エルダーサイン(オンラインRPG)

ページ名:エルダーサイン_オンラインRPG_

登録日:2014/11/14 Fri 11:17:00
更新日:2023/12/21 Thu 13:36:43NEW!
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エルダーサインとは、株式会社ミラクブポジティブが運営していたオンラインRPGである。




・概要

まずオンラインRPGとはいっても昨今のカード系ソーシャルゲームのようなものだと思ってくれて構わない。非常にお手軽に遊べる。
アンドロイド端末等のアプリ版、ブラウザ版とあるので好きな方でプレイするといい。アカウントの共有は(たぶん)出来るので使い分けるのも一つの手だ。
プレイヤー同士の対戦であるランクマッチ等も基本は自動。クエストを受注して更新時に結果を確認するのが基本的な流れだ。



だが世間一般的なソシャゲ系列と侮るなかれ。このゲームは朝と夜の一日二回更新というお手軽さと、複雑にすら思える非常に富んだ戦略性がウリなのだ。
朝7時、夜19時に更新。
また、クエストを進行する度にちょくちょくユーモアに溢れた小話というかストーリーというかが展開される。すぐに読み飛ばすこともできるが、短くともクスッとしてしまうようなものが多いので目を通して損はないだろう。


コンパニオンと呼ばれるサポートキャラはかっこよく可愛く。戦闘を務めるモンスター達は恐ろしく力強く。イラストだけでも十分魅力的なのだ。
初期の遊戯王やMtGのように(時にエグいくらいの)洋画チックもあれば、思わず鼻息が荒くなるような可愛らしいものもある。現代風のデザインとは違うものを求める人にこそおすすめかもしれない。
また、モンスターは様々な神話やファンタジー、童話・民話から出典されているので、そういったものに造詣が深い人にもおすすめだ。モンスター欄の下に元ネタからの引用文もあってそこがまた良い。


課金要素もあるが、アプリ版なら無料でもある程度補えるし、そうでなくても課金モンスターはイベント報酬、あるいはバザー(後述)で購入できる。


2016年8月31日をもってサービスが終了した。
2012年8月にサービスを開始したことを考えると、約4周年でサービスを終わらせたことになる。



・ストーリー

クトゥルフを主軸とした様々な童話、民謡、神話がごっちゃになった世界がモチーフとなっており、主人公達は突然世界に現れた『外なる者』等の異形の怪物から治安を守る“クレスタ”となって戦う。
毒をもって毒を制す。クレスタは倒したモンスターを『エルダーサイン』というお札のようなものに彼らを封じ込め、自らの僕とするのだ。
……なのだが、依頼されるクエストは放置すれば都市部が崩壊する危険なものや、飼い猫探し、倉庫掃除、パン屋の護衛等と不思議な方向に多岐に渡り、プレイヤーたる主人公も「これは果たしてクレスタの仕事なのだろか」と度々首を傾げながら任務をこなしている。



・アプリ版、ブラウザ版

基本的にどちらもそんなに違いはない。
だがアプリ版はちょっとした不備が多かったり、最新機種でも少しもたついたりするのでサクサク遊びたい方はブラウザ版をおすすめする。
ただ、アプリ版では課金要素であるコインを指定されたアプリをダウンロードしたり、動画を視聴したりすることで無料で入手できる機能がついている。コツコツ貯めればいわゆる課金ガチャ的なものも複数回トライできる。両方を使い分けるのも手だ。



・バザー機能

個人的にこのゲームの大きな魅力だと考えているのが、このバザーシステム。
MMORPGでままあるユーザー同士のトレードシステムと思ってくれればいい。
出品する側はモンスターと売却価格を決めて出品し、購入する側はモンスター一覧から欲しいのを決めてゲーム内通貨を出品者に支払う。……何故か売上げの5%は手数料として取られるが。
強いモンスターを高く売ったり買ったり、どれだけ高く売れるか見定めたりするのも面白い。課金モンスターも当然ここに並ぶので、時期や値段を考慮してちょくちょく覗くといいだろう。


また、定期的に開催されるイベントではお祭り騒ぎとなる。何故かというと、『納品』対象になるモンスターは順位を決めるポイントになるため、初心者でも余裕で手に入るどんな雑魚モンスターであれ納品対象になればどんどん売れる。これを利用すれば初心者でも簡単に金を稼ぐことができる。イベントの順位は見送って稼ぎに走るのも一つの必勝方法なのだ。




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上の方から指令が来た。
どうにも我らクレスタの活動内容を広告風にまとめてほしいというのだ。
……わけが分からない。これまでもパン屋の倉庫掃除などの手伝い等、明らかに管轄外の仕事もこなしてきたが、さすがにエルダーサインを用いない依頼はなかった。
騎士から剣を、料理人の包丁を取り上げて大工仕事をさせるようなものだ。
上の無茶苦茶はいつものことだが、今回はあんまりにもあんまりだ。せめて広告部に任せてほしい。
何故下っ端の一員でしかない自分に下ってきたのか疑問しかない。
ともあれ仕事として受けてしまったからには仕方ない。多額の報酬を期待して切り替えていこう。
アニヲタはそう長々と葛藤してからペンを取った。



ちなみに広告の前半部はよく読めない不思議な言語で既に書いてある。つくづく自分に任せる必要はあるのだろうか。



~戦闘関係~
ともあれ本業のことを書いていけばいいので気が楽といえば楽だ。
ここでは戦闘について書いていこうと思う。




基本として、戦闘はターン制で敏捷値が高いものから行動し、一通りの手順が終わったところで次のラウンドに移行する。
クレスタにできるのはモンスターのスキルの組み合わせ、発動順、コンパニオンの配置。それだけで後は自分のモンスターを信じて結果を待つだけだ。


モンスターのランクは最大Lv30の「ブロンズ」Lv50の「シルバー」Lv70の「ゴールド」Lv90「プラチナ」。
無論高くなればなるほどステータスも高くなるが成長も遅く、所持アビリティの問題もあって一概に高いほど強いとも言い難い。まあゴールドなりプラチナなりにスキルを継承させて戦うのが基本だが。


まず、自分達クレスタがエルダーサインに封じて使役するモンスターは大体3つのファミリーに大別されている。
『魔獣』『妖精』『外来』だ。
主な特徴を挙げていく。


 ・『魔獣』
 高い物理攻撃力・防御力を持つ。総じて物理近接に適した種族。反面魔法攻撃に弱く豊富な体力も妖精の魔法にあっさり削られてしまう。命中力が低いのもあり、妖精に弱く外来に強い。通常攻撃は近距離。



 ・『妖精』
 優れた敏捷と魔力を持つ。防御と体力は低く殴られればすぐにやられてしまう。膨大な魔力から放たれる魔法は強力。属性耐性と全体的に頑丈さで外来に弱く魔獣に強い通常攻撃は中距離。



 ・『外来』
 高い炎熱耐性と冷気耐性、虚軸耐性を持つ。要は非常にしぶとい。通常攻撃は遠距離。妖精に強く魔獣に弱いが、こういったセオリーに当てはまらないのが『外来』である。扱いが難しいが育成次第でどんな戦力にも化ける。



こうなる。最近『人造』なんて新ファミリーが出てきたが数も詳細もまだ曖昧なため省略する。



これらのモンスターを4体一組で運用し、クレスタは戦闘を行う。戦闘時は前衛二体、後衛二体に前後の隊列を組む。
※……■が前衛、□が後衛。


     □■ ■□
     □■ ■□


攻撃には有効範囲が存在し、射程と呼ばれる。


 ・近距離……前方に有効
 ・中距離……近距離に加え前衛から後衛、後衛から前衛に攻撃可能。
 ・遠距離……どの位置からでも有効


こうなる。つまり近距離の攻撃を後衛から放っても不発に終わる。魔獣の通常攻撃が近距離なので後衛には配置しないのがセオリー。



続いて属性。
モンスターが扱うスキルに関係する。



 ・物理……防御力が低い相手ほど有効。逆に高い相手には急激にダメージが落ちる。
 ・炎熱……攻撃力に対しての威力が低めだ冷気が防御力の影響を受けにくい。
 ・虚軸……防御力と関係なく安定したダメージが出るが威力上昇もあまり望めない。


魔獣が物理、妖精が炎熱/冷気、外来が虚軸を得意とする傾向にある。
またこれらの属性にはモンスターごとに適正値がある。調べてみると得手不得手が分かる。



続いて重要な要素である所属。
これは別に組織とか種族とかの区分を指しているわけではなく、スキルの対象を指す。


 ・自(自分)……スキル使用者に有効
 ・味(味方)……味方に有効
 ・敵(敵) ……敵に有効
 ・地(対地)……地上のモンスターにのみ有効
 ・空(対空)……飛行状態のモンスターにのみ有効
 ・水(対水)……潜行状態のモンスターにのみ有効


これに関連したスキルの有効対象は慣れていないとややっこしいのだが、例を挙げておく。


 「チャージ」(近、単、敵)
 前方の敵単体が対象。
 「アイスブレス」(中、全、敵)
 二マス先の敵全体(二体)が対象。
 「テンペスト」(遠、全、味、敵、空)
 空中限定の全体で敵味方関係なく対象。
 「ザルバトーバ」(遠、自、全、味、敵)
 使用者を含めた全体が対象。





 スキル
モンスターやコンパニオンが扱うスキルのこと。戦闘の勝敗はこれで決まるといって過言ではない。
いかに珍しくステータスの高いモンスターを並べたところでクレスタの戦いには勝てない。有効な戦略を組み立てそれに基づいたモンスターとスキルの育成、コンパニオンの配置。これらが噛み合って初めて強くなれるのだ。



まず、スキルには隙が存在する。
強力なスキルほどこれが大きく、隙が発生している間は最悪回避や防御の補正が0になってしまうこともある。


スキルがどれほど強力なのかは係数で表される。
参考として、強力な物理攻撃とされる「チャージ」が係数150、炎熱の「ファイアランス」が150。虚軸は100くらいあればいい方である。


スキルは本当に多種多様で、状態異常付与、回復、強化から弱体化まで様々なものがある。まず全体を強化してから強力な攻撃で一気に攻めるのは定石で基本。分かりやすく強いが先読みされて強化リセットスキルを使われるなんてザラなのでやっぱりよく考えよう。



有名だがやはり強力な編成を載せる。
コンセプトは、『テンペスト』で飛行状態の敵に大ダメージを与え更に地上に落としてから、地上全体スキルの『セメタリーゲート』で一気に叩く。
事前に『アウェイクニング』で命中率や目眩耐性を付与し、『ペイルムーン』で魔力を上げて威力を高めておくと更に有効だろう。
……今は新たに潜行が追加された為、有効範囲が狭まったが。



 アビリティ
モンスターが持つパッシブスキル(常時発動)。こればかりはいじくりようがないので下手なステータスよりも重要な比率を占める。
例えば潜行を持つモンスターなら戦闘が始まった時点で潜行状態に入れる。
警戒持ちなら敵パーティの『先行』アビリティを無効にできる。
戦術や対策に必ず入る要素。



 コンパニオン
忘れてはいなけないのはこのコンパニオン。ざっくり言えばモンスターの支援をしてくれる契約社員。実際ギルドに派遣できるからたぶん間違ってないだろう。
彼らは主にモンスターが動く前にスキルを発動し、攻撃力や防御力、飛行付与や解除等を行ってくれる。本来モンスターの行動を一つ消費しなければならない強化を、彼らはしてくれる。初心者は軽視しがちだが極めて重要な活躍をしてくれる。
あくまで支援なので体力は存在しないが、戦闘中に直接攻撃を行ってくれる人もいる。あまり威力には期待できないので追加効果を重視しよう。


ちなみに自腹を切って契約する高級ラウンジの人二つのスキルを所持している。下手にモンスターに手を出すよりもこちらの方が有効かもしれない。
バザーで取引できないしね。





 モンスター入手
エルダーサインを消費して戦闘でフォールドするか、同じく星振の井戸で引くか、自腹を切ってトラペゾヘドロンに挑戦するか。



エルダーサイン自体は所持数0でも、平時ではさほど問題はない。稀にレアなスキルを持ったモンスターがフォールドできる時があるのでその時くらいだ。納品の必要があるイベント時も同様。
更新毎に二枚もらえるし、4回の更新が必要なクエストで4枚もらえるから溜めるのも難しいことではない。放っておけば3桁、やりすぎれば4桁もざらにいく。
逆から言えばそれだけで、気が向いたらバンバン井戸を掘り返せばいいと思う。流石にトラペゾよりは質が落ちるが、それなりの確率でゴールド、極稀にプラチナが出る。
最近では高Lvモンスターが確定で出現するチャンスがランダムに発生するようになった。普通に引いてもランダムに高Lvが出現する。


先述の通りバザーで取引されているのでお金を溜めて買うのもいいだろう。レアであればあるほど、手塩かけられているほど当然高額だがその分確実な戦力である。




 ユニオン
クレスタが独自に開いているコミュニティ。
所属することでイベント時に個人順位に加えてユニオン順位に参加できるようになる。
メンバーとの交流はもちろん、やはり一番は施設の恩恵だろう。


コンパニオンを派遣しポイントを溜めることで施設を強化し、対応した恩恵を主に戦闘時に受けることができる。
反撃アビリティを強化したり、各ファミリー
の耐久を底上げしたり。


しかしなんといっても、特に序盤にありがたいのは星辰の院。
星辰の井戸の選択候補数を確率で+1することができ、カンストさせれば100%の確率で+1できる。
元々2つだった選択肢が3つになるのだ。利用しない手はないだろう。





……この程度だろうか。
まだまだ書くべきことは多くあるが、何せアニヲタでも把握できていないような要素は山ほどある。
それほどこの仕事が奥深く、複雑であるということだ。
ともあれ今回はここらで筆を置いて、さっさと提出しに行くとしよう。
帰りにハギスの丸焼きでも酒と一緒に食べてもいいかもしれない。ああ、次のハントが待ち遠しい。やはり食べ物は旬が一番だ。




・余談

ぶっちゃけ始めてすぐはシステムが分からないだろう。落ち着いて『メニュー』の『ヘルプ』を見て欲しい。基本的な大体のことは書いてある。
また、交流の場として『コミュニティ』から行ける公式掲示板がある。マナーさえちゃんとすれば質問に答えてくれる人は大勢いる。お茶目なとこもある運営含めて不思議な連帯感に馴染めれば幸いだ。



完全な余談だが、作中に登場するエルダーサインは大変危なっかしいものである。
というのも、どんな強大なモンスターであれ弱らせさえすれば一枚の紙? に納めてしまえる。名前を呼べば元気な姿で出てくるし、「フォールド」と唱えれば収納できる。ドラゴンだろうがゴブリンだろうがいあいあだろうが人間だろうが機械であろうが例外はない。
しかも、もはや言語さえ使えれば誰にでも使えてしまう。頭の悪いゴブリンでも同様だ。またセーフティは存在せず、誰の物を誰が使おうが支障はない。
そのためエルダーサインを武器とするクレスタ達は別段腕っ節が強いわけでもなんでもない。
当然管理は厳重に成されるが、割とあっさり流出したり出回ったりしている。おい。




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