登録日:2015/07/17 Fri 19:52:58
更新日:2024/01/16 Tue 10:57:26NEW!
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『響け!ユーフォニアム』は、宝島社文庫から出版されている小説シリーズ。
ライトノベルと一般小説の間に位置するキャラノベに該当する。
作者は武田綾乃。イラスト表紙はアサダニッキ。
2015年4月から6月まで京都アニメーションよりアニメが放送された。
一般小説原作の京アニ作品は「氷菓」に次ぐ2作目となる。
内容は吹奏楽を題材にしたスポコン系青春ものでかなり熱い。
2016年4月:テレビシリーズを振り返る『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』公開
2016年10月:1年生編の後半を描く第2期が放送された。
2018年4月:外伝映画『リズと青い鳥』公開
2019年5月:久美子2年生編を描いた映画『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』公開
2023年8月:4年ぶりの続編『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』公開
♬あらすじ
高校1年生の春。
中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子はクラスメイトの加藤葉月、川島緑輝と共に吹奏楽部の見学に行く。
そこで久美子はかつての同級生・高坂麗奈の姿を見かける。
葉月と緑輝は吹奏楽部への入部を決めたようだったが、まだ踏み切れない久美子。
思い出すのは中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。
吹奏楽部での活動を通して見つけていく、かけがえのないものたち。
これは、本気でぶつかる少女たちの、青春の物語。
(アニメ版公式サイトより)
♬登場人物
◇北宇治高校吹奏楽部1年生
◆黄前久美子
声 - 黒沢ともよ
本作の主人公。北宇治高校一年生の吹奏楽部員。担当楽器はユーフォニアム。
胸が小さいことがコンプレックス。
中学校時代も吹奏楽部でユーフォニアムを吹いており、腕前はそれなり。
思ったことを思わず口に出してしまうことがある。
中学時代にコンクールでダメ金をとった時に失意の麗奈に対して言ってしまった「本気で全国行けると思っていたの?」という一言をずっと後悔しており、謝罪する機会をずっと探っていた。
流されやすい性格で、高校で吹奏楽部に入部したのも入学後に知り合った葉月や緑輝に引きずられる形であり、吹奏楽にもユーフォニアムにもさほど強いこだわりは持っていなかった。
しかし、北宇治高校吹奏楽部で全国を目指して練習するうち、本気で吹奏楽に打ち込みはじめる。
◆高坂麗奈
声 - 安済知佳
北宇治高校吹奏楽部員の1年生。担当楽器はトランペット。
久美子とは中学時代の同級生で共に吹奏楽部に所属していた。
クールな性格だが時に感情的な面を見せることもある。
父親がプロの音楽家で、幼少の時からトランペットを吹いており、その実力はプロ級。
ストイックで努力家な性格で練習は欠かしておらず、トランペットに対する思い入れは強い。
吹奏楽部顧問の滝昇が好きであり(本人曰くlikeではなくloveの意味で好き)、彼の赴任を知り私立強豪校の特待生の誘いを蹴って北宇治高校への入学を決めた。
久美子が気にしていた一件は実はあまり気にしておらず、むしろ久美子に興味を抱き(本人曰く愛)、事故のような形であがた祭りへ一緒に行ったことを機に彼女と親しくなり、一気に本音を言い合う関係になる。
◆加藤葉月
声 - 朝井彩加
北宇治高校吹奏楽部員の1年生。久美子と同じクラス。担当楽器はチューバ。
活発で明るく元気で親しみやすい性格。
中学時代はテニス部に所属しており、高校で初めて吹奏楽部に入部したため、楽器は初心者。
入部当初はトランペットを希望していたが、新入部員の担当楽器を決める時に低音パートリーダーの田中あすかに丸め込まれてチューバと担当となる。
初心者のため、サンライズフェスティバルでは楽器ではなくステップを担当し、大会に出る部員を決めるオーディションも不合格に終わってしまったが、めげずに練習を続けている。
部活動の中で、久美子の幼馴染でトロンボーンパートの塚本秀一に対して、次第に恋心を抱き始めるが…
◆川島緑輝
声 - 豊田萌絵
北宇治高校吹奏楽部員の1年生。久美子と同じクラス。担当楽器はコントラバス。
名前の「緑輝」は「さふぁいあ」と読むが本人はそれを気にしており、自身を「みどり」と呼び、皆にもそう呼んで欲しいと促している。
吹奏楽の名門女子中学である「聖女中等学院」の出身で、そこでも吹奏楽部でレギュラーを張っていたほどであり、その実力は群を抜いている。
吹奏楽やコントラバスへの熱意も並大抵ではなく、かなりの努力家。
コンクールでも不安を感じないくらい天真爛漫で前向きな性格。
◆塚本秀一
声 - 石谷春貴
北宇治高校吹奏楽部員の1年生。担当楽器はトロンボーン。
久美子とは同じ中学の出身で幼なじみであり、腐れ縁。
中学でも吹奏楽部で担当楽器はホルンだったが(曰くジャンケンに負けた)、高校ではかねてより念願だったトロンボーンを担当することになった(曰くジャンケンに勝った)。
おしゃべりでやや軽い性格だが、かなりの努力家。
吹奏楽部では数少ない男子部員ということもあり、大きな楽器の積み下ろしや機材運搬を任されることが多い。
葉月に好意を持たれているが、本人は久美子が気になっている。
◇北宇治高校吹奏楽部2年生
◆中川夏紀
声 – 藤村鼓乃美
北宇治高校吹奏楽部員の2年生。担当楽器はユーフォニアム。
中学時代はどの部活にも所属しておらず、高校生で初めて吹奏楽部に入部する。
そのため吹奏楽に対してはあまり思い入れがなく、練習もそこまで熱心なわけではなかった。
部の雰囲気が変わり始めてからは次第にやる気を見せるようになり、練習にも力を入れるようになったが、オーディションでは不合格であった。
鋭くて攻撃的な印象だが、実際は「先輩である夏紀を差し置いてオーディションメンバーに選ばれてしまった」という事を気にしている久美子に対してフォローを入れる等、後輩思いで優しいいい人。
◆吉川優子
声 – 山岡ゆり
北宇治高校吹奏楽部員の2年生。担当楽器はトランペット。
夏紀とは犬猿の仲だが、そのきっかけは「購買のコロッケパンを取り合い」というかなり些細な理由だったりする。
1年前に当時の1年生(今の2年生)と当時の3年生(今の卒業生)が衝突した際に辞めるかどうか悩んでいた自分を引き留めて応援してくれ、当時の3年生の先輩に対して頭を下げるなど部内の環境の調整にも奔走してくれた香織のことを敬愛している。
そのため、自由曲のソロパートは香織に吹いてほしいと考えていたが・・・
◆後藤卓也
声 – 津田健次郎
北宇治高校吹奏楽部員の2年生。担当楽器はチューバ。低音パートの複リーダーも務める。
寡黙で真面目な性格だが、どこか天然なところがある。
チューバにかける情熱は本物で、実力は高い。
梨子と付き合っている。
◆長瀬梨子
声 – 小堀幸
北宇治高校吹奏楽部員の2年生。担当楽器はチューバ。
吹奏楽部初心者の加藤葉月の指導している。
優しくおっとりした性格。
卓也と付き合っている。
◆鎧塚みぞれ
声 – 種﨑敦美
北宇治高校吹奏楽部員の2年生。担当楽器はオーボエ。2巻から登場。
課題曲のソロを担当している。非常に無口。
毎朝誰よりも早く音楽室にやってきては早朝練習に励んでおり、腕前は相当なものだが、その音色はどこか無機質で物足りない。
◆傘木希美
声 – 東山奈央
2年の女子生徒。2巻から登場。
みぞれとは同じ中学の同級生。
元北宇治高校吹奏楽部員で担当楽器はフルートだった。
1年前の1年生(今の2年生)と当時の3年生(今の卒業生)が衝突した際に他の部員と共に退部した。
滝が顧問になって改革された部への復帰を願うが、なぜかあすかはそれを許可しない。
どうやらみぞれとの関係に問題があるようだが…
◇北宇治高校吹奏楽部3年生
◆小笠原晴香
声 – 早見沙織
北宇治高校吹奏楽部員の3年生で吹奏楽部の部長。担当楽器はバリトンサクソフォーン。
優しい性格で部の調和に重きを置いた方針を取るが、その分統率力にはやや欠けている。
本人もそのことは自覚しており、リーダーシップにおいて自分よりも勝るあすかの存在もあり、コンプレックスを抱えている。
そのため、あすかではなく自分が部長を務めることに関して思い悩んでいた。
しかし、その誠実な性格から部員からの信頼そのものは非常に厚く、次第に部長としての統率力を発揮できるようになっていく。
◆田中あすか
声 – 寿美菜子
北宇治高校吹奏楽部員の3年生で吹奏楽部の副部長。担当楽器はユーフォニアム。
低音パートのリーダーも務める。かなりリーダーシップに優れており、人を引っ張っていくタイプ。そのためパート内ではほとんど揉め事がない。
クールな見た目だが、実際はかなりノリが軽く、明るい。
吹奏楽やユーフォニアムに対する情熱には計り知れないものがあり、一度語り始めるとなかなか止まらない。
その情熱から楽器の練習は毎日欠かさず行っており、腕前は非常に高い。
普段は明るく社交的な一方で、自身の音楽的能力の向上と探究が第一というスタンスをとっている。
そのため晴香と異なり情に流されたり、私情を挟んだりことは少なく、自身や部活に利害が及ばない限り人間関係等の事柄については極めてドライな態度を貫いており、久美子に恐怖を抱かれることもある。
◆中世古香織
声 – 茅原実里
北宇治高校吹奏楽部員の3年生。担当楽器はトランペット。
トランペットパートのリーダーを務める。
美人で穏やかな性格。
部内の人間関係の調整に尽力していたこともあり、部のマドンナとして慕われており、特に優子には崇拝に近い慕われ方をしている。
大会におけるトランペットのソロパートを切望しており、人一倍の練習を行っている努力家だが、それでも麗奈に比べると実力では一歩劣る。
オーディションの結果、自由曲のソロは1年生の高坂麗奈が担当することが決定したが、気持ちに完全に決着をつけるために、実力では格上である麗奈にその座を巡って真っ向から勝負をすることを望む。
◆斎藤葵
声 – 日笠陽子
北宇治高校吹奏楽部員の3年生。担当楽器はテナーサックス。
久美子とは幼なじみで、2人だけの時は「葵ちゃん」と呼ばれる。
第一志望校は堀山高校であったが、不合格であったため、滑り止めの北宇治高校に入学した。
高校受験で失敗したことから、大学受験は全力で臨みたいと考えており吹奏楽への情熱はあまり感じていなかった。
また、昨年退部したやる気にあった後輩たちを見て見ぬふりをし、今年になって全国大会を目指そうとする今の部と自分自身に嫌悪感を抱いていた。
そのため、全国大会を目指して演習を本格化し始めた吹奏楽部から身を引く決断をし、オーディション前に退部した。
彼女の姿は久美子に後々まで尾を引くことになる。
短編集「北宇治高校吹奏楽のヒミツの話」の一編にて、彼女が抱えていたもう一つの思いが明かされる。
◇北宇治高校吹奏楽部顧問
◆滝昇
声 – 櫻井孝宏
北宇治高校に赴任してきて間もない音楽教師で産休に入った前顧問の代わりに吹奏楽部顧問を務める。2年5組の担任。
物腰は柔らかな態度で、ルックスもよく生徒からの人気も高い。
しかし、吹奏楽部の指導に関してはかなり厳しくスパルタ。
穏やかな物腰や口調は変わらないものの、実際は歯に衣着せぬ物言いをする毒舌家。
ただし、音楽への情熱や実力、指導力は本物であり、部の空気を作ったり、アフターフォローをしたりするのも上手。
そのため、最初は反発していた部員たちも次第に滝を中心にまとまり始める。
ちなみに小説版で年齢は久美子1年生時点で34歳とあり、彼を慕う麗奈との年齢差はざっと18~19歳差になる。
◆松本美知恵
声 – 久川綾
北宇治高校吹奏楽部の副顧問。久美子たち1年3組の担任。
自分のことを北宇治高校で最も厳しい教師であると公言している。そのため、生徒たちからは「軍曹」という徒名を付けられているが、言葉の節々には生徒や部員を気遣う気持ちを見て取れる。
前顧問とは部の方針を巡って対立していたため、あまり部に関わることができずにいたが、顧問が滝に変わってからは積極的に関わり始める。
♬用語説明その1
楽器説明などは吹奏楽の項目も参照。ここでは主にコンクールについて解説。
◇コンクール
吹奏楽部が出るコンクールにはいくつか種類があるが、本作で扱われるのは全日本吹奏楽連盟が主催する「全日本吹奏楽コンクール」のこと。
演奏人数や曲目などの規定によって部門がいくつかに分かれており、北宇治高校吹奏楽部が出場を目指すのは高校A部門(いわゆる大編成)。
コンクール地区大会→府県・北海道地区コンクール→支部コンクール(北海道や東京都はそれぞれ一つの支部)→全日本吹奏楽コンクールの順に進んでいく。
なお、地区大会を行わずそのまま府県大会から始めるところもあり、京都府もその一つであるため、いきなり府大会からとなる。
京都府大会からは上位3校が関西大会へと勝ち進み、関西大会からさらに3校が全国大会へと進む。
関西地区の中では特に大阪府が圧倒的な強さを誇る。
実在する大阪の高校で言えば笑ってコラえて!で特集もされた淀川工科高等学校や野球の甲子園にも出てくる大阪桐蔭高等学校あたりが有名か。
ちなみに他のコンクールとしては、歩きながら演奏を行うマーチングコンテスト、8人未満のグループで競うアンサンブルコンテスト、1人(+伴奏者)のソロコンテストが存在。
マーチングコンテストは本作の外伝作品「立華高校マーチングバンドへようこそ」として取り上げられた他、
アンサンブルコンテストの方は久美子が2年生時に挑戦する姿が描かれる。
◇ダメ金
コンクールの賞は金賞、銀賞、銅賞の3つに分けられ、金賞を取った学校の中から上位校が次の大会へと進む。
したがって、金賞を取ったからと言って必ずしも次に進めるわけではなく、上位大会に進出できなかった金賞をダメ金と呼ぶ。
◇課題曲と自由曲
全日本吹奏楽連盟の高校A部門コンクールでは指定された中から一曲を選択する課題曲と自由曲の2曲を演奏する。
アニメ化に際しては、課題曲に放映当時の吹奏楽コンクールの課題曲が使用されることで現実との繋がりが強くなった。使用された曲は以下の通り。
- マーチ「プロヴァンスの風」(田坂直樹作曲、2015年度課題曲Ⅳ、久美子1年生編で使用)
- マーチ・スカイブルー・ドリーム(矢藤学作曲、2016年度課題曲Ⅰ、久美子2年生編で使用)
一方で、吹奏楽コンクール課題曲の資料は吹奏楽連盟が一定期間管理した後に作曲者に返却してしまうため、後から興味を持っても入手が困難。
そのため上記2曲の楽譜は現状入手困難。
♬用語説明その2
劇中の固有名詞について解説
◇北宇治高校
本作の主な舞台となる高校。正式な校名は「京都府立北宇治高等学校」。学力的には中の上クラス。
制服は男子が詰襟、女子がセーラー服であり、かわいいことで有名。
制服のリボンの色は1年が赤、2年が青、3年が緑。
◇北宇治高校吹奏楽部
久美子たちの入部時点での構成は3年生35名、2年生18名、1年生25名の総勢81名。
かつては全国大会の常連だったが現在は低迷の一途をたどり、現在は府大会銅賞に留まっている。
昨年、真面目に取り組みたい当時の1年生(現2年生)と、やる気がなく適当にやりたい当時の3年生(現在は卒業)の間で対立が起きた結果、当時の1年生が半分近く辞めてしまい、年齢構成がいびつになっている。
◇三日月の舞
1年生編で北宇治高校がコンクールで演奏した曲。
原作小説では課題曲であるが、アニメ版では自由曲に。
アニメ化の際には松田彬人氏によって作曲された。
金管のファンファーレから始まる。途中に変拍子があり低音パートの動きも重要、木管パートも速いパッセージがありなかなか大変。
そして物語のキーの一つであるトランペットのソロパートがある。とっつきやすく見えるものの決して簡単な曲ではない。
楽譜は当初DVDの店舗特典としてのみ配られたが、後にヤマハミュージックメディアの楽譜配信サイト「ぷりんと楽譜」にて購入が可能となった。
楽譜を購入して曲と譜面を見比べてみる、あるいは気に入ったパートを演奏してみるのも面白いだろう。
◇リズと青い鳥
指すものが3つある
1、劇中作の物語。
小説版では絵本や文庫版の形で出版されている旨があり、アニメでは岩波文庫のような文庫版が登場。古典的名作扱いのようだ。
物語をざっくりと説明すると
一、野生の動物たちと仲の良い、ささやかな幸せを糧に生きる孤児少女のリズがいた。
二、ある日、リズは嵐の後に弱った少女を見つけて介抱し、回復した少女と2人で暮らすようになる。
三、しかし、家の中で青い羽を見つけたリズは、助けた少女がかつて仲良くしていた青い鳥であることに気づく。
四、また一人ぼっちになってしまうことを恐れるリズは悩んだが、仲間を探すような青い鳥の群れを見つけたことで鳥の化身である少女を空に返すことを決断。
五、少女から青い小鳥の姿に戻っていた同居人に、リズは空に帰るよう促す。
六、青い鳥は正体を知られたことに驚きつつも「まだ一緒に暮らしたい」とリズに伝えるが、リズの小鳥を送り出す決意は変わらない。
七、「あなたの望みなら私は断われません。どうか私と一緒に過ごした思い出を忘れないで」と言い残して青い鳥は空へ飛び立ち、リズは飛び立った方角をいつまでも見つめ続けていた。
この物語を元にした吹奏楽曲を北宇治高校が演奏することとなり、演奏の参考とするべく部員たちが読むようになる。
部員たちで感想を言い合うが、それはさながら信長秀吉家康のホトトギスの句のように、各キャラクターの人柄を映し出す。
2、上記の物語を元にした吹奏楽曲
久美子2年生編で北宇治高校がコンクールで演奏する自由曲。北宇治高校吹奏楽部員が読むきっかけとなったのはこのため。
第一楽章『ありふれた日々』
第二楽章『新しい家族』
第三楽章『愛ゆえの決断』
第四楽章『遠き空へ』
の全四楽章構成
小説版では合計12分程度の曲とされているが、アニメ化に合わせて作られた曲は合計22分とさらに長く、加えてその辺の公立学校の備品にはまずないハープやコントラファゴットまで登場する大作である。
コンクールの演奏は課題曲と合わせて計12分の時間制限があるためにこの曲は短く編集して演奏されるが、顧問の滝はこの曲を長く聞かせるべく課題曲に短いものを選んだことも語られており、気合いの入れ方が伺える。
金管楽器のファンファーレから始まる三日月の舞に対し、このリズと青い鳥は木管楽器中心の曲と言えよう。
第三楽章にオーボエとフルートによる掛け合いのソロがあり、この部分の演奏を巡って物語が動いていく。
3、アニメ外伝映画のタイトル。
鎧塚みぞれと傘木希美を主人公とした外伝映画。久美子1年生編が放映された後に早い段階で発表され公開。
音楽や楽器の緻密さはそのままに、作画担当やBGM担当の作風の違いによってによって本編アニメとは幾分雰囲気の違う作品となった。
一足早く久美子2年生編の一幕を描いた他、原作小説にない追加されたシーンによってある2人の「差」がより決定的になった。
また映画オリジナルシーンとして第三楽章のフルートとオーボエソロを久美子のユーフォニアムと麗奈のトランペットでやってみるシーンがある。
残念ながらこの演奏は作品サントラ未収録であるが、後にトランペット=オーボエの部分だけ本編アニメ映画『誓いのフィナーレ』のサントラに収録された。
追記・修正お願いします。
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▷ コメント欄
- ポニテ先輩好きです -- 名無しさん (2015-07-17 21:02:42)
- 非常に熱かった。青春スポコン(文化部だけど)アニメの新たな名作。この項目で見覚えがない人の紹介があるけど、アニメは一巻分の内容だったの? -- 名無しさん (2015-07-17 22:49:23)
- 正直百合要素いらなかったな。キャラの描写とか部活の描写とかリアルよりだっただけに浮いてた -- 名無しさん (2015-07-17 23:20:51)
- 個人的には面白かったけど、売上とか見るとやっぱり世間的にはけいおんとかの方がしっくりくるんですかね・・・ それとも単に京アニが落ち目なのか -- 名無しさん (2015-07-17 23:56:18)
- ↑*2 お前が勝手に百合と勘違いしてるだけなんじゃないの? -- 名無しさん (2015-07-18 10:02:09)
- でも「愛の告白」は(あ、これ百合だ)と思わないではいられなかったぜ…。 -- 名無しさん (2015-07-18 10:50:18)
- 滝先生の前に居た顧問が全ての元凶な気がする。多分産休から復帰したら居場所無いだろうな、自業自得だけど。 -- 名無しさん (2015-08-09 23:50:01)
- 秀一のまともな出番が影薄くて月イチくらいだった。それはさておきポニテ先輩最高 -- 名無しさん (2017-01-03 18:28:12)
- アニメのラスト原作通りの会話と格好だと荒れそうだしな。劇場版での補完を期待する -- 名無しさん (2017-01-03 20:24:40)
- 映画化第二段おめでとう♪ -- 名無しさん (2017-03-12 20:52:06)
- ↑2 -- 名無しさん (2017-08-13 18:59:51)
- ミスった、もし文句言う百合豚がいたら非常に完成の乏しい可哀想な人だと哀れむわ -- 名無しさん (2017-08-13 19:01:07)
- リズと青い鳥感動した!感動した!(大事なことなのでry) -- 名無しさん (2018-06-27 21:04:02)
- 熱い青春物語の中に垣間見える複雑な人間関係も魅力。あと,作画が神。「立華高校マーチングバンドへようこそ」のアニメ化もして欲しいなあ。 -- 名無しさん (2019-12-11 12:19:28)
- 響け!ゴーハニウム(遊戯王SEVENS) -- 名無しさん (2023-03-06 21:56:51)
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