幻獣拳(獣拳戦隊ゲキレンジャー)

ページ名:幻獣拳_獣拳戦隊ゲキレンジャー_

登録日:2016/05/26 Thu 11:29:00
更新日:2024/01/23 Tue 13:39:18NEW!
所要時間:約 12 分で読めます



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スーパー戦隊シリーズ31作目『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場する流派の一つである。


激獣拳や臨獣拳を超える「極みの拳」とされる獣拳で、物語中盤から登場。
三拳魔が滅び壊滅した臨獣殿に代わり、ゲキレンジャー達と相対した。



【概要】

臨獣拳を極めた者の内、獣の力を超えた者の中で、この世に13体存在する神秘と幽幻の獣「幻獣」を手本に学んだ拳士達により構成される13の流派の総称。
幻獣拳の基本は幻気げんきと呼ばれる金色のオーラのような気を扱うことにある。


組織体系としては、幻獣拳の頂点である「幻獣王」を筆頭とし、
幻獣王を守護する幹部陣四幻将しげんしょう
そしてその四幻将直属の配下として幻獣王を補佐する2人の幻獣拳士双幻士そうげんしが仕えている。



幻獣拳士は臨獣拳を極めて獣の力を超えた状態に至った者のみがなれるとされ、ロンを通して幻気と対象者の臨気を融合させる「血盟の儀式」が必要。
ロンは儀式を執り行う祭祀としての役を担っており、彼のゲンギ「転臨幻納」が要となるためにロンにしか行えない。
またリンリンシーのようにゲンギ幻身豪天変げんしんごうてんへんで肉体を巨大化させる事が可能。


臨獣拳士同様、それぞれが手本とした幻獣の姿を模した獣人形態を持ち、その胸部にはモデルとなった幻獣の頭部が存在する。
ただし幻獣拳を学んだ者は「未来永劫無間道に堕ち、輪廻の苦しみを背負う」とされる。つまり何回生まれ変わろうと永遠に幻獣拳士として生きなければならないということ。



【幻獣王】


  • [[理央/幻獣王 リオ>理央(獣拳戦隊ゲキレンジャー)]](演:荒木宏文)

強きこと、猛きこと、世界において無双の者…幻獣王リオ



ロンの勧めにより、幻獣拳へと鞍替えした理央が変化した新たなる姿。
幻獣グリフォンを手本とし、臨獣ライオン拳を超越した王のみが習得できる「幻獣グリフォン拳」を会得した。
この拳法を会得した者は、ライオン拳の臨技をさらに強力なものへと昇華できるという。
なお「デザインの肩の形状が空の拳魔カタと似通っている」とプロデューサーに指摘された際、
デザイナーの篠原氏は意識していなかったが指摘を受けて「理央にとってカタは大事な師匠だったから」という理由を後付けしている。



【幻獣拳四幻将】

幻獣拳を実質的に取り纏める4人の幹部。
いわゆる四天王ポジション。


  • [[幻獣ドラゴン拳 ロン>ロン(獣拳戦隊ゲキレンジャー)]](演:川野直輝)

面白くなってきましたね……臨獣殿が


飄々とした態度で臨獣殿を暗躍していた謎の男・ロンの正体。
「調整者」の役割を担う「幻獣ドラゴン拳」の使い手。
四幻将のリーダー格であり、幻獣拳を会得せんとする者は、まず彼と「血盟の儀式」を執り行わなければならない。
幻気で作り出した弓矢を用いる他、強烈な雷を発生させる事ができる。
高い戦闘力を持つ以外に、誰にでも変化けられる能力もあり、諜報や攪乱といった策謀も可能な搦め手も操れる万能キャラ。
反面正体を現しても飄々とした態度や掴み所の無さは崩れず、「ドラゴン拳」がどのような拳法なのかは曖昧なままであったが、その正体は…


詳細は個別項目にて。


モチーフは青龍と十二支の「辰」。
名前の由来は、中国における「龍」の読み方をそのまま名前としたもの。



コイツらはしょせん遊びの相手 既に悲鳴と絶望は十分ヨ~


身長:223cm(幻身豪天変時:60.2m)
体重:116kg(幻身豪天変時:31.3t㎏)


全身を鎧で覆った重厚で厳つい巨漢。
幻獣バジリスクを手本とし、周囲の重力を支配して自身や他者の重さと軽さを自在に操る「幻獣バジリスク拳」の使い手。
鈍重そうな外見に反し、自身のゲンギにより俊敏な動きも可能とするトリッキーな技巧派。
また自らを「不死身」と称し、その自称に違わぬ頑強な肉体を兼ね備えている。


  • 大重鈍化だいじゅうどんか

重さを自由に操り、相手を凄まじい重さで圧し潰す。


  • 小軽鋭化しょうけいえいか

重さを自由に操り、相手を吹き飛ぶような軽さに変え、相手を軽い打撃で遠くの彼方まで吹き飛ばす。


  • 反重力鎧はんじゅうりょくがい

両手で相手の攻撃を受け止め、幻気によって軌道を逆転させて跳ね返すカウンター技。


  • 蔵備頓ぐらびとん

両手に溜め込んだ幻気で重力場を作り出し、頭上から投網のように落として重力で敵を圧し潰す。


見た目と裏腹に、「~ヨ」という間の抜けた語尾ののんびりとした性格。
ロンと常に行動を共にしているロンの相方のような立ち位置だが非常に口が軽く、口の軽さ故に余計なことを言いそうになるとロンから度々叱責されてはそれを誤魔化しているうちに「ゲホゲホ」という妙な咳払いが癖になってしまった。


臨獣殿での最終決戦ではゲキレンジャー達を得意の重力操作で苦しめるも、メレのリンギ・無効消波により幻気を封じられたことで力を奪われてしまう。
動けなくなったところをゲキレンジャー達の一斉攻撃を受け爆散するが……。


モチーフは玄武と十二支の「巳」。
名前の由来は、中国の地理書『山海経』に出てくる、現れた国に恐慌を齎すという有翼の蛇の怪物「酸與」。



  • [[幻獣フェニックス拳 メレ>メレ]](演:平田裕香)

理央様の愛のために、更なる強さを纏ったラブ・ウォリアー!幻獣フェニックス拳、メレ!


「幻獣拳が理央様のためになるなら!」と即断即決で儀式を行ったメレが得た新たな姿。
幻獣フェニックスを手本とし、炎を我が物として意のままに操り全てを焼き払う「幻獣フェニックス拳」の使い手。
この他に、カメレオン拳のリンギも使用可能。


  • 幻気充填げんきじゅうてん

幻気を全身に込めて一旦臨獣拳の獣人態となった後、黄金の幻気の奔流に全身を包み、幻獣拳の獣人態となる。


  • 火将危願ひしょうきが

空中に舞い上がり、炎でできた鳳凰を放ち地上の敵を攻撃する。


モチーフは朱雀と十二支の「酉」。



  • 幻獣キメラ拳 スウグ(声:なし)


身長:215cm(幻身豪天変時:59.0m)
体重:103kg(幻身豪天変時:27.8㎏)


普段は棺に入り、棺を出ても寡黙どころか発声やコミュニケーションの一つさえ行わず沈黙し続ける不気味な四幻将の一角。
幻獣キメラを手本とし、幻気を使って「肉体のある部分は固く、ある部分は柔らかく」といった矛盾した肉体を作り出すことで、現存する全ての獣拳を模倣できる「幻獣キメラ拳」の使い手。
ただしその強さは技の使い手により著しく左右されるという。


幻獣王の命令のみに従うとされ、自身を従える主がいないことで制御不能の暴走状態に陥って見境なく暴れ回ることもある。
ロン曰く「心が無い」とのこと。喋らないため、名乗りなどの意志疎通は全てロンが代行して行っているが、配下の双幻士からは完全にナメられている。
その正体は理央が唯一勝てなかった激獣拳使い「白虎の男」ことダン。
このダンという男は本作の主人公・漢堂ジャンの父親であり、父親が敵の幹部というお約束の展開をかなりシリアスな路線で持ってきたと言える。


ロンに暗殺されたダンの遺体は丁重に埋葬されたが、ロンは墓からゲンギを使って激気魂を集め、凝縮させてスウグを生みだした
つまりキョンシーのようなもので、言葉を話さないのも自我を持たない激気魂の塊であるが故。
だが意思が完全に無い訳ではなく、臨獣殿から離れた山中で草笛を吹く、息子との戦いの直後に見せた仕草など僅かだが自立行動する場面も。


終盤、息子であるジャンとの一騎打ちの果てに、「抱きしめてくれ」と懇願するジャンの言葉に思わず手を止めるも、ジャンを狙ったロンの攻撃から彼を庇い致命傷を負う。
そして最後に息子をぎこちなく抱きしめた後構えを解き、「トド…メ…を……刺せ……」という意思を示す。
そしてジャンは涙ながらにスーパーゲキクローの一撃をもって応え、スウグは光となって消滅した。


名前の由来は、『山海経』や『周礼』などの複数の中国の古典に登場する白い虎のような幻獣「騶虞」。四神の白虎とは別の存在で、「騎獣(乗り物となる獣)」に分類される。
モチーフは白虎と十二支の「寅」。




【双幻士】

◇ロン配下

ロンにより見出された双幻士達……なのだが、実態は双幻士一のイロモノチーム。
二人とも「気を自在に操る」という技を持ち、互いに他人との接触を拒んで洞窟に長く引き籠った経歴を持つ。
重くなりがちだった終盤のストーリーのある種清涼剤になったかもしれない。



  • 幻獣カプリコーン拳 ドロウ(声:稲田徹

ハッ、来た!
ミーことドロウの『脳内ハードディスクがギガント回転し始めた!』という……現実!


好きな場所:洞窟の奥
好きな食べ物:瓢箪
好きな言葉:羊の皮を被った狼


幻獣カプリコーンを手本とし、「捻り」の動きで様々な気の流れを変質させ悪用する「幻獣カプリコーン拳」の使い手。
コンピューター言語などを混ぜた奇怪で意味不明な話癖が特徴の引き籠り1号。
彼と真っ当なコミュニケーションが可能なのは相方のソジョだけで、それも傍から見たら意味不明を通り越して狂人にしか見えない。
そんなコミュニケーションの光景は、初めて見たメレが「ただの変人コンビ?」と疑問を呈するレベル。しかし実力自体は本物。
なおゲキレンジャーとの決戦時には「貴様らまとめてデリートしてやる!!」と見覚えのあるポーズと共にどこかで聞いた事あるような台詞を聞いた事あるような声で叫んだ。


  • 即書呼そくかきこ

計算の経過や計算式を幻気により空中に描き、答えを導き出す。


  • 練馬繰ねりまくり

ソジョが胸部の前歯に溜め込んだ激気と紫激気に幻気を加え、3つの気を合成。
研究によって作り出した種と融合させた泥粒子どろりゅうしを作り出して撒き散らす。
泥粒子を浴びた者は瓢箪に閉じ込められ苦しみながら消滅してしまう。


  • 練馬繰ねりまくりつう

相手の腕を掴んで練るように回転させ、武器を弾き飛ばしてしまう。


  • 全身練馬繰ぜんしんねりまくり

ソジョとの連携技。
頭の角の上にソジョを乗せ、ソジョの具流虞留で一緒に高速回転し、練馬繰を繰り出すことで巨大拳士の合体解除を誘発する。


モチーフは十二支の「羊」。
名前の由来は、中国の地理書『山海経』に出てくる四本角を持つ人食いの怪物「土螻」。



出陣、出陣だよ~!


好きな場所:洞窟の奥
好きな食べ物:瓢箪
好きな言葉:窮鼠猫を噛む


幻獣アーヴァンクを手本とし、体内に溜め込んだ様々な気の流れを淀ませて悪用する「幻獣アーヴァンク拳」の使い手。
相方とは逆に、単語だけで意思疎通をしようとする話癖が特徴の引き籠り2号。
彼のコミュニケーションはドロウ以外の者には理解困難に等しい。


  • 備離美利びりびり

両腕から幻気による電撃を発する。


  • 具流虞留ぐるぐる

追跡不能なほどの超高速で回転し、敵を翻弄しながら幾度も打撃を与える。


  • 打無堕夢だむだむ

幻気により、実体に限りなく近い幻を作り出す。


  • 具流虞留備離美利ぐるぐるびりびり

具流虞留で超高速回転しつつ、備離美利を発して全方位を攻撃する。


モチーフは十二支の「子」。
名前の由来は、中国の地理書『山海経』に出てくる現れた国に戦乱を巻き起こすという不吉な白い鼠のような怪物「狙如」。




◇サンヨ配下

サンヨ配下の双幻士達。
共通点は、サンヨと同じく悪癖の影響で言動に難があるということ。


  • 幻獣ケイトス拳 ゴウユ(声:喜山茂雄)

コレ、幻気。幻獣拳使い表す、特別な物……


好きな場所:静かな所
好きな食べ物:音
好きな言葉:音を仇で返す


幻獣ケイトスを手本とし、音を自在に操り微細な超音波の超振動を武器とする「幻獣ケイトス拳」の使い手。
遠距離から一方的に相手を打ち倒せる技の性質からあまり敵と会話する必要がなかったため、
いつの間にか必要最小限の単語のみで会話を済ませる癖がついてしまった寡黙な拳士。
大音量の音を撒き散らす拳法の使い手だが、好きな場所は「静かな場所」という変わり種。でも好物は音。


  • 拷雷震ごうらいしん

両手を大地につき、幻気を集中させて全身を細かく振動させ、周囲の建造物を共鳴により破壊する。


モチーフは十二支の「亥」。
名前の由来は、中国の地理書『山海経』に出てくる、黄色い体に赤い尾を持つ人面の猪のような人食いの怪物「合窳」。
この獣が現われると天下が洪水に見舞われるとされる。



  • 幻獣ミノタウロス拳 シユウ(声:真殿光昭

人間共よ、愉しい悪夢を見せてやるでごじゃる


好きな場所:鏡の世界
好きな食べ物:光
好きな言葉:人の振り見て我が振り直せ


幻獣ミノタウロスを手本とし、鏡の中に構築した異空間に相手を引き込んで翻弄する「幻獣ミノタウロス拳」の使い手。
幻気で生み出した分身と人間を鏡の中で入れ替え、分身を入れ変えた相手に擬態させる技を持つ。
他人に真似されることを嫌い、口調を変えまくった結果ごじゃる口調になってしまった拳士。


  • 転身反てんしんはん

左手の掌を相手の胸に当て、一瞬閃光を放射。
技を受けた者を鏡の中に幽閉し、代わりにシユウの分身がその者にすり替わる技。


モチーフは十二支の「丑」。
名前の由来は、中国神話や中国の地理書『山海経』に出てくる邪神「蚩尤」。
金属でできた牛のような頭を持つ魔人で、戦争を好み、全ての武器を発明した邪神だという。



◇メレ配下

メレ配下の双幻士達。執事とメイドといった感じでメレに付き従う。
共通項は性格の二面性が非常に強いこと。


ココにいる子供たちは皆、私の事が大好きなんです。
だから、帰りたくないってワケでして


好きな場所:ユニコーン城
好きな食べ物:親子の悲鳴
好きな言葉:馬の耳に念仏


幻獣ユニコーンを手本とし、人間の額に角を生やさせて自らの傀儡としてしまう「幻獣ユニコーン拳」の使い手。
馬を彷彿とさせる蹴り技や、両手から生やした剣も武器。
非常に卑劣な能力に反して普段は執事のように丁寧で紳士的な語り口をする癖がある。
一見騎士っぽい外見だが、癖のせいで慇懃無礼な卑劣漢と化している。


  • 夢幻招来波むげんしょうらいは

幻気を振り撒き、それに反応した子供たちに角を生やすことで意のままに操る技。
さらに角は幻気の増幅アンテナとして機能。最初に支配下に置いた15人の子供を増幅発信装置代わりにして全世界に幻気を拡散させようとした。


  • 大鋭角断だいえいかくだん

独楽のような高速スピンで相手に近づき、左肩の鋭い角で幾度も切り付ける。


  • 幻力豪豪波げんりきごうごうは

幻気を右肩の馬の尻尾に集中し尻尾を高速回転させることで、相手に絡みつき電撃を伴う竜巻を生み出す。


モチーフは十二支の「午」。
名前の由来は、中国の地理書『山海経』に出てくる、虎の牙と爪を持つ一角馬の怪物「駮」。



  • 幻獣ピクシー拳 ヒソ(声:潘恵子)

行ってらっしゃいませメレお嬢様


好きな場所:人の周り
好きな食べ物:丸い物
好きな言葉:刃は切れるが重宝


幻獣ピクシーを手本とし、無数の鋭い刃物と流麗な円舞を組み合わせて舞うように敵を切り刻む「幻獣ピクシー拳」の使い手。
敵味方関係なく、常に円の動きで相手の周囲を包囲して行動していたが、行動しすぎたせいで
目上の者(味方)の周りで全てを丁寧に世話するようになり、甲斐甲斐しくメイドのように振る舞う癖がついてしまった。
双幻士の紅一点で、上司であるメレの事を「お嬢様」と呼び彼女に仕える。


  • 真剣翔舞しんけんしょうぶ

幻気を込めた両腕を振り下ろし、鋭く柔軟な無数の爪を相手に投げつける。


  • 突剣呑つっけんどん

幻気を長い爪に込めて長く伸ばし、鞭のように振るって複数の相手をなぎ倒す。


モチーフは十二支の「卯」。
名前の由来は、中国の地理書『山海経』に出てくる、兎の体に鼠の頭を持ち、背中の羽根で空を飛ぶ怪物「飛鼠」。
中国ではムササビや蝙蝠のことを指す名前でもある。




◇スウグ配下

スウグ配下の双幻士達。
コミュニケーション能力絶無なスウグと対照的に自己主張が強いのが特徴。
両者共に仲が悪く、「犬猿の仲」の諺のように、顔を合わせる度に取っ組み合いの喧嘩をしている。
また実質ロンの操り人形であるスウグの存在は両者共露骨に見下している。


  • 幻獣ハヌマーン拳 シュエン(声:柴本浩行)

野郎共、町中でイタズラだ!
人間共に、悲鳴と絶望のクリスマスプレゼントをくれてやれ!


好きな場所:賑やかな所
好きな食べ物:何でも食べる
好きな言葉:猿は人間に毛が三本足らぬ


幻獣ハヌマーンを手本とし、大量の分身を生み出し操っての集団戦法を得意とする「幻獣ハヌマーン拳」の使い手。
分身にはみな微妙に異なる性格や個性を持たせることができ、相手をより翻弄させることが可能。
しかし分身が精巧すぎる反面、自分が分身なのか本体なのかこんがらがってしまう癖がある。
非常に不真面目で、終始ふざけた態度を取るノリが軽く悪戯好きな性格。


  • 毛猛分身変もうもうぶんしんへん

頭髪を抜き、息吹を吹きかけることで沢山の実体を持った分身を作り出す。所謂分身の術。
分身は本体と遜色ない能力を発揮し、少しずつ性格も異なるため識別は困難。


  • 天軸転てんじくてん

背中に背負った伸縮自在の棍棒を湾曲させながら振り回し、複数の標的に打ち付ける。


  • 大猿回だいえんかい

身体の柔軟性と俊敏性を最大限に発揮し、舞いながら相手の攻撃をことごとくかわす。


  • 爆炎彩遊鬼ばくえんさいゆうき

背中に背負った棍棒から、強力な火炎を放つ。


モチーフは十二支の「申」。
名前の由来は、中国に出てくる兵乱を齎す猿の怪物「朱厭」。現れた国は戦争に見舞われるとされる。



  • 幻獣ケルベロス拳 コウ(声:安井邦彦)

ハッ!お前等を採点するなら、テクニックゼロ!パワーゼロ!
みっともなさだけMAXだぜ!!


好きな場所:地獄
好きな食べ物:骨
好きな言葉:犬になるなら大家の犬になれ


幻獣ケルベロスを手本とし、幻気で出来た首輪を自在に操り、首輪を相手に嵌めさせることで苦痛を与え苛む「幻獣ケルベロス拳」の使い手。
五毒拳のリーダー「ブラコ」の弟なのだが兄弟仲は悪く、仇討を望むとか死を悼む等といった肉親に対する情は皆無。
「自身が四幻将の座に就く」ことを目論むプライドの高い野心家で、上司であるスウグを「木偶の坊」呼ばわりしたり、戦う相手を「踏み台」と称し露骨に見下した態度を取る等態度は悪い。
一方で真面目な一面もあり、基本不真面目なシュエンとは反りが合わず死ぬほど険悪な仲。


  • 迅愚流じんぐる

幻気で作られた無数の首輪を投げつけ、人々の首にはめることで激痛を与え悲鳴と絶望を搾り取る。
投げられた首輪は自由に軌道を変えられるため、多角的に攻撃が可能。
首輪一つにはリンリンシー一人分の力が宿っているらしく、激気を吸い取ることもできる。


モチーフは十二支の「戌」。また兄弟故か所々ブラコに似た意匠のデザインを持つ。
名前の由来は、中国の地理書『山海経』に出てくる豹や牛の要素を併せ持つ犬のような怪物「狡」。
現れた国に吉兆を齎すとされる。
他がロクでもないのにこいつだけいいヤツである。




【余談】

裏モチーフは「十二支の獣」で、四幻将の場合はそれに+αとして「四神の獣」が加わる。
名前の由来は、中国の地理書『山海経』に登場する中国における伝説の怪物。「山海経」とか子供どころか大半の大人でもわからんぞという言葉は禁句。
またデザイン自体も金を基調とした豪奢なもので統一されている。




追記・修正は幻獣を手本に学んだ方がお願いします。


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  • ケルベロスがかっこいいデザインだったので期待したのだが、予想以上に善戦できなくて凹んだ記憶がある。 -- 名無しさん (2016-05-26 12:27:07)
  • 粗が多いと言われがちなゲキだけど、こういう設定とかストーリーの作り込みは素晴らしいんだよな…それをうまく見せられなかったから、言われてるのだろうが -- 名無しさん (2016-05-26 15:41:58)
  • 四幻将は無間龍本人、その分身、元臨獣拳士、元激獣拳士と、蓋を開けてみれば純粋な幻獣拳士はいないんだよね。まあ、双幻士の連中も恐らく臨獣拳とかからの乗り換えだからそもそも純粋な幻獣拳士なんていないだろうけど -- 名無しさん (2016-05-26 16:27:55)
  • ↑2 こいつらはなぁ…モチーフがマニアックすぎて直感的に頭に入ってこないのが作り手の自己満足止まりな感じでどうにもしっくりこない。…デザインは素晴らしいんだけどな。 -- 名無しさん (2016-05-26 17:13:29)
  • スーパー戦隊シリーズ屈指のド外道と言えば、ロン、バスコ、ブラジラ、ラディゲの四人だろうな。 -- 名無しさん (2016-05-26 20:25:41)
  • ↑ジニス・・・・というかデスガリアン全般も含んでも良さそうな気がする -- 名無しさん (2016-05-26 20:44:08)
  • 劇中で -- 名無しさん (2016-05-26 21:07:41)
  • 劇中で幻獣拳に鞍替えした理央がロンを気迫のみで圧倒してたけど、あの時なら実力は理央>ロンだったんだろうか -- 名無しさん (2016-05-26 21:08:22)
  • サンヨを含めてほとんどの幻獣拳士の言動が変なのはロンの趣向なのかな -- 名無しさん (2016-05-27 01:03:33)
  • ↑5 個人的にはそこにラー・デウスとデズモゾーリャも加えたい。特にデズモゾーリャは人様の女を追い込んで(ある意味で)孕ませるという生理的嫌悪感ハンパないマジモンの畜生だった。リアルタイムでの衝撃が強すぎて思い出補正かなり入ってるかもだけど -- 名無しさん (2016-05-27 07:48:47)
  • 全員が金を基調としたデザインのためか、揃った時の豪華さは歴代随一だと思う。劇中では一回理央と四幻将が揃っただけだけど -- 名無しさん (2016-05-27 07:51:14)
  • ↑5 その場合でも、倒せはするかもしれんが、残機無限というチートが残っているからなぁ......。封印という手札を切れない以上、結果は見えている気がする。 -- 名無しさん (2016-05-27 09:01:47)
  • 慟哭丸にされたロンの扱いがねwインガオホーとはいえ遊ばれたり整形されたりw -- 名無しさん (2016-05-27 09:13:03)
  • ↑5 幻獣拳に限らず公式サイトでの獣人の情報は大体こんな感じ。化粧のノリが悪いというか、いまいちとってつけたような個性でキャラの掘り下げにはあまり役立ってないが・・・ -- 名無しさん (2016-05-27 10:22:41)
  • ロンはスーパー戦隊シリーズの中で屈指の外道だよなぁ。 -- 名無しさん (2016-05-27 10:34:28)
  • 敵としては珍しい、戦隊側の親の仇である。 -- 名無しさん (2016-05-27 11:47:45)
  • ↑2 スケールがでかいくせにやることがちまちま陰湿で、なおかつ動機が幼稚で単純なのがそれに拍車をかけてるよね。・・・なにも学ばず生来のチート能力で好き勝手やってきたアホが、積み重ねてきた努力の結晶に敗れるって流れは綺麗だと思う。 -- 名無しさん (2016-05-27 11:51:36)
  • どくさいスイッチでロンの存在自体を消去できないかな? -- 名無しさん (2016-05-27 21:29:35)
  • ドラゴン、グリフォン、フェニックス・・・・これで午が処女厨じゃなくてペガサスだったら色々繋がったのに -- 名無しさん (2016-05-28 00:18:08)
  • ↑電撃戦隊! -- 名無しさん (2016-05-28 00:45:57)
  • ↑12 -- 名無しさん (2016-05-28 18:32:21)
  • ミスった ↑1~2 マーメイドどこいったw -- 名無しさん (2016-05-28 18:33:06)
  • 幻獣マーメイド拳・・・・もし居てもマーマンみたいな半魚人になりそうな気が -- 名無しさん (2016-05-28 19:11:33)
  • 仕込みの上だから仕方無いんだろうけどドラゴンの上にグリフォンが王にって言われて何じゃそりゃと思ったわ -- 名無しさん (2016-05-28 23:25:23)
  • ポーキー「あ、お仲間発見!」 -- 名無しさん (2016-06-02 11:23:19)
  • ↑2 ちょっと調べてみたが、グリフォンは鳥の王と獣の王が合体してる姿だから王家の象徴としてもてはやされたとかなんとか。 あとは、ライオンからのグレードアップのイメージかな? -- 名無しさん (2016-06-02 11:58:43)
  • ↑後、住み処にしている洞窟に大量の宝石を溜め込んでいると言われる事から富と権力の象徴として扱われている。 -- 名無しさん (2016-06-02 12:34:47)
  • 向こうの神話じゃグリフォンは時としてドラゴンすら殺すからな -- (2016-06-10 12:12:17)
  • ライオン拳の黒獅子理央が黄金のグリフォンにバージョンアップするのはスムーズでいいんだ。問題はカメレオンのメレが不死鳥になる無理やり加減なんだ・・・ -- 名無しさん (2016-06-10 20:24:54)
  • 鳥は爬虫類から進化したんだし、そういう意味では間違ってないと思うけどね。 -- 名無しさん (2016-06-10 20:37:21)
  • 何故こんなところにドドンゴが? -- 名無しさん (2016-10-07 23:05:36)
  • ロンの上記の結末、なんだか左紺殺害のために毒蛇を用意していたが、最後は皮肉にもその毒蛇に噛まれて死んだ『金田一少年の事件簿R』・「白蛇蔵殺人事件」の姫小路鏡花とかぶるな。(どちらも因果応報、自業自得という形の末路だし。それは『ゲゲゲの鬼太郎』の中国妖怪チーも同じか。) -- 名無しさん (2016-10-10 12:31:25)
  • 永遠に苦しみを味わう展開は好きなのでロンの最後は痛快 -- 名無しさん (2016-10-28 21:30:10)
  • ロンほど庇い様がない奴は見たことがないかもしれない。獣拳使い全ての人生を狂わせたと言っても過言ではない。拳士達には破滅願望があったから従っていた者がいた可能性が高いな -- 名無しさん (2016-11-27 17:15:12)
  • ロンは某魔法少女に出る獣よりも庇う余地がない。というか好きになれない。あっちと違って世界へ不幸と破滅しかもたらしてないから -- 名無しさん (2016-12-19 19:01:31)
  • シャーフー「永遠の暗闇にひとり、面白い事等ひとつもないじゃろうなぁ」 ロンにとってはこの上ない皮肉だなwww -- 名無しさん (2017-01-04 23:11:25)
  • VSゴーオンジャーでは、力こそ、完全には戻っていなかったが、相変わらずの凶悪さと戦闘力を見せつけており、前作のボスであるパチャカマック12世を圧倒したゲキリントージャウルフやエンジンオーG9を圧倒していた。サイダインや古代炎神との合体で誕生したエンジンオーG12によって、呆気なく敗北するが、もし、力を完全に取り戻していたら、エンジンオーG12すら、敗北していたかもしれない。 -- 名無しさん (2017-09-15 20:47:30)
  • リュウオーン「幻獣と聞いて」 -- 名無しさん (2018-03-03 17:49:23)
  • これが明かされた回に同時期の仮面ライダーの龍モチーフのキャラがショック受けるネタを見たなあ>世界中に伝わる龍やドラゴンの伝承・伝説の元となった存在 -- 名無しさん (2018-03-03 23:26:20)
  • ロンほど許せないと思った敵キャラはいないなあ、他の悪の組織は侵略だったり崇高だが独りよがりな目的で行動をすることがほとんどだけどただの暇つぶしで一人の少年を悪に染め上げて人々を苦しめるのは前代未聞だった -- 名無しさん (2018-08-13 22:33:37)
  • 幻獣王による世界の破壊をやった後は結局暇を持て余すのではないだろうか…と思わないでもない。性格はどうあれ、不死身のロンに慟哭丸で対策取ってたマクも相当な天才だったんだなぁと。やってることは封じ込めて命を搾り取る拷問だが、そのエグい発想がなければ詰んでたんだからわからんものである。まさしく正義と悪が一つに還ってようやく完全な獣拳 -- 名無しさん (2018-08-13 23:16:26)
  • おおっセリフ追加されとる -- 名無しさん (2020-05-06 16:15:28)
  • 因みにパワーレンジャー版の双幻士は、初登場と最終決戦でのロンとサンヨや五毒拳や三拳魔たちも含めた再生怪人として再登場したことも含めて全員が勢揃いしてた。 -- 名無しさん (2020-05-06 22:46:00)
  • あり得ぬ獣を象る幻獣の拳。まさしくその実態は幻のように他を騙す形のない流派。その正体を最初から名乗ってもいたんだね。 -- 名無しさん (2020-12-28 05:29:49)
  • ケルベロス拳のコウ、勇猛の騎士とは関係ない。 -- 名無しさん (2022-04-23 00:46:52)
  • ↑38 -- 名無しさん (2022-12-21 22:43:58)
  • ↑38幻獣王理央は不死要素を抜きにした単純な戦闘力なら四幻将状態のロンを超えていたと見ていいと思う。 -- 名無しさん (2022-12-21 22:47:47)
  • 「 ロン(!?) 」と「 サンヨ 」と「 スウグ(!??) 」はラゲクと供にSH大戦では大ザンギャック、SH大戦Zではスペースレイダーが率いたマドー怪人軍団のメンバーとなって再登場....スウグはジャンのお父さん( 善玉 )だって....。 -- 名無しさん (2022-12-22 09:52:55)

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