悪魔の心臓〈グリモアハート〉

ページ名:悪魔の心臓_グリモアハート_

登録日:2016/04/16 Sat 22:52:47
更新日:2024/01/22 Mon 13:43:21NEW!
所要時間:約 30 分で読めます



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fairy_tail フェアリーテイル 強敵 魔導士 ギルド 闇ギルド バラム同盟 最強 ジュピター チート ハデス ゼレフ 所要時間30分以上の項目 悪魔の心臓 グリモアハート 煉獄の七眷属 ロストマジック 大魔法世界 魔道戦艦



「悪魔の心臓〈グリモアハート〉」は、真島ヒロの漫画作品『FAIRY TAIL』に登場する組織の一つである。



【概要】


六魔将軍〈オラシオンセイス〉」「冥府の門〈タルタロス〉」と共に、闇ギルドの最大勢力であるバラム同盟の一角を占める。
X784年時では最強の闇ギルドと言われていた存在であり、巨大な魔道戦艦を拠点として活動していることから、評議会ですら動きをつかめない存在であった。


マスター・ハデス直々に育て上げた煉獄の七眷属という「失われた魔法ロストマジック」の使い手達と副司令のブルーノートを幹部とし、多数の部下達によって構成されている。
また、戦艦自体にも武装として魔導収束砲・ジュピターが施されている。(ただし巨大化したマカロフにはさほどダメージは与えられなかった)


最凶の黒魔導士ゼレフの封印を解き魔導士だけが生き残れる「大魔法世界」を築く事を目論んでおり、
X784年12月にゼレフを求め彼のいる「妖精の尻尾フェアリーテイル」の聖地である天狼島を襲撃するが、S級魔導士試験のためにそこに居合わせた「妖精の尻尾」のメンバー達と交戦する。



【大魔法世界】


ゼレフを頂点とした、魔導士達だけの世界。
ラスティローズ曰く「混沌と闇が支配する魔法本来の世界」であり、魔力を持たない者は死ぬかそれに等しい地獄となる世界とされている。
なお世界に存在する魔導士は人口の1割程であり、残り9割は魔力を持たない人間である。それにしちゃ魔導士の数が多過ぎるような…




【メンバー】


煉獄の七眷属


  • ザンクロウ

「テメエの魔法とは格が違うんだって こっちは神殺し 滅神魔導士ゴッドスレイヤーだぜ!」
CV:白鳥哲


民族衣装の様な服装に左肩にアーマーをつけた金の長髪の男。赤い瞳の中が渦巻きのようになっている。
「悪魔の心臓」に絶対的な忠誠と誇りを持っており、怖気づき弱音を吐いた部下達を焼き捨てる残虐な性格。
黒い炎を操る炎の滅神魔導士ゴッドスレイヤーであり、火の滅竜魔導士でも食べられずダメージを与えられる等、相手であるナツの上位互換といえる力で圧倒していく。
とどめの〝炎神の晩餐〟にてナツを包み込みそのまま焼き殺そうとするが、自身の魔力を空にするという捨て身の奇策により滅神魔法の炎を吸収され、滅竜と滅神の2つの魔力を合わせた〝竜神の煌炎〟により敗れる。
しばらくして復帰後、ゼレフを連れたメルディの前に現れるがウルティアと同じでギルドを裏切ったと断定して彼女を攻撃し吹き飛ばし、ゼレフを奪おうとするが意識が戻った彼の死の捕食を至近距離で受けて死亡する。(皮肉にも自分が吹っ飛ばしたことでメルディとジュビアは死の捕食に巻き込まれず助かることになった。)
アルバレス帝国編でスプリガン12トゥエルブのナインハルトの魔法によりメルディの前に再現されて現れ、自分が死に彼女が生きてることを憎み戦う。
…いくら動揺していて、敵との戦いで多少は消耗しているからとはいえ、一撃くらうなよメルディ…【x792年は、8年前当時の天狼組(すでにS級除く)が論外のレベルの戦闘力の高さの水準の世界である。奇策ありとはいえX784年時代のナツに負けたこいつはX792年ではすでに論外のはずである。】
しかし8年の差は大きかったのか、メルディとジュビアの心と魔力を合わせた合体攻撃・マギルティ=ウォーターにてあっさり敗北し消滅する。




  • カプリコ

メエには主はいない メエこそが人間を使う主!」
CV:黒田崇矢


サングラスをかけタキシードに似た服を着た山羊男。
大体の予想通り磨羯宮の星霊カプリコーンであり、後述の理由により17年間も人間界で活動している。
人間隷属魔法ヒューマレイズという魔法により、人間の魔力・身体能力を弱体化させたり、自身の隷属化に置き自由に召喚する、小型のカプセルに入れて持ち運びすることができる。
グレイロキ、カナやルーシィ4人相手に優位に立っていたが、星霊としての姿に戻ったロキにはこの魔法が通じず、対等での戦いを強いられる形で残りの3人を逃がされてしまう。
その後は肉弾戦と捕らえた人間での召喚攻撃で戦いを繰り広げ、途中ルーシィがかつての主のレイラの娘だと知り追手を差し向けるも全てロキにより倒されてしまう。


実は人間隷属魔法は人間以外に使うことは禁忌とされており、人間以外に使うとその対象と融合してしまうという副作用が存在する。
カプリコの正体とは、かつてハートフィリア家の使用人だったゾルディオ(CV:安元洋貴)が魔道の闇に染まり、禁を破ってレイラより託されたカプリコーンと融合した存在であった。
次にロキの体を奪うべく人間隷属魔法を仕掛け、難なく奪うことに成功する・・・・・・が、支配から解放されロキから魔力を与えられたカプリコーンの一撃を受けて、ロキと強制分離される。
それにより元の人間の体に戻るものの、長年融合していた副作用によって光の粒となって消滅。
カプリコーンも生前のレイラとの契約に従って、ロキと共にルーシィの元に戻っていった。


アルバレス帝国編ではアクエリアスの見せた過去の映像で登場。
この時は、曲がりなりにもルーシィの母レイラ・ハートフィリアを敬愛していたようであるが、それが仇となり、同じ使用人だった人物を「不在だったせいでレイラが病弱になった」として殺してしまった。
皮肉にもこれが娘たちの世代で確執を起こすこととなった(そこまで大きくないし、状況と立場があまりにも悪すぎたため結局仲良くなれなかったが)




  • ラスティローズ

「解き放て、俺たちの欲望デザイア これは我がギルドの総力戦となる 震えよ、俺たちの欠片」
CV:堀江一眞


リーゼントと眼鏡、ファーのついたコートが特徴の男。
詩的な表現の言い回しを好むキザな性格のナルシストで、それゆえか敵に対しては尊大で自身より弱い者をクズと見下すこともはばからない。
しかしその強さは本物であり、特に使用する魔法の具現のアークは、召喚獣・武具・人外の体、亡霊・大量の眼鏡人間等、自身が想像する(願う)ものを全て具現化するチートそのものであり、本人曰く「無敵にして無敗」の魔法。
ただし本人が言うにはこの魔法にも何らかのデメリットがあるようである。じゃあ眼鏡なんて大量に作るなよと言ってはいけない


天狼島に降り立った際に遭遇したエルフマンとエバーグリーンを相手にし、接収テイクオーバーで〝漆黒の剣(魔獣の腕)〟を取られることがあったものの終始圧倒し2人を倒す。
その後、「妖精の尻尾」の救護キャンプを襲撃するがそこに駆けつけたフリードとビッグスローと交戦。仲間を傷つけられた怒りの猛攻に恐怖を感じたもののそれを糧として攻防を繰り広げる。
先の2人同様に〝ディンギルの塔〟にてその場の全員を葬ろうとするが、ビッグスローに自ら操られたエルフマンの不意打ちにより集中力が途切れ〝ディンギルの塔〟が消滅、立て続けにフリードの一撃を食らい敗北する。
マスター・ハデスの敗北後、戦艦で撤退途中にヒカルやハデス共々突如現れたゼレフと遭遇するが、身動きが出来ないままハデスが目の前で殺されるのを目撃し、それ以降消息を絶つ。


アニメ版では、辛うじて生き延びた後、バラム同盟を裏切った「冥府の門」にザンクロウとアズマの幻影を伴って乗り込むが、キョウカに返り討ちにされる。その後はやさぐれて、彷徨い続けている内に「魔女の罪」で活動しているメルディと再会。事情を説明した後、ギルド再建のためにメルディを誘い、断られると力ずくで従わせようとし、その為にジェラールを殺そうとする。六魔に阻まれて失敗するが、ジェラールから「魔女の罪」に誘われ、密かに涙した。尚、暴走時には過去の「悪魔の心臓」メンバーを幻影で呼び出すが、それは彼の孤独を表していた。




  • 華院=ヒカル

「ウ、ウーウェェェェ!! どうしてだれもいないのでありますか!?」
CV:杉崎亮


白い肌に肥満体質の大男。白団子。
「悪魔の心臓」最大のネタキャラで、周りに誰もいないところに顔面着地で落下しさまよう(上記の台詞はこの時のもの)、女性に対し弱く焦ったり優しい態度を取る、ルーシィに睨まれただけで木に隠れる、
後述の「ノーロさん」を口車に乗せられ相手に渡してしまいいい様にされる、合流を喜ぶナツとルーシィを見て「イチャイチャしおって」とマントを噛みしめるといったコミカルな言動が目立つ。
アニメ版ではさらに、暑いからと川の中に浮かび「のどかわいた」とぼやく、1人たき火で食事をしていたがデザートのアイスが溶けてショックを受ける、
話の冒頭でいきなり司会者となって自分のコーナーを始めだす、アリエスの泣き落としにあっさり引っかかる、しかもその際に引き締まった肉体に精巧な顔立ちという「誰だお前!?」レベルの自分の姿を妄想しながら話す、女性陣との戦闘をモテ期が来たと思いこむ、と原作に輪をかけたフリーダムぷりを見せつける。


しかし。これでも七眷属というだけあって強く、怒りが頂点に達した時にはルーシィを徹底的に痛めつける、ナツの目の前で殺そうとするなどといった残忍さを見せており、自分でも残忍だと自覚している。


丑の刻参りという呪殺魔法の使い手であり、自他問わず対象者の髪の毛を「ノーロさん」という人形に付けることで、人形の動きに連動して対象者を操ることができる。また、ノーロさんを材質変化させれば対象者の体も同じ材質に変化する、自分と相手の両方の毛を付けることで場所を入れ替えられる、と色々と応用がきく魔法である。
しかしそれ以上に目立つのが見た目に反したスピードとフィジカルの高さであり、星霊一のパワーのタウロスを突っ張りで瞬殺する、ナツ相手にも一歩も引かないどころか逆に叩きのめして岩に埋もれさせ行動不能にする程である。
上述の魔法も補助に使うことでナツとルーシィ、ハッピーを追い詰めるが、ナツが近くに落ちていたノーロさんを使ってルーシィを操ることで反撃され、3人の合体技での〝ルーシィファイア〟を顔面に食らい倒れる。


アニメ版では復活後、「妖精の尻尾」の救護キャンプを襲撃し、リサーナ、カナ、レビィと交戦。
ノーロさんを駆使したトリッキーな戦法で3人を翻弄するが、フリードが戦闘前に仕掛けていた〝魔法使用不可の術式〟に引っかかり、そこに3人の力を合わせた合体攻撃を食らい焼き団子となり飛んでいった。
マスター・ハデスの敗北後、戦艦で撤退途中に突如現れたゼレフにより目の前でハデスが殺されるのをラスティ共々目撃し、それ以降消息を絶つ。


アニメ版の冥府の門編で再登場したラスティによると「今でも行方は分からない」とのこと。
まぁ、ヒカルを行方不明のままとしたのは、冥府の門編のシリアス展開に合わないことも関係していたのであろう。


ちなみに彼の持っていたノーロさんは後に登場するが、彼自身は結局どうなったのか不明。




  • メルディ

「任務 開始」
CV:後藤沙緒里


レオタードにマントを羽織った羽付きのカチューシャをしたピンク髪の美少女。
物静かな性格で、敵に対しては機械的に対処するものの感情が無いわけではなく、特にウルティア絡みになると感情が爆発する。
過去に「悪魔の心臓」によって滅んだ村の生き残りであり、そこをウルティアに引き取られたこともあってか彼女を一番慕っている。
それ故に、ウルティアの母親のウルを死なせることになったグレイを憎んでおり、殲滅最優先順位1位としていた。
遭遇したエルザとジュビアと交戦し、試験で魔力を消耗していたとはいえ2人を相手に対等に立ち回る。


マギルティ=センスという感覚をリンクさせ共有する魔法を使い(ただし強い思いを持つ対象でないと繋げない)、
戦闘では主に派生技としての多数の魔力剣やエネルギー弾での攻撃を多用する。
感覚に直接攻撃する性質のため、物理攻撃を無効化する能力でも防ぐことはできずジュビアを一方的に打ちのめしていくが、グレイの命を狙っていることを知って、怒りで真の力を引き出したジュビアによって逆に不利な状況へと陥る。
マギルティ=センス本来の能力でジュビアとグレイの感覚をリンクさせ2人を同時に痛めつけて絶望させようとする・・・・・が、グレイに痛みを与えたことにより逆に火に油を注ぐことになったため、最後の手段として自分自身とも感覚を共有させる。
この魔法は感覚以外で唯一、死が共有されるため、自らの命を絶ち2人を道連れにしようとするが、自身の命を助けようとするジュビアと感覚を超え感情まで共有し〝愛〟と〝生きる〟ことを説得され戦意を喪失する。


ウルティアからゼレフを預かり、エクソシストよろしく文字通り這いつくばって追うジュビアと戦闘の余韻をぶち壊す逃走劇を繰り広げる中、復帰したザンクロウにより裏切り者として攻撃されてゼレフを奪われ、
それだけでなく彼の口から自分の村を襲って滅ぼしたのがウルティア達だったと聞かされ絶望する。
「悪魔の心臓」の敗北後、ウルティアと2人で天狼島を脱出する際にその事を問いただし怒りを露わにするも、死んで罪を償おうとしたウルティアを助け、マギルティ=センスで全ての感覚と感情を知った事により泣きながら許して和解した。


X791年にはウルティアと脱獄させたジェラールの3人で、罪を背負い闇ギルドやゼレフに関する闇を全て絶つ為、独立ギルド魔女の罪クリムソルシエールを結成。「妖精の尻尾」と協力関係となる。
髪や背が伸びただけでなく、7年前とは打って変わり明るい笑顔を浮かべたり冗談を言ったりするなど、心身共に成長している。
特にジュビアとはかつて戦った縁か、互いに信頼する仲にまでなっている。


X792年にはアルバレス帝国との戦争に「魔女の罪」で参戦し、ジェラールと共に南部のハルジオン解放の援軍として駆けつけジュビアの窮地を救う。
ナインハルトの魔法で再現されたザンクロウと戦うが、ジュビアとマギルティ=センスで連結し互いに力を高め合わせ、合体攻撃・マギルティ=ウォーターにて勝利する。
最後の最後、アクロノギア暴走時、大陸中の魔導士をマギルティ=センスを使って魔力を集めてアクノロギア退治に貢献した。そりゃ特赦ものの功績だろう。




  • アズマ

「侮ってはいかんね、妖精の尻尾 奴らの武器は魔力にあらず 信念を刃に変える力を持つ」
CV:白熊寛嗣


ドレッドヘア―の大男で強者との本気の戦いを好む戦闘狂だが、相手に本気を出させるためには挑発や人質、嘘も使う等手段を選ばない面がある。
ある理由により本隊が来る以前から天狼島に潜入しており、それを見破ったウェンディやメスト(ドランバルト)達を瞬殺、島付近に駐留していた検束部隊の艦隊をあっさり爆破して壊滅させ、続いて「妖精の尻尾」の救護キャンプにてミラジェーンと交戦。リサーナに時限式の爆発魔法を仕掛けて人質にし、自分を倒すためにあえて全力を出させて戦うが、爆発間際に彼女が戦闘を放棄しリサーナを庇って倒れたため、落胆してその場を去る。
しばらくして、ウェンディを探すエルザの前に姿を現し、ウェンディを始末したと偽り挑発する。


大樹のアークという植物を操るだけでなく木や地面と同化する、実や木を通して爆発を起こすといった魔法を使う。 …爆発ばかり使っている気がするがれっきとした植物の魔法である。多分・・・
この魔法の真骨頂は土地に根を下ろしその土地の魔力を支配することにあり、本隊に先駆けて島に送られたのもこれが理由。
潜入から今まで時間をかけた結果、作戦通り天狼島の魔力や天狼樹を支配し、「妖精の尻尾」メンバーの魔力と加護を奪う*1ことに成功するが、全力での勝負を望むためにエルザの魔力だけは奪わず、魔力や天狼樹の解放を条件に戦いを仕掛ける。
互いに魔法と剣、拳や肉体をぶつけ合わせる一進一退の死闘を演じ、天狼島の全魔力を解放しての大技大地の叫びテラ・クラマーレでついにエルザを一度は倒し地に伏せさせるものの、ジェラールの祈りを無意識に感じたエルザは再び立ち上がる。
背水の陣で立ち向かってくるエルザ相手にも引かず再び〝大地の叫び〟を食らわせるが、支配したはずの「妖精の尻尾」の魔力がエルザを加護したことで彼女の力となる。
その光景を目の当たりにしたことで、「妖精の尻尾」の強さは信念や絆といった和にあると悟り、それを「見事」と評し、ついに一刀に倒れる。
敗北後、約束通り天狼島の魔力を解放して、ウルティアがジェラールの人生を歪めたことを謝罪、「悪魔の心臓」が求めたものについても語ろうとするものの、魔法の副作用により肉体を樹木に浸食され木になって果てた。


アルバレス帝国編ではナインハルトの魔法により、実体のある幻影として再登場。同じく実体化された斑鳩、キョウカとともに、エルザを追い詰めるも、エルザの気迫に恐れをなし、消滅した。
ザンクロウとは違い、X784年では仮にもエルザを追い詰めていたため、X792年の時代でも十分通用する実力を持っていたと思われる(まあ、三対一のうえ、当のエルザ本人も先の戦いで重傷を負っており、それをおしてまで戦っていたのだが…)


ちなみに名前の由来は俳優の東幹久であり、作者がテレビをつけた時たまたま映っていたのが名付けた理由だったそうだ。




  • ウルティア・ミルコビッチ

「時は来たようです マスター・ハデス」
CV:沢城みゆき


煉獄の七眷属のリーダーの美女。グレイの師匠のウルの娘だが、自分を捨てた女としてウルを憎んでいる。
作品の初期から登場しており、当初は評議院検証魔導士としてジークレインの配下として行動していた。(余談だが作品で一番最初に登場したキャラである。)
ジークレインがジェラールとしての正体を現した「楽園の塔事件」の際に評議会を壊滅させ行方知れずになる。
しかし実際は8年前にゼレフの亡霊のふりをしてジェラールを洗脳した張本人で、「悪魔の心臓」の活動から目を逸らすための囮として楽園の塔事件を起こさせた黒幕。
崩壊する評議会からも脱出しており、「悪魔の心臓」へと帰還する。
その他にもガルナ島でデリオラの復活を企むリオンに対して、デリオラの力を横取りすべくザルディという男に変身して手を貸していたが、独断でのS級クエストで島に来ていたナツ達により失敗に終わり、特にナツからは手痛い一撃を受けてしまう。
ちなみにこの時の一件で、ナツからは終始「女装趣味の男」「女装ジジイ」と勘違いされている。「次会ったら殺されるわよ あんたたち…」


天狼島の襲撃の際、単独でゼレフを捜索し発見、倒すことでゼレフを確保する。
そして匂いをたどってきたナツと再会し本当の力で翻弄するが、そこに割り込む形でルーシィとヒカルが乱入、2人をヒカルに任せゼレフを連れて逃走する。
その後、自身を尾行していたグレイの前に現れ自身の素性や、実は自分の行為は全てウルの意思を継いでのものだと明かす。
彼女の父親はハデスに殺され、その仇を撃つためにウルは「悪魔の心臓」を水面下で追っていた。それをウルの遺品で知り「悪魔の心臓」へと潜入し復讐の機会を窺っていたがハデスの力は想像を超えるものであったため、それを倒せる可能性がある〝絶対氷結アイスドシェル〟を使えるグレイにハデス打倒を託し、自らはハデスにゼレフが渡らないよう島の外で二度と見つからないように封印するためにゼレフを連れ去る。





・・・・・・が当然全部嘘であり、実際はゼレフを独占するためにグレイを利用しハデスと共倒れさせようと画策していたのだった。(最低でもハデスの〝眼〟を逸らす位には役立つと思っていた)
合流したメルディと共にゼレフを連れて脱出しようとし、近くで倒れていたジュビアをグレイを絶望させるために殺そうとするも、全てを見透かしていたグレイによって阻止される。


彼女の魔法時のアークはその名の通り時間を操る魔法。
時間を巻き戻すことや進めることで物体の復元や構成前に戻す、成長や朽ち果てさせることができる補助向きの魔法だが、全ての並行世界上での動きを同時再現してのオールレンジ攻撃といった事も可能である。
造形魔導士 (ウル)を殺すために習得したというだけあり、同じ魔法を使うグレイ相手にも効果的で、氷の時間を操り蒸気へと変えて無効化していくが、この魔法の唯一の弱点である生物の時間は操れないという点を付かれ反撃を受ける。
忌み嫌っていた母と同じ造形魔法もを繰り出した応戦の末、2人揃って海へと転がり落ちるが、その時、海に溶けたウルの記憶*2に触れて真相を知り戦意喪失、ウルへの誤解も解けて改心する。


+ 真相-

生まれながらに魔力が高すぎたせいで体を圧迫され死にかけていた彼女を治療すべくウルは魔法開発局へとウルティアを預けた。
しかしその魔力の高さに目をつけた開発局側はウルティアを実験台として利用すべく、
ウルティアに「母親に捨てられた」、ウルには「治療の甲斐なく娘は死んだ」
それぞれ嘘を吹き込んで母子を騙し引き裂いたのだった。
しばらくして、施設での過酷な実験に耐えかねて一度は脱け出しウルの元へ帰ろうとしたウルティアだったが、
弟子となったグレイとリオンと共に過ごすウルの姿を見たことで更なる勘違いを引き起こし、母親への憎しみを持つことになる。(ウル自身は娘は既に死んだと思っており、ウルティアもその事を知る由が無かったので仕方ないと言えば仕方ないが)


更なる魔力を手に入れウルへ復讐するためにウルティアは自ら魔法開発局に戻り、過酷な実験の末に魔力を手に入れて施設を破壊し後にする。
アニメ版ではこの実験の時の回想がより細かく描写されており、局員の中にはあの男の姿もある。
その後ゼレフの存在とそれを追うギルド、つまりは「悪魔の心臓」について知りそれを調べる最中現れたハデスによって大魔法世界のことを聞かされ、「悪魔の心臓」へと加わった。
時のアークを習得したのも、本心では大魔法世界を完成させて時の旅人となり母を憎む前の自分に戻り再会するためであった。


その後アズマに倒された天狼樹を元に戻し「妖精の尻尾」の勝利に陰ながら貢献し、メルディと共に島を脱出する。
その際にメルディに全ての罪を告白し死んで償おうとするも助けられ、涙ながらに生きることを説得され許される。


X791年にはメルディと脱獄させたジェラールの3人で、己の過去の罪を背負い全ての闇を絶つ為、「魔女の罪」を結成し「妖精の尻尾」を陰ながら支えていく。
大魔闘演舞に感じるゼレフの魔力に似た謎の魔力の調査を「妖精の尻尾」に依頼、報酬代わりに進化した時のアークで一部メンバーの第二魔法源セカンドオリジンを開花させる。


後に謎の魔力の正体が未来から来たローグによってもたらされたエクリプスの扉によるものと判明。
彼の企み通りに扉からドラゴンが現れドラゴンと魔導士達の乱戦が混迷を極めた際に、今の時間のローグを殺してタイムパラドックスを起こし全てを元どおりにしようとするが、ナツの反論もあってか思い留まり、自分の本性は何も変わっていなかったと失望してしまう。(この少し前にジェラールとエルザ、ミリアーナ、物陰にいたカグラに自身が楽園の塔の一件の全ての元凶で黒幕だと暴露した時にも悟っていた模様)
自分には生きる資格などないと感じ、術者の命を犠牲にして世界の時間を戻す時魔法〝ラストエイジス〟を発動させ扉が開かれる前にまで時間を戻そうとするが、無慈悲にも戻った時間はたった1分だけであった。
しかしこの1分がグレイをはじめ多くの魔導士達の命や危機を救い、事態も好転していくきっかけとなった。
全てが終わった後、一命は取り留めたがラストエイジスの影響で命は僅かになり老婆となったため、ジェラールとメルディに後を託し「魔女の罪」を事実上脱退することになった。(2人には手紙を預かったと他人を装って接していたため、彼らは気づいていない。しかしすれ違ったグレイには気づかれたようである。)


残り少ない命などと言っている割にはアルバレス帝国編(X792年)では生存している。ただし、本体が老人であることに変わりはないが…
天空シスターズ(ウェンディとシェリア)がスプリガン12、ディマリア・イエスタと交戦しているとき、敵の「時間を止める能力」(おそらく接収・ゴッドソウルで接収した時の神「クロノス」の力を使ったものと思われる)で若かった時の姿で思念体と同じような存在として登場。ディマリアの能力下でも天空シスターズが戦えるようにしたり、シェリアに第三魔法源(サードオリジン)の力を引き出すなど、ディマリア撃破に大きく貢献した(ただし第三魔法源はシェリアに大きな代償を払わせている。もっとも、本人の希望が希望したことだが)。




構成員


  • ヨマズ

CV:景浦大輔


カプリコの部下で鎧兜を纏った武将のような姿をした、犬の獣人。
カワズと共に先遣隊として潜入しレビィに襲いかかるが、危機に駆けつけたガジルの乱入により2人と交戦する。
日本刀を使い、ガジルの鉄の鱗を容易に切り裂くほどの剣術の使い手であり*3、他にもレビィと同様に立体文字ソリッドスクリプトの魔法を補助として使用する。*4
カワズと共にガジルとレビィを追い詰めるものの、底力を見せたガジルの滅竜奥義・業魔 鉄神剣ごうま てつじんけんにより敗れる。
アニメ版では復活後、カワズと共に「妖精の尻尾」の救護キャンプを襲撃し、フリードとビックスローと交戦するも、カワズ共々エルフマンも加えた三位一体攻撃に敗れる。




  • カワズ

CV:井口祐一


カプリコの部下でヨマズ共々本屋にとっては厄介そうな名前のニワトリ姿の獣人。
ヨマズと共に先遣隊として潜入しガジルとレビィの2人と戦う。
口から無限に卵を出す魔法を使い、そのまま相手に攻撃する、卵が割れて白身と黄身で殴り掛かるといった戦い方をする。どう見ても雄鶏だろうけど卵を出していることは気にしてはいけない。ちなみに普通の卵同様に目玉焼きにすることが可能でありちゃんと食べることもできる。
ヨマズと共にガジルとレビィを追い詰めるものの、底力を見せたガジルの一撃によりあっさり倒される。
アニメ版では上述通り、復活後「妖精の尻尾」の救護キャンプを襲撃するが、ヨマズ共々敗れる。




副司令


  • ブルーノート・スティンガー

「飛べるかなあ・・・ いや、まだ飛べねぇなあ」
CV:斎藤志郎


の一文字が書かれたコートを背中に羽織り、後ろに一本に纏めた髪型をした男。
マスターであるハデスに対してジジイと呼べる立場と実力を持っており、「通った道には雑草すら残らん」と言われるほどの大魔導士。
上記の「飛べるかな」という口癖を持ち、自身の魔法で「飛べそうな敵」には強い意欲を見せる好戦的な性格。
メルディが戦意喪失し七眷属が残り3人となったことにより独断で出撃する。
ギルドの目的であるゼレフや「妖精の尻尾」の殲滅にはあまり興味はなく、メイビスの墓に眠る「妖精の尻尾」三大魔法の一つ、「妖精の輝きフェアリーグリッター」を狙っている。
重力操作の魔法を使い、七眷属をも上回る圧倒的な力でナツ達や「妖精の輝き」を手に入れたカナすらもねじ伏せ、カナを始末し魔法を手に入れようとするが、そこに駆けつけたギルダーツによって防がれ、彼と一進一退の互角の戦いを繰り広げる。
アズマが倒されたことによりギルダーツに魔力が戻った後、勝負を決めるべく奥の手である〝ブラックホール〟を繰り出すものの、ブラックホールをギルダーツの魔法によって砕かれ、〝破邪顕正 一天いってん〟により望み通り天高く吹っ飛ばされてしまった。
8年後のX792年には「蛇鬼の鰭オロチノフィン」の用心棒として再登場する。
シェリアとウェンディを圧倒するものの、シェリアを追ってきたナツの力に危険を感じ本気で攻撃するが、
既に1年の修行で遥かに強くなったナツの敵ではなく一撃で倒され、8年越しのリベンジをされることとなった。




ギルドマスター


  • ハデス

「わたしも僅かながら心が痛むよ 妖精の尻尾フェアリーテイルをこの手で潰さねばならぬ時が来るとはね」
CV:広瀬正志→青山譲(代役)


アーマーを纏う右目に眼帯をつけた長身の老人。
その正体はかつての「妖精の尻尾」2代目マスターであり、過去の創設メンバーの一人でもある、プレヒト・ゲイボルグ
魔法に関して天才と称されるほどの類稀な才能と知識を持ち、〝妖精の法律フェアリーロウ〟のパクリ闇バージョンの〝悪魔の法律グリモアロウ〟、島を破壊する威力の爆発を起こす天照式魔法陣といった強力な魔法だけでなく、巨大化したマカロフも振り回せる魔力の鎖や指からの魔弾など様々な魔法を使いこなす。
部下が倒されても侮蔑や驚愕もなく、逆に相手を認めて褒めるといった器量を併せ持つまさに最強の闇ギルドのマスターに相応しい男。


マスター・マカロフを正面から打ち倒し重傷を負わせ、その後は部下達に全てを任せ艦に戻るが、
七眷属もブルーノートも敗れ、ナツ達が戦艦に乗り込んできたことによりついに自ら動き出す。
最初から全力でのナツ達の総攻撃を浴びてもノーダメージでものともせず、逆に少し本気を出しただけで一喝でウェンディを消し飛ばす(ホロロギウムにより事無きは得たが)、鎖や魔弾といった小技だけで5人を一方的にズタボロにする。そしてナツに止めを刺そうとするが、そこに現れた[[ラクサス>ラクサス・ドレアー]]により阻止される。
ラクサスの怒りの強さの前に押される所はあったものの、それでも若さとは違う経験や魔力といった力で優位に立ち撃破する。
しかしラクサスの雷を受け取ったナツが「モード」に目覚めたことにより状況が一転、猛攻を受け続け島すらも抉り抜く威力の〝〟を食らって倒れたが・・・・・








「大した若造どもだ」


「マカロフめ まったく恐ろしい程のガキどもを育てたものだ」


「わたしがここまでやられたのは何十年ぶりかのう・・ 」





なんとダメージはあれど、倒すまでには至らずに立ち上がり・・・・




「このまま片付けるのはたやすいことだが、楽しませてもらった礼をせねばな」




眼帯の下の〝悪魔の眼〟を開眼。
ナツ達を絶望させるほどのさらなる膨大な魔力を持つようになりゼレフ書の裏魔法〝天罰ネメシス〟を発動。
周囲の瓦礫を一体一体が絶望的な魔力の塊の悪魔達へと変化させる。もうやだこの爺さん……
絶望を超えて立ち向かい、悪魔達の攻撃の嵐を切り抜けて特攻し自身の元に辿り着いたナツを今度こそ葬ろうと深淵の一撃を繰り出す。






が、なぜか裏魔法が不発に終わる。
実は別動隊で動いていたハッピー、シャルル、リリー達により戦艦の動力炉が破壊されたが、この動力炉こそがハデスの強さの秘密。
この動力炉と共有することで圧倒的ともいえる魔力と長寿を持つことを可能としており、文字通りの〝悪魔の心臓〟であった。
悪魔達も消滅し裏魔法も使えなくなるほどの弱体化をした上に、改心したウルティアによって天狼樹が戻されたことにより「妖精の尻尾」に魔力と加護が復活して形勢が逆転してもなお戦いを続けるが、復活したラクサスの一撃を皮切りに全魔力を込めた総攻撃を受け続けたことによりとうとう敗れる。
復活したマカロフに自らに止めを刺すよう言うも過去の恩から見逃され天狼島から戦艦で撤退するが、目の前に突如ゼレフが現れたことにより歓喜し覚醒を促す鍵を部下に持ってこさせようとするが





「その必要はないよ」 

「僕は 起きている」





実はゼレフを覚醒させる鍵とは大昔にゼレフを妄信する一部の者たちが作り上げた幻想の設定の一つ、つまりは同人設定も同然のデタラメであり、ゼレフ本人は眠っておらずそのままに目覚めている状態である。
その事実をなお受け入れられずゼレフを求めようとするが、「アクノロギアを呼び寄せた罪」と「自分に命の重さを忘れさせた罪」を断罪される形で殺されるあっけない最後となった。
後にその遺体はゼレフを追ってきた「冥府の門タルタロス」のフランマルスに発見され魂を吸収され、結果として「冥府の門編」にてナツ達と対峙することになる。フランマルスが倒されたことにより他の魂共々解放され、助言を残し成仏する。
さらにアルバレス帝国編ではスプリガン12のナインハルトの魔法により召喚され、負傷中のラクサスと交戦した。
このように死後になっても、厄介な敵として登場することになり、依然として(相対的な意味で)戦闘能力が低くないことを見せつけることとなる。




妖精の尻尾時代のマスターは、マカロフ曰く「最高のマスター」(ただし彼は諸事情から彼以外のマスターは知らないのだが…)であり、その言葉には嘘や誇張はない。
初代マスター、メイビスが健在中にいざとなったときのマスターとして頼まれていた(後に彼女はこの人選は間違っていたと後悔していた)。
メイビスがマカロフの母、リタ・ドレアーを結果的に死なせてしまい、行方不明時にはマスター代行として切り盛りしていた。
その最中、意識がないメイビスを連れたゼレフが現れ、メイビスを置いていく。意識のないメイビスを見て驚くも、彼女の心臓は動いていたことを確認し、とりあえず体はギルドの地下にある蘇生用ラクリマに保管し、蘇生を試みた。
蘇生を試みる過程で、短期間で彼女がアンセクラムの呪いにかかり、それがリタの死の原因と確信。アンセクラムの呪いのヤバさから、アンセクラムについてはギルドのメンバーには隠し、メイビスは死んだこととして、天狼島に墓を創り、みずからは正式にギルドマスターに就任した。
それから約30年近く、責任者としてギルドの運営をしながら、たった一人でメイビスの蘇生を試み続けた。
その間、メイビスの体内に赤子(のちのオーガスト)がいることが判明し、その赤子を苦悩の末生かす選択をした。しかし、光とも闇ともつかない強大な魔力に恐れを抱いたのか、どこかに遺棄した。
それからさらに時間が経ち、老人と呼べる風貌になる頃に、蘇生のために重ねてきた実験等の結果によりメイビスの体から妖精の心臓(フェアリーハート)が発見され、彼すら恐怖する魔法になってしまう…


このようにアンセクラムの呪いから仲間を守るためあえて真実は伏せ、その一方、目を覚まさない仲間を30年も蘇生をあきらめずに考え続けるなど、仲間意識が高かったのは明らかであり、まさしく妖精の尻尾のマスターにふさわしい人物である。この仲間意識の高さはハデスになっても変わらず、ウルティアに「ラストエイジス」の使用を詳細に説明して禁じたりしている(もっとも、こいつでなくても使うなと言うだろうが)。
その一方、マカロフの代まで続く妖精の尻尾の「問題行動の多さ」の表向きの元凶でもあり(もっとも、メイビスも思想面は自由人そのものだったから一概にプレヒトが悪いわけではなく、評議院もメイビスの時代はそこまで認知していなかった可能性もある)、良くも悪くも今日の妖精の尻尾に影響を与えた人物であることは間違いではない。
続編で2代目時代でマスター・ボブやヤジマなど本編中のエラーい人たちの上司だったことが判明し、無駄に大物ぶりが増した。


そんな彼ではあるが、仮にもゼレフと面識があり、「アンセクラムの呪い」の存在をも知ることができた彼が、なぜ上記の嘘話を信じたのかは不明である。


前述の妖精の心臓の件は、情報が外に漏れており、その原因がこいつであるとメイビスは推測している。人選ミスと考えたのはこのためである。
しかし、妖精の尻尾のギルドマスター時代の彼は職務を問題なくこなしており、妖精の心臓も「不幸な偶然」が重なった結果として発見・開発となってしまい、これでメイビスやプレヒトを責めるのはさすがに無理がある。
仮に妖精の心臓の情報源がこいつとして、のちにとんでもない事態に発展してはいるもの、問題なのはせいぜい守秘義務違反程度であり、メイビスが責任を感じるほどの人選ミスとは到底言えない。
強いて言うなら、引退後も何らかの形で交流を取っていればよかったことぐらいだろう。


余談だが、プレヒト時代に長い間試みた「メイビスの蘇生」は、アルバレス帝国編で叶うこととなる…(とはいえ、筋肉の委縮という後遺症はあるが)




結末・余談


  • 上述の通り「妖精の尻尾」との抗争に敗北し、天狼島から撤退するも、幹部の大半が死亡・離反し、マスターもゼレフにより殺されたために事実上壊滅することになった。
    しかし、話はそれだけに収まらず、ゼレフ曰く彼らの邪念によって、時代の終わりを告げる黒き竜・アクノロギアが天狼島に呼び込まれることとなり、そのブレスの一撃により天狼島が消滅してしまう。
    それにより、「妖精の尻尾」はマスターを含む主要メンバー全員が生死不明となり、7年間時が過ぎることになるので、結果的にX784年時代の第一部を締めくくる最後の敵となった。

  • 後に主要メンバーは7年後に当時の状態のまま生還するも、空白の7年の間に「妖精の尻尾」はフィオーレ最強のギルドから最弱のギルドへ没落。
    ギルドの建物も町はずれのボロ酒場へと移ってしまったので、「悪魔の心臓」は「妖精の尻尾」に一番大打撃を与えたとも言える。

  • 後に明かされるメイビスやプレヒトの過去回想を見る限り、「妖精の尻尾」時代に得た魔法のノウハウを元に「悪魔の心臓」が結成されたようである。
    特に上述の妖精の心臓の一件は、動力炉の心臓やギルド名などに大きく影響を与えたと思われる。

  • 単行本27巻の巻末に大半のメンバーの名前の由来が載っており、以下の通りとなっている。

プレヒト→文学者から
ウルティア→作中でも出た「ウルの涙(tear)」
華院=ヒカル→作者の元スタッフのあだ名から
ラスティローズ→カクテルの名前をもじったもの
メルディ→作者の昔遊んだRPGのキャラの名前(名づけたときはそれに気づいてなく、後に「かぶった…」と後悔した模様)
カプリコ→無論山羊座のカプリコーンから
ザンクロウ→作者自身、由来をビックリするほど何も覚えていない
アズマ→上記にあるとおりタレントの東幹久



とりあえずザンクロウは泣いていい。





追記・修正はアニヲタだけが生き残れる「大アニヲタ世界」を完成させてからお願いします。



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  • 個人的には、ハデスの魔力は元々自分のもので、それを戦艦のエンジンに転用しているって思いたいなぁ。力の源っていうより余分に増えた攻撃の的って感じ -- 名無しさん (2016-04-17 00:45:44)
  • ガジルが戦った山羊武者が一番強いと思う -- 名無しさん (2016-04-17 10:04:00)
  • 幹部除けばまともな兵隊が2人しかいなんだよね -- 名無しさん (2016-04-17 11:14:23)
  • ジュビアVSメルディの決着は最初はジュビアの勝ちにするはずだったけど、東日本大震災の影響で和解にしたんだよな。 -- 名無しさん (2016-04-17 12:10:57)
  • 二部での、ウルティアにくすぐられたり、唐辛子を大量に食わされる体を張ったメルディのギャグシーンは笑った。 -- 名無しさん (2016-04-17 12:21:52)
  • ヒカルは身体強化の魔法持ってれば普通に手がつけられないよな。教える魔法間違えたんじゃ・・・ -- 名無しさん (2016-04-17 12:43:58)
  • メルディとかウルティアはこのときは性格がウザすぎてザンクロウとかのほうがかわいそうに感じた -- 名無しさん (2016-04-17 12:46:24)
  • 後から考えると、師匠に殺されちゃったんだね -- 名無しさん (2016-04-17 13:26:28)
  • ウルティアやハデスは項目独立させてもいいくらい書く事多くあるよな -- 名無しさん (2016-04-17 23:03:14)
  • ハデスなんて主人公達の上司の師匠で最強クラスの実力者っていうウマすぎる立ち位置だもんな -- 名無しさん (2016-04-18 22:05:57)
  • アニヲタだけが生き残れるって世界の何%の人間が残るんでしょうねぇ・・・ -- 名無しさん (2016-04-19 20:57:25)
  • 過去の強敵というだけあってか再生怪人みたく使われてるな -- 名無しさん (2016-04-20 16:23:42)
  • ↑2 1%もいればいい方じゃね(投げやり     -- 名無しさん (2016-04-21 18:19:26)
  • 他の七眷属の名前の由来だとウルティア→劇中で語られた通りウルの涙、ラスティ→カクテルの名前をもじった、ヒカル→アシスタントのアダ名、メルディ→昔やったゲームのキャラ名と被った、ザンクロウ→びっくりするほど覚えてないとのこと -- 名無しさん (2016-04-23 15:05:06)
  • オープニングでルーシィがヒカルに追っかけられてるシーン見て吹いたわwww -- 名無しさん (2016-04-23 19:05:35)
  • ただ永遠の絆のサビの7眷属のシーンは超かっこいい -- 名無しさん (2016-04-23 19:24:32)
  • ゾルディオはその、気の毒だったな -- 名無しさん (2016-04-25 13:13:54)
  • 騒動終結後、アクノロギアがやって来るんだよね・・・ -- 名無しさん (2016-04-30 12:25:26)
  • フェアリーテイル歴代ボスキャラで一番強い印象といえば、ハデスを思い浮かべる。ナツの初の雷炎化をもってしても倒せなかったんだから。 -- 名無しさん (2016-09-24 12:10:17)
  • オーガストとも真っ向で戦えるんじゃと未だに思ってるんだがどうかな -- 名無しさん (2017-03-26 17:02:38)
  • 無粋なツッコミが散見される記事なのが残念 -- 名無しさん (2019-09-06 15:37:09)
  • メルディの名前の元ネタはテイルズかな? -- 名無しさん (2021-06-06 00:59:22)

#comment

*1 天狼樹によって「妖精の尻尾」の紋章を刻む者に加護が与えられ、重傷を負ったとしても命の危険に陥らずに済む。
*2 デリオラを封じる氷塊となったウルがガルナ島でのムーンドリップによって海に溶けだしたもの
*3 ガジルの鉄の鱗を破壊したのはファントム編でのナツに続いて2人目である。
*4 こちらの使う文字は英語でなく漢字となっている。

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