登録日:2010/07/31(土) 02:04:08
更新日:2023/09/11 Mon 13:25:18NEW!
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ポケットモンスター ポケモン ポケモン街(町)項目 カントー地方 シオンタウン 町 紫 ゴースト 幽霊 私怨 カラカラ ガラガラ ホラー オカルト 霊感少女 フジ老人 紫苑 心霊スポット トラウマ 姓名判断師 茨城県 トラウマ ←bgmが タチサレ…ココカラタチサレ… ラッタ死亡説 ド・ソ・シ・ソ・ド・ソ・シ・ソ… カ…ナ…シッ!…バ…リッ! トワイライトタウン 死音 …ケケーッ! ポケモンタワー ラジオとう ラジオ局 あなたのみぎかたに
ここは シオンタウン
シオンは むらさき とうとい いろ
シオンタウンは、ポケットモンスターシリーズのうち、初代と金、銀、クリスタル、そしてそのリメイク版に登場するカントー地方の町の一つ。
名前の由来は「紫苑(しおん)色」で、イメージカラーは「紫」。
■概要
カントー地方の北東部に位置する町。ゲームではイワヤマトンネルを抜けた先にある。
因みにイワヤマトンネルを抜けてからシオンタウンに着くまでの道にもトレーナーが何人かおり、
イワヤマトンネルを抜けたことで気まで抜いてここで倒された、というプレイヤーも少なくない。
位置を現実の日本に置き換えると、海沿いの茨城県と千葉県の県境付近(茨城県寄り)となる。
周囲を山に囲まれた小さな町で、寂し気かつ荘厳な雰囲気が漂う。
『ピカブイ』では街中日陰になっており紫色のアスファルトやタイルで地面が覆われているため、初代以上に暗い雰囲気の町となっている。
町自体の規模は小さいが、高くそびえる「ポケモンタワー」が存在することで知られる。
この「ポケモンタワー」はポケモン達のお墓を集めた所謂『供養塔』、もしくは『集団墓地』であり、多くの人々が死んだポケモンの魂を弔う為に訪れている。
町の真ん中に位置する「フジろうじんのいえ」では、名前の通りフジ老人という人物がボランティアで親と死に別れた大量のポケモンを保護しており、
ここにいるカラカラは母親をロケット団に殺された可哀想なポケモンという話を聞く事が出来る。
ただし、最初はフジ老人は「ポケモンタワー」に向かっている為にここにはいない。
また初代(とそのリメイク)ではこの街にのみ「せいめいはんだんし」がおり、ここでポケモンのニックネームの変更が可能。
町全体に漂う陰鬱な要素からユーザーの間ではポケモン界屈指のホラースポットとして有名で、多くの子供達のトラウマとなった恐怖の町でもある。
後年に「もりのようかん」や「ストレンジャーハウス」といったトラウマスポットが登場した今もなおシリーズトップクラスのトラウマ要素として語り草になっている程。
まずBGMが超怖い。
ジワジワと精神を蝕むいかにも心霊チックな音楽で、街全体の暗い雰囲気と合わせて不安になってくる旋律は、どこか「とおりゃんせ」のような童謡を思わせる。
当然ながら、ゲームボーイなので音源自体は単なる電子音であり複雑なメロディというわけでもないのだが、むしろその無機質さが余計に恐怖を煽ってくるという作曲家の手腕が嫌になる程光る楽曲である。
このBGMを聞きたくないが為に即ポケモンセンターに駆け込んだり、音量を0にしたり、自転車に乗ったりしたプレイヤーが続出したとか。
さらにポケモンタワーのBGMは輪をかけて恐ろしい(こちらはお経らしく)が、室内扱いなので自転車に乗ることすら許されない。
他にも、ポケモンセンターの近くにいる女の子が、「背後に白い手が見える…」といった旨の発言をし、プレイヤーに精神攻撃を仕掛けてくる。
このシーンはアニメ「ポケットモンスター THE ORIGIN」でも再現され、謎の白い手もちゃんと出演している。
「せいめいはんだんし」も「生命判断士」ではないかと勘繰ってしまう人もいるほど。
■ポケモンタワー
シオンタウンを象徴する施設であり、本作最大のトラウマスポット。
内部は墓場らしく幽霊がさまよっており、ポケモンの代わりに幽霊とエンカウントすることもある。
この幽霊もまたトラウマ。
なんとこの幽霊にはどんなポケモンも(ゴーストタイプやあのミュウツーですら)怖がって一切の攻撃をする事が出来ず捕獲する事も出来ない。
また、直接攻撃はしてこないが、
「タチサレ…ココカラタチサレ…」
という台詞でプレイヤーの精神に攻撃してくるため、出会ったら逃げる以外の選択肢は無い。
逃げまくっても最奥部にいる特に恐ろしい幽霊は避ける事が出来ず、最上階に到達できない為にこのままではクリア出来ない。
小技ではあるが、戦闘中にポケモンのコマンドを選択し、『つよさをみる』を選択して戦闘画面に戻ると出会ったゆうれいの正体が分かる。
しかし正体が分かるだけであって、自分のポケモンは相変わらず怯えている為、どうにもならない。
幽霊に対抗する為には、タマムシシティにあるロケット団アジトのボスの部屋に向かい、「シルフスコープ」を入手しなければならない。
「シルフスコープ」を入手すれば、幽霊の正体がポケモンである事を見破り、普通に戦う事ができるようになる。
「シルフスコープ」さえ無ければ、ある意味彼らは最強のポケモンなのかもしれない。まあそれまでは通常の戦闘はしないが。
なお、幽霊の正体は多くがゴース、たまにカラカラで稀にゴーストが出てくることも。
ポケモンタワーにいるポケモントレーナー達もトラウマ。
一部の例外を除いて全員が「きとうし」(イタコ)なのだが、戦いを挑んでくる全員が幽霊に取り憑かれており、
「…ケケーッ!」
「イッ…ショ…ニ…… ノロ…ワレ!
「タマシイ…ヨコセ…」
「…チ…ニ…ウエッ!… テ…ルッ…!」
「ぞ…ゾゾ…ンビー!!」
等の狂った台詞でプレイヤーの心を折りにかかってくる。
因みに使ってくるポケモンは全部ゴースかゴースト。
こちらはなぜかシルフスコープがなくても自分のポケモンは怯えない為、普通に戦える。
5階には結界が張ってあり、そこに入れば回復することができる。
側に結界を張った張本人と思われるきとうしが一人いるが、彼女は結界の中にいるためか正気を保っており襲ってこないのでご安心を。
また悪霊が多くいるのは3階以降なのか、それより下にいるきとうしも取り憑かれていない。
きとうし達を浄化していくと、最上階への階段を塞ぐ、恐ろしい幽霊に遭遇する。
その正体は、カラカラの進化系であるガラガラであり、ロケット団に殺され、子供のカラカラと死に別れたお母さんの幽霊。
カラカラ、ガラガラの骨は高く売れる為に、ロケット団に狙われたのであった。
これは「人間のエゴによる動物の乱獲」という重いテーマを描いており、初代ポケモンの意外な深さを実感出来る。
因みにこのガラガラは捕獲出来ず、倒す事しか出来ない*1。
倒すとガラガラの幽霊は優しいカラカラのお母さんの魂に戻って成仏し、最上階に向かう事が出来るようになる。
最上階にはロケット団がたむろしており、その奥には、ロケット団の悪質な行為を止めさせようとしたフジ老人が捕まっている。
そう、このロケット団達がガラガラを殺した張本人である。
しかも彼らは全く悪びれないばかりか説得しに来たフジ老人に逆ギレまでかましている始末。
ガラガラの無念の為にも彼らを蹴散らし、フジ老人を助けてあげよう。
一見ボスっぽい立ち位置にも見えるが所詮はしたっぱ、あまり強くない。
フジ老人を助けると「ポケモンのふえ」という寝ているポケモンを起こす事の出来るアイテムを入手できる。
さらにもう一つのトラウマダンジョン・ヤマブキシティのシルフカンパニーが攻略可能になる。
これをこなさないことには道を塞ぐカビゴンの排除やヤマブキジムへの挑戦ができないため、ストーリーを進める上では必ずやっておかないといけないイベントの一つである。
FRLGでは、ポケモンのふえは雑誌の懸賞で当てた品であることが明かされている。
因みにポケモンタワーの2階ではライバルとの強制戦闘イベントが発生するが、この時から前まで使用していたラッタの姿が無くなっている。
戦闘前の意味ありげな台詞や戦う場所が墓場ということから、実はラッタは死亡したのではという噂が流れている。
公式のホラー特集でも言及し、「もしかすると大切なポケモンの弔いに来たのかも?」と、明言してはいないが匂わせはしている。
ちなみにLP・LEではライバルが赤緑のグリーンとは別人になっており*2、そもそもライバルはラッタを連れていないのでこの辺のイベントは発生しない。
■3年後のシオンタウン
初代の3年後が舞台となる『金・銀』(及びリメイク版の『HG・SS』)では、「ポケモンタワー」は「ラジオとう」に改築され、ポケモンのお墓は「たましいのいえ」(旧フジ老人の家)に移動されている。
ラジオ塔が出来たことによって町の雰囲気は明るくなり、BGMも穏やかな雰囲気にアレンジされている。
主人公が訪れた際、カントーラジオとうはジョウトのラジオとう事件の影響で警備が厳しくなっており、二階以降には上がれなくなっている*3。
また発電所事件を解決すると、ここの局長から「かくちょうカード」が貰え、
カビゴンを起こすことができる、ポケモンのふえが流れるチャンネルに変えることができるようになる。
なお、ギエピーのお年玉エピソードにも「ポケモンタワー」という地名が出てくるが、こちらはただの電波塔のような外観となっている。
ゲーム版を先取りしたような展開が多いことで知られる本作だが、これもその一つなのかもしれない*4。単に作者がシオンタウンの方をうっかり忘れていて東京タワーを捩った建造物として登場させたような気がしなくもないが気にしてはいけない
■余談
紫苑の花言葉は
- 君を忘れず
- ご機嫌よう
- 追憶
確かに死者を弔うイメージとしてはあってるかもしれない。
ポケモンの墓地があるダンジョンは後にRSEの「おくりびやま」、DPtの「ロストタワー」、BWの「タワーオブヘブン」へと受け継がれる。
→「ついき・しゅうせい」
しかし アニヲタ は おびえて いる !
ゆうれい「タチサレ…ココカラタチサレ…」
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*1 「ピッピにんぎょう」で逃げる裏技もあるが*2 グリーン本人は脇役で別に登場
*3 リメイク前では、よく見ると階段が地下に行く下り階段になっており、2階以降に登り階段は全く存在していない。また、塔の外見もジョウトラジオとうと違って一般的なビルの外見となっている。
*4 当時は金銀は未発売
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