登録日:2017/10/06(金) 02:29:00
更新日:2024/02/15 Thu 13:29:27NEW!
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破壊…これ、規律の始まり
ショックウェーブとは、『超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説』に登場するデストロン兵士である。
他作品のショックウェーブと区別するため、ここでは『マイクロン伝説』及びその正統続編である『スーパーリンク』でのショックウェーブ、並びに『スーパーリンク』における強化形態「ショックフリート」について解説する。どちらも英語版での名称はタイダルウェーブであり、日本語で「津波」を意味しており、ショックフリートはミラージュになっている。
CV:山野井仁(英語版:ダグ・パーカー)
●目次
『マイクロン伝説』
◇概要
大型戦艦に変形するデストロン随一の巨魁。玩具での肩書は「提督」だが、劇中ではスラストから「剛腕提督」と呼ばれていた。
ファンからの愛称は「提督」「衝撃波さん」等。
サイバトロンのジェットファイヤー同様、地球でのマイクロン争奪戦に加勢すべく後からセイバートロン星を発ったが、飛行速度の関係で彼よりも遅れて地球へたどり着く。
無口な上に知能はあまり高くないようで、自身の名前と「トランスフォーム」以外のセリフは「ショック…」「ウェッ…ウェッ…ウェッ…」「ゲコッ!」といった鳴き声(?)や、「ゴー…ワン…!」「ガッ…タイ…!」等といった単純なフレーズに限られる。
一方で、エフェクトのかかったそのボイスは強烈なインパクトを誇り、特に名乗りを上げる際の「ショック…ウェェェェェブッ…!」という言い方は、独特のアクセントと低音からの響き故に一度聴いたら忘れられない。
台詞や心情描写に乏しいため前面には出ていないが、メガトロンに対する忠誠心は非常に高く、後述の合体(リンクアップ)もあってか途中参戦ながらかなり重用されていた。
前述の通り非常に大きく、ロボット・ビークルのいずれでもその巨体がサイバトロンにとって脅威となる。
コンボイを圧し潰さんとする剛腕や並みの銃撃ではビクともしない装甲に加え、胸部に配された2連砲門4基から放たれる一斉放火は正に弾幕、砲撃の嵐である。
※回や場面によって大きさがころころ変わっているようにも見えるが、トランスフォーマーではよくあること。
一方でその重量故かバランスを崩す攻撃には弱く、劇中でもビークル時の底面やロボット時の足元、腰部などを狙われることで転倒してしまう場面があった。
スラスト曰く、数多の戦場でその剛腕を唸らせてきたらしい。
また、メガトロン本人すら知らなかったようだが、自身のパーツを三つに分離させてメガトロンと合体しバーニングメガトロンに変形することが可能。
この状態のメガトロンは飛行能力に加え、火力・防御力等が飛躍的に高まることから、平時はショックウェーブを戦線投入し、メガトロン自身が先陣を切る場面では合体して戦場を荒らすという形で運用されていた。
◇劇中での活躍
第27話のラストで登場し、続く28、29話で本格参戦。
ビークルモード時に一度撃沈成功→「なんだ見掛け倒しかww」→ロボットモードで海中から復帰→砲撃無双の流れは、ラッドたちや視聴者達に衝撃を与えた。
ジェットコンボイを含むサイバトロンの総攻撃に対し単騎で戦況を覆す程の圧倒的な強さを見せ、この時両軍の戦闘激化を目論み暗躍していたダブルフェイスも「早く第3の武器(アストロブラスター)を手に入れなければサイバトロンは全滅するぞ」と嘯いていた。
この時はアストロブラスターの威力を目の当たりにしたメガトロンが撤退指示を出したため戦闘終了となったが、以降も度々登場。
前述の弱点を突かれることもあったが、基本的にはその火力を活かしてサイバトロンたちを苦しめていく。
コンボイと単騎で勝負する場面も数回あり、いずれも事故要因や相手側のアシストが発生するまでは優位に立っていた。
終盤はメガ様が前線に立ちたがるせいもあってか合体要員と化すことが多かったが、モブ兵士に指示を出してジェットファイヤーを迎撃させたり、部隊を率いてユニクロンへ攻撃を仕掛ける等、幹部級としての描写も散りばめられている。
ちなみに後者の場面では、他のTFが宇宙戦闘機に乗って出撃していた中、ひとりだけ素のビークルモード(つまり生身)で先陣を切っていた。
◇玩具
ウルトラサイズのTFとして発売。
黒、灰、紫を基調としたダークメタル感溢れる配色と、30cmに迫るそのサイズが目を惹く。
ビークルモードはまず3機の小型艦からなり、合体させることで巨大戦艦となる。
航空空母フリートトップはロボット時の腕部担当。パートナーマイクロン「ソニック」(F-16風戦闘機)を格納できる昇降カタパルトのギミックが特徴。
駆逐艦フリートライダーは上半身担当。スイッチ式のミサイル発射機構2基と劇中で猛威を奮った砲塔が集中した火力重視の造形。砲塔は角度を付けられる他、エボリューションギミックで一斉回転させることもできる。
エボリューションギミックとしてはやや地味だが、動かしてみると案外飽きない。
揚陸艇フリートクラフトは下半身担当。甲板を開くと折り畳み椅子が4脚現れ、シーマイクロンや前述のソニックといった膝の曲がるマイクロンを座らせられる。また、椅子を開かずに甲板だけ開いた状態なら、小さめの車両型TFや模型を載せてつま先部分から滑り下ろすという、揚陸艇らしい遊び方も可能だったりする。
劇中同様、3機をメガトロンの玩具に合体させることでバーニングメガトロンを再現可能。
見事な重量感だが、腕部に装着するトップとライダーの重みでメガトロンの腕が上げにくくなるのはご愛嬌。
ロボットモードへはパーツ差し替えなしで戦艦モードから変形可能。前後への厚みはさほどないが、その圧倒的な高さから来る迫力は抜群。
脇をきっちり締めてしまうとミサイルが暴発する、頭部は固定といった難点はあるものの、可動範囲の広い腕部と全身に配されたマイクロンジョイントのおかげで結構色々なポーズが楽しめる。
ちなみに子どもが水場で遊ぶことを考慮して、このサイズの商品にしてはめずらしく電気系統のギミックはない。
しかしながら上述の細かなギミックの数々があるため、デザインの重厚さもあり総じて完成度の高い逸品と言える。
カタコト気味の喋り方やちょっとおつむの弱そうな言動からマイ伝屈指の萌えキャラと言われることもあるが、数々の戦闘で描写されてきたその火力や玩具の完成度の高さもあり、ネタ人気・ガチ人気共に幅広く獲得したTFである。
『スーパーリンク』
続編『スーパーリンク』でも登場。カラーリングは白と緑に変わった。TF連合の一人として、アステロイドシティの警備にあたっていた。
今作では人並みに長いセリフを喋れるようになり、前作よりも感情表現が増した。
が、基本的には口数が少ないのと例の鳴き声が健在なため、もっさりした独特の印象はそのままである。
同士となったサイバトロンやオムニコンからも変わり者扱いされていたようだが、テラーコンの襲撃からシティを守ろうとする等当人には一応仲間意識があった模様。
しかし、拉致された先でメガザラックからメガトロンの生存を知らされ、連合を離反。第3話でデザートシティを蹂躙した際には持前の火力と耐久力を存分に発揮して提督ファンたちを歓喜させた。
メガトロン改めガル様ことガルバトロンの復活以降は、合体機能こそ失われたものの新生デストロン軍の戦力として再び剛腕を奮う。
“極悪非道のならず者”ことレーザーウェーブの事を以前から知っていたようで、彼とは馬が合わないらしく度々衝突していた。
彼の作戦の途中で事故が発生し、諸共に巨大なタワーの下敷きになった時に致命傷を負う。
この時ガル様は直ちにショックウェーブの元へ行き損傷具合を確認すると、戦線が拮抗していたにもかかわらず「手遅れになる前に連れて行くのだ…!」と撤退を指示した。
レーザーウェーブに対しては「惜しいヤツを亡くした(ニヤニヤ)」という全然惜しくなさそうな反応だったのに。
この時も以前の回でも、ショックウェーブは他のデストロンたちから結構心配される描写が多く、ガル様を含めその存在を高く買われていた様子がうかがえる。
玩具はマイ伝版のリデコで、緑のクリアパーツと白を基調とした明るい配色に。
元の戦艦チックな重厚さが失われたと残念がる声もあるが、劇中で未精製エネルゴンに触れて以降体表に走った電撃模様がきちんと再現してある等、細かなモールドも多いためこれはこれで良いという評価もある。
また、ガル様とは合体できないがメガ様の玩具とは従来通り合体可能。
第24話でショックウェーブの負傷により一時収まった戦場。
サイバトロン側もモブとは言えそこそこキャラの立っていた戦士を失い、かつ装備していたエネルゴンスターが切れて全体の士気が低下していく中、エネルゴングリッドの隙間から妙にさわやかなショック…ショック…ショック…という声が……
何だあいつは…?
ショックウェーブ?
ショックフリィィィィィィィトッ!!
総督 ショックフリート
◆概要
重傷を負ったショックウェーブがガル様によって強化された姿。
玩具の肩書は総督だが、劇中では特にその肩書が使われた場面はない。英語版での名称はミラージュになっている。
ミサイル駆逐艦(戦艦)に変形する。
提督時代と比べ体格自体は小柄かつスマートなシルエットに一変。
見るものを圧倒するあの威圧感は失われた。
しかしながら巨体と引き換えに小回りの利く機動性とスピードを手に入れ、砲門の数こそ減ったものの一撃の威力自体が高まったことから火力も大幅に強化された。
声からエフェクトが消え、山野井氏特有のさわやかな演技となった。
この点、提督時代のもっさりした感じが好きだったファンは残念がったが、これまでの鬱憤を晴らすかのように雄弁になり、かつより大胆にガル様への忠誠愛を謳い上げるため、回を増すごとに強烈な個性を発揮するようになっていった。
また、劇中ではっきり「ショックフリート、ハイパーモード!!」と宣言しながら砲門を展開する、デストロンでは数少ない変身バンクがある(本編中では他にガル様のみ)等、妙に優遇されていたりする。
スノーストーム、アイアントレッドと共に三バカポジになったり、ガル様から目を掛けられているナイトスクリームに嫉妬したりとコミカルな描写が目立つが、火力と機動力を活かした戦闘シーンや躊躇いなくガル様に従う忠誠の高さがうかがえるシーンも多い。
◆劇中での活躍
第24話の開幕から登場。テレビの前の子どもたちに名前を覚えてもらうためかやたら自分の名前を連呼しながら、単騎で戦場を攪乱し後続のテラーコン部隊とレーザーウェーブを呼び入れる等大活躍を果たした。
グランドコンボイやロディマスコンボイらに包囲されながらも動揺を微塵も見せない豪胆さも持ち合わせている。
強化前から犬猿の仲だったレーザーウェーブに対しては警戒を強めているが、昔からの付き合いであるスノーストーム、アイアントレッドとはデストロン同士でありながら仲が良く、特に前者とはビークルモードで牽引しながらお互いの砲門で戦場を荒らす戦法も見せる。
ガル様が裂けた宇宙の先へ行くと宣言した際にはナイトスクリームと共に後へ続き、ガル様がユニクロンに意識を奪われかけた時には「ガルバトロン様に何かあったかもしれん…!」と直ちに帰還を決定した。
…が、一度投獄された後、ガルバトロンG(ジェネラル)の復権を知り脱獄してからはだんだん愛が暴走。
第48話(TVSPを含むと第49話)のガル様の巨大化した姿を見て「あぁ…ガル様…!」(恍惚)と乙女座りで祈るポーズをしたり、第49話(TVSP(特別編)を含むと第50話)でユニクロンのせいで暴走していくガル様を案じて「あぁショック!」の掛け声と共に手でハートマークを作ってエフェクトを飛ばし、第50話(TVSP(特別編)を含むと第51話)でガルバトロンのことをガル様と呼んでナイトスクリームを引かせる等、細身のシルエットも相まって完全に恋する乙女状態であった。
最終話である第51話(TVSP(特別編)を含むと第52話)でガル様は、体内のユニクロンを道連れにエネルゴン太陽へ突っ込み生死不明となる*1。
ナイトスクリームはそれに続き、メガザラック、ブルーティカス、ビルドロン、シックスショットはこの時は既に死亡している。
そんな中取り残され、これからどうしようか分からずにその場で呆然としていたスノーストームとアイアントレッド。
彼らを尻目に、三バカとしてつるんでいたショックフリートは、ひとり太陽めがけ進んでいく。
思わず呼び止めるスノーストーム。
それに対し、ショックフリートはいつもの爽やかボイスで答える。
「あれはガル様だ!行って来る。」
◆玩具
メガサイズのTFとして登場。
劇中同様スマートなシルエットだが、丸みを帯びた船体と物々しいウィングパネルが上手く噛み合っており、メリハリのあるかっこよさを体現している。
船上と後部ウィングに2基ずつ、計4基のミサイル発射機構があり、前者はサウンドギミックも搭載している。
ロボットモードは何と言っても背中(と腰部の中間くらい)に大胆に配された船体のガワが目を惹く。
一見安定用の補助パーツかと思いきや、ショックフリートは脚部だけでも抜群の安定感があるので、このガワ部分は自由な角度で止めてポージングできる。
また、腕部や脚部の可動範囲がかなり広く、提督時代と違って頭部も回転できるため、ポージングの自由度はかなり高い。
背中のミサイルはスイッチで肩に持ち上がり、両腕のミサイル付きウィングパネルは展開可能(この状態が「ハイパーモード」と呼ばれる形態である)。
ギミックはないがマイクロンジョイント自体は多いため、提督同様シーマイクロン等を組み合わせて楽しめる。
手に銃型のマイクロンを持たせたり腕のパネルに装着させることもできるため、可動域の広さも相まってマイクロンを使ったポージングが色々試せるのも嬉しい。
変形機構はやや複雑だが慣れればそこまで難しくなく、一見干渉しそうなパーツが多いにもかかわらずすんなりジョイントが噛み合う作りになっている。提督とは大きさもシルエットも異なるが、全く違った魅力を持つ逸品である。
提督時代からの大幅な路線変更故に賛否の分かれるキャラクターではあるが、根幹にあるガルバトロンへの忠誠心は変わらず、ブレずに太陽へ突入する最後の姿は瞠目のカッコよさであった。
同じく劇中でガルバトロンへ忠義を示していたナイトスクリームやメガザラックが少なからず洗脳や意識改造を受けていたことを鑑みると、強化こそされども元の人格を保ったまま終始忠臣であり続けたショックフリートは、デストロンの一兵士という脇役としてしっかりと魅力を持ったTFだったと言えるのではないだろうか。
【余談】
◇『スーパーリンク』になってからはたまに提督時代のセリフでもエフェクトが消えることがある。
第23話(提督瀕死回)での「レーザーウェーブなんかに負けるかぁ~」や、[[かの有名なTVSP(特別編)アイキャッチでの「庭いじりが趣味です…」等が分かりやすい。普段はさわやか系な山野井氏の、低くしわがれた演技を聴ける貴重な機会である。
◇前述のTVSP(特別編)では新旧ショックさんがタッグを組むという、ファンがショック死するようなサービスシーンがある。
活躍については実際に観ろ。
◇プライムに登場したショックウェーブは、外見こそスパリンのレーザーウェーブというかG1や実写に近い造形だが、セリフの節々に「ショック…!」という口癖が入る。
おそらく提督をオマージュした要素だと思われる。
ショック…ウェェェェェブッ……ツイキ……!
全てはガルバトロン様の為! ショックフリート、修正モード!!
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- 俺たちの友情パワーを見せてやれ お前本気で言ってる? ウ・ソ はいまだに覚えてる -- 名無しさん (2017-10-06 08:33:41)
- 今やってるTFタイタンズリターンで海外限定のセットにリデコだけど新規玩具で作れてて、日本でも売ってほしい -- 名無しさん (2017-10-06 18:47:59)
- ジェットコンボイと言えどスタースクリームからスターセイバーを借りないと厳しい程の強敵。 -- 名無しさん (2017-10-06 20:59:35)
- ↑×3「デストロンにも友情があったんだな!」「…らしくねーな」の流れで掴んだ手を離される流れも中々ひどい -- 名無しさん (2017-10-07 10:04:21)
- 余談にもあるプライム、あとアニメイテッドの同名キャラを見てもらうとわかるけどショックウェーブという名前は元々初代のレーザーウェーブの海外での名前で、提督自身の海外名はダイダルウェーブだったりする -- 名無しさん (2017-10-07 12:54:40)
- アイアントレッドとか彼のキャラの別人化は当時地味にショックでした。 -- 名無しさん (2017-10-08 05:32:00)
- ガル様のタワー崩壊での レーザーウェーブへの中傷・嘲笑いからの 助けを求めるショックウェーブを見殺しにできない反応・「すぐに助け出せ!!」と救助→次の話で強化復活でガル様がとっても好きになった。 暴君でも根はいい人だな -- 名無しさん (2017-10-11 22:53:28)
- 巨漢な提督時代もいいけど総督になってからもスタスクとは別のかっこよさがあったいいキャラだった -- 名無しさん (2017-10-13 23:02:06)
- 中の人:常誠の御子柴(スラムダンク) -- 名無しさん (2017-10-16 22:41:40)
- トランスフォーマーアニメイテッドのムック本Transformers Animated: The Complete Allspark Almanacにダイダルウェーブの名前で出てたような -- 名無しさん (2021-05-24 09:43:49)
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