新京成電鉄

ページ名:新京成電鉄

登録日:2017/09/05 Tue 12:49:02
更新日:2024/02/09 Fri 11:18:43NEW!
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新京成電鉄とは、千葉県内にある私鉄である。
本項では同社が運営し、松戸駅と京成津田沼駅の間を結ぶ新京成線についても説明する。


概要

その名の通り、京成グループの一員である。
運賃も激安で初乗りは170円、松戸から習志野まで全線乗り通しても280円。このため短距離客が多く長距離客が少ないという特徴を持ち、運行しているのは各駅停車のみ。
また、分水嶺に沿って走っているのでカーブは多いが、橋は強いて言えば総武本線の交差地点と新鎌ケ谷周辺の連続高架区間であり、トンネルや河川に架かる橋は無い。


しかし、なぜ運賃が安くカーブが多いのか。
実はこの路線、かつて陸軍の訓練用に作られた路線であることが大きな理由である。
日清戦争が終わって間もない頃、陸軍に「鉄道連隊」という部隊が発足した。
この時代の鉄道は今とは比較できないほど重要な交通機関であり、戦争時に敵地の鉄道を押さえるための部隊が必要だったのだ。
その鉄道連隊の本拠は千葉の少し北・作草部に置かれ、津田沼(習志野)から四街道まで総武線に沿うように演習線が作られ、さらに津田沼から北にも演習線が伸ばされた。津田沼から千葉までは「習志野線」、作草部から四街道までは「下志津線」、そして津田沼から松戸までは「松戸線」といった。なお、この頃から住民サービスとして無賃で乗客を載せていたという。
1945年に日本は敗戦、同時に陸軍が果たす役目も終わった。総武線と並行していた習志野線と下志津線はそのまま廃線になり、国鉄の施設になったり土地が再利用されたりしたが、鉄道空白地帯にあった松戸線は払い下げが決定。西武鉄道と京成電鉄が争った結果、京成電鉄が権利を勝ち取り、今以上にあったカーブを減らす改良をして開業させた。


後述するように先進技術の導入については京成電鉄より早く、自社のマスコットである「しんちゃん」は1996年に登場と、あのキモパンダよりも10年以上早い。


近年では「笑神様は突然に」の企画でマツコ・デラックスに車両基地のトラバーサーを動かさせてあげたり、船橋のキャラクター・ふなっしー誕生5周年を祝い「ふなっしートレイン」を運行したりと数々の企画を打ち出している。
そんな意味でも先進的な会社である。


2022年9月に京成電鉄の完全子会社となったが、その1年後に2025年3月をもって京成電鉄へ吸収合併されることが発表された。運賃については現行のものを継続する方針を明らかにしているが、路線名などその他諸々については現時点では未定。


この合併に伴い、関東地方では唯一存在した準大手私鉄*1が消滅する。


新京成線

路線記号はSL
日中は10分で電車が来る他、京成千葉線に乗り入れている。
朝夕は千葉線内までは行かないものの、さらに高頻度(最短4分半)で電車が来る。ただし、単線区間となっている新津田沼~京成津田沼間は朝ラッシュ時でも9分間隔でしか運転できず、ダイヤ上のネックとなっている。


なお、現在行っている京成千葉線との乗り入れは開業後の一時期もやっていた。このほか、まだ京成高砂まで来ていない頃の北総・公団線が北初富駅から乗り入れていたこともあった。
ちなみに京成千葉線とは新京成の片乗り入れとなっており、新京成線に京成の車両は入線しない。


車両

当初は京成のお古を貰っていたものの、800系を皮切りに自社設計車両を導入するようになったが、2000年代以降は京成グループと共通設計のN800形、80000形を導入している。
先進技術の導入については京成よりも早いことが多く、2013年には全在籍車両のVVVF化を達成した。
形式は「末広がりで縁起が良い」および京成・北総・都営・京急との車両協定から全て8から始まっている。


なお、塗装はキャンディピンクのツートンカラー→茶色とベージュピンクと白に変遷している。


8800形以降は8両編成も登場したが、現在は全形式6両で運行されている。


現有車両

  • 80000形

新京成の最新鋭車両。
京成3100形と(ほぼ)同一設計である。
ただ、駆動装置がWN方式になっている(3100形はTD駆動)、VVVFはフルSiC-MOSFET(3100形はハイブリッドSiC-IGBT)など、いくつかの違いがある。


  • N800形

京成千原線直通と、旧型の800形や8000形の置き換えのために投入された車両。
京成の3000形とほぼ同一設計。


  • 8900形

新京成初のステンレス車。
京成3700形をベースとしているが、窓割りなど独自仕様も多い。
車内の情報装置は駅名表示に加え、時計も搭載しているなどハイスペックなもの。
日本の鉄道車両ではいち早くシングルアームパンタグラフを採用。
後年、VVVFの制御プログラム更新により、GTOインバータ車ながら純電気ブレーキに対応した。一体何がどうなってるんだ。


  • 8800形

新京成初のVVVF車。
そして関東の鉄道線では東急9000系と並ぶ本格的♂VVVF車でもある。
新京成では最大勢力。
こちらも後年に純電気ブレーキに対応した。
ちなみに自動放送の声は三浦七緒子である。魔装機神サイバスターのサフィーネ・グレイスなんかと同じだぞ。


過去の車両

  • 8000形

本格的な自社設計車で、正面非貫通の前面デザインから「タヌキ」の愛称がある。新塗装がグロかった
鋼製車体だが、基本設計は京成3500形に準じたもの。
当初は抵抗制御または界磁チョッパ制御だったが、後年にはVVVF化改造を施されたものも存在した。
2021年11月1日に引退。


  • 800形

新京成初の完全新製車。
新京成オリジナルの車両はそれ以前にもあったが、これらは親会社である京成の車両からの発生品を流用しており、部品単位まで「完全オリジナル」は800形が最初である。
上述のN800形と区別するため(旧)800形と呼ばれることもある。
2010年7月に引退。



駅一覧

駅番号駅名所在地備考
SL01松戸松戸市JR常磐線乗り換え
SL02上本郷
SL03松戸新田
SL04みのり台
SL05八柱JR武蔵野線(新八柱駅)乗り換え
SL06常盤平
SL07五香
SL08元山
SL09くぬぎ山鎌ケ谷市
SL10初富
SL11新鎌ヶ谷東武野田線・北総線乗り換え
SL12北初富
SL13鎌ヶ谷大仏
SL14二和向台船橋市
SL15三咲
SL16滝不動
SL17高根公団
SL18高根木戸
SL19北習志野東葉高速線乗り換え
SL20習志野
SL21薬園台
SL22前原
SL23新津田沼JR総武線(津田沼駅)乗り換え
SL24京成津田沼京成本線乗り換え
京成千葉線千葉中央まで直通運転


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  • なんかドギツイというか奥ゆかしくない色になってしまった印象。インパクトが欲しかったんだろうか。 -- 名無しさん (2017-09-07 13:01:55)
  • 乗り入れやってる京成千葉・ちはら台線含めて全線各駅停車ってのはなかなか -- 名無しさん (2020-07-29 19:35:50)
  • ピンクになってからは新京成は利用を極力避けるようになった。ありえないわ -- 名無しさん (2021-11-17 00:21:40)
  • カーブが多くていい感じにローカルな可愛い路線 -- 名無しさん (2021-12-14 17:18:50)
  • 京成に吸収合併されてもピンクを継続するんだろうか… -- 名無しさん (2023-11-30 23:54:09)

#comment

*1 他には山陽電気鉄道・神戸高速鉄道・泉北高速鉄道・北大阪急行が該当。かつては相模鉄道や神戸電鉄も準大手だったが、前者は大手に昇格、後者は中小私鉄に降格という形で離脱している。

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