ジル・ストーラ

ページ名:ジル_ストーラ

登録日:2016/12/22 Thu 23:57:45
更新日:2024/02/01 Thu 13:53:59NEW!
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ジル・ストーラとは、『ViVid Strike!』に登場したヒロイン、リンネ・ベルリネッタの格闘技のコーチ。
CV:佐倉綾音



■プロフィール


見た目はふわふわおっとりした印象を与える優しそうなメガネ女性。


フロンティアジムに所属しているが、役職はリンネの専属コーチとなっている。
リンネの試合の時には自身の他に、取り巻きのトレーナー二人(うち一人はCV:長谷美希)もセコンドにつく。
ベルリネッタ家とも懇意で、送迎の車にも同席している。


同年代の選手を抱えるノーヴェとは育成方針に相容れないものがあるようだが、同じコーチとして互いに尊重し合い、
リンネが試合でミウラヴィヴィオにケガをさせた際には見舞いに訪れるなど、対外的な礼儀もしっかりしている。
職業柄かU19の何名かの有名選手と交流があるようで、特に同じフロンティアジム所属のヴィクトーリア・ダールグリュンとは親しい。


実は優しげな外見と裏腹にそのコーチ内容は自他ともに認める地獄そのもの
毎日リンネに対して行っていたのは、吐いては口をゆすいで訓練続行、気絶したら水をかけて叩き起こして訓練続行という地獄の訓練である。
ガミガミ怒鳴ったりはしていないし、リンネ自身が望んで行っていることではあるとはいえ、中々の鬼コーチぶり。


もちろんこの訓練はただの根性論などではなく、格闘技選手だったかつての経験を元にしっかりと考えられた理論で行っているもの。
事実としてリンネは負傷することもなくワールドトップクラスの選手に育ち、確かな実績を上げている。






以降には、本編のネタバレが含まれます。







■本編での活躍
3話にて初登場。フロンティアジム主催の大会にナカジマジムの選手を招き、試合を見せつけると同時にリンネはインタビューの場を借りてナカジマジムに宣戦布告する。
ナカジマジムの面々は快くそれを受けるのだが、ノーヴェのセリフから察するにこれはジルの策略であり、報道を利用して逃げ場を塞いだと考えられる。汚い、さすがメガネ汚い


リンネとの出会いは本編から数年前、リンネがいじめっ子3人組の兄たちに捕まり、リンチされそうになっていたところを助けたのが切っ掛け。
息を切らしながらも車に走って追いつき(!?)、不良たちを一蹴してリンネを救った後、その縁でリンネの専属コーチとなり上記の地獄の訓練で彼女を鍛え上げて現在に至っている。


ウィンターカップではリンネがその圧倒的フィジカルでミウラを下したが、ヴィヴィオ戦では彼女の土壇場での強さを見誤りリンネは敗北。
自らの指導の誤りを悔いリンネの信頼を失ってしまったことに絶望したが、リンネが再起した際にはそれを心から喜び、再び試合に臨む彼女をもう一度指導する。


その試合の中でリンネとの接し方の誤りに気付き、激しい攻防を見届けながらリンネの無事と本当の意味での再起を祈った。
リンネの憑き物が取れた後も、彼女のコーチとして共に強くなることを誓い合った。



■ジルの考え方と背景


かつては格闘選手であり、ジル自身10年に一人の天才と称する名選手であった。*1
だが、身体資質が足りなかったためいつも体の不調に悩まされ、ついにはタイトルマッチ直前まで行ったにもかかわらず引退を余儀なくされていたのだった。*2
選手時代は長髪でピンク色を基調としたBJを身につけていた。
引退したとはいえ格闘技の実力自体は引退後も健在であり、不良複数人を一蹴したり、金属製のロッカーを一発叩いただけで凹ませている。オカン「備品を壊したら弁賞よ」


現役時代に身につけた技術や理論、何より自身の鍛錬が報われなかったこともあり、ジルは


「持って生まれた才能がアスリートの結果を決める」


「才能のない子に夢を見させて負けさせるのは時代遅れ」


という才能至上主義的な思想を持っている。


ジルの才能至上主義も、格闘技に向かない人物に苦しい鍛錬をさせ、しまいには体を壊した挙句に頂点を掴めないまま終わってしまった、
自分のような体験をさせたくないが故のことと考えれば、選手たちに対してジルなりの思いやりがあってのものと言える*3


とはいえ、この考え方について、ノーヴェは「全部間違いだとは思わないが苦手」と評している。
そのため、ノーヴェとは有名選手のコーチ同士として面識もあり普通に話せる仲ではあるのだが、微妙な距離感がある。



■関連人物


かつてリンネがいじめっ子3人組の兄たちに報復されていたのを救ったことが縁となり、専属コーチとなる。
リンネに対しての思い入れは本物であり、むしろジルの方がリンネに依存している気配すらあった。
リンネの心の影も知っていたものの、リンネが勝ち続ければ心の影も晴れると考え、指導を続けていた。
だが、リンネはいくら勝っても心の影を抱えっぱなしであり、逆にリンネの勝利に舞い上がったジルはいつしかリンネの抱えている心の影に見て見ぬふりを決め込んでしまっていた。


リンネがヴィヴィオに連敗を喫し、リンネはその敗北だけで道を見失って格闘技を辞めると言い出す形でジルの失敗は作中で噴出してしまう。
しかし、長い期間地獄の訓練に耐え続け、トップ選手にまでなったリンネとジルとの絆は、当のジルが思っていた以上に固いものであり、
リンネが作中で立ち直ることができたのは、間違いなくジルとの絆もひとつの理由であったと言える。


なまじリンネに才能とやる気があり、ジルにコーチ能力があったが故に、二人の絆は歪んだ方向に噛みあい、
ジルの思考はいつしかリンネの才能自慢に変貌してしまっていた。


これまでのふたりの関係は、そういう意味では決して幸せなものとは言えなかったかもしれない。
それでも、立ち直ったリンネが望んだのは、ジル自身地獄と認める指導を継続してもらって頂点を目指すことであった。
ジルとリンネ、二人の頂点への挑戦は、今後も続くことだろう。これまでよりももっとずっと前向きな形で・・・


所属ジムは違えどコーチ同士。格闘技番組で会談したことがあり、その内容の相違から番組を見ていた周囲が対立構造を作ってしまったとされている。
本人たちはそれを表向きは意に介さずに友好関係を築いているのだが、やはり譲れない一線から内心は嫌悪感もあったようだ。
リンネとフーカの試合を経て改めてノーヴェと意見を交わしあい、最終的には歩み寄ることができた様で、EDでは一緒に入浴したりしている。なぜ本編でやらなかったし


ノーヴェはヴィヴィオに「ないものを欲しがっても仕方がない、あるものを伸ばしていこう」という方針で臨み、
ジルもリンネに「最初は伸びの早いスキルを教えていこう」と考えるなど、基本的なコーチングの方針自体はとても似ている。


ちなみにDVD/BD3巻に収録されるOVAには、彼女らの関係が語られるとのこと。




追記修正は鍛錬で人に吐かせてからお願いします。


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  • キャラの紹介記事っていうより、ただビビストのネタバレストーリー書いてるだけになってない? -- 名無しさん (2016-12-23 04:05:34)
  • ちょっと言われてハッとしたので、もうちょっと書き直してみました。 -- 名無しさん (2016-12-23 08:39:55)
  • リンネが負けたらジルは捨てるんじゃないか、と囁かれていたけど実際はジルがリンネに依存していて捨てられるのを怖がってた節があるよな -- 名無しさん (2016-12-25 01:07:04)
  • 実は名前が車関連のキャラ ジルは旧ソ連、ロシアの自動車メーカー 狙ってやったのか偶然かどっちでもすごい -- 名無しさん (2017-01-04 10:53:13)
  • 円盤2巻の特典コミックで現役時代の来歴が色々と語られてるね -- 名無しさん (2017-01-28 02:15:37)
  • ↑2 リリカルなのはシリーズは車関係のネーミングが多いことをご存知無いか(『スバル』ブランドの前身となった中島重工をかけあわせた「スバル・ナカジマ」っていうモロな名前もあるぜ) -- 名無しさん (2017-05-19 11:46:02)
  • すまん↑の「中島重工」は中島飛行機の間違いだった。重工になったのは富士重工になってからだな。どのみち「スバル」の前身なんだけどもね -- 名無しさん (2017-05-19 11:51:25)
  • メンツの中で一人だけ違うメーカーの車が由来だったせいで、裏切るんじゃないかと疑われちゃった人もいたねw -- 名無しさん (2017-05-19 14:33:51)
  • 結局、フーカがこの人の言う才能のある子であったという最大の皮肉だったな -- 名無しさん (2017-08-21 09:19:33)

#comment

*1 WGCアイリス級ワールドランク1位までのぼっている。リンネの強打撃と投げ技はジルの持ち味でもあった。ヴィヴィオのように、相手に当てさせない回避力もあったが、流石にこちらは経験がモノを言うため、リンネが身につけるには至っていない。
*2 最終的に引退に至った理由は不明であるが、戦闘能力は健在だったのとメガネから、視力に何かあったのが決定打だったという説がある
*3 原作『ViVid』において、リオの祖父にあたる春光拳の総師範、レイ・タンドラも「指導者として若い才能が向かない道を選ぶことはよしとしない」と発言している。

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