猫ミーム

ページ名:猫ミーム

登録日:2025/01/26 (日曜日) 00:13:00
更新日:2025/01/27 Mon 16:18:59NEW!
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猫ミームとは、SNSや動画投稿サイトで流行したを素材とする動画のインターネットミームである。


概要

主に複数の猫の素材を組み合わせ、日常生活などを表現した動画の総称を指す。素材の猫たちは猫ミーム動画が投稿されるよりも前からミームとして人気だったものもあるが、猫ミーム動画によりさらに知れ渡るようになった。動画の内容としては特出した面白さがあるわけではないが、素材の猫たちの表情の豊かさ、和やかな日常や時にダークな内容とかわいらしい猫たちの挙動、BGMの中毒性などが合わさり、一気に猫ミーム動画が流行。後述するように2024年の上半期では爆発的な人気を誇った。下半期からは沈静化したものの、動画のジャンルとして一定程度の人気を集めている。




主な登場猫

以下に動画内でよく登場する猫を記す。なお、呼称については正式なものではなく、表記揺れがあることは留意されたい。


  • ハッピー猫

楽しそうな曲に合わせて腕を振りながら軽快に飛び跳ねる猫。猫の動きとBGMの相乗効果で幸せな様子が伝わってくる。一方で、幸せな出来事から突き落とされるフラグにも。
BGMは『My Happy Song(Happy Happy Happy)』という曲のサビを抜粋したもの。元動画の猫は、当日に閉店するペットショップで撮影者に必死にアピールする姿を切り抜かれたもので、あまりハッピーな状況ではないとのツッコミも。*1
更にはこれに派生して『KICK BACK』のMVに登場した腕だけマッチョになった米津玄師に同じ動きをさせた「ハッピー米津」なるものも作られている。


  • チピチャパ猫

リズムに乗って顔を動かしている猫。猫の動きと音楽にかなりの中毒性があり、猫ミームを代表する素材と言っても過言ではない。
加えてYoutubeではショートにてブロック崩しの動画と合わせたものが一時期流行った。
楽曲の元ネタは2003年にチリで発表された児童音楽『Dubidubidu』であり、当時5才のクリステル・ロドリゲスがボーカルを担当している。20年越しに楽曲が注目されたことを受けてクリステル氏は日本語で挨拶するとともに、感謝のコメントを発表している。


  • バナナ猫

バナナの被り物を着た猫。素材としては、移動を表す際によく使用される。走るときのSEが妙にコミカル。滝のような涙を流す表情の差分があり、こちらもよく使用される。


  • リンゴ猫

こちらはリンゴを被った猫。バナナ猫と役割が被っているのか、バナナ猫より登場頻度が少ない。
バナナ猫が泣いていると問答無用で泣かせた相手を殺してくる。


  • ダンス猫

アブリル・ラヴィーンの楽曲『Girl friend』に合わせて人間に踊らされている猫。ノリノリになっている時によく登場する。帽子をかぶって踊るダンス猫のかわいさと軽快な曲調が見事にマッチしているが、Girl friendは略奪愛をテーマにした少々際どい内容である。


  • 早口山羊とHuh?猫

くぁwせdrftgyふじこlpというような、なんと言っているのか聞き取れない言葉を早口で捲し立てる山羊と、それにHuh?と返す猫。理不尽な状況を表現するために引用され、大体コンビで登場するが、Huh?猫単体でもよく見かける。


  • 泣き叫ぶ猫

頭を抱えながら迫真の表情で泣き叫んでいる猫。鳴き声はかわいいのだが、動きと表情の絶望感がすさまじい。他人事のように笑っている女性の声も余計に悲壮感を引き立てている。
元動画の猫は生まれて間もない赤ちゃん猫で、目も開けられず手足も思うように動かせない姿を撮影したもの。


  • 怒り叫ぶ猫

両腕を振り上げて叫ぶ猫。苛立ちを持った声を含み、怒りの感情が見て取れる。動画によってはR18な様子を表現するために使われるときもある。


  • 悲しみ叫ぶ猫

遠吠えのような悲しげな鳴き声を上げて叫ぶ猫。飼い主が呼びかけるも、一心不乱に叫び続けていて、声色だけで悲しんでいる様子がよくわかる。


  • Maxwell the cat

リズムに合わせ体を左右に揺らしている黒猫。原曲は『Stock Market』で、呼び込み君に似ていると評判。
名前の由来だが、SteamのWorkshopにこの猫の3Dモデルが投稿され、タイトルとして『Maxwell the carryable cat』と書かれていた。この猫の素材が認知され、次第にMaxwell the catと呼ばれるようになった。


  • パクパク猫

大きな口をパクパクさせている猫。主に食べ物を食べているときに使用されることが多い。パクパクしている時のSEが小気味いい。


  • 説教猫としょんぼり猫

目力の強い顔で説教するかの如く鳴き声を発する猫と、それを聞きしょんぼりする猫。正論で諭されるときによく使用される。
ついでにしょんぼり猫の名前はGuangdangで性別は♀
飼い主も猫ミームは把握してる模様


  • 困惑猫

目を大きく開き困惑した表情を見せる猫。辺りを見回すしぐさも加わり、驚いた様子がよく表現されている。『Funny (Live)』という曲がよく流れ、深刻な状況ではなく、拍子抜けした驚きの場面で使用される。口も大きく開いたような表情に見えるが、実はこれは黒い模様。左腕をずっと挙げているのもポイント。


  • ねこパンチ猫と叩かれる猫

割と威力の高そうなねこパンチをする猫とそれを顔面で受ける猫。微動だにせず受け止める猫の様子も面白さを増している。実は元ネタの動画では受け止めてる方はやり返している。


  • 爆睡猫

その名の通り、爆睡している猫。背筋をピンとしたまま堂々とした姿勢で眠っている。いびきのSEも豪快。


  • 眠たい猫

睡魔に襲われている猫。あまりの眠気に口を半開きにし、黒目も上を向いてしまっている。BGMの元ネタは『180db_130』という楽曲で、不安感を煽るような曲調。眠気の表現よりも、芳しくない状況に陥った時に使用される。慣れるとボロ雑巾のように使い倒されたかのような猫の顔とBGMが癖になるという声も。


  • 怪しむ猫

怒りを含んだような表情でこちらを睨んでくる猫。不穏な空気を表すときによく登場する。


  • DJ猫

DJのような動作をしている猫。BGMの元ネタは『Dirty Dinner』で、猫のDJという可愛らしい雰囲気にマッチしている。


  • 虚無猫

感情の見えない表情で正面を見据える猫。『Untitled 2』というBGMも寂寥感に拍車をかけている。


  • 虚無猫2と黄褐色の猫

黄褐色の猫をぼんやりと見つめる黒猫。上記の虚無猫と似た役割を持つため、使い分けが難しい。


  • EDM猫

腰を左右に振りながらEDMに合わせて人間に踊らされている猫。BGMの音源は『Ben 10 Remixxx』という曲。アメリカで放送されたBen 10というSFヒーローアニメの主題歌をリミックスしたものになっている。真顔で踊らされているのと、BGMもあいまって、ダンス猫に比べると少しシュール。


  • カリカリ猫

カリカリと食べ物を咀嚼する猫。勢いよく食べている様が心地よいという人もいれば、咀嚼音が苦手という人もいる。


  • サワークリーム猫

オ"エ"ッとえずきながら吐きそうになっている猫。サワークリームの臭いを嗅いだ猫を撮影した様子が元ネタ。


  • タイピング猫

タイピングのSEとともにPCを操作する猫。デスクワークを行う社会人の日常や学生の宿題・レポートの場面でよく見られる。


  • 銃乱射猫

銃を乱射する猫。銃声もあって絵面は物騒。銃声の代わりにぴゅぴゅぴゅーという間の抜けた人の声のSEが使用されることも。使用している銃はAK-47


  • ドライブ猫

車を運転する猫。慣れた手つきで颯爽と運転している。『Outside (Better Days)』も車内の雰囲気とマッチしている。


  • 驚愕する猫

いきなり目を見開く黒猫。驚きをストレートに表現できるので、間延びした感じが少なく、困惑猫と差別化されている。


  • 爪研ぎ猫

爪研ぎを使って自分の爪を研ぐ猫。表情が大人びているので、上司や先輩などの役でよく登場する。


  • 餌待ち猫

餌の受け皿でカランコロンと遊んでいる猫。単に遊んでいるだけなのか、餌を要求しているのかは定かではない。


  • ホドモエシティ猫

ポケモンBWに登場する街ホドモエシティで流れるBGMに合わせて踊っている猫。かなり滑らかに踊っているが、これはAIを使用して猫を踊らせたもの。


  • 笑い犬

舌を出しながら豪快に笑っている。話が通じない役としてよく登場する。汎用性が高いのか、猫ミームなのに結構な頻度で使用されている。

流行の盛衰

2023年ごろから猫の素材を使用したショート動画がTikTok上で投稿され人気を集め、さらにそれがX(旧Twitter)に転載されるようになると知名度が急激に上昇。2024年初頭からは猫ミーム動画が1大ジャンルを築き、人気を博した。登場する猫のかわいさ、音楽の中毒性などに加え、未知の界隈の様子や裏話などを長くとも5分程度で見れることもあり人気は爆発し、上半期のネットでの流行を獲得した。素材を集めてテキストをつければ猫ミーム動画として成立することもあり、新規の動画投稿者も多数参戦し、多くの猫ミーム動画が投稿された。新規の投稿者の動画でも、猫ミーム動画を投稿すると10万再生を突破するなんてこともあり、人気の凄まじさがうかがえる。
しかし、夏頃になると勢いは衰えていく。大量の猫ミーム動画が投稿されたため、動画のテンプレ的な展開に飽きてしまったり、内容の薄い動画も投稿されたりして、段々と人気も下火になっていった。初期の動画では、ほのぼのした動画やあるあるネタが多かったものの、この時期になると愚痴や不幸自慢といった動画も多くなっていったため、これに辟易した視聴者も。
また、この時期はニコニコ動画を運営するドワンゴがサイバー攻撃を受け、サービスを停止。その後、過去の動画を視聴できる仮設サイトニコニコ動画(Re:仮)を公開し、ネットの注目を浴びていたため、猫ミームから話題が移っていった一因とも。ただし、ほのぼのした日常動画は猫ミームの素材と相性がよく、いまだに根強い人気を誇っている。




その他

  • 今やフリー素材のように使用されている猫達だが、著作権がきちんと存在し、猫の素材は撮影者に、BGMは作曲者に帰属する。2025年現在のところ猫ミームの著作権を巡ったトラブルなどは確認されていないが、最悪の場合訴訟等に発展する可能性もあるため、過激な動画の投稿等は控えること。

  • 各企業も猫ミームの人気を受け、広報において猫ミームの活用を考えた企業もあるが、上記の著作権の壁があった。そのため、素材自体は各企業で用意したものやフリー素材を活用し、フォーマットのみを猫ミーム動画に模して動画投稿した企業もある。中には動画作成用に新たな素材を提供した企業も。

  • 2024年の流行を受け、新語・流行語大賞においてはノミネート、ガジェット通信主催のネット流行語大賞では上半期の金賞、ドワンゴとpixivが共同で企画しているネット流行語大賞では年間2位に選ばれた。



(追記・修正してくれたら)ハッピーハッピーハッピーー!



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  • なんか米津玄師も素材になってなかったっけ?追記できるほど詳しくは知らないけど… -- 名無しさん (2025-01-26 15:17:46)
  • 銃乱射猫の「ぴゅぴゅぴゅー」は光線銃の擬音(Pew Pew)かもね -- 名無しさん (2025-01-26 18:24:30)
  • チピチピの音楽とバナナ猫とリンゴ猫は2023年くらいからちょくちょく見掛けた印象。残りは翌年のミームブームから台頭してきた感じ。あとブーム後期にはAI中国ダンスの奴もあったよね。 -- 名無しさん (2025-01-26 23:52:03)

#comment()

*1 なお動画の猫はペットショップ閉店後は別の店に移動された模様

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