エヴォル(遊戯王OCG)

ページ名:エヴォル_遊戯王OCG_

登録日:2011/10/17(月) 20:11:53
更新日:2023/08/21 Mon 13:50:58NEW!
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エヴォルとは、遊戯王OCGに存在する「エヴォルド」「エヴォルダー」「エヴォルカイザー」を包括した非公式の呼称である。
あくまで公式のカテゴリーとして存在するのは上記の3種類であるが、密接なシナジーを形成していることから名前の共通部分を抜き出してエヴォルと呼ばれる。


初登場はPHOTON SHOCKWAVE。ここで3種類のエヴォルカテゴリーがまとめて登場している。
しかし、枠の都合上仕方ないのかも知れないが、エヴォルダーは3種類、エヴォルカイザーに至っては1種類しか登場しなかった。
そのため、強力な効果を持つエヴォルカイザーを活かすデッキなのにエヴォルドもエヴォルダーも入らないと言う構築が一般化してしまっていた。



エヴォルの三種類は進化の系譜をイメージしており、尾の意匠にはDNAを想起させる二重螺旋模様が入っている。サポートカードも「進化への架け橋」「進化の奇跡」と言った言葉が使われている。
エヴォルはエヴォルド(爬虫類)からエヴォルダー(恐竜)を経由して、エヴォルカイザー(ドラゴン)へと至る形になっている。
爬虫類→恐竜と、現実から見ると逆進化の順序になっており、恐竜が更に進化を遂げた姿がドラゴン、進化の究極点と言う事だと思われる。


エヴォルドとエヴォルダーには、進化元と進化体が設定されているらしく、尻尾の模様が共通したモンスターが1体ずつ存在している。
この先もこの設定が通されるなら、エヴォルドとエヴォルダーの数は同数となる筈である。


また、種族は3種類に分かれているが全て炎属性である。


では、それぞれのカテゴリーの特色を実例と共に紹介して行こう。



エヴォルド

爬虫類族で統一されている。
全体的にステータスは低めで、特にアタッカーとしての運用は絶望的。
エヴォルダーの特殊召喚に関わる効果を持っているのが多い。


エヴォルド・ゲフィロス/Evoltile Gephyro

効果モンスター
星1/炎属性/爬虫類族/攻 200/守 400
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地に存在する「エヴォルダー」と名のついた
モンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。


戦闘破壊時にエヴォルダーを釣り上げる効果を持ったエヴォルド。
デッキから直接リクルートできる他のエヴォルドに比べると少々扱いにくい印象を受ける。


が、エヴォルドとエヴォルダーをデッキに共存させなければいけない関係上、
安定させるためのサポートカードも含めるとデッキスペースに余裕が生まれづらく、
ピン刺しになってしまうエヴォルダーも多い。そのため、そうしたエヴォルダーを再利用できる効果はいざという時に重宝する。無論序盤では腐りやすいため、採用段階からよく考える必要がある。




エヴォルド・プレウロス/Evoltile Pleuro

効果モンスター
星1/炎属性/爬虫類族/攻 200/守 200
このカードが自分フィールド上で破壊され墓地へ送られた場合、
手札から「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。


エヴォルダーの展開手段の一つであるエヴォルド。
上記のエヴォルド・ゲフィロスと違い、効果破壊にも対応しているのが大きな利点だが、
エヴォルダーを特殊召喚できるのが手札からのみというのが問題で、デッキや墓地から特殊召喚するのとは違い、アドバンテージが得られないのが辛い。


おまけにもっと辛い事実があり、同じく手札からエヴォルダーを展開するエヴォルドには下記にエヴォルド・オドケリスが存在し、あちらは自身を召喚するだけで手札から展開が可能であり、破壊という受動的な発動条件を持つこちらは少々見劣りしてしまっているのが現状である。一応、相手ターンに出す意義のあるエヴォルダーはいないこともないので、相手ターンに破壊をケアしつつ展開する手段としての採用は考えられる。




エヴォルド・オドケリス/Evoltile Odonto

効果モンスター
星2/炎属性/爬虫類族/攻 500/守1200
このカードが召喚に成功した時、
手札から「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。


上記でも少し紹介した、手札からエヴォルダーを展開できるエヴォルド。
先ほども述べた通り、手札からの特殊召喚は基本的にアドバンテージを稼げないのが辛いところ。
しかし、基本的に受動的な特殊召喚が多いエヴォルドの中で、このカードは召喚するだけで展開が可能というトップクラスの速効性を持っているため、自ターンに素早くエヴォルドを展開したいのであれば採用候補には充分考えられる。攻撃力もエヴォルドの例に漏れず低いため、奈落の落とし穴どころか落とし穴にすら引っかからない。代わりに特殊召喚したエヴォルダーが落ちる可能性がががが
同じく速効性のあるエヴォルダーの展開手段には後述するサポートカードの強制進化が存在するが、
これは枠を取り合うライバルという関係ではなく、むしろ併用することは非常に相性がいい。
結果的にエヴォルダーを2体展開しつつ、低攻撃力のオドリゲスが棒立ちになるという問題もクリアできる。



エヴォルド・ウェストロ/Evoltile Westlo

効果モンスター
星3/炎属性/爬虫類族/攻 700/守1900
リバース:自分のデッキから「エヴォルダー」と名のついた
モンスター1体を特殊召喚する。


デッキからエヴォルダーをリクルートする効果を持ったエヴォルド。
効果の発動に成功すれば、多様な選択肢から展開するエヴォルダーを選べるため、エヴォルドの中でも優等生と言える効果。リバースでの発動は受動的であるため相手の効果破壊などには対応できず、遅いというデメリットこそあるが、それを差し引いてもデッキからのリクルートは魅力的である。デッキからエヴォルダーをリクルートできるエヴォルドには他にも選択肢があるため、適時使い分けて行くことが重要となる。



エヴォルド・ナハシュ/Evoltile Najasho

効果モンスター
星2/炎属性/爬虫類族/攻 100/守2000
フィールド上のこのカードがリリースされた場合、
デッキから「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。


デッキからエヴォルダーをリクルートする効果を持ったエヴォルドその2。
こちらは効果の発動条件がリリースであるため、他のカードの併用が前提となる。
併用するカードによっては上記のウェストロよりも速効性が見込めるが、逆に言えば併用できるカードがなければ腐ってしまうということであり、少々扱いにくい。守備力は下級でありながら2000もあるため、壁としても機能する...が、現環境では2000でも安心できる数値とは言い難い。
そもそも上記のウェストロ君と守備力たった100しか違わないし
幸い、エヴォルのサポートカードにはリリースを含む効果も多いため、上手いこと利用していくべし。




エヴォルド・エルギネル/Evoltile Elginero

効果モンスター
星2/炎属性/爬虫類族/攻 0/守 0
フィールド上のこのカードがリリースされ墓地へ送られた時、
デッキからカードを1枚ドローする。
その後、手札の恐竜族モンスター1体をデッキに戻し、
デッキから「エヴォルド」と名のついた
モンスター1体を手札に加える事ができる。


ドロー補助と手札入れ替えの効果を持ったエヴォルド。
効果の発動条件は上記のナハシュと同じく自身のリリースである。
唯一、一切の特殊召喚効果を持ってない異質なエヴォルド。
ドローでリリースのコストを軽減し、さらに手札の質も良くする...という効果は悪くはないのだが、
手札を増やすよりもリリースのコストをナハシュに当てて、デッキから直接エヴォルダーをリクルートした方がよりこのデッキの動きに適っている。
手札で固まっているエヴォルダーをデッキに戻したいのなら、後述するサポートカードではエヴォルダー2体もデッキに戻してドローできる原初のスープや、汎用カードにまで目を広げるならカードトレーダーという選択肢もある。
こちらはドローではなく直接エヴォルドを持ってこれるため、手札のエヴォルドをより利用することを考えたデッキ構築なら採用できる。



エヴォルド・ラゴスクス/Evoltile Lagosucho

効果モンスター
星3/炎属性/爬虫類族/攻1200/守 500
このカードが召喚に成功した時、
デッキから「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。
また、このカードがリバースした時、
デッキから「エヴォルド」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。


エヴォルドの中で唯一、効果を二つ持っているモンスター。
その効果も異質であり、召喚時に墓地にエヴォルダーを落とし、
リバースしてリクルートするのはエヴォルダーではなくエヴォルドである。


墓地にエヴォルダーを落とすことによって得するカードはエヴォルド、エヴォルダー、サポート魔法、罠にそれぞれ存在するため、意外と使い道はある。
エヴォルドのリクルート効果も、相手に攻撃されてリバースされたのならゲフィロスやプレウロスを持ってきて更なる壁として攻撃を防ぐこともできる。
ただし、やはりリバースでエヴォルドを特殊召喚するよりもウェストロのリバースで直接エヴォルダー持ってきた方が良いという場合の方が多い。
少々器用貧乏感が漂うが、上手く使えるかはデュエリストの腕の見せ所と言える。



エヴォルド・カシネリア/Evoltile Casinerio

効果モンスター
星3/炎属性/爬虫類族/攻1600/守 400
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、
このカードをリリースして発動できる。
デッキから恐竜族・炎属性・レベル6以下の同名モンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、
エンドフェイズ時にゲームから除外される。


デッキからエヴォルダーをリクルートできる効果を持ったエヴォルドその3。
...なのだが、低攻撃力が特徴のエヴォルドの中で最高攻撃力の1600を持ち、
その攻撃力に見合うように、リクルートの発動条件は戦闘破壊。
しかもリクルートしてくるのは同名とはいえモンスターを2体同時に。
さらに特殊召喚するのはあくまで恐竜族・炎属性・レベル6以下のモンスターであるため、
エヴォルダーは全員リクルートできるものの、正確にはエヴォルダー専用のサポートカードではなく、恐竜族の汎用カードである。
...というエヴォルの中でも異質中の異質と言えるモンスターである。
何だかさっきから異質なのばっか紹介してる気が


いくらエヴォルドの中で最高攻撃力とはいえ、1600では発動できる場面が限られる。
が、発動さえできればこれ一枚でエクシーズ召喚の条件が整うため、非常に有能。
このデッキの最終目標であるエヴォルカイザーも攻撃力の点で不安が残るため、
カシネリアとの兼ね合いも考えて攻撃力補助系のカードを入れて置くことは一考に値する。


それに加え、前述した通りあくまでリクルートできるのは炎属性、恐竜族なので、エヴォルダー以外とも併用可能なのが大きな特徴。
炎属性、恐竜族のテーマといえば有名なジュラックが挙げられる。
チューナーモンスターのジュラック・モノロフなどをデッキに組み込んでおけば、シンクロ召喚まで戦術として組み込むことが可能になる。
脳筋な発動条件に反して、案外多芸なモンスターである。



エヴォルド・メガキレラ

効果モンスター
星1/炎属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの爬虫類族モンスター1体をリリースし、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキからレベル6以下の恐竜族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、
自分フィールドのX素材の無いドラゴン族Xモンスター1体を対象して発動できる。
自分の手札・墓地から爬虫類族・恐竜族のモンスターを2体まで選び、
対象のモンスターの下に重ねてX素材とする(同名カードは1枚まで)


実に5年ぶりとなる10期のエヴォル新規である。大半のデュエリストは久しぶりにエヴォルの存在を思い出した。
デッキからエヴォルダーをリクルートできる効果を持ったエヴォルドその4ではあるが、厳密にはエヴォルダーに限定されておらず、ジュラックや幻創のミセラサウルスもリクルートできる。
コストこそ多めにかかるが、エヴォルダーをリクルートできるエヴォルドの中では最も即効性が高い。主に自身をリリースすることになると思うが、他の爬虫類でも可能な分融通が利く。手札コストを適当なエヴォルダーに当てて、リクルート対象を下記のエヴォルダー・ウルカノドンにしてコストにしたエヴォルダーを釣り上げれば無駄がない。


後半の効果も有用であり、強力な効果を持つが素材を使い切りやすいエヴォルカイザーの再利用を狙えるのはこの上ない利点。こちらもエヴォルカイザーに限定されているわけではなく、ドラゴン族Xモンスターなら誰でも素材補充が可能。
オススメはダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで、自身の効果にターン1がないので相手モンスターの攻撃力を4分の1まで吸い尽くすことができる。ランク4なのでエヴォルでもX召喚を狙いやすいのもGOOD。



エヴォルド・フォリス

効果モンスター
星2/炎属性/爬虫類族/攻 900/守 300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「エヴォルド」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「強制進化」か「突然進化」1枚を自分フィールドにセットする。
(3):自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに自分フィールドの爬虫類族・恐竜族モンスター1体をリリースできる。


メガギレラから3年以上経った12期で登場した新規エヴォルド。
エヴォルドを手札・墓地から特殊召喚する効果と、デッキから強制進化か突然進化をセットする効果、自分のモンスターが破壊される時に爬虫類族か恐竜族を身代わりにリリース出来る効果を持つ。
特に「強制進化」をデッキから持って来れる点が非常にありがたく、サーチではなくセットであるため灰流うららに妨害されず、自身もしくは特殊召喚したエヴォルドをリリースしてすぐさまエヴォルダーに繋げられる。「突然進化」?罠だからすぐ使えないし、かと言って相手ターンに出して旨みのあるエヴォルダーなんていないし…
身代わり効果は自身をリリースしても良いため、このカードさえいれば機能するが貧弱なこのモンスターを残してまで欲しい効果でもないので優先度は低め。




エヴォルダー

恐竜族で統一されている。
下級モンスターと上級モンスターが属しており、
ステータスは多少マシになるが、攻撃力のインフレが続く遊戯王界では戦線維持は難しい。
いずれもエヴォルドの効果で特殊召喚することによって効果を発揮するが、逆に言えばエヴォルドの効果で特殊召喚しなければほぼ全員がただのバニラということである。
一部を除いてエヴォルドがいなければ事故要因。かといっていざ足りなくなると最終目標のエクシーズ召喚を狙えないという悩ましいテーマ群であり、
このカードの枚数調整がデュエリストの腕の見せ所の一つと言える。



エヴォルダー・ディプロドクス/Evolsaur Diplo

効果モンスター
星4/炎属性/恐竜族/攻1600/守 800
このカードが「エヴォルド」と名のついた
モンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。


固有効果は魔法・罠の除去。


特殊召喚時点で明確にアドバンテージを稼げるエヴォルダーであり、
かつ相手の盤面に触れるエヴォルダーといえばこのカードのみである。


レベルも4とスタンダードに扱いやすいため、
エヴォルダーを積むならとりあえずこれ、といった印象。まさしく優等生。
地味にサイクロンとは違い、自分のカードを破壊できないため
強制効果でありながら対象がなくて自分のカードを巻き込む恐れがないのも優秀。




エヴォルダー・ウルカノドン/Evolsaur Vulcano

効果モンスター
星4/炎属性/恐竜族/攻1200/守1000
このカードが「エヴォルド」と名のついた
モンスターの効果によって特殊召喚された時、
自分の墓地に存在する「エヴォルダー」と名のついた
モンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃宣言をする事ができない。


固有効果はエヴォルダーの吊り上げ。


特殊召喚時点で明確にアドバンテージを稼げるエヴォルダー、その2である。
こちらは墓地さえ肥えていれば速攻でエクシーズ召喚に繋げられるのが魅力的。
汎用墓地肥やしカードやエヴォルド・ラゴスクスの効果も上手く使いたいものである。
ステータスはエヴォルダーで見れば最低クラスではあるが、気にすることはないだろう。
ただし相手のターンに特殊召喚しても追撃されればエクシーズ召喚が狙えないため、
出来る限り自分のターンにエヴォルドの効果で特殊召喚する工夫が必要。



エヴォルダー・ケラト/Evolsaur Cerato

効果モンスター
星4/炎属性/恐竜族/攻1900/守1400
このカードが「エヴォルド」と名のついた
モンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、
このカードの攻撃力は200ポイントアップする。
その後、このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
自分のデッキから「エヴォルド」と名のついた
モンスター1体を手札に加える事ができる。


固有効果は攻撃力の上昇と、戦闘破壊に成功した時のサーチ。
二つともエヴォルドから特殊召喚したとき限定であり、それ以外の手段で出しても相変わらずバニラなことは注意。


戦闘破壊にさえ成功すれば次の展開の起点となるエヴォルドをサーチできるので、展開の準備を整えることができる。
だが最大の問題は、その攻撃力で戦闘破壊を条件としていること。
エヴォルドの効果で特殊召喚した場合の攻撃力は2100で、下級モンスターとしては誇らしい数値ではあるものの、
そもそもその攻撃力はエヴォルドの効果で特殊召喚すること前提であり、
エヴォルドの効果なら上級モンスターで攻撃力2200のエヴォルダー・ダルウィノスも出せるため、
下級モンスターとして誇られても困ってしまう。
無論、上級モンスター相手には歯が立たないため、自分が勝てる下級モンスターしか出てない状況を狙って特殊召喚するしかない。


強者の前ではデッキの中で隠れ、弱者の前に颯爽と現れ戦闘破壊を狙う。
ある意味野生の恐竜として正しいモンスターなのかもしれない。



エヴォルダー・ペルタ/Evolsaur Pelta

効果モンスター
星4/炎属性/恐竜族/攻1100/守2000
このカードが「エヴォルド」と名のついた
モンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、
このカードの守備力は500ポイントアップする。
その後、このカードが戦闘によって破壊された場合、
デッキから「エヴォルド」と名のついた
モンスター1体を手札に加える事ができる。


固有効果は守備力の上昇と、自身が戦闘破壊された時のエヴォルドサーチ効果。
ケラトの対となる効果を持っている。


上昇した守備力は2500と、平均的な上級モンスター相手にも耐えられる数値という点で見ればケラトより優秀。
ただしどっちにしろ戦闘破壊されてもできることはサーチのみ。このデッキの最終目標であるエクシーズ召喚の直接的なサポートができない効果である。


だが、相手ターンにエヴォルダーを特殊召喚しなければ行けないときのリクルート対象として、このカードは充分検討に値する。
相手に追撃のモンスターがいなければ、ウルカノドンで素材を揃えて次のターンのエクシーズ召喚を狙えるのだが、もし相手の場に大型モンスターが存在すれば?
ウルカノドンで素材を出しても攻撃して減らされてしまうし、ケラトを持ってきても歯が立たない。
ディプロドクスを守備で出しつつ、魔法罠を除去するという考えもあるが、相手に魔法罠がなかったら無駄である。
一方ペルタであれば戦闘破壊される必要こそあるものの、例え突破されても次にサーチするエヴォルドによって次のターンの反撃の準備を整えることができるのである。
適材適所で他のエヴォルダーとうまく使い分けていこう。



エヴォルダー・ダルウィノス/Evolsaur Darwino

効果モンスター
星5/炎属性/恐竜族/攻2200/守 700
このカードが「エヴォルド」と名のついた
モンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、
フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体を選択してレベルを2つまで上げる事ができる。


エヴォルダー上級モンスターその1。
固有効果はレベル上昇効果。


下級のエヴォルダーと違い、直接アドバンテージを稼げる効果ではないのだが、
レベル変更効果は、つまりエクシーズ召喚の選択肢を広げることに繋がるため、侮りがたい可能性を秘めている。
エクシーズモンスターであるエヴォルカイザーにはランク6が存在するため、自身のレベルを1上げれば直接素材にできる。
さらに、一応相手のモンスターも対象に取れるため、相手のシンクロ召喚、エクシーズ召喚の妨害も狙えなくはない。


ただしここで足を引っ張るのが、やはりエヴォルドの効果で出さないとバニラな点である。
前述のウルカノドンの効果で吊り上げてもレベルは変更できず、ただのレベル5であるため、ウルカノドンとのエクシーズ召喚が狙えず、邪魔にしかならない。
つまり、このカードの効果を活かそうと思うならば、エヴォルドの効果で特殊召喚しつつ、さらに他にモンスターを1体用意する必要があるということである。
展開力に乏しいエヴォルには厳しい話だが、汎用カードを駆使してなんとかしていく努力が必要である。



エヴォルダー・エリアス/Evolsaur Elias

効果モンスター
星6/炎属性/恐竜族/攻 100/守2400
このカードが「エヴォルド」と名のついたモンスターの
効果によって特殊召喚に成功した時、
手札から恐竜族・炎属性・レベル6以下のモンスター1体を特殊召喚できる。


エヴォルダー上級モンスターその2。
固有効果は手札からのエヴォルダー展開効果。


先ほどからしつこいくらい書いているが、エヴォルドの効果で出さないとエヴォルダーはバニラそのものである。
よってこの効果から出してもバニラのエヴォルダーしか出てこない。
それならば手札からエヴォルダーと出せるエヴォルドを使用した方がよっぽどマシである。


このカードを採用するならば、ステータスを考えたい。
守備力2400は上級モンスターとしては合格値ではあるものの、インフレの波には勝てない。
やはり注目すべきはそのレベルであり、自身の効果で同名モンスターを特殊召喚すればレベル6が2体、エヴォルカイザー・ソルデが来るぞ遊馬!状態にできる。
実は同名以外にも、レベル6のエヴォルダーがいることにはいるのだが……。




エヴォルダー・テリアス/Evolsaur Terias

効果モンスター
星6/炎属性/恐竜族/攻2400/守 600
このカードが「エヴォルド」と名のついたモンスターの
効果によって特殊召喚に成功した時、
このカードの攻撃力は500ポイントダウンする。


エヴォルダー上級モンスターその3。
固有効果は自分の攻撃力ダウン。まさかのデメリット効果である。


先ほどから口を酸っぱくしてエヴォルドの効果で出さないとエヴォルダーはバニラそのものであると言っていたのだが、こいつに関してはエヴォルドの効果で出すとバニラより弱くなる。


まず最初に言っておくとレベルを下げるマドルチェ姉妹よろしく特定ステータスによるサポートカードに対応するためでは?という説ではない。
そもそも「エヴォル」というカテゴリ内に攻撃力を参照するカードがない
エヴォル以外の汎用カードにしても普通「〇〇以下の」という形が大半だから「1900から2400になる」という形じゃないと意味がない。
かといってダムドよろしく帝サポートを棚ぼた的に受けようにも守備力600のこのカードは受けられない*1


だったらこれは遊戯王にもよくある高いステータスの代償にデメリット能力を持つモンスターなのでは?という説もありえない。
何せこのカードが登場する8年以上前から既に、恐竜族・レベル6・攻撃力2400で
かつ貫通効果というメリット能力を備えた暗黒ドリケラドプスというモンスターが存在していたのだから。
仮に登場当時の時点で攻撃力アップ効果だったとしても強いと言えるかというと、当時の時点で既に破壊カードは溢れかえり、マエストローク等の汎用除去も存在し、何よりカテゴリ全体の貧弱さを考えるとそれでも使い物になったかは怪しいところ。


ランク6のエクシーズ素材にするのが目的だから攻撃力なんて関係ない、と言われればそれまでだが、だからと言ってわざわざデメリットをつける理由にはならない。
カテゴリ設計通りの動きをしたら弱くなるとは一体どういうことなのだろうか?


恐らく、これは遊戯王史上永遠の謎の一つであろう。



エヴォルダー・リオス

効果モンスター
星4/炎属性/恐竜族/攻1600/守 400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「進化への懸け橋」か「進化の特異点」1枚を自分フィールドにセットする。
(2):このカードが召喚または炎属性モンスターの効果で特殊召喚されている場合、
自分メインフェイズに発動できる。
デッキから爬虫類族・恐竜族の炎属性モンスター1体を墓地へ送る。
その後、フィールドのモンスター2体の種族とレベルを墓地へ送ったモンスターと同じにできる。


実に10年以上経ってようやく出た新規エヴォルダー。
最大の特徴はエヴォルドの効果で呼び出さなくても発動する効果を持つ所。
しかも召喚・特殊召喚時の効果はエヴォルデッキの切り札たる「進化の特異点」をデッキから引っ張って来れる。同期のエヴォルド・フォリス同様、デッキから直接セットするため灰流うららによる妨害を受けないのもグッド。「進化への架け橋」?知ら管
更に通常召喚or炎属性モンスターの効果で特殊召喚されているならデッキから爬虫類族か恐竜族を落として場のモンスター2体にそのレベルをコピーさせる効果もある。
これによりエヴォルカイザーのエクシーズ召喚に繋げやすくなっただけでなく、これまで使い途のなかったダルウィノスを落とす事でランク5にも繋げられる様になったり、エヴォルドとエヴォルダーを墓地に揃えて「進化の特異点」の発動条件を満たせたり出来るため、割と冗談抜きでエヴォルデッキの要となるカード。


ただし、レベル変動効果はエヴォルドの効果ではなく“炎属性モンスターの効果で特殊召喚されている場合”となっているため、エヴォルド以外の炎属性モンスターの効果で呼び出しても使える反面、強制進化でリクルートした場合は使用不可になってしまうため注意が必要。




エヴォルカイザー

現在のところ4種類が存在するエヴォルデッキの切り札。
全てエクシーズモンスターであり、このモンスターで場を制圧していくのが
このデッキの最終目的であり、勝ち手段でもある。
ちなみにエクシーズモンスターとしては珍しく全てのモンスターの効果発動にターン1制限が無く、素材さえあれば同一ターン中に何度でも発動できる。



エヴォルカイザー・ラギア/Evolzar Laggia

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/ドラゴン族/攻2400/守2000
恐竜族レベル4モンスター×2
(1):このカードのX素材を2つ取り除き、以下の効果を発動できる。
●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを召喚・特殊召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。


強力なエクシーズモンスター。
エヴォルデッキにとっては不本意なことにおそらく最も有名なエヴォルモンスター。
詳細はリンク先で



エヴォルカイザー・ドルカ/Evolzar Dolkka

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/ドラゴン族/攻2300/守1700
恐竜族レベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。


海外版で先行登場したエヴォルカイザー。
痒い所に手が届くモンスター効果対策の効果を持つ。


上記のエヴォルカイザー・ラギアで防げない部分を綺麗にカバーしており、
この2体が並んだ時の制圧力は中々のもの。並べれられたらの話だがな!
ランク4であるため、出しやすいというのも大きな利点。


昨今の環境ではモンスター効果がどんどん強力になっていっているため
このカードの能力も相対的に需要が上がっている。
上述の通りターン1制限も無く、どこで発動した効果でも止める事ができるのも大きい。
再録の差もあり、今ではラギアよりもお値段が高い。


攻撃力には不安が残るため、いかにそこをカバーするかが肝となる。



エヴォルカイザー・ソルデ/Evolzar Solda

エクシーズ・効果モンスター
ランク6/炎属性/ドラゴン族/攻2600/守1000
恐竜族レベル6モンスター×2
エクシーズ素材を持っているこのカードはカードの効果では破壊されない。
相手がモンスターの特殊召喚に成功した時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
そのモンスターを破壊する。



固有効果は特殊召喚に反応した除去効果と、効果破壊耐性。
全てのエヴォルで最大の攻撃力を誇り、ラギアをエースとするならばこちらは切り札と言えるポジションかもしれない。


とはいえランク6はエヴォルデッキと雖も少々出しづらく、エヴォルダー・エリアスや後述するサポート魔法・罠を駆使することが重要となる。
似たような効果にはランク4汎用のインヴェルズ・ローチが存在するが、こちらはレベル制限がないためエクシーズモンスターやリンクモンスターの特殊召喚も無効にできる点、効果破壊耐性、攻撃力の点で充分差別化は可能である。
後述のラビットやジュラックでは効率良くレベル6を展開できないので、純正エヴォルを構築するなら差別化は重要となる。


ラギアとは異なり召喚自体を無効にするわけでは無いので破壊耐性持ちは召喚を許してしまう上、召喚時誘発効果の発動も止める事ができないのがネック。



エヴォルカイザー・ラーズ

エクシーズ・効果モンスター
ランク6/炎属性/ドラゴン族/攻2500/守1500
レベル6モンスター×2
(1):相手はX素材を持っているこのカードをモンスターの効果の対象にできない。
(2):相手がカードの効果を発動した時、このカードのX素材を2つ取り除き、
相手フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる
(このカードが爬虫類族・恐竜族モンスターのみをX素材としている場合、取り除くX素材の数を1つにできる)。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。



11年以上の時を経てようやく現れた4枚目のエヴォルカイザー。
固有効果はカードの効果が発動した時に相手の表側のカードを無効化する効果と、対象耐性。
更に爬虫類族・恐竜族のみをエクシーズ素材にしている場合は無効化効果で消費するエクシーズ素材が1つに軽減される。


フィールド限定とは言えカードの種類を問わず無効に出来る上、自身が出た後に相手が出すカードにしか対応出来なかったこれまでのエヴォルカイザーと違い、自身が出る前から存在していたカードの効果も無効に出来るのが特徴。


地味に素材指定から恐竜族縛りが消えているため汎用ランク6としても使えるが、爬虫類族・恐竜族だけでエクシーズ召喚すれば対象耐性を維持したまま無効化効果が使えるため、カウンターで妨害されずに安定して制圧が可能なのがエヴォルデッキでの強み。


ただし、手札や墓地などのフィールド外で発動する効果に対しては無力な上、相手の召喚・特殊召喚に対する備えはないため油断は禁物。


☆サポートカード

モンスターの性能が追いついているかどうかは置いといてテーマのサポートカードとしては破格クラスの魔法・罠を何枚かもらっている。
これらのカードを充分に駆使して進化を目指していくのが大事である。


強制進化/Evo-Force 
通常魔法
自分フィールド上の「エヴォルド」と名のついた
モンスター1体をリリースして発動する。
デッキから「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、
「エヴォルド」と名のついたモンスターの効果で特殊召喚した扱いとなる。


エヴォルダーの弱点である、「エヴォルド」の効果で特殊召喚しなければバニラ同然という点をサポートするカードである。
エヴォルドは大抵エヴォルダーを特殊召喚する効果こそ持っているが、オドケリスやプレウロスなど腐りやすいエヴォルドもいるため、それらのフォローに回れるのはありがたい。
基本的にアド損だが、特殊召喚先のエヴォルダーによっては損を回復し、リリースコストにナハシュやエルギネルもあてればアドの回復をも狙える。


三積みしても腐ることは少ないが、後述する爬虫類サポートカードなどとはコストの取り合いになる可能性がある。



多様進化/Evo-Diversity 
通常魔法
デッキから「エヴォルド」または
「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
「多様進化」は1ターンに1枚しか発動できない。


ターン1制限こそあれど、テーマモンスター全てをサーチできるカードなど、
遊戯王テーマ全体を見ても希少であり最近のテーマを見るとそうでもない、破格である。
三積みしない理由がない。



進化の奇跡/Evo-Miracle 
速攻魔法
「エヴォルド」と名のついたモンスターの効果によって
特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動する。
このターン、選択したモンスターは戦闘及びカードの効果では破壊されない。


ありきたりのような防御札でありながら、以外にも汎用系のカードにこのカードの完全上位互換と言えるカードは存在しない。
ただ、エヴォルドから特殊召喚されたエヴォルダーにしか発動できないという点が使いづらく、一番破壊から守りたいエヴォルカイザーを守れないのが辛すぎる。
採用するかはよく考える必要がある。



原初のスープ/Primordial Soup 
永続魔法
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
手札の「エヴォルダー」と名のついたモンスターを
2体までデッキに戻してシャッフルし、
戻した数だけデッキからカードをドローする。
「原初のスープ」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。


類似する手札交換永続魔法には、デッキに戻すカードを選ばないカードトレーダーが存在するが、
あちらは発動が次のスタンバイと遅く、発動コストとして手札を戻すためチェーンして破壊されると手札が帰ってこない。
対するこちらはメインフェイズに発動できる効果なので速効性があり、コストで戻すわけではないので破壊されても手札は減らず、それに加えて二枚もエヴォルダーを戻せる。


ただし、エヴォルダーはエヴォルドによっては手札にいた方がいい場合もある点は注意。
またこのカードはアドバンテージを稼げているわけではないので、採用するかどうかをよく吟味しよう。



進化の宿命/Evo-Karma 
永続魔法
自分の「エヴォルド」と名のついたモンスターの効果によって、
モンスターの特殊召喚に成功した時、
相手は魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。


進化の奇跡と同じく、実質エヴォルダーのサポートカード。
エヴォルらしいといえばらしいのだが、相も変わらず一番守りたいエヴォルカイザーを守れない。
さらにいうと、どちらかといえば相手はエヴォルダーよりもエヴォルカイザーの時に召喚反応系カウンター罠を使う確率が高く、このカードが張っていようがいまいが、おそらくエヴォルダーの召喚は無効にはされないと思われる。
よって、採用は少々厳しいと言えるだろう。




進化の代償/Evo-Price 
永続魔法
「エヴォルド」と名のついたモンスターの効果によって
モンスターが特殊召喚された場合、
フィールド上のカード1枚を選択して破壊できる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。


代償という名前の割には、その効果は相手のカードの除去。
ターン1指定、ゲフィロスの効果などのダメージステップには発動不可、防がれやすい対象を取る破壊効果、という欠点こそあるものの、
相手の盤面に触れる破壊効果は強力であり、エヴォルを組むを大きな利点の一つと言っても過言ではない。
また昔のカードらしく名称指定のターン1がついている訳ではないので複数枚発動していればその数だけカードを破壊できる。
安定してエヴォルドの効果による特殊召喚を見込めるのならば、複数枚積む事も考慮に入れていいかもしれない。




進化の特異点/Evo-Singularity 
通常罠
自分の墓地から、「エヴォルド」と名のついたモンスター1体と
「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
エクストラデッキから「エヴォルカイザー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚し、
選択したモンスターをその下に重ねてエクシーズ素材とする。



某兎デッキに十八番を奪われ一年半後、
ついにエヴォルデッキ最大のパワーを持つカードが登場した。これを一年半早く出してくれ


その効果は、墓地のモンスターを素材にしてエクシーズ召喚...みたいなことをする効果。
厳密にはただの特殊召喚なのでエクシーズ召喚ではないが、きっちり素材は補給されるし、蘇生制限が満たされない点を除けばほとんどエクシーズ召喚同然である。



墓地のモンスターを素材にしたエクシーズ召喚はすでに高等紋章術などが存在するが、
何と言ってもこのカード1番の特徴が、素材がエヴォルドとエヴォルダーでさえあれば
レベルを一切無視してエクストラデッキから特殊召喚というエクシーズ召喚を真正面から否定するレベルのトンデモ効果であるということだろう。


これさえ使えばエヴォルでは出しにくかったエヴォルカイザー・ソルデもちょちょいのちょい。
相手が無効効果を潜り抜けつつやっとラギアを倒しても、罠カード一枚でまたラギアが素材を持ちながら出てきたら溜まったものではないだろう。


せっかく楽にエクストラデッキから特殊召喚できるカードなので、多少無理をしてもリンクモンスターを活用して複数のエクシーズモンスターを並べたい。




進化の分岐点/Evo-Branch 
通常罠
自分フィールド上の爬虫類族モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを破壊し、
デッキから「エヴォルド」と名のついたモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。


爬虫類族を破壊してデッキから「エヴォルド」をセットする通常罠。
破壊に反応するエヴォルドにはプレウロスが存在するが、逆にいえばプレウロスだけであり、他のエヴォルドは特に破壊と相性が良くない。


そのため基本的には要らないエヴォルドを破壊しつつ、リバース効果持ちのウェストロやラゴスクスなどを呼び出すのが基本だが、サクリファイス・エスケープでもしない限り基本的にアド損なのは頭にいれておこう。



進化への懸け橋/Evolutionary Bridge 
通常罠
自分フィールド上に存在するモンスターが
攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する「エヴォルド」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚し、
そのモンスターに攻撃対象を移し替えてダメージ計算を行う。


墓地の「エヴォルド」を蘇生して、他のモンスターへの攻撃を代わりに受けさせる通常罠。
エヴォルドを名指ししているカードだが、守るモンスター自体に指定は無い。
そのため散々守りたいと言っていた攻撃力に不安が残るエヴォルカイザーを守れる貴重なカードであり、攻撃を移し替えるエヴォルドを工夫すれば逆にアドバンテージを得られる可能性がある。
もっとも、他にいい汎用攻撃反応系罠がたくさん存在するのもまた、事実である。



突然進化/Evo-Instant 
通常罠
自分フィールド上の爬虫類族モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキから「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。


爬虫類族をリリースして「エヴォルダー」をリクルートする通常罠。
英語名の通りあくまでInstantな進化であるためか、このカードの効果で特殊召喚したエヴォルダーはただのバニラである。


自分のターンに使う分には強制進化の方がよっぽどいいので、どうにか相手ターンにも発動できる罠カードである点に、価値を見出したい。


強制退化/Degen-Force 
通常罠
自分フィールド上のレベル4以上の恐竜族モンスター1体をリリースして発動する。
自分の手札・墓地からレベル3以下の爬虫類族モンスター2体を特殊召喚する。



恐竜を2体の爬虫類に退化させる通常罠。
名指しされてないものの、種族・レベルの指定やイラストからほぼエヴォルを想定して作られたカードと見てよいだろう。
エヴォルの効果で特殊召喚できず、バニラになってしまったエヴォルダーを退化させ、エヴォルからまた正当な進化を狙う目的で使えるだろう。
レベル1~3のモンスターを展開できるため、ランク1~3のエクシーズモンスターを採用するならばチャンスを見込める。



以下、相性の良いカード


詳しくは当該項目を参照。
純粋なエヴォルには該当モンスターはいないが、
セイバーザウルスなどを投入して並べると速攻でラギアに繋げられる。
「エヴォルダー要らね」と言わしめた主犯。


対策が難しいモンスター効果を無効にしてくれる。
微量ながら打点も増強してくれるので、カウンターとしても使える。ラギアに使うと優秀な効果を使えなくなってしまうので注意。


  • バーニングブラッド

エヴォルは全体的に打点の低さが不安なので、それを補ってくれる。
炎属性はマイナー気味な属性なので、相手を助ける心配も少ない。
守備力の高いエヴォルもそこそこいるので、それらを弱体化してしまうことはよく覚えておこう。



DT出身の恐竜カテゴリー。
炎属性であり属性サポートを共有できる。
ただし、エヴォルは基本的に身内しかサポートしないため、採用する場合は汎用性のあるモンスターを選ぶか、きちんと住み分ける前提でジュラックテーマを複数枚採用するかを吟味する必要がある。


汎用性を選ぶなら、カシネリアで出せるチューナーのジュラック・アウロ。
住み分けるなら同じジュラックのリクルートから恐竜族のエクシーズ素材を調達できるジュラック・グアイバなど。



  • 除去カード全般

エヴォルカイザーは優秀な制圧効果を持つが、「先出しされたモンスター」の処理は困難である。テーマ内では除去カードは進化の代償のみなので、他に汎用カードを入れるとより安定する。爬虫類族を採用する関係上、「毒蛇の供物」は特に相性がいい。



  • 打点補助

エヴォルカイザーを含めても最高打点が2600なのは不安である。
せめて青眼の白龍が出たから積んだ、なんてことにならないようにしたい。
他のシンクロモンスターやエクシーズモンスターでそれを補うという手もあるが、
メインデッキから対策するのであれば月鏡の盾がオススメ。
少なくとも絶対に戦闘で負けなくなる上に、破壊されてもライフを払って使いまわすことができる。
その際ドローロックされてしまうが、エヴォルドの展開手段を駆使してそれを上手く補っていくべし。






追記・修正は進化してからお願いします。


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  • 多様進化の効果はエヴォルドとエヴォルダーを1枚ずつサーチではなくエヴォルドかエヴォルダーを1枚サーチだったはずですが...... -- 名無しさん (2016-09-20 14:47:17)
  • 兎のおかげでほぼ無価値なカテゴリ。ラギア以外は見向きもされない -- 名無しさん (2016-09-20 15:34:11)
  • ドルカも最近はかなり注目されてるな! 哀しい -- 名無しさん (2017-05-17 00:39:14)
  • 間違っている部分や説明不足なところがあったので、大幅に加筆・修正しました。 -- 名無しさん (2018-04-08 01:18:51)
  • ↑×3よりにもよって同じパックで兎が出たのが辛過ぎた -- 名無しさん (2018-04-12 08:30:40)
  • リンクスだとエクシーズがないのでエヴォルダー止まり(笑) -- 名無しさん (2019-07-09 23:31:08)
  • まさか今の時代に新規が来るとは…… -- 名無しさん (2023-03-10 13:24:51)
  • パッと見だとフォリス→リオス→ラーズと繋げて相手ターンに特異点でエヴォルカイザー追加のデザイナーズコンボかな?と思ったらリオスのレベル調整効果の条件が“エヴォルドモンスターの効果”指定じゃなくて“炎属性モンスターの効果”で指定されてるから強制進化で出しても意味ないのか…ここわざわざ変えなくても良かったんじゃ…? -- 名無しさん (2023-03-10 20:10:59)

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*1 帝のステータス指定のサポートは攻撃力2400、守備力1000が必要

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