登録日:2012/07/15(日) 05:32:08
更新日:2023/08/11 Fri 10:13:06NEW!
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type-moon fate zero 衛宮切嗣 ギアス 魔術師 契約 fate用語項目 契約書 ケイネス ギアス→ではない 術式文書
『自己強制証明』(セルフギアス・スクロール)とは、TYPE-MOON作品に登場するアイテムの一つ。
権謀術数の入り乱れる魔術師の世界において、決して違約不可能な取り決めをする時にのみ使用される、最も容赦のない呪術契約の一つ。
自らの魔術刻印の機能を用いて術者本人に掛けられる強制の呪いは、如何なる手段を用いても解除不可能であり、
たとえ命を差し出したとしても、次代に継承された魔術刻印がある限り、死後の魂すらも束縛される。
制約が破られるなどした場合は魔術刻印が自動的に反応し、違反した魔術師の体を内側から蝕む。
たとえ契約者本人に抵触する意思がなかったとしても、「契約違反である」と見做された時点で問答無用で呪いは発動する。
その行為が中止されない限り呪いは持続し続け、最終的には目や口から血を溢れさせた苦悶の表情で死に至る。
この証文を用いての交渉は魔術師にとって最大限の譲歩を意味し、魔術師の間では滅多に見ることのできない代物である。
以下、ネタバレ注意。
【劇中での使用】
『Fate/Zero』にて衛宮切嗣が使用。
ランサーを確実に排除する為、この術式文書を用いてケイネスとの取引を行った。
以下、その文面の抜粋。
束縛術式
対象:
衛宮切嗣
衛宮の刻印が命ず。
各条件の成就を前提とし、制約は戒律となりて、例外無く対象を縛るものなり。
制約:
衛宮家五代継承者、矩賢の息子たる切嗣に対し、
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト、並びにソラウ・ヌァザレ・ソフィアリの両人を対象とした殺害・傷害の意図、及び行為を永久に禁則とする。
条件:
残る令呪の全てを費やし、サーヴァントを自決させる。
切嗣にソラウを人質にとられていたケイネスは、自身の戦いが終わってしまうことに苦悩しつつも、彼女を救う為にやむを得ずこれを受諾。
自決を命じられたランサーはその運命を呪いながら消滅し、令呪とサーヴァントを失ったケイネスもまた第四次聖杯戦争からの脱落が決定した。
「…これで、お前には強制(ギアス)が?」
切嗣に問うケイネス。先の戦闘で体内の魔術回路を破壊されてしまった彼と、片腕を失ったソラウ。
2人は消えない傷を負い、これまで積み上げてきた誇りを失いながらも、存命のまま祖国への帰還が約束された―――かに思えた。
「ああ、成立だ。もう僕にはおまえたちを殺せない」
「…僕には、な」
瞬間、ケイネスとソラウの身体を貫く久宇舞弥の銃撃。
そう、文書には確かに切嗣の攻撃を禁ずる制約が記されてはいたが、切嗣以外の人間による攻撃についての制約は記されていなかった。
文書自体に仕掛けがあるのではとばかり疑っていたケイネスは、文面に仕掛けられたトリックに気づくことができなかったのである。*1
しかも、なまじ『切嗣には殺せない』という制約はしっかり有効であったために、銃撃の後まだ息のあったケイネスが苦痛のあまり「殺してくれ」と嘆願しても、
「悪いが、それはできない契約だ」
と吐き捨てる始末。まさに外道。
直後に見かねたセイバーが止めを刺したが、
この悪辣なやり口は(ランサーとの決闘を邪魔されたことも含めて)セイバーの我慢の限界を超えており、切嗣とセイバーの間に決定的な溝を生むこととなる…
…かに思われたが、その後、アイリと切嗣のやりとりを聞かされたセイバーは(最後まで切嗣本人から直接セイバーに向けた言葉はなかったが)、
切嗣こそが聖杯を得るに最も相応しいマスターであると認めざるを得なくなった。
そしてこのランサー陣営の脱落を機に、物語は一気に凄惨な結末へと向かっていく……
とまあ、それまでにも作中で(特にケイネスに対して)数々の非道な行為を行ってきた切嗣ではあったが、
この『自己強制証明』を巡っての一件はその最たる例であると視聴者に強く印象付けられ、彼へのイメージを決定づける大きな要因となったのだった。
また、『Zero』以外の作品では『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』や『Fate/Apocrypha』にも登場しており、
前者では玲瓏館の当主と伊勢三玄莉によって「最後の2騎となるまで共闘関係を構築する」との契約が交わされた。
しかしキャスターが裏切って沙条愛歌の配下となり、玄莉のサーヴァントであるライダーと敵対したため契約違反となる。
後者では獅子劫界離が敵対していた黒の陣営と組む際に、これを使っても構わないが?と持ち掛けている。
陣営ボスのフィオレがあえて求めなかったため流れたが、作者によれば本当にやらされそうになったら文章に罠を作るなどして逃げただろうとのこと。
【本編外での登場】
スマートフォンアプリ『Fate/Grand Order』にて、レアリティ☆3の概念礼装として登場。
実装されたのは『Zero』とのコラボイベント「Fate/Accel Zero Order」開始と同じタイミング。
持つ効果は「自身のスタン付与成功率を12%アップ(最大解放で15%アップ)」という局所的なものだが、
同イベントにおいてはアイテムドロップ数を増やす効果も持っていた。
現在はフレンドポイントによる召喚によって入手可能。
以下、解説文章抜粋。『Zero』の内容をどこか意識したものになっている。
魔術師にとって絶対順守の法であり、
その魂さえ縛る非常に強力な術式。
この書に記された契約に同意した場合、
それを破ることは如何なる者にも叶わず、
効力から逃れる術はない。
あくまで署名した本人は、であるが。
追記・修正はしっかり署名と文面を確認してからお願いします。
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▷ コメント欄
- 清々しい外道っぷりほんと好き -- 名無しさん (2014-03-05 01:38:02)
- フラグメンツでも出てきたけど魔術刻印が殺しにくるって効果もエグいな……… -- 名無しさん (2014-05-23 20:17:46)
- 魔術刻印を用いて強制の呪いを掛けるんだから、逆に言えば魔術刻印を破棄しちゃえば呪いを無効にできるんじゃね、これ?まあ、魔術刻印ってその魔術師の家の研究成果の集大成だから普通の魔術師はそんな発想しないしリスクも高すぎるからやらないんだろうが。 -- 名無しさん (2014-05-24 01:13:34)
- ↑訂正。リスクじゃなくてデメリットか -- 名無しさん (2014-05-24 01:16:48)
- これ使う=後々契約の隙間衝いて騙します、というサイン。まったく信用できねぇ -- 名無しさん (2014-07-27 18:23:16)
- ここまで虐めといて生かして帰したら、後でケイネスが刺客送ってくるかもしれないからヤって正解だったかもね。燈子製の義手を即日配達で手に入れられるネットワークがあるなら刺客の一人は直ぐ送れるだろうし -- 名無しさん (2014-07-27 19:11:20)
- 契約はよく読んでから結ぼう -- 名無しさん (2014-11-02 06:47:36)
- ギアス発動の描写はフラグメンツが初か -- 名無しさん (2014-11-03 13:45:45)
- 「ああ、IPが規制された。もう僕はスレッドを荒らせない」「僕には、な(懐から舞弥の携帯を出しながら)」 -- 名無しさん (2014-11-15 08:13:24)
- ↑どこ荒らして規制されたんだケリィ -- 名無しさん (2014-11-15 16:15:19)
- ↑セイバーかケイネスのとこじゃね? -- 名無しさん (2014-12-08 17:40:34)
- カプさばで『借用書』と書いて読まれたときは、素直に笑っていいのか複雑でした…。 -- 名無しさん (2015-04-29 17:46:21)
- こういうの逆手に取る発想が普通の魔術師にはないよな......。 魔術師殺しの切嗣だから、考えついた発送であるのと、相手に王手かけてるに等しい状況だったから出来たのであって......。 -- 名無しさん (2015-04-29 17:54:01)
- キャス子「はいはいルールブレイカー」 -- 名無しさん (2016-03-13 23:52:46)
- これはセイバーもキレる -- 名無しさん (2016-04-27 10:39:14)
- これ先生は令呪で切嗣を殺して自分達を救出しろってした方がまだ一矢報いる可能性がとおもうけどなあ。状況が状況だからそんな機転きかせられるとは思わないけど -- 名無しさん (2016-09-03 18:19:30)
- ↑正直そんなそぶり見せた時点でころころされそうだし・・・ -- 名無しさん (2016-11-29 18:51:23)
- ↑確か令呪って声に出さないと発動しないんだっけ?まあそれ以前にこの記事にもあるけど先生が文章のトリックに気づけなきゃ不可能な策だし。先生にジョジョ戦士並の精神力がなきゃ反撃の可能性すら探れないような状況だしな... -- 名無しさん (2016-12-19 16:12:51)
- ↑3 令呪は聖杯みたいに万能じゃないしケイネスが令呪使ったら切嗣も対抗して令呪を使うだけだよ。 -- 名無しさん (2018-03-15 12:13:51)
- ↑令呪一つ使い潰させられるだけ原作よりましってレベルにしかならんか -- 名無しさん (2018-03-15 12:37:17)
- いやほんと清々しい程の外道っぷりで好き -- 名無しさん (2018-11-30 01:19:55)
- 外道だけど合理的な主人公だよな。戦場で騎士友作って時には共闘っていかにも主人公っぽいけど戦争時の判断としては切嗣の方が正しいと思う -- 名無しさん (2018-11-30 08:05:34)
- 型月における魔術師に対して行使できる令呪であり子孫累々まで縛り続ける単純でありながら強烈な呪い。抜け穴などもあるが内容は絶対であり、一度行使されれば契約を完遂するまでは絶対に解除すること自体が不可能。切嗣がやらかした外道はある意味で(ケイオスの)身も心も殺す手段であり、聖杯戦争における魔術師を殺す方法の中で最も恐ろしい手段の一つ(外道神父みたいな例外も居そうだが) -- 名無しさん (2019-01-02 09:07:41)
- 誰が判断してんだよ。やっぱ契約書作るときは弁護士使うべきだね。 -- 名無しさん (2019-08-09 11:53:44)
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