登録日:2014/08/14 (木) 06:10:12
更新日:2023/12/21 Thu 10:32:12NEW!
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beatmaniaiidx ボス曲 konami bemani わけのわからないもの ゴリラ 冥 段位認定 どうしようもないもの 卑弥呼 観賞用譜面 音ゲー廃人御用達 皆伝 quasar infinitas 灼熱beach side bunny ピアノ協奏曲第1番 "蠍火"
コナミデジタルエンターテインメントの音楽ゲームbeatmaniaIIDXのゲームモードの一つ・段位認定の最上級コースのことである。
概要
beatmaniaIIDX 7thStyleからプレイヤーたちの腕試しとして段位認定というゲームモードが実装され、当時は7級~1級、初段~十段が用意されていた。
しかし、バージョンアップするたびに上達していくプレイヤーたちは、結構うまい人は十段ができて当然とまで言われるようになった。
そんなマンネリを感じだしたゴリラプレイヤーたちに対応させるために、beatmaniaIIDX 13 DistorteDから新たに皆伝というコースがスタートした。
テトリスなどにおける「グランドマスター」、弾幕STGにおいての火蜂に相当する、最高ランクのコースと言っても過言ではない。
内容
他の級・段と同様、回復量がやや少なめで、ミスしたら減る耐久ゲージが0%にならずに4曲全て演奏しきったら合格となる。
ただし、そのセットリストには主にbeatmaniaIIDXの最難関ともいわれる楽曲のANOTHER譜面たちがシングルプレイ、ダブルプレイ*1ともに4曲勢揃いし、通して凄まじい腕前が試されるようになる。
DPの選曲はちょっとだけ手加減されており非公式難易度で言う12.6(歴代最高が12.7)の楽曲が中心になっている。
というのも17 SIRIUSで非公式12.7の楽曲(quell)を採用した所、認定者が大幅に減ったというのが理由な模様。
なお、PENDUALまでは十段を突破したプレイヤーが皆伝に挑戦することが可能だった。しかし、従来の十段と皆伝の難易度の開きが大きすぎたのでcopulaからは新たに中伝*2という段位を設け、十段→中伝→皆伝…という順番で踏破していかなければならなくなった。
これを完走できれば、beatmaniaIIDXの超絶上級者、トップクラスを自認しても良いといえる内容である。
SINOBUZ及びCANNON BALLERSではEXPERTモードでCLASSIC CLASSという過去の段位認定(CS、INFINITAS含む)の中の一部を再現したコースがプレイできるようになった。
SPはCS 14 GOLDとAC 13 DistorteD、DPはCS 13 DistorteDとAC 13 DistorteDが選出された。
これによりSPは移植されたVANESSAとKAMAITACHIの黒譜面(†ことLEGGENDARIAに名称変更)をゲットできるチャンスに、DPは歴代最強皆伝の渾名をほしいままにするセットリスト:通称3Qの連奏に挑戦できた。
現在はEXPERTモードが廃止されてしまっているが、新たに追加された「-極-段位」で過去作の段位に挑戦できる他、30RESIDENTでは新たにこれまで課題曲に選ばれなかったLEGGENDARIA楽曲などを含めた裏皆伝の追加によって、セットリストの拡充が図られている。
現行機種(IIDX30 RESIDENT)の皆伝曲
以後、特記事項が無い限りは全てANOTHER譜面。
シングルプレイ(SP)
- EMERALDAS/BEMANI Sound Team "HuΣeR vs dj Hellix"
25 CANNON BALLERSのイベント「IIDX AIR RACE」の最終解禁となったONE MORE EXTRA STAGE楽曲。*3
HuΣeRは23 copulaでデビューの両皆伝ゴリラコンポーザー。そしてdj Hellixの正体はHuΣeRの別名義。つまりBEMANIにはよくある自作自演楽曲*4。
連皿、HCN複合、微デニム、縦連、ソフラン、ラス殺しと今までの皆伝に無かった要素も含めて属性が多く、高い地力・総合力が要求される。
とにかく癖*5がつきやすい嘆きの樹とどちらが足切りとして適任かは意見の分かれる所だが、就任そのものは現状では概ね好意的に受け止められている。
DPもHEROIC VERSEで一度皆伝2曲目に採用されたが、強い個性も無く前半で大幅に回復できるためか一作限りでリストラされている。
- 灼熱Beach Side Bunny/DJ MASS Mad Izm*
18 Resort Anthemの通常ONE MORE EXTRA STAGE楽曲。
今までのボス曲になかった、かつてないほどの[[皿曲 > 皿曲(beatmaniaIIDX)]]。
全ノート数の3分の1がスクラッチ(667枚)で、それと同時に鍵盤に降りかかってくるトリルなどを処理しなければならず、片腕に多大なダメージを与える。
23 copulaにて続編曲であり強化版の灼熱Pt.2 Long Train Runningが登場しており、いつか入れ替えられるのではとプレイヤーには予想されている。
- 卑弥呼/朱雀 vs 玄武 (DJ Yoshitaka & wac)
初登場の16 EMPRESSにおけるイベント「EMPRESS PLACE」のONE MORE EXTRA STAGE楽曲であり、同作以降皆伝3曲目に毎回採用されている。ある意味、ここからが皆伝という段位の本番とも言える。EMPの初採用時に、多くの前作皆伝持ちを絶望させたことで有名。
なんといってもノート数2119という屈指の物量とBPMが185-88-185と移る中盤のソフラン、直後の長い発狂が大きな特徴で、ほとんどのプレイヤーがここでだいたい脱落する。
ラストもBPM88まで減速する上、手前の二重階段も低速地帯も譜面密度が高いため油断禁物。
IIDX12HAPPY SKYのONE MORE EXTRA STAGE楽曲にして、同コースおなじみのボス曲。*6
皆伝が始まった当初からSP皆伝の最後に待ち構えている、IIDXの大ボス曲。
超高速から中盤の加速するような発狂が3曲耐えた挑戦者たちを苦しめる。
そこを乗り切れば…。
ダブルプレイ(DP)
- Carmina/CANVAS feat. Quimär
26 Rootageのイベント「蜃気楼の図書館」最終解禁楽曲。曲名はラテン語で「歌」。
それぞれRoughSketchとギター担当NUE(NiActivity)の変名義合作。
延々と高難度配置が続く地力譜面。複雑な階段・局所難の12分の移動縦連(しかも2回)・CN複合配置・押しづらい疑似DBM系配置と様々な要素を叩かされる。押しづらいひし形配置のラス殺しも。
これらは密度も高いため体力も必要。一方で地力が充分足りていれば回復はしっかり出来るため挽回は可能。歴代の足切りとしてはかなり疲れる部類に入るので準備運動はしっかりと行ってから挑む事。
- MENDES/Humanoid(DJ Yoshitaka)
15 DJ TROOPERSのイベント「MILITARY SPLASH #2」ONE MORE EXTRA STAGE曲…すなわちDJTのラスボス曲。
他バージョンでは、AC DJ TROOPERS、EMPRESSとCANNON BALLERS、Rootage、CS DJ TROOPERSでDP皆伝入りしていた。
前半は同時押し混じりの片手16分階段、終盤は片手階段と3つ同時押し+皿着地が続くためゲージ維持が難しくなっている。
- 天空の夜明け/Cuvelia (dj TAKA)
19 Lincleのイベント「Lincle Kingdom」ONE MORE EXTRA STAGE曲。20 tricoroでSP、DP両方の皆伝に収録されていた。
優美な曲だが圧倒的リズム難、また2261ノーツ(SPは2072ノーツ)という大量のオブジェクト数で苦しめられる曲。
ダブルプレイにおいてはスクラッチが1枚もない。シングルプレイのあの曲と対照的である。
ちなみにSPは「皆伝の回復曲」と揶揄される程度の難易度ではあったが、30 RESIDENTではまさかの中伝入り。後述のperditus†paradisusと共にSP中伝の大幅な難易度インフレを引き起こした。
- quasar/OutPhase (dj TAKA & TaQ)
9th StyleのONE MORE EXTRA初出、かつ皆伝が始まった当初からDP皆伝に収録されている曲。CSではこの曲が収録されてない作品があるが大抵は収録曲数の問題にすぎず、入っている場合は常に皆伝の最後に控えている。
曲調に似合わず、細かいシンセ音をすべて叩かせる鬼畜な譜面。
特に後半はSPのANOTHER譜面最難地帯を片手ずつ両側で叩かされるというとんでもない譜面。*7
ACでは1作を除いて最終曲の位置に座っているSPでいう冥のようなボス曲。
その1作である皆伝初登場のACのDistorteDでは何故か1曲目で足切りならぬ首切りを務めており、これがクリアできればウイニングランとなる。
だいたいボスポジションで収録されるが、CS DistortedではなんとFinal曲にも関わらずウイニングラン扱いされてしまった。(理由は後述)
ちなみにIIDX RED当時は「クリアしたのは1人のみ」とまで言われている。
当時制作されたムック本では「その唯一のクリア者が挑んだが、オートスクラッチを使っても収録時間内にクリアが収録できなかった」というエピソードまで残してしまった。
家庭用最新作(IIDX INFINITAS)の皆伝曲
シングルプレイ(SP)
- G59/怒れる金の獅子(dj TAKA)
初出は17 SIRIUS*8内のイベント「PARALLEL ROTATION」。
そのDistorteDフォルダのボス曲。名義が微妙に変わっているが後述の「嘆きの樹」と同じ作者。
ノーツ数も同様に2000、あちら以上のデニムに加えて繰り返し乱打と軸押しに特化している。48分階段も出てくる。
だが呪われやすいものの密度自体は薄めでパターン化しやすく、瞬間的な殺傷力も無いため段位では嘆きの樹よりも抜けやすい。
人によっては中伝FINALのAlmagest(A)よりも簡単と感じるかもしれない選曲だったが、これは当時「嘆きの樹」がINFINITASに未実装だったため。
- 灼熱Beach Side Bunny
- 卑弥呼
- 冥
2曲目以降はACと全く同じ。ちなみにこの3曲の並びは21 SPADA以降変化していない、伝統のセットリスト。
ダブルプレイ(DP)
- ピアノ協奏曲第1番 "蠍火"/virkato (wac)
11 ⅡDX REDのONE MORE EXTRA STAGE楽曲。DJシミュレーションの世界観から完全に離れた、全編通してピアノ演奏*9のオーケストラながらも圧倒的な存在感とカリスマを有し、音ゲーをプレイしない層にも知れ渡っている。
SPについては後述するが、DPではうって変わって最高難易度の☆12の中でも上位に位置する譜面。
ピアノ曲ということもあって非常に緩急の激しい譜面で挑戦者たちを苦しめている。
なおスクラッチは中盤の右2枚しかない。
ちなみに移植されたとあるゲームでも超難関曲として猛威を振るっている。
ACではGOLD以降ずっと1曲目を務めていたがPENDUALにて初の解雇となった。
その後4曲となったcopulaでまた1曲目に舞い戻りCANNON BALLERSまで皆伝課題曲に選ばれていた。
- MENDES/Humanoid (DJ Yoshitaka)
詳しくは30 RESIDENTの方を参照。
- Bad Maniacs/kors k as teranoid
DP皆伝には18 ResortAnthemから採用された曲。tricoroでリストラ後、PENDUALで復帰後SINOBUZまで3作続けて収録。BISTROVERとCastHourで再度復帰した。
PENDUALは1曲目、他は2曲目で3曲目に就任したのはINFINITASのみ。
SPでも軸押し、同時押し、ラス殺しと難しい要素満載のONE MORE EXTRA曲だったが、成長しまくっていた皆伝ゴリラどもを満足させることはできず「雑魚マニ」と呼ばれてしまったある意味不憫な曲。
しかしDPでは「ツヨマニ」と言われるほどに化けており、混フレ中心の配置難・認識難譜面で、前半は左2+3軸に5~7鍵が付いた同時押し、後半は右1+5→7→4の16分に絡む高速着地皿等、嫌らしい要素がこれでもかと降り注ぐ。
SPの方はRootageにて中伝3曲目に採用され、十段では難しすぎるが皆伝では弱すぎると言われていたSP譜面にもちょうどよい立ち位置が与えられた。
- Almagest/Galdeira(DJ YOSHITAKA&TOMOSUKE)
「PARALLEL ROTATION」のボス曲を全制覇することで出現したONE MORE EXTRA STAGE楽曲。ラスボス曲としては初めてのCN・BSS搭載曲である。
SPも相当な高難易度で中伝FINALとして猛威を振るっているが、DPの方は譜面の特徴をそのままにどうしようもないものと呼ぶにふさわしい超人向け譜面。なお非公式難易度は最高値タイの12.7。
前半こそ(比較的)有情だが、CNが絡む前の発狂は1小節に50ノーツ超え、秒間密度にして37.83 sec.の凄まじい密度を誇り、その後のCN地帯では片手でCNを抑えながら4つ同時押しや16分の軸・トリルを、もう片手で歯抜けや24分が混ざった16分階段を叩かせる人外配置。
版権(JASRAC)の都合でquasar収録の見込みが立たないためとはいえ、それを遥かに上回るトンデモな選曲である。そもそもDPはプレイ環境を家で整えること自体がSPより圧倒的に難しいため、INFINITASのDP皆伝取得者は現在ACの半分どころか5分の1程度しかいない。
その他過去に収録された曲
- rage against usual/dj TAKA feat.Gt.Shintaro
12 HAPPY SKYに登場したデジロック。皆伝が新設されたAC版13 DistorteDの栄えある1曲目・足切りとして採用。
パラリラ地帯と呼ばれる中盤の階段地帯の発狂が有名で、1秒に30ノーツ以上が襲い掛かってくる局所発狂譜面で初めてのSP皆伝挑戦者たちを1曲目から出迎えた。
CS版ではなぜかHAPPY SKYの十段3rdに就任している。
- 嘆きの樹/金獅子(dj TAKA)
皆伝が始まった13 DistorteDのONE MORE EXTRA STAGE曲で、当初からPENDUALまでSP皆伝に収録されていた曲。
24分螺旋階段、デニム地帯、ラス殺しまで兼ね備えた超鬼畜譜面。
皆伝の1曲目と2曲目をいったり来たりしている常連であり、癖が非常につきやすく、十分な地力を持ってないプレイヤーを門前払いする役割も担っている。
23 copulaで惜しまれつつもリストラされた。それから2作品後の25 CANNON BALLERSで再び復帰し、3作品後のBISTROVERで再びリストラ。
- Fascination MAXX/100-200-400(NAOKI)
Dance Dance Revolution SuperNOVAからの移植曲であり14 GOLDでの通常ONE MORE EXTRA STAGE楽曲。段位としてはCS版で皆伝1曲目を担当。
極端な加速と減速が特徴的な曲でソフランが分かっていないとハメ殺される楽曲のため強制HARDゲージでONE MORE EXTRA STAGEに飛び込んできたプレイヤーを開幕で閉店させまくった。
ソフランは場所さえわかればギアチェンジやSUD+、FHS*10で対応可能ではあるが切り替える隙がない部分も多いためダメージ覚悟でやらなければならない所も多い。
極端なソフランに加え螺旋、軸押し、縦連打と個人差が強い要素がとにかく盛り込まれている。
HARDゲージでのクリアは12の中でも難しいがノーマルゲージやEASYでは縦連打を抜けた後のそこまで難しくはないBPM400地帯をノーミスに近い精度で叩ききればクリアできる。
覚えてしまえば八段や九段でも抜けられたという報告もあるため、その意味でも個人差があまりに強すぎた曲。
- ピアノ協奏曲第1番 "蠍火"(SP)/virkato (wac)
現在ではSP皆伝採用が遠ざかっているがCS GOLD発売当時はAC皆伝曲の常連だった。SINOBUZでは中伝の足切りとして久々に段位認定に復活している。
11 RED(CS)から15 DJ TROOPERS(CS)までは再収録曲を被らせないようにする傾向があったため嘆きの樹や冥の代わりに皆伝曲要員として収録されたと思われる。
譜面としては回復地帯と密集地帯の差が激しく、ゲージが尽きにくい分持越しも難しい、と全体的なプレイヤースキルの上がった現在ではあまり段位には向かないとの声も。HYPER譜面もACRED九段に入った事があったが、上述の譜面傾向を招く曲構成とゲージ仕様でCSEMP八段まで長い間却下されていたという。
- VANESSA †/朱雀 (DJ YOSHITAKA)
GOLDでの通常EXTRA STAGE楽曲…の専用追加譜面。CS GOLD皆伝の本番。
1分30秒という短い演奏時間の中でANOTHERから強化された二重階段・二重乱打・三重連打等を1771ノーツ分叩かされる超密度譜面。平均密度は実に約19.51notes/sec。
GOLDにはAC/CSともに皆伝に使える楽曲が少なく、再収録曲も蠍火ぐらいしかなく、CS新曲もSPでは皆伝レベルの楽曲がなかったためどうするのかと思われたが皆伝専用譜面を作るというまさかの形で対応された。
この時点では皆伝専用楽曲でプレイ画面下部の難易度表示(HYPERとかANOTHERとか表示されているもの)にはなにも表示されず、クリアランプもスコアも一切記録されない+クリアしても他のモードで遊ぶことはできない。
16 EMPRESS(CS)では黒ANOTHER譜面として普通にプレイできるようになり、SINOBUZではLEGGENDARIA譜面「VANESSA †」として移植され、CLASSIC CLASSの皆伝コースをクリアすればレジェンダリアフォルダで選曲できるようになる。
HYPERやANOTHER同様個人差が強く出やすい要素が受け継がれている。
- KAMAITACHI †/ TECHNORCH fw. GUHROOVY
上記のVANESSAと同じく皆伝専用譜面として作られたもの。
プレイ環境での扱いはCSEMP・ACSINOBUZ移植まで含めてVANESSAと同じ。
当時多くなかった2000ノーツ曲の一つで発狂の密度が高くトリルやデニムが頻発する。
DPのANOTHERにしかなかった連皿も実装されている。一緒に縦連とかもくれとは言ってなかったはずなんだけどな…
ラストがかなり強烈な詰まり方をしているとはいえ、段位では冥より抜けるのは楽なんだとか。
- MENDES/Humanoid
SP ANOTHER譜面はAC DJ TROOPERSとEMPRESSで皆伝、copula~HEROIC VERSEの5作とCS INFINITASで中伝に採用されている。BISTROVERではSigmund(A)に枠を譲り離任。仮にCSDJTで、黒譜面が段位認定皆伝に採用されたらどうなっていたのだろうか…。
前半の繰り返し二重階段は非常に押しづらい上に長い為BADハマりしやすく、前曲の後半で減ったゲージを殺しに掛かる。
- 3y3s/青龍 (Ryu☆)
16 EMPRESSの通常ONE MORE EXTRA STAGE楽曲。
ただでさえBPMが高めな事と序盤の超発狂地帯による破壊力と、皿絡みの乱打やカプセル(通称ドクターマリオ)地帯と言われる上下一体の階段譜面が曲者。
採用されたのは今のところCS版EMPのみだが、実際にやった皆伝持ち曰く「嘆き(後半・ラス殺し)→アイズ(前半発狂)のコンボは歴代でもタメ張れる」と言わしめるほどの殺傷力を誇る。
後半はやや勢いが落ち持ち直しが出来る…というか出来なかったら皆伝は取れない。どのみちそのあとは、卑弥呼→冥と言うお決まりのラインナップだし
18 ResortAnthemのイベント最終解禁曲。
序盤のチャージノート拘束から始まり、32分階段、超絶発狂と続く鬼畜譜面。
ノート数がSPで2065ノーツでなんとSP皆伝2曲目で収録された19 Lincleにおいては4曲合わせて8000ノーツを超える超物量に。
23 copulaで嘆きと交代し、次作の24 SINOBUZでも続投だったためこのまま定着かと思われていたが再び嘆きにその座を譲った。………と思いきや、30RESIDENTの中伝SPラストに降臨し阿鼻叫喚の渦を巻き起こしている。
- ICARUS †/Eagle (kors k)
15 DJ TROOPERSのイベント「MILITARY SPLASH #2」の四天王のひとつ。ただし普通のANOTHER譜面は冥っぽいソフランこそあるが☆12下位クラス。
CS版にて追加譜面の黒ANOTHERが実装され、そのまま皆伝Finalに採用されている。
note数マシマシで加速地帯により冥っぽい縦連が加わったことでFinalにふさわしい難易度となったが、これでも正規が比較的当たり配置なことと軸がパターン化しやすいので段位ゲージをごまかす分には冥より楽とのこと。
ただしHARDクリア以上を狙うとなると、ソフラン対策をしながら滅茶苦茶な早さで容赦なく降り注ぐ縦連打をきちんと押す必要があるせいで冥以上に凶悪化する。
事実、SINOBUZでLEGGENDARIA譜面として移植されるやいなや「全白*11返して」の声が各地で響いた。
- AA/D.J.Amuro(dj TAKA)
11 ⅡDX RED初出。AC13 DistorteDにおける2曲目。
SPは上級者卒業試験・中伝の練習曲なLV12登竜門譜面だがDPの方も上級者御用達。
混フレ、発狂、片手乱打、片手階段がバランス良く振ってくる良総合譜面…ではあるのだが、quasarと比較すると1~2段格落ちする感は否めず*12、SPと違って同格~格上の譜面も相当数あった事もあり、quasarを越えられるならこの曲も問題なく乗り越えられてしまっていた。
以降は十段に降格し、そちらでは度々選出されつつアレンジ曲のAA -rebuild-に席を譲ったが、1曲目からボスまで全て経験済みとポジションがコロコロと安定していなかったり。
- GENOCIDE/dj Killer
初出はAA同様、11 IIDXREDで当時のEXTRA楽曲。SPでは九段に出た事もあったが、DPでは当時としても非常に高い難易度でONE MORE EXTRAのピアノ協奏曲第1番 "蠍火"の解禁を阻む門番として猛威を振るった。
皆伝が導入されて初のボスとして君臨…するもAAと共にウィニングラン扱いされていたという悲しさ。
これでも13DD当時は同格の12.5が5曲、格上は12.6に2曲と12.7が1曲なので、皆伝に入るには妥当っちゃ妥当なスペックではあるのだが。
その後16 EMPRESS(CS)・27 HEROIC VERSE~28 BISTROVERでは皆伝1曲目に就任。
譜面は様々なパターンのトリルと乱打がメイン。だが物量こそ1456ノーツと控えめながら1分38秒と演奏時間が短いせいで密度が高く、更に皿も鍵盤も正規配置が最も酷いために一度ハマるとごっそりゲージを減らされる上に癖も付きやすい。ラストには無理皿も。
ランダムオプションに頼っている程えげつなさを感じる譜面だが、幸いにも捨て皿やあんみつ*13でのごまかしは効く方なので、段位ゲージでは30%補正もあって意外と粘りやすい。なので認識できた箇所は取りこぼさないよう何としても喰らい付こう。
- quell -the seventh slave-/dj TAKA VS DJ Yoshitaka
歴代最強皆伝の3Qと言われるコースの最初の刺客かつACのDP最強譜面候補の一角。
SPは13 DistorteD(CS)と17 SIRIUSで皆伝1曲目を務めるぐらいの難易度を持つが現在はINFINITASにて中伝2曲目となっている。
だが真の姿はDPにある。
毎作大体 クリアレート1%を叩きだす異次元譜面。AC収録楽曲で初の非公式難易度12.5以上に認定された譜面。
それまでAC移植まで12.4であった理由は「quasarなどよりは明らかに難しいがGo Berzerk*14とMENDES(黒)よりは明らかに簡単だから仕方なく」という理由だった。
さらに難易度が細分化された現在では12.7、その中でも頭一つ抜けて難しいとされる頂点の一角。
DP部門が初めて行われたKAC 6thではファイナリスト4人が全員ASSISTED EASY(クリアラインが60%まで下がるEASYゲージ)を付けてたのにも関わらず全員FAILEDした*15。
ノート数は1752と特別多い訳ではないが、皿を含む配置が無理押しがないもののとにかく滅茶苦茶である。
10秒続くと言われる長さのラス殺しにより、ハードで耐えるには辛いのにノマゲ殺しという状況を生み出している要因。
初収録されたDistorteD(CS)では、3Qと呼ばれた皆伝の1曲目で登場し挑戦者の多くを足切りならぬ首切りをしていった。しかしこの曲を越えてもまだ地獄は続く…
CSでは段位クリア者がインターネットランキングに登録できたのだが、このDP皆伝は和尚(DPを2人でやる不正プレイ)を含めて9人しか登録できなかった。登録期間内に1人でクリアしたプレイヤーが何人いたのかは一切不明。
ACの17 SIRIUSのDP皆伝2曲目に収録されたが、あまりの難しさにただでさえ少ない合格者を更に減らしてしまったためか次回作で外された。
これ以降のAC作品のDP皆伝は、難しすぎる曲(非公式難易度で言う12.7)を自重して採用しないようになった。
- SEQUENCE CAT/SLEDLAKE(SLAKE & L.E.D.)
初出はCS 14 GOLDで、DP皆伝ボスを担当していたのだが、29CastHourでは1曲目に採用されてしまった。
一応非公式12.6なので妥当っちゃ妥当ではあるけど。
ちなみに、当譜面が段位に収録されるのはCS 14 GOLD以来14年ぶり。
いわゆる「SPは仮の姿」の一曲であり、Lv12でもトップクラスの難易度を誇る。前作まで1曲目だったGENOCIDEとは異なりごまかしが効きにくく、これまで以上に実力が求められるようになった。
中盤ブレイクの超高速大階段は必見。
- QUANTUM TELEPORTATION/L.E.D.
13 DistorteD(CS)でSPは八段ラスト、DPは皆伝2曲目で登場したCSオリジナル曲。非公式難易度12.7。
ノート数1999という圧倒的物量で前半は常人が死ぬウォーミングアップ地帯、後半はSP ANOTHERを片手で叩く事になる。
quasarとの違いはもう片方の密度も非常に高い事であり、quellをやっとの思いで越えてきたプレイヤーを更なる絶望に導く。
これとquellの2曲のせいでquasarはウイニングラン扱いされる事になった。
19 Lincleで移植され3Qの悪夢再来かと思われたが、今のところquell共々皆伝に採用されていない。
…だが、AC SINOBUZにおいて登場したCLASSIC CLASSで正式な段位ではないがACに3Qが登場することになった。
- Mare Nectaris(DP)/神楽(Ryu☆)
24 SINOBUZのイベント「忍々七鍵伝」の最終解禁曲。テニス。
SP譜面より爆速階段が減っているものの、bpm256にもかかわらず16分片手階段等の難配置が多発するため、非常に難易度が高くなっている。
通常段位ならある程度誤魔化しは効くが、ゲージがHARD並に厳しくなるEX段位ともなると…お察しください。
ちなみに非公式難易度は3Qと同格の12.7。*16
結局皆伝とは何なのか
説明しよう!
皆伝とは、「rage against usual」のパラリラ地帯で切ってしまうけど、その後の縦連打は偶に繋がってしまう人たちのことである。
説明しよう!
皆伝とは、3曲目に余裕の表情で☆12を選んだものの、BadはまりしてHARD落ちしてしまう人たちのことである。
説明しよう!
皆伝には、なぜか痩せてる人たちが多い。
Yさん(仮名)が語る皆伝の生態
追記修正はEX段位ゲージでSP,DP皆伝両方を完走したゴリラプレイヤーにお願いします。
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▷ コメント欄
- 現在に合わせて追記修正したけど、こうして見ると段位認定全体がテコ入れの波に乗ってる中良くも悪くも平常運転って感じ。EMERALDASを導入する辺り、マンネリ化防止の意思はあるようだが -- 名無しさん (2021-01-23 21:14:08)
- 単純に嘆き灼熱卑弥呼冥が正真正銘最強だから変えようが無いんよ あえて言うなら足切りがグングニルダリア位しか無い エメラルダスが好評なのって癖が面倒いから楽になったラッキーとかそんな程度よ 段位ゲージだと癖抜きにそもそも嘆きより弱い(無論ランプでは嘆きより圧倒的に強いが) -- 名無しさん (2021-07-12 21:30:31)
- DPにおいてCS版及びPC版は自前で環境を作るのが少々難しい面がある(専用コントローラー×2、広い机など)から人数が少ないのは仕方ない部分も。 -- 名無しさん (2022-01-06 19:23:37)
- RESIDENTで遂に裏皆伝が…。 -- 名無しさん (2023-01-15 09:34:46)
- 裏皆伝も書くべきかね?万年十段だから所感でしか書けないんだけど... -- 名無しさん (2023-02-15 01:45:23)
#comment
*2 中伝も武道などにおける段位を表す正式な言葉である。余談だが皆伝よりも上の段位(極伝)も存在する。
*3 ワンモア曲はEXTRA時に好成績を収めた際、五曲目として特別にプレイ出来る公式ラスボス。特定曲A譜面+AAA評価+正規譜面+Lincle以降はEX HARDゲージ(それ以前はHARDゲージ)でオプション設定変更不可で移行。家庭用(CS版)は緩和されている事が多い(AA評価やH譜面以下でもワンモアに挑めるなど)。
*4 DP皆伝のBad Maniacs等も同様
*5 音ゲー用語においては、何度も同じ譜面をプレイしたことで誤った形で譜面を覚えてしまい、その部分を見切れなく・適切に押せなくなってしまう現象の事を指す
*6 HS当時、ワンモア枠として出した者がいなかった。もっともEXTRA楽曲が原因だが
*7 ちなみにSPのA譜面は、AC10th〜HSにおいて道中+CSEMP九段1stに位置した☆11の中堅程度の難易度。
*8 なおINFINITASの稼働当初は基本システム・収録楽曲共にSIRIUSとSPADAがベースとなっていた
*9 ゲーム版とサントラ収録のは打ち込みで作られているが、アルバムでは生演奏になっている
*10 フローティングハイスピード。無段階で細かくハイスピードを調整できる上級者向け設定
*11 特定フォルダの全譜面をHARDクリアすること。特に記載がない場合はたいてい「☆12譜面すべてHARDクリア」の意味。
*12 非公式難易度表でも12.3、十段レベル
*13 初代Beatmania時代から使われているテクニックで、GOOD判定の広さに着目し16分以上のズレ・トリル・乱打を8分の同時押しとして処理してゲージの減少を抑える技法。考案者のプレイヤー名から名付けられた
*14 CS RED収録の版権曲。超が付くほどの後半殺し譜面で秒間平均25~30,最大36ノーツの配置難・物量を40秒強捌き続けねばならない「どうしようもないもの」
*15 一応補足しておくと、公式大会で競う要素は純粋なEXスコア(良判定数)のみで、クリア出来なくても問題はない。更に、この曲についてはスコアを狙うとクリアがまず出来ないレベルの強烈なラス殺しとなっている。クリアを狙う場合はそれ専用に特殊な押し方(餡蜜、スコアを無視してズレ押しを同時押しとして処理する押し方)をしなければならないので、スコアを狙う場合はまずクリアできるものではないと言っていい。
*16 皆伝では他には前述の3Qの前2曲とINFINITAS皆伝FINALのAlmagest程度
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