溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore(MtG)

ページ名:溶鉄の尾のマスティコア_Molten-Tail Masticore_MtG_

登録日:2010/10/13(水) 21:46:06
更新日:2023/11/20 Mon 11:54:31NEW!
所要時間:約 3 分で読めます



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mtg アーティファクト クリーチャー 神話レア 食いしん坊 黒歴史 ステマ 壊れてる←壊れてない ビートダウンの最終決戦兵器 溶鉄の尾のマスティコア いい晒し者 molten-tail masticore




「これって、壊れてる」



溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticoreはマジック・ザ・ギャザリングのミラディンの傷痕に収録されたアーティファクトクリーチャー。レアリティは神話レア。


参考画像(拾えず)




溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore
(4)
アーティファクト・クリーチャー:マスティコア(Masticore)
あなたのアップキープの開始時に、あなたがカードを1枚捨てない限り、溶鉄の尾のマスティコアを生け贄に捧げる。
(4),あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚追放する:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。溶鉄の尾のマスティコアはそれに4点のダメージを与える。
(2):溶鉄の尾のマスティコアを再生する。
4/4



剃刀尾のマスティコアに続く、最新型のマスティコア
かなり攻撃的なデザインに仕上がっている。



4マナ4/4とサイズこそ本家マスティコアと同じだが、ダメージを与える起動型能力が大幅に変更されている。


本家が2マナでクリーチャーにのみ1点ダメージを与えるのに対し、溶鉄の尾のマスティコアは4マナ払って墓地のクリーチャーカード1枚追放すると、クリーチャーかプレイヤーのいずれかに4点ダメージを与える。コストこそ増えたものの、プロテクションや防護円に強い無色の「電撃破」が何回も撃てるのは大きな進化だ。


下手なサイズのクリーチャーは軒並み除去でき、自身のサイズを超える大型クリーチャーでもブロックに合わせて4点叩き込めば8/8のクリーチャーでも破壊できる。勿論、破壊せずとも再生能力を活かしてブロッククリーチャーとして立ち回る事も可能だ。
もう一つこの能力が評価できる点はプレインズウォーカーにダメージを与えられる点である。精神を刻む者、ジェイスを始め、現環境に多大な影響を与えているプレインズウォーカー。それに対処できるのは大きい。特にパーマネントに触れづらい黒や緑には待ち望んだ能力を持っていると言えるだろう。



アップキープコストを利用して、クリーチャーカードを捨ててコストにする事も出来る、非常に優秀な能力と評価できるだろう。



クリーチャーカードが必要であるため、クリーチャーが少ないコントロールデッキに向かない所があるので本家のようにどのデッキにも入る訳ではないが、ウィニーのようなクリーチャーデッキのトドメの一枚としては最適だろう。
最後の一押しにもなるし全体除去で一掃された後、優秀なダメージ源となるのも心強い。「ゴブリンの砲撃」などで自軍のクリーチャーを火力に変えた後に能力を起動しても面白いかもしれない。とにかく可能性に溢れたクリーチャーである。



ただ、ヴィンテージやレガシー環境では本家マスティコア同様、起動コストがネックであり、かつ徹底したアーティファクト対策があるため活躍できるかは現在の所不明である。勿論、能力自体は強烈なので大暴れする可能性も否定できないが。
今後も注意深く動向を見守っていきたい。





追記・修正お願いします。



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……と言うのが、発売当時に書かれたこのカードの記事である。


が、実はこのカード、言うほど強くない。


まず、マスティコア登場当時に比べてクリーチャーが大幅に強化された現代において、4マナ4/4で焼くのに4マナと言うのは決して抜きん出た性能とは言い難い。4マナ使って出来る事が本体を焼くかクリーチャーを1体焼く事では、ビートダウンではどうにも悠長。ウィニーの物量にあっという間に押し潰されるか、コントロールに場を制圧されてしまう。
火力と言う点でも、ミラディンの十字軍&ファイレクシアの十字軍 (MtG)あたりに装備品でも付けてぶん殴って10点とか叩きだした方が良い。


また、本家マスティコアとくらべて環境に相性の良いカードが少ない。マスティコアの現役当時は、《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》やら《厳かなモノリス/Grim Monolith》などの壊れマナ加速、維持コストを帳消しにする《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》と言った、マスティコアと相性の良いカードが非常に多かった。
現在はそこまで強力なマナ加速はないし、スクイーもいない。それどころか、ビートダウンで手札アドバンテージをほいほい稼げるカードは早々存在しない。


一応、墓地にクリーチャーがたまりやすい上にマナと手札が余り易い出産の殻コントロール等にピン刺しされたりする事もないではなかったが、結局スタンダードでは環境でほとんど顔を見せる事無く消えていった。
スタンダードでこの有り様なのだから、モダンでの活躍など望むべくもない。レガシー等に至ってはそもそもパワー不足である。挙句、リミテッドでさえ扱い難い。



当時このカードが過剰に強さを持ち上げられたのは、過去のマスティコアの活躍や、一見して強そうな能力と言う理由もあるものの、カードの価格を上げたい一部の人間による過剰広告と言う面も大きいと言われている(要出典)。いわゆるステマである。この記事についても、環境に姿を現す前から強さを持ち上げるカード単独記事が存在したと言うのはいかにも不自然。


発売当初は4000円近い値段で取引される事もあったこのカードだが、発売後、強さの底が割れると急速に値段は低下。あっという間に半額以下となった。スタン落ちした現在では、200円程度がせいぜいと言う暴落ぶりである。


このカードは「強そうなカード」「人が強いと言っていたカード」はアテにならない、と言う教訓を私達に教えてくれる。他人の意見に惑わされず、発売前はプロキシ等をデッキに入れて回してみたり、発売後は大会やMOの成績を確認したりと、自分の目で強さを確かめる事こそ大事である。



最近はプレイヤーも増えたせいで、この手の「広告型記事」も周知されやすくなった。
しかしアニヲタwikiに限らず、「項目を作る際に特筆性を満たす必要がある」ようなwikiが増えたこと、
仮に書いたとしてもすぐに別の暇人プレイヤーが修整を加えること、
そもそも項目がいかにもエアプが騒いでいるだけという低質な記事になりやすいこと*1
そういった項目がないwikiサイトは項目自体が雑多すぎて信頼性が低く広告効果が期待できないことなどから、
こういった「過剰広告」狙いはほとんど力を持っていない。むしろ信者を囲った個人ブログでも作った方が効果があるくらいだ。


ただ、一方で「値段の吊り上げ」が増えてきた。
プレイヤーには「高いカードは強い」という先入観がある。そのため値段を最初からある程度吊り上げておき、
なぜこのカードが高いのかということをそれっぽく説明する。そうすればメッキがはがれるまでは高値を維持できる…というわけ。
遊戯王では《ラヴァルバル・チェイン》というカードの話が有名だが、MTGでもカラデシュのトップレア《反逆の先導者、チャンドラ》あたりは初動6000円以上というとんでもない値段だったりしたし。
その後の顛末は知っての通りだ。チャンドラは「確かに強いがそれほどの値段じゃないな」「他のカードも強いからカラデシュは剥き得だ」という感じで市場に増えていき、結果値下がりした。
もしかしたらこの記事の初版も、特筆性基準が緩かった時代にそういった読みを狙ったもの…なのかもしれない。


理屈と膏薬はどこにでもつく、という言葉がある。
値段が高くなることについて、プレイヤーは真っ先に「需要が高い、つまり強いからだ」と考えてしまう。
しかし実際には「需要が高くなるであろうカードの値段を上げて一儲けしよう」という意思が働いていることの方が圧倒的に多い。
カードの初動ならショップ側の、古いカードなら投資バイヤー側の意図が働いている*2


そして情報というものは非常に操作しやすい。特にwikiのような「知識人の衒学」になりやすいものは、その情報をうのみにしてしまう者が多い。
自分の目で情報を確かめろと言っても、その情報を確かめるための眼力がないから信じちゃうわけで。
ひとつ言えるのは、情報源にする場所を1つにするな、ということ。そうすれば騙されないで済むかもしれない。



ただ、多分この記事も素で書いちゃったんじゃないかなー…というのが、編集者(2020年11月15日)の意見。
ただでさえアニヲタwikiって「なんでこんなもんの単独項目が?」ってMTGのカードがやたら多いし、多分そういうのの一環として書いちゃったんじゃないだろうか。
いい晒し者になってしまうので、自信がないなら…やめようね!



追記・修正はこのカードがさっぱり強くないことを知っている人にお願いします。


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  • つまりはワンコインタルモの逆バージョンと。 -- 名無しさん (2014-09-02 15:16:45)
  • マス♂ティ○コア -- 名無しさん (2014-09-02 15:20:47)
  • 往年の強カードのリメイクって側面もあるからステマの一言で切り捨てるのはなんだかなと思う -- 名無しさん (2014-09-02 15:43:00)
  • 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2019-11-02 10:39:10)
  • チェイン(トップメタに何度も顔出した禁止カード)とチャンドラ(広く採用されたカード)と違って本当に弱小カードだったってことか -- 名無しさん (2020-11-16 00:15:33)
  • 今見たらマナコストいるし手札コスト払うほどでも全くないな、クリーチャーインフレに往年のカードもすっかり飲まれた感じ -- 名無しさん (2023-05-20 17:19:42)
  • いくらなんでも主観入りすぎでは…?いいのかこの項目 -- 名無しさん (2023-10-03 23:01:25)

#comment

*1 この項目だと「ゴブリンの砲撃」という、当時スタンダード環境に存在しなかったカードが引き合いに出されている点なんかが非常に怪しい
*2 再録禁止カードの値段が大変なことになっていることに関して「レガシー需要」「EDH需要」という理屈をつけることはたやすいが、バイヤー絡みの話題をするスレなどではその裏側の話を生々しく知ることができる。たとえば《水蓮の花びら》を値上げしようとして失敗したバイヤーの話とか

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