登録日:2016/7/10 (日) 10:34:22
更新日:2024/01/25 Thu 13:46:23NEW!
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ヴァンガード 刀剣乱舞 クラン オリジナル版より先に立った項目
◆もくじ
◆概要
刀剣乱舞(ヴァンガード)とは、DMMゲームズとニトロプラスが共同製作したブラウザゲーム、刀剣乱舞をTCGの カードファイト!!ヴァンガードで遊べるようにしたものである。
ルール上は「特定の国家に属さないクラン」として扱われている。
元々は、2015年のエイプリルフールネタだったが、その翌日に発売日が発表されたという経歴も持つ。
クラン一つが丸ごと他の版権作品とのコラボレーションというのはヴァンガードにおいて初のことであり、色々と開発の意欲が見て取れる一品でもある。
「刀剣乱舞」というパックで単独構築が可能でもある。
◆キーワード能力
このクランでは、ゲーム原作に準拠した2つのキーワード能力を持つ。
- 誉
自身のユニット全体の中で、1ターンに1回だけコストを払うことができる能力である。
この能力を含む能力の誘発条件を満たしても、コストを払っていなければ別の誉を含む能力を使用することが出来る。
要約すると、「『誉』でかつコスト持ちの能力は1ターン毎に1回だけ、どれか1つしかコストを払って使用できない」といった意味になる。
原作において、最も活躍した刀剣一振りが「誉」を獲得することにちなんでいるのだろう。
- 真剣必殺
ダメージが3点以上で達成する能力。いわばリミットブレイクの簡易版。
原作において、刀剣のダメージが半分以下になった時*1に発動し、パワーアップする能力なので上手く再現できていると言えるだろう。
◆特徴
原作をプレイしており、なおかつヴァンガードは初めてというユーザー…つまり初心者の女性を狙ったコンセプトとなっており、シンプルで扱いやすい効果が多い。
基本的には、ストライダー*2である鶴丸国永でコストを調達、獅子王でアドバンテージを稼ぎつつ、G4のカードでフィニッシュするのが理想だと言えるだろう。
また、FV5種はゲーム開始時にもらえるいわゆる「初期刀」とよばれるものである。
◆主なカード
◇G4
- 岩融
CB1&Gペルソナ*3で相手の前列全てのカードとバトルをする効果を得る。
言わば、鳴神の「ドラゴニック・カイザーヴァーミリオン」といったところか。
原作では全体攻撃の能力をもつ刀剣である為、上手く原作を再現した一枚といえる。
- 三日月宗近
CB1&裏の裏の好きなカードを1枚表にすることで「Gゾーンの表のカードの数×P3000アップ」「Gゾーンの表のカード2枚につき相手のカードを1枚退却させることができる」「Gゾーンの表のカードが2枚以上なら☆+1」と、名実ともに刀剣乱舞の切り札となるカード。
最近、ルール改訂によってGゾーンのカードの枚数が増えたのも追い風となっている。
なお、後述のG2のバニラにも同名カードが存在するが、ドラゴニック・オーバーロード等とは違い、問題なくこのカードもバニラの三日月宗近も4枚ずつ投入可能。
- 蛍丸
アタックがヒットしたとき、誉+Gペルソナ+自分のスタンドしているRを5枚レストでVスタンドし、ドライブが1回になるもの。
アタックがヒットの時点で通りづらく、展開力の乏しいこのクランにおいてスタンドしているR5枚レストというのも非常に厳しいと言わざるを得ない。
使用するなら、後述のサポートカードと一緒に使いたいところ。
フレーバーテキストは「派手に戦いマスカット」であり、マスカットを公式がネタにしたと言えるだろう。
◇G3
- 鶴丸国永
他のクランでいうストライダー。
アタックがヒットしたとき、誉とSB1でCC1とドロップのG3のカードを1枚回収。
超越したとき、SC1と自分のユニット二枚のP+3000。
誉と超越能力がうまくかみ合っていると言えるだろう。
- 蜻蛉切
真剣必殺はSB1とCB1で相手にアタックされたときP+2000。アタックされるたびに効果を発動できるのでRの手数を重視するアクアフォースには効果的。
後半の効果はいわゆるサイレント・トム。当然非常に強力な効果ではあるのだがインフレ環境で出る時代がワンテンポ遅かったか。
- 一期一振
真剣必殺、SB1、CB1でRの「藤四郎」の数×P+4000。
藤四郎の兄貴分という原作設定を上手く再現しているのだが、同じ粟田口である五虎退や鳴狐は含まれず、藤四郎自体もG1以下しかいない等扱いは少々難しいか。
- 小狐丸
原作では三日月宗近と双璧をなす激レア太刀。
このカードのアタックがVにヒットしたら、誉、SB1でデッキの上から1枚確認し上か下を選んで1枚ドローするもの。
他のクラン(特にオラクルシンクタンク)でも似た以上の動きが出来るので…
もう一つは、CB1で誉をもつユニットのP+3000。18000ラインを形成できるユニットに使ってやろう。
◇G2
- 大倶利伽羅&三日月宗近
共にP10000のバニラ。G4の三日月宗近とこの三日月宗近で問題なく各種4枚積める。
- 和泉守兼定
真剣必殺でSB1することでアタック終了時に後ろの真剣必殺をもつカードを1枚手札に戻す効果を持つ。
堀川国広と相性が良く、原作をうまく再現できていると言えるだろう。
ちなみにヴァンガードでは太刀扱いだが原作ではアップデートにより打刀に変更された。
- 同田貫正国
真剣必殺でP+3000。いわゆるバニホ。Vでも効果が発動するので覚えておこう。
このカードをはじめとしてこのクランはG2に優秀な効果を持つカードが多かった為G2止めも有効手段だったのだがG2止め対策の超越カードが出てしまったことによりあまり有効ではなくなってしまった。
- 獅子王
真剣必殺+CB1+SB1で手札を1枚捨てることで2枚ドローする効果と抵抗*4を持つ。
いわば加速エンジンとなるカードなので可能な限り入れたいがPが非常に低い点には注意。
真剣必殺のサポートをする太郎太刀や鶯丸とは非常に相性が良い。
- へし切長谷部
誉+CB1でアタックがVにヒットしたときこのカードのP+2000でスタンドし、後列のRにアタックできる効果を付与する。
当時のゲームでは最速の刀+優秀な投石*5要因だった事に起因しているのだろうか。
◇G1
- 今剣
いわゆるシシルス。また、このカードをソウルに置くことでG4のカードに誉+SB1+アタックがVにヒットしたときCC2を与える。
起動効果と誉効果が上手くかみ合っており、獅子王のコスト調達も容易になる為かなり優秀なカード。
Vヒット限定なのは岩融が全体攻撃できてしまう為妥当な判断といえるだろう。
- 江雪左文字
完全ガード。弟の宗三左文字はG2だがこのカードはG1で単純にグレードだけ見たら弟の方が上になってしまっているがヴァンガードではよくあること。
ちなみに、このカードにはSPが存在しており、彼(と後述の燭台切光忠)の声優は櫂トシキ役の佐藤拓也氏であり、ドラゴニックオーバーロードとあわせて彼のサインは2種類目となる。
- 堀川国広
貴重なP7000のカード。
Rに登場したときSB1でSC1し、このカードのP+4000する真剣必殺をもつ。
前述の和泉守兼定とは相性が良い。
◇G0
- 加州清光
恐らく初期刀の中でもトップクラスの人気だと思われる刀。
ブーストしたとき、表のダメージカードがないならSB1でCC1+P+3000し、ブースト先に「アタックがVにヒットしたとき、このカードをソウルに置くことで1枚ドロー」を与える。
ちなみに、ドロー効果が発生したときは強制効果である為注意が必要。
- 歌仙兼定
このカードをソウルに置くことで真剣必殺をもつカード2枚のP+3000。
起動効果であり、任意に発動できる点は評価が高い。
- 山姥切国広
誉を持つユニットをブーストした時にCB1でP+3000と「ブーストしたバトルの終了時に自身のソウルインで他のユニット1枚にパワー+5000を与える自動能力」を得る効果を持つ。
へし切長谷部との相性が良いがコストが重く、ボードアドバンテージを稼ぎにくいこのデッキでは少々扱いづらい。
◇トリガー
治1:★3:醒3:引2
ここでは主な効果のあるカードを紹介していく。
- 燭台切光忠
クリティカルトリガー。
Vがアタックしたとき、このカードがスタンドしているならソウルにおくことで前列のカードを2枚選択しP+3000
荒海のバンシーと良く似た効果であり、言うまでもなく優秀な1枚。江雪左文字と並ぶ刀剣乱舞デッキを組む時の障害となるだろう。
- 愛染国俊
スタンドトリガー。
Vがアタックした時に自身が後列にいるなら自身をスタンドし、さらに誉の能力を持つG4以上のVがいるなら、同じ縦列にいるR1枚をスタンドする効果を持つ。
要は「蛍丸と併せて使え」である。
蛍丸以外でも今剣の効果で誉を付与できるため、覚えておいて損はない。
◆弱点
まず、このデッキはカードプールが非常に狭い事が挙げられる。
「必須とは言えないけど必須にせざるを得ない」カードが複数存在する。
ギミック自体もシンプルと言えば聞こえはいいが、その割にそれ以上の強みはない。*6
ボードアドバンテージを稼ぐのも得意ではなく、かげろうやなるかみといった除去を得意とするクラン、メガコロニーやリンクジョーカーのように盤面に干渉してくるクランは苦手。
真剣必殺をもつカードが多く、動き出すのが遅いのも悩みどころ。
また、双闘が出来ないため山札の補充ができず、超越や獅子王に頼る=デッキアウトを起こしやすいのも弱みといえるだろう。
爆発力がなく長期戦になりやすいのもこの弱点を後押ししている。
◆評判
さて、ここまで書いてきた…のだが、この刀剣乱舞。評判は正直言ってよろしくない。
というのも、ターゲットであるはずの女性が1からTCGを始めるのはかなり敷居の高い事であり、その上カードショップに出向くのは非常に勇気のいることなのだ。
その上、弱点が多く(というかこれと言った強みを持たず)、残念ながらデッキ自体も拡張性が低いことから飽きがきやすい。
商品として飽きられやすいのは致命的である(つまり、クランごとに分けてそれぞれのカードプールを少しずつ拡張していくことでプレイヤーにモチベーションを維持してもらうというヴァンガードの商品展開の利点すら活かせていない)。
ヴァンガードというカードゲームの都合上、クランは統一しなければならず「レン様のあのカードと刀剣を共演させたい!」なんてことも出来ない。
一応、ルールとしてエクストリームファイトという混クランでのファイトもあるが、公式はクラン統一でファイトすることを推奨している。
また、評判が悪かったからか版権上の都合かどうかはわからないが、パックの発売以降は音沙汰なしで、FCでの強化も来ていない。
原作では現在、新しい刀剣が次々と来ているため、新しい刀剣の登場に期待したいところか。
なお、版権上の関係か3DS版「ストライドトゥビクトリー!!」にも一切収録されていない。
追記修正は佐藤拓也氏のサインカードを2種類持っている方がお願いします。
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▷ コメント欄
- 強化が来てない割にメガコロニーや非名称ジェネシスより高いのがなんとも(汗 -- 名無しさん (2016-07-10 13:37:46)
- 女性プレイヤー獲得の策としてはあまりにも安直で雑だったなぁという感想。既存のカードと混ぜて遊べるわけでもないし -- 名無しさん (2016-07-10 18:52:43)
- ヴァンガードは良く知らないけど失敗テーマなのは良く分かった。只投入しただけのテーマじゃウケる訳無いな -- 名無しさん (2016-07-10 19:09:40)
- 評判がよろしくないとかで腐とか色々の問題とか出すのかと思ったらまともで安心した -- 名無しさん (2016-07-10 22:29:13)
- まさかの全国大会優勝である -- 名無しさん (2018-01-20 18:35:54)
- ゼロスドラゴンの登場で完全に国家に属してる全てのクランの下位になった -- 名無しさん (2018-01-20 18:49:01)
- 現在は環境トップのデッキの1つなんよな。二 -- 名無しさん (2023-07-24 22:30:16)
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*2 超越ボーナスをもつカード
*3 Gゾーンの裏のVと同名カードを表にすること
*4 カードの効果の対象にならない効果
*5 原作において、先制攻撃できる装備のこと
*6 同じようにシンプルなギミックを持つロイヤルパラディンは序盤からでも安定性が高く火力もある、といったような強みがある。
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