効果は使える。
コラボカードにはアクセルを所持するカードが2年ほど存在していなかったが、
【決めろ!カードスラッシュ】以降はデジモンやゴジラの一部にアクセルを所持するカードが登場している。



《アニヲタ民》
フラッシュ【アクセル】コスト4(3)(この効果は手札から使用できる)
この項目を追記・修正する。
この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。



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*1 なお、【アクセル】とは別に文字通りマジックカードとして使えるスピリットカードも存在する。
*2 アクセルとして使うだけならスピリットとしてのCGが必要ないため

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