ミラベルと魔法だらけの家

ページ名:ミラベルと魔法だらけの家

登録日:2021/12/13 (月) 19:00:44
更新日:2024/06/17 Mon 11:51:55NEW!
所要時間:約 23 分で読めます



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魔法の世界を救えるのは───魔法の使えない女の子。



概要


『ミラベルと魔法だらけの家』(原題:Encanto)は、2021年11月26日より公開されたディズニー製作のCGアニメ映画である。
監督は『塔の上のラプンツェル』や『ズートピア』のバイロン・ハワード、ジャレド・ブッシュ。
音楽は2021年公開作品だけで『ビーボ』、『イン・ザ・ハイツ』、『チック、チック…ブーン!』と次々に傑作を手がけた天才リン=マニュエル・ミランダ。
日本語版主題歌はナオト・インティライミが手がけた「マリーポーサ~羽ばたく未来へ~」。本作の劇中歌「2匹のオルギータス」のカバーである。
ディズニー長編アニメーションとしては記念すべき60作目で、新作オリジナル・ミュージカル作品としては『モアナと伝説の海』以来4年ぶりとなる。


本作のテーマは「家族の絆」であるが、それを負の側面から徹底的に切り込んだ物語が展開される。
普遍的かつ深く共感できるものとして「家族のややこしさ」について描くことになり、
リサーチを重ねるうちに「誰もが思っていたよりも自分の家族を知らない」という事実に行き当たったことが、本作製作のきっかけとなった。*1


もう一つのテーマは「マジックリアリズム」*2
ぶっちゃければディズニー版『百年の孤独』と言える内容となっている。
事実、シャリース・カストロ・スミス共同監督も


私はガブリエル・ガルシア=マルケスのマジカル・リアリズムにとてもインスピレーションを受けていました。
『百年の孤独』は読んでいましたし、『コレラの時代の愛』が大好きなんです。
それからイザベル・アジェンデの『精霊たちの家』も。この作品をつくる過程で多くのマジカル・リアリズムに着想を得ました。


と語っている。


1967年に出版された、コロンビアの国民的作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説。*3
マコンドという村と、その創設者一族であるブエンディア家の繁栄から滅亡を描いた大河ドラマで、現実離れしたことが次々に巻き起こる。
ほんの一例をあげれば、


  • 豚のしっぽが生えた子供が生まれる
  • 不眠症が伝染病として村中に蔓延し、次々と記憶を失っていく
  • シーツにくるまれながら天に昇っていく絶世の美女

しかし、これらは一見ありえないような事象に見えるが、南米では全くの作りごとではないという。
例えば3つ目のエピソードは、
「女性が香水をつけて海岸や川辺を歩くと、蝶がその汗を吸いに体に群がる。その様子を遠くから見ると、眩くばかりの強い日差しの中で、女性が蝶と共に天に昇っていくように見える
ことから作られたのではないかと推察されている。*4
つまり、外の世界から見れば驚異としか思えないような現実に基づいて作られているわけで、南米の風土や歴史は前述したマジックリアリズムの作風と非常に相性が良かったのだ。
なお、蝶は本作でも重要なファクターとして扱われている。


この小説は世界中でベストセラーになり、南米文学のブームを巻き起こした。
ガルシア=マルケスは1982年にノーベル文学賞を受賞し、2002年には「世界傑作文学100」にも選ばれている。
本作の魔法はどれも親近感を感じるもので、他にも色々通じる部分も多々あるので、それを見比べながら読んでいくのも楽しいだろう。


同時上映は『ツリーから離れて』(原題:Far from the Tree)
近年では珍しい2D作品であり、一見のどかなビーチで過ごすアライグマの親子が描かれる。
監督のナタリー・ヌリガットは「『魔女の宅急便』『もののけ姫』を見たわ。スタジオジブリからは大きな影響を受けている」と語っている。*5
本作と同様に家族の在り方をテーマにしているが、「危険に満ちた世界からわが子を守る厳格な親」と「好奇心旺盛で思いっきり遊びたい子供」のせめぎ合いという、
短編らしからぬハードな内容に驚かされた人も多いかもしれない。
そして、親の立場になったかつての子供は親の心を理解しつつも……


あらすじ


今から50年前、アルマとペドロの夫婦は国中で起こった争いにより故郷を追われ、人々と共にジャングルに逃れていた。*6
しかし川辺でペドロは追っ手から皆をかばい、命を落としてしまう。
悲嘆の中、アルマは夫から託された蝋燭を目の前に置き、魔法と共存するコロンビアの大地に祈りを捧げた。

すると蝋燭の炎は輝きを増し、大地は割れ、切り立つ山がそびえ立ち……やがて安全な谷間と、人々が暮らすための家が授けられた。
───こうして魔法の町「エンカント」と、魔法の家「カシータ」が誕生した。


町の創設者一族、マドリガル家は代々5歳になると、魔法のギフトを授かるための儀式を受けることになる。
孫の代のミラベルも、他の家族と同様に儀式を受けようとしていた。
「あなたは素晴らしい子よ、ミラベル・マドリガル……どんな力だとしても、あなたと同じように、特別なものよ」
しかし彼女にだけギフトは与えられず、その日以降周囲からの扱いが一変してしまう。
それでも家族の誇りになるためたくましく生きていた彼女だったが、いとこのアントニオの誕生日、蝋燭の火が弱まり、「カシータ」に大きな亀裂が広がるのを目撃する……


用語


  • エンカント

コロンビアのジャングル奥地にある魔法の町。
マドリガル一家の祖父ペドロの犠牲によって生まれた場所であり、周囲は魔法で作られた高い山に囲まれている。そのため、侵入はほぼ不可能。
一年中果物がたわわに実り花を咲かせる楽園であるが、逆に言えば魔法に完全に依存する形で成り立っているため、マドリガル一家から魔法が失われることはこの町の死活問題となる。


  • カシータ

エンカントと共に誕生した、マドリガル一家の魔法の家。
アルマの部屋の窓辺には、魔法の力の源である蝋燭が安置されており、一家を見守り続けている。
意思を持ち、床のタイルや鎧戸を動かしてコミュニケーションを図ったり、自力でドアや引き出しを開けたり、階段を変形させて滑り台状にしたりできる。
後述のギフトを授かった一族の者には個人の部屋が与えられ、ドアには光でギフトの内容が肖像画として描かれる。
その部屋の内部は異空間が広がっており、各々のギフトに合わせた内容となる。不便そうとか言ってはいけない
しかし、ギフトを授からなかったミラベルは子供部屋のままとなっている。


  • ギフト

マドリガル家に生まれた者は、5歳になるとカシータで魔法の力、即ちギフトを授かる儀式を受ける。*7
一族は町の創設者であるため、エンカントにとってこの儀式は一大イベントで、盛大なパーティが執り行われる。
そしてギフトを授かった者は、その力を使って一家やエンカントのために奉仕することを義務付けられる。



マドリガル家の人々


(CVは原語版/吹き替え版)



  • ミラベル

CV:ステファニー・ベアトリス/斎藤瑠希


本作の主人公で、フリエッタの三女。15歳。メガネっ娘属性持ち。
マドリガル家の生まれで唯一ギフトを授けられなかったはぐれ者的存在であり、周囲から冷ややかな目で見られている。
その冷遇っぷりは、


  • 近所の子供からの「ミラベルのギフトって、現実逃避かも」という無邪気かつエグい発言
  • 仕事を手伝おうにも、他の家族はギフトで仕事をこなせるため半ばいらない子扱い
  • 家族写真で彼女だけ写っていないのに誰一人気づかない

など、腐らなかったのが不思議なレベルの境遇に置かれている。
そのため前半は、家族から認められたいのに空回りし続ける苦悩や、儀式を控えたアントニオへの葛藤と、持たざる者の苦しみが生々しく描かれた。


アントニオがギフトを授かった後、カシータに大きな亀裂が入り蝋燭の火が消えそうになっているのを目撃し皆に警告するが、なぜか元通りになっていたため軽くあしらわれてしまう。
それでも彼女はめげることなく独自に一家やカシータの調査を始めるが、見えてきたのは完璧さにとらわれ疲弊した一家の実態だった……


上記のように肩身の狭い思いをしていながらも快活で、家族の危機にいち早く気づき行動する意外とアグレッシブな性格。
さらに特筆すべきは他者への共感力や包容力
トラウマを抱える身でありながら儀式の失敗を恐れるアントニオに寄り添い続けたり、色々と抱え込んでいた姉二人の本音を引き出したりと、バラバラになっていた家族の心を救っている。


彼女のスカートには家族を象徴するシンボル がそれぞれ編み込まれている。
その意味は結末を見るとよく分かるだろう。
差し色のピンクは「自分のことを見てもらいたい」という心情の表れである。
そのことを踏まえると、終盤茨の枝にピンクの刺繍糸が引っかかっていたのが彼女を見つける決め手になった描写が感慨深く感じられるはず。


また、フリエッタの家族の衣装は青系統で統一されているが、彼女の色は青緑
同じように疎まれる立場だったブルーノの色がだったことを考えると……



  • ルイーサ

CV:ジェシカ・ダロウ/ゆめっち(3時のヒロイン)


フリエッタの次女。19歳。
筋骨隆々たる大柄な女性で、ギフトの内容は[[力の魔法>筋肉娘]]。シンボルはバーベル。……魔法?
しかしその汎用性は非常に高く、一度に5頭のロバを担ぎ上げ、煉瓦で出来た橋さえ軽々と持ち上げるほどのパワーの持ち主。*8
常に鍛錬を怠らず、どんな力仕事も引き受ける真面目で責任感が強い性格で、誰からも頼りにされている。
しかしミラベルに魔法の力の弱体化について心当たりがないか聞かれた時、明らかにいつもと違う様子を見せるのだった……


「みんなのためなら何でもやる、作って運んで壊しまくる、でも!
「心では、まるでサーカスずっと綱渡りしてるんだ♪」


彼女の抱えていた本音、それは周囲からの期待によるプレッシャーや、役に立てなくなったら自分の価値がなくなることへの恐怖だった。
責任感の強さ故に仕事を断ったり休んだりすることができず、彼女は常に重いプレッシャーを背負い続けていたのだ。
この「増していくプレッシャー」の下りは、ゆめっちの演技力もあり好評を得ている。


さらに前日のカシータ崩壊の予兆から、自身の力も弱まりつつあることをミラベルに打ち明ける。
そして魔法弱体化の謎を解こうとするミラベルに対し、ブルーノの塔へ行ってヴィジョンを見つけるようにと教えるのだった。


ちなみに、本編で登場しなかった魔法の部屋の内部は、ギリシャ神話の天を背負う神アトラスをイメージしたもの。*9
天井は大きな岩で出来ており、落ちないように寝ながらスクワットをしたりしているとのこと。
彼女のストイックさや責任感を表現しつつも、中々可愛らしいデザインに仕上がっている。
さらにそのコンセプトアートでは子犬を抱き上げている。ますます可愛い。


  • イサベラ

CV:ダイアン・ゲレロ/平野綾


フリエッタの長女。21歳。
誰もが見ほれるほどの美人で、周囲から「全てが完璧」と称えられる一家のアイドル的存在。要するにディズニープリンセス的な立ち位置。
性格はお高くとまった女王様タイプで、ミラベルのことは露骨に見下している。
一方で家族でタブー視されているブルーノについては、人生の夢が叶うと予言されたらしく、珍しく好意的。
町一番のイケメンかつ富豪出身のマリアーノと婚約の話が進められていたが、プロポーズの日にミラベルのヴィジョンの件が白日の下に晒されたことでご破算に。
この件でミラベルは完全に嫌われてしまったのだが……?


ギフトの内容は[[花の魔法>木属性/植物属性]]。もちろんシンボルは花。
どこにでも美しい花を咲かせられる能力で、魔法の部屋の内部はピンクや紫の花で彩られた庭園のようになっている。
ちなみにコロンビアでは切り花の出荷が世界トップクラス。これを踏まえると、国の主要産業にガッツリ関わる重要な能力ということになる。


ブルーノによって新たに得たヴィジョン。その見立ては彼女と仲直りのハグをすれば家族とエンカントの危機を救えるというものだった。
元からいがみ合っている仲の上に、プロポーズを台無しにしたことから及び腰になっていたミラベルだったが、案の定大喧嘩になってしまう。


「イサベラの人生を台無しにする気はなかったの。もっと大きな問題があるんだよ、この、自己中で、すごく、高慢なお姫様!」
「自己中ですって~?!必死の思いで、完璧にしてきたのよ!生まれてからずっとね!なのに何、あなたったら何でもかんでも全部滅茶苦茶にして~!」
「滅茶苦茶じゃないよ、あの素敵なマッチョと結婚できるんでしょ!」
「あんな人と結婚したくない!家族のためにやってただけよ!」


……その時、ミラベルとイサベラの間に、大きなサボテンが現れた。*10
今まで美しい花しか作ってこなかったイサベラだったが、初めて異質な植物を作り出したのを見て、彼女の中で何かが変わった。
「色とりどりの薔薇を咲かせて着飾って、完璧なポーズとって本音隠したけど、育てたらどうなるの今の想いを~♪」
まるでタガが外れたかのように、次々と椰子や食虫植物など野性的な植物を作り出すイサベラ。
彼女はそれまで、常に完璧を求められ続けたことでずっと我慢を強いられ、息苦しい思いをしていた*11
「完璧でないもの」を作り出せたことで、彼女の心は自由になったのだ。
そして衣装の色も、薄いラベンダー色から濃い青を基調とした陽気で派手なカラーリングとなっている。


こうして仲直りできたことでカシータの亀裂は修復され、蝋燭の火も明るさを取り戻したのだが……
ミラベルには最大の試練が待っていた。


  • フリエッタ

CV:アンジー・セペダ/冬馬由美


ミラベルたちの母で、アルマの三つ子の長女。50歳。
ギフトの内容は癒しの魔法。シンボルはすり鉢。
手料理を食べさせることでどんな傷や病気も治せるという、これまた便利な能力。
裏設定によると、先天的な病や、かなり重い病にも対応できるらしい。*12


家族の中で道を見失ったブルーノの件もあって、ミラベルに同じ道を歩まないように精一杯に愛情を伝え、守ろうとしている。
自身のアイデンティティに悩むミラベルに「あなたも姉さんたちと同じ、特別な存在よ」と諭すが、当のミラベルは一家での扱いもあり、そのことを実感できないでいる。


初期構想によるとミラベルはアルマでなく、フリエッタと対決する予定だったらしい。*13



  • アグスティン

CV:ウィルマー・バルデラマ/関智一


ミラベルたちの父で、外部から婿養子として迎えられた。
おっちょこちょいな所があってよく蜂に刺されており、いつもフリエッタに治してもらっている。


外部出身でギフトを持たないため、自分のことを超凡人だと感じている。
その一方でアルマからヴィジョンの件を問い詰められたときに「僕は娘のことを考えてるんだ!」と、真正面から啖呵を切る場面も見られた。
外の家から来た人間故に、ミラベルとはまた違う視点でマドリガル家の歪みが見えていたのかもしれない。


裏設定によると、三つ子より少しだけ遅生まれらしい。


  • ペパ

CV:カロリーナ・ガイタン/藤田朋子


ドロレスたちの母で、アルマの三つ子の次女。50歳。
お天気屋で、感情を抑えるのにいつも苦労気味。そのためフェリックスやカミロに支えてもらっている。
一家でタブー扱いされるブルーノのことを特にタブー視しており、結婚式の日、快晴だったのに雨が降りそうだと言われて、実際大嵐になったことを根に持っている。


ギフトの内容は天気の魔法。シンボルは雲と太陽と雷。
気象操作ということでポテンシャルは高いのだが、いかんせん効果範囲が狭い上に感情でコントロールするという非常に癖の強い能力。
彼女自身の気性が元々不安定なのもあってなおさらである。


  • フェリックス

CV:マウロ・カスティージョ/勝矢


ペパの夫で、アグスティン同様外部から婿養子として迎えられた。
陽気な一家のムードメーカー的存在。
実際、結婚式の日に大嵐に見舞われたことを嘆くペパに対し、(原語版で)「What a joyous day(なんて楽しい日)」と言えるほどのポジティブシンキングの持ち主である。
それくらいの方が、天気屋な彼女と上手くやっていけるのだろう。


裏設定によると、三つ子より少しだけ早生まれらしい。


  • ドロレス

CV:アダッサ/大平あひる


ペパの長女。21歳。ミラベルのいとこの一人。
ギフトの内容は聴力の魔法。シンボルは音波。
要するに地獄耳であり、相手からすると秘密を持つことがほぼできないが、彼女自身も気苦労の多そうな能力。
実際、皆の汚れた面を知っているという
さらに花火が打ち上げられたシーンでは耳を塞いでおり、大きな音に弱いというデメリットがあると思われる。
ブルーノについては怖がっており、「ずっと夢見た人は、他の人を愛している」という予言を聞いたらしい。
そのため、夢については叶わないと悲観的になっている。


ルイーサの異変にいち早く気づいた一方、ミラベルとアグスティンがブルーノのヴィジョンについてやり取りしている所を聞いてしまう。
しかもよりによってマリアーノの一家との食事会というタイミングで隣のカミロにバラし、やがて伝言ゲーム方式で家族中に広まって……
ぶっちゃけイサベラの婚約を台無しにした元凶である。


ちなみに、ペパの家族の衣装は黄色で統一されているが、彼女のみを基調としたものとなっている。
赤はアルマの色であることや、ギフトの内容をを考えると……


裏設定によると、同い年のイサベラの二か月後に生まれており、ずっと彼女の影に隠れた存在だったらしい。*14


実はマリアーノにホの字であり、クライマックスで失恋した彼にアプローチ。
本人もあっさり鞍替えしプロポーズしてきた。変わり身早すぎ*15
あの行動もおそらく嫉妬からだと思われるが、イサベラの本音からするとむしろファインプレーであり、結果的にお互い幸せになれたのだった。
また、結婚しない生き方を選んだイサベラに対し、彼女は昔からの価値観も否定しないという立場になっている。


  • カミロ

CV:レンジー・フェリズ/畠中祐


ペパの長男。15歳。ミラベルのいとこの一人で同い年。
ギフトの内容は変身の魔法。シンボルはカメレオン
実際カミロという名前自体も、カメレオンが由来となっている。*16
変身できる対象は自分の知っている人間限定だが、必要に応じて体の特定の部分だけ変化させることもできるので応用も効く。
ただ精神が不安定になると変身も安定しなくなる。そこは母親似と言える。


面倒見のいい性格だがいたずら好きで、その能力を駆使してよくふざけている。
特に「秘密のブルーノ」吹き替え版における怪演は必見。
「せぬぁかにぃはぁ~、ネズミたち~闇の~中へ~連れ去られる~君の叫び~待ちわびてる~♪」
「イサベラァ~彼氏だよォォォ~~!~うあっはっはっはぁ~~!」


と、愛嬌があったりインパクトが大きかったりで人気が高いキャラだが、実はギフトを持つ家族の中では物語に直接絡む場面が突出して少ない。
というかその出番は正味わずか5分半程度(絵に描かれている分などを含めても6分17秒)しかない。


裏設定によると、ミラベルより早生まれで、彼女がギフトをもらえなかったことにショックを受けていたという。*17
また、彼の能力は、アイデンティティが不安定で様々な役柄を試しているティーンエイジャーを表すとのこと。


実は普段の姿もギフトで変身したものであり、終盤で魔法の蝋燭が失われて本来の姿に戻った時、誰も彼だと認識できなかった……という展開が予定されていた。*18
が、ミラベルの掘り下げのためにこのエピソードはカットされてしまった。
実現していたら、彼自身を掘り下げる貴重なエピソードになっていただけに惜しまれる。


  • アントニオ

CV:ラヴィ・キャボット=コニャーズ/木村新汰


ペパの次男。5歳。ミラベルのいとこの一人。つまりペパは、45歳という超高齢でこの子を産んだことに……
シャイな性格で、ミラベルにとって数少ない理解者の一人。彼女のことを実質姉と見なしているらしい。
物語開始時点ではまだギフトを授かっておらず、ミラベルと一緒の部屋で暮らしていた。
儀式の失敗をとても恐れているが、それだけギフトを授からなかった者への仕打ちを理解している証だろう。


授けられたギフトの内容は動物の魔法。シンボルは様々な種類の動物。
どんな動物とも意思疎通ができすぐに仲良くなれる能力で、魔法の部屋の内部はジャングルが広がっている。
付き添っている動物たちにもそれぞれオオハシのピコ、カピバラのチースピー、ジャガーのパルセと名前がついている。
ギフトを授かった後も、新たなヴィジョンを見るのに広い空間が必要*19だというミラベルやブルーノに自分の部屋を貸すという協力的な姿勢を見せた。


  • ブルーノ

CV:ジョン・レグイザモ/中井和哉


ミラベルたちのおじで、アルマの三つ子の末っ子。50歳。*20
ギフトの内容は未来を見る魔法。シンボルは砂時計。
魔法の部屋の内部は遺跡のようになっており、切り立つ崖に作られた長い階段など、過酷な環境となっている。
そのモデルになったのは、独自の風景を持つコロンビアのエストラケス国立公園。
しかし現在は行方が分からなくなっており、部屋のドアも光を失っている。


家族からも近所からも不吉な予言をするという理由で、マドリガル家最大のタブーとして扱われている。
さらに絵本版では「おばあちゃんは もともと ブルーノの みる みらいを きらっていました」とまで書かれている。
魔法弱体化の謎を探りに部屋に来たミラベルは、苦労の末に最深部にあったヴィジョンのレリーフの破片を拾い集めるが、その内容は……
ひび割れたカシータの前に立つ自分自身という恐ろしい内容だった。
さらにその件がマリアーノの家族との食事会で暴露されたことからミラベルは窮地に立たされる……
本作の数か月前に配信されたピクサー作品といい、二作連続でブルーノは不吉な存在である。*21


エンカント崩壊が迫る中、ネズミたちに導かれたミラベルは、壁に掛けてある絵の裏に隠し通路を見つける。
その先にいたのは他でもない、ブルーノだった。
意外な所に隠れていたおじとの邂逅により、ミラベルは彼の真実を知ることになる。


隠し部屋の中で、誰にも存在を知られることなくひっそり暮らしていたブルーノ。なお、ドロレスには普通にカシータにいることがバレていた模様
彼が一家の前から姿を消した理由、それは自分の存在が家族の役に立つどころか足を引っ張るばかりで、迷惑になっていたという罪悪感からだった。
それでもなお、壁のひび割れを修理したり、家族の団らんの象徴たるダイニングの裏から食事をタダで頂戴しながら、一緒に食卓を囲んでいるつもりになっていた姿には哀愁が漂う。


また、部屋の最奥にあったレリーフに刻まれたヴィジョンは、ミラベルがギフトをもらい損ねた時にアルマに頼まれて見たものだった。
しかし周りから確実に悪い意味で受け取られる内容だったため、彼女を守るために割っていたのだ。
周囲の噂ではひたすら恐ろしい存在として語られていた彼だったが、実際は長年の隠遁生活で臆病で迷信深くなった*22とはいえ、愛情深く家族思いの人物だった。
未来は変えられるものなのに、周囲は変えられないものとして受け取っていたこと。それが彼にとっての悲劇だった。
ギフトを持ちながらもミラベル同様疎まれる立場に追いやられたという、マドリガル家の闇を背負わされた存在である。
ちなみにはディズニーヴィランでよく象徴的に使われている色だが、彼の場合は歴代ヴィランのオマージュ兼ミスリード要員と言ったところか。


なお、自分の部屋から隠し部屋に棲み処を変えた理由は「階段が多すぎるから」とのこと。やっぱり不便じゃん
エンカントから出なかった理由は、山が高すぎたためらしい。
つまり、エンカントで生まれ育った者は魔法がある限り外に出るのが困難どころか出られない可能性がある
もっとも、創設の経緯からして出る必要もないのかもしれないが。


  • アルマ

CV:マリア・セシリア・ボテロ/中尾ミエ


ミラベルたちの祖母で、マドリガル一家の家長にして魔法の町エンカントの創設者。75歳。シンボルは蝋燭。
波乱万丈な人生を送っており、三つ子を授かった直後に故郷と夫を失っている。
そうした過去のため、家族やエンカントのために最善を尽くし続けており、一家や町民から最も敬愛されている。
カシータに亀裂が入った件も実はすでに知っていて、亡き夫に祈りを捧げていた。


一方で厳格な存在であり、常に一家の者たちに「家族の誇りになること」を要求し続けていた。
そのため、ミラベルがギフトを授からなかった日以降態度が一変し、彼女が何をやっても認めなくなってしまった。
さらに他の家族も家族で、その能力故に多大なる義務やプレッシャーを背負い、神経をすり減らしていた……
皮肉なことに、使命感の強さのあまり、かえって家族を疲弊させ、家族間の溝を生じさていたのである
そして一家の実態を知ったミラベルは、自分を認めないばかりか、起きた異変を全て自分のせいにしてくる祖母に対し、姉たちの思いや自分の胸の内をぶつけるのだった……


───その時、ついにカシータは崩壊を始めた。


カシータが崩壊していく中、魔法の源である蝋燭を守ろうとするミラベル。
しかし奮戦むなしくカシータはミラベルを家具で庇いながら力尽き、同時に蝋燭の火も消えた。カシータからの、最後の愛だった。
───家族から、エンカントから魔法が失われた。
誰もが途方に暮れる中、魔法を守れなかった絶望からミラベルはエンカントから逃げ出した。


たどり着いたのは、町の外を流れる川。
悲しみに打ちひしがれるミラベルの後を追ってきたのは、他でもないアルマだった。
「なりたかっただけ……自分じゃない、何かに……」
アルマはミラベルに寄り添う。まるで、今までの仕打ちを悔いるように。
「あれ以来初めて、ここへ戻ってきた……」
その川はペドロの悲劇の舞台であると同時に、最初に奇跡を授けられた全ての始まりの場所だという。
「こんな人生を送るとは思わなかったわ……もっと、違う女性になると思ってた……」
そして自らの過去を語り始めた。


一匹の蝶に導かれ、ペドロと運命的な出会いをしたアルマは、瞬く間に恋に落ち結婚を決めた。*23
結婚式の時に使われた蝋燭こそが、あの魔法の蝋燭そのものだった。
そして、三つ子の誕生直後に起きた悲劇とエンカントの創設。
夫を失った悲しみを乗り越え女手一つで三つ子を育て上げたアルマは、やがて強く厳格なマドリガル家の大黒柱となった。


しかし、いつしか家族への期待や要求はどんどん増し、次第にカシータにひび割れが現れるようになった。
カシータのひびはそのまま家族関係のひびであり、蝋燭の火が小さくなったのは優しさが弱まっていったことの表れだろう。
「私は、奇跡を与えられた。第二のチャンスを……それを失いたくないと思うあまり、私たちの奇跡が、誰のためにあるのか、見失ってしまったの……」
「そう、本当に、ごめんなさいね……あなたは家族を傷つけてなんかいない、ミラベル……こうなったのは……私のせい……」
アルマが過ちを認めたその時、葦の上に一匹の蝶が止まる。新たなヴィジョンで見た光景だ。
ミラベルも、彼女が背負い続けていた人生や責任の重さを理解していた。
「おばあちゃんのおかげで私たちは、奇跡を授かったんだよ。おばあちゃんがいたからこそ、家族に、なれた……」
「何かが壊れたって、大丈夫。力を合わせて、直せるから」
「ペドロが願いを叶えてくれたのね……ミラベル、あなたが答えだったの」*24
二人の雪解けを祝福するかのように、無数の蝶がエンカントに向かって一斉に飛び立っていく。
後を追ってきたブルーノのこともアルマは温かく迎え、三人は無に帰したカシータの元へ舞い戻った。


ミラベルとアルマだけでなく、ブルーノの帰還も家族は喜んで迎えてくれた。これは初めて家族が本当の自分を見せた瞬間だった。
町民も、一家とエンカントを見捨てることなく、総出でカシータ再建に加わった。
そして最後の仕上げを担当するのは……ミラベル。
かつて自分がしてあげたように、アントニオに付き添われた後ドアノブをはめると、カシータと魔法は息を吹き返した。
そして玄関のドアには、ミラベルを中心に家族全員が揃った肖像画が浮き上がった───


余談



エンドクレジットに[[「Let it go」>アナと雪の女王]]と書いてあるが、「奇跡はここに」の原語版でしっかりと歌詞に含まれている。よーく聴いてみよう。



劇中歌「秘密のブルーノ」は、家族や町民たちがブルーノとの関わりや印象を歌い上げる、作中屈指のスルメ曲。
2022年1月8日付の全米シングルチャートで初登場50位だったこの曲は徐々に順位を上げていき、1月31日にはついに1位を獲得。
これは大ブームを巻き起こした「Let it go」(最高5位)すら成しえなかった記録であり、『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」以来29年ぶり2度目の快挙でもある。*25
また、ブルーノは元々オスカーという名前だったが、この歌の歌詞に合わせる形で現在の名前に変更された。



ブルーノの趣味はボール紙で作ったネズミ用の舞台で芝居を楽しむこと。
その演目の中に「おばとの禁断の愛のメロドラマ」があるが、これは『百年の孤独』のアウレリャノ・バビロニアとアマランタ・ウルスラの恋が元ネタだろう。
この二人の恋が実りブエンディア一族百年の歴史で初めて愛によって子供を授かった時、衰退していた一族とマコンドはトドメを刺されることになる。



戦乱で故郷と夫を失ったアルマ。
この悲劇からは、コロンビアの負の歴史が匂わされている。
保守党・自由党の二大政党の暴力的衝突や貧富の格差などから19世紀から内戦が繰り返され、1899年に起きた「千日戦争」では最大で15万人もの死者が出たとされる。
さらに1946年以降の10年間は「暴力の時代」と呼ばれた。死者は10万人から20万人にも及んだ。
そして1960年代にはコロンビア革命軍などの左翼ゲリラが台頭。2016年まで実に半世紀以上も内戦状態が続いていた。*26
マドリガル家の家風が極端に保守的だったりするのも納得である。



本編ではミラベルが魔法のギフトを授かっていたか否かはぼかされていたが、小説版では授かっていたことが明言されている。
具体的には、「どんな人にも、魔法みたいに素晴らしい力を持っていることに気づける能力」「カシータを蘇らせる力」
要するに彼女の位置づけは、家族やカシータが非常事態に見舞われた時の安全装置的なものだったのだろう。
しかし、本当に大切なことは魔法がなくともみんな、生まれつき価値のある存在で、それぞれの輝きを持っているということ
他者に寄り添い、その良さを見つけられるからこそ、彼女は家族の心を救うことができたのだ。


さらにラストでは新たな部屋が授けられ、そのドアには家族のギフトを象徴するシンボルが刻まれていた。
おそらくティザーポスターで描かれた緑のドアがこれだと思われる。



荒らされたら書き直せばいい、大丈夫、アニヲタがいる~♪



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  • 数年前にある女の子が「メガネをかけてるキャラはオタク系ばっかりだから、メガネをかけたプリンセスを登場させて」とディズニーに投書したそうだが、やっとメガネヒロインの登場か。プリンセスへの道はまだ遠いかな。 -- 名無しさん (2021-12-13 23:58:57)
  • オチで魔法復活させたのはちょっとなっとく -- 名無しさん (2021-12-14 08:26:26)
  • ↑途中送信すまん。納得いかない -- 名無しさん (2021-12-14 08:26:58)
  • ……日本でもずっと眼鏡のメインヒロインはあんまりいないけどな(メガネスキーの悲しみ) -- 名無しさん (2021-12-14 11:57:51)
  • ネタバレとかを読んでいて思ったけれど、「その人の本質を表すギフト授かる」といった印象です。例えばミラベルとか、他者への共感力や包容力に溢れているからこそ、ああいうギフトを授かったみたいな感じで。 -- 名無しさん (2021-12-14 18:30:29)
  • 言うて日本もメガネキャラに対して寛容だと思えないけどな(大体眼鏡を掛けたメインヒロインは途中で外される -- 名無しさん (2021-12-14 18:47:11)
  • メガネの話ばっかりで草生えるわ -- 名無しさん (2021-12-14 19:26:15)
  • 公開して間もない割にこんだけ丁寧に書かれた項目なのにコメントがしょうもなさすぎる -- 名無しさん (2021-12-14 21:43:30)
  • ストーリーそっちのけでポリコレポリコレメガネメガネとなるのはちょっと。冒頭からそれだとそういう話ばっかりになりそうだし、一度リセットしたほうが良いかもしれない。 -- 名無しさん (2021-12-14 22:46:12)
  • ゆめっちの歌唱力はディズニー側も好評価 -- 名無しさん (2021-12-15 06:49:09)
  • コロンビアの内戦ってほんと血みどろだったんだな、それで50年前の内戦なんだが、こっちの歴史に照らし合わせるといつごろに -- 名無しさん (2021-12-15 07:42:30)
  • ↑の続き -- 名無しさん (2021-12-15 07:43:06)
  • ミスってつづき 比定できる? -- 名無しさん (2021-12-15 07:43:43)
  • ↑パンフの衣装の解説などを見てると、物語の舞台は1900年代初頭くらいとのこと。なので事件があったのは1850年代あたりと思われます -- 名無しさん (2021-12-15 09:08:15)
  • 上のコメントもそうだがあまりに流れがひどすぎるので一度リセットすべきだと思う 立てた人にも失礼だろ -- 名無しさん (2021-12-17 09:34:25)
  • 荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2021-12-17 21:21:21)
  • ルイーサの目の痙攣って嘘ついてでる 不安出てる どっちだったかな -- 名無しさん (2021-12-18 00:41:24)
  • 荒れる要因となりそうなコメントを削除しました -- 名無しさん (2021-12-25 21:07:32)
  • puffinさん、いくらなんでも編集しすぎ。細かい編集で履歴を埋めるのはルールでも忌避されている行為だから、あんまり繰り返すようなら規制対象になることもあり得ます。 -- 名無しさん (2021-12-28 12:18:19)
  • やっとイザベラじゃなくてイサベラに表記が直ったか -- 名無しさん (2022-01-02 12:32:33)
  • ビジョンの時一瞬ほうれい線のある顔が映ったから 姉ではなく祖母との和解が答えなんだろうな 注釈20もふまえて -- 名無しさん (2022-01-02 13:37:17)
  • イサベラ姉さんはツイステのジャックさんと意気投合しそうな予感、確かジャックさんの趣味はサボテン栽培…だったはず。 -- 名無しさん (2022-01-17 19:40:22)
  • イサベラ姉さんもルイーサ姉さんも昇天するようなことがなくてよかったよ。オチで能力が復活したのは、つまりそれが単なる与えられた魔法じゃなくて個人を構成する一部だったからじゃないか、個性というか……最近よく取りざたされてるような性指向とかそういう。 -- 名無しさん (2022-01-20 20:51:02)
  • ミラベルの魔法はつまりアクエリオンEVOLのミコノちゃんみたいな感じなわけね。他人がいなきゃ能力発揮できないけど、だからこそ人との絆を生み出せる的な。 -- 名無しさん (2022-02-05 11:05:42)
  • カシータ(家)のジェスチャーで意志読みとって会話してたのが実はミラベルの魔法じゃないかと思ってたんだけど、他の家族どうだったっけ? -- 名無しさん (2022-02-05 11:08:15)
  • ツリーから離れての分 肝心の(カニクイ?)アライグマの親子が抜けてるな -- 名無しさん (2022-03-20 15:29:43)
  • 女性にはなぜかカミロくんがやたらと人気 -- 名無しさん (2022-04-25 21:11:08)
  • アルマ以外の誕生日が判明した事で、アグスティン、フェリックス、ドロレスの説明に矛盾が生じたかも(三つ子10月生まれ、アグスティン6月生まれ、フェリックス11月生まれ、イサベラ8月7日生まれ、ドロレス8月31日生まれ) -- ユーリィ (2023-02-05 13:58:58)
  • 年単位であんなところで生活してて正気を保って居られたブルーのおじさん、ディズニー史上でも最強クラスのメンタルの持ち主じゃない? -- 名無しさん (2023-12-06 19:58:43)
  • アグスティン氏はディズニー映画で1、2を争うくらいの漢かもしれない。 -- 名無しさん (2023-12-06 20:07:55)
  • この流れなら、魔法は復活しないか大幅に弱体化して復活するかのほうがよかったんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2023-12-25 21:45:34)

#comment(striction)

*1 https://eiga.com/news/20211130/13/
*2 非日常を日常的なものとして描く表現技法
*3 同名の高級焼酎もこれが由来
*4 ちくま文庫『エレンディラ』P193
*5 https://www.disney.co.jp/movie/mirabel/news/20211112_01.html
*6 パンフレットの衣装の解説や、ルイーサのミュージカルパートでタイタニックらしき船が出ていることを考えると、本作の舞台はおそらく1912年以降と推測できる。よって、この事件が起きたのは19世紀後半と思われる
*7 逆に一家の者と結婚した外部出身者は儀式を受けられない。そのため、アグスティンやフェリックスもギフトを持たない
*8 その体格は主にハンマー投げや砲丸投げの選手がモデルとなっている
*9 https://www.instagram.com/p/CXt5eAyvEO-/
*10 サボテンの花言葉は「枯れない愛」「燃える心」「温かい心」など。和解のシチュエーションにぴったりと言えるだろう
*11 ドロレス曰く、マリアーノの家族は5人の子供を欲しがっていたとのこと。結婚を望んでいない身からすると恐怖以外の何物でもなかっただろう
*12 https://twitter.com/thejaredbush/status/1477838709298905092
*13 https://www.instagram.com/p/CXjhaFiPLd7/
*14 https://twitter.com/thejaredbush/status/1468685739969814528
*15 フォローしておくと、原語版では「I……just have so much love inside……(“誰か”を愛したいんだ)」と歌っている。つまり、イサベラに未練があるわけではない
*16 https://twitter.com/thejaredbush/status/1465136801815924740
*17 https://twitter.com/thejaredbush/status/1468685741769125888
*18 https://twitter.com/thejaredbush/status/1484928881375150083
*19 ブルーノの部屋に広い洞窟があったが、ミラベルが探索した時に崩壊してしまった
*20 三つ子の生まれた順番はジャレド・ブッシュ監督のツイートで明らかにされたが、小説版ではフリエッタの兄と書かれている
*21 実はフリエッタも、綴りや発音が違うだけでジュリアと同じ由来の名前である
*22 脚本でもこうした言動について「OCD(強迫性障害)」と書かれている
*23 小説版では、乱暴者に絡まれた時、近くにあった仕立て屋の店主だったペドロに助けてもらったことになっている
*24 アルマの若いころの姿はイサベラに似ていた。つまり、新たなヴィジョンの真の答えは「アルマとの和解」だった可能性がある。さらにマリアーノがペドロにそっくりだったことを考えると、自分の叶えられなかった夢をイサベラに託そうとしていたのかもしれない
*25 https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/108357/2
*26 内戦を終結させたフアン・マヌエル・サントス大統領はノーベル平和賞を受賞した

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