登録日:2012/07/05(木) 14:13:50
更新日:2023/08/11 Fri 10:15:45NEW!
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能力バトルとは、漫画などのフィクションにおけるジャンルの一種である。
能力バトルという呼称以外にも能力者バトルや異能バトル等、呼び方が多岐に渡って存在し、
これといった名称は定まっていないが、この項では便宜上「能力バトル」で統一する。
概要
漫画やアニメなどではキャラクター同士の闘争に重きを置いたバトルアクションが最もポピュラーなジャンルの一つである為、
古今東西様々なものが存在するが、その中でも超能力や魔法といった超常的な能力を登場人物に持たせ、
そういった能力を駆使して闘わせるものが能力バトルといわれる。
ただ超常的な特殊能力を用いて闘うだけではこれには分類されず、キャラクターごとに全く異なる能力を設定したものがそう呼ばれる。
(例えば少女漫画『紅い牙』は紛れもなく超能力による戦闘が大きなウェイトを占める漫画だが、ジョジョのように個々人の特性はない。似たような例として『ドラゴンボール』がある。)
逆に超能力や魔法や忍術が存在しなくても、「格闘技」や「得意分野」などによってキャラの能力を差別化し、能力バトル的な面白さを発揮している作品もある。
起源は山田風太郎著の小説「忍法帖シリーズ」ともいわれているが、
遡ればアメリカにも複数作家による連作小説があり、更に遡行を続けると神話に行き着くので、何とも言えない。
ただ、能力の持つ力をビジョンとして『可視化』したという面では『ジョジョの奇妙な冒険』の能力バトルに与えた影響は大きいと言えるだろう。
能力バトルの魅力
このジャンルの最大の魅力は、上記の通りキャラクターによって能力が違う点にある。
別々の力を設けられているので、キャラは自身の能力の特性を最大限有効活用するスタイルで闘う事になり、
これによって個々のバトルスタイルに個性を肉付けしやすく、且つ豊富なシチュエーションを展開しやすい。
ネタでしかないものから用途の広いもの、チートなものまで、バラエティに富んだ能力も厨二心をくすぐる。
また、身体能力のみに依存しない為に老若男女を問わないばかりか、盲人や四肢のいずれかを失った者など障害者、果てには小動物や無機物といったハンデがあっても強キャラにできるという利点もある。
とはいえ『るろうに剣心』の宇水など、現実的な喪失感覚の代替としての強化(盲目ゆえの聴覚強化)を漫画的に誇張した程度の場合は単に鍛えたから強いだけだが。
幼女が筋骨隆々なオッさんを完封するような、ウェイトなど純粋な問題で現実にはかなり厳しいシチュエーションも能力バトルであれば当たり前に起こり得るのが特徴と言える。
基本的に闘いの結果は能力の相性に左右される場合が多いが、
戦況や地理的条件、武器や道具、敵の心理・思考、知能的な戦術、
相手の能力までをも利用して能力の弱点を補い、相手の弱点を突き、敵の戦術的欠点を突き、
あるいは能力の長所を伸ばして相性の悪さを覆し勝利することもしばしばあり、非常に見応えがある作りになっている。
例としてキャラクターAから見て絶対的な能力を持つBがいたとしても、B相手なら問答無用で勝てるC(ただし他には弱い)など、
一見インフレが進行しているように見えてもいくらでも対処法があるのが普通なのも理由。
一方で能力バトルの要素も取り入れつつ、「小手先の能力より純粋な力量や技量の方が重要」とする、
相性で最弱が最強に勝ってしまうようなバトルに対するアンチテーゼ的な作風も近年では多々見られるようになっている。
そうした作品では能力そのものよりパワーキャラやスピードキャラのように素の能力が高いキャラが強者として扱われたり、
あるいは「力、技量、異能など、全てを総合的に兼ね備えた奴が強い」というある意味身もふたもないバランスになっていたりする。
読者や視聴者間でキャラの強弱を考察することが可能で、能力の解釈など色々な面を論じられるのも一つの醍醐味となっている。
そうしたバトルに能力者でないキャラが参戦することもあり、異能者と戦える一般人などと呼ばれる。
ファンによるキャラの強弱や能力の解釈の議論は頻繁に行われ、
こういった要素を含む作品はこのアニヲタWikiのコメント欄でも雑談が発生しやすい傾向にある。
最強議論とは切っても切れない関係と言えるだろう。
故に同人活動を行う者にも人気があり、膨大な数の二次創作やオリジナル小説が生み出されている。
ただし物語の扱い自体は難易度がかなり高めで、
能力を付加した闘争を漫然と書くだけでは十分にそれらの魅力を描き切れているとは言いがたい。
下手に書くと黒歴史コーナーへ直行するのが当たり前。
作者自身の各能力に対する考察も重要で、この点が甘くなると矛盾が起こり得るし、変なインフレも起こるし、
何より読者や視聴者やユーザーを楽しませる展開を生み出すとなると、やはりそれなりのアイデアが必要になるのである。
また半ば言葉遊びの面もあるために人によっては理解してもらえない場合も多いのも難点。
しかし、それらを上手く利用した作品はやはり読者達から高い評価を得ている。
バトルアクション自体が飽和状態にあるので挙げ始めるとキリがないほどの作品があるのに、
未だ飽きられることなくこの手の作品が作られ続けていることから見ても、長い間ファンを魅了してやまない魅力を持つジャンルなのだろう。
主人公や敵の能力の傾向
能力バトルの作品では当然主人公も能力を持っているのだが、
「色んな敵と戦い、敵の魅力を引き出しつつ、最終的に勝てるような能力」が主人公の力として人気。
数多くある能力の中でもコピー能力・無効化・タイムループの3能力は主人公の能力として採用されやすく、
主人公の能力がこの3つのいずれかである能力バトル作品は非常に多い。
この三つは「敵に能力を使わせるのが前提の能力」という共通点がある。
同様に「身体能力が高い」「やたらタフ、再生能力」「直感や先読み」なども人気がある。
身体能力では勝ちつつも敵の厄介な能力に苦戦したり、生命力や直感でダメージを耐えつつしぶとく戦う主人公はよく見ることだろう。
飛行能力*1、隠蔽能力、狙撃、幻術など「一方的に攻撃するための能力」は、
主人公より敵側の能力に回され、「敵にワンサイドゲームを仕掛けられつつも逆転する主人公」などの展開になることが多い。
追記・修正は、
魔界の扉が開くことから身を守るため小宇宙(コスモ)を燃やす事で心の力を術に変換した超能力(レベル5)の過負荷(マイナス)型スタンドが有する
斬魄刀の効果を強化する宝具とゴールドプレートを用いて項目の文章を増やす追記≠フ概念と、
二度と泳げなくなる代償で悪魔の力を手にいれた「ゴミ項目」を「良項目」に変えるネイティブアルターが
仮契約(パクティオー)を結んだ滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)の力を封じ込めた道(タオ)を使いこなす
サイボーグ072が持つ魔導具を、オーバーソウルに使用した対価として支払う為に行われる創造(Briah)―腹話術によって
修正≠ェできる程度の能力を持つアギトの力に覚醒した後
鎖の契約(チェイン)を結びし宝貝(パオペエ)を持つWiki篭り三十指の一人である鼻毛真拳伝承者の息子の国家錬金術師が、
十傑集走りをしながら直死の魔眼でりどみの呪法解禁したのにヤクザに負けてから携帯電話という名のARMでお願いします。
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▷ コメント欄
- 最近は無効化系、コピー・奪取系、洗脳・精神操作系が主人公やラスボス格に多いかな。炎水地風みたいな正統派四大元素系はもう古いのだろうか?今だと熱量操作とか、流体操作とか、重力制御とか、気流操作みたいにまだるっこしくなるだろうけど。 -- 名無しさん (2013-07-26 09:35:10)
- 奇をてらいすぎてる感はあるわな。東京アングラあたりがちょうどよかったわ。 -- 名無しさん (2013-07-26 11:06:06)
- ぶっちゃけやりつくしてしまった感あるしなぁ…>正統派属性能力、似た様なキャラとどんな差別化するか?って言うのがかなり難しくなってしまったし。 -- 名無しさん (2013-07-26 17:39:14)
- 念能力のバランスの良さは一つの完成形に近いと思う。まあ最強の個より人間の悪意が作った爆弾の方が強いってのは賛否両論だろうけど。 -- 名無しさん (2013-07-26 17:56:21)
- 念ってやたら賞賛されるけど、ぶっちゃけアレ完全に実力勝負だよ。ユピー戦だって能力戦経験ほぼゼロのユピーが「思ってたよりしぶといな、念って色々あるんだな。」と思った程度で、ぶっちゃけ勝ち目はほとんどなかっただろ。 -- 名無しさん (2013-07-27 02:19:43)
- 神話まで遡るか・・・ じゃあ、メソポタミア神話、ギルガメッシュ叙事詩? まさに英雄王の財宝ってか。 -- 名無しさん (2013-07-27 02:36:11)
- あの人、原典じゃ単純に強いだけの豪傑です。 -- 名無しさん (2013-07-27 02:41:39)
- 能力バトルっつーか、相手の特性の隙を突くのだとインド神話だな。単に言葉遊びな部分もデカいけど。 -- 名無しさん (2013-07-27 02:50:01)
- 神話のたぐいは、あくまで神や英雄の活躍・偉大さを讃えることが主題であって、能力バトル=異能を活用した展開そのものに焦点を当て「魅せる」現行作品とは、また少し違うんじゃないか?
日本国内の、俺らが一般にイメージする能力バトル(&ロワイヤル)物は、(それ以前に無かったとは言わんが)やはり山風が大成させたと言っていいと思う。 -- 名無しさん (2013-07-27 03:17:43) - 日本の能力バトルといえば能力バトルの祖の忍法貼と発達させたジョジョが代表だろうな。あとはうえきくらい。 -- 名無しさん (2013-12-23 14:44:38)
- 日常で最もよく目にし、日本人なら大人も子どもも出来る能力バトル。それは「じゃんけん」 -- 名無しさん (2013-12-23 15:01:33)
- ↑2 それしか読んでないように見える意見だなw ジョジョは能力そのものはドラえもんのひみつ道具とそう変わらんよ。重要なのはそれらの力をビジョンとして『可視化』させたこと -- 名無しさん (2013-12-23 17:40:33)
- 突き詰めすぎると理屈とか関係なくなっちゃう良い例が波旬、悪い例が言彦 -- 名無しさん (2014-02-12 14:48:00)
- サイタマを見てると何だかどうでもよくなってくる -- 名無しさん (2014-03-15 03:50:59)
- 幽白やジョジョよりDBやマンオブスティールの方が好きだと気付いたこの頃 -- 名無しさん (2014-03-15 05:20:43)
- 細かい技巧よりもワンパンKO、重いシリアスよりもコメディがいいってのもわかるけどねえ。それだけじゃつまらないよ。 -- 名無しさん (2014-03-15 11:05:20)
- 個人が得意とする事をよりわかりやすく表現したのが能力で -- 名無しさん (2014-03-15 11:33:25)
- デメリットなしでなんでもできちゃう能力は、キャラに魅力、威厳がないとだめだな -- 名無しさん (2014-03-19 12:14:32)
- 祖の忍法帖、 -- 名無しさん (2014-07-08 19:59:49)
- 土台のキン肉マン、骨組みのジョジョって感じ -- 名無しさん (2014-07-08 20:01:52)
- 忍法帖が土台でジョジョあたりで大発展って感じかな? -- 名無しさん (2014-07-08 21:21:59)
- ↑4白面の者やフリーザ様くらい絶望感のある敵(特にラスボス)なら充分魅力になるな。 主人公には持たせてはいけない気がするがw -- 名無しさん (2015-07-21 17:22:22)
- ↑ヘルシングの旦那は? -- 名無しさん (2015-07-21 19:27:05)
- ↑あの人はチートの塊でも那由多の彼方レベルで人間でも勝てるような強さだから(棒) -- 名無しさん (2015-11-07 19:51:55)
- ジャンプ系だと主人公=シンプルな肉体強化・格闘能力 イケメンのライバルや先輩格=炎や冷気、電撃等のエレメント系能力 ってイメージ -- 名無しさん (2015-11-07 20:34:22)
- 設定だけ見れば超能力モノなのにガチの殴り合いをしてるスクライド。すごいと思います。 -- 名無しさん (2015-11-07 20:39:09)
- 原作遊戯王って実は結構能力バトルっぽいなあと思った今日このごろ -- 名無しさん (2015-11-07 20:57:54)
- 相性次第でなんとかなる理論も上で始祖扱いされてる忍法帖シリーズですら初期作品ぐらいなんだよね。物理的に防御不能の火炎系忍法が出た忍者月影抄ですでに限界来て、強すぎる相手には搦め手で直接戦闘避ける傾向が出てる -- 名無しさん (2015-11-07 21:01:13)
- 個人的には、特性的な能力(例:ONE PIECEの悪魔の実)よりも技術的な能力(例:NARUTOの忍術)の方が好き -- 名無しさん (2015-11-08 20:24:36)
- つってもNARUTOにも血継限界とかはあるし、逆にカカシ先生以外でも努力すれば一定範囲の術はある程度模倣できちゃうからなあ -- 名無しさん (2016-05-27 12:18:30)
- ジツに頼るなど半人前、カラテだ!カラテあるのみ! -- 名無しさん (2016-05-27 12:34:13)
- 追い詰められ新技覚醒もいいけどギア2みたいに応用技が好き -- 名無しさん (2016-08-28 01:21:05)
- 奇を衒わないとどうしても2番煎じになっちゃうから… -- 名無しさん (2016-08-28 01:48:55)
- どんな異端な能力を持っててもカラテを極めていないと無意味って設定好き -- 名無しさん (2016-09-05 02:01:07)
- (∴)「お前ら俺の糞でいいんだ上等だろ!」 -- 名無しさん (2016-09-05 02:33:54)
- 最後の文章にセンスを感じる -- 名無しさん (2016-10-12 15:35:52)
- とりま作品名リンクつけてみた。用語ではないのは作品から周ってほしいから。忘れられてる部分と空リンクの部分と更に書いてみたい概念は誰かなんとかしろ(無責任)。 -- 名無しさん (2018-08-03 00:56:00)
- 能力同士のバトルではないが、「王さまと人のきょうだい」とか「ながすねふとはらがんりき」とかののおとぎ話が元祖な気もする -- 名無しさん (2019-01-06 21:45:55)
- 能力に頼りすぎてはいけない -- 名無しさん (2019-01-07 05:15:02)
- ↑カラテだ。カラテあるのみ。鳥山明先生もそう言っている。あまりに強い相手に能力は通じない -- 名無しさん (2019-01-24 14:10:34)
- ヒロアカも? -- 名無しさん (2019-06-14 11:41:31)
- 主人公の能力は、コピーや無効化といった他を覆すような異質な能力か、パワー及びスピードの増強といったシンプルな能力になりやすい印象がある。上記にもあったけど、後者はジャンプ系に多い感じ? -- 名無しさん (2020-09-25 23:56:31)
- RAVAは悪人しか能力使えないという珍しい設定(魔法とか除く) -- 名無しさん (2021-04-05 15:08:32)
- ニードレスも 神になったし絶対無敵の女神の盾もあるし怖いものなしだと思ったら走馬灯で脳味噌強制終了の第六波動出てきたり -- 名無しさん (2021-07-17 01:22:06)
- 波旬に特殊な能力など必要ない(自虐) -- 名無しさん (2022-05-18 00:57:36)
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