囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One(MtG)

ページ名:囁く者_シェオルドレッド_Sheoldred_ Whispering One_MtG_

登録日:2011/06/13 Mon 22:48:40
更新日:2023/11/20 Mon 10:57:12NEW!
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「消耗させればよい。奴らを飢えさせ、絶望を破滅へと成させよ」




《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》とは、トレーディングカードゲーム、Magic the Gatheringの登場人物。
2011年5月13日に発売されたエキスパンション“新たなるファイレクシア”にてカード化された。



概要

カーンによってもたらされた「ぎらつく油」によって生まれた、新生ファイレクシアを率いる五人の法務官の一人。


かつてドミナリアに現れた指揮官“サーボ・タヴォーク”を彷彿させる外見を持つ女性。
“ぎらつく油”がもっていたファイレクシアの根幹を多分に引き継いだ――「他者を隷属し、搾取し支配する」――思想を第一とする派閥である。
彼女の率いる派閥は、彼女を含めた「七人の鋼の族長/Seven Steel Thanes」と呼ばれる有力者たちと日夜権力闘争に明け暮れており、彼女の地位も辛うじて維持しているものにすぎない。
彼らの共通理念は「今いる偽りの“機械の父祖”を殺害し、真のファイレクシア人たる己が取って代わる」ことであり、この事から、機械の父祖を祭り上げ崇拝している白の派閥であるエリシュ・ノーンから危険視されている。
その中でもシェオルドレッドは「情報こそが最大の武器」と語り、諜報員や暗殺者を多数取り入れており、彼女を中心に物事を動かせるよう幾重にも策略を巡らせ他の有力者より有利に立ち回っていることから“囁く者”とも呼ばれている。


カード解説

囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred,Whispering One (5)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー―ファイレクシアン・法務官
沼渡り
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード一枚を対象とし、それを戦場に戻す。
各対戦相手のアップキープの開始時に、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
6/6


黒らしい生と死を操る能力を持つ。
……のだが、
ジェイスやら喉首狙いやらが溢れる環境下で、場に出たときすぐに能力が発動しない彼女の能力はいささか遅すぎた。
また、上記二つの能力にしても、リアニメイトは5マナのソーサリー“墓場からの復活”が、生け贄に関しては解決時1点ライフを失わせ、いつでも発動できる2マナのインスタント“ゲスの評決”を使った方が早いため、これらのために7マナのクリーチャーを採用するには荷が重すぎる。
サイズに関しても1マナ軽い“墓所のタイタン”がいる。……だが決して弱い能力ではない。


余談となるが
イラストが公開されてからウィザーズ社がお葬式状態の黒にてこ入れすると発言し、直後に“ファイレクシアの抹消者”を公開。
背景設定の濃さもあり世界レベルで期待が高まっていたのだが…


まぁ、上の通りである(後述の活躍もあり最近は見直されてるが)。




当時話題となった最大の理由はなぜか、沼渡りなことである。


なぜ、沼渡り


あのごつい化け物様がちゃぷちゃぷ沼を渡ってる様など誰も見たくない。
つうか設定どうした
そのあまりの悲惨さから「黒はサイクルにおけるネタ要因」「十年以上前のカードが紛れ込んだwww」「マジックに黒なんて元々なかった…」など阿鼻叫喚の渦に叩き込んだのであった。
その悲惨さからなのか、逆に人気が出たのか某大型掲示板では“甲鱗のワーム”“アメーバの変わり身”に次ぐ新ファイレクシアのアイドルとして祭り上げられ、敬意と畏怖をもって「シェオル様」「ドレッドたん」「沼渡りさん」と敬称されている。


また、一部のものが美しい上半身をシェオル様、下半身をドレッドたんと呼び、それぞれ別個体として扱っていた…






マジでそうなった
より強力なドレッド様(仮)もあるそうで場合によって換装するらしい。
どうしてこうなった




しかし、いざ新たなるファイレクシア環境が始まるとなんと、


法務官の中で使用率が最多


となった。
理由は、クリーチャーが死んで墓地に行くこと前提のデッキ、その名もズバリ「出産の殻」デッキにおける相性がグンバツだからである。


余談であるが、新ファイレクシアの5人の法務官はいずれもカードとして「自軍にメリットをもたらす能力」と「敵軍にデメリットを与える能力」を持っているのだが、
白のエリシュ・ノーン…自軍に+2/+2修正は白のお家芸だが敵軍に-2/-2修正は黒の役割である
青のジン=ギタクシアス…自分が7枚ドローは確かに青の能力、しかし相手のハンドを0にするというのは黒の得意分野
赤のウラブラスク…自軍への速攻付与は確かにいかにも赤らしい、しかし敵クリーチャーがタップインするのはどの色とは言い難いものの赤のやることではない
緑のヴォリンクレックス…自分のマナ加速は緑の十八番、しかし相手のマナを縛るのは青の得意とする所である


と、相手へのデメリット能力がその色の固有の役割と噛み合っていない。
その点シェオルドレッド様は

  • 自分の墓地からのリアニメイト
  • 相手への布告除去

といずれも黒らしい能力をお持ちであらせられる。
さすがは旧ファイレクシアの特性を最も色濃く受け継いだ色!
他の法務官どもとは格が違った!


…まぁ、四肢切断の例を見るまでもなく「本来の役割以外のこともできると強い」というのはマジックの鉄則なのだが…


派生カード

その後、新たな法務官サイクルの4番手として「団結のドミナリア」で再登場。これまでの3体がコソコソ隠密行動をとっていたのに対し、シェオルドレッドはドミナリア現地の旧ファイレクシア残党や信奉者と協力して多くの潜入工作員を送り込み、大規模攻勢を仕掛けて多大な戦果を挙げた。


黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse (2)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー―ファイレクシアン 法務官
接死
あなたがカード1枚を引くたび、あなたは2点のライフを得る。
対戦相手がカード1枚を引くたび、対戦相手は2点のライフを失う。
4/5


下半身をドラゴン・エンジンに換装した新シェオルドレッド。イラストでは大地を埋め尽くす大百足のような巨体であるが、マナコストもP/Tもダウンサイジングされている。


《地獄界の夢》を思わせる、ドローで誘発するライフ増減能力を持つ。
MTGにおいてライフアドバンテージは得てして軽視されがちな要素であるため、単独で盤面を支配するような能力を持っていた他の新法務官と比較されてスポイラー時点ではあまり良い評価はなされなかった。
だが、ライフとは勝利条件に直結する要素であり、ドローをしないということもまた不可能。速やかにシェオルドレッドを戦場から取り除かなければライフはどんどん削られるし、除去手段をもってくるためにドローすればますますドツボにはまってしまう。
ましてや団結のドミナリアはペインランドで自ずとライフを削る環境である。よく使われる赤の除去《電圧のうねり》に耐えられるタフネス5も除去耐性として機能している。


このように、シェオルドレッドは実戦で再びその強さを証明したのであった。歴史は繰り返す。
なお、《異端の法務官、ウラブラスク》は相手のドローステップを衝動的ドローに置換してしまうため、相性は極めて悪い。



シェオルドレッド/Sheoldred (3)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー − ファイレクシアン・法務官
威迫
シェオルドレッドが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ、クリーチャーやプレインズウォーカーのうちトークンでない1体を生け贄に捧げる。
(4)(黒):シェオルドレッドを追放する。その後、これをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。起動はソーサリーとしてのみ行い、対戦相手1人の墓地に8枚以上のカードがあるのでなければ起動できない。
4/5

真実の教典 / The True Scriptures〔黒〕
エンチャント — 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンター1個を加える。)
I ― 各対戦相手につきそれぞれ、クリーチャーやプレインズウォーカーでありそのプレイヤーがコントロールしている最大1体を対象とする。それを破壊する。
II ― 各対戦相手はそれぞれカード3枚を捨て、その後、カード3枚を切削する。
III ― すべての墓地にあるすべてのクリーチャー・カードをあなたのコントロール下で戦場に出す。真実の教典を追放する。その後、これを(第1面を表にして)戦場に戻す。


「機械兵団の進軍」では他の法務官と共に両面カードとして登場。
第1面では出た時の能力として生け贄による除去を行う。トークンが対象外な点は布告対策のトークンやトークンを生成するPWを相手取る際などに役立つため、基本的にはメリットと捉えていいだろう。
変身条件は相手の墓地に8枚以上カードがあること。自然に達成できる条件ではあるが、早期の変身を狙う場合は切削を絡めたい。


第2面に変身すると英雄譚となり、Ⅰ章で除去、Ⅱ章でハンデスと切削、Ⅲ章で《闇の領域の隆盛》と同等の派手なリアニメイトを行う。
ただしⅡ章はその時点で手札を使い切っていることが少なくなく、Ⅲ章も墓地を利用するため対策手段は多い。そのため変身自体には固執しすぎない方がいいだろう。



-Φ-ㅤ追記・修正は、生皮を剥がされ機械の体を手に入れて「完成」した方のみお願いします。ㅤ-Φ-


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  • 沼渡り七人の鋼の族長の設定に合ってると思うが・・・ -- 名無しさん (2014-03-21 13:29:01)
  • じゃあ逆に沼渡り以外の何だったら良かったんだろう。接死?絆魂? なんか畏怖ぐらいしかピンと来ないなぁ -- 名無しさん (2014-05-10 21:32:32)
  • 虐殺のワームと並べると結構楽しい
    問題はコストが重いことなんだがな -- 名無しさん (2014-05-10 22:55:02)
  • 今じゃ構築的にはエリシュ・ノーンの方が大御所になってるのがなんとも・・・ -- 名無しさん (2015-06-28 10:21:53)
  • 沼渡りmo -- 名無しさん (2015-09-29 13:54:53)
  • 沼渡りも他の族長より若干有利(同色の黒に有利)と考えればフレーバー的にもあながち外れではないね、情報戦が得意なんだからハンデスや占術のがそれっぽいけど -- 名無しさん (2015-09-29 14:00:27)
  • 黒の敵は黒。でも沼渡りはネタにしか見えない -- 名無しさん (2015-12-02 23:12:01)
  • タミヨウ「私ならこの記事の追記・修正ができるッ!」 -- 名無しさん (2022-07-18 00:24:03)
  • ↑の通り実際他の奴ら見てるとリメイクサイクルで化けそう。胴体を換装した完成したシェル様はよ -- 名無しさん (2022-07-19 21:21:31)
  • 4マナにシェイプアップ、相手がドローするたびに2点ルーズという破格の能力をひっさげあらゆる環境で大☆爆☆走。特にレガシーではダリチュあるから2t目着地できるしブレストをものすごいけん制できるしでめちゃくちゃかみ合ってる。 -- 名無しさん (2022-09-28 22:42:25)
  • 1万円越え… -- 名無しさん (2022-10-28 01:26:11)
  • 実は公式コラムによると「ボツ案では『エルドレインの王権』が初期案ではブロック構成で展開される予定であり、『アルジェナス崇王が突如行方知れずとなり、ケンリスの双子が父王を探すべく旅に出る』までは同じだったが、真犯人として後半ブロックでシェオルドレッドが新たなカードとして現れ新ファイレクシアの別次元侵攻の一番槍として姿を現わす予定だった」とのこと。そのボツ案も気になる…… -- 名無しさん (2022-12-16 20:01:53)
  • 雑に出したら当然雑に処理される、今の環境は除去が充実してるので強いことは強いけど過信できるほどのカードでもない -- 名無しさん (2022-12-30 10:48:10)
  • 確かに除去耐性は高いタフネスしかない。しかし沼2枚出た時点でシェオルドレッドが出てくる可能性を憂慮して除去や打ち消しを構え続けなくてはならない。 -- 名無しさん (2022-12-30 13:12:18)
  • ライフゲインもアグロに取ってゲロ吐くレベルしかも簡単に超えられないタフネス持ち -- 名無しさん (2023-01-07 19:42:11)
  • しかし沼渡りとネタにされつつ結局スタンダード使用率は法務官最多。再登場でも禁止すら願われるほど強くなるとは……。 -- 名無しさん (2023-06-01 00:07:34)

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