ドラグニティ-ファランクス(遊戯王)

ページ名:ドラグニティ-ファランクス_遊戯王_

登録日:2010/08/17(火) 22:28:43
更新日:2023/10/02 Mon 12:54:56NEW!
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ドラグニティ-ファランクス
チューナー・効果モンスター
星2/風属性/ドラゴン族/攻 500/守1100
(1):1ターンに1度、このカードが装備カード扱いとして
装備されている場合に発動できる。
装備されているこのカードを特殊召喚する。


DUEL TERMINAL -疾風のドラグニティ!!-で登場した風属性ドラゴン族の下級チューナー。


シンクロ召喚を得意とする「ドラグニティ」の1体であり、装備状態から特殊召喚してモンスターに戻ることができる「ユニオン」のような性質を持っている。



【概要】

ドラグニティモンスターは大抵召喚されると墓地にいるドラグニティと名の付く
星3以下のドラゴン族チューナーを装備カードとしてこのカードに装備できる。


その後、このカードの効果でこの自身を特殊召喚すれば、即シンクロ召喚が可能。


【ドラグニティ】では後述の《ドラグニティ-ドゥクス》とともにメインエンジンの役目を担っている。



例えば、星4の《ドラグニティ-ドゥクス》を召喚したとき、
墓地にファランクスが落ちていれば、装備して魔法・罠ゾーンから特殊召喚することですぐに星6の《ゴヨウ・ガーディアン》や、《氷結界の龍 ブリューナク》が出せる。


ドラグニティが登場したのは第6期だったので、エラッタ前の《氷結界の龍 ブリューナク》や《ゴヨウ・ガーディアン》が現役。レベル6シンクロができるだけでもそこそこ強力だった。


さらに、LE16で《ドラグニティナイト-ヴァジュランダ》が登場。《ドラグニティ-ドゥクス》+《ドラグニティ-ファランクス》でシンクロした後、さらに墓地の《ドラグニティ-ファランクス》を装備できるので、《ドラグニティ-ドゥクス》1枚でレベル8シンクロへアクセスできるようになった。
スターダスト・ドラゴン》《スクラップ・ドラゴン》《琰魔竜 レッド・デーモン》あたりは使いやすい。第9期からは非チューナーにシンクロモンスターを指定する《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》《ゴヨウ・キング》が登場したので、さらに価値が上がった。



第7期後半からはエクシーズ召喚を取り込み、《聖刻龍王-アトゥムス》《ドラグニティナイト-ガジャルグ》《BF-精鋭のゼピュロス》を使った必殺のソリティアを生み出した。これはストラクの「ドラグニティ・ドライブ」(後述)で登場した《ドラグニティアームズ-ミスティル》の恩恵が大きい。同時に《竜の渓谷》も登場し、【ドラグニティ】の安定性は大きく向上している。


第8期からは悪名高き征竜が登場。《嵐征竜-テンペスト》と《封印の黄金櫃》のコンボを搭載することでサーチカードが6枚積めるようになった。【ドラグニティ】は飛躍的にワンキル率が上昇し、征竜が禁止になるまで環境に影響を与えた。


なお、初心者は勘違いしやすいが、ファランクスの「1ターンに1度」は名称が指定されているわけではない。
つまり、一旦フィールドを離れることでこの制約はリセットされるので、シンクロに使った後に装備し直せば何度でも使用可能である。



……その性質故にドラグニティで絶賛過労死中。


デュエルが始まるや否や速攻で墓地に叩き込まれ、何度も何度も装備と特殊召喚を繰り返される。
《ドラグニティナイト-ヴァジュランダ》を噛ませるとさらに装備する回数が増えるので、彼の身を案じるなら速やかにワンキルでケリを付けよう。


【ドラグニティ】以外でも【サイバーダーク】で活躍できる。
既存のギミックに無理なくシンクロ召喚が取り入れられるのでサイバー・ダークは新たな進化をとげた。


サイバー・ダークは闇、ドラグニティは風属性なので、
サイバーダークと相性の良い効果を持つ《ドラグニティ-ブランディストック》などを入れれば、《ダーク・シムルグ》の召喚も容易に狙える。


しかし、手札にくるとニートなので《調和の宝札》や《竜の渓谷》などのコストに使ってどんどん墓地に落としていきたい。



【相性のいいカード】


ドラグニティ-ドゥクス
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1500/守1000
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のドラゴン族・レベル3以下の「ドラグニティ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、自分フィールドの「ドラグニティ」カードの数×200アップする。


召喚時に墓地の「ドラグニティ」を装備できる鳥獣族。
ドラゴンに鳥人がまたがることでシンクロモンスターになるというのがドラグニティのデザインコンセプトである。


《ドラグニティ-ファランクス》の効果を最も活かせるカードの1つ。
《ドラグニティナイト-ガジャルグ》を出してソリティアの起点になったり、《ドラグニティナイト-ヴァジュランダ》を経由して大型に繋げることができる。


フィールドのドラグニティの数だけ攻撃力が上がるので、装備状態だと1900になる。
あまり意識されない効果だが、相手のフィールドに特殊召喚を封じるモンスターが出ていたりする時にはこれが重要になってくる。



ドラグニティアームズ-ミスティル
効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻2100/守1500
(1):このカードは自分フィールドの表側表示の「ドラグニティ」モンスター1体を墓地へ送り、
手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地のドラゴン族の「ドラグニティ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。


「ドラグニティ・ドライブ」で登場したドラグニティ。
フィールドのドラグニティを墓地に送ることで特殊召喚し、さらに墓地のドラグニティを装備できる。


手札の《ドラグニティ-ファランクス》の処理に便利であり、《ドラグニティ-ドゥクス》が《エフェクト・ヴェーラー》で効果を止められた際もリカバリーができる。
レベル6なのでエクシーズにも便利な1枚。【ドラグニティ】で《聖刻龍王-アトゥムス》が出せるのもこのカードの存在が大きい。


《嵐征竜-テンペスト》の禁止後はサーチの手段を失っていたが、R版「ドラグニティ・ドライブ」では上級ドラグニティをサーチできる《ドラグニティ・グロー》が登場。リンクモンスターの《ロムルス》でサーチできるため、安定して使えるようになった。



ドラグニティ-レギオン
効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻1200/守 800
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のドラゴン族・レベル3以下の「ドラグニティ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):自分の魔法&罠ゾーンの表側表示の「ドラグニティ」カード1枚を墓地へ送り、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の表側表示モンスターを破壊する。


《ドラグニティ-ドゥクス》のように墓地のドラグニティを装備できる下級。
ただし、こちらはレベル3なので、強力なレベル6のシンクロに繋がらない。


シンクロできるモンスターの幅を広げるために採用するなど、目先を変えて使いたい。



ドラグニティナイト-ヴァジュランダ
シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻1900/守1200
ドラゴン族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、
自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族の
「ドラグニティ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):1ターンに1度、このカードに装備された
装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで倍になる。


S召喚時、墓地からドラグニティを装備できるシンクロ。
こいつで《ドラグニティ-ファランクス》を装備すれば《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》のシンクロも容易い。


また、装備カードを外すことで攻撃力を倍加させることもできる。
次のシンクロにはつながらなくなるが、耐性持ちの高打点も処理しやすいので覚えておきたい。



【待望の再録……?】

第7期にはドラグニティをテーマにしたストラクチャーデッキ「ドラグニティ・ドライブ」が発売された。
ターミナル出身で集めにくかったドラグニティがまとめて収録されているということで注目の的となった。


新規カードの《竜の渓谷》は待望のサーチ兼墓地肥やしであり、《ドラグニティ-ドゥクス》を手札、《ドラグニティ-ファランクス》を墓地に揃えるのに役立つ。


また、この中に入っているドラグニティ最上級モンスター《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》は墓地の《ドラグニティ-ファランクス》を装備できる新たなモンスター。
8+2=10でシンクロすることにより、普段は採用率の低い《トライデント・ドラギオン》は1ターンキルの主戦力として日の目を……有り難う573。


さらに手札にあれば《竜操術》で装備すればすぐ特殊召喚でき、デッキにあれば《竜の渓谷》や《未来融合-フューチャー・フュージョン》で墓地に送れば上記のコンボに繋げられる。


このラインナップから、【マシンナーズ】【帝王】と共に3つ買いで十分なデッキになってしまう優秀なストラクチャーとなる










……と思われた








レヴァンティン「残念だけど、このデッキ40枚組みなんだ」
ドゥクス「ハハハ、悪いなファランクス」


ファランクス「……」





ドラグニティ・ドライブ

には収録されず



573の策略かそれとも何か理由があるのかは不明だが、【ドラグニティ】で最も重要なカードと言っても過言ではないこのカードは再録されなかった。


一説ではストラクチャーにシンクロモンスターを収録しないというルールのためと言われている。
じゃあなんでシンクロがメインのドラグニティを題材にしたんだよ!!


しかし、以前のデッキではチューナーは収録されていた。さらにZEXALのストラクではEXデッキが追加されている。


どういうことなの……



影響はそれまでに留まらず、
「ドラグニティ・ドライブ」の存在の情報を聞いた時に、《ドラグニティ-ファランクス》を手放していた人が多かった
つまり、ストラクの発売で流通量が増えるどころか、収録されていないことで逆に需要が極端に増えてしまった。


ターミナルの性質上、枚数を集めづらいため価格は高騰。
当時はシングル価格が2000円はザラとまでいわれていた。



やっぱり初心者に優しくないKONMAIである。


しかし、12月7日にアメリカで発売されるHIDDEN_ARSENAL3に収録されるので入手しやすくなるかもしれない。


その後、ドラグニティは「征竜」の登場で再度注目されることになるのだが、第9期以降は相対的に弱体化し、《ドラグニティ-ファランクス》の価格は500円程度まで下がっている。




【その後】

時は流れて第10期には「LINK VRAINS PACK2」が発売。ドラグニティリンクモンスターである《ロムルス》の登場とともにノーマルで再録。


《ドラグニティ-ファランクス》=高いというイメージはこの辺りで完全に払拭された。


さらに「ドラグニティ・ドライブ」も遂にストラクチャーデッキRとしてリメイクされることが決定。


内容は前作から大幅に進歩しており、メインデッキには【ドラグニティ】に必要なカードがほぼ揃っている。EXデッキはなんとリンクモンスター含む7枚収録の大盤振る舞い。


そして前作では成しえなかった《ドラグニティ-ファランクス》の再録も遂に叶うことになった。
しかも再録カードでありながらレアリティはノーマルパラレルではなくまさかのスーパーレア。
公式側でも【ドラグニティ】のキーカードであることを認識していることが分かる。


このストラクは再録・新規ともに豪華であり、新たに【ドラグニティ】を組む人には十分に勧められる内容となっている。


《ドラグニティ-ファンランクス》だけでなく「ドラグニティ」というテーマ自体が10年越しに鬱憤を晴らすことができたといえるだろう。




追記・修正は《ドラグニティ-ファランクス》を墓地に送ってからよろしくお願いします。



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