カキン帝国(HUNTER×HUNTER)

ページ名:カキン帝国_HUNTER_HUNTER_

登録日:2018/02/18 (日) 02:10:00
更新日:2024/02/19 Mon 11:43:33NEW!
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hunter×hunter 蠱毒 バトルロイヤル 王族 国家 架空の国家 帝国 所要時間30分以上の項目 地獄絵図 カキン帝国 ホイコーロ一族 権謀術数 守護霊獣 壺中卵の儀 壺中卵の儀よりも死者が出ているかもしれない第287期ハンター試験





カキン帝国とは漫画『HUNTER×HUNTER』に出てくる架空の国家。




【概要】

ハンター世界における大陸の1つ「アイジエン大陸」の中央に位置する国。
初出はキメラアント編序盤。
元々は違う国名の長い歴史を持つ国家であったが、革命により帝国社会主義から議会民主主義にシフト。
その際、それまで国を支配していた王族の名前が付けられていた国名を変え現在に至った。
そのため、形式上は全く新しい国家となっている。


新国家として再出発した際、各国との条約や密約の更新を誤魔化しており、
暗黒大陸への不可侵条約を破ってもペナルティを課せられなくなったことを利用して暗黒大陸へ進出する計画を立案。
その過程でビヨンド=ネテロと接触。両者共に利害が一致し協力関係を結んでいる。


当代の王はナスビー=ホイコーロ。
超巨大移民船ブラックホエール号を指揮し、ビヨンド=ネテロと共に暗黒大陸進出という人類史上初の偉業を成そうと考えている。


ただ、暗黒大陸への侵入は文字通り「人類の存亡の危機」を意味する上に、
法的手段・軍事的手段でカキン帝国を止めることはすでに難しかったため、カキン帝国を牽制しようとする5大陸連合「V5」やハンター協会との密約により、
カキン帝国を5大陸連合に迎え入れて「V6」に、暗黒大陸進出というナスビーの偉業をたたえる代わりに暗黒大陸調査の利益はV6で山分けに、
そしてブラックホエール号に乗った人々の大半は暗黒大陸前の空白地帯の大陸に「ここが暗黒大陸」と偽って降ろし、
実際に暗黒大陸に向かうのはハンター協会やビヨンド=ネテロの仲間の精鋭ら少数の予定。


モデルはおそらく中国。王朝が存続したままで近年の経済発展を果たした中国と考えればよい。



【関係用語】

  • 壺中卵の儀

カキン帝国王家に代々伝わる儀式であり初代国王が「蠱毒」に発想を得て子孫繁栄の為に遺した念能力、および儀式。
人間の頭を模した壺に王子がその血を一滴注ぎ、中央の穴に手を入れ「王になりたい」という意思を念じると、壺から妖精のような念獣が出現。
「守護霊獣」の卵をその口に押し入れることで儀式が終わる。
そしてその後は「王位継承戦」という名目の、王子同士で行うバトルロイヤル兼生き残りサバイバルレースに移行する。
なおこの儀式の真意や守護霊獣に関する情報は王子達には一切伝えられない。
つまりカキン王家の真の姿とは、先祖代々王族同士で念を用いた情け容赦ない殺し合い・騙し合いを繰り広げ、「強い王」を選別してきた一族。
人道的観点はともかく、群雄割拠する国々の中で小国であったカキン国が、王家の断絶もなく今日まで発展してきた一因と言える。



  • 守護霊獣

子孫繁栄を願う者が遺した強い念によって生み出された念獣。
初代王の具現化壺から生まれ、それぞれが念系統と固有能力を持ち、王子の影響を受けた付加能力を有したり独自に行動したりと複雑。
死者の縁の深い者に憑依・寄生する死後の念で、この場合はホイコーロ一族限定。
壺中卵の儀により生み出される寄生型の念能力の一種で、取り憑いた者のオーラを糧として成長。
その者の人となりに影響を受けた様々な形態・能力に変貌し、その者を補佐・守護する。その性質上1つとして同じ姿の霊獣はいない。
ただし王子が創り出した能力ではないため、王子の意思で霊獣を動かすことは出来ず、おまけに霊獣の視認も王子にはできない。
念獣達は生まれながら生態ルールが定められておりルールは以下の通り

1:霊獣同士は殺し合わない
2:霊獣の憑いた人間を直接攻撃することはない。

あくまで王子が練る権謀術数の手腕をサポートするための後方支援用念能力であり、直接戦闘のための能力ではない。
また、本人の念ではないためメモリ制限を受けることはなく、これとは別に念を習得することも可能(オーラの消耗が激しくなるが)。
ナスビー曰く「自身を形どる器」「弱く脆い器は王になれない」
王を守護するという特性から、王子を狙った普通の呪殺程度は弾いてしまうとのこと。


  • 王位継承戦

カキン帝国の新たな王を決めるための、カキン帝国伝統の王子達によるバトルロイヤル。
今回のルールは以下の通り

1.後継者の資格は14人の王子にのみ与えられる。
2.出港セレモニーに参加しないと不参加となる。
3.セレモニー前に誰かの死亡が確認されたら中止となる。
4.船の出発と共に継承戦スタート。
5.継承戦参加者の最終生存者は1名のみ。
6.国防法*1の解除はされていない。


継承戦開始後は14人の王子の中で唯一生き残った者だけが王子となれるが、その基準はあやふや。
ナスビー曰く「それをどう解釈するかも継承戦の1つ」
共通認識として王位継承戦に参加しない王子は王子としての自覚と誇りがない者とみなされ処刑される。


脱落した王子の居住区は完全閉鎖され、国王であってもその中に入ることは許可されない。


単純な処遇以外に壺中卵の儀による念能力・守護霊獣が絡んでいることも厄介であり、
クラピカはバリゲンの死後に「誰か一人でも王子が離脱できれば、壺中卵の儀の制約と誓約が崩れて守護霊獣が消えるのではないか」と推察したが、
王位継承の意志なく逃げ出そうとする継承戦参加者は壺中卵の儀の制約によって死の制裁が下される。
今回はブラックホエール号から逃げると同時に死ぬようになっており、船そのものが蠱毒の壺ということだろう。今までの王位継承戦も、それぞれの舞台が『壺』に見立てて用意されたものと思われる。



  • ブラックホエール号

略称「B・W号」
コククジラ型の超巨大移民船で最大20万人を収容可能。ホイコーロ一族は1号船に搭乗している。
5つの階層エリアで構成されており、

  • 1層目:通常の船。ブラックホエール号の最上部に浮かんでおり王族と政財界の要人、カキン国マフィア組長クラスが乗る
  • 2層目:富裕層が居住。司法局が存在。
  • 3~5層目:一般渡航客用居住区

という割り振り。規模や内部構造含め最早船というより移動する海上都市に近い。
ただし人員の割り振りは非常に極端。1層目は医師や医薬品含め厳重な管理がなされている一方で、一般渡航客エリアの運営はとんでもなく杜撰な上にテキトーと扱いの格差は極端。


おまけに一般渡航客エリアでは医師はほぼ存在せず、犯罪を含めたトラブルが多発するなど劣悪な環境にあり、マフィアをはじめ非正規乗客も多い。
各階層の出入りはカキン軍により厳重に管理されており気軽に往復することは不可能。
ただし船内にはカキン系の3大マフィアが潜り込んで暗躍し、マフィア達も各階層の往来を裏で取り仕切っているため往来の制限は完璧というわけではない。
3〜5層の乗客達は、国から船内労働・奉仕・実験体・臓器提供・降船後契約など、あらゆる手段で搾取され、僅かに残ったなけなしの金もマフィア達により搾取されるまさに地獄絵図と化している。
更にはカキンのお宝とヒソカ=モロウへの報復を狙う幻影旅団まで潜伏しているなど情勢は混沌の一言。


そもそもナスビー王にとって船に乗る民間人は王子達のバトルロイヤルのための生贄に過ぎず、船自体を蠱毒の壺に見立てており治安を統制する気はさらさらない模様。



  • 私設兵

王子が独自の人脈で集めた人材で構成された兵士。
上位王子5人の私設兵は幼少から王子のため身を捧げる訓練を受けており高い忠誠心と士気を持つ。
また5人限定だが王子の要請でハンター試験を受験し、ハンター協会の準会員になった者もいる。
準協会員は本来、各王子の私設兵とハンター協会が連携し、居住区外を警護する人材を募り、便宜的にハンター協会員としたものだが、規定は守られず準協会員も居住区を出入りしている。
そのため、準協会員は居住区外を警備という名目で行動可能。


  • 王妃所属兵

正規国王軍の中から各王妃に割り当てられた兵士達。
私設兵と比べ王子への帰属意識は少ないが、代わりに王妃に対する忠誠心が強い。


  • 従事者

所謂お世話係。
兵士と兼任する者や非戦闘員など様々。
従事者の申請人数が多いほど居住区内に持ち込める家具や日用品などの荷物重量の上限が増す。
ただし、その代償として従事者の数に反比例して支給される武器の量が減っていく。


  • 国王軍

船内エリアを監視警備しているカキン帝国の正規兵。
中立の立場で王子達の継承戦を見守り、死亡者が出た場合の処理や容疑者の拘束が役目。
軍帽を被りライフルなどを所持し、王子警護よりも重武装となっている。


軍のモチベーションは階層の環境と比例しており、3層以下ともなると兵士がマフィアから手数料代わりに賄賂を平然と受け取ったり治安維持をマフィアに頼ったり*2する一面もある。


  • 不可持民

カキン王国における不可触民。人間としてすら扱われなかった身分。
現在に至っても公職につくことすらかなわず、苛烈な差別を受けている様子。



【人物】

◆国王

  • ナスビー=ホイコーロ

後方支援に長けた霊獣が深謀遠慮の才溢れる王子に憑く事で灼たかとなるホイコーロ一族の運命!!


20万の贄積む箱舟で存分に切り拓くがよいホ!!


最後の一人御子になるまで……!!!


ビヨンドを雇い、暗黒大陸への進出・移民計画を打ち出したカキン帝国の現国王。
8人の正室との間に14人の王子がいる。
語尾に「~ホイ」「~ホ」と付けるのが口癖のでっぷりとした肥満体の巨漢。
ギャグっぽいビジュアルや名前、大らかな笑みとは裏腹に本性は非常に腹黒いまごうことなき狸親父。
「爪と牙しか持たない獣は遠からず滅びる」という持論から、
計略を行う時の間接的行程を重要視して知恵と策略を巡らせる権謀術数を尊び、特定の王子と王妃に肩入れするといった素振りを全く見せない。
何だかんだでかつてのサバイバルを生き残っただけはあるということだろう。*3


放任主義なのか継承戦に参加する王子達には、どんな主義主張を掲げようとも笑って流して妨害・干渉することもない大らかさも見せる。
兄弟姉妹同士が殺し合う継承戦に心を痛めて、命をかけてでも継承戦を中止させようとしたハルケンブルグに対し、
「他人に頼るな。口先だけの偽善ほど醜悪なものはない。」と言って彼に暗殺を決行させても、守護霊獣に守られて死なない姿・ハルケンブルグが自殺を試みても彼の守護霊獣の能力で自殺もできない姿を見せつけて「継承戦を逃れること・止めることは不可能」という事実を突きつける。
そしてハルケンブルグに「優先すべきは国!国民の命に決まっている」「業を背負わねば王にはなれぬ。王にならなければ国は変えられない」と言い放ち、「王などいらぬと、王になってから言え」と圧倒的貫録をもって息子の叛意を挫いて継承戦への参加を決意させるなど、
その老獪さと数々の修羅場を潜ってきた貫禄ある姿を見せている。



継承戦の犠牲になった王子の死を受け入れているが、娘の死に対して「カキン大樹の礎として今も生きている」と語っているなど本心は不明。



守護霊獣
細い10本の手足を生やした巨大な人面蜘蛛のような怪物。
しかしその外見は、大量の乳房のような突起を身体から生やし、女性器を模したような口を持つ十八禁モノのビジュアル。
老獪にして多くの子供を持つナスビーらしい姿といえるか。
能力は不明。


後継ぎが決まる継承戦が終わるまでは、この守護霊獣がナスビーを守っており、銃弾の類もナスビーには通用しない。



◆王子

ナスビー王の直系の子供に当たる14人の若者や子供。
当然子供の中には女子も含まれているが下記の理由によりひとまとめで王子扱い。
扱い的には出生順や性別に関係なく全員同等で、王位継承権を有する。
風貌は千差万別で生まれた順に番号が付くが番号=地位という訳では無い。
念について知るのはベンジャミンとその配下、そしてカミーラだけだったがクラピカの工作により全王子が念について知ることになる。
中にはマフィアとのつながりがある人物もいる。


ナスビー王の方針から、基本的に王子達には「自分が王になる」と信じて疑わない精神性を持つよう教育されている。


壺中卵の儀という死者の念を利用した血みどろの蠱毒の儀式を重ねてきた王族ゆえか、
念能力者に覚醒した王子は「能力を受け継ぐ」「死から蘇生する」「未来を予知する」といった、特質系*4と思しき特異な念能力を持っているケースが多い。
ただし特殊過ぎる制約や厳しい制約を課している能力なので、実際に系統が何なのかは不明。



ベンジャミン=ホイコーロ


父君 あれが資格持たぬ者の分を弁えぬ浅ましき実態!長兄として誠に恥じ入るばかり!
このベンジャミンが責任持って枝打ちし!!カキンの大樹を守る事この場で誓いまする!!


第1王子。ウンマ王妃の第一子。私設兵の数は13名。
筋骨隆々の巨体の男性でライオンを生身で絞め殺し、普段からすさまじいサイズのダンベルで筋トレをするなど超人的な怪力の持ち主。
性格は直情型でキレやすく、最短の道を好む上に傲慢でプライドも高いという悪い意味で典型的な脳筋キャラ。
一方で部下が臆せず理詰めで情報を提供すれば、部下の進言を素直に受け入れて的確な指示を下せる柔軟性と冷静さも併せ持つ。特にバルサミルコの意見には全幅の信頼を置き、戦略を血の気のままに決めることはない。
その性質から部下からは、苛烈さと器の大きさを併せ持つ「剛柔相備えた王の器」と讃えられ、全幅の信頼と忠誠を預けられている高いカリスマの持ち主でもある。


カキンの軍事最高副顧問の地位にも就いており、彼自身を含む彼の私設兵は全員が念能力者
尚且つ全員正式な国王軍兵士としての地位を持ち、この兵士たちの経歴はベンジャミン自身の念能力にも生かされている。
詳細は個別項目を参照。



カミーラ=ホイコーロ


許せない……!!間違ってるわこんな世界!!もう…!カミィが自分で変えるしかない!
願っただけで実現しないなんてどれだけ理不尽なのかしら!!!!


第2王子。ドゥアズル王妃の第一子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)12名。
高貴な雰囲気の美女だが、一人称は「カミィ」と非常に子供っぽい。
非常に傲慢な上にヒステリックで、何でも自分の思うままにならないと気が済まない自己中心的すぎる問題児。
他人を顎で使うことをさも当然であるかのように行い、「他王子達は自分に王位を譲って自ら自殺するべき」という思想を信じて疑わない残忍な人物。
周りの環境が自分の思い通りにならない現実に苛立つなど幼稚的な一面も見せており、わがままな子供がそのまま育ったような性格。
詳細は個別項目を参照。



チョウライ=ホイコーロ


光と闇を使いこなせてこそ真の王!! 継承戦は私の闇の真価を見せる場だ!!


第3王子。トウチョウレイ王妃の唯一の子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)15名。
頭髪の無い頭、色黒の肌の小柄な男性。
冷酷で高慢、贅沢を好む性格ではあるが、基本的には(必要でなければ)荒事を選ばず、継承戦で末子の赤ん坊ワブルが最初に狙われたと聞いた時には嫌悪感を示す他、王位継承戦自体よりも、むしろ王になった後の事ばかり考えてしまう心配性な一面ももつなど、良く悪くもまっとうな人間性をしている。
裏で繋がっているマフィアは最大勢力を誇るシュウ=ウ一家。組長のオニオール=ロンポウに対して「父さん」と内心呼んでいるが実の息子なのかどうかは不明。


念の情報と引き換えにクラピカと協定を結んだ。



守護霊獣
銅鑼と太陽をモチーフにした無機質な円盤状の姿。
顔と思しき部分があり、初登場時は目が閉じていたが、オイトがクラピカとともにやってきた時は彼女を凝視していた。
発現した能力は具現化複合型。


複数の条件を満たすことで複数の能力が発動する特異な性質を持つ。
霊獣の口から、既存のものにはない独自のデザインのコインを一日一回生み出す。
そのコインの所有者が条件を満たすことで様々な能力が発動するが、詳細は不明。
この硬貨は念能力者でない者やチョウライ自身にも視認や所持が可能。
時間が経過すると、効果に刻まれた数字が変化するようだがその法則も不明。


チョウライはこのコインは自分が持っていても意味がないと直感しており、
「王になった後の心配をしてしまう自分の性格を反映=王になった後に最大限の効果を発揮し、盤石の王となれる能力」と推測している。


ツェリードニヒ=ホイコーロ


七つの大罪には足りないものがある
無知の不知!!身の程を知らぬ者こそ最大の罪人!!
オレ以外の豚屑が国王になるなど論外!! 論外なのだ!!!


第4王子。ウンマ王妃の第二子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)15名。
表向きは髭を生やし落ち着いた雰囲気を醸し出す知的で博識な青年。
しかしその本性は気に入った女性*5を自身が所有するホテルに連れ込んだ後、生きたまま拷問・解体することを「芸術」と称するスナッフマニア。
性格も自分以外の王子を「腐った糞ゴミ共」「豚屑」呼ばわりする悪辣で傲岸不遜な人物で、特に自身の同腹の兄であるベンジャミンとの関係は最悪の一言。
その他、嘘を付く女を最も嫌いな存在と語っており、女性から内心見下されることを何よりも嫌っている様子。
裏で繋がっているマフィアはエイ=イ一家。


人体収集家としての顔も持ち、劇中では大量の緋の目の所有者であるとされる。
そのためクラピカの最後にして最重要ターゲットとして目を付けられており、暗黒大陸にクラピカが関わる切っ掛けを生んだ。
詳細は個別項目を参照。



ツベッパ=ホイコーロ


上の3人は醜悪すぎる 驕り 貪り 奢侈を尽くす
粛清すべきよ


第5王子。ドゥアズル王妃の第二子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)14名。
眼鏡をかけた研究者風の王子。長身のオカマっぽいビジュアルの女性。 なんらかの研究者なのか、居室には多くの数式やメモが並んでいる。


冷静な性格で現在の国政に厳しい意見を示すと同時にベンジャミン、カミーラ、チョウライといった上位3人の王子に国政を握らせることを危険視し、彼らを粛正すべきと断じている過激派な一面を持つ。
一方でツェリードニヒには好意的。ハルケンブルグが不参加という情報を聞いてから「継承戦は実質上位王子5人によるサバイバル」と考えて彼に共闘を持ちかけた。*6
この好意は彼の表向きの性格しか知らないゆえと思われる。


念能力をあえて明かすことで事態を膠着に持ち込んだクラピカに強い興味を示し、部下に彼を仲間に引き入れるように命じている。
「自己顕示欲の塊であるサレサレが第一回日曜晩餐会を欠席・ツベッパ監視の第一王子所属兵の配置転換」というわずかな情報から、「第一王子兵の念能力によるサレサレ殺害と次の標的は自分」と推測し、
念能力から身を守れない状況から「念能力に詳しい右腕(クラピカ)が必要」と判断している。


守護霊獣
車のように車輪が6つ付いた巨大なカエル。
発現した能力は変化系。
発動には「共同研究者パートナー」が必要となる共存型。
守護霊獣の体内で様々な効果を持つ薬品を生成する事ができる。


ツベッパ同様に用心深い性格のようで、ベンジャミンの部下達の前では一切姿を見せていない。
ツベッパの研究者らしく自分を過信しない性格もあってか、「共同研究者パートナー」を必要とするものとなっている。


タイソン=ホイコーロ


全人類がタイソン教徒になった時!!真の世界平和が訪れるの!!


第6王子。カットローノ王妃唯一の子。私設兵の数は5名。
非常に明るい性格で笑顔が絶えないおかめのような顔をした小柄な女性。
「愛で世界を救う」と謳う自作の宗教「タイソン教」の教祖(自称)。ぶっちゃけ脳内お花畑。
護衛をホスト風のイケメンで統一しており、イケメン好きな様子。


タイソン教典自体も有名な歌詞をたくさんパク引用しているという状態。ただし読み込んだジュリアーノ曰く「名曲の歌詞がてんこ盛りであるが、章ごとのコンセプトと選曲自体はしっかりしていて面白い」と内容は評価している(この評価にタイソンの守護霊獣の影響がどこまであるのかは不明)。
渡した教典を一切読んでないと正直に答えた際は、「人には自分のペースがある」と軽く許すなど、基本的におおらか。
ハンター協会員のジュリアーノに対しても、わざわざ彼の誕生日を(2ヶ月早く)一緒にいる間に祝うなど、政治的な才覚こそ皆無なようだが、部下を慮る・他者を愛する気持ちは強い。


クラピカの第一回念講習会参加は見送っているが、なにか思惑があったのかは不明。


ハンターのイズナビ&ジュリアーノと契約している。


守護霊獣
ヤモリを思わせる単眼の小型爬虫の群体「目玉ジャクシ」とそれらを生み出す母体の2種類。
母体の外見は浮遊する風船みたいな巨大なハート。
母体には天使のような羽が2対あり、身体の中央には単眼がある。
不気味極まりないのだがタイソン自身は見えないということもあり、守護霊獣を天使のような姿だと勝手に思い込んでいる。


発現した能力は放出系で拡散・徴収型。
タイソン教典を受け取った者に目玉ジャクシが憑依。目玉ジャクシは宿主からオーラを徴収し、替わりに幸福を与える。
幸福の度合いはタイソン教典の熟読度によって変化するが、教典唯一の禁忌を破ると厳しい罰が下る。
ジュリアーノは、経典を媒介にした「元気玉的な能力」が隠されていると推察しているが、詳細は不明。
ラゴンボくらい読みましょうよ」


作中では、経典を読み込んだジュリアーノがタイソンに傾倒する様子が見られた。



ルズールス=ホイコーロ


いや…麻薬中毒者の更生に使えんじゃねーかって思ってよ


第7王子。ドゥアズル王妃の第三子。私設兵の数は4名。
左右にだけ広がる奇抜なアフロヘアーと無精髭が特徴的なだらしのない男性。
煙管で麻薬を吸うなど非常にダウナーでカキン国のヤクザともつながりを持つが、一方で友人が麻薬のし過ぎで廃人になってしまったことから麻薬常習者の更生を真剣に考え、
ベンジャミンに更生案を阻まれている現状を悔やむ(※方法が方法なので阻まれること自体はおかしな話ではない)など根は善良なところも。
護衛のバショウからはそんな意外な一面を垣間見て高評価を得ており、同じアウトロー同士気が合うのか打ち解けている。
しかし普段は合法薬を吸いながら映画を見たりマイペースに過ごしたり、護衛をハンター試験に送り込むも全員不合格になるなど本人も自覚する通りあまり頭は良くなく、ツェリードニヒからは馬鹿にされている。


王位継承戦も諦めムードで当初の予定通りツベッパに付こうとしている。
裏で繋がっているマフィアはシャ=ア一家。
ハンターのバショウと契約している。


守護霊獣
アリジゴク風の霊獣。
発現した能力は具現化系と半強制型の操作系能力の複合。
標的の欲望を具現化し罠を張り、標的が罠にはまる(欲望を満たす)事で発動する。
詳細は不明だが半強制型と書いているので、欲望を満たしてくれたので協力するというプロセスで人を操作するのではないかと推測される。


サレサレ=ホイコーロ


継承戦などくそくらえーーーェェ!!
イェ〜〜〜〜!!!!


第8王子。スィンコスィンコ王妃唯一の子。私設兵の数は5名(サレサレの傍の女性含む)。
母親だよりで、美女を大量に侍らせて酒池肉林やハーレムを満喫し放蕩三昧の生活を送るデブ。
王位継承戦には興味がなく享楽三昧なため母から心配されているが、「世界が変わる」と周囲に前々から宣言するほどのライブを、第一回日曜晩餐会で披露しようとしていた。


しかし晩餐会を目前にベンジャミンの部下であるリハンに守護霊獣の能力を見切られ、彼の能力「異邦人」により守護霊獣を撃破される。無防備となったところを同じくベンジャミンの部下のウショウヒの念能力によって殺害された。彼が晩餐会のライブで何をしようとしていたのかは不明に終わった。表向きは体調不良としてその死は伏せられている。
ツェリードニヒ曰く晩餐会でサレサレがしようとしていたライブは「クソラップ」と評されており、ライブやラップは彼の前々からの下手の横好きな趣味だった様子。
ツベッパには「自己愛と自己顕示欲で出来ているような男」と酷評されており、「体調不良程度なら休むわけがない。重病ならそれを喜んで配信して『悲劇の主人公』に浸るはず」というあんまりな理由から、彼の欠席&ベンジャミン兵の配置換えによりサレサレはベンジャミン兵に暗殺されたと彼女は洞察した。


守護霊獣
見た目は無数の口が付いたボール。サレサレの傍で口から煙を絶えず吐き出すが、時折ゲップするなどやや下品。活動パターンはサレサレの性欲と強く連動している。
発現した能力は操作系。


拡散式の誘導型。強制力は低いが、多くの人間を操ることができるタイプ。
王子のテンションによって煙の量や影響範囲に変化はあるが半径約7mに及ぶ、霊獣が念能力者にしか見えない白い煙を吐き出し続ける。
その煙を吸った者のサレサレへの好意を増幅させることができ、吸った量が多いほど好意が増す。
吸い込んだ煙が定数を超えるとその者は「保菌者キャリアー」となり、頭上に小さな守護霊獣の分身が出現。
分身も周囲2mに渡り本体と同じ煙を撒き散らすため、保有した者が別の誰かと一定時間接触すれば更にその相手にも分身の霊獣が取り憑きその者の王子への好意を増幅させる。
こうして王子の信奉者をねずみ算式に伝染させていくことが可能。
標準的な好感度であれば70時間ほど、側近のように好感度がMAXな人間であれば8時間ほどで分身が生まれる。


劇中ではサレサレに好感を抱くようになり、次第にサレサレに深く心酔していきやがて妄信にも似た精神状態に陥る過程が描かれた。
洗脳は霊獣が取り除かれた時点で解除され、上昇した好感度も元に戻る。


酒池肉林やハーレムを好むサレサレらしい霊獣で、
「好感度を操作し国民全体の心を掌握する能力」「時間はかかるが一度成功すれば支持率100%の世界で最も強固な独裁国家が出来上がる」と称された。
ただし洗脳効果の発動にはまずサレサレの近くに洗脳したい対象者が長時間いる必要があり、
完璧な運用のためには「誰も念能力を知らない、政敵も無策でお人好しの阿呆ばかり(拡散するまでに時間がかかるので)」という前提が付くため上記の評価は実質夢想論である。


ほかの上位王子は自力で部下達の心からの忠誠を得ていることを踏まえると、カリスマ性のないサレサレゆえの能力となっており、洗脳以外はほとんど何も出来ない能力。
結局のところ、「口だけがたくさんある姿」「放っておくだけでも支持者が増える能力」から、母親だよりで自分からは何もしないサレサレの本質を反映した守護霊獣だったといえる。
能力を見切ったリハンの「何もかも母親任せで色と欲に塗れた性根が生んだ念獣」と言う評がその全てと言えるだろう。



ハルケンブルグ=ホイコーロ


セレモニーに参加したのは父上の顔を立てるため…血塗られた王位など要らない


第9王子。ドゥアズル王妃の第四子。私設兵の数は14名。
哲学青年ともいうべき聡明な雰囲気をまとう白人風の男性。
15歳で世界最高峰のミワル大学に入学しアーチェリー世界大会銀メダルを受賞した文武共に優れた人物。
思慮深く高潔な性格だが、歯に衣着せぬカキン帝国の政治批判を公然と行うことから王室からは煙たがられており、暗殺の危険もあったほど。
おまけに母親や姉2人との仲も険悪とのことで、半生は不遇だったと自ら語っている。


王位継承戦に参加する意思はないとハッキリ父親に断言するなど国王とは敵対的に接し、モモゼの死に心から哀しみを覚える人格者である。
王子の中ではツェリードニヒのことを好意的に受け止めている数少ない人物の1人。


カキン帝国の改革を考えているため、同じ考えを持つ改革派の支援者による後援団体や部下を持つ。


当初は王位継承戦に参加する意思はなく、モモゼの死を受けて初めて殺し合いだと知り、これ以上の犠牲を止めようと、
ナスビーの暗殺も覚悟の上で父に継承戦中止を求めて脅迫するが、彼の守護霊獣の存在によってナスビーの暗殺・クーデターにも失敗、
自分の守護霊獣によって自殺すら阻止されてしまい、
ナスビーの言葉を受けて、「自分が王となってこの悲劇の連鎖を断つ」と腹を括って全力で継承戦に臨むことを決意する。


ハルケンブルグに心服した部下達の持つ強い忠誠心・ハルケンブルグの覚悟と明晰さ・その念能力の強力さもあって、
継承戦への参加を決めたハルケンブルグをベンジャミンは「最優先の排除対象」と高く評価・危険視している。


守護霊獣
厳めしい表情を浮かべる身体が長い体毛のような羽に覆われた一つ目の鬼のような怪物。
発現した能力は強化系、相互協力型。
羽の刻印を持つ者が王子の元に多く集まる程、個々のポテンシャルを高めあう。
ただし刻印の維持にはハルケンブルグへの忠誠心が必須で、忠誠心がない場合刻印は10分程度で消える。
なお、羽のマークはハルケンブルグが好んで使うマークらしく、部下は王子が無自覚に行ったものだとすぐに分かった。


劇中ではハルケンブルグと私設兵全員がモモゼへの一斉に黙祷を捧げただけで部屋全てを満たす桁外れのオーラを噴出。ベンジャミンの兵士を蒼褪めさせ、ベンジャミンへの最大の脅威とまで見なされた。
意思を統一した際には、周囲に放出系の特徴を有した念の“鳴動”が発動し、単純な破壊力に換算すれば『音速を超える直径5mの火球』クラスにもなる。


また、刻印を刻み込むにあたって、混乱を避けるためかその瞬間を知られないようにするためかは不明だが、一時的に意識とその前後の記憶を失わせている。
このことから、操作系としての特性も有していると推測されている*7
しかし、強化系は操作系は不得手としているためか、軽い記憶操作に極振りしたもの(洗脳は無理だろうと推測されている)となっている。


さらに、忠誠を抱いていないものから羽が消えるという特性は、完全な味方か否かを振り分けられる機能であるともいえる。
実際そういう相手に対しては近づくことすら許さない姿勢を見せており、その時の羽を逆立てる様子から攻撃に反応して迎撃を行うタイプと予測されている。
迎撃時の能力は不明であるが、前述の記憶操作は自覚出来ない上に、迎撃型という制約を設けていれば「殺すべき相手の記憶の書き換え」が可能になるかもしれないと予測されている。
仮にそうでなかったとしても、一度でもその攻撃を受けてしまえば己の記憶がどこまで正しいかを自力で判断することが不可能となる。
よって、羽の存在は念を熟知する者ほど強い抑止力として働く。



また、部下と同じ立場でいることを好み、同じ覚悟を担う姿勢のハルケンブルグの性格ゆえか、羽の刻印はハルケンブルグ自身にも現れており、
念獣の能力の制約やリスクはハルケンブルグ自身も担っている危険性がある。


自らのオーラを矢として放つ能力(仮称)
ホイコーロ王と対峙し、他の王子と戦う覚悟を決めたハルケンブルグが覚醒した能力。
守護霊獣によって高められたハルケンブルグ(と部下達)のオーラをいしゆみに変え、意志をこめたオーラの矢を相手に放つ。
攻撃を喰らった相手はハルケンブルグの部下の意識に乗っ取られる。
この攻撃は、先手必勝で後手からの操作を受け付けない操作系の念能力者に対しても有効。


攻撃不可・防御不可というとんでもない能力だが、ハルケンブルグとその部下達の強い覚悟が合わさってこそのものであり、
バルサミルコは「一射ごとに命を削るほどの覚悟を秘めている」と見立てている。



カチョウ=ホイコーロ


あーもう!!給料分ぐらい働いてよね!!クズッッ!


第10王子。セイコ王妃の第一子。私設兵は未保有。ハンターのセンリツと契約している。
フウゲツの双子の姉。金髪。フウゲツとは対照的に高飛車で我儘という悪い意味で典型的なお嬢様然としている。
理由は不明だが、護衛・従事者の面々の容姿は醜悪なものを選んでいる様子。


そのわがままな性格から、護衛達にも煙たがられており、「あの部屋から少しでも離れられるならラッキー」とさえ思われている。
表向き仲のいい双子を演じているフウゲツのことも実際には利用しようとしているあくどさを持つ。


しかし心拍数で感情を読めるセンリツには「上記の態度は全て演技」と見抜かれており、
事実ベッドでは妹との写真を眺めて密かに涙ぐんでいたり、兄弟同士で殺し合わないといけない一族の不条理を嘆いているほか、わがままな態度も護衛達を自分から遠ざけて妹を守ってもらいたい思いから。
その後、センリツに対しモスキート音を使い密かにメッセージを送り、継承戦からの姉妹そろっての脱出を画策する。
晩餐会の日、フウゲツとともに継承戦からの脱出を図るが、それを阻止しようとする儀式の魔の手に襲われ、妹を逃がすために命を落とす。


しかし死してなお彼女の想いは霊獣に宿り、妹を守るための戦いを続ける。


また、カチョウ(の姿の守護霊獣)が健在であり、カチョウ本人の遺体は救命ボートで流されたためか、その死は露見していない様子。
脱出に失敗した後は司法局に拘束されることとなった。


守護霊獣・能力「2人セゾンキミガイナイ
形状は無形。発現した能力は具現化系の相互協力型。


死後の念に属するタイプの念能力で、カチョウとフウゲツの2人の内どちらかが死ぬと霊獣がその者の姿となり、もう一方が死ぬまで側で守る能力。
見た目はカチョウそのものであり、生前のカチョウと遜色ない行動を取ることが可能。
そのためカチョウの死は周囲に露見していない。



フウゲツ=ホイコーロ


(カーちん…)


第11王子。セイコ王妃の第二子。私設兵は未保有。
黒髪の穏やかな雰囲気の正統派美少女。カチョウとは双子の姉妹で姉妹の中は良好。
姉の事を「カーちん」と呼んで慕っている。


十二支んミザイストムからひそかに指令を受けたセンリツなどのサポートによって継承戦からカチョウと共に脱出を試みるも、
壺中卵の儀の「死の制裁」によって失敗。
しかし自身はカチョウの犠牲によってギリギリでブラックホエール号に戻ることで助かり、フウゲツ本人はカチョウの死を知ることなく彼女の2人セゾンキミガイナイをカチョウだと思っている。
脱出に失敗した後は司法局に拘束されることとなった。



守護霊獣・能力「魔法の抜け道マジックワーム
形状はワーム型。発現した能力は具現化系でカチョウとの相互協力型。


幼い頃にカチョウと二人で遊んだアスレチック遊具「魔法の抜け道マジックワーム」を模した守護霊獣の能力。
幼少の頃、フウゲツはカチョウと魔法の抜け道マジックワームを使って「世界旅行ごっこ」をして遊んでいた。


過酷な運命から悲しみにくれるフウゲツの前に突如発現した。


念で作り出したトンネルを通る事で自分の望んだ場所に行くことができる。
発動できるのは1日1回限定で目的地に辿り着くと帰りの扉が具現化する。
使用後の疲労感も大きい。


行きの扉はフウゲツの前に現れるが帰りの扉はカチョウにしか開けられない。
その代わりちゃんと扉を閉めれば帰りの扉から別の場所に移動できる。



モモゼ=ホイコーロ


お可哀想に 王の器でない者はあんなにも怯え周章ふためくのですね…


第12王子。セヴァンチ王妃の第一子。私設兵は未保有。
淑やかな雰囲気の美少女。
編み物を好むが内心では、なんら後ろ盾がないにもかかわらず「自分こそが王の器」と当然のように考えている、
ある意味でカキン国王位継承者としての教育を受けて育ったゆえの人格をしている。


母セヴァンチは弟マラヤームの方を特に構っており、セヴァンチ王妃所属兵による警護もなく周囲は他の上位王妃所属兵による警護のみという四面楚歌であり、
暗殺者の手によって、継承戦の王子最初の犠牲となった。


マラヤームの方を構ってはいたもののセヴァンチにとっても王位継承戦=殺し合いと理解していなかったようで、娘の死にはショックを受けて非常に取り乱していた。


付き人は警護兵6名だが全員が上位王妃所属のスパイであった。
ハンターのハンゾーと契約していたが、モモゼの死後ハンゾーはマラヤームを警護するビスケと合流した。


守護霊獣
見た目はドーモくん巨大なハムスターみたいなネズミ。
「おヒマ?」という声をかけ、「暇だ」と答えてしまった者に熊のぬいぐるみの頭をした蜘蛛型の念獣を寄生させて操る操作系能力を獲得した。
暇だと答えなくても、そう答えるまで延々付きまとう。
また、この念獣は対象者にしか見えず、何をもって対象者とされるかは不明。
無自覚に発動しているため、対象を無差別殺人鬼にする程度しかできなかった。
操られている側の意識はある程度残っているが、応答は「暇だったから」「頼まれたから」くらいになるなど、半強制型の能力。


しかしモモゼの意向を反映しているために、霊獣が暗躍する度に常時オーラを食い潰してしまい早々に霊獣を維持できるだけのオーラが喪失。
その結果体力の消耗も激しく念獣もそうそうに出せなくなった隙を突かれ、寝ていた所をスィンコスィンコ王妃所属兵の護衛タフディーに絞殺され死亡。王子達の中で最初の脱落者になった。
なお、守護霊獣の能力は上記の半強制型操作能力しか描かれていないので、他にどんな能力があるのかないのかなどは不明のまま亡くなった。


総じて被害を受ける側にとっては厄介極まりないが、ほぼ四面楚歌且つ情報不足の彼女にとって行動も能力もかみ合っていなかった。
「おヒマ?」と聞いてくることも、セヴァンチからあまり構われていなかったモモゼの心境を反映していた可能性があり、色々と不憫な娘である。



マラヤーム=ホイコーロ


ビスケー どこー!?


第13王子。セヴァンチ王妃の第二子。私設兵は未保有。
ハムスターをいつも持ち歩いている幼い少年。
母であるセヴァンチからは溺愛されていたがモモゼの死により過保護がより過剰となった。


付き人はハンターと警護兵合わせた警備18名、従事者6名。モモゼの警護をも取り込むことで防衛力を増強されている。
ハンターのビスケと契約している。


守護霊獣
見た目はドラゴンのような姿。
マラヤームの精神状態に左右されやすく、モモゼの死後マラヤームのストレスの影響で急速に巨大化。
攻撃的に変化したことで体表は細かい棘に覆われ、食虫植物を思わせる触手を伸ばして近づく者に襲いかかるようになった。


モモゼの死後、特殊な念空間を展開する能力を発現させており、マラヤームのいる部屋・空間には元々いた者を除いて誰も侵入できなくしている。



ワブル=ホイコーロ

第14王子。オイト王妃の唯一の子。私設兵は未保有。
正真正銘の赤子(女児)なので、意思決定は母であるオイトが代行している。
守護霊獣のビジュアルは不明。


付き人は、初期は一般警護兵7名(7王妃からの監視役)、契約ハンター4名(クラピカ含)、侍女4名。
しかし継承戦開始早々で警備はビルとクラピカの2名だけになってしまった。
ハンターのクラピカと契約している。




◆王妃

国王の正室達。
表向きには序列が無いことになっているが、実際には嫁いだ順に順位が存在し、それぞれ下位の王妃の子に監視役となる警護人を選考・配属させられる権限を持つ。
当然下位になるほど王妃の権力は低く、下位になる程上位王妃が送り込んでくるスパイの数が増え王子への危険が増していく。
序列最下位にあたるオイト王妃に至ってはその事実すら伝えられていなかった。


  • ウンマ

第一王妃。
子供はベンジャミン・ツェリードニヒ。
下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は9人。


  • ドゥアズル

第二王妃。
子供はカミーラ・ツベッパ・ルズールス・ハルケンブルグ。
カミーラの我儘な態度を前にしても荒げない穏やかな人物で護衛達からの人望も厚い。容姿の整った美女でもあり、ナスビーに気に入られていたのか子供の数も多い。基本的に子供達に方針は一任しており、自分から牽制したり独断で動くことはない。ツベッパからは「カミーラに相談せずに判断することはない」と見られており、ルズールス曰く「彼女の処世術は動かないこと」とのこと。
下位王子の監視報告をまとめるのは第一王妃・第二王妃所属兵の役目となっているが、
二つの所属・警護兵が大きく衝突せずに協力して機能しているのは彼女の存在が大きく、第二王妃所属兵達にサポート役に徹するようにと指示している。
下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は8人。


  • トゥチョウレイ

第三王妃。
子供はチョウライ。
下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は7人。


  • カットローノ

第四王妃。
子供はタイソン。
下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は6人。


  • スィンコスィンコ

第五王妃。
子供はサレサレ。
自分の唯一の王子であるサレサレに高い期待を寄せているが、同時に遊び呆けているサレサレのことを不安視している。
王妃所属兵の数は7人。3人が王室警護兵としてサレサレを護衛し、4人が下位王子の監視を担う。


  • セイコ

第六王妃。
子供はカチョウ・フウゲツ。
バリゲン殺害・ワブル殺害未遂に際してサカタがカチョウ王子従事者のロベリーを容疑者として拘束し、ロベリーに指示を出した共犯容疑による司法局による事情聴取では黙秘を貫くなど厳しい面もある。
一方でナスビーに王位継承戦に際しての娘たちの助命を嘆願したり(当然断られたが)、センリツのフルートに大感激したりと普通の感性を持つ女性。
王妃所属兵の数は7人。2人ずつ王室警護兵としてカチョウとフウゲツの護衛を行い、3人が下位王子の監視を担う。


  • セヴァンチ

第七王妃。
子供はモモゼ・マラヤーム。
マラヤームを溺愛しており、しっかり者のモモゼの方にあまり構っておらず、護衛や従事者をマラヤームに回すなど極端な行動を取っていた。
しかし、王位継承戦が本当の殺し合いだと理解していなかった(知らなかった)ようで、モモゼの死には大きなショックを受けて狂乱。6人の護衛全員が部屋への侵入を否定したため、6人の共謀と考えて6人まとめて告訴した。


娘に構っていなかったが、もっと真剣にサバイバルだと考えることが出来ていれば、違った動きを見せていたかもしれない。
モモゼの死後は、マラヤームへの溺愛を深め、また不安がらせないように息子にはその死を隠してはいるが、ちょくちょく意気消沈している姿がみられる。


王妃所属兵の数は2名(ウェルゲーとバリゲン)。


  • オイト

第八王妃。美女。
子供はワブル。
赤子故に一切の意思決定ができないワブルの実質上の意志決定役。もともとは貧しい階層の出身。
貧民層ゆえに元は強い野心があり、ただ栄達を求めてナスビーに嫁いだが、
子供が生まれたことと王族の宿命を知ったことで心境が変化し、母としてワブルをただ守りたいと思うようになる。
子供への愛情が深く常識人的思考の持ち主。血のつながりのないモモゼの窮地に危険を承知の上で阻止しようとし、その死を深く悲しんだ。
ビンセントとクラピカとの戦いの折に意図せず念に目覚めてしまった。
王妃所属兵の数はゼロ。



◆王子の部下達

B・W号乗船の条件として「護衛・世話役を含めた付き人は15人まで」と定められている。
王子の周囲にいる部下・護衛は、

  • 『王子自身が用意した私設兵(一部は準協会員)』
  • 『その王子の親である王妃の所属兵』
  • 『身の回りの世話をする従事者(主に女性)』
  • 『ハンター協会員』

のいずれか。それに加えて、上位王妃の部下による監視がつく。
それぞれの詳細については、上記の用語を参照。



◇ベンジャミンの護衛(私設兵)

全員が正規国王軍のメンバーであり、皆ベンジャミンに絶対の忠誠を誓っている。
ボディガードらしい黒スーツ姿の一般警護兵と異なり、軍装ベストを着用しているのが特徴。
またベンジャミンが軍事最高副顧問として軍のトップに立っているため、本来私設兵には配属不可能な正規軍で構成された王室警護兵への所属が可能で、
これにより各王子に護衛という名目で懐に潜り込めるなど、様々な面で他王子の兵よりも有利な権力を持つ。
おまけに全員が鍛え上げられた念能力者
15名所属。
コベントパなど、ウンマ王妃所属兵も兼ねている様子。
詳細はベンジャミン=ホイコーロの項目を参照。



◇カミーラの護衛(私設兵)

私設兵が12名(そのうち準協会員は5名)。従事者7名。
私設兵全員が念能力者で「不可持民」と呼ばれるカキン国内における生涯不変の差別階級出身者で構成。
また、不可持民からの取り立てのおかげか、極めて希少な除念師も一人所属している。
詳細はカミーラ=ホイコーロの項目を参照。



◇チョウライの護衛

私設兵が15名(そのうち準協会員は5名)。従事者3名。


  • サカタ

七三分けと丸い眉、眠そうな半目が特徴の男。
クラピカより念能力についての情報を提供してもらった見返りとして、一時的に同僚のハシトウと共にワブルの護衛に就くようチョウライより命じられる(当然ながら念への更なる情報収集も兼ねる)。
見た目は冴えない風貌ながらも頭の切れる人物で、銃の腕にも長ける。


  • ハシトウ

丸目で厚い唇をした顎の長い男。
サカタと共にワブルの護衛に就くようチョウライより命じられている。


  • テンフトリ

眼鏡をかけた唇の分厚い男。クラピカの念講習会に参加し、チョウライから今後の鍵となるクラピカに接触する人物をチェックするよう命じられている。



◇ツェリードニヒの護衛

私設兵が15名(そのうち準協会員は5名)。従事者5名。
詳細はツェリードニヒ=ホイコーロの項目を参照。



◇ツベッパの護衛

私設兵が14名(そのうち準協会員は5名)。従事者5名。


  • マオール

ツベッパ私設兵隊長。壮年の男性。クラピカの念講習会に参加。
クラピカの頭脳に関心を持ったツベッパにより、クラピカをワブル王子陣営ごとでも構わないから仲間に引き込んでほしいと命令を受けた。
講習会ではバリゲンやミュハンが“11人いる!サイレントマジョリティー”によって立て続けに殺害されたことで、クラピカによる罠だと疑ったが、ベレレインテに「講習会をやめれば得するのは逃げおおせた暗殺者だけ。やめたい人だけ出ていけばいい」と諫められて牽制されたことで司法局への提訴は断念。


そしてクラピカの念能力によって、1年間毎日修業した分に値するほどの念の基礎修業を終えた段階に入り、クラピカから念講習会は「ワブル王子を守るための戦力の均衡と膠着を狙ったもの」だと本音で言われたことや、念についても虚偽説明が一切なかったこともあってクラピカに対する印象も大きく変化。
ツベッパには同盟について前向きに検討すべきと伝えるなど考えを改めている。


  • ロンギ

私設兵。クラピカの念講習会に参加。



◇タイソンの護衛

私設兵が5名。従事者5名。ハンター協会員2名。
タイソンの趣味により、タイソンにお世辞を厭わない様々なイケメン達の護衛が特徴。


  • イズナビ

ハンター協会員。
クラピカの指示で護衛に参加。タイソンの趣味やあまりにも楽観的な姿勢には少々辟易している。


  • ジュリアーノ

ハンター協会員。かなりフランクな性格の青年。



◇ルズールスの護衛

私設兵が4名。従事者1名。ハンター協会員1名。
彼のみ、ドゥアズル王妃から6名が王室警護兵として派遣されている。出来の悪い子ほどかわいいという奴だろうか。
私設兵は私服姿で過ごしたり第一王子部下カンジドルに攻撃的な態度をとるなど、ルズールス同様上品とは言い難い。


  • サトビ

ドゥアズル王妃所属兵隊長。
クラピカの念講習会に参加。クラピカの事を警戒している。


  • バショウ

ハンター協会員。
クラピカの指示で護衛に参加。
ルズールスとも友人のように打ち解けている。


  • リッジ

ハンター協会員。


  • スカルト

ハンター協会員。


  • バラーテ

私設兵。


  • マクネ

私設兵。


  • ライス

ドゥアズル王妃所属兵。


  • ファムール

ドゥアズル王妃所属兵。


  • ハピエッチ

ドゥアズル王妃所属兵。


  • ガドー

ドゥアズル王妃所属兵。


  • オデッサ

ドゥアズル王妃所属兵。



◇サレサレの護衛

私設兵が5名。従事者3名。王室警護としてのスィンコスィンコ王妃所属兵が3名。
ただし私設兵は女性などサレサレの取り巻きも含む。


  • ムシャホ

スィンコスィンコ王妃所属兵隊長。サレサレに厄介払いされる形でクラピカの念講習会に参加。
サレサレの死後の動向は不明。



◇ハルケンブルグの護衛

私設兵が14名。
国を改革するという志をハルケンブルグと同じくする青年達。多国籍で出自不明者がほとんど。
ハルケンブルグにとって彼らは同志であり、同時に私設兵達もハルケンブルグに対する忠誠心は非常に高い。


  • ユヒライ

シェジュールと共にクラピカの念講習会に参加。ハルケンブルグや自身の左手に刻印された羽の印が「ネンジュウ」によるものだと推測し、クラピカにその情報を求める。


  • シェジュール

ユヒライと共にクラピカの講習会に参加。


  • スミドリ

鼻の穴の大きな青年。
念能力に覚醒したハルケンブルグの能力により、魂が自分の体を離れてシカクの肉体を支配し、自分の肉体は睡眠のような状態で昏倒。
継承戦を勝ち抜くことを決意し、自分の念能力を把握しようとするハルケンブルグの提案を笑顔で受け入れて、
シカクの肉体のまま、ルズールスの部屋の前で「ベンジャミン王子殿万歳!」と言いつつ拳銃自殺した。


その後、スミドリの肉体は意識を取り戻すが…。



◇カチョウの護衛

王妃所属兵が2名。従事者5名。ハンター協会員3名。


  • センリツ

ハンター協会員。
クラピカの指示で護衛に参加。
カチョウとフウゲツの逃亡を手伝うため、第一回日曜晩餐会で聴いた者すべてが数分間大自然の光景に包まれて身動きが取れなくなるほどの「演奏」を行った結果、他の王子から注目されている。
その後、彼女の身を案じた司法局によって、キーニによるカチョウ・フウゲツ逃亡未遂関係による聞き込みの名目で『拘束』されている。


  • キーニ

ハンター協会員。
中年の小男。妻と娘に事故で2年前に先立たれており、死に場所を探していた。
ミザイストムから「カチョウとフウゲツの逃走をサポートしろ」と指示があったことでセンリツと協力し、
第一回日曜晩餐会の際にカチョウとフウゲツを救命艇に乗せてブラックホエール号から逃がし、
その後ハンター協会の任務に支障が出ないように、単独犯の犯行・自分の独断とするため、自殺した。


  • ロベリー

第10王子従事者。クラピカの念講習会に参加するも、“11人いる!サイレントマジョリティー”の念能力者の対象にされてしまい、
自分にだけ見える謎の人形の姿に動揺したため、バリゲンの死を招く。
そのため容疑者としてサカタに疑われてしまい、拘束されてしまった。


  • ユウリ

第10王子従事者。クラピカの念講習会に参加。



◇フウゲツの護衛

王妃所属兵が2名。


  • バチャエム

第6王妃所属。フウゲツを本当に守ろうとする護衛は第6王妃所属の自分とリョウジしかいない現状を憂いている。


  • リョウジ

第6王妃所属。念能力者ではない様子。


  • ラジオラス

第11王子従事者。クラピカの念講習会に参加。


  • イラルディア

第11王子従事者。クラピカの念講習会に参加。



◇マラヤームの護衛

セヴァンチの意向でモモゼ担当の護衛の大半が移され、更にモモゼの死亡後には完全に合流し規模が膨らんでいる。
王妃所属兵が2名。従事者3名。ハンター協会員5名。


本来ならバリゲンとウェルゲーはモモゼとマラヤーム別々に配属されるはずだが、モモゼの死を受けたセヴァンチの人事異動により両名がマラヤーム所属となった。


  • ウェルゲー

セヴァンチ王妃所属兵隊長。
元々ハンターを嫌っていたらしく、念の存在やハンター協会に対する猜疑心が非常に強い。
講習会中に死者を出してしまったクラピカの言動やハンター達の発言を全く信用せず、「ハンター協会が儀式を利用して組織ぐるみでカキン帝国を内から崩そうとしている」とまで考えている。
まあ今まで全く知らなかった念という超能力の概念を二つ返事で受け入れろというのが無理な話であろうが。


状況が切迫していたことへの焦りからハンゾーとビスケにも疑心を向けていたが、念能力の存在について信用を得るためビスケが真の姿を晒したことで状況は一変。
ウェルゲーの素顔は重度の筋肉フェチであり、本来の姿となったビスケにベタ惚れ
露骨に態度を軟化した上で実際にマラヤームの霊獣が生み出した不可思議な現象を目視したことで念の脅威・その存在を再認識し、念能力習得の方向へ舵を切った。


戦力もないため継承戦を勝ち抜くつもりはあまりなく、あくまでマラヤームの警護に重点を置く。
マラヤームの守護霊獣の能力を知った後は、ビスケのアドバイスもあって新大陸到着まで最低限の従事者やハンターと共に部屋に籠城する意向。


  • バリゲン

セヴァンチ王妃所属兵。
角刈りの男。クラピカ念講習会の参加者だったが、
クラピカ達を除くワブル王子の護衛をほぼ壊滅させたと思われる暗殺者の攻撃(バリゲンには4匹の蛇型の念獣による吸血)を受けて怪死を遂げた。


正規の護衛担当。
詳しくは個別項目参照。


  • ハンゾー

ゴン、クラピカ、レオリオの同期で隠密集団雲隠流の上忍。
元々はモモゼの警護担当だったがセヴァンチの意向によりマラヤームの護衛に回された。
モモゼが殺害されたことに対し「セヴァンチの意向に従わず、自分がいれば防げた」と自責の念が強く、
念能力の分身による殺害ならば、それほど精密動作ができる分身を操るには犯人は集中できる状況にいたと推測。
そこからモモゼの6人の護衛のうち、殺害時シフトの関係で休息していたナゴマムかタフディーのどちらかが怪しいと推測。
そして念能力を利用して拘束房に侵入し、暗殺実行犯のタフディーにカマをかけて自白させた後に、絞殺することで報復を果たした。


分身の術ハンゾースキル4
具現化系能力。
念で自分の分身を作り、意識を分身側に移して行動する。
行動可能範囲は不明だが、その範囲内であれば飛行、物質透過、物理的接触も可能と多機能で便利。
能力を解除するには分身が本体のところに戻る必要がある。本体に触れられたり声をかけられると強制解除される。



  • ベレレインテ

プロハンター。
オカマっぽい男。
ハンターであるため既に念能力者だが、クラピカ念講習会に参加することになる。
見かけや言動に反して考え方は非常にシビアで、冷静な意見や考察もできるいい意味でハンターらしい人物。
ビルのことを知っている風だったことから恐らく協専のハンター。



◇ワブル(オイト王妃)の護衛

開始早々護衛が、下位王子の監視役である王妃所属兵を含めて軒並み全滅したため、警護役はクラピカを含めたハンター協会員2名だけとなった。
従事者も死者が出たことを受けてやめたり殺害されたりで現在1名。


暗黒大陸編の主人公。
王子を守るべく王位継承戦による殺し合いを防ごうと考えると共に、緋の目を持つツェリードニヒとの接触を目論む。
詳しくは個別項目参照。


  • ビル

炎のような髪型に目の下に皺のある男性。
パリストンを介して護衛についた協専のプロハンターだったが、王子との面会は免除されていた上に継承戦の話は一切聞かされていないなど満足な情報を与えられず任務に当たっていた。
当初は誤解と偏見からクラピカを牽制していたが、オイトとワブルを守るための戦いの中で徐々にクラピカに信頼するようになる。


本命の目的は暗黒大陸でのビヨンド=ネテロらのサポートだが、
王妃と王子の護衛もハンターとして正式に請け負っており、命の危険もある護衛の任務を投げ出さない覚悟と責任感の持ち主*8
クラピカほど機転が利く訳ではないため司令塔役は彼に任せているものの、経験や知識は豊富でクラピカに寄生型の念能力の存在について教えている。


本人がサイールドやカートンと共に1014号室(ワブル王子)の護衛を任務に選んだのは継承戦を知らずシビアな戦闘に巻き込まれることないだろうという甘い考えからだったが、ビンセントとの戦闘の中でクラピカやオイトの覚悟を見て腹をくくり、クラピカを信じてビンセントに突撃を仕掛けた。


このような経緯から、自分の事を土壇場でようやく腹をくくった臆病者だと思っているが、クラピカはそんな彼に「臆病者は腹をくくらない」と述べた。
継承戦のストーリーにおける主役格の一人で、現在はクラピカの実質的な相棒として動いている。


球根ハルジオン
植物の種などに念を込める事で、対象物の成長を促す強化系能力。破壊する能力に行きがちな強化系の男性としては珍しいサポート型。
作中では念修得講習においてクラピカに預ける→更に受講者たちに貸し出す→戻る→預ける...と水見式を利用した念能力覚醒のトリガーとして用いられた。



  • サイールド

七三分けに髭の中年男性。放出系能力者。
協専のプロハンターだがビル同様継承戦の話は聞かされず任務に当たらされていた。
性格はハンターらしからぬうっかりした所があり、自分にしか見えない念獣に不用意に返事をしてしまう面も。
その結果、モモゼの守護霊獣に操作され、友人カートンを含む3人の護衛を殺害してしまい逮捕。
後の任務をクラピカに託して無念のリタイアを遂げた。
操作されていたとは言え、現状裁判で念能力を証拠としては扱えないため、殺人犯として厳しい判決が予想される。


裏窓リトルアイ
実際の小動物(大きさはハムスター程度まで)をボール型の念弾で捕らえて操る放出系と操作系の複合能力。裏窓の鳥と紛らわしい。 ポケモンGO
捕らえた小動物とは感覚をリンクさせる事が出来、偵察用の端末としても利用可能。ただし念獣には効かない。
念弾は自動的に命中する訳ではなく、相手が素早いと避けられる事もある。
クラピカの「奪う人差し指の鎖」で預かられたが、操作したゴキブリがツェリードニヒの念獣に捕食されたことで解除されたため、能力は本人に戻っている。


  • カートン

ビルとサイールドの仲間である協専のプロハンター。操られたサイールドの攻撃で即死。
361話でビルの語ったところによると、具現化系の能力者。
最大5人を乗せられる船や車に変身できる。ただし相互協力(ジョイント)型で、他者のオーラが必要。
サイールドの偵察能力やカートンの運搬能力など、暗黒大陸ではただの戦闘力ではなくサポート能力のプロフェッショナルにも重点が置かれていることを物語っている。


  • シマノ(シマヌ)

オイトの従事者。
小太りで小柄な女性。王室に仕えられずに無念のまま亡くなった両親から遺言として王室のお役に立つことをお願いされており、サイールドやビンセントによる殺害現場を見てもオイトに仕え続ける覚悟の持ち主。
宮廷内の事情や王子の人となりに精通しており、時折クラピカに交渉の際のアドバイスをすることも。
ただし完全な非戦闘員で念についても全くの無知。


  • サンドラ

従事者。
サイールドによる惨殺の場を見てもシマノと共に留まる覚悟の持ち主だが、オイト王妃の警護排除を狙うビンセントによって殺害された。



◆王妃所属兵

王妃の警護人人事ルールにより、王子には上位王妃のスパイが強制的につく。
そのため、純粋な自分の警護人は下位の王妃が出現してようやく持てる。
今回のサバイバルに対して、下位王子の監視を行う王妃所属兵らは、「険悪な王妃・王子たちの仲をただす荒療治と誤解していた」「犯行自体はばれずに且つ主には自分がやったとわかるように暗殺することで重要ポストが確保できる」と受け取り方は様々。


下位王子の監視報告をまとめるのは第一王妃・第二王妃所属兵の役目となっている。
上記の王妃直接の子である王子の護衛をしている王妃所属兵以外の者を記述。


◇第1王妃所属兵


  • ヴォルフ

ムッセを殺害したカミーラがベンジャミン陣営に乗り込んできた際に、カミーラによって射殺された。



◇第2王妃所属兵

下位王子の監視報告をまとめる際、第一王妃所属兵と衝突しないように、第二王妃ドゥアズルが第二王妃所属兵達に第一王妃所属兵のサポート役に徹するようにと指示している。


  • マンダム

警護兵隊長。下位王子の監視報告を取りまとめる際、第一王妃所属兵が好き勝手しないように調整役を果たしている。


  • ニペイパー

眼鏡をかけた男。
モモゼの警護を担当。他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。


  • スラッカ

第2王妃所属兵。
コベントパと共に、第三王子チョウライの監視を担当。
第一王妃令によって、念能力の情報を得ようとするチョウライと関わりともったクラピカ(とサカタら)を監視。クラピカの念講習会も監視する。



◇第3王妃所属兵


  • ブラッヂ

モモゼの警護を担当。アンパ●マンのような顔の男。調理師免許を持っており、従事者がいないモモゼのために料理を作っていた。
他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。


  • コロアブデ

リハンと同じシフトで一日16時間サレサレの警護を担当。
念能力者ではなく、サレサレの守護霊獣の能力で彼を妄信しそうになるが、リハンの念能力によってその影響が解除された。



◇第4王妃所属兵


  • ラロック

モモゼの警護を担当。他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。



◇第5王妃所属兵


  • タフディー

モモゼの警護を担当。次代国王の最重要職に就くため、ナゴマムとの休息時間中に念能力を使ってモモゼを殺害。他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。
その後拘束房にいたが、そこへ侵入したハンゾーに「第一王子のヘッドハントとして助けに来た、ナゴマムの遺書にキミの念能力を書いて彼を犯人に仕立て上げる」とカマをかけられ自分が犯人だと自白。
モモゼの敵討ちとしてハンゾーに殺害され、“残された遺書”に自分の念能力と侵入方法が記載されていたため彼が犯人だと判明した様子。


幽体離脱ザタッチ
分身を動かす能力。
本体から半径20m限定だが、本体が目を閉じて横になっている間は分身を自在に動かすことができる。



◇第6王妃所属兵


  • ナゴマム

モモゼの警護を担当。
モモゼ殺害当時はタフディーと共に休息時間だった。他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。



◆カキン司法局

王位継承戦には中立の姿勢。カキンマフィアにとっても軍と違ってあまり干渉できない厄介な存在。
ただし状況と訴え次第では、王子への監視・拘束の命令も出せるため、王子陣営によって利用されることもある。


  • シュタイナー

国際渡航許可庁特務課の課長補佐。暗黒大陸に向かうブラックホエール1号道中では、司法局捜査課に出向中。
眼鏡をかけたイケメンの青年。同期の出世頭。
上司から暗黒大陸の真実に知らされた際にはその事実に動揺しており、暗黒大陸に踏み入れることを不安に思っている。


  • ボイケルト

国際渡航許可庁特務課。暗黒大陸に向かうブラックホエール1号道中では、司法局捜査課に出向中。



◆その他

  • ヌグイ

ナスビー=ホイコーロの秘書に当たる部下。
壺中卵の儀の参加資格を得るための儀式なども担当した。


  • モリシ

侍従長。


  • クレアパトロ

第1層 最高裁判官室最高裁判官。
王子・王妃間の容疑の是非についても担当し、必要とあらば王妃・王子の拘束についても指示を出せる。
基本的には「状況証拠は容易にねつ造が可能」と考え、王族特権の保護規定の存在もあって「疑わしきは罰せず」の方針。


  • 11人いる!サイレントマジョリティー”の念能力者

おそらくはワブル王子の護衛を殺害した人物。
クラピカの念講習会に参加している人物の一人に紛れ込んでいるようで、バリゲンやミュハンを殺害した。
少なくともベンジャミンが指示しているわけではないらしく、#375にてクズ(ツェリードニヒ)・団結力(ハルケンブルグ)・暗殺者と優先ターゲットとして興味を抱いていた。

11人いる!サイレントマジョリティー
10人をターゲットにとらえて発動できる能力。
発動した場合、能力者当人と憑かれた者一人だけに見える座敷人形黒ぼっこが出現。
攻撃開始をすると、4匹の念獣の白蛇呪唇白蛇白ぼっこが標的の血を吸い尽くして殺害する。
1匹の蛇は44秒で人一人の血を吸い尽くすことが可能で、4匹で一人にかかればわずか11秒で血を吸い尽くす。
狙われた場合、念能力者でなければ対抗はほぼ不可能。


完全な暗殺に特化した能力であり、座敷人形黒ぼっこがだれも殺害できずに強制解除された場合は呪いが自分に返ってきてしまう。



【3大マフィア】

カキン帝国の裏社会を取り仕切る3つのマフィア。
ブラックホエール号に乗り込み新大陸で覇権を握ろうと目論み、各王子側勢力として暗躍している。


組長達はブラックホエール号の1層目に居住しているが、組長の正体は3人とも現国王ナスビーの異母兄弟(婚外児)やナスビーの愛人の間に生まれた子供。つまり王子達とは親戚に当たる。
組長達は二線者にせんものと呼ばれる正当な後継者になれない国王の子孫であり、
生まれた瞬間顔に剃刀で2つの傷が刻まれ、一生表舞台に姿を見せないこと・王家への絶対忠誠を条件に、王妃とほぼ変わらない待遇・処遇で生存が許されている。
なお、国王の直接的な兄弟・子供が所属していることについては、マフィア側が王家から庇護を受けることが目的と思われる。


ヨークシンでマフィアンコミュニティーが壊滅したために労せず新大陸での利権を手に入れられたという。
そのため、ヨークシンで大暴れしマフィアの勢力図を塗り替えた幻影旅団には注目・危険視している。



この3つのマフィアに所属していない中立の下っ端たちは抗争のリスクがない分、9割の売り上げをピンハネされる。
しかし、所属している者たちについては「肝が据わっているかイカれているかのどっちか」と言われるほど抗争は苛烈。


組長は主に、他の組との部下で戦闘が起きた場合、どう「手打ち」にするかなどの技量が求められる。
この3つの勢力間で手打ちにもできない「戦争」になった場合、所属していない下部組織は一切手を引いて中立となることが流儀となっている。


◇シュウ=ウ一家

数と資金力では最大勢力を誇るマフィア一家。
4層目を支配し、人と物資の流通の利サヤが収入源。
ケツモチはチョウライ。


  • オニオール=ロンポウ

カツアゲから戦争にいたるまで富の再分配を迅速に実施する手段として武力が最も有効だからこそ
「持たざる者」に”力”を与えてはいけないのだ


シュウ=ウ一家組長。ナスビーの異母兄弟(婚外児)。
肥満体型で玉ねぎみたいな髪型の老齢の男性。
「「持つ者」が安定して持つには「割を食う者」が大多数必要になる」という持論を掲げ、
自分達が利益を貪るために物事の均衡バランスを重要視し、権力や常識にとらわれず思うままに力をふるい均衡を崩しかねない幻影旅団の存在を危険視している。
そのためシャ=ア一家ブロッコ=リーと共に、幻影旅団が探しているヒソカ=モロウを先に見つけ出すことでアドバンテージを取り、均衡を壊しかねない幻影旅団とエイ=イ一家をぶつけようと目論む。
念能力も知らないもののマフィアの組長を務めているだけあってお飾りではなく、判断力・決断力は有しており、エイ=イ一家が殺戮を起こしている状況を鑑みて、エイ=イ一家組長モレナ=プルードを殺害命令を下している。


チョウライと同じく贅沢を好む性格のようで美食を楽しむ。医者からは飽食を止めるよう求められているが、「好きに生きる」と改める気持ちはない。



  • ヒンリギ=ビガンダフノ

若頭。細い体つきをした、ギョロ目の若い男。
「旅団より先にヒソカを発見せよ」という組長からの命を受け、まずは5層と4層の探索を完了させるがヒソカは見つからなかった。
その後、3層の探索および3層をシマとしているエイ=イ一家の組長モレナ=プルード暗殺を命じられ、部下2名を引き連れて3層へと乗り込む。


てのひらを太陽にバイオハザード
具現化系能力。
自身が触れた武器や機械などを、元の機能を有したまま生き物に変えて操作できる。

  • さりげなく銃に触れたあと遠隔で能力を発動、蛇に変えて操作し持ち主である兵士を撃ち殺す
  • 手錠を鳩に変えて念を付与することで空飛ぶ小さな鉄の盾代わりにする

など戦闘・非戦闘問わず応用性は幅高い。
このヒンリキ=ビガンダフノには夢が(たぶん)ある!



  • ザクロ=カスタード

構成員。髪が左右へ特徴的に跳ねている、タレ目の男。
能力の関係上、常に輸血パックとガートル台を持ち歩いている。
能力発動のために負傷する際は、自分の能力ながら「毎回ユウウツ」らしい。


血いさな世界ブラッディメアリー
操作系能力。
自分の血液を自由に操る。多くの血を必要とし、輸血パックによる点滴は実用と制約を兼ねている。
血液を紐状にして相手を縛り、そのまま持ち上げて地面に叩きつけるといった芸当も可能。
念を付与した血を飛び散らせれば、血の雫1滴1滴が極小サイズの念獣となってザクロの命令に従い行動するなど、戦闘だけでなく諜報にも用いることができる。
また副次効果として肉体的なダメージに強く、不意打ちで頸動脈をかき切られた際はむしろ礼を言いながら血による反撃を行った。



  • リンチ=フルボッコ

構成員の女性。ノースリーブのドレスをまとった美女。
ざっくばらんとした性格で、4層にいる軍の兵士がマフィアによる騒動の鎮圧を当のマフィアへ任せっきりにしている様子を見て呆れかえっていた。
一見すると細身だが、大柄の男に蹴り飛ばされても平然としており、逆にそこから一方的に殴り倒してみせるほど腕っぷしが強い。


体は全部知っているボディアンドソウル
放出系能力。
標的に質問してから殴ると、心の声による回答が聞ける。
回答が複数ある場合は複数回殴る必要があるほか、標的が意識を失ってしまうと心の声も聞けなくなる。


質問&拷問な能力。
全体的な性能はパクノダの能力にやや劣るが、あちらは特質系なので仕方ない。
一応、質問してから殴ればOKという条件の緩さから、パクノダよりもラフな状況に強いという面はある。



◇エイ=イ一家

3層目を支配するマフィア一家。
富裕層との闇取引の斡旋で利益を得ている。
ケツモチはツェリードニヒ。
詳細はツェリードニヒの項目を参照。



◇シャ=ア一家

5層目を支配するマフィア一家。
5層の物資流通全般を取り仕切り利益を得ている。
構成員は身体のどこかに薔薇のタトゥーがあるのが特徴。
幻影旅団と取引を交わし、旅団への情報提供者という関係を結んだ。
若手の構成員には旅団に対するファンも多い。
ケツモチはルズールス。


  • ブロッコ=リー

旅団ヤツらは…“力”を持つ者の礼節をわきまえない輩だ
流星街からもはみ出した異形の集団、調整するのは厄介だぞ


シャ=ア一家組長。ナスビーの異母兄弟(婚外児)。
カリフラワーみたいな髪型が特徴の中年男性。
オニオール同様物事の均衡を重要視している。

動物が好きらしく、多くの動物を飼っている。


  • イットク

副組長。
冴えない初老の男性のような風貌。穏やかに振舞いながらも旅団に対して強気な姿勢を構える強かさを伺わせる。


  • タハオ

組長補佐兼第7王子私設兵軍事顧問。
口ひげを蓄えた痩せた男。



  • オウ=ケンイ

若頭。念能力者の様子。
眼鏡をかけたビジネスマン風の男。
「旅団より先にヒソカを発見せよ」という組長からの命を受け、
ヒソカ捜索のため、情報提供者に莫大な報奨金を渡すことを指示した。


  • ツドンケ

舎弟頭。旅団の大ファン。実際に幻影旅団の面々と会った際は、興奮しながらも舎弟たちの手前普通にふるまっていた。


  • ソンビン

組員。
若い青年だが念に対しても理解がある。
間近で見た幻影旅団を「野生の火竜」と例え、均衡をぶち壊す超弩級の危険人物達と即座に分析した。




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*1 王族を殺害した者は家族全員死罪となり、王族同士でも有罪となる。など
*2 これは元々下層に対する軍の人員が足りていないという致命的な問題もあるが。
*3 弟曰く、「果報は寝て待て」の戦略で先代の継承戦を生き残ったという。
*4 カリスマ性や特殊な出自の者が得やすい系統。
*5 一定以上の教養を持つ女性をターゲットとして好んでいる。
*6 本人曰く「第6~8王子は志がない」「第10王子以下は幼いが故に武力(チカラ)も政治力(コネ)もない」との事。
*7 知性体に対して有効な操作系は、本人の意識を奪うにあたって、前後の記憶を欠損させるという副次的な特性を持つことが多い。
*8 協専が無能だったのは副会長だった時のパリストンの指示であるためだったらしく、実際には表舞台に出ずに暗黒大陸進出に向けて準備していたスペシャリストが集まっているとされる

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