肉抜き(ミニ四駆)

ページ名:肉抜き_ミニ四駆_

登録日:2010/07/17 (土) 21:42:56
更新日:2023/11/21 Tue 11:00:14NEW!
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ミニ四駆 手術 改造 ミニ四ファイター ドリル 加工 やり過ぎには注意 軽量化 肉抜き



ミニ四駆の改造手段のひとつ。
シャーシやボディを道具で削り、中空構造化するというもの。


肉抜き方法は人によって様々だが、基本的にはピンバイスやニッパー等で穴を開け、開けた箇所をヤスリで磨く。
仕上げに開けた箇所にメッシュを着けると、虫防止にもなりオシャレになるのでオススメである。
なお、余談だが、それ用のメッシュはタミヤ公式でも販売されているが、
それが登場する以前、コロコロコミックの改造作例にて他のプラモデル用のメッシュを使用して行っていたが、子供達がそれを真似ようとみかんの網袋を代用して再現を試みたりして反響が大きかったため、公式のグレードアップパーツとして販売された経緯がある。



軽量化を目論み行われるこの改造だが、実際のところ軽くなるのは平均1g、耐久性を完全に無視した肉抜きでも精々5gくらいしか軽くならない。
対して空気抵抗は受け易くなるので、「肉抜き前の方が速かった気がする」なんて事態もしばしば。
ただし、それなら全く無意味か?というとそうでもない。
例えば足回りの軽量化は速さに直結するので、ホイール4輪全てに同じ肉抜き(タイヤとの接地面をピンバイスで数ヶ所穴開けする)をすれば、実質「四倍」の軽量化に繋がる、まさに実践向けである。
また、シャーシの電池ボックスを上手く肉抜きすれば重心が下がる「電池落とし」となり、これまた速くなる改造となる。



また、レース環境に応じて強化プレートを取り付ける、キット付属のシャーシ(あるいはボディ)を交換するレーサーにとっては習得すべき技能・改造スキルともいえる。
「好きなボディを乗せつつ色んなシャーシや強化プレートを付けて走りたい!!」という人はミニ四レーサーである以上必ず出てくるが、その際どうしてもボディとプレート、はたまたシャーシが干渉してしまう場合があるだろう。*1
そういうときにこの肉抜きの技術を応用してボディを加工してシャーシに対応させたり、FRP製の強化プレートが干渉しないようにボディないしプレートを加工をするレーサーもいる。
もし挑戦するなら覚えておいて損はないだろう。特にFRPが加工できるようになるといろいろ自作パーツが作れるようになり、色んなコースギミックに対応しやすくなる。


調子にのってやり過ぎると、コースアウトした時に粉砕する場合もあるので注意。肉抜きは計画的に行おう。
『爆走兄弟レッツ&ゴー!!(漫画)』でも豪がシャーシを削る描写があり軽量化を追求した結果、豪のビクトリーマグナムはブロッケンGに潰された。


改造が成功するかは本人に委ねられ、失敗するとリスクが大きい。苦手な人は出来ればやらない方が身のため。
メジャーな割には難易度の高い、初心者向きではない改造ゆえか、タミヤも「ファイターマグナムVFX」「サイクロンマグナム TRF」「ビートマグナム TRF」「マックスブレイカー TRF」と肉抜きのされたボディのキットを出している。



■主に使われる道具


  • ピンバイス

安上がりで扱い安いドリル型の道具。何ヵ所も開ける場合結構時間がかかる。


  • ニッパーorカッター

上記の代わりに使われる。穴を開ける目的で作られてないので扱いが難しい。


  • 高熱ピンバイス

熱で溶かして短時間で作業を済ませられる高価な電動ピンバイス。慣れないで作業すると火傷してしまうので取扱注意。


  • ヤスリ

仕上げに使う道具。穴を開けた箇所は非常に目立つので使った方が良い。紙やすりでもOK。
番手の荒いものから細かいものまでそろえておくと加工面で怪我をする危険も防ぎやすくなる。


  • ハンダごて

最強の宝具その1。無敵の溶接器。
なるべく低温で細いものを使おう。


  • リューター

最強の宝具その2
ドリルビットやダイヤモンドビットを付けて使う。
回転数が高すぎるとボディが熱で溶けるので要注意。
後は削りカスも結構飛び散るので、吸い込んでのどを痛めないようマスクは必ずしよう。
こちらはタミヤから子供が工作に最適な速度に調整されている工作キットがある。*2



  • 電動ドリル

ピンバイスやリューターがメジャーになる前に最強の宝具と呼ばれていたミニ四駆改造界・闇のロストロギア。
初代ミニ四ファイターの主武装。第一次ミニ四駆ブームの時代、親父のコレを持ち出して大目玉を食らったヤツも多かろう。親の小言と後述のリスクを回避できたヤツはヒーローになれた。
しかし操作をひとつ間違えると大怪我をし、万が一怪我を回避できたとしても走らせた途端に分解するやりすぎの悲劇に遭遇する確率も高い。
特にやりすぎの悲劇は初代ミニ四ファイターの持ちネタと化しており、悲劇の後にまっ白け〜の放心状態になるのが、お約束であった。現代のよい子はマネしちゃダメ、ゼッタイ。
こちらもタミヤから工作キットとして適度な速度で加工できるものが販売されている。正直リューターかドリルのどちらかさえあれば後は刃をそろえるだけですむが




追記、修正は、肉抜きをやり過ぎて分解させないようにお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

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*1 特にフルカウルミニ四駆のボディ愛好家やFM系シャーシ愛好家に顕著
*2 何気にミニ四駆のモーターやターミナルが共通部品だったりする

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