登録日:2014/08/24 (日) 12:59:25
更新日:2023/12/21 Thu 10:46:24NEW!
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《妖姫シルフィ》とは、TCG「デュエル・マスターズ」ののクリーチャーである。
基本セットの第1弾に収録された闇文明のダークロードで、レアリティはベリーレア。
DM-01の高レアの中では、まだ働き口がない訳ではないという珍しいクリーチャー。
初期における女性型ダークロードとしても注目すべき存在でもある。
●目次
スペック
妖姫シルフィ VR 闇文明 (8) |
クリーチャー:ダークロード 4000 |
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、各プレイヤーはバトルゾーンにあるパワー3000以下のクリーチャーすべてを、それぞれの墓地に置く。 |
闇文明のクリーチャーではやや珍しい除去を使用する。
基本的に闇文明の除去と言えば、確定除去やパワーマイナス除去が多い。
だが、シルフィは火文明のようなパワーによる全体除去能力を見せる。
DM初期では、他文明で見やすいタイプの能力をコスパが悪い代わりに使えるようなカードがあった*2。
シルフィもその枠にいたカードと考えることが出来るので、ある意味では初期のクリーチャーだからこそ持てた珍しい能力かもしれない。
ただし、シルフィの火力除去は初期の環境で見れば別にコスパが悪いという訳ではない。
パワー3000を除去できるため、意外と範囲は広い。
例えば《ヘリオス・ティガ・ドラゴン》《火焔タイガーグレンオー》なんかも似たようなコスト域と全体除去能力を持つ。
しかし、あちらは2000までの除去であり、2000と3000は思った以上にバトルゾーンへの影響力は違う。
何より、闇文明はパワーマイナスに長けているので、組み合わせればシルフィの全体除去は有効に生かすことができるのだ。
《ローズ・キャッスル》を組み合わせてやると、パワー4000までのクリーチャーを焼き払える。
パワー4000は中コストのシステムクリーチャーも多いので、効果も高い。
《封魔妖スーパー・クズトレイン》や《屑男》と併用すると、大量のドロー効果も見込める。
このコンボの使用感は正に《炎槍と水剣の裁》そのもの。
しかし、シルフィには最大の難点があり、それは『コストが重い』という一点である。
コストは8なので正直気軽に出せるコストではないし、コストが8もあるならば別の大型獣が優先される。
一応コストの割には低いパワーに関してはあまり問題は無いが…。
昔は《母なる大地》で出すという試みもあったが、2009年4月15日付けでプレミアム殿堂入りしている。
ちなみに、代替えとなっていた《母なる紋章》も追い打ちをかけるがごとく殿堂入りしてしまった。
もはや、シルフィの未来はここで終わってしまうのか?
シルフィは、初弾のカードにしては息の長い高レアだった。
そのシルフィが終焉に向かっていることに、初期からのデュエリストは嘆いたとかなんとか。
しかし、彼女には光が照らされることになる。
DM-31での《大邪眼バルクライ王》が登場である。
バルクライ王は、シルフィより少しコストが軽いうえに墓地からダークロードをリアニメイトできる。
彼の登場により、シルフィは何とか生き残れることになった。
このころにはすでにインフレの波はあったが、リアニメイトで出せばあまり問題は無い。
今後シルフィを使う場合には、バルクライ王の存在はもはや必要不可欠と言える。
と言っても、バルクライ王自体が環境レベルで使われている訳ではないので、あくまでもファンデッキの範囲としての活躍か。
ゲームの面以外での難点としては、入手難易度の高さがある。
DM-01以降、一度も再録されておらず、DM-18「ベスト・チャレンジャー」でも再録されなかった。
そのため、使おうと思っても複数枚の入手が難しいか。
インフレの進んだ現在では、優秀なカードは多くあるので普通のデッキではもう出番は殆どないだろう。
だが、バルクライ王搭載のダークロードデッキで細々と生きていくことになると思われる。
何だかんだでDM-01の殆どの高レアは完全上位互換の存在により完全に死んでいる。
なので、まだ使いようのある彼女は地味に逸材なのかもしれない。
闇文明には珍しい除去方法が、彼女の未来を作ってくれたのだろう…。
ライバル候補となるカード
冥将ダムド VR 闇文明 (6) |
クリーチャー:ダークロード 5000 |
このクリーチャーがバトルゾーンから自分の墓地に置かれたとき、バトルゾーンにあるパワー3000以下のクリーチャーすべてを、持ち主の墓地に置く。 |
DM-05で登場したダークロード。 シルフィのcip能力をpig能力にしたクリーチャー。
シルフィと比べると、パワーも上がりコストも下がっている。
しかし、シルフィと違って殆ど使われないのは、破壊以外の除去に対応できないという点がある。
シルフィはその点即座に能力を発動できるため、そこが両者の明暗を分けたか。
ミリオン・スピア R 火文明 (5) |
呪文 |
パワー4000以下のクリーチャーをすべて破壊する。 |
DM-38で登場した火の全体火力呪文。パワー4000以下を一掃する強力な全体火力を持つ。
シルフィと比べると、コストも軽く除去範囲も広い。
だが、シルフィは闇文明なので差別化できるだろう。
DMって、所持文明の違いが明暗を分けることってあるよね。
ボルシャック・スーパーヒーロー R 火文明 (6) |
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ハンター 6000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、パワー3000以下のサイキックではないクリーチャーをすべて破壊する。その後、パワー5000以下のサイキック・クリーチャーをすべて破壊する。 |
W・ブレイカー |
DMR-02で登場した新たなボルシャック。
cipで《ミリオン・スピア》のような全体火力除去を放つ。
シルフィより焼ける範囲も広く、パワーもコストも優れている。
さらに言うならば、多くのサイキック・クリーチャーの覚醒前を除去できる。
一見するとシルフィにはもう出番が無いようにも見えるが、やはりここでも文明の違いと種族で差別化されたのだった。
と言っても、現在どちらの方を見かける可能性があるかと言うと圧倒的にスーパーヒーローの方だろうが。
詳しくは個別項目を参照。
相性の良いカード
ローズ・キャッスル UC 闇文明 (3) |
城 |
バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-1000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される) |
DM-30で登場した闇の城。通称『焼き鳥城』。相手クリーチャーのパワーを恒久的に-1000する。
シルフィと組み合わせることで効果を発揮できる。
事実上パワー4000までのクリーチャーを全滅できるようになる。
詳しくは個別項目を参照。
封魔妖スーパー・クズトレイン R 闇文明 (5) |
クリーチャー:ヘドリアン/グランド・デビル 5000 |
他のクリーチャーが破壊された時、カードを1枚引いてもよい。 |
DM-25で登場したヘドリアン/グランド・デビル。
《屑男》の完全上位互換。同コストながらパワーが《屑男》を上回り、種族にグランド・デビルが追加された。
シルフィの全体除去で、カードを大量にドローできる。
このコンボによって事実上《炎槍と水剣の裁》と同じ働きを見せてくれる。
大邪眼バルクライ王 R 闇文明 (7) |
進化クリーチャー:ダークロード/ナイト 11000 |
進化-自分のダークロード1体の上に置く。 |
このクリーチャーが攻撃する時、進化ではないダークロードを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 |
W・ブレイカー |
アタックトリガーで進化クリーチャーではないダークロードをリアニメイトできる。
ダークロードの進化クリーチャー。
殆ど死んでいたシルフィを助けた、偉大なるダークロード。
バルクライ王のアタックトリガーでシルフィを出せば、邪魔な小型クリーチャーを消せる。
関連カード
トキシック・パイプ C 闇文明 (1) |
呪文 |
S・トリガー |
バトルゾーンにある相手のタップされているクリーチャーを1体選ぶ。このターンの終わりまで、そのクリーチャーのパワーは-1000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される) |
イラストでシルフィがお香を炊いているという1コストの軽量呪文。
1コストでS・トリガーとパワー低下除去効果を持っているが、その低下させる数値が-1000という小ささから殆ど使われない。
実は没イラストも存在し、そちらは煙草を吸っていて胸元も現在より露出したデザインだったのだが、子供向けTCGという事情から現在の形になった模様。
妖角縫合 グレルフィ UC 自然文明 (8) |
クリーチャー:ディスペクター/ホーン・ビースト/ダークロード 14000 |
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く) |
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする) |
シルフィ初の派生カードは、宿敵である自然文明の《咆哮するグレート・ホーン》と融合したディスペクター。
イラストではシルフィ要素が角のパーツを縫合されるのみで、全体的にはグレート・ホーンの要素に押されて吸収されている形に近い。
性能はEXライフ以外に特殊な効果は持たない重コスト高パワー。重コストクリーチャーとしては微妙なスペックなので使われることはない。
地味に初の自然単色ダークロードではあるという部分は注目ポイントだろうか。
デュエル・マスターズ プレイス
DMPP-01 第1弾「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」に収録。能力面では変化がなく、レアリティも変更されていない。
相手の小型獣を焼き払えるのは本家と変わらず強力で、自身への被害の可能性も《飛行男》などと組み合わせれば問題はない。
ただし、コストが重く使い方に苦労するという本家の弱点もそのまま引き継いでいるので、DMPP-01のベリーレアの中では価値が軽視されがち。
ちなみに、プレイス登場時点で本家で一度も再録されていなかったので、プレイスのDMPP-01が久々の公式での再登場となった。
漫画での活躍
漫画では寝ぼけた勝舞がミミをこのクリーチャーと間違える描写が存在する。
ちなみにその際の注釈において『極悪クリーチャー』と紹介されていた。
というか、女の子をシルフィと勘違いしたらいけないと思う。ましてやミミは美少女だし。
一応アニメ版ではミミが勝舞戦で使用していたりもする。
デュエル・ジャック!!ではショーの母として登場。…母親!?
イラスト
シルフィは女性型クリーチャーである。
エピソードシリーズからの女性型クリーチャーは、非常にかわいいイラストが多い。
そのため、エピソードシリーズからDMを始めたデュエリストはそういった女性型クリーチャーに対して抵抗感は無いだろう。
しかし、初期の女性型ダークロードのイラストはあまりにも怖すぎ…少し好き嫌いが分かれる。
人によっては多分拒否反応を示すかもしれない。
シルフィのイラストは初期の女性型ダークロードの中でもインパクトが凄い。
少なくとも万人受けするアイドルカードにはなれない。
一応おっぱいはそこそこあるが。
というか、基本セットの女性型ダークロードは『女性らしさ』より『怖さ』の方が全面的に出ているイラストが多かった。
怖い印象が薄れていくのは、聖拳編以降の女性型ダークロードである。
だが、後に《暗黒皇女アンドゥ・トロワ》のような怖さのないかわいい女性型ダークロードも登場している。
アニヲタWiki(仮)は荒らしを許さない。
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▷ コメント欄
- べ、別にそこまでヴィヴァルディの活躍させないでいいですから…(苦笑) -- 名無しさん (2014-08-24 17:14:49)
- 名前だけ見て「シルフィかあ…女の子みたいなカードなのかな」と予想、後日これを当てて唖然 -- 名無しさん (2014-08-25 13:56:08)
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*2 例えば、光文明が基本的に使う相手へのタップ効果を持つ水文明のカードの《エレメンタル・トラップ》など
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