偽りの名 シャーロック

ページ名:偽りの名 シャーロック

登録日:2012/06/03 Sun 13:41:20
更新日:2023/12/05 Tue 10:25:55NEW!
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さあ、選ぶがいい。



従属か 死か。





《偽りの名 シャーロック》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMR-04「エピソード1 ライジング・ホープ」に収録された5体目のアンノウンであり、エピソード1のラスボスである。


他のアンノウンの例にもれず、このクリーチャーの名前の元ネタもスパイ・暗殺者から取られており、こちらはみんなよく知る作家コナン・ドイルの生み出した名探偵「シャーロック・ホームズ」から。
どうしてルパンではなくホームズなんだと突っ込んではいけない。



解説

偽りの名コードネーム シャーロック SR /文明 (10)
クリーチャー:アンノウン 23000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、サイキック・クリーチャーをすべて破壊する。
■誰も、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。
■Q・ブレイカー
■バトルゾーンにあるクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)

何と言っても特徴は、「バトルゾーンに出た時、サイキック・クリーチャーすべてを破壊」「サイキック・クリーチャーの呼び出し禁止」という、非常に強力なサイキック・クリーチャー対策能力を有していること。
そのため、このクリーチャー1体いるだけでサイキック・クリーチャーはほぼ完全に封じられてしまうのだ。超次元デッキのデュエリストにとって、これほど厄介なクリ-チャーもないであろう。


同じような能力を持ったクリーチャーに、《ボルシャック・ギルクロス・NEX》がある。
あちらはこちらと比べ、「ドラゴンなので、サポートが豊富」「スピードアタッカーを持ち、アタッカーとしても優秀」と言う利点がある。
しかしギルクロスの場合、《超次元ガード・ホール》等の「除去効果を持つ超次元呪文」に弱いという弱点がある。


それに対し、このクリーチャーはアンタッチャブルを有しているので、除去呪文に対して強い耐性がある。
加えて自身の基本スペックも23000のQ・ブレイカーと言う、あのベジーダ様と同等のものを有しているのだ。


そのため、アンタチャブルと合わせてフィニッシャーとしても十分強力なスペックとなっている。



ところが、いくら能力が優秀でもそれを台無しにする難点がいくつも存在している。


まず、10マナとコストが高いこと。
普通に召喚していたら対策対象であるはずのサイキック・クリーチャーに間に合わないため、使うには必然的にコスト踏み倒しに頼る必要がある。
しかし、コスト踏み倒しの多くは強力であるが故に殿堂入りもしくはプレミアム殿堂となっており、探すのは一苦労。
かつては《ホーガン・ブラスター》《ミラクルとミステリーの扉》《獰猛なる大地》等で踏み倒す方法もあったが、そうすると他にもフィニッシャーが入る構築になるのでシャーロックを優先的に入れる要素が薄れる。
踏み倒すのを嫌ってマナブーストで出そうとしても、10マナもあればシャーロックよりも凶悪なゼニスがいるので…



追い討ちをかけるように、エピソード2・エピソード3の両方にシャーロックよりも強力な超次元メタカードが何枚か出てしまった。


一枚は《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》
彼は11マナとシャーロックよりも重いが、ゼロ文明であるのでマナを支払う時に好きな文明を選べる。
また、召喚時限定だが相手のクリーチャーを全てバウンスするとんでもない効果を持っている。
さらにベートーベンが場にいる間はドラゴンとコマンドを持つ相手のクリーチャーは置き換え効果で墓地送りにされるおまけ付き。
しかも、エターナル・Ωの効果を持っているので全バウンスを数回使える等、シャーロックにほぼ勝っている。


もう一枚は[[《暴走龍 5000GT》>暴走龍 5000GT]]。
ベートーベンと[[《魔光帝フェルナンドⅦ世》>魔光帝フェルナンドⅦ世]]と火文明に、ビクトリーレア補正を加えて4ではなく何故か3で割ってしまった結果生まれた狂気のクリーチャー。
シャーロックも真っ青なチートスペックを持つ。詳しい事は項目で。



そして、何よりの難点はシャーロックは完全に対サイキック・クリーチャー用に特化し過ぎて環境に適応できないところにある。
ベートーベンや5000GTはそれぞれシャーロックと同様に全体除去とロック能力を持っているが、連ドラや速攻などの超次元に依存しないデッキにも強い。
一方でシャーロックは相手のデッキに完全に依存しており、最悪マナの肥やしになってしまう。


エピソード3以降も肝心のメタ対象の超次元が再録されないことを見るに、シャーロックが表舞台に立つことはこの先ないだろう。



と思ったらまさかのドラゴン・サーガで意外な活躍をするになった。
カード指定に関する裁定変更である。


かつては「バトルゾーンのカードを1枚選び手札に戻す」といったような能力を持つカードで進化クリーチャーを選んだ場合、進化元ごと手札に戻っていたのだが、
裁定が変更され進化クリーチャーを選んだ場合、一番上の進化クリーチャーを戻すか、下に重なっている進化元になっているカードを戻すかという選択を取るようになったのである。
つまり上のカードをはがして、進化元をバトルゾーンに残すというかつては《ロイヤル・ドリアン》でしかできなかった退化という戦法が取れるようになったのである。


裁定が変更された際は《センジュ・スプラッシュ》というコスト4の水の呪文が用いられていたのだが退化をする以外にはいまいち分が悪く流行ることがなかった。
さらにその後さらに裁定変更が行われ、本来進化クリーチャーから退化したクリーチャーは召喚酔いがなくなるのだが、
進化クリーチャーがそのターン中に出ているのであれば退化しても召喚酔いをするようになってしまった。


その後《龍脈術 落城の計》というコスト3で退化が行える呪文が登場。センジュと比べてコストが軽くなっただけではなく、
S・トリガーでありバトルゾーンのコスト6のカードをなんでも1枚手札に戻すという除去としても優秀な性能を持つ。
この汎用性の高いカードが登場してから再び退化という戦術が流行りだしたのである。
その候補としてまず上げられたのが自身がスピードアタッカーを持ちさらにワールド・ブレイカーでもある《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》。
そしてもう1つがこのシャーロックである。


シャーロックの目に行く能力といえばまず超次元メタであるが、パワー23000とアンタッチャブルというだけでも半端ない。
退化してもすぐ殴れないがこの場持ちの良さが評価され、退化の候補としてあげられたのである。
超次元メタの能力も何気に便利であり、《超次元ホワイトグリーンホール》と《勝利のプリンプリン》という凶悪な防御コンボを発動させなくできる。


さらに空気を読むかのように「スーパーレア100%パック」で再録された。
まだ退化という戦術は登場してから日が浅いがその実力は未知数。これからのシャーロックの活躍に期待したい。



背景ストーリー

エピソード1におけるラスボスとして登場。
《エイリアン・ファーザー》、女王《マザー・エイリアン》の仇である《偽りの名 13》を討った《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》と《絶対絶命 ガロウズ・ゴクドラゴン》。
しかし、それすらもまだ前座にすぎなかったのである。2体の前に現れた真打《偽りの名 シャーロック》。彼はその「覚醒を封じる力」により、2体をリンク解除してしまう。
希望の龍が両方ともリンク解除され、なすすべなく倒されていくエイリアン・ハンター連合軍。
追撃をかけるシャーロックにより、王と王女の忘れ形見であり、エイリアン、ハンター両軍の希望の姫である《勝利のプリンプリン》の命までも危うい状況へ追い込まれる。


その時、ハンター5戦士の1人にしてプリンプリンの婚約者である《勝利のリュウセイ・カイザー》がシャーロックの前に立ちはだかる。
彼の活躍で、婚約者にして両軍の希望の姫であるプリンプリンは逃れることに成功する。彼の命と引き換えに…


こうしてエピソード1は、章としては珍しく主人公側の敗北で終わることとなった。だが希望は残されている。受け継がれし双子が、希望をもたらしてくれるであろう。


クロニクル最終決戦デッキ 覚醒流星譚

DMBD-13にて、シャーロックの末路と新たな設定後付け改変が判明した。
シャーロックは「虚無のアンノウン」という通称があり、ゼニスの所持するゼロの力にもっとも近い…所謂ゼニスに限りなく近いアンノウンだった。
覚醒リンクの解除能力は超次元の力をゼロ化させるという手法による能力で、リンク解除後にガイアール・カイザーを瞬殺して彼の魂をDS世界へと追放する。
しかし、《真羅万龍 リュウセイ・ザ・ファイナル》にパワーアップしたリュウセイによって致命傷を受けるが、相打ち狙いでなおも魂を別世界に追放する一撃をリュウセイに放つ。
ところが、その一撃はリュウセイの身代わりとなったガロウズを撃破する形で終わった。


漫画版

漫画「デュエマ・ワールド」で登場した際には、絶望感溢れるラスボス的なポジションで登場。
連合軍が希望の双子を守りながらのアンノウンとの戦いを決意した直後に、まず1ページ丸まるシャーロックの姿が手前のオウドラゴンよりも大きく書かれ、


      ・・      ・・                 ・・
「突如としてそこに現れた、それはまるで希望と対になるように…、それはまさに、絶望そのもの!」


と説明されながら登場。
ここまで2ページ使っているものの、シャーロックはなんと一切喋っていない
ここで最初の台詞で連合軍を追い詰めるがリュウセイの特攻により、ガイアールやプリンプリン等は逃げられてしまう。


しかし、逃げたところでエイリアンの拠点とその主である王と王女、さらには烏合の衆である連合軍の要であった超次元の力を一夜で失った時点で勝敗はすでに決していた。
地上は瞬く間にアンノウンに支配されていったが、荒廃した世界で[[希望の双子の片割れ>問答無用だ!鬼丸ボーイ]]はたくましく成長していった…



漫画と背景ストーリーの両方とも連合軍に勝利した状態で物語はエピソード2に移るものの、なんとそこにはシャーロックの姿は一切ない。
つまり、ラスボスにして誰にも倒されずに勝ち逃げした状態だった。


今後のストーリーでの再登場に期待したいところだが、エピソード3で《神託の王 ゴスペル》が最後のアンノウンとされ、しかも実は倒されていたことに設定が変わったので絶望的である。



リメイク

超絶の名スーパーネーム シャーロック SR /文明 (10)
クリーチャー:アンノウン 23000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、サイキック・クリーチャーとドラグハートをすべて、持ち主の超次元ゾーンに戻す。
■誰も超次元ゾーンからバトルゾーンにカードを出せない。
■相手がクリーチャーを選ぶ時、これを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)

2017年発売のゴールデンベストにて、スーパーカードとして再登場。ファンを歓喜させた。ファンがいたのかどうかは知らん
スーパーカードの名に違わず効果が強化されており、サイキッククリーチャーだけでなくドラグハートをも対象にとれるように
環境に大きく食い込んだ熱血星龍ガイギンガを筆頭とする強力なドラグハート群を除去出来るというのは大きな強化点。選んでるわけではないのでガイギンガのエクストラターン獲得能力も発動しない。
破壊するではなく超次元ゾーンに戻すというテキストの為、厳密な完全上位互換というわけではないが、実際の使用感覚はほぼ上位互換だろう。



余談

ではここからは少しネタ的な話を。


この通り非常に強力なクリーチャーであり、後述の背景ストーリーから見ても、シャーロックはラスボスとしてふさわしいクリーチャーである。
しかし他のアンノウンたちと比べ、このクリーチャーはイマイチネタとしての人気がない。


と言うのもこのクリーチャー、他のアンノウン達と比べ決定的に違うところがある。それはフレーバーテキストがないのである。
他の主要なアンノウン達はみなフレーバーテキストを持ち、それにより個々人の個性や考え方などがわかり、デュエル以外でもネタとして楽しむことができた。
なのだが、このシャーロックは主要にもかかわらずフレーバーテキストを有していないため、その性格や考え方を図り難い部分があるのだ。


だが考えてほしい。フレーバーテキストが無いというのは、喋れなかったからではなく、寡黙だからと言えるのではないだろうか?
そもそもアンノウンは実在・架空のスパイや暗殺者などから名前をとられている。そのため彼らには撹乱や諜報活動に加え、秘密の厳守等の技能が備わられてしかるべきなのだ。


だが、例えば[[《偽りの名 ゾルゲ》>偽りの名 ゾルゲ]]はどうであろうか?
彼はエイリアンとハンターをいがみ合わせるという、非常にスパイとしての技能が必要とされる任務についている。
にもかかわらず、彼はフレーバーテキストで「そのうちすべては我々のもの」と、いつ誰に聞かれるかもわからない状況で秘密を喋ってしまっているのである。スパイとしては失格であろう。
さらにこれだけならば良かったのだが、あろうことか彼はハンター、エイリアンの前でアンノウンの目的を暴露してしまっているのだ。そのため彼は同僚にも「無様」と言われる大失態を犯している。


それに対し、シャーロックは何もしゃべることはなく、かつハンター、エイリアンの切り札である2体のドラゴンを破ると言う活躍を見せているのだ。


これらの点から見ても、いかにシャーロックさんがスパイとして素晴らしいかがわかるであろう。まさに彼はアンノウンの鏡と言えるのである。
我々はもっとシャーロックさんの素晴らしさについて理解する必要があるであろう。




………………。(ツイキ・シュウセイオネガイシマス)
       ――偽りの名 シャーロック


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  • シャロですよー -- 名無しさん (2013-11-10 16:34:06)
  • なや味セ -- 名無しさん (2014-06-14 05:26:21)
  • キャー超次元ちゃん!ジュルジュルですー -- 名無しさん (2014-07-14 13:32:06)
  • 背景ストーリー上では、リンク解除能力を持つだけでオレドラゴンやゴクドラゴンより弱かったのではないかと思う。無論解除後のリュウセイとかよりは遥かに強いだろうがゼニス大戦でやられたんだろうな。 -- 名無しさん (2014-07-19 21:55:31)
  • 一切しゃべらずに世界滅ぼしてくとか怖すぎんだろ -- 名無しさん (2014-08-02 13:16:16)
  • この間150円で売ってたから買った。にしてもこの人サイキックがよっぽど嫌いなんですね。 -- 名無しさん (2015-01-03 22:30:56)
  • こいつの最盛期は今だよ!退化ビートではフィニッシャー筆頭、ギルとは格が違うな -- 名無しさん (2015-02-12 04:16:26)
  • こいつ、絵師が同じだからかサスペンスと少しが似ている気がする。もしやシャーロック=サスペンスなんじゃないだろうか。生き残りである鬼丸を執拗に攻撃したのも頷ける -- 名無しさん (2015-08-28 13:31:09)
  • ↑たしかに、サスペンスが従える光デモコマ軍の命名ルールが「推理小説(ミステリーだっけ)関係」だし、裏設定ではそうなのかもしれない -- 名無しさん (2015-08-28 20:46:45)
  • とは言ってもトライストーンがないしなぁ。 -- 名無しさん (2015-12-13 16:13:56)
  • 何か喋れや… -- 名無しさん (2016-06-02 11:46:04)
  • 無口で死なない…キリコかな? -- 名無しさん (2016-06-02 12:10:02)
  • リメイクおめ -- 名無しさん (2017-10-26 20:47:02)
  • 角度と仮面が割れているのもあるが、微笑んでいるように見えるから、感情のないアンノウンの中でかなり違ったリメイクになって帰ってきたな。 -- 名無しさん (2017-11-18 05:29:04)
  • これは僕の推理だが、ガイアール・オレドラゴンに勝った時、間違ってドラゴンサーガの次元の方に行ってしまい、何とか持ち前のパワーと、同じ超次元ゾーンからきているため、原理が同じドラグハートを自らの努力で克服したのが超絶の名に進化したコイツだと思う。(ドラゴン・サーガの世界にも平行世界のリュウセイ・カイザーがいるため最低限、別次元が絡んでいるのは確かである。) -- 名無しさん (2018-02-27 07:54:20)
  • そこまで無理して設定を考えんでもいいと思うがなぁ。メタ的に言ってしまえばシャーロックを今でも使えるように調整した結果だし、開発部も設定とか考えてないだろうし(他のリメイクカードも時系列が不明だから)。 -- 名無しさん (2018-02-27 08:47:25)
  • 超絶の方をちょこっと追加。メタゲームはちんぷんかんぷんなので後はよろしく…… -- 名無しさん (2018-11-06 20:42:26)
  • クロニクルで色々分かったので編集誰かお願いします。 -- 名無しさん (2020-08-22 09:42:59)

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