登録日:2014/09/02 (火) 17:20:42
更新日:2023/12/21 Thu 10:50:00NEW!
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これは、バンパイアキラーとしての怒りではない…
1人の人間としての……
人 間 と し て の 俺 の 怒 り だ っ!
ラインハルト・シュナイダーはNINTENDO64専用ソフト[[『悪魔城ドラキュラ黙示録』>悪魔城ドラキュラ黙示録]]
及び『悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 LEGEND OF CORNELL』の登場人物。
CV:アンドリュー・ハンキンソン(黙示録の会話は英語+日本語字幕形式)
✝概要✝
本作の主人公。時系列的には『黙示録』の前日談に当たる『外伝』でも隠しプレイヤーキャラクターとして登場するが、
外伝のラインハルト(ともう一人の主人公である[[キャリー・ヴェルナンデス>キャリー・ヴェルナンデス(悪魔城ドラキュラ黙示録)]])編はキャラデザインを始めとする各種要素が変更・改良された
『ディレクターズ・カット版』であり、ストーリー自体は黙示録と同じである。
また、舞台は同じでも主人公選択でキャリーを洗濯した場合は彼女のストーリーにラインハルトは登場せず、その逆も然りである。
キャラ選択により物語がパラレルになるのは『悪魔城伝説』や『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』なども同様だが、
これらの作品が後年折衷案として『全ての登場キャラクターが一致団結してドラキュラと戦った』という形に落ち着いたのに対し
『黙示録』は年表に含まれない単発作品ゆえそうしたフォローがなく、キャリーとラインハルトも現状では面識が無い他人同士のままである。
1852年(*1)、100年の封印から復活した邪心の神、ドラキュラ伯爵を討伐すべく悪魔城へ挑んだバンパイアキラー
(この物語では従来作品のヴァンパイアハンターをそう呼ぶ。ベルモンドに伝わる鞭は『聖なるムチ』としか呼ばれない)。
ベルモンド一族の血を引いている。故郷・ワラキアの森で10年ほど修行の日々を送っていたが、
ドラキュラ復活を聞き、血の宿命に従って行動を起こす。
従来の悪魔城シリーズの主人公の衣鉢を継ぐ鞭を使った攻撃を主とする肉弾系主人公で、
遠隔攻撃を得意とする魔法少女・キャリーとの組み合わせは『輪廻』の[[リヒター・ベルモンド>リヒター・ベルモンド]]&マリア・ラーネッドと同じ。
前者はシリーズを通して遊んでいる中級~上級プレイヤー向け、後者はビギナー向けというキャラ傾向やむさ苦しいガチムチ野郎よりもロリ美少女の方が圧倒的に人気という点においても同様である。
しかし、黙示録は悪魔城シリーズ初の3Dアクション(=ノウハウの蓄積が無い)であり、
操作感覚も2Dアクションだった従来作の経験をそのまま活かしにくいものだった。
ゆえにキャリーを使っていてさえ苦難の連続を強いられ、キャラの嗜好は別にして
ラインハルトではクリアできないというプレイヤーも少なくない。
なお、操作テクニックを別にしても黙示録シリーズは64対応ソフトの特徴である『無闇な立体MAP&3D視点推し』のために
最悪なカメラワークの下やたら広大で高低差の激しいMAPを右往左往させられるストレスフルな構成をしており、
歴代でも屈指の理不尽さ(あえて難易度とは言わない)を誇る。周回するのに求められる気力も過去作の比ではない。
この辺はThe Angry Video Game Nerdに詳しい。
✝人物像✝
「Courage, don't leave me.」(勇気を出すんだ。俺に付いて来い!)
年齢25歳、身長183cm 体重78kg。
容貌魁偉なマッチョマン。基本的にベルモンド一族は体格に恵まれているのだが、
ゲーム内ではデフォルトで膝を曲げ猫背な姿勢を取っていることが多いのに対し
ラインハルトは頭身が高い上に背筋と脚が伸びているので一際背の高いイメージがある。
時代が中世から近世に移ったからか、
短く刈った髪・肩パットと獣皮(ファー)をあしらった丈の短いジャケットというやや世紀末テイストな出で立ち。
紅いマフラーと一筋アンテナのように跳ね上がった前髪がチャームポイント。
『黙示録』のキャラクターイラストでは俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー似の強面で、
一部では悪魔城最後のゴリ顔主人公などと言われる。この世界におけるベルモンド家の祖先はきっと
コナン・ザ・グレートみたいな感じだったに違いない。
むさ苦しくて不評だったからかは不明だが、各部に修正を加えられた『黙示録外伝』版では
緑のアンダースーツの上に分厚い白銀のアーマーを纏った
騎士のようなコスチュームに変更され、顔立ちも別人のようにスッキリした感じに
(ゲーム画面内では顔グラフィックにそれほど差異が無いため、むしろイラストの顔をゲームに近づけたとも考えられる。)。
ワイルドな外見に反して生真面目で礼儀正しく、信仰に篤い青年で、亡き父の教えからたとえ相手が魔物であろうとも、
戦う意思の無い相手を一方的に攻撃することを善しとしない高潔な精神の持ち主。
黙示録はシリーズ内でも『吸血鬼化』という要素の比重が大きく、
悪魔城内でも伯爵以外の下位のバンパイアが普通に棲みついている。
攫われた村人を装って襲ってくることもある中でラインハルトの主張は明らかに危険であり、
城内で出会った吸血鬼化しながらも人の心を持ち続けていた女性・ローゼにも何度となくその甘さを指摘されている。
完全なバンパイアとなる前に死を望むローゼを殺すことができず、なおかつ神の教えゆえに自殺を試みた彼女を戒めるラインハルトだったが、
死神の襲撃を受け窮地に陥った彼を庇いローゼは致命傷を負ってしまう。
汚れた魂ゆえに死後も安息が無いことを悟り怯えるローゼにラインハルトは十字を切り、神への祈祷を唱える。
…慈しみ深き神よ 我らが兄弟を顧み給え
すべての罪から解放され、永遠の喜びに入らんことを…
神はすべてお許しになったよ ローゼ……
そしてローゼを看取ったラインハルトは冒頭の台詞を言い放ち、猛然たる力で死神を討ち滅ぼしたのだった。
従来の悪魔城シリーズでは信仰の力を戦い以外の方法で示したハンターは皆無と言って良く、
滅ぼす対象であるバンパイアの死を悼み、その冥福を祈ったラインハルトは異色であるが限りなく優しい男である。
そして…
なお、真のエンディングを迎えるとローゼは人間として蘇生する。
ベルモンドの開祖が吸血鬼化した想い人を手に掛けるしかなかったことを考えると
この展開はまさにご都合主義の極み奇跡である。
✝能力✝
高低差の著しいMAPに対応するためか、懸垂のように上の足場にぶら下がってはよじ登るアクションが印象に残る。
ジャンプし・跳び移り・よじ登るムーブの連続は悪魔城ドラキュラというよりもプリンス・オブ・ペルシャシリーズっぽい。
また、移動は走りだが距離を稼ぐためには前方へのジャンプを繰り返した方が効率的。
その様は妙に浮遊感のある幅跳び描写も相まってまるでスキップしているようで、変態一族の片鱗がそこはかとなく見受けられる。
パワーアップアイテムを拾うことで武器である聖なる鞭は強化されていき、3段階に威力とリーチが増す。
黙示録の時点では第3段階のみ赤いエフェクトが付いていたものの、
具体的にどう変化したのかがイマイチわかりにくい演出だったが、外伝では第2段階で鎖の鞭・第3段階で光の鞭と
鞭攻撃の演出が変化するようになった。
過去作と比べると鞭の攻撃力自体はかなり高めで、ボス戦でも
ライフは大したことが無いが攻撃可能なチャンスが限られているというシチュエーションを作ることでバランスを取っている感がある。
特に真のラスボス戦では的が大きい上に打ち放題なので、第3段階まで強化済みならば10秒前後で始末がつく。
また、ベルモンド家出身のハンターは実際は使いもしないのに剣を装備していることが多いが、
ラインハルトの場合鞭とは別に近距離用の武器としてダガー(刀身の寸的にはショートソード)が使用可能で、
攻撃力は低いが出が速く、走りながらも攻撃でき、鞭の攻撃をかい潜って懐に飛び込んでくる敵などにも対処できる。
サブウェポンはシリーズ定番の短剣、斧、聖水、クロス(十字架)があり、アイテムクラッシュのような特殊な用法は無い。
小物を投擲するタイプのサブウェポンは3D映像での表現が微妙でどこに飛んでいくのかが分かりづらいが、
聖水は床一面に盛大に蒼い焔が立ち、派手で視認性も良い。
✝余談✝
★ベルモンド一族の末裔なのに姓が『シュナイダー』なのには理由があり、
企画段階で彼の名は『シュナイダー・ベルモンド』とする予定で、
一方『ラインハルト』は外伝の主人公コーネルの姓になる予定だった。
しかし、いざ開発という段になり『ラインハルト』は名前、「シュナイダー」は苗字として使われることが一般的である、
という事実が発覚し、名前変更を余儀なくされたという。この辺のゴタゴタの影響か、
『黙示録』ではラインハルトと表示されている台詞欄が『外伝』ではシュナイダー名義になっている箇所があったりする。
もしベルモンド姓は残して『ラインハルト・ベルモンド』と名乗らせていたなら、もう少し彼の知名度も上がったかもしれない。
★企画書内にのみ記されている隠し設定だがラインハルトの父の名はミハイル。
既に故人で、亡くなったのは物語の始まる10年前、1842年のことらしい。
また、『キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ 宿命の魔鏡』ではオマージュとして
ミハエル・ゲルトハルト・シュナイダーなる勇敢な騎士が登場、悪魔城に挑むも力及ばず落命し、
真の勇者の力となるべく守護精霊と化して城内に身を潜めているという設定になっている。
主人公シモン・ベルモンドと邂逅し、その力を認めてからはクロスボウによる援護射撃をしてくれる攻撃的な支援効果を齎す。
★黙示録の悪名高いミッションで、ヒビの入った壁を爆破するために必要なアイテム『マジカルニトロ』と『マンドラゴラ』を
壁の前まで運んでくるというものがある。マジカルニトロは些細な衝撃で爆発する極めて危険なアイテムで、
運搬中は走って移動したりジャンプなどで高所から落下すると直ちにKABOOOOOOO~~~~~M!!と即死してしまう。
極悪なトラップによる死と隣り合わせの悪魔城シリーズだが、『危険物取扱に失敗して爆死した主人公』というのは
ラインハルト(とキャリー)を除いて他にいないだろう。
追記・修正は16日以内に城主の間にたどり着き、真のエンディングを迎えてからお願いします。
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(*1)正当の年譜に則れば、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』と『バンパイアキラー』の前史、
キンシー・モリスによるドラキュラ討伐の狭間に位置する時期である。しかし、イレギュラーな復活であった『月下』の一件を別にしても
プロローグの「100年の眠りから」という一節が『血の輪廻』と矛盾するため、やはり『黙示録』シリーズは正史とはパラレルとなる。
▷ コメント欄
- 悪魔城項目増えたな。内容もちょくちょくネタ挟んで面白いし、建て主GJ -- 名無しさん (2014-09-06 19:09:06)
- ゲーム自体のクオリティや知名度のせいで割を食ってるが、こいつは相当イイ男だと思う。 -- 名無しさん (2014-09-09 17:39:48)
- うちのラインハルトはマジカルニトロ運搬に成功した試しが無い…… -- 名無しさん (2014-10-18 05:55:18)
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