登録日: 2010/01/17(日) 23:41:08
更新日:2023/08/18 Fri 18:47:28NEW!
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マクロス マクロスプラス 主人公 チート ゼントラーディ ハーフ パイロット 伝説の5秒 大塚明夫 石塚運昇 yf-21 ガルド 天才技術者 ゼネラル・ギャラクシー ガルド・ワークス メリケンに大人気 永遠に宇宙を飛び続ける漢 あと一歩… 亡霊は地に墜ち、人は飛び続ける
どんな時でもミュンを守る
それが俺達の誓いだろう、イサム!
ガルド・ゴア・ボーマンは、『マクロスプラス』の登場人物。
本作の主人公の一人。
●目次
プロフィール
名前:ガルド・ゴア・ボーマン(Guld Goa Bowman)
性別:男性(ゼントラーディ・地球人のハーフ、惑星エデン出身)
年齢:25歳
所属勢力:ゼネラル・ギャラクシー
所属部隊:YF-21テストチーム
CV:石塚運昇、大塚明夫(歌マクロスでの代役)
概要
可変戦闘機二大製造メーカーの一角、ゼネラル・ギャラクシー社の技術者。
技術者でありながら卓越した操縦技術の持ち主でもあり、惑星エデンのニューエドワーズ基地で行われた「スーパーノヴァ計画」では最新技術の結晶YF-21の開発主任とテストパイロットを務めた。
ゼントラーディの父と地球人の母を持つハーフで、父から明晰な頭脳と強靭な肉体を受け継いでいる。
冷静沈着かつ思慮深い性格だが、戦闘種族としての一面も強く受け継いでしまい、度々破壊衝動に悩まされ薬で何とか発作を抑えていた。
幼少の頃から学生時代にかけて惑星エデンで幼馴染のイサム・アルヴァ・ダイソン、ミュン・ファン・ローンと共に育った。
ダルメシアン・ハイスクール在学時のある事件をきっかけにイサムと決裂し、ミュンとも疎遠になる。
スーパーノヴァ計画にイサムが競合相手であるYF-19のテストパイロットとして赴任したことで思わぬ再会を果たす。
加えてミュンもシャロン・アップルのマネージャーとしてコンサートのためエデンへ帰郷。
因縁とミュンを巡り、トライアルと恋愛の双方でいがみ合いながらイサムと競うようになる。
パイロットとして
本職のパイロットでは無いが、マクロスシリーズ屈指の実力者であるイサムと互角にドッグファイトを演じられる操縦技術の持ち主。
トライアルでは、大量のドローンから発射された新型ハイ・マニューバ・ミサイルを縫うように避ける凄まじい機動を見せている。
この時ミサイルは近接信管設定になっていたが、相対速度が速すぎて作動しなかった。現実の近接信管なら作動するとか言ってはいけない。
劇中では自身が開発した脳波コントロールによる操縦システム「BDIシステム」を利用しているため、コックピット内で常に座禅*1を組んでいる。
このため通常の操縦システムでの技量自体は不明だが、それを使いこなすだけの強靭な精神力、およびパイロットとしての能力・知識が一流であることは間違いない。
史上初めて完全自律型の無人戦闘機ゴーストを撃墜した人物でもある。
ゴーストはパイロットという生命を排除しているため、有人機とは比べものにならない程の性能を持ち、特にガルドが撃墜したゴーストX-9は生物の自我・無意識を完全にエミュレートするAIを搭載した化物だった。
そんな化物相手にほぼ丸腰の状態で追い縋り撃墜したという事実は、ガルドの操縦技術の高さとYF-21の性能の高さを証明するものである。
余談だが、実はイサムとの喧嘩でミサイルを使い果たしていなければ、もっと楽に撃墜できていたとされる。
ちなみにこれはイサムも同様のことが言える。
ガルドがゴーストX-9を撃墜してから約20年後、慣性蓄積コンバーター(ISC)を搭載することでAVFをも上回る機動力を得たYF-24系列が登場。
イサムやジーナス夫妻といったスーパーエース達がこれらを駆ることでようやく完全自律型ゴーストを瞬殺するに至った。
劇中での活躍
YF-21の開発主任兼テストパイロットとしてスーパーノヴァ計画に臨んでいたところ、赴任してきたイサムと再会。
程なくしてミュンとも再会し、過去の因縁からイサムを憎悪しながら仕事・恋愛の双方で競い合う。
トライアルでは瞬間的な殺意を抱いたことでBDIの特性によりイサムを殺しかける等の問題を起こし、計画責任者のミラード・ジョンソン大佐から内偵されることもあった。*2
恋愛ではシャロンの暴走で火災現場に取り残されたミュンを救出し、その後の流れで一夜を共にする、そのことをイサムに暗に示唆して勝ち誇る、といったヒーローとも悪役ともいえる面を見せる。
ゴーストの主力機内定を受けプロジェクトの中止が通達されると、憤りを覚えながらも事実を受け止めるという大人な対応をとる。
一方、納得いかないイサムはお偉方に目にモノ見せてやるため無断で出撃。
ミラードの要請を受けてガルドもYF-21で出撃し、大気圏に突入した所でイサムに攻撃。
これまでに積りに積もった鬱憤を晴らすかのように、壮絶なドッグファイトを繰り広げた。
遂にイサムのYF-19の背後を取った瞬間、7年前の事件の記憶がフラッシュバックする。
7年前のあの日。
フォールド事故で父親が生死不明となり悲しみに暮れていたミュンをイサムが側で寄り添い慰めていた。
その場面にガルドが運悪く遭遇して破壊衝動が暴発、間に入ったイサムを殴り飛ばしてミュンに暴行を加えてしまう。
事が終わって顔を上げた先に佇んでいた鏡に写っていたのはイサムではなくガルド自身であった。
精神の均衡を守るべく、無意識にこの事件の記憶を閉ざし犯人をイサムと思い込んでしまう。
イサムがガルドを想ってその真相を語らなかった事も相俟って彼に身勝手な憎悪を向けていた。
それらを思い出し、絶叫しながらマイクロミサイルを全弾発射、中空で大爆発が起きる。
一人ぼっちで空を飛びながら「イサムを殺した」と思い、「自分は狂っている、壊れているのか」と恐怖したが、自分よりも更に高い高度を飛ぶYF-19を視認。
イサムの無事を確認すると安堵してエンジンを切り、竜鳥飛びで共に静かな空を飛びながら語らい和解する。
和解の直後、シャロンが差し向けたゴーストX-9が襲来。
イサムをミュンの救出に向かわせ、ゴーストとの一騎打ちに臨む。
圧倒的な性能を誇るゴーストを前に防御しかできず次第に追い込まれるが、最後の切り札を使うことを決意。
通信でイサムに別れを告げ、これまでの過ちを清算することを決意したかのような笑みを浮かべる。
敢えてゴーストの攻撃を受けて撃墜されるふりをし、飛び去ったゴースト背後を取る事に成功。
ファイター時のデッドウェイトとなる四肢を切り離し、熱核反応エンジンのリミッターを解除。
超高速機動形態「ハイ・マニューバ・モード」で反撃を開始する。
ゴーストが放つ29基の新型ハイ・マニューバ・ミサイルを全弾回避*3、弾幕を抜けた先に亡霊を捉え加速する。
更にゴースト共々音速を突破、空気摩擦により機体の塗装が焼け落ち、端からは光にしか見えない状態になっても追い縋り戦い続け、遂にはゴーストの方がガルドの執念に恐怖し、逃げに徹するまでに追い詰める。
そしてガルドはゴーストを視界に捉え、常軌を逸したGで目が押し潰されながらもBDIでゴーストを脳裏に描かせ、雄叫びを上げながら特攻、見事撃破した。
しかし、ゼントラーディ由来の強靭な肉体を持つガルドであっても余りに強大なGに体が耐えられず、内臓の損壊により絶命。
YF-21はガルドの亡骸を乗せたまま大気圏を突破し、永遠に宇宙を飛び続けることになった。
歴代作品における扱い
アニメ
テストパイロットを務めていたYF-21は主力機の座を逃したもののVF-22 シュトゥルムフォーゲルⅡとして特殊作戦機に採用され、劇中に登場する。
まだ完成度が高いとは言えなかったBDIシステムは脳波サポート程度に縮小され、ハイ・マニューバ・モードには時間制限が掛けられた。
搭乗者はマクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナス夫妻。
後日談の『マクロス ダイナマイト7』ではガムリン木崎も使用した。
ゼネラル・ギャラクシーがスポンサーを務めるマクロス・ギャラクシー船団には、ガルドの名を冠した兵器開発工廠「ガルドワークス」が設立されている。
主要スタッフはガルドと共にYF-21の開発に情熱を注いだ技術者で構成され、VF-27 ルシファーを開発した。
このVF-27にはBDIシステムの発展形が搭載されており、完全な脳波コントロールが可能。
ガルドが目指した人翼一体の夢はかつての同僚達によって果たされたと言える。
小説版では、ゴーストX-9を撃墜した逸話が「無人機を採用しようとする軍上層部に対し有人機の価値を叩き付けた」神話として語り継がれていることが語られた。
なお、この話ではイサムと共同でゴーストを撃墜したかのように伝わっている。*4
クライマックスでの早乙女アルトとブレラ・スターンの共闘シーンで、イサムとガルドの竜鳥飛びのオマージュが組み込まれている。
本作の小説版で参戦したイサムが、名も無きVF-27のパイロットに対して「ハイテクに頼りすぎ」「ガルドより圧倒的に遅い(意訳)」と酷評している。
どうやら思考制御による操縦において、元祖たるガルドの右に出る者はいないようである。
終盤のアルトとブレラのドッグファイトには、イサムとガルドのドッグファイトのオマージュシーンが組み込まれている。
ゼントラーディと地球人のハーフ、CVが同じ、というガルドを彷彿させるアーネスト・ジョンソンが登場する。
ゲーム
本作のボス格の一人、特殊部隊VF-Xレイヴンズの司令官ウィルバー・ガーランドがVF-22Sを使用する。
なお、主人公エイジス・フォッカーの上官ギリアム・アングレートが使用した機体もVF-22だった模様。
プロトカルチャー遺跡「ユルヴァ・アーガ」に歌姫の一人として選ばれたミュン(シャロン)に縁のある人物として、2040年当時のガルドが召喚される。
ゼネラル・ギャラクシー社繋がりでグレイス・オコナー、ブレラ・スターンと行動を共にする。
シリーズ外作品
マクロスプラスという作品そのものも含めて『αシリーズ』のみに登場している。
『α』では初代マクロスが同じ時間軸に存在しているため、ガルドのゼントラーディ設定は無視された…かと思いきや、
『α外伝』で「先行して地球に偵察に来ていたゼントラーディの血筋を引いている」という設定になった。
『α外伝』以前はYF-21の武装にリミッター解除があったものの、毎回のように手足を吹っ飛ばしたりと色々無茶があったため
『第3次α』において、代わりにイサム駆るYF-19との合体攻撃「ダブルピンポイントバリアパンチ」が追加された。
ちなみに、ゼントラーディの血を引くためプロトデビルンに対しても強い反応を示す。
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▷ コメント欄
- イサムが過ぎた事だって言うシーンも好きだがその後の「まだあるんじゃないのか?」「ちぇ、やな奴」って軽口叩いて笑い合うシーンも好きだ -- 名無しさん (2014-01-04 05:30:47)
- B.D.I.の元ネタはイーストウッド監督主演の映画ファイアーフォックス。 -- 名無しさん (2014-01-14 04:23:42)
- イサムはガルドの欲しかったミュンを手に入れ、ガルドはイサムが欲しかった空を手に入れる。そして落ちることなく空を飛び続ける -- (2014-01-18 03:12:43)
- 死んでなお飛び続けるガルドはバルキリー乗りとしては最高の最期を迎えた… -- 名無しさん (2014-01-18 12:29:46)
- マクロスと言えば三角関係だが、三角関係といえば男2名・女1名に限る。イサムとガルドの空中戦を見てると心底そう思う。 -- 名無しさん (2014-07-23 17:58:23)
- 精神統一必須の機体でガキみたいな大喧嘩とかどんな精神構造してたらできるんだw -- 名無しさん (2014-07-24 15:14:35)
- サルファで、イサムと協力してゴーストに立ち向かったのは泣いた。原作あってのゲームで原作がダメとは言わないが、そういう未来も見たかったよ -- 名無しさん (2014-09-26 00:19:03)
- ↑×3 女性1人を男2人が取り合う三角関係は女性キャラを2人の男性が取り合うほどの魅力に説得力持たせるのが難しいんだとか。 -- 名無しさん (2014-12-18 22:39:00)
- あったな、ネタで。ハイマニューバをスパロボでは何度も使わされるってのが -- 名無しさん (2015-08-16 00:46:38)
- 特にバトロイド形態の戦闘能力が評価されて突入作戦や船団護衛に引っ張りダコ、競争相手であったYF-19系が順当に世代交代していく中、この系統だけはほとんど姿を変えずに現役・・・「先に行っているぜ」の言葉通りになった -- 名無しさん (2016-03-31 08:05:04)
- ↑2 α外伝のアンソロの4コマで同じく突撃技持ちのカミーユと忍から俺らの中で一番心臓に悪いからやめとけって言われるネタあったな -- 名無しさん (2016-07-02 13:16:53)
- ↑2 いや、きっと「先に行っているぜ」はそういう意味ではない(汗 -- 名無しさん (2016-07-20 20:03:45)
- しかも脳波コントロールできる -- 名無しさん (2016-09-06 14:44:19)
- YF-21はUXの人間特攻兵器の先駆けだよなあ・・・ -- 名無しさん (2017-07-06 13:13:42)
- あのイサムに武器を消耗させ、さらに連戦でシャロン支配下の化け物ゴーストと戦い、最終的にゴーストが逃げようとするぐらいには化け物。生きていたら後の歴史はどうなっていたのか -- 名無しさん (2017-12-08 02:29:51)
- VF22がΔで次元兵器を落としてガルドはあの世で泣いてるだろうな。統合政府のせいで汚れ仕事をさせられちまったからな。 -- 名無しさん (2017-12-08 12:50:33)
- 宇宙のどこかで21が見つかったりすること、あるだろうか? -- 名無しさん (2017-12-08 13:44:01)
- ↑コメ見てYF-21の速度だと太陽系内にまだいるんじゃね?と思って調べてみたらYF-21の最高速度M21だった。第1宇宙速度M23.2に達しないってことはガルド氏地球離脱せずに何周かした後大気圏に突入して燃え尽きたのでは…? -- 名無しさん (2018-02-05 13:03:47)
- ミサイル使ってなかったらゴースト相手にもっと楽出来たって充分バケモノパイロットですやん…これで技術者って -- 名無しさん (2018-03-05 11:39:59)
- ↑2 落ちる前に回収してあげて、そして改めてVF-21あたりに乗せて衛星軌道上から飛ばしてあげてほしいな。ガルドに地上の墓は似合わない。宇宙(そら)飛ぶ棺こそ、彼の最期にふさわしいと思う。 -- 名無しさん (2018-03-05 12:28:10)
- 中の人(石塚さん)亡くなられたなぁ……。外も中も、ガルドは本当に空に飛んで行ってしまったか……ご冥福をお祈りします(;人; -- 名無しさん (2018-08-19 09:11:17)
- 元々ガトーっぽいキャラだなと思っていたけど歌マクロスで中の人が大塚明夫になり増々ガトーっぽくなった -- 名無しさん (2019-02-27 16:08:01)
- ↑7 イサムがガルドの墓参りに訪れた時に、そのことについて愚痴ってるかも。『やるせねぇよなぁ……。お前の翼が、汚れ仕事に使われるなんて』とか。 -- 名無しさん (2019-08-05 10:31:35)
- そういえば、石塚氏の葬式の時に、山崎氏がガルドのことについて、何か語った、って話なかったっけ? 『先に飛んでいっちまいやがって』みたいな。 -- 名無しさん (2019-08-05 10:33:52)
- イサムがSMSに就職したのもYF-21の後継機が汚れ仕事に使われたせいで軍に嫌気がさしたのもあるのかな? -- 名無しさん (2019-10-03 00:04:39)
- ↑×4 トップガンが語られがちだけど制作背景が0083とよく似てるからなぁ。こっちはボトムズ高橋一派じゃなくて後のビバップ組だけど -- 名無しさん (2020-02-22 16:43:18)
- Δはウインダミアカワイソ描写は酷すぎて統合政府の悪行後付け乙って感じだから考察から除外するわ -- 名無しさん (2020-10-29 14:38:27)
- ↑そういう所はスパロボでマクロスプラスとΔがクロスオーバーした際にやると思う -- 名無しさん (2021-02-25 19:32:38)
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*2 劇場版ではこの事故でイサムが意識不明の重体に陥るが、OVA版では故意にガンポッドの弾薬を暴発させる事件を別に起こして重傷を負わせている。
*3 このシーンが所謂「伝説の5秒」。
*4 一応『プラス』劇中でイサムと共にゴーストと相対してはいる。
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