登録日:2014/04/17 Thu 00:19:20
更新日:2023/12/15 Fri 13:25:31NEW!
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長谷川裕一 主人公 スペースオペラ 船長 勇者 ハーレム 優柔不断 田中真弓 緑川光 マップス 勇者? 十鬼島ゲン
十鬼島ゲン(ときしま-げん)とは、長谷川裕一のマンガ「マップス」の登場人物であり、主人公である。
元々は地球に住む普通の高校生だったが、「さまよえる星人(ほしびと)」という宇宙の放浪者の子孫である事から宇宙海賊カリオンことリプミラ・グァイスに狙われ、秘宝「風まく光」を巡る冒険に巻き込まれる。(以上が第1話までのあらすじ)
その後、早々と地球を飛び出し、宇宙海賊にしてビメイダー(人造人間の一種)のリプミラ、地球からついてきたガールフレンドの星見、スペースパトロールの超能力者ニュウ・エイブとその一家、高重力生物ツキメなどを仲間に、幾多の困難(生身で大気圏突入など)をその都度死にそうになりながらも乗り切る。
よく「ボーっとしている」と言われ、普段はあまり役に立たない人間である。一応宇宙船の航海士資格は持っているが、自分がいてもいなくても航行には何の影響もないと自覚している。
戦闘においても、リプミラから伝授された海賊戦法、ある事件を経て使えるようになった潜在能力(火事場の馬鹿力みたいなもの)はあるが、惑星をポンポンぶっ壊せる連中がいたり、何かと宇宙規模な本作では目立たない力である。
唯一、銀河を包みこんで誰も外に出れなくしているサイキックバリア「銀河障壁」を越えられるという特徴はあるが……まぁ、結局は普通の男の子である。
しかし、宇宙に出ても常に自然体であり、知恵と勇気を振り絞って冒険に挑む熱い心の持ち主でもある。
自分の無力をよく知ってはいるが、その存在は物語の中で常に大きな意味を持つことになる。
常に美女・美少女に囲まれており、フラグをバンバン建てるが、恋愛関係では優柔不断な面を見せる。
二人の女性の間で揺れ、どちらか一人を選べと言われた際は「両方だ!」と、男らしく断言。が、次の瞬間三人目(ロリ)が「私は?」と聞いてくると「んーじゃ三人だ!」と答え、女性陣にボコボコにされた。
以下、重大なネタバレ
冒険の中で、自分が銀河に伝説として語り継がれる勇者「ダイナック」である事を知る。
そして、銀河最高の生命体「伝承族」との戦いが激化していく中で、銀河のあらゆる勢力・国家はそれまでの歴史のいざこざを越え、一つにまとまらなければならない時が来たと悟る。
しかし、そのために銀河は優れた統率者を必要とした。ゲンは銀河各国の大使たちが伝承族に対抗すべく集まった最大の会議の中で、自身が「ダイナック」であると認める。
ここに、銀河は最大の脅威たる伝承族に立ち向かう勇者を得たのである。
銀河の新たなる一歩が始まったのだ!
以下、さらなるネタバレ
ゲンが伝説の勇者であるのは事実である。
銀河を統一し、伝承族に立ち向かう……その伝説は事実である。
しかし、勇者伝説の正体は敵である伝承族が作り出した「罠」だった。
ゲンは勇者であるが、勇者ではなかったのである。
全ては伝承族が「銀河砲計画」を実行するための準備に過ぎなかったのだ。
銀河砲とは、生命の死の恐怖・苦しみをエネルギーに変えて打ち出す「生贄砲」という兵器の規模を銀河規模に拡大したもの。
この生贄砲は非常にエネルギー効率がよく、死の恐怖・苦しみはあらゆる生命に共通するため、生命の数さえ揃っていれば簡単に巨大なエネルギーに変えてしまえる凶悪な兵器なのだ。
つまり、銀河に住む全生命を殺して弾に変え、ぶっ放すという計画が「銀河砲計画」である。
伝承族の目的が「あえて勇者という希望を与え、それを奪う事でさらなる絶望を与える」「その絶望を利用して生贄砲の出力を上げ、銀河全体を生贄砲とする」事にあると知ったゲンは、これを阻止すべく勇者を「演じる」事を決意。
伝承族は銀河が統一される時を待っている。しかし、そもそも銀河が統一されなければ伝承族には勝てない。
ゲンは、勇者ダイナックの伝説を利用して、銀河をまとめあげ戦いを挑む事を決めたのである。
しかし、早速会議当日の夜に銀河の連合側に偽の勇者である事がバレ、命を狙われる(罠を回避し、銀河を統一させないため)事になったが、新たな仲間を得て銀河を救う別の手立てを模索していく。
やがて彼は「青き円卓」にて「十匹の魔物」を集め、銀河をその手に掴む事になる……。
戦い、生き残るための力や術はあれど、物語を通して十鬼島ゲンは「宇宙に出ただけの、普通の地球人」であった。
本人も最後まで「自分は勇者なんかじゃない、ただのなりゆき」と語っている。
また、「銀河には勇者なんてものはいない方がいい」と考えるようにもなっていき、銀河が自分の力で勝利を収めたと自覚させるため、最終局面では仲間たちに「勇者なんていなかった」「あれは嘘だったと伝えてくれ」「勇者のフリをしていた奴がいただけ」とも語っている。
しかし、そんなゲンは常に伝説を超え続け、間接的にではあるが様々な奇跡を起こしてきた。
その姿は、確かに伝説の、いや、伝説を超える者……「勇者」であったはずだ。
追記、修正お願いします。
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