ポケパワー・ポケボディー

ページ名:ポケパワー_ポケボディー

登録日:2010/07/31 Sat 10:24:51
更新日:2023/12/14 Thu 11:19:53NEW!
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ポケモンカードゲームでポケモンが持っている能力。かつては特殊能力としてひとくくりにされて書かれていた。
種類は様々で「ポケモンのワザ」「トレーナーカード」等と同じくらい重要な要素であり戦略に大きく左右される。
ワザではないので使ってもターンが終了する事はなくエネルギーもいらない。(《ディアルガLV.X》のポケパワー・タイムスキップ等の例外はある)。


2つの能力の特徴は下記の通り。


ポケパワー
「ベンチに出す・進化する」「使用を宣言する」「きぜつする」等で発動する。
1度使うと次のターンまで使えない物が多い。
他TCGでいうところの「起動・発動を宣言する」タイプ(起動型・誘発型能力)。



ポケボディー


場にいるだけで自動的に効果を発揮する物が多い。ダメージ軽減や無効、デメリットなどが該当する。
他TCGでいうところの「宣言の必要がない」タイプ(常在型能力)。



これまで「特殊能力」として括られていたものが、裏面を変更した「ポケモンカードe」で細分化したもの。
これまでは「特殊能力」と赤い字で書かれており、テキストを読まないと上述のどちらなのかが分からないが、
ポケパワーとポケボディーなら書かれている字とロゴの色が違うのですぐに理解できる。


さらにルール面で細分化したことで、ポケパワー・ポケボディーの片方だけを参照する能力というのも作れるようになった。


しかし原作と用語を合わせるためか、結局BWシリーズではこれらの能力は「特性」としてまとめられた。
ルール的にはめぐりめぐって初代の「特殊能力」一本化に戻ってきてしまったのである。結局何だったんだろうね、これ。



主なポケパワー(例)


フラッシュバイツ
[自分の番にこのカードを手札からベンチに出したとき、1回使える。相手のポケモン1匹に、ダメージカウンターを1個のせる。]


《クロバットG(ギンガ)》のポケパワー
ベンチに出た瞬間、無条件に相手のポケモン1匹に10ダメージを与える事ができる。
利点は[ダメージカウンターを1個のせる]なので抵抗力やダメージ減少効果を受けないので、必ず10ダメージを与える事。
また、SPポケモンなのでSPポケモン専用回収カード《ポケターン》で


ベンチに出す→フラッシュバイツ→《ポケターン》で手札に回収→ベンチに出す→フラッシュバイツ→《ポケターン》(ry


とでき、ダメージの調整に使える。現在(だいぶ昔)かなりメジャーなカードなので注意したい。
かつての《わるいクロバット》のリメイクであり、これが専用ギミックを得てかなり強化されたようだ。


セットアップ
[自分の番に、このカードを手札からベンチに出したとき1回使える。自分の手札が7枚になるように、自分の山札からカードを引く。]


DP5《ユクシー》のポケパワー
場に出すだけでドローができる便利なカード。カードを揃えたい序盤に重宝する。
どんなデッキにも合うので、デッキを組む上で必須とされ需要が高い。キラカードではないが、カードショップではそれなりの値段で取り引きされている。


大会に行ったら全員がこのカードをデッキに入れていると考えよう。


コスモパワー
[自分の番に1回使える。自分の手札を2枚まで選び、好きな順番にして山札の一番下にもどす。もどした場合、自分の山札から、自分の手札が6枚になるようにカードを引く。このパワーは、このポケモンが特殊状態なら使えない。]


DP4《ネンドール》のポケパワー
手札を山札にもどす事により手札が減り、6枚になるまで引きやすくなる。
《ユクシー》程ではないがこちらもドロー系ポケパワーとして需要があり、このパワーを使う為だけに《ネンドール》を入れるプレイヤーもいる。
欠点は進化しなければならない点か。


サクリファイス
[自分の番に1回使える。自分のポケモン1匹をきぜつさせる。その後、自分のトラッシュの基本エネルギーを2枚まで選び、このポケモンにつけ、このポケモンのダメージカウンターを8個とる。このパワーは、このポケモンが特殊状態なら使えない。]


《レジギガスLV.X》のポケパワー
自分のポケモン1匹とサイドを犠牲にして大回復&エネルギー補給をするという効果。
調子に乗ってやりすぎるとピンチになるので使いどころを考えて使おう。
うまく使えば《レジギガスLV.X》で無双ができる。
ゲームではレジヨワスだけどカードではレジツヨスなんです!
ただ、進化していないポケモンの天敵である、《カイリキー》のワザ[おとす]での即死や弱点タイプの攻撃で即死がありえるのでいくら回復できるからといって過信は禁物。
また、状態異常になると使えないので注意したい。状態異常の場合DP5《レジギガス》のポケボディー「リカバーメカニズム」で対策が可能。


エクトプラズマ
[このポケモンがバトル場にいて、相手の技のダメージでこのポケモンの残りHPがなくなったとき1回使える。このポケモンがきぜつしても、このカード1枚だけはトラッシュせず、「スタジアム」としてバトル場の横に出す(すでに場に出ていたスタジアムはトラッシュ)。]
[このカードが「スタジアム」として場に出ているなら「ポケモンチェックのたび、相手のポケモン全員に、ダメージカウンターを、それぞれ1個ずつのせる。」という効果を持ち、トラッシュされたとき、このカードを自分の手札に戻す。]


《ヨノワールLV.X》のポケパワー
自分がきぜつしてから効果を発揮する特殊なパワー。いるだけでは何も起こらず死んでからが本番
この効果を使われると、治らない毒状態を自分の場全体に広げられたのとほぼ同じであり、非常に厄介。
長期戦になると自分のポケモンがバタバタと死んでいくので、使われたなら短期決戦か《ヨノワールLV.X》を倒さず、トレーナーカード《ワープポイント》やベンチを攻撃できるワザ等を駆使して違うポケモンを倒す等して対策しよう。
また、最良の策としては、自分の場に別のスタジアムを置く事。そうすると当然上書きされ、《ヨノワールLV.X》はトラッシュに行った後、相手の手札に戻るので、この方法が1番効果的(デッキにスタジアムが入ってない場合は上記の2つをするしかない)。



ダウンロード
自分の番に1回使える。自分の手札の「サポーター」をトラッシュし、そのカードの効果を、このパワーの効果として使う。


ポリゴン2》の持つポケパワー。要は「ターン1回制限のサポーターを追加で1回使える」ようなテキストであり、専用のデッキを組むとかなり強力。
詳しくは探求者ポリゴンのページへどうぞ。アニヲタwikiでは非常に珍しい、紙のポケモンカードゲームのコンボについて熱弁が振るわれているページだ。



たきつける
このパワーは、自分の番に1回使うことができる。自分のトラッシュから炎エネルギーを1枚選び出し、自分のベンチポケモンにつける。このポケモンが特殊状態なら、このパワーを使うことはできない。


ポケモンカードADV第1弾で登場した《バシャーモ》の能力。e時代からデザインも世代も一新して登場した、まさに「新世代の顔」だった。
炎タイプのポケモンは「炎エネルギーをトラッシュする代わりに火力が高い」というデザインだが、これを強力に後押しするエネルギー加速能力である。
しかもこのポケモンがバトル場にいなくても使えるというのがミソで、一方でバトルポケモンにつけることができないので単純なエネ加速としてはちょっと癖がある性能。
エネルギーをトラッシュしながら強力な能力を得る、というギミックとの相性が非常によく、初期は後述の《エネコロロ》とともに新世代のポケモンカードを担う存在だった。


そして当時のポケモンカードは最大HPが低いことが多く、「エネルギーを捨てながら大ダメージ」系のワザとの相性は抜群。
《レックウザex》の持つ「自分の炎または雷エネルギーをすべてトラッシュしてその枚数×40ダメージ」というワザの火力が増すため、これと組み合わせたデッキが一世を風靡した。



エナジードロー
このパワーは、自分の番に1回使うことができる。自分の手札からエネルギーを1枚選び出し、トラッシュする。その後、自分の山札からカードを3枚まで引く。このポケモンが特殊状態なら、このパワーを使うことはできない。


ポケモンカードADV第1弾で登場した《エネコロロ》の能力。
エネルギーカードを手札からトラッシュすることで3枚ドローという、まさに「ドローゲー」の象徴。1進化ポケモンなので簡単に立てることができるので多くのデッキで使われた。
トラッシュのエネルギーを再利用するギミックと組めると最高で、上述の「たきつける」との相性はポケモンカードADV時代が始まるとともに一世を風靡し、
ADV・PCG時代のカードがスタン落ちするまでずっと環境の中に居座り続けた。先に「レジギガスはレジツヨスだ」という文言が述べられているが、
そういう意味ではエネコロロも相当な強豪である。ただし外部コンテンツで強ければ本家の扱いの悪さがよくなるかと言われると……。



からをぬける
このパワーは、自分の番に、このカードを手札から出して、自分のポケモンを進化させたとき、1回使うことができる。自分の山札から「ヌケニン」を1枚選び出し、自分のベンチに出す(このパワーで場に出した「ヌケニン」は、たねポケモンとしてあつかわれる)。その後、その山札を切る。自分のベンチに空きがないなら、このパワーを使うことはできない。


ポケモンカードADV第3弾「天空の覇者」で登場した《テッカニン》の能力。《ヌケニン》をサーチして直接出すことができる。
《ヌケニン》がポケボディー側なので詳細はそちらに譲るとして、要は「頭数を増やすことができる」ということを念頭に置いてほしい。
現在でも似たような能力を持つテッカニンがあるようだ。




ベイビィしんか
自分の番に1回使える。自分の手札の「○○」を1枚、このポケモンの上にのせ、進化させる。そのとき、このポケモンのダメージカウンターをすべてとる。


ポケモンカードeまでは「ベイビィポケモン」に分類されていたポケモンが、ADVからDPtの間に持っていたポケパワー。「○○」はそれぞれ対応するポケモンの名前が入る。ダメージを受けて生き延びたなら、「進化」によって一応は仕切り直しができる。「ベイビィポケモン」と違い、このポケパワーを介さなければ「進化」できなくなった。「進化」は通常は出した次のターンでなければできないが、これは「ポケパワー」による特殊なものなので、出したのと同じターンに使って「進化」ができる(あまり意味はないが)。あまりにも強すぎた「ベイビィポケモンのルール」*1を廃止するために導入された、という面が大きいポケパワーだろう。



エナジーレイン
このパワーは、自分の番に何回でも使うことができる。自分の手札から水エネルギーを1枚選び出し、自分のポケモンにつける。その後、そのエネルギーをつけたポケモンにダメージカウンターを1個のせる。このポケモンが特殊状態なら、このパワーを使うことはできない。


構築済みデッキに収録された《カメックスex》が持つポケパワー。FRLGをイメージした商品であり、同時期に発売された。
FRLGという初のポケモンリメイク作品だったため、初代のポケモンカードを思わせる能力になっている。特にこのカメックスは、初代で猛威を振るった「特殊能力:あまごい」のリメイク。
水エネルギーを自分のポケモンにつけるのだが、代わりにそのポケモンが10ダメージを受けるようになった。しかし水ポケモン以外にもつけることができるようになった。
しかしカメックスは2進化ポケモンであり、当時は最大HPも低い時代なので、登場した時点ではあまり強くはなかった。


このカードが強くなったのは、「多色の2個エネルギー扱いで手札からつけられるポケモンカード」、《ホロンのポワルン》が登場したことによる。
これは本来なら「エネルギーを1枚手札に戻してつける」というデメリットがつけられているもので、これと組み合わせると
エナジーレインで水エネルギーをつける→その水エネルギーを手札に戻し、《ホロンのポワルン》をつける→エナジーレインで手札に戻した水エネルギーをつける
という動きで、20ダメージでマルチ×2+水エネルギーの3つのエネルギーをまかなえてしまう。
このギミックを「炎水雷エネルギーをトラッシュして200ダメージ」という技を持つ《ルギアex》に対して使えば、「1ターンで200ダメージをたたき出す動きを連発する」ことができる。
このギミックを中心に据えたデッキが当時のポケモンカードで有名だった「カメルギア」というデッキで、ここからメタを見据えた様々な派生デッキが生まれた。
そしてこのギミックを研究するにあたり、ポケモン☆(スター)などの「テキストやワザ用エネルギーに癖がありすぎて使い道がない」とみなされていたカードに注目が集まる。
「あまごい」は環境が変わってもやっぱり強かったのだ。



マッハサーチ
このパワーは、自分の番に1回使うことができる。自分の山札から好きなカードを1枚選び出し、手札に加える。その後、その山札を切る。このポケモンが特殊状態なら、または、この番に、すでに自分の別のポケモンの「マッハサーチ」を使っていたなら、このパワーを使うことはできない。


ポケモンカードゲーム「伝説の飛翔」で登場した《ピジョット》のポケパワー。《パソコン通信》をノーコストで毎ターン使えると書いてある。頭おかしい
普通のドローと別扱いで好きなカードを持ってこれる能力が弱い理由なんてどこにもない。
しかしこのカードにはテキストに書いていない致命的な弱点がある。通常パックに《ポッポ》が収録されていないのである。
そのせいで《ポッポ》が収録されている構築済みデッキの需要が高まるのだが、この構築済みデッキに含まれているカードがなぜかランダム仕様。
おかげで《ポッポ》の取引価格が当時としてはとんでもない値段になってしまったのだ。頭おかしい
つまり、せっかく入手しても使えなかったのである。


ちなみに弱い理由がないと述べたが、2進化ポケモンは非常に重いというのがポケモンカードの常識。そのため他に適役がいる場合は入らない。



ほしのねがい
このパワーは、このポケモンがバトル場にいるなら、自分の番に1回使うことができる。自分の山札の上からカードを5枚見て、その中のカードを1枚選び出し、手札に加える。その後、その山札を切る。その場合、自分のバトルポケモン全員を、それぞれねむりにする。このポケモンが特殊状態なら、このパワーを使うことはできない。


ポケモンカード「蒼空の激突」で登場した《ジラーチ》が持つポケパワー。
特殊なギミックを使わずとも、このカードさえあれば手札が非常に整う。
自分がねむり状態になるとはいえ、ポケモンカードのねむりはターンの間に50%の確率で解除されるので手札の質を整える分にはあまり問題にならない。
しかもたねポケモンなので展開が不要であり、ワザの方も強力。やっかいなポケボディー(当時はポケモンexが環境の中心で、このexをメタる「しんぴのまもり」という能力をどう抜けるかが課題だった。)に対したった2エネで50ダメージをたたき出す。


当時はハーフデッキルールという「30枚デッキで同名カード2枚、サイドカード3枚」で行われるルールが存在し、これが公式大会で取り入れられていた。
このハーフルールだと「上から5枚という枚数が法外に多いので手札が完全に整う」「進化させる必要がないのでデッキを圧迫しない」ということで間違いなく2枚積まれている必須カード枠。
一方で60枚デッキのスタンダードルールでは他のポケモンにギミックを割けるため、そこまで猛威は振るわない。しかしそれでも穴埋めとして1,2枚使われていた。
つまり先述されているセットアップユクシーと同じような役割。こちらの方が古いカードである。


ドローを整えるだけでなくメタカードのメタという役割も果たせることから、ADV~PCGが互換切りされるまで多くのデッキに採用された。
しかも非キラのカードかつかわいい系のイラストなので格好のシャークトレード対象になるなど、当時のポケモンカードを様々な意味で象徴する1枚*2



フォルムチェンジ
このパワーは、自分の番に1回使うことができる。自分の山札から 「デオキシス」を1枚選び出し、このポケモンと入れ替える(ついて いるカード、ダメージカウンター受けている特殊状態・効果などは、 すべてそのままで、このポケモンは、入れ替えたカードのポケモンになる)。その後、このカードを自分の山札にもどし、その山札を切る。 「フォルムチェンジ」は、自分の番の中で1回だけ。


ポケモンカードADV時代の《デオキシス》が持っていた、デオキシスフォルムチェンジを示す能力。山札の同名カードと入れ替わることができる。
要は「相手のポケモンに合わせてフォルムを変えて有利に立ち回る」ことができる。
この時代はフォルムを変えるポケモンというのが非常に珍しかったため、それをカードゲームに落とし込むために作られた。
しかしこの長いポケパワー説明にスペースを取られるせいで肝心の技が貧相であることが多く、タイプも変化しないのでそこまで有利が取れるという状況も少なく、
最大HPまで変化するせいでうっかりフォルムチェンジしたらHP以上のダメカンが乗ってるせいでで自爆する可能性もある(プレイミス)。


他TCGに比べてぶったまげるほどの勢いで山札を掘っていくのだから、フォルムチェンジ先が手札に来てしまうことも少なくない。
「まったくの同名しか参照できない」という点も問題で、すべてのフォルムを合わせてデッキに4枚しか入れられないので、各フォルムを1枚ずつにしていたらサイド落ちのリスクが出てきてしまう。
つまりそもそも強いデオキシスを集めてそれを4枚積んだ方がいいよねってことである。当時はハーフデッキルールがあるので、そちらにいたっては2枚である。
一応《デオキシスex》の場合は「対ポケモンex」に無類の強さを発揮するディフェンスフォルムと、それ以外のポケモンに火力を出せて最大HPも高いアタックフォルムで使い分けをする意味が強かったようだが、
他のものにいたっては言わずもがな。「こんな面白い能力もあったよ」ってことで。


ちなみにメカニズム的に同じ能力を《ポワルン》、《メタモン》、《アンノーン》が有している。
《メタモン》の方は様々なポケモンに変身したメタモンの粘土細工がイラストになっており、見ていてほほえましい。



こごえるさけび
自分の番に、このカードを手札からベンチに出したとき、1回使える。コインを1回投げオモテなら、相手のバトルポケモン1匹をマヒにする。


ポケモンカードDP「夜明けの疾走」の《フリーザー》のポケパワー。コイントス次第とは言え、ワザとは別に状態異常にするチャンスが得られる……というこのポケパワーいや、「特殊能力」に見覚えはないだろうか?
このポケパワー、「ポケモンカードGB」に登場した、「伝説のポケモンカード」のフリーザーが持っていた「特殊能力:こおりつかせる」とほぼ同じものなのである。GBでの登場から九年越しの紙のカードでの実現である。



じわり
自分の番に、このカードを手札から出してポケモンを進化させたとき、1回使える。相手の山札のカードを上から3枚トラッシュ。


ポケモンカードDPで登場した《ドサイドン》のポケパワー。進化させたときに相手のデッキを3枚削る。
サイホーンからサイドン経由してドサイドンにまでなって、それでようやくたった3枚かよ、と思うことだろう。
しかしポケモンカードは墓地利用の手段に乏しい=落としたカードはだいたい使えなくなる上に、
ドローソースが強いため相手のデッキが減っていることが多いのでかなり有効。これを2,3回行うだけで相手のライブラリーアウト死が見えてくるのでこれでも十分強烈なのだ。


さらにハーフデッキルールではたった1回でも致命傷になる。初期手札7枚+サイドカード3枚で残り20枚のデッキからさらに3枚も削られるのだから。
これによってハーフ環境には「エネルギーカードを1枚も入れず、《ドサイドン》の「じわり」と各種トレーナーカードで耐えて勝利を目指す」という耐久型ライブラリーアウトデッキが生まれた。
一部ではこのデッキ名に「No Fighting」というしゃれたものがつけられているが、これは辿っていくとMTGのノーファイアーというデッキ名が元ネタらしい。
ただしこの名前を使うと白眼視するプレイヤーもやたら多い。……そりゃ末期にグリードアイランド化するわ。



じかんをもどす
この力は、このポケモンがバトル場にいるとき、自分の番ごとに1回使え、使ったらその番は終わりになる。自分のトラッシュから???カードを1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。このポケモンが特殊状態なら、この力を使うことはできない。


ポケモンカードe第5弾「神秘なる山」の《モルフォン》が持っている特殊能力なのだが、各自画像検索をして探してみてほしい。このテキストがどこにも書いてないのである。
これはポケモンカードe時代に存在した「隠し特殊能力」という要素で、カードeリーダーでコードを読み込むことで初めてこのテキストを持っていることがわかるというもの。
???の部分はスキャンするごとに変化する。ワザを含めると全部で12種類存在し、さらにコレクター番号が2種類存在してそのうちの片方しか持っていないという凝りっぷり。
肝心のカードの能力としては「スキャンするごとに変化されてちゃ使い物にならない」。そもそも外部ツールが必須というのは今でも物議をかもすものだし、その外部ツールが携帯電話ですらない=持っている人が少ないのは問題だった*3*4
最大の問題は公式大会を含めカードeリーダーを併用して遊ぶということ自体が行われなかったので、このテキストが参照されることは極めて稀だったということだろう。
どうしたんだカードe!何のためにつけたコードだ!これはいけませーん!



他にもたくさんのポケパワーがあるので自分の戦略にあったパワーを探してみよう。



次は主なポケボディーについて記載する。


ときのけっしょう
[おたがいのポケモン全員(SPポケモンはのぞく)のポケボディーは全てはたらかない。]


ディアルガG LV.X》のポケボディー
SPポケモン以外のポケボディーを全て無効にする強力な能力。地味にうざい。
無論、自分のポケモンも対象に含まれるので、デッキを組む時はなるべくSPポケモンで固めたい。
逆に、《レジギガス》のスロースタート等の自分に不利なボディーを消すことも可能。


れんさかみなり
[このポケモンが、レベルアップした番に「ボルテージシュート」を使ったなら、そのあとに追加で1回、このポケモンはワザを使える(追加できるのは1回だけ)。このポケモンが特殊状態なら、このボディーははたらかない。]


ライチュウLV.X》のポケボディー
様はレベルアップして2回行動ができると言うもの。
カードゲームの2回行動はかなり強力ではなかろうか。
できることなら1回目のボルテージシュートで相手をきぜつさせ、次に出てきたポケモンも何らかのワザできぜつさせたい。
《たつじんのおび》や《からておう》、《プラスパワー》等で強化するといい。
なお、ボルテージシュート後にワザを使えるのであってにげる事はできないので注意。


レッドアーマー
[このポケモンは、特殊エネルギーがついている相手のポケモンから、ワザのダメージを受けない。]


ハッサム(グレート)》のポケボディー。強力な《ダブル無色エネルギー》への対策カードになる。
また、鋼単色、悪単色に必ず入っていると言っても過言ではない《特殊鋼エネルギー》、《特殊悪エネルギー》対策にもなり、意外と汎用性が高い。
しかし、ダメージを受けないだけで効果は受けるので[ダメージカウンターを○個のせる。]等のテキストや、状態異常には注意したい。


うちゅうウイルス
[このポケモンがワザのダメージで、相手のポケモンをきぜつさせたなら、さらにサイドを1枚とる。]


レックウザデオキシスLEGEND》のポケボディー
読んで字のごとくそのままの意味である。
単純だがそれ故に強力。
《レックウザ&デオキシス》自体与えられるダメージが150と強力なので積極的に狙っていける。
《たつじんのおび》持ちや同じ2体1組LEGENDポケモンなら3枚。前述の条件が両方共なら4枚ものサイドが取れる。


カタストロフィー
[このポケモンがバトル場にいるかぎり、相手のポケモンがきぜつしたなら、そのポケモンをロストゾーンにおく。(ポケモン以外のカードは全てトラッシュ。)]


ゲンガー(グレート)》のポケボディー
相手のロストゾーン(トラッシュとは違いプレイ中一切介入出来ないところ)に倒したポケモンを送る効果。
6枚のポケモン(6匹ではなく6枚)が相手のロストゾーンにあると勝利を宣言できるスタジアム[ロストワールド](某恐竜の映画じゃないよ)と非常に相性のいい効果。
このゲンガー、ロストワールドを使ったデッキに必須カードでもあり、非常に強力なため、《ゲンガー(グレート)》はショップでは現在ポケモンカードでかなり高額。



オールマイティー
このポケモンは、おたがいのポケモン全員の持っているワザを、このポケモンのワザとして使うことができる(そのワザに必要なエネルギーが、このポケモンについていないなら、使うことはできない)。


「まぼろしの森」の《ミュウex》はが持つポケボディー。何でも覚えるミュウの能力をカード化したもの。
他TCGではこの手のオールマイティー系の能力はあまり強くない。せいぜい本来その能力を持つカードの水増し程度にしか使われないだろうが、
ポケモンカードではエネルギーカードのシステムと非常にマッチしているということで様々なデッキが生まれた。
「エネ加速系のワザを使ってエネルギーを加速し、別の強力な技を持つポケモンの燃費が悪い技を使う」というギミックがさっそく考案されて一世を風靡した。
一方でカードプールに対する知識がないと「でも何すればいいんだろう?」で終わってしまうカードだったため格好のシャークトレード対象になるなど、当時のポケモンカードを象徴する1枚。



インパールバリア
このポケモンは、ワザによるダメージのうち、「10・30・50・70・90・110・130・150・170」のダメージを受けない。


パールバリア
このポケモンは、ワザによるダメージのうち、「20・40・60・80・100・120・140・160・180」のダメージを受けない。


「伝説の飛翔」の《バリヤードex》が持っているポケボディー。イラストとこのポケボディーが違うカードが無駄に2種類存在する。
弱点の計算などで揉めないように、弱点・抵抗力がどちらも存在しないという異色のカード。
要は初代ポケモンカードの「特殊能力:なぞのかべ」のリメイクで、凶悪なシャットアウト性能を持つあちらと違って「乗せるダメカンの個数が奇数か偶数か」を参照する。
今でもこの「奇数・偶数を参照する」類のカードは少ないのではないだろうか。ダメージの値を意識する人はいても、奇数偶数を意識してデッキを組む人なんているわけがない。刺さる相手には激烈に刺さる。
「メタゲームに合わせて採用を検討したい。」……なんて攻略wikiなら書かれるところなのだろうが、最高レアリティのカードを十分な枚数集めるのがめちゃくちゃ大変な時代で何を言ってるのだって話である。


ちなみに当時存在していた数字のうち、200は対象外。当時のポケモンだと《ルギアex》や《リザードンex》が持つ技が該当する。
この2匹の持つ技は最大のHPを持つ《ホエルオーex》のHP200と同値、つまりすべてのポケモンが一撃の射程範囲なのだが、その分燃費がめちゃくちゃ悪い上に他にろくな技を持っていない。
つまりこの2枚の技は一撃必殺をイメージしており、それを大事にしたのだろう。遊戯王の三邪神特殊裁定みたいな感じ。



ぬけがら
このポケモンがきぜつしても、相手プレイヤーはサイドをとることができない。


ポケモンカードゲーム「蒼空の激突」で登場した《ヌケニン》の持つポケボディー。
ヌケニンはポケモンカードゲームだとツチニンから進化するポケモンとして扱われるのだが、一部のテッカニンが持つ能力でたねポケモン扱いで出すこともできる。


さて、現在ポケモンカードの化石は「相手のワザによって倒された時サイドカードを取られる」というルールになっているが、このルール変化の原因が「化石を壁にするデッキ」の存在だった。
サイドカードを取られないルールの頃は、多くのデッキに「進化までの時間稼ぎ用の壁」として入れられていた。
そして本家のとんぼがえりのように「殴りながらベンチに逃げる」ことができるポケモンを用いて、「相手のターンには倒されてもノーダメージの壁を展開、自分のターンはそれをトラッシュして出てきて殴ってまたベンチにひっこむ」というデッキが登場してしまった。
これらのデッキは主要カードから「化石ニョロ」「ヌケテッカ」とよばれた。ヌケテッカの方はその名の通り「ぬけがらヌケニン」と「からをぬけるテッカニン」である。
化石ニョロは《ニョロトノ》で攻めっ気を強めたタイプのデッキだが、ヌケテッカの方はこの化石の枚数を、「ぬけがらヌケニン」の枚数分増やすことができる点に注目して守りの能力を高めるアプローチをとったのである。
結果対戦に非常に時間がかかるデッキとなり、ヌケテッカはTODを狙うことすらあるという悪質な遅延デッキだったという*5
後にルールが改訂され、この2つのデッキはルールごと消滅したのだった。


てんしのねがお
このポケモンは、ねむりならワザのダメージを受けない。


ポケモンカードゲームLEGENDに収録された、いわゆる「ベイビィポケモン」が持つポケボディー。その天使のような寝顔の可愛らしさからか、相手は本気で戦えないようだ。全員が自身を「ねむり」にするワザを持つ。「ベイビィポケモンのルール」を様々な面で弱体化させたものと言えるだろう。なお、「進化」はできなくなった。



クリスタルタイプ
このポケモンに、「炎」「水」「超」いずれかの「基本エネルギーカード」を、手札から出してつけたなら、その番の終わりまで、このポケモンの「タイプ(色)」は、つけた「基本エネルギーカード」と同じになる。


ポケモンカードe第3弾「海からの風」に登場した、☆レアリティ(最高レア)の《ルギア》が持っているポケボディー。以前の「ひかるポケモン」の枠で、後のδ種やポケモン☆の走りとなるもの。
この《ルギア》は普段は無色だが、手札から特定の基本エネルギーをつけた場合に限ってタイプが変化する。
今でこそ《カクレオン》などがいるので珍しくないが、この時期はポケモンのタイプが変化するというのは非常に珍しいものだった。へんしょく《モルフォン》?テクスチャー《ポリゴン》?なんのことですかね
いかにも特別感がある仕様とその「クリスタル」という名前から非常に人気が高かったのだが、対戦の方は「そもそもワザのエネルギーが多色に分散しまくってるくせに火力がない」「勝手にタイプが変わる」「特殊エネルギーに対応しない」と
いっそ無色のままでいてくれた方がやりやすいとお察しレベル。まぁ最高レアリティのカードが必須級の強さになると、いろんな意味で地獄が待ってるからこの方がいいんだけどね……。
第3~5弾に3種類ずつ、全部で9種類存在する(残念ながらアニメに登場した「クリスタルのイワーク」はいない)。短命に終わったカードe時代のものの中では唯一といっていいレベルのコレクションアイテムで、駿河屋やまんだらけでとんでもない値段がついていることもある。そして売りに行くとだいたい買い叩かれる



ピュアボディー
このポケモンに、手札から「水」エネルギーカードを出してつけたとき、このポケモンについている「エネルギーカード」を、1枚トラッシュする。(トラッシュできないなら、このポケモンに「水」エネルギーカードをつけることはできない。)


ポケモンカードe時代はめまいがするほど弱いものがいくつかあるのだが、特に伝説組はとんでもない弱さだった。これは《スイクン》が持つ能力で、《エンテイ》と《ライコウ》も「水」の部分が自分のタイプになっている。
イラストは美麗だし原作での特別感もあって人気のカードなのだが、見ての通りまったくメリットがない。では技の方はどうなのかというと、これもまた非常に弱い。
しかもご丁寧に特殊状態でも働くので何の工夫もできない。こんなのがレア枠から出てくるのだ。他TCGで例えると《女邪神ヌヴィア》とか《空虚自身》の枠と言えばわかりやすいか。
これにはちゃんと理由がある。このカードはマクドナルドのハッピーセットのオマケとしても収録されているものなのだ*6。つまりこれが強かったら色々問題だからってこと。
そして最初に作られた《スイクン》と《サンダー》に合わせるように、三犬三鳥が作られたのである。
この時期はかなりのデフレ環境だったので「強いたねポケモン」がシステム的にまずいという判断もあったのだろう。


この時期からオマケとして作られたカードは「人気が高いポケモンに弱いテキストを持たせてお子様とコレクターを喜ばせる」方向にシフトするようになる。


アンチライトニング
このポケモンに、手札から「雷」エネルギーカードを出してつけることはできない。

ポケモンカードe拡張パックおよびポケモンカード公式ファンクラブ会報「ポケモンカード トレーナーズ」のおまけの《サンダー》がこちら。《フリーザー》と《ファイヤー》も「雷」の部分が自分のタイプになっている。
これは1つ目の技によってエネルギーをつけて、2つ目の大技につないでいくデザインになっている。
通常パックおよびマクドナルドプロモ版はトラッシュからエネルギーをつけるワザを、「トレーナーズ(会報誌)」のカードでは別の三鳥からエネルギーカードを分けてもらうワザを持っている。
メカニズム的には旧裏の名カード《R団のサンダー》のリメイク。見る影もないほど弱くなっているのはご愛嬌、この時期はTCG全体がそういう「過去のリメイクでやりすぎる」時代だったのだ。



まだまだ興味深いポケボディーがあるので探してみよう。第四世代のポケモンカードなら現在でも公式サイトで検索可能である。
第三世代以前のポケモンカードは有志が作ったサイトがある。



余談

「ポケモンカードe」シリーズでは、ポケパワー・ポケボディーのロゴの右上に小さくポケパワーなら「特殊能力」、ポケボディーなら「特殊体質」という文字が書かれている。
しかしその後の「ポケモンカードADV」シリーズ以降は、この「特殊能力」の文字が消えている。


これは「ポケモンカードe」シリーズがまだ旧裏との互換性を切っていなかったことが原因である。当時の公式大会のルールは旧裏・新裏を混ぜて行われるものだった。
そのため、旧裏時代の「特殊能力」を参照するカード(たとえば旧裏の《まきちらせ! ベトベトガス》)と互換させる必要があったのだ。
しかしADVシリーズに移行するにあたり、旧裏との互換性を完全に切った。そのためもう「特殊能力」を参照するカードがなくなり、この表記が必要なくなったのである。
この変更に合わせたリメイクがされたカードもある。旧裏時代の「化石の秘密」に収録された《ベトベトン》の特殊能力は


特殊能力:かがくへんかガス
ベトベトンが場にいる限り、場にいるすべてのポケモンの特殊能力は使えず、その力も消える。(ただし、この「かがくへんかガス」という特殊能力は除く)「ねむり・マヒ・こんらん」状態の時、この「かがくへんかガス」の力は消える。


という物だったが、ADV「天空の覇者」でリメイクされた《ベトベトンex》は特殊能力からポケボディーとなり、効果も


ポケボディー:かがくへんかガス
このポケモンがバトル場にいるかぎり、おたがいのポケモン全員のポケパワーは使うことができず、ポケボディーもはたらかない。(「かがくへんかガス」はのぞく。)


のように対象が「ポケパワーとポケボディ」に変更され、「ポケボディー」になった関係からか、「ねむり、マヒ、こんらん」状態でも効果が働き続けるようになっている。


ちなみに公式ではサポートされていない遊び方だが、旧裏シリーズ、ADVシリーズ、ついでに現在のシリーズを全部ひっくるめて遊ぶ場合、
「特殊能力」「ポケパワー・ポケボディー」「特性」の3つは全部別物として扱われるという裁定が公式から出ている。*7
つまり《封印の結晶》で「なぞのかべ」を無力化することも、《まきちらせ!ベトベトガス》で「レッドアーマー」を無力化することもできないのだ。
「かがくへんかガス」は同じ名前でも《ベトベトン》と《ベトベトンex》で無力化できる対象が異なるというややこしいことに。
ただ直感に著しく反するため、話し合って決めたほうがいいだろう。公式じゃサポートされてない遊び方で遊んでたらそりゃ問題が出てくるのは当然なんだし……。



「ベイビィポケモンのルール」「アルセウスルール」「古代能力」「どうぐ*8」などはまったく別のものである。



……しかしなんでこんなニッチな項目が個別で立っているんだろう?



ポケパワー:ついき[このパワーは場にWiki篭もりがいないと使えない。項目の追記を行う。]


ポケボディー:しゅうせい[自分の場にWiki篭もりがいる場合はたらく。項目の修正がされる]


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  • 「ポケモン」のタグはつけないの? -- 名無しさん (2015-02-23 19:45:12)
  • イマイチ知られてなさそうな「ポケモンカードe」から導入されたことは書いてもいいのかな? この頃は「特殊状態」になると発動しなかったな。「特殊能力」だった時代から比較すると「どく・やけど(neoから導入)」でも引っかかるようになった -- 名無しさん (2017-05-30 17:44:46)
  • かがくへんかガスが本編にも出た(マタドガスだけど) -- 名無しさん (2021-04-29 14:45:16)
  • 特別なルカリオのカードに「ラジャー」ってポケボディーがあったはず -- 名無しさん (2021-04-29 14:48:35)
  • かがくへんかガス、ポケカが初出だったのか… -- 名無しさん (2022-01-22 16:29:52)

#comment

*1 『ベイビィポケモンがバトル場にいるかぎり、相手プレイヤーは、ワザを使うときにコインを1回投げ、「うら」なら、そのワザは失敗します。』というもの
*2 子供やその保護者、つまりTCGに詳しくない人が多いので価値を理解できない人が多かったこと、旧裏互換切りによって信頼を損ねたせいでシングルカードを取り扱っている店がとんでもなく少なかったのでトレードが貴重な入手手段だったことなどが挙げられる。さらにポケモンカードはこの時期、インターネットが発達していたにもかかわらず「こんなデッキは聞いたことがない」と振り返る人が多かった。つまりコミュニティ自体がものすごく閉鎖的だったため、カードの情報がなかなか手に入らなかったのである。今からすればいろんな意味で考えられないことが、当時は当たり前だったのだ。
*3 当時はまだスマートフォンどころか携帯電話すら一般的とは言い難かったし、その携帯電話のカメラ機能も今と比べるとお粗末なものだった。そもそもQRコードすら出てたか怪しい。
*4 後にデュエル・マスターズやMTGにも同様にインターネットにアクセスして能力を参照するカードが登場しているが、共にスマートフォンが普及した2010年代後半のものであり、そもそもジョークカード扱いのパックでの収録である。
*5 ただし筆者がこの話を聞いたときは、遊戯王の「トランス」というTODが物議をかもしていた頃。ポケモンカードにもあるよ、という会話で教えてもらったのだが、このTOD狙いのことは現在残っているサイトには書かれていない。もしかしたら「それも狙える」程度の話なのかもしれない。この時期のポケモンカードの話は、その資料の集め方といいプレイヤーのマナーといい、本当に何もかもが異質なのである。
*6 カードeのプロモ(024、026)
*7 余談ながら、ポケモンセンターオンラインで販売された「ポケモンカード★web」は新裏面のカードだが、収録内容は旧裏面カードの再録。そのため、同一カードで「特殊能力」と「ポケパワー・ポケボディー」双方の表記がされたカードが存在する。
*8 ポケモンカードDPに数種類登場した、最初から道具を持っているというフレーバーのポケモン。

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