宇都宮孝明(プロデューサー)

ページ名:宇都宮孝明_プロデューサー_

登録日: 2014/03/16 (日) 10:15:28
更新日:2023/12/14 Thu 11:09:39NEW!
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特撮 東映 プロデューサー 愛知県 仮面ライダーウィザード 快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー 海賊戦隊ゴーカイジャー 侍戦隊シンケンジャー 烈車戦隊トッキュウジャー 動物戦隊ジュウオウジャー 宇都宮孝明



宇都宮孝明(うつのみや たかあき)は日本のテレビドラマ・映画プロデューサー。



○プロフィール
愛知県出身。
1993年に東映入社。最初は営業だったが後にテレビ制作部に異動、以降はプロデューサー業に勤める。


日笠淳塚田英明白倉伸一郎武部直美など現在の東映特撮を築いた各プロデューサーのサブを勤め上げた。


そして2009年にチーフプロデューサーに昇格。以降はスーパー戦隊を中心に手掛けている。



○作風


  • 世界観

余り細かい裏設定や世界観は好まないらしく、設定はかなりアバウトで解釈や内容が変わる事が多い。
どんな場面でも対応できるようにするためかヒーロー側の能力も最初から高い応用力が持たされている。


  • キャラクター

番組内に於ける役割分担がキッチリしており、近年では珍しくヒーロー側は主人公を明確な中心として据え一致団結したチームになっている。
反面、主人公にはかなりマイペースで物事に対して斜に構えた態度で応える人物を据える傾向にあり、
キチンとヒーローとしての矜持は見せこそすれ特撮番組の基盤からズレたキャラ付けがされる事が多い。


また、そんな主人公のダークサイドとも言うべきライバルキャラが中盤以降に登場するのが通例になっている。
現在までのメイン担当作品では全て敵方に人間態の男性キャラが登場している。


担当する作品のレッドに重大な設定を持っているのも特徴。


  • 戦闘員

スーパー戦隊シリーズ担当時のみの話だが、戦闘員への力の入れ込みが強い。


通例では色違いなども含めて多くて3種類だったが、宇都宮の担当作品では飛行能力を持つ別個体や、ヒーローですら苦戦する上位種など非常にバリエーション豊か。
最新作では量産型とはいえ巨大メカまで手に入れている。一体どこまで行くんだ戦闘員。


  • デザイン

ヒーローのデザインの採否を決めるのもプロデューサーの仕事であるが基本的には口出ししない姿勢を取る。


デザイナーを信用して生理的に無理だと判断しない限りデザインに修正を要請しない。重視するのはアクション出来るかという部分のみ、との事。
実際、彼の担当作品のヒーロースーツは動きやすいらしくウィザードではスーツアクターの高岩氏が視界の広さと動きやすさを絶賛している。


  • 販促

かなり丁寧すぎる販促を行うのも特徴。
強化アイテムが複数存在する場合、アイテム間に性能の強弱はあれど使用回数に偏りが生まれないように満遍なく使用する。


明らかに最強アイテムでないと歯が立たない敵なのにわざわざ弱いアイテムから使用していく、なんて事もある。


  • プロット

番組制作の中でも脚本の骨子であるプロットは重視するらしく、脚本家にはプロットの完成度とそれにならった脚本作りを徹底させる。
ゴーカイジャー担当時に脚本を担当した荒川は「プロットを崩さないように書くのがツライ」と発言している。


ただし、プロットさえ守ればどんなアイデアやギャグも許すらしく、担当作品にはかなりカオスなエピソードが多い。
脚本家には筆が乗れば話が脱線しすぎてしまう事も多いため、プロット遵守の姿勢は脚本家のコントロールがしっかり出来ていると特撮ファンに評価されている。


○交流
中澤祥次郎を監督して重宝している。
「田崎監督に続くパイロット職人」と評価するまで信頼しており、担当作品のパイロットフィルムや劇場版の大半を任せている。


脚本家には過去に特撮作品のメインを務めた経験のある人物を起用する傾向にあり、他のプロデューサーのように懇意にする脚本家はいなかった。
ゴーカイジャーで登板した香村純子を後のウィザードでも起用している。



○余談
ゲキレンジャーのサブを担当していた時期に脚本の横手美智子に対して「敵キャラが描けない」と酷評した事がインタビューで判明している。



○チーフプロデューサー作品


●テレビ作品
侍戦隊シンケンジャー(2009年)
海賊戦隊ゴーカイジャー(2011年)
仮面ライダーウィザード(2012年)
烈車戦隊トッキュウジャー(2014年)
動物戦隊ジュウオウジャー(2016年)
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー(2018年)




○仮面ライダーシリーズについて
現時点では仮面ライダーウィザードが唯一の担当作品となっている。


宇都宮自身が長期間のドラマを作るのは苦手としていた事から本作は「どのタイミングから見るようになっても大体の話が分かる」ように大きなストーリーの変動は終盤まで起きず、伏線と謎への追求を中心とした話が存在しない。



前述のように非常に完成度の高い話を作る事から、戦隊2作を終えたあたりで彼の手腕への期待値は非常に高かった。
これはシンケンジャー・ゴーカイジャーともベテランでファンが多いメインライターの手に依るもので、癖の強いキャラ設定もあり熱狂的なファンがつきやすい構造だったのに対し、ウィザード担当のきだつよしが良くも悪くも派手さの少ない作風だったことも大きい。


今後の平成ライダーへの登板は不明であるが、それまで宇都宮・武部・塚田(for大森)の三人のローテションで製作していた東映特撮に2015年から新たに高橋一浩、2017年には戦隊に望月卓がメイン昇格して参入した事から、それぞれの負担軽減のためにスーパー戦隊に専念する可能性が高いと思われたが、2019年からテレビ企画営業部から別の部署へ異動したことを『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』のcinemas PLUSインタビュー記事にて明かされており、以後は東映特撮作品に関っていない。



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  • シンケンジャーは最初は、レッドが地位への拘りとかを捨てて1人のシンケンジャーとして戦うようになるという方針だったと聞いた。そっちの話の方が面白そうだったなあ -- 名無しさん (2014-03-16 12:31:39)
  • ↑なにその王道 -- 名無しさん (2014-03-18 16:42:33)
  • 十臓・バスコ・ソラと各作品に腐れ外道ポジションが必ず1人はいるね。トッキュウジャーもその例に漏れない形になるんだろうか -- 名無しさん (2014-03-18 18:19:52)
  • 別に駄目ってわけじゃないけどこの人、「ヒーローと敵役の相互理解」や「戦隊内恋愛」といった展開には懐疑的なのか全くやらないよね。 -- 名無しさん (2014-03-27 21:51:30)
  • ↑キャラはアウトロー気味なのが多いから勘違いしやすいけど話は「正義が悪を倒す」っていう王道しかやってないんだよね。良い事なんだけど番組制作の点で弱点にもなる可能性あるんだよな…… -- 名無しさん (2014-04-09 13:43:23)
  • 今回の腐れ外道ポジションは皇帝になるんかね? -- 名無しさん (2014-05-04 09:31:44)
  • トッキュウジャーは主役が陽で追加戦士が陰、顔出し幹部は外様ではなく統括者ポジションと、過去の戦隊二作とは少々趣向が異なってる感じか -- 名無しさん (2014-07-02 22:23:16)
  • てっきり今年のライダー担当すると思ったんだがな。別部署に移ったのか、それともニンニンの次が戦隊40作目だからそっちに回されたのか -- 名無しさん (2015-08-17 08:41:46)
  • この人の人脈の広さなんなの。ポワトリンをわざわざ浦沢本人にやらせたりジェットマン回で敏樹呼んだり渡辺宙明にゴーカイvsギャバンの音楽作らせたり -- 名無しさん (2015-08-29 16:04:08)
  • ジュウオウが如何にも宇都宮っぽすぎてこれで担当じゃなかったら笑うしかない -- 名無しさん (2015-12-17 15:10:28)
  • ↑なぜにジュウオウ(バイオマン)?と一瞬思ったら来年の戦隊かぁ。 -- 名無しさん (2015-12-17 20:06:58)
  • ↑×2 晴れてジュウオウのPと発表されました。中澤監督が非パイロットは初のケースなのね -- 名無しさん (2015-12-27 14:11:29)
  • ↑これでメモリアルイヤー作品を二回担当する事になる訳だね。期待が高まる -- 名無しさん (2016-01-07 14:13:45)
  • 最新話の安定感見ると、ニンニンと続投しなかったら絶対1話から中澤監督に頼んでたよね -- 名無しさん (2016-03-22 12:31:23)
  • 出来に拘るあまり話を広げるのは苦手に感じる -- 名無しさん (2016-11-15 15:16:16)
  • ジュウオウジャーにも腐れ外道のライバルは出たけど、顔出しじゃなかったね 初のパターン破りになるか? -- 名無しさん (2016-11-15 15:58:19)
  • ↑大和が王道的ヒーローな性格してるし、ジュウオウは香村の好きにやらせてる気がする。 -- 名無しさん (2017-01-16 01:48:54)
  • ↑×3 広げた風呂敷の大半が終盤でせわしなく畳まれたジュウオウジャー観ると、やっぱ長期構成苦手なんだなって思った -- 名無しさん (2017-03-31 12:23:40)
  • >番組の顔である主人公がマイペースすぎてかなり傍若無人に見える事が多く、そんな人物を反省や成長が無いままヒーロー側の絶対的な中心として最初に明確に提示する これがどのキャラを示してるのかようわからん。シンケンジャーは殿様っていう肩書上リーダーとして据えられるのは当然だし、ゴーカイジャーのマーベラスも俺様キャラではあるけどリーダーとしての責任感はしっかりと持ってるし、ウィザードの晴人だって傍若無人ってイメージ全然ないし、トッキュウジャーのライトも確かにマイペースだけどリーダーって感じでもないし、ジュウオウジャーの大和はどちらかと言うとまとめ役には最適な正確だったぞ -- 名無しさん (2017-03-31 14:27:53)
  • ↑視聴者が受ける第一印象の話な訳で、設定や人となりは意味が無い。人によっては設定だけで嫌悪感抱く事もあるからね。特撮における第一印象ってのはかなりデリケートな物でちょっと破天荒な性格なだけで嫌がる人が出てくる。で、残念ながら宇都宮Pの主人公はマイペースが過ぎるから初見の印象が悪くなりやすい。晴人も悠悠自適に映りやすい言動してるから同様。大和に関しては賛成だが、5作やって初めてのレアケースだからこれで項目修正するには例が足りない -- 名無しさん (2017-04-25 02:02:24)
  • 違和感があるのは傍若無人って言葉だとワガママって意味にも取れるからじゃないかな(マベちゃんはともかく、他はそうでもない)。「マイペース過ぎて周囲を振り回しているように見えることが多く〜」とかに書き換えれば、大和以外の全員大なり小なり当てはまるように感じると思う -- 名無しさん (2017-04-25 02:16:02)
  • >一年間の中で主人公の成長に関するイベントは必ずあるのだが、大半が序盤を少し過ぎてから  それは大概のヒーローがそうなんじゃないのか -- 名無しさん (2017-04-25 06:26:21)
  • ↑3何でもかんでも理由つければ印象の悪い場所なんて見つけられるのにおかしいよ -- 名無しさん (2017-04-25 06:27:28)
  • この人ディケイド好きすぎじゃない?言わずもがなのゴーカイ、シンケン及びウィザードとの共演は彼の発案、トッキュウは旅もので明の口癖は最近の士に似る。ルパンVSパトレンはピンクのつかさが快盗と対立。ジュウオウは・・・なんだっけ? -- 名無しさん (2018-03-12 22:10:19)
  • ↑こじつけすぎ -- 名無しさん (2018-03-12 22:15:01)
  • 何故そう思う? -- 名無しさん (2018-03-16 23:53:10)
  • 仮面ライダーでも是非メインとして参加して欲しい。 -- NY (2019-02-16 02:21:08)
  • ↑ウィザード以降参加してないし、可能性低くない?正直ストーリー傾倒の色が強いライダーじゃキャラ傾倒の色が強いこの人は合わんと思うわ -- 名無しさん (2019-02-16 12:15:14)
  • ↑クウガや響鬼前半のような人間ドラマが出来るかもしれませんよ。 -- NY (2019-08-04 21:29:54)
  • まさか異動していたとは -- 名無しさん (2021-04-28 12:37:02)
  • テン・ゴーカイジャーのパンフレットによると、同作品のクライマックスシーンの撮影を見物していたらしい(宇都宮さんに限った話じゃないけど)。 -- 名無しさん (2021-11-21 16:58:26)

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