登録日:2015/08/10 Mon 18:07:34
更新日:2024/01/16 Tue 11:10:46NEW!
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不思議 03年秋アニメ フジテレビ 隠れた名作 ミッドナイトホラースクール mhs イワタナオミ 真夜中恐怖学校 abcの子供たち ミルキーカートゥーン
午前零時……昼間の小学校は、真夜中の小学校へと、姿を変える……。
ここは、ミッドナイトホラースクール。
教える授業は、世界の“不思議”を作る事……。
◆概要
ミッドナイトホラースクールとは、イワタナオミ原作、ミルキーカートゥーン製作のキッズアニメである。
過去作「ペコラ」「グレゴリーホラーショー」同様、当時のミルキーカートゥーンの「自社でグッズ・絵本を細々と先行展開し、数年後に自社製作で高クオリティアニメ化」という販促スタイルをとっている。
グッズ展開は2000年から小規模に行われており、「ペコラ」「グレゴリーホラーショー」に続く新作として2003年10月に全26回52話構成(1話11分×2話)でアニメ化された。
当時は業界で普及していなかった3DCGアニメーション技術を売りとしていたミルキーカートゥーンにより背景・小物に至るまで作りこまれたグラフィックと、王道な起承転結を成立させながら教育番組的な教訓もミックスした分かりやすいストーリー構成、身近な文具等をモチーフにした個性豊かなキャラクター、そしてベテランら演技力の高い声優で固められたキャスト。これらの要素から地方放送発にも関わらず評価は高く、たびたび再放送されている。
放送局については地方局が多く、東名阪エリアでは放送されなかった。
皆も小さい頃、一度は聞いた事がある、真夜中の学校で巻き起こる、摩訶不思議な出来事。
例えば、誰もいない音楽室でなるオルガン、
校庭の池に潜む半魚人、独りでに動く骸骨や独りでに入る電気の明かり等。
これらは全て、真夜中の学校で行われる授業で生徒たちが作り出した不思議だと言われている。
また、セントエルモの灯やナスカの地上絵なども、この学校を卒業した生徒が作ったものだと言われている。
これは、そんな真夜中の学校で行われる、ちょっと不思議な物語である。
尚、本作のタイトルを英字三文字で略すと「MHS」となる。
今ではモンスターハンタースピリッツの略語としても扱われている為、混同されやすい(「ファイナルファイト」と「ファイナルファンタジー」の略語と似たようなもの。)。
また、Mの部分をGに変えると、同じくイワタナオミ原作・ミルキーカートゥーン製作のアニメ「グレゴリーホラーショー」の略語であるGHSとなる。
これは偶然か、はたまた製作陣が狙っているのか、それは誰にもわからない…。
◆登場キャラクター
※登場する生徒26名全員の頭文字をならべかえると「ABC~XYZ」となる。
アニメEDもこれになぞらえたアルファベット歌になっており、教育番組風である。
※生徒たちはみんな“学校に忘れられた物”のゴースト達。
忘れられた彼らが“不思議”を身につけ、人間達の記憶に再び残る…という実はシリアスな背景がある。
【イエローリザードクラス】
担任:サラマン先生 CV:亀山助清
サンショウウオの骨格標本。
優しく頼りになるおじいちゃん。
●生徒達
- ヒッキー CV:大津田裕美
このアニメの主人公で、赤青二色鉛筆の男の子。
持っている能力は、書いた絵を自由自在に動かすこと。ただし絵自体はお世辞にも上手いとは言えない。
文武両道に得意な人気者だが、それゆえに悩むこともしばしば。
作品全体を通して「成長」がテーマとなっているキャラクター。
名前は筆記用具の意味であり、決して引き籠りでは無い。
- ドッキー CV:田中真弓(第1期)→草尾毅(第2期)
骨格標本の男の子。
13と書かれた帽子がトレードマーク。
階段の手すり滑りのチャンピオンで、つむじ風を自由に起こして操ることができる。
小学生とは思えないイケボで、何事にも斜に構えた反抗期真っ盛り。
名前は髑髏から。
- ボロッカ CV:間島淳司
忘れられた置き傘の男の子。『〜ボロ』という語尾が特徴。
かなりの泣き上戸で、一度泣き出すと、教室中が大雨になってしまう。
- チュービー CV:芝原チヤコ
紫絵の具チューブの男の子。語尾に「~ズラ」と付けるズーズー弁喋りが特徴。
物忘れが激しく、蓋が自分の頭に乗っている事も忘れている。
極悪トリオのメンバーで、ヤムヤムやウソップとつるんで悪戯ばかりしている。
ただ二人ほど不良気質というわけではないようで、ヒッキー達と一緒に行動する事も多い。
特技は絵の具をロープ状に延ばした投げ縄。ただし絵の具を出し過ぎると貧血になってしまうらしい。
- カボ CV:川上とも子
カボチャ(ジャックオランタン)の男の子。カボチャを召喚することができる。
かなりの無口であり、まともに喋ることはほとんど無い。
(たまに喋るが主語を話さない)
実はカボチャ大王の一人息子で、王子様。
- リディー CV:川上とも子
オルガンの女の子。本作のヒロイン。
歌を歌うことが何より好きで、頭の鍵盤を独りでに動かすことが出来る。
多くの生徒から好かれているが、本人は歌に夢中のせいかその自覚は無い。
- ピラニン CV:中山依里子
半魚人の男の子。他の生徒達と違い器物ではなく「時代遅れの噂」から生まれた模様。
将来はネッシーのような恐竜になることが夢。
何かとネガティブで優柔不断だが、水浴びが大好き。
- スピモン CV:小桜エツコ
耳がスピーカーとなってる猿の男の子。とても喧しいいたずらっこ。
結構生意気だったり辛辣だったりする。
語尾に「~モン」と付けて話す。
頭頂部のダイヤルを回すと音量が調整できるが、大音量にし過ぎたら本人は倒れてしまう。(何度か他のキャラクターにそれをされて倒れてる)
- ゾビー CV:沼田祐介
ゾンビの男の子。……ゾンビ?最終回のアイキャッチからして比喩などではなくガチ死体らしい。
収集癖があり、鉄屑から蜘蛛の糸で編んだ帽子、煤塗れの髑髏まで何でもかんでも集めたがる。
語尾に『〜ゾビ』とつける。
【ブルースパイダークラス】
担任:ティゲール先生 CV:乃村健次
サーベルタイガーの骨格標本。
歳若い熱血教師で、生徒から恐れられている。
●生徒達
- アンプー CV:芝原チヤコ
コンセントの男の子。頭上から放電することもある。
常にワットと一緒にいることが多い。
語尾に「だプ~」と付けて話す。
- ワット CV:玉川砂記子
電球の男の子。
アンプーの電力で光っている。
しかも、予備の頭があるが頭を取られたりグルグル回されたりする。
- マグネロ CV:佐藤せつじ
U字磁石の男の子。頭上に鉄板を付けてることもある。
語尾に「マグ~」と付けているのが特徴で、大の工作好き。
代表作はロボットのマグネロン。
- チャップス CV:望月久代
キャンディーの女の子。
料理を作るのが何より好き。
激しい運動をすると包み紙の中身が溶けてしまう。
- ジュノ CV:喜田あゆ美
鉢植えの女の子。
姉御肌で、頭に人食い植物を飼っている。
その威力は極悪トリオも逃げ出す程。
泣き虫ロッソのことをよく気にかけている。
- ウソップ CV:岡野浩介
スプレーペンキの男の子。
法螺吹きで陰険な極悪トリオのメンバー。嘘つきという設定の割に嘘をついた事はあまりない。
スプレーの中は普通のペンキは勿論、消火剤や殺虫剤など様々なものが入っている。
- インキー CV:半場友恵
青インクの男の子。
名前とおり、陰気な性格の持ち主。
顔はインク瓶ではなく液体にあるので液体がこぼれたり消えたりすると顔も消えてしまう。
興奮するとインクがピンクになったり沸騰したりする変な体質の持ち主。
- ミスターX CV:無し(第1期)→喜田あゆ美(第2期)
頭に何重もの紙袋を被っており、本名・性別は一切不明。
拒否の意思伝達の際は、両腕でXマークを作る。
名前も本名でなく勝手に付けられたもの。
- フォントン CV:無し
万年筆の男の子。
言葉は発しないが、代わりに紙で言いたいことを書いて伝えている。
メモ魔なのでテスト期間中は人気者になる。
【ピンクトードクラス】
担任:ペギナント先生 CV:大橋ひろこ
ペンギンの骨格標本。
ヒステリーおばさんだが、生徒への愛情は強い。
●生徒達
- ヤムヤム CV:中尾隆聖
腐ったバナナの男の子。
極悪トリオのリーダーで、他の二人からは親分と呼ばれている。
腐っているので物凄い悪臭を発しており、ハエ語を喋ったりスパイバエを操ったり出来る。
本作におけるジャイアンポジの悪ガキ。中の人や口調は完全にばいきんまん。
- エントン CV:新垣樽助
煙突の男の子。
怒ると頭から大量の煙を出す。
- オンプー CV:玉川砂記子
音符の女の子。
リディーと一緒に歌を歌うのが好き。
基本的にリディーが演奏してオンプーが歌う。
歌で感情を操ることができるが、不安定。
- ロッソ CV:中山依里子
消火栓の男の子。
気の弱い性格で、廊下の消火器を父親だと思い込んでいる。
頭の植物の水を必要としているジュノに懐いているが緊張すると水もあまり出なくなる。
- ジーニー CV:石野竜三
辞典の男の子。
瓶底眼鏡が特徴のがり勉君だが、本を入れ替えると内容により性格が変わってしまう。
- ノイジー CV:半場友恵
マイクの女の子。校内放送のニュースキャスター兼カメラマン。
常に面白いスクープを求めている故、若干パパラッチ気味な所が玉に瑕。
一方的にチュービーの彼女になった挙句、一方的に振るおてんばな面も。
ちなみに彼女の校内放送はスピーカーでもあるスピモンを介して放送されている。
- クイッキー CV:江森浩子(第1期)→草尾毅(第2期)
時計の男の子。
ドッキーを兄貴と慕っている。中の人がドッキーと同じなため、同じ声優で師弟(義兄弟?)関係の自問自答になるケースも多い。
少しだけ時間をとめる能力を持つ...らしい
- ビンセント CV:不明(第1期)→岡野浩介(第2期)
お菓子瓶の男の子。中にはゼリービーンズが入っている。
読書好きで、図書室に入り浸っている。
「ゼリービーンズ食べる?」が口癖。
【その他】
- フクロウじいさん CV:岩崎ひろし
校庭の鳥かごに住んでいる爺さん。
昔から学校におり、学校のことは何でも知っている生徒達の相談役。実は凄い経歴の持ち主らしい。
- ジョニークロウ CV:岡野浩介
イタズラ好きのホネガラス。
- ルーアじいさん CV:長島雄一(チョー)
学校内のエレベーターを上げたり下ろしたりしている、釣り好きなトカゲの骨のじいさん。
- ねじまきつむり
時を刻むカタツムリ。
- エディ CV:乃村健次
校庭に寝そべっているドラゴンの骸骨。校長先生のペットだが、普段はジャングルジムのような遊具をしている。
- ベンダーマシン CV:チョー、亀山助清ほか
カフェテリアに務める意思を持つ自販機達。
料理担当の鶏や牛、豚、カボチャの他、ジュース担当の魚やコーヒー担当の火山頭などが居る。
- 返却機 CV:乃村健次
図書室の管理人である骨のカメレオン。カメレオンなのに何故か語尾は「~ケロ」。
- ミスター・ショータイム CV:乃村健次
プレイルームの管理人を務めるピエロのオバケ。騒々しくゲームを盛り上げてくれるため生徒達から人気。
- 校長先生 CV:西村知道
真夜中の小学校の校長先生。
声だけで姿は全然見えない。
それもそのはず、その正体は「校舎そのもの」である。
◆関連グッズ
もちろんだが今では入手困難なものが多い。
- DVD
初回限定版にはフィギュアがついていた。
- ロッテリアから発売されたキャラグッズ
磁石シールやすごろく、ペンケースや下敷き等が発売されていた。
また、小学館の学年誌のうちのひとつである小学二年生にも掲載されたことがあり、ヒッキーのクラスメイト募集の企画があった。
(見事グランプリを勝ち取ったキャラは、DVD12巻に収録されているオマケ映像にて登場している。)
◆主題歌
- OP
「ミッドナイトホラースクール」
第1期OP. 歌:嘉陽愛子
しかし、再放送の際、ハッピーミステリーに差し替えられてしまった。
DVDにも入っていない。
♪君のそばに、君の夢に、今もいるのさ……。
「ハッピーミステリー」
第2期OP。 歌:川上とも子
リディーちゃんが歌っている。
- ED
「ABCの子供たち」
第1期と第2期で歌い手や音程が違う(第1期:嘉陽愛子、第2期:川上とも子)。
再放送・DVDでは全て第2期版に差し替えられている。
OP・EDは全曲がCD化されておらず、第1期版のOP・EDを聞く手段は公式には存在しない(放送当時の録画を見るという困難な手段だけ)。
歌手を務めた嘉陽愛子はこの件について自身のブログで「色々あって」とのみ表現していて、正式な理由は不明。
追記・修正は、ふしぎを作ってから。
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- CMや雑誌広告の記憶しかなかった。アニメだったのか! -- 名無しさん (2015-08-10 21:14:08)
- マイナーアニメの域を出ていないのが残念。DVDも出てるのに -- 名無しさん (2015-08-10 21:37:04)
- ホネカラスの名前、勘違いされやすいが、スケアクロウじゃなくてジョニークロウね。っていうか懐かしいな。 -- 名無しさん (2015-08-22 13:51:39)
- 良いアニメだったと思うけど、各話ごとに脚本家違うのか結構設定がガバガバ -- 名無しさん (2016-04-19 21:19:10)
- 1期のOP好きなんだけどなあ -- 名無しさん (2022-03-26 22:12:56)
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