マジカルシェフ少女しずる

ページ名:マジカルシェフ少女しずる

登録日:2015/11/04 Wed 21:00:24
更新日:2024/01/16 Tue 11:25:51NEW!
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水あさと 漫画 グルメ 弁当 カオス 親の七光り 濃すぎる登場人物 異能力 料理 料理漫画 勢いこそ全て ぶん投げ マジカルシェフ少女しずる ※料理漫画です 水あさとの本気



調理開始(アレ・キュイジーヌ)!!!



マジカルシェフ少女しずるとは、水あさとによるギャグコメディグルメ漫画である。
全3巻で完結済み。


●目次


【概要】

主人公の料理人見習い・しずるが、失踪してしまった母、
伝説の料理人・チャーリー西ノ森を探し出すために包丁を手に戦う。


まず最初に断っておくと、この作品のメインはあくまで「弁当」。
タイトルにシェフとあるが、基本的にしずる及び作中の登場人物が作る料理は弁当に集約される(例外はラーメンのみ)。
マジカルと言っているが作中で魔法と明言されたものは使わない。もっとエゲツないものはポンポン使うが。



作風に関して。一言で言い表わせば『勢いこそが全て』
いわゆる能力バトル物なので、その時点でリアルからはかけ離れた超常現象が起こるのは
予測が出来るのだが、まあまあ展開から描写からぶん投げっぷりから何から何まで勢い任せ。
アニヲタらしく他の作品に当てはめて例えてみると、
ギャグマンガ日和』のようなテンションとテンポの良さで『ボボボーボ・ボーボボ』並の
無茶苦茶かつ『ドラゴンボール』以上にインフレしたバトルを繰り広げ、
トリコ』のように食材で天変地異を起こしつつ『焼きたて!!ジャぱん』並の規模のリアクションを繰り出す。
そして『カブトボーグ』に匹敵するほどのぶん投げ&補完で締める
……といったところだろうか。
3巻にして完結した理由が分かろうもの……というか第1話の時点で完結で良さそうな雰囲気すら作中にある。
矛盾やご都合主義、超展開等のよくある批判は無駄というか徒労と断言出来るレベル。
ToLOVE……否トラブル回や特別編では清々しいくらいのパンチラやお色気シーンが詰め込まれている。



【用語解説】

  • 弁当

この世界において絶大な影響力を誇る概念。
腕利きの料理人が生み出す弁当は数年予約待ちだったり、その弁当を食うために
戦争が一時休戦になったり、弁当の美味さが宇宙組織との同盟基準になったりする感じ。
また、外食の文化は2万年前にほぼ滅ぼされており、唯一弁当化出来ないラーメンのみが現存している。


数々の超常現象を引き起こしたりするが食材自体は至って普通のもの。
よくグルメ漫画で題材にされる高級食材等の値段に関する言及などもない。
せいぜい軌道エレベーターの外壁となり得るうどんの麺程度が関の山。
施される工夫も庶民的なものばかり。まあ調理者は異常だが。
“弁当はフタを閉めたもの”というのが絶対条件であり、果てには肝心の中身を
味わっていないのにフタが閉まるかどうかで勝敗が決まってしまったことも。
最終的には弁当箱自体のフタは不必要とされてしまったがな!


  • 弁当師

文字通り弁当を作る料理人のこと。作中の大体の登場人物が該当。
時代のせいで腕の良い弁当師は良くも悪くも世界の趨勢を左右する。
ごくごく普通の人物からそもそも人間か怪しい人、本当に人間じゃない者までいて何でもあり。
能力以前に生態が人間していない。
彼らが作る弁当は人々に笑顔を与え、世界平和をもたらし、嵐や弾丸のごときツブテを降らせ、
発生させたブラックホールから熱線を照射し概念を殺す。
テンションが上がるせいなのか何なのか、勝負になると必ず1人は弁当の蓋が閉まらないほどの大盛りにしてしまい敗北する。


  • 大弁当時代

不況が続く中で編み出された様々な節約術の中で一際脚光を浴びた弁当が
力を持つようになった時代のこと。作中で真っ盛り。
人々の自炊技術が向上した結果、しずる達能力保持者が生まれたそうな。
べんとうの ちからって すげー!▼


  • 能力(ツールズ)

しずる達が持つ、弁当調理用に特化した(はずの)異能力。
虚空から火を出したり、空中で食材を分断するものを始めとした様々な超能力がある。
「便利そう」といったものから、「使いドコロが分からない」、「むしろこれ他の人は出来ないの?」
といったもの、あるいは「(規模が壮大過ぎて)どうやって料理に使うの?」といったものまで様々。


基本的に1人に1つだが、ごくまれに2つ所持する者も。
“弁当作りの用途限定”“対象は食材のみ”という限界がある。
なのでいかに便利な能力を持っていようと日常生活では使えない。
これらの限界を超越した上位互換の『魔能力(ナイブズ)』を魔族のみが所持する。
能力を持っていないから料理人として劣るというわけでもなく、非能力者でも実力者は確かに存在する。



  • Su(サトウジ)

作中における戦闘力のようなもの。設定集によれば「能力を省いた純粋な弁当力」とのこと。
え? 「じゃあ弁当力って何だ」って? 知ら管
第一話で登場した時点での生徒会長の聡氏を【1】として扱う。
設定集で最終的なメインキャラのSuが公表されたが、初期とは判定基準が違うためこれまで
明かされてきた数値とは比較できないものらしい。


  • 国立 大勉富学園(だいべんとうがくえん)

物語の主な舞台(?)。しずる達が通う学校で、能力保持者のみが入学を許された超エリート校。通称ベンガク。
ここの生徒の大半は自分がエリートであることを鼻にかけており、能力がないのにベンガクに入学出来たしずるに陰口を叩いたり、彼女が聡氏に退学を賭けた勝負を持ちかけられると全員一致で聡氏を支持したりするなど人の心の欠片もない陰湿な者ばかり。もっとも、しずるが能力を開花させて勝利した後はそうしたいじめも無くなっていったが。
生徒会は世界3大勢力の1つであり、上層部が打倒された際には均衡が崩れ、
あわや世界弁当戦争に発展しかけた。


  • 生徒会

上記の学園の生徒会。
生徒会と言っても生徒会長が代表ではなく、生徒会長は3人おり、
その上に学生会長が2人、更にその上の権力者が4人いる。
後に正宗が「やたら人数が多くて煩雑だったので」という理由で生徒会長1人に統合した。
当たり前である。


  • 銀河弁当団

闇の弁当組織。“銀河”の名の壮大さに恥じず、その構成員の実力は計り知れない。
中でも指折りの実力者“スリースターズ”には三桁ゾロ目のナンバーが与えられる。
後に“スリースターズ”の三桁ナンバーはそのまんま組織内での順位を表していることが判明。
トップから10位までの真の実力者“ナンバーオブスモールシングズ”が登場。
しかし後に新たな……あ、キリがないのでこの辺で。


  • 魔界

読んで字のごとく魔界。人間とは異なる魔族の生息地であり、太古から人間と争ってきた。
地球人はもちろん地球外生命体でさえ弁当至上主義な世界観においてほぼ唯一
弁当が二の次で物理的手段で攻撃してきた。しかしこれは悪政を行う魔王による
方針らしく、現魔王に政権交代してからは融和と和平を目指している。
どこにあるかといったら特に隠されているわけでもないらしく、本州の関東圏に位置している。
しずるに敗れ去った後は和平を諦めて隔壁で外界を遮断。主にしずるの弁当砲から身を守るために。


  • SOBAR(ソバ)

NGO組織。大弁当時代、ひいてはその文化そのものを脅かす脅威が現れた時に結成されるレジスタンス。
世界の技術の粋を集めたと言わんばかりの作品を間違っているような設備が揃っている。
交戦兵器を持つがモチーフはあくまで弁当関連のものが多い。
最終兵器として「弁当ロボ」を持つが、物理戦闘ばかりだったので弁当を作る機能を持たず、
初登場時には完全な木偶だった。GAISHOKU侵攻時には真価を発揮し、敵達の骸を築き上げながらも敗北。
「弁当戦艦“玉手”」という宇宙渡航用の戦艦も開発している。
……が、使用された時の時系列とか事態の真相とか色々煩雑すぎて判断がつきにくい上、
遥か彼方の惑星を目指してたはずなのに何故か地球に戻ってきているあたりちょっと性能が怪しい面がある。


【登場人物】

  • 西ノ森しずる

主人公。小柄な少女。同作者のゾンビガールに少し似てる部分もある。
内気気味でわたわたしがちな性格。
能力がないのにベンガクに入学出来たのは親の七光りのおかげだと周囲に
後ろ指指され、いじめられながらも母の手がかりを探すために耐え続けてきた。
ある日生徒会長の聡氏に退学を賭けた勝負を持ちかけられ、その中で本来持っていた能力を
思い出し圧倒的な力を発揮し圧勝。母の情報を知る者達と、規模と強さが高まり続ける戦いを繰り広げていく。
小学校の頃ずっとクラスが一緒だった植村ミヤに好意を抱いていたようで、告白までした。
彼が罪を犯してそれを暴いてからは、支え続けてくれる聡氏に好意を向ける。
当初は母親だけしか肉親が明かされていなかったが、ふとした拍子に
思い出したかのように妹、父、兄、もう一人の兄、飼っていた犬の存在が明らかになっていった。
ベントーナメント後は友達も増え、いじめられることはほとんど無くなっている。


ずっと使わずに大切にしていた母親の包丁を使用した(させられた)ことで能力共々覚醒し、
以後それを能力発動のトリガーにしていたが、後に自力で変身出来るように。
度々激戦をくぐり抜けてきた影響なのか、変身していない状態でも鋭い冷静さを見せたり、
あるいは闇堕ちじみた冷酷さや激情さを見せることもしばしば。
「弁当は人殺しの道具じゃない」と語りながら自分は食材で相手を物理的に倒す。悪人は例外なんだろうか。
身内を散々やられた恨みなのか、魔族に対しての不信感や敵愾心は高く、
撃破するついでに余波で魔界村を破壊してからも週一で弁当砲を放っていたらしい。
最終決戦で駆けつけてくれた魔族2人の名前を呼ばないあたり徹底している。
平時のSuは周りと比べれば低いが、能力を使い変身することで無類の強さを誇る。
■“変身”の能力■
魔法少女っぽい服装で、ドリルのような角のような髪型に変わる。
数分間だけ幼い頃に母から教わった3万3千冊の料理書の知識が蘇り、
弁当力が跳ね上がる。饒舌かつ冷酷な性格になって相手への論破が得意。通称“賢者モード”。
変身中の一瞬は演出ではなく本当にあら~んいや~んな感じになっているらしく、盗撮されるのが悩みとか。
「西ノ森弁技48手」を扱うがほとんど48手の中に収まっていない。
この状態でも並の料理人を寄せ付けない強さだが、母親の包丁を心臓に刺すことで
“包丁に心を開いたしずる”へと進化し、その強さは正に無双。
……進化する際には精神世界で“4つのキョウ”を見つける必要があるのだが、
1回目と2回目で“キョウ”の内容が変わっていたあたり何でもいい発想力が大切らしい(4つですらなくなったが)。
弱点は制限時間故に継戦能力が低く連戦に弱いこと。
魔族であり、次期弁魔王候補とされただけあってか、変身する度に悪魔らしい外見に変貌する。
割としょっちゅう巨大化するが何事もなかったかのように元に戻る。


  • 聡氏陽優

事実上のもう一人の主人公。黒髪の短髪で前髪の一部分だけ色が抜けている。
ベンガクが誇る生徒会長その人であり、彼の入試の際には戦争中の10ヶ国が一時休戦となった程の腕前。
登場当初は、いじめられっ子で弱い立場にいたしずるに対して、
嫌味で傲慢な態度で退学を賭けた勝負を申し込むイヤーな性格だった。特にその直前の劇画化した顔は必見。
自分の絶対的な能力を過信していたが故の欠点を突かれて敗北。その際に、彼の一連の行動は
自分の能力も忘れてすっかり腑抜けてしまったしずるを見かねての行動だったことを暴かれる。
掟に従ってベンガクを退学となり、以降は家業を継がされそうになりつつも彼なりの道を歩んでいく。
弁当界からも追放されたわけではないはずだが、ラーメン職人として修行を重ね、
2年師事してやっと湯切りをさせてもらえたそうな。


ベントーナメントには「謎の弁当人“S”」として出場。片眼鏡をつけるという完璧な変装でしずるの目を誤魔化した。
その時点で285Suという破格の弁当力を誇っていた。
1話からかなり成長したのかもしれないし、あるいは手加減していたのかもしれない。
「しずるが心配で参加していた」が、敵の攻撃から彼女を庇ったことでリタイア。
その後行われた本当の決勝戦ではしずるとかおるという強豪を押さえて2位に輝く。
その能力を買われてか、“SOBAR”が発足した時には総督として地球の命運を握る立場として戦う。
再度一年生としてベンガクに復学した時にはそのクールな立ち振る舞いから、
そこらの少女漫画も真っ青な程のモテモテっぷりを披露。
本人は例え全裸の少女と同衾しようが(意中の相手のはずの)しずるのパンツをもろ見しようが
新生徒会長のたわわなお山に生で顔をうずめようが着替え中の女子更衣室に突撃しようが、
動転するどころか顔色一つ変えないという、逆に色々心配になってくる程のドライさを誇る。
GAISHOKU侵攻時にはしずると両想いであることが半ば明示された。
■“時間停止”の能力■
文字通り時間を停止させ、止まった時の中で誰に縛られることもなく料理が行える。
鮮度、時間制限という括りから開放されるため、時間差を意識的に操作し最高の状態で
お客に弁当を提供することが可能。
基本的にエリート揃いのベンガク生徒をして「チート」「反則」と言わしめる最強と名高い能力。
初登場時には絶対的な能力を持つがゆえに過信と慢心に溺れ、
“弁当が持つ平等性”を無視してしまっていた点を突かれ敗北した。


【しずるの身内】


  • かおる(西ノ森しずか)

銀河弁当団がスリースターズの1人で「GALAXY999」の包丁を持つ。
(しずるのことを想ってのこととはいえ)タイコおばちゃんへエゲツない口封じを行い現れた刺客。
怒りに我を忘れていたとはいえ実力の半分も出さないまま本気のしずるに打ち勝つ実力を持つ
(審査員のフォローで結果的には引き分けになったが)。
その正体は生き別れになっていたしずるの実の妹、しずか。
自身も母の行方を追っていたがあまりに強大で危険過ぎる銀河弁当団の手からしずるを守るため、
弁当界からしずるを追放することも辞さない覚悟でいた。
作中では天才児が操る超高精度弁当に敗北してしまい、
シケモクと共に虫の息となって倒れてしまう。その後2回くらい起き上がって助言したが。
なんやかんやでイザコザがなくなってからはしずると和解し、生活を共にしている。
お色気回では女性キャラの果実を品定めするセクハラポジション。
仕返しとばかりに水着を剥ぎ取られて恥ずかしがるあたり羞恥心はあるようだが、
(経緯は不明だが)聡氏と全裸同士で同衾してもノーリアクションといまいち基準が分からない。
■“物質移動”と“変身”の能力■
類い稀な1人で2つの能力を有する人材。
物質移動を用いて通常では不可能な位置に任意の食材を仕込み融合させることが出来、独自のハーモニーを生み出す。
変身についてはしずるとほぼ同じだが、悪魔のような見た目になっていく姉に対し、
彼女は天使、あるいは女神のように神々しい姿へと昇華していく。
包丁に心を開いた形態こそないが、特に制約なしに第三形態までの変身が可能で、最終的なSuは屈指のもの。


  • シケモク

銀河弁当団がスリースターズの一員。「GALAXY666」の包丁を持つ。
名前の通りいつもタバコを咥えており、大きな顔の傷にボロボロの服と浮浪者のような外見。
というより、自宅(ダンボール)を撤去されて困るあたりホントにホームレスらしい。
料理を作った描写はないが実力はかなりのものであり、しずるを潰しにかかったかおるを警告だけでその場から引かせた。
作中では(かおるに勝った天才児を含めた)刺客を単身で2名撃破するも、
無傷とはいかずに背中に巨大なエビフライを突き刺されてダウン。
致命傷のはずだが2回ほど起き上がってまたダウン。その際折られたしずるの包丁を自身の能力で復元させる活躍を見せた。
曰く「能力を弁当以外で試したことはなかった」らしく、「何でだよ」とツッコミたくなるが、
能力の限界が後に明かされたことで世界観的にはむしろ正常だったことが判明。
かおるや聡氏含めてひどい怪我だったが前述の要領であっさり全回復した。
その正体はしずるやかおるの実の父親。こちらも同じく失踪したチャーリー西ノ森を追っていた。
普段はしずるを放って浮浪していてもいざという時は駆けつける頼れる男だが、
平時はどうにも働かないていないらしく、実はそのことが妻の失踪の原因の1つだった。生々しい。
■“再生”の能力■
描写がないため料理時の用法は不明。鮮度の回復とかそんな感じだろうか。
魔族の血を引いているため、食材に限らずあらゆる物を再生させることが出来る。
登場はしなかったが“タバコの切れたシケモク”という形態(?)が存在し、
その状態だと人間最高峰のチャーリー西ノ森すら凌駕するSuを叩き出す。


  • タイコおばちゃん

母親が失踪し身内が近くにいなくなってしまったしずるを引き取って長年育ててきたおばさん。
10年以上彼女を見守ってきた、いわばもう一人の母親。
おばさんの真心がこもったお弁当のおかげでいじめられいた辛い時期も乗り切ることが出来たとしずるは語る。
母性か、はたまた一種の親心なのか、寝言とはいえ初めて「お母さん」としずるに呼ばれたことが嬉しく、
「母親を探すことを諦めたら自分をお母さんと呼んでくれるのではないか」と思ってしまい、
銀河弁当団の情報を持つであろう生徒会を先回りして瓦解させ、しずると相対した。
預かった経緯からか銀河弁当団のことについていくつかのことを知っており、敗北後に教えようとしたものの、
全身の穴という穴に生玉ねぎをぶち込まれる……という、字に起こすと意味がわからないが語感以上にエゲつない
方法で口止めされ、緊急手術を経た後に入院。医者曰く生玉ねぎは脳にまで達していたらしい。怖えよ。
その後もレアカードをもらえなかった腹いせで家に乗り込んできた男たちと弁闘をするも負けてしまい、
賭け品の家を壊されカードも奪われてしまうという憂き目に遭う。一体どんな取引と経緯で家を賭けたんだろうか。
外見はなんてことはない、人の良さそうな中年女性なのだが、宅配バイトのたけしにしつこく言い寄られているらしい。
■“超効率化”の能力■
曰く、「朝の時間の少ない中、朝食も弁当も作る母のような無駄のない動き」。
あらゆる工程の効率を向上させ、“時間停止”を駆使する聡氏かそれ以上の弁当作成速度を誇る。
能力の影響か、弁当を作っている間は細胞が活性化し肉体が若返る。
ボンッッキュッボンなダイナマイトボディで胸元を大きく開けるセクシーさ。


  • タカシお兄ちゃん

西ノ森家の長男。宇宙飛行士になるのが夢で、夢を叶えるために家を出たのだと思われる。
真面目で優しそうな顔持ちだが怒って居候を追い出すあたりやる時はやる性格なのかもしれない。
しずるの魔王の生け贄のため揚げ物にされる被害にあったものの、無事復活。
宇宙服を着ていたので夢は叶えている……と思われる。


  • 二番目のお兄ちゃん(西村広之進)

西ノ森家の次男……と思いきや全くの赤の他人。
いつの間にか住み着いていた居候で、外に出ればパチンコ、
帰れば酒と暴力という生活を繰り返して家族からは煙たがられていた。
苗字を聞いてみたら西村で追い出されたというが、10年間もそのままだったのは如何なものだろう。
しずるのみ赤の他人だという真相を知らない。
が、無残な姿になっても覚醒ゲージが1%も動かないあたりを考えると……。一応、
去り際に「おばちゃん、大事にしろよ」と言うくらいの良心はあったようだが。


  • モモ

拾って飼ってた犬。
覚醒ゲージを上げるための生け贄……になったはずなのだが彼? 彼女? だけ特に何もされてない。
黒い人物にリードにつながれてくつろいでるだけである。が、それを見たしずるは残り27%の覚醒ゲージをMAXに押し上げた。
何故だ。


  • 西ノ森あきら

西ノ森次男。幼少時はしずるとは可愛い弟と姉といった感じで非常に仲が良かったが、
弁当師になることを止められたことで反発。単独母親を探す旅に出る。
ベントーナメントにて登場し、事前に「母さんに会った」とメールで連絡してきた。
「俺に勝ったら教えてやるよ」とのことだったが一回戦で敗退し
トーナメント終了時に学生長に殺された上、せっかく復活した後も魔界との交戦に入っていったために真相は謎のまま。
顔に刻まれた複数の傷痕から、なるほど過酷な旅だったと伺える。が、図鑑を見るに傷痕は「ひどいカミソリ負け」の可能性が高い。
修行内容は「アラスカで熊と鮭を取り合う」もの。おい、料理しろよ。


  • チャーリー西ノ森

物語のキーパーソンにして実質のラスボス。西ノ森家の母。
失踪した彼女を探すため一家がバラバラになってしまうなど、しずる達に与えた苦労等は大きい。
しかし彼女は敢えてしずるを突き放し厳しい状況の中成長させることで、銀河弁当団を超える裏の脅威に備えていた。
母から教わった技術ではなく、自分で培ってきた技で母を超えた娘の成長を見届け、涙の和解を果たした。
家出の原因は10年以上も粗暴な居候が住み着いたり夫が働かなかったりした家庭環境に嫌気が差した面もあるそうな。
■“平行宇宙”の能力■
平行世界を自由に移動する能力。どう弁当に使うかはさておき、作中ではしずるに“能力”の概念を消滅させるように誘導し、
自分達は別次元に逃げて能力の消失を防ぎ圧倒的に有利な状況を作り出した。
ちなみに失敗してそのまま放置してきた世界線も少なくないとか。
しずるに料理を教えた本人なだけあってSuは人間最高峰。


【ベンガク関係者】

  • 最高学生長

世界で四人しかいない特SSS級免許所持者。ベンガク生徒会最高権威。
コスプレじみたベンガクの生徒や学生長、総学生部長と比べると普通寄りの見た目。
生気の薄い目と頬のフォークとナイフのペイントが特徴的。
初登場時、生徒会に直接殴り込みに行ったしずるを掲示されている特SSS級免許の威圧だけで行動不能にし、
その肩書の威光を示した……がタイコおばちゃんに他の3人もろとも倒された。
その後はちょくちょくサブとして登場し、最終局面ではまさかまさかの大逆転の一手を打った。
実力者らしい威厳を持つものの、性格は普通の年頃の学生らしく女湯の覗きにノリノリだったり。
■“宇宙開闢”の能力■
壮大過ぎてどのように弁当に使うのか用途が分からない能力の筆頭。
割と負け回数が多いものの、最終公表のSuを見る限りベンガク生徒会最高権威に恥じない実力者ではある模様。
“能力概念”が消滅した現宇宙を再々構築し、ついでにと皆の能力を数倍強力にする反則じみた活躍を見せた。


  • 学生長

最高学生長の次に偉い人(?)。
なぜハテナ付きなのかと言うと、単純に人か疑わしい外見だから。
ファンタジー作品で言うところのグールだとかオーガのような外見で、体格もデカくてムキムキ。
……が、後にこれがれっきとした人間であることが判明。
いかにも粗暴で乱暴そうなルックスではあるものの、イタズラでしずるの背中に貼られていた紙を取ってやり、
「お前には見込みがある。くだらんことに負けるなよ」と励ますいい人。
作中ではベントーナメントに出場し、ベスト8の成績を収める。
(恐らくしずるを挑発するために)あきらを殺害し、包丁に心を開いたしずるの攻撃を前に真の姿を表す。
彼の正体は魔界から遣わされた使徒、“弁徒”。
しずるを弁魔王として覚醒させ、魔界に迎えるために人間界に潜伏していたのだ。
周到に用意した残虐料理ショーでしずるの悲しみと怒りを煽り、覚醒ゲージをMaxにすることに成功。
だが(どうやってかいつの間にか)復活していたシケモクや聡氏の助力で心だけ魔王化を防がれ、
しずるにあっさりと潰されてしまう。
包丁に(ry状態のしずるを圧倒する彼が実は魔界では“一般人”でしかないことを明かし、
更なる脅威の到来を予告する。魔族としての人格はダメージにより消失し、学生長としての人格が残ったらしい。
■“因果律操作”の能力■
学生長としての能力。曰く“調理過程より弁当が先にある哲学料理法の起源”。
あらゆる弁当事象を操ることで「美味だった」という結果だけを対象に与える恐ろしい能力。
……が、その能力故か彼自身は料理が出来ないらしく、それを負い目に感じている部分もあり、
タイコおばちゃんにはそこで生じた隙を突かれて負けた。
特技は素手で牛を捌くこと。
■“菌を操る”能力■ ※正確な能力名は不明
魔族としての能力。この姿の時は自称“菌の王”。
食材の菌を自在に操ることで意のままに熟成を支配する。
もちろん弁当との相性の良さは凄まじく、包丁状態のしずるの全力すら凌いでみせた。


【魔界関係者】

●真・魔王
長年の沈黙を破り現れた魔界の王。
7年間一度として破られたことのなかった高反発パッキン層をたった1つのミートボールで破壊する実力者。
しずるを后として迎えようと直接出向いてきた。“SOBAR”の技術の粋を集めて作り上げた弁当ロボを賞賛し、
これまでのような血を血で洗うような争いではなく、人間側への譲歩として弁当勝負で勝敗を決めることを提案。
無謀にも見えたしずるの質素な弁当を前に弁当の蓋を閉めて決着をつけようとするも、
美味しくするための心遣いで弁当をマグマで加熱したことが仇となり、アルミ製の弁当箱が膨張し蓋が閉まらなくなってしまう。
「弁当は人殺しの道具じゃない」という言葉と共に放たれた弁当砲の直撃を受けて敗北。
余波で魔界が壊滅的被害をもたらされてしまうという憂き目にも遭う。
いかにも魔族らしいザ・悪者という風貌だが、実は悪政王だった前魔王の数千年に渡る支配を
総選挙を勝ち抜くことで打ち破り、今回の人間界との和平講話が外交官としての初仕事だった。
弁当砲をもろに喰らっても存命らしく、手ずから隔壁をコテで作り上げていた。
外界の干渉を断ってなお和平を諦めきれず、そのスキマをGAISHOKUに付け込まれてしまった。


【その他】

  • 医者

本名不明だがちょくちょく出てくるお医者さん。
別段弁当師でもなんでもないが物理的被害が多々出るので出番もそこそこある。
脳にまで達していたというおばさんの生タマネギを摘出し一命を取りとめたあたり名医なのは確か。
しかし診断については早計なんじゃないかと思える即断が多く、とりあえず「し……死んでいる!」と断定する。
「医者の私には分かる!」と自信満々だが、死亡したと告げた後に生存が確認されると「医者に誤診はつきものだ!」と悪びれもしない。
意識が高い表れなのか、どこであろうとマスクに帽子に手袋のオペ装備。温泉で入浴中でそれだとむしろ衛生的にどうなんだろうか。


  • ドン・ゴメス

解説も兼ねる実況者。
いついかなる状況でも弁当勝負の場であればほぼ必ず駆けつけ、色々な意味でハイレベルな弁当勝負の解説をしてくれる。
世界の命運を賭けた勝負も多い関係上、当事者の1人である彼も下手をすれば首が飛びかねないのだが、
例え料理人の攻撃で会場を大破させられ瓦礫の海に沈もうとも起き上がり解説を続ける彼の覚悟の前ではその危機感も霞む。
「あんた一体どこから聞きつけてやってくるんだ」ということ以外あまり突っ込むところがない稀有な人物。


【余談】

後に同作者によって書かれた『阿波連さんははかれない』の第1巻の表紙絵が、本作の第1巻のCOMIC ZIN購入特典のポストカードのイラストと構図がほぼ同じである。




追記修正は「親の七光り」だと罵倒されながらもお願いします。


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  • 記事だけ見ててもわらいがとまらん。なにこれw -- 名無しさん (2015-11-04 22:56:09)
  • Z級マンガ、アニメのレビュー(というかツッコミ)が面白い某ブログで知ったw -- 名無しさん (2015-11-04 23:24:20)
  • エビフライが刺さったシーンを思い出すだけで笑いが出てしまう・・・w -- 名無しさん (2015-11-06 10:35:20)
  • いきなり出てきた「魔界」でダメだった -- 名無しさん (2015-11-06 21:43:40)
  • (記事を一通り読んだのに)まるで意味がわからんぞ! -- 名無しさん (2018-03-18 21:27:27)
  • 読んでみれば分かるけど、ソードマスターヤマト並みかそれ以上にヤケクソテンションで話が進む漫画 -- 名無しさん (2019-02-24 01:43:57)

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