登録日:2010/09/20(月) 22:42:02
更新日:2023/11/10 Fri 13:37:49NEW!
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中国 古典 張飛 アッー! 落語 古典落語 小咄 笑府 楊貴妃 嫌な瘤取り爺さん 学様 骨釣り
学様とは『明朝末期』に編纂された『笑府』の中に収録されている小咄の一つである。
ちなみに『学様』とは「人まね」と言う意味であり、
「友人の成功談を聞いた男が真似をしてヒドい目に遭う」
と言う古来より続く、テンプレ的笑い話の一種である。
- 内容
昔在るところに一人の農民が居た。
彼は遠方の街での所用を済ませ家路を急いでいたが、馬嵬坡を半ば進んだ辺りで一つの髑髏を目にした。
長年風雨に晒されたであろう髑髏を哀れんだ彼はこれをねんごろに葬ると、また家路を一人急いだ。
その晩、農民の家のドアを「コンコン」と叩く音がした。
農民A「どなたですか?」
???「フェイです」
全く身に覚えがない…
訝しげに扉を開とそこには
なんと絶世の美女が
楊貴妃「私は楊貴妃(ヤングェイフェイ)。馬隗で兵士に殺され野晒しにされていた私を弔ってくれてありがとうございます。
御礼に一夜のお添寝を…」
一夜あけて
「昨晩こんな事が有ったよ」
と農民Aは友人の農民Bにニヤニヤしながら話した。
これを聞いた農民Bは「早速俺も…」と街道を駆け出し、しばらく進んだところで野晒しになっている一つの髑髏を見つける。
彼は早速髑髏に酒をジャブジャブかけながら
「どうぞ今晩化けて出て下さい!化けて出て下さい!」
と訳の分からない念仏を唱えつつ丁重に葬るや、すっ飛んで家に帰っていった。
その晩農民Bは
しながら待っていると、「ガンガン」とドアを叩く音が。
農民B「どなたですか?」
? ?「フェイです」
一人でキター!!
とか思いつつ、ドアを開けるとそこには
板の厚い、屈強ないい男が…
張飛「俺は張飛(チャオフェイ)。部下に殺され野晒しにされていたこの俺を弔ってくれてありがとう。
ま、昼間の御礼と言ってはなんだが…」
と言いつつ尻を突き出し一言。
「や ら な い か」
その後の二人の行方は誰も知らない……
この話は日本でも翻訳され、江戸落語の『野ざらし』および上方落語の『骨つり』の元ネタとして現在でも語り継がれている。
ちなみに上方落語の『骨釣り』はよりこちらの原話に近く、張飛の役は石川五衛ェ門になっている…。
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▷ コメント欄
- AAのチョイスに吹いた -- 名無しさん (2013-12-02 13:01:02)
- 恋姫夢想の張飛なら喜んで。 -- 名無しさん (2014-09-04 15:12:08)
- 酒好きな骨だったからまだよかった -- 名無しさん (2016-08-30 13:01:26)
- 張飛への風評被害が酷いw -- 名無しさん (2017-04-05 10:02:42)
- この当時からホモをネタにするという文化はあったのか・・・(困惑) -- 名無しさん (2017-04-05 14:03:51)
- 楊貴妃の「妃」も張飛の「飛」も日本語で「ヒ」と発音するから……日中ともに通じるんだよね、このネタ。 -- 名無しさん (2017-06-17 23:50:54)
- ヤングなェイフェイさん? -- 名無しさん (2018-12-14 17:09:33)
- 下心を抜きにすれば真似だろうがなんだろうが死者を供養するといういい事をしてるのに報われない… -- 名無しさん (2019-10-11 21:02:50)
- ↑張飛の方も善意100%の恩返しではある。方法がアレなだけで… -- 名無しさん (2020-07-04 08:09:40)
- 張飛は張飛で、あの世で楊貴妃に「弔って頂けたのでこんな恩返しを」と聞いて、「よおし、それなら俺も」と単純に思っちゃったのかも知れない……。 -- 名無しさん (2020-11-19 05:01:51)
- なんやかんや三国志演義の英雄に逢えたと思ったらそれほど悪い話では…いやなんでくそみそな方向にハッテンしたんだこの話 -- 名無しさん (2020-12-25 11:39:53)
- 原話と同じダジャレネタにすると、一人目の所に小野小町、二人目の所に小野篁が来て「オーノー!」でサゲる感じかな -- 名無しさん (2021-04-06 08:16:55)
- 一番の被害者はホモにされてしまってる張飛ではなかろうか -- 名無しさん (2021-09-10 18:55:02)
- 多分化けて出てお礼に来てくださいとか念仏唱えたからだよ -- 名無しさん (2022-01-10 16:06:37)
- 三國志14だとおまけ武将として楊貴妃が使えるんだけど、しれっと親愛武将が張飛になってる。 -- 名無しさん (2022-01-10 17:27:56)
- 『パリピ孔明』の小林オーナーみたいに、「大の三国志マニアが本物の三国時代の英傑に会う機会を得た」だけならまだそれだけで泣いて喜ぶ場面になりそうなのに……w -- 名無しさん (2022-08-12 12:49:00)
- 志村けんのバカ殿様にもこんな感じのエピソードがあった覚えが。側近が助けた蝶々の恩返しを受けたのを見て、バカ殿も同じことをしたが、その際に蜘蛛を踏んづけたのが祟って……という話 -- 名無しさん (2022-09-17 08:11:37)
- 三国時代当時は男色普通だったらしい -- 名無しさん (2022-11-22 14:49:01)
- ↑といっても笑い話のオチに使われているくらいだからごく一部の人の趣味でしょ -- 名無しさん (2023-02-25 15:12:08)
- 落語の骨釣りだと訪ねてきたのが石川五右衛門だったんで「あ〜俺ってカマに縁があるんだなあ…」とぼやくのがオチだった気がする(釜茹でとオカマをかけた洒落) -- 名無しさん (2023-05-29 20:25:34)
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