サイクル(TCG)

ページ名:サイクル_TCG_

登録日: 2014/08/10 Sun 18:55:26
更新日:2023/12/21 Thu 10:30:17NEW!
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dm デュエル・マスターズ tcg用語 wixoss mtg z/x サイクル tcg トレーディングカードゲーム マジック:ザ・ギャザリング バトルスピリッツ コンセプト カードデザイン



サイクルとは、カードのシリーズを指す言葉の一つ。



概要

MTGを起源とするトレーディングカードゲームは、その形式をMTGのような形に取るものもかなり多い。
これらのカードゲームは、基本的に複数色による勢力を背景設定として取り、その設定に従って各色の得意とする能力を決め、カードプールを広げていく。


この時、それぞれの色はなるべく同じくらい強くなくてはいけないので、カードデザインをする都合上、各色の特徴を出しながらも、一定のコンセプトが共通して存在するカード群を設定することがある。これがいわゆるサイクルである。…というわりにはサイクル同士のカードパワーがずれていることもある。


サイクルに所属するカードは背景設定上協力関係に合ったり、あるいは明確な対立関係を持っていたりすることが多い。
このようなことから、中にはサイクル全体で共通の語句があるものも。



それぞれのカードゲームについて

マジック:ザ・ギャザリング

サイクルという用語自体はMTGで使われ始めたが、当初から用語があったわけではない。
ただし、黎明期から概念自体は存在していた。初期のサイクルで代表的なものはMox(全部がパワー9に入ったあれ)やブーンズ(1マナで何かを3つ生み出すサイクル)など。


更に多色テーマのラヴニカが舞台のパックでは、それぞれのギルドに割り振った10枚で構成されるようなサイクルも存在している。


他にも、他のエキスパンションや他のブロックに跨るサイクル(メガ・サイクル)も存在する。中には「力/Force」サイクルの16年、「○異種/△△ling」サイクルの20年のように非常に長い期間を経て完成したサイクル、プレインズウォーカーの「誓い/Oath」サイクルのようにストーリー上終わりがほぼ見えないサイクルまである。
5色に分布しているのではなく、とある色の中でレア度に従い段々マナと効果が上がる垂直サイクルや、トーメントの汚れた土地*1のように4枚サイクルというのもある。
あとR&Dがサイクルになりそうなのに気付いて無くて、2色10パターン中9枚にX呪文があるのに1パターンだけ抜けてしまう*2というポカもある。
後にサイクルであることに気づき該当の色に相当するものが補充されるという場合もある。



デュエル・マスターズ

こちらもマジック同様に当初からサイクルがあった。
だがデュエル・マスターズの場合、言われないとサイクルと気付かないほど微妙だったり、特定の色だけなかったり、あるいは逆に特定の色だけ2枚あったりするサイクルも多い。
エピソード3では無色を含めた6枚のサイクルも見られた。


デュエル・マスターズは種族自体が一種のサイクルとなっていることも多く、その該当サイクルにクリーチャーがサイクルを作るときは他のカードは種族サイクル内の別の種族であることも多い。だがボルケーノ・ドラゴンはハブられる。


代表的なものには5マナでパワー2000のcip持ちの多色クリーチャーサイクル一撃奪取鏡サイクルなど。
特に一撃奪取はどの色も優秀で強いサイクルとして話題となった。トップギア、マイパッド、ケラサス、ブラッドレインは既存の各色速攻に投入され、アクロアイトは逆に新規に白単速攻というデッキタイプが考案された。


WIXOSS

初期に発売されたデッキ5種は、それぞれのレベル4シグニが存在するときにパワーを上げるルリグサイクルが存在している。ただしこれはデッキの幅をかなり狭めてしまうので、初心者をやめたあたりで他のカードに当たりたいところ。


また第2弾ではそれぞれ特定のクラスを強化するサイクルが登場した。特に《先駆の大天使 アークゲイン》は強力でそれまでのアームのデッキに対して、天使のデッキを組む意義を生み出した。


Z/X

イグニッションアイコン持ちバニラ、ライフリカバリー、ヴォイドブリンガー、スタートカードが毎弾必ず各色に同数存在する。
特にバニラST、リソースに自分と同じ色のカードが6枚でパワー+1000のLRなど同種の能力は必ず足踏みをそろえる。


特に注目すべきパターンとして
第1弾で特定のプレイヤーカード使用時のみ能力を得るパートナーゼクス(一部サイクルを成さない例外あり)
第3弾で対を成すカードがリソースにある時リソースに置かれると効果を発揮するリソースリンクとヒロイック・サーガ反映イベント、小さき竜
第4弾で能力持ちヴォイドブリンガー
第5弾で特定のゼクスがチャージにあると登場時に効果を発揮するチャージリンクと能力持ちライフリカバリー
第8弾でリソースに指定色が2枚あると登場時に効果を発揮するカラーリンク
第9弾で自身の前身にあたるカードをフォースに使用すると効果を発揮する名称指定アルターフォース
……といったサイクルが登場し、以降の弾でもこのサイクル分類はほぼ必ず適用されている


遊戯王

出ているカードの総数が闇光地にかなり偏っており、更に属性ごとの特徴を活かす様な概念がないと言っても良い。
ついでに言えばカテゴリーやシリーズごとにストーリーは合っても属性全体での背景設定もなくサイクルはかなり少ない。
とはいえサイクルのカードが全く無いというわけではなく、


  • ステータスが統一されておりアドバンス召喚時に効果を発動する「帝」。後に登場した最上級帝は自身と同じ属性をリリースすると追加効果を得られる。
  • 「CYBERDARK IMPACT」で登場した自身の属性以外の特殊召喚を封じる「結界像」。
  • 「Pharaoh's Servant -ファラオのしもべ-」で登場した対応した属性の攻撃力を500上げ守備力を400下げるフィールド魔法。
  • 同じく「Pharaoh's Servant -ファラオのしもべ-」で登場した攻撃力1400で統一され、戦闘破壊されると攻撃力1500以下で自身と同じ属性を持つモンスターをデッキから特殊召喚する「六属性リクル」。
  • 「Vol.6」で登場したフィールド上で存在すると自身と同じ属性の攻撃力を500上げ特定の属性の攻撃力を400下げる下級モンスター。
  • 「カイザー・シーホース」等の自身と同じ属性のモンスターをアドバンス召喚する場合2体分のリリースとして使える「ダブルコストモンスター」。
  • レベル4、戦士族、攻撃力1400、守備力1200で統一され特定の条件を満たすとデッキから自身と同じ属性のカードを1枚墓地へ送る「騎士」。
  • リバースした時に自身と同じ属性のモンスターのコントロールを自身がフィールドに存在してる限り奪う「霊使い」。
  • 特定の属性のモンスターをリリースして効果を発動する罠カード「霊術」。
  • レベル3、攻撃力0、守備力1800のチューナーで、手札誘発による奇襲での妨害効果を持つ「妖怪少女」。

六属性揃っているようなものには以上の様なものがある。
初期は六属性のサイクルを1パックに入れる事が多かったが、最近はパックで小出しにする傾向がある。妖怪少女などは年に1属性ずつ、6年かけ期を跨いで登場した。
また光闇を除いた4属性なら「精霊」「征竜」「フレーム」「封印式」「霊神」などが存在する。前述の霊使いも最初は4属性サイクルだったが後に光闇が追加され6属性サイクルとなった。

バトルスピリッツ


「6つの属性に対応した特別なカード」が1年通してののテーマになる年があり、6種類もしくは12種類の同じ系統のカードがXレアとして目玉収録されている。
例としては


  • 星座編の「十二宮Xレア」。各色に2種類ずつ存在し、系統:光導を持つ。蛇遣い座がいるせいで1枚多い。
  • 剣刃編の「ソードブレイヴ」。光のソードブレイヴ6種類、闇のソードブレイヴ6種類がそれぞれの色に1種類ずつ収録された。
  • アルティメットバトルの「裏12宮ブレイヴ」。アルティメットに対抗する勢力として上記の十二宮Xレアの力を受け継いだブレイヴのサイクル。やっぱり13枚いる。
  • 神皇編の「十二神皇」。十二支をモチーフにし、各色2種類ずつ。

この他にも数年ごとに登場する「虚神」。
「生還者」「守護者」などの特定の冠詞を持った共通効果のある各色6種類のスピリットがたびたび登場している。


三国志大戦

魏、蜀、呉の基本三国にはサイクルがそれなりに存在する。
特にこの三勢力にはそれぞれ得意兵種と苦手が設定されており、その特色を表すカードが多い。
逆に群雄、漢、晋の通称「裏三国」は得意、苦手な兵種がないバランスの取れた勢力となっており、そういったサイクルは基本存在しない。
のでここでは基本三国のサイクルの紹介のみに留める。


  • コスト1ダメージ計略持ち。
    • 武力は低いが知力は高く得意兵種かつ兵力(HP)に直接攻撃する計略を持つ。「魏騎馬の水計 陳宮」「蜀槍兵の落雷 夏侯月姫」「呉弓兵の火計 虞翻」。
    • ただし夏侯月姫は女性で魅力持ちな上に武力2。逆に陳宮は2で排出停止+上位互換登場と世代が進むごとに差がついてサイクルどころではなくなってしまった。
  • コスト1.5兵種計略持ち
    • 全員が武力6(コスト比ほぼ最高武力)かつ知力もそこそこ。「魏騎馬神速戦法 曹仁」「蜀大車輪戦法 周倉」「呉 麻痺矢戦法の丁奉」
    • ただし槍兵には他に「長槍戦法」、弓兵には「遠弓戦法」等が存在しており、それらを持った武将もお多い。反面騎馬は最初から一貫して神速戦法の曹仁がこのポジションを続けていたが、現在は張コウにそのポジションを譲っている。

カードファイト!!ヴァンガード

他TCGで言うところの属性であるクランが24(+α)も存在しており、かつクランごとでデッキを組むことが前提とされている為1サイクル当たりのカード数が非常に多い。フレーバー面での共通要素がほぼないことも特徴の一つ。
Vシリーズ以前はその時期の新能力を持つ目玉カードやそのサポートカードの多くは全クランでサイクルを形成するように収録されていたがVシリーズ以降は目玉カードがサイクルとなることは減っている。ただしG2以下の汎用カードに関してはサイクル形式で収録されているものも多い。
フレーバー面で共通の要素が見られるサイクルとしては

  • 惑星クレイの住民が侵略者リンクジョーカーによって悪堕ちさせられた「“Я”」。自軍ユニットを呪縛するコストの能力を持つ。
  • 破壊の神ギーゼが惑星の精霊から作り上げた「ゼロスドラゴン」。クランではなく国家に所属するという特殊サイクルで非常に重い使用コストとそれに見合う能力を持つ。

などがある。
余談だが同じ効果で対象とするクランや名称のみが異なる「互換」カードも多い。しかしヴァンガードユーザーの間では「互換」も「サイクル」も大体同じような意味で使われている。



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  • 遊戯王のサイクルは時間差で出すな、帝とか終末の騎士シリーズとか -- 名無しさん (2014-08-10 19:32:40)
  • 各カテゴリーに存在するサーチモンスとかもか -- 名無しさん (2014-08-11 01:34:44)
  • バトルスピリッツなしとか -- 名無しさん (2014-08-11 06:24:31)
  • 記事を書いた人が知らないものは書けない。このwikiは追記修正で充実させていくものなんだから、君が書いてもいいのよ? -- 名無しさん (2014-08-11 08:13:33)
  • 遊戯王のあれはサイクルと言うよりは小さいストーリーのつながりって感じだな -- 名無しさん (2014-12-01 00:00:04)
  • 遊戯王で言えばカテゴリだけどテーマもあるからな -- 名無しさん (2015-02-18 10:26:09)
  • 遊戯王はどっちかってとシリーズとかカテゴリだな MTGでいうエキスパンション中のブロック+部族に近い。 -- 名無しさん (2015-03-30 00:34:02)
  • 遊戯王でサイクルって用語はサイクルリバースモンスターの方が先に連想されるな。 -- 名無しさん (2017-03-08 18:03:03)
  • 妖怪少女シリーズが6年かけて6属性揃ったんで、ようやくサイクルを名乗れるな -- 名無しさん (2020-01-13 00:52:35)

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*1 単独では(◇)だが、沼が出ていると黒+もう1色生み出す土地。
*2 ラヴニカへの回帰ブロック、白緑だけ無い。

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