邂逅*君咲く少女とビンの中の女の子

ページ名:邂逅_君咲く少女とビンの中の女の子

登録日:2017/08/17(木) 02:22:29
更新日:2024/02/09 Fri 10:43:50NEW!
所要時間:約 9 分で読めます


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メルクストーリア コラボイベント 異世界 あんさんぶるガールズ! 邂逅*君咲く少女とビンの中の女の子






「君咲学院に、いなくなっていい人なんていないんだから」




「邂逅*君咲く少女とビンの中の女の子」は、メルクストーリアで行われたイベント。
タイトルの「*」は、ロゴでは桜の花型で表記されている。



【概要】

2017年8月11日から18日までの期間限定で公開された、
運営会社が同じ姉的作品である「あんさんぶるガールズ!」との第2回コラボイベント。
あんガルの終了を目前に控え、お姉ちゃんの残り香だけでも遺したいと企画された。


あんガルコラボ1回目は、
ミニイベント形式で、ユニットストーリー以外のストーリーはなかったが、
今回は5話のストーリーが用意されている。
そらが中心人物のためか、各話サブタイトルはSF作品をオマージュしたものとなっている。


9種類の難易度が用意されており、それぞれクリアするとポイントが獲得でき、
ポイントの累計でストーリーや報酬が解禁される仕様。
報酬は2万ポイントまで用意されているが、ストーリーは2000ポイントまでで、
コラボユニットも、1体ずつは手に入るようになっている。



【ストーリー】

突如、大量発生した未知のモンスター『すぺりあん』。
メルクはひょんなことから彼らにさらわれ、異世界から来たという少女と出会う。
元の世界には帰らないと心に決めたと話すそら。
果たして、彼女が異世界で得るものとは……?



【登場人物】

●主人公&メルク
モンスターを癒す癒術師の少年と、謎の瓶詰め少女。
主人公の活躍は薄いが、メルクは特異な存在同士としてそらと交流を深めていく。



●[宙を識る者]そら/時国そら
人並み外れた聴力を持つ「変わり者」な少女。
共に異世界へと攫われた少女達から離れ、すぺりあんと行動を共にしている。
メフテルハーネを異質な存在でも受け入れる世界と認識し元の世界に帰ることなく
残ろうと思っている。
もっとも、和の国の“妖怪”や、植物の国の森に惹かれた人間への畏怖、空の国の地上人差別などなど、メフテルハーネも決して優しいだけの世界観ではないのだが……


●[君咲く先導者]ひまり/鶴海ひまり
君咲学院のせいとかいちょお。そらに次ぐストーリーの中心人物。
誰一人欠けることなく、君咲学院に帰るために奮闘する。


●[日常の守り人]なつみ/三波なつみ
転校生くん(あんガル主人公)の幼馴染の少女。
異世界では、ひまりと共に仲間を探して旅をしている。


●[清澄の少女]つゆり/八朔つゆり
虚弱体質な優しい少女。
メフテルハーネに迷い込んですぐに、こよいと合流でき、
親切な人に貸してもらった空き家で共同生活を行っている。


●[星月夜の少女]こよい/星海こよい
関西弁なつゆりの従姉妹の少女。


●[祓魔の鳴弦]はじめ/神樹はじめ
「生き神さま」と呼ばれることもある少女。
本人は神様扱いを嫌がっているが、るかの考えた設定に沿って人々の心を掴んでいる。


●[堕天の綴り手]るか/月永るか
中二病気味な軽音部の少女。
異世界の町で受け入れられるため、はじめと自身の設定を考えた。
町人からは「るしふぇるさま」と慕われている。


●ダニエル
原作では木之下ゆゆが肌身離さず持ち歩くぬいぐるみ。
本コラボでは、人懐っこい性格だが、加減を知らない為に危険なモンスターとされている。
親しくなった人間の夢に現れるという言い伝えが存在し、特にゆゆという少女と親しいらしい。
ただし、ゆゆは本コラボに登場しない。


●すぺりあん
原作では、そらのお気に入りの宇宙人のぬいぐるみだったが、
本コラボでは、空の果てにから現れた未知のモンスターという設定。珍しいものを蒐集する生態。
会話に利用する触手からの電波が、そらの「ゆんゆん」という口癖と一致する為、彼女の思考に沿った行動を見せる。
異世界を渡る力も持つ、今回の事件の元凶。
同時攻撃数10体という、他に類を見ない性能を持つ。



以下、ネタバレ








[[君咲からの生命体X>遊星からの物体X]]

とある異世界の森の湿地帯、ひまりは共に異世界へと連れ去られた、そらに対し一緒に帰ろうと説得していた。


「ここは素敵なところ。異常を許容し、特異を受け入れる。『元のいた世界』とは大違い」


「元いた世界」を捨て「この世界」の住人になると告げた、そらに説得を続けるが、


「しつこいよ。あなたとの会話にこれ以上の進展はありえない
だから消えて、『わたしの世界』から
この愛おしい世界に、無意味な雑音を持ち込まないで。ゆん、ゆん
わたしは、あなたのようなうるさい人が嫌いなの」



それから一週間、そらに拒絶された瞬間を夢に見ていたひまりは、
共に旅するなつみに起こされ、付近の村を目指して歩み始めた。
久々の食事や、暖かい布団を期待して足を弾ませるが、


「ベイビー!」


辿り着いた先で待っていたのは、すぺりあんによる略奪で村人達が怯え惑う光景だった。
気持ちを切り替え、すぺりあんの狼藉から村人達を救うことを決めたひまり達、



その頃、「メルクストーリア」の主人公はというと、


「ああ、バンダナ引っ張らないでー! 俺のトレードマークなんだ!」
「それを取られたら、もう誰も(主人公)さんを、(主人公)さんと
認識できなくなってしまうのですよ!」


村人に混じり、すぺりあんに襲われていた。
既に癒され、癒術が効かないすぺりあんに、もうバンダナを取られることしかできないと諦めかけ、
メルクも連れさらわれてしまうが、駆け付けたひまり達に助けられバンダナだけは死守することができた。


なつみが主人公に異世界人であることをうっかり洩らしてしまった、その頃、
攫われたメルクはそらと出会っていた。






既知との遭遇

異世界で共同生活を行っている、こよいとつゆりが学園の仲間達を懐かしみ、
せめて声だけでも聴きたいと呟いた、その瞬間、助けを求めるなつみの悲鳴が響いた。



猛スピードで追い掛けてくるダニエルから逃走を計るも、
主人公の体力が早々に尽き、ひまりも掴まれる窮地に陥るが、
こよみ達の呼び掛けで、なんとか彼女らの家の中に逃げ込むことができた。


互いの経緯を確認し、境遇の違いに悲しみに包まれながらも、
ダニエルが何かに似ていると感じていたひまりは、ポケットに何かを入れられていることに気付く。


つゆり達が、君咲学院からの迷い人と思われる「生き神」と呼ばれる占い師の情報を、ひまりに伝えた、その頃、
そらも、すぺりあんから伝えられた「生き神」の情報を元に、メルクを主人公の元に返すために彼女の住む街を目指すことを決めていた。


メルクと主人公の関係を羨むそらに、メルクはひまりは違うのかと問い掛けるが、
そらはひまりは誰に対しても優しく振舞おうとしているだけと否定し、
今更、特別な誰かと出会えるとも思っていないと続けた。


「この世界は素敵だね
あなたのような特別な存在が溢れかえっているのに、
そのおおくが受け入れられている


本当に、素敵……♪」



そら達の世界も素敵と思うメルクだが、そらは特異なものを恐れ隔離して「正常」とする世界と否定する。






異世界に囚われた少女

「生き神」さま、神樹はじめと月永るかの元を訪ねたそらは、はじめに共にメフテルハーネに残らないかと問いかける。
はっきりと拒み逆に問いかけるはじめに、自分には悲しむ人などいないと返すそらだが、


るかははじめやひまり、過去の自分を例に挙げ、決め付けるのは早計だと物申す。


少し考えることを決めたそらは、再会を約束してはじめと別れ、主人公を探そうとするが、
はじめを見つけ歓声を挙げる町人達の声が頭に響き、苦しみ発した電波をすぺりあんが受信してしまう。






[[すぺりあんずでい>インデペンデンス・デイ]]


「ベイビー!」



珍しい物ではなく、町人達を捕らえ、何処かへと連れ去っていくすぺりあんの大群。
主人公達がはじめと合流し、街で何が起こっているのか説明を受けたその頃、


そらはすぺりあんを止めようとするが、興奮しすぎていて電波が届かずにいた
集中しようにも、町人の悲鳴が苦痛となりそれどころではなく、せめてメルクだけでも守ろうとする。



迫るすぺりあんを駆け付けたひまりが退け、再会を喜ぶが、
再び悲鳴、そして主人公が攫われそうになっている声が届く、


元凶の自分に助けてもらう資格はないと、ひまりにメルクを託すと、
近くにいたすぺりあんに電波を送る


「わたしが、すぺりあんにこんなことをさせてしまったの
『生き神』さまへの歓声に驚いて、静かにして欲しいと思って、
すぺりあんがそれに答えてくれた


わたしの周囲から人を取り除く、という形で


こんな厄介な女、一緒にいたらさらに迷惑をかけてしまうだけ
だから、あなたとはいけない。」



自分一人だけ消えた方がみんなの幸せになると、そらはすぺりあんの大群に飲まれていった。






世界が静止する日


すぺりあんに飲まれ、誰の声も届かない暗闇の中、
誰にも届かない遠くへ行くことを望み、電波を送るそら。


なつみ、はじめ、るかは町人達を守るために街で戦い、
こよいとつゆりは攫われた人々を助け出していた。


すぺりあんの電波を通じ、届くみんなの声に更に自分を責め、1人消えようとするそら。
それが最善だと思いながらも、心が沈んでいることを疑問に感じていると、メルクの声が届く。
そらも含めたみんなが幸せになってこそハッピーエンドだと叫ぶメルクに、
普通じゃない自分に幸せを望む資格はないと返すそら。



「違うのです、大間違いなのですよ!
私を見てほしいのですよ、そらさん
液体の体だし、瓶詰めだし……、私だって変な奴なのです!


でも、変な奴であることと幸せを願ってはいけないことは、ちっとも関係ないのです
だって、それなら私も幸せを望んではいけないことになってしまうのですよ」



「そんなこと……!」



「そうやって私を心配してくれるそらさんが、
幸せを望んではいけないなんて、そんなことないのです


そして、こんな寂しいところに引きこもったままでは、
きっとそらさんが願う幸せはかなわないと思うのですよ」



自分にも人並みの幸せを願う権利があるのなら、それを掴めないのは嫌と、
ようやく本心に気付いたそらに、自分にとっての主人公のように手を伸ばせば掴んでくれる人がいるはずと告げるメルク。


静寂の中、耳を澄ませたそらの元にひまりの声が届き、
そらはひまりに自分が君咲学園にいて迷惑でないか問い掛ける。
そらは変わり者だから迷惑なこともあるかもしれないと答え、ひまりは続ける。


「……だが、ひとりでも欠けたら、それは私の知る君咲学院ではない
個性的な生徒ばかりで、いつもトラブルばかり起きるけど、
だけど、誰も仲間はずれにしない

みんなで明るく青春を謳歌できる場所!

それが私の目指す、君咲学院なのだあ!」


「……そう


なら帰ろう、鶴海さん!

君咲学院に!」



ひまりに託されたティンクルシードが輝き、現れたダニエルは三人をすぺりあんの中から引き上げる。
眩い光の中、そらは誰にともなく感謝の言葉を送るのだった。



「ベイビー♪」


少女達が、元の世界へと戻ってから数日。
すぺりあんもダニエルも町の人々とすっかり打ち解けていた。


その光景を眺めながら、彼女らが仲良くできているか、不安を零す主人公の言葉を受け、
メルクは、たとえ世界は違っても繋がっていると彼女らの幸福を確信し「ゆんゆん」と電波を送るのだった。




ここは素敵なところ。追記を許容し、編集を受け入れる


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