登録日:2016/08/06 (土) 16:06:24
更新日:2024/01/25 Thu 13:59:23NEW!
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dcコミックス dc black label アメコミ バットマン アラン・ムーア アイズナー賞 ハーベイ賞 ジョーカー ジェームズ・ゴードン バットガール ポストクライシス プレフラッシュポイント キリングジョーク レッドフード new earth ブライアン・ボランド
『Batman: The Killing Joke』は1988年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『Batman: The Killing Joke』
発売 1988年3月
脚本 アラン・ムーア
作画 ブライアン・ボランド
日本では2004年にJIVEからアラン・ムーアの他の名作と同時収録された『バットマン:キリングジョーク アラン・ムーア DCユニバース・ストーリーズ』が、2010年に小学館集英社プロダクションからブライアン・ボランドによって彩色し直された『バットマン:キリングジョーク完全版』が発売されている。
2016年にアニメ化されている。
『Detective Comics Vol.1』#168を下敷きにジョーカーのオリジンを掘り下げた作品。
狂気と笑いを併せ持つジョーカーに真逆の悲劇の要素を加えながらも、そのストーリーの完成度から高い評価を得ている。
当初は外伝として作られた作品だったがその評価の高さから正史のストーリーにも影響を与えている(ジョーカーのオリジンやバーバラの状況など)。
【物語】
ジョーカーの尋問に『アーカム・アサイラム』を訪れたバットマン。しかしそこに待っていたのは偽物で本人は脱走した後だった。
ジョーカーはバットマンに挑戦するために狂気に満ちた計画を実行する。果たしてバットマンはジョーカーを止めることができるのか。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。脱走しゴードン一家を傷つけたジョーカーの捜索を行う。ジョーカーに憎しみを覚えながらも、彼を救う道もあると信じている。
ジョーカーの回想では赤いマスクをつけた男を追い詰めている。
- ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長。バットマンの良き理解者。家で娘バーバラとくつろいでいると突如ジョーカーに襲われ遊園地に誘拐されてしまう。
遊園地では裸に剥かれさらにゴーストトレインに乗せられ傷ついたバーバラの写真を見せられ続ける拷問を受ける。
犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバル。精神病院『アーカム・アサイラム』を脱走しバーバラを傷つけゴードンを誘拐し彼を狂わせようとする。
バットマンに執着しているのはいつも通りだが、一方で自分と違い狂気に負けない彼を羨んでいる節もある。
- 男
ジョーカーの回想に登場する人物。身重の妻を抱える売れないコメディアン。元研究所の助手で化学工場で働いていた。
心機一転するための資金調達に、自分が働いていた化学工場を抜ける強盗に協力する。正体を隠す目的で赤い円筒状のマスクをかぶる。
犯行当日に妻を失うも後には引けず強盗に参加、当時はいなかった警備員に見つかりさらにバットマンに追い詰められ川に飛び降りマスクを外すと……。
≪その他≫
- ジニー
ジョーカーの回想に登場する人物で男の妻。お腹に子供がいる。仕事が上手くいかない夫を献身的に支えていたが、哺乳瓶用の電熱器に感電し死亡した。
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。
- バーバラ・ゴードン
ジェームズの義理の娘でバットガールとして活動している。呼び鈴に出た際、ジョーカーに腹部を撃たれ服を脱がされ写真を撮られた。
一命をとりとめ病院に入院するも弾が脊椎を貫通していたため下半身不随になってしまう。
- ハービー・ブロック
ゴッサム市警の刑事でゴードンの部下。バットマンにジョーカーの情報を報告する。
- トゥーフェイス(ハービー・デント)
ゴッサムの元地方検事。『アーカム・アサイラム』を訪れたバットマンを眺めていた。
- ペンギン(オズワルド・コブルポット)
鉤鼻と小柄な体格が特徴的なギャング。捕まっていたがバットマンにジョーカーの居場所を聞かれる。
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- 最後の光の道のジョークのシーンが良かったけど、あの後・・・。バットマンの決意がこれと対照的なのがアーカムシティだよね -- 名無しさん (2016-08-06 16:56:05)
- 「いつか聞いた…ジョークみてぇだ…」 降り注ぐ雨と重なっているけど、あの時のジョーカーは泣いていたのかなぁ -- 名無しさん (2016-08-06 20:13:17)
- バットマン「お前が狂ったのも理由があるんだろう。その時私がいたら助けになれたかもしれない。」ジョーカーが狂気に堕ちる最後の一押しをしたのがバットマン。これ程切なくて笑えないジョークは無いだろうな。 -- 名無しさん (2016-08-06 23:19:33)
- この作品読んだだけじゃ、「ああ、ジョーカーも本当は可哀想な奴なんだな…」とか思っちゃうけど、ダークナイト見た後だと「これジョーカーの妄想なんじゃないの?」とか思えてきてしょうがない -- 名無しさん (2016-08-06 23:25:32)
- ↑ジョーカーに「絶対」はない、キリングジョークが本当の事とは限らない。 -- 名無しさん (2016-08-06 23:29:14)
- ↑↑アメコミは描き手やシリーズによって設定が変更されるのが常だから・・・。ジョーカーの正体がヒーローになりたいブルースの願望をかなえる為に変装した執事アルフレッドだったなんて話もあるから(その話自体バットマンの葬式にヴィランが参列する一話限りのギャグに近いもんだったけど)。 -- 名無しさん (2016-08-06 23:38:06)
- トラップを潜り抜けるバットマンに向かってジョーカーが吐露する一連のセリフが凄い印象に残ってる。「やめてくれよ、ヘドが出るぜ!」「過去には好みの記憶をトッピングしたいね!」「なんでお前は笑わないんだ?」 -- 名無しさん (2016-08-07 01:02:48)
- バットマン、というかアメコミ全体で見てもトップクラスの作品だと思う。ただ個人的にジョーカーのオリジンとしてはラバーズ&マッドメンの方が好みだったり -- 名無しさん (2016-08-07 12:30:19)
- ゴードン父娘がとにかく酷い目に遭い続ける作品…。 -- 名無しさん (2016-08-07 21:37:51)
- ジョーカーに同情的に描きながらも最後まで徹底して突き放した内容。 バットマンを同類とみなすことで救いを得ようとしたのだろうけど、そのバットマンは何の解決にもならない理想論を語る始末。 おまけに初稿ではジョークの真意を知ったバットマンに絞殺されるラストだったという・・ -- 名無しさん (2016-08-22 20:47:11)
- ジョーカーの台詞が一々印象に残りやすい作品だと思う。 -- 名無しさん (2016-09-04 12:15:03)
- 世の中にはびこる理不尽や不平等を当たり前みたいに受け入れるな、と遠回しに言ってる様にもみえるジョーカー -- 名無しさん (2018-10-22 12:05:08)
- 精神病院に二人の男がいた。だが、その生活に嫌気がさし男二人は脱走することにした。屋上に上がると隣にはビルがあり、自由はまさに目の前にあった。男の一人はビルに飛び移るも、もう一人は勇気を出せずにいた。そこで男は「そうだ!懐中電灯がある!これで光の橋を架けてやるから飛びこんでこい。」残った男は言った「ふざけんじゃねえ!どうせ途中で消す気だろう!」 -- 名無しさん (2020-01-17 15:08:52)
- ラストのジョークで強調されてるのは「バットマンもジョーカーも不幸な一日のせいでその後の人生が全て壊れた、という意味では同類」「しかし二人とも狂人でしかない」 -- 名無しさん (2021-03-24 02:58:45)
- ジョーカー自身は自分が狂気に陥ったきっかけを忘れているからバットマンを恨んでいるわけではない。 最後のシーンでジョーカーが見せたのは理解されない者の孤独と絶望。 -- 名無しさん (2021-05-23 09:33:18)
- 小学館集英社プロダクション出版の完全版に収録されているミニエピソード『罪なき市民』も中々印象深い -- 名無しさん (2021-09-24 19:38:52)
- 最後のジョークの意味は「懐中電灯で光の橋を架けてやる」と言った男も、それ自体は疑わず「どうせ消すつもりだろ!」と叫んだ男もどっちも狂ってる。つまり狂人(バットマン)が狂人(ジョーカー)に手を差し伸べたところで何の解決にもならないし、ただただ滑稽なだけ…という意味で良いのかな -- 名無しさん (2021-11-02 22:03:24)
- ジム・ゴードンの存在が、今作ジョーカーへの痛烈なカウンターになってるんだよね。あんだけ酷い目にあっても理性を失わずに刑事の意思を保って、ジョーカーを逮捕するようバットマンに伝えるんだから -- 名無しさん (2022-04-06 13:34:16)
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